JPH0142803Y2 - - Google Patents

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JPH0142803Y2
JPH0142803Y2 JP3083583U JP3083583U JPH0142803Y2 JP H0142803 Y2 JPH0142803 Y2 JP H0142803Y2 JP 3083583 U JP3083583 U JP 3083583U JP 3083583 U JP3083583 U JP 3083583U JP H0142803 Y2 JPH0142803 Y2 JP H0142803Y2
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core
case
opening
back core
resin
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JP3083583U
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JPS59138015U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、主として、ビデオ、テープ、レコー
ダのテープ全幅消去用として使用される磁気ヘツ
ドに関する。
従来技術 この種の磁気ヘツドとして、最近、貫通溝の周
りにコイルを封止して成形された樹脂ケースを使
用し、該ケースの一端側からその貫通溝内にフロ
ントコアを嵌合させると共に、ケースの他端側に
設けられた後部開口部からフロントコアの後端面
にバツクコアを結合させた構造のものが提案され
ている。第1図乃至第7図は従来の磁気ヘツドの
製造工程を示す図である。まず第1図に示すよう
に、予め、合成樹脂等より成るボビン1にコイル
2をバランス巻きしてコイル部を構成する。ボビ
ン1にはコイル固定部101が一体に連設されて
いて、このコイル固定部101にはコイル2のリ
ード端子201及び202が固着されている。こ
のコイル部は、第2図に示す如く、樹脂成形によ
りケース3の内部に一体成形される。ケース3
は、後でフロントコアを嵌合させる3つの貫通溝
31,32及び33を有し、中央の貫通溝32を
構成する樹脂壁部34及び35に前記コイル部の
ボビン1及びコイル2を封止して成形される。ま
た、その後端部には後でバツクコアを入れる開口
部36が形成されている。
次に上述のようにして成形されたケース3に対
して、その前端側イから貫通溝31〜33内に第
3図に示すような断面E形のフロントコア4を第
4図の如く挿入する。これにより、フロントコア
4のセンタコア部41が、コイル2によつて囲ま
れた中央部の貫通溝32内に挿入され、フロント
コア4のセンタコア部41に対してコイル2が巻
装される。
次に、フロントコア4をケース3内に固定する
ための樹脂注入充填工程等の必要な工程を経た
後、第5図に示すように、ケース3の開口部36
内にバツクコア5を挿入し、該バツクコア5をフ
ロントコア4のセンタコア部41及びその両側の
サイドコア部42,43の後端面に摺り合せ、バ
ツクコア5を瞬間接着剤等を用いて固着すること
により、フロントコア4及びバツクコア5を一体
化した閉磁路を構成する。
フロントコア4に対するバツクコア5の摺り合
せは、両者を密着させて磁気特性及びインピーダ
ンス特性を一定化させるために必要な作業であ
る。この摺り合せ作業をスムーズに行なうために
は、開口部36の幅W1をバツクコア5の全幅W
2より大きくすれば良い訳であるが、両幅W1及
びW2の差が大き過ぎると、バツクコア5とケー
ス3の開口部36の内面との間を固着する接着剤
の熱硬化収縮時の収縮応力による歪が大きくな
り、磁気特性及びインピーダンス特性が悪化す
る。そこで、一般には、前記幅W1及びW2の差
(W1−W2)は、その間の接着剤の層厚が例え
ば50μm程度の微小間隔となるように選定され
る。つまりバツクコア5の全幅W2が開口部36
の幅W1に殆ど等しくなるのが普通である。
次に、第6図に示すように、バツクコア5の後
面に対して、例えば熱硬化性樹脂等を用いてバツ
クモールド6を施した後、ケース1の前端面を点
線ロの部分まで研磨して、第7図に示す如く前端
面にテープ走行面ハを有する磁気ヘツドが完成す
る。
従来技術の欠点 ところで、ケース3は樹脂成形品であるから、
その一般的な性質として開口部36の隅部ニが、
第8図に示す如く、必ず、ある曲率Rの曲面状と
なる。ところが従来の磁気ヘツドは、開口部36
を矩形状に形成すると共に、接着剤の硬化収縮応
力歪を緩和する目的で、バツクコア5の全幅W2
を開口部36の幅W1と略等しくしてあつたか
ら、開口部36内でバツクコア5をフロントコア
4の後端面に摺り合せた場合、バツクコア5の隅
部ホが、時として、第8図の点線ヘで示す如く、
Rを付けた開口部36の隅部ニに食い込み、スム
ーズな摺り合せができなくなり、磁気特性及びイ
ンピーダンス特性が変動し、また効率が低下する
等の問題を生じていた。
本考案の目的 本考案は上述する従来の欠点を除去し、接着剤
の硬化収縮応力歪を緩和しつつ、フロントコアに
対するバツクコアの摺り合せをスムーズに行なう
ことが可能で、磁気回路特性及びインピーダンス
特性の安定した高効率かつ高信頼度の磁気ヘツド
を提供することを目的とする。
本考案の構成 上記目的を達成するため、本考案は、貫通溝の
周りにコイルを封止して成形された樹脂ケース
と、該ケースの一端側から前記貫通溝内に嵌合さ
れたフロントコアと、前記ケースの他端側に設け
られた後部開口部から前記フロントコアの後端面
に結合されるバツクコアとを備える磁気ヘツドに
おいて、前記ケースの前記後部開口部に、前記バ
ツクコアの隅部が前記開口部の隅部に当接するの
を阻止する突起を設けたことを特徴とする。
実施例 第9図は本考案に係る磁気ヘツドの分解斜視
図、第10図は同じく平面図、第11図は同じく
要部の部分断面図である。図において、第1図〜
第8図と同一の参照符号は同一性ある構成部分を
示している。この実施例では、コイル部を一体に
樹脂封止した樹脂ケース3の開口部36の長さ方
向の片側に、1個またはその以上の個数の突起3
7を設け、該突起37の端縁にバツクコア5の長
さ方向の片面を当接させる構造となつている。
このような構造であると、バツクコア5の矢印
a方向への移動が突起37によつて阻止され、バ
ツクコア5の隅部ホの、開口部36の隅部ニに対
する食い込みが阻止される。このため、バツクコ
ア5の幅W2を開口部36の幅W1と略等しく選
定して、接着剤の硬化収縮応力歪を減少させる構
造を採つた場合でも、フロントコア4の後端面に
対してバツクコア5をスムーズに摺り合せること
が可能となり、磁気回路特性、インピーダンス特
性が安定し、効率が向上する。しかも、この実施
例では、フロントコア4の上端部に切欠44,4
5を設けてあるから、前記突起37がフロントコ
ア4に対するバツクコア5のスムーズな摺接の障
害となることがない。
なお、突起37は片側だけでなく両側に設けて
もよい。またその個数は任意でよい。更に、上記
実施例では、第1図乃至第7図の磁気ヘツド組立
工程のうち、第5図の組立工程における構造を示
したものであつて、第6図及び第7図で説明した
バツクモールド工程及び研磨工程等が追加されて
完成することは言うまでもない。
本考案の効果 以上述べたように、本考案は、貫通溝の周りに
コイルを樹脂封止して成形された樹脂ケースと、
該ケースの一端側から前記貫通溝内に嵌合された
フロントコアと、前記ケースの他端側に設けられ
た開口部内に挿入されて前記フロントコアの後端
面に結合されるバツクコアとを備える磁気ヘツド
において、前記ケースの前記開口部に、前記バツ
クコアの隅部が前記開口部の隅部に当接するのを
阻止する突起を設けたことを特徴とするから、接
着剤の硬化収縮応力歪を緩和しつつ、フロントコ
アに対するバツクコアの摺り合せをスムーズに行
なうことが可能で、磁気回路特性及びインピーダ
ンス特性の安定した高効率かつ高信頼度の磁気ヘ
ツドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は従来の磁気ヘツドの組立工
程を示す図、第8図はその欠点を説明するための
平面図、第9図は本考案に係る磁気ヘツドの分解
斜視図、第10図は同じく平面図、第11図は同
じく要部の部分断面図である。 3……ケース、4……フロントコア、5……バ
ツクコア、36……開口部、37……突起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 貫通溝の周りにコイルを樹脂封止して成形され
    た樹脂ケースと、該ケースの一端側から前記貫通
    溝内に嵌合されたフロントコアと、前記ケースの
    他端側に設けられた開口部内に挿入されて前記フ
    ロントコアの後端面に結合されるバツクコアとを
    備える磁気ヘツドにおいて、前記ケースの前記開
    口部に、前記バツクコアの隅部が前記開口部の隅
    部に当接するのを阻止する突起を設けたことを特
    徴とする磁気ヘツド。
JP3083583U 1983-03-03 1983-03-03 磁気ヘツド Granted JPS59138015U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3083583U JPS59138015U (ja) 1983-03-03 1983-03-03 磁気ヘツド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3083583U JPS59138015U (ja) 1983-03-03 1983-03-03 磁気ヘツド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59138015U JPS59138015U (ja) 1984-09-14
JPH0142803Y2 true JPH0142803Y2 (ja) 1989-12-13

Family

ID=30161708

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3083583U Granted JPS59138015U (ja) 1983-03-03 1983-03-03 磁気ヘツド

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JPS59138015U (ja) 1984-09-14

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