JP2795743B2 - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フィリップス型のテープカートリッジに関
し、本体ケースの前面におけるテープのガイド部を改良
したものである。
〔従来の技術〕
この種のフィリップス型テープカートリッジは、添付
図面に示すごとくプラスチック製の上下ハーフケース1a
・1bを蓋合わせ状に結合してなる本体ケース1の前面の
テープ走行経路Pに沿って、本体ケース1内を前後に仕
切る区画壁5が設けられており、本体ケース1の前面に
は、中央に録再ヘッド挿入窓7が、これの左右対称位置
に消去ヘッド挿入窓8とピンチローラ挿入窓9とがそれ
ぞれ形成された基本構成を採る。
そして、録再ヘッド挿入窓7の前側左右に中央テープ
ガイドピン15・15が下ハーフケース1bから一体に高く立
設されており、消去ヘッド挿入窓8およびピンチローラ
挿入窓9のそれぞれの前側左右には、前記区画壁5から
リブ25・25が前方に延びており、中央テープガイドピン
15と該リブ25の前端との合計6箇所でテープ2を走行ガ
イドしている。
そこでは前記リブ25を中央テープガイドピン15と共に
下ハーフケース1b側に集約して高く立設することも、例
えば実開昭62−15175号公報に公知である。
〔発明が解決しようとする課題〕
問題は前記リブ25のテープ2を走行案内する前端面を
いかに高精度に成形するかにある。該当箇所の表面精度
はテープ2の傷付き防止、低摩擦での走行を保証するう
えで重要な部分である。一般にハーフケースの成形用金
型は放電加工でつくるが、とくに高度の表面精度が要求
されるテープガイド箇所は鏡面放電加工によっている。
この鏡面放電加工によるときは、テープガイド面の表面
粗さを1.0〜2.0μmRmaxにまで抑えることができ、人手
による後加工処理も省略できて有利だからである。
しかし、問題の中央テープガイドピン15や側方リブ25
に対応する孔や溝などの凹部を金型に鏡面放電加工で穿
設するについては、加工可能な最少限界寸法がある。そ
のため、中央テープガイドピン15は直径が1.6mmである
から,それ用の穴は鏡面放電加工で仕上げることができ
るが、従来のリブ25は厚み(左右幅寸法)が1.0mmしか
ないので、これ用の溝とくに該リブ25の肝心の前端円弧
面に対応する凹弧状壁面は鏡面放電加工で仕上げること
ができず、該当箇所は人手による鏡面化のための後処理
加工を別に要していた。
そこで本発明者は中央テープガイドピン15の直径と同
程度にまで該当リブ25の肉厚を増加することにより、該
リブ25に対応する溝を金型に鏡面放電加工で形成するこ
とを検討した。しかし、そのリブ25は中央テープガイド
ピン15とは異なり前後寸法が大きいため、肉厚を増加さ
せるとケース外面にヒケを生じ、見掛けが悪くなるとと
もに、ヒケによる精度不良を生じることを知った。こう
した不具合は、例えば特開平1−199378号公報にみられ
るように、テープガイド部材を上下ハーフケースとは別
のガイドブロックとして形成することで解消できるが、
この場合は組み付けに手間を要する不利を免れない。
かかる観点から本発明の目的は、消去ヘッド挿入窓お
よびピンチローラ挿入窓のそれぞれの前側左右に配すべ
きテープガイドに改良を加え、ケース前面の6箇所のテ
ープガイド部材が鏡面放電加工にて形成された成形用金
型にて該当部位にヒケを発生させることなく高精度に成
形できるテープカートリッジを得るにある。
本発明の他の目的は、それぞれのテープガイド部でテ
ープ走行の安定性を期し、かつテープのかみ込み現象も
生じないテープカートリッジを得るにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、前述の基本構成からなるテープカートリッ
ジにおいて、 録再ヘッド挿入窓7の前側左右に中央テープガイドピ
ン15・15が下ハーフケース1bから一体に高く立設されて
いるとともに、消去ヘッド挿入窓8およびピンチローラ
挿入窓9のそれぞれの前側左右には側方テープガイドピ
ン16・16が下ハーフケース1bから一体に高く立設されて
いること、 各側方テープガイドピン16と前記区画壁5とが、下ハ
ーフケース1bから一体に立設されて該ピン16よりも低い
リブ25で一連につながっていること、 各側方テープガイドピン16の直径寸法が中央テープガ
イドピン15の直径寸法とほぼ同一で、前記リブ25の厚み
寸法より大きく設定されていることを要件とする。
リブ25の厚みはヒケ限界寸法以下に設定する。つま
り、リブ25の厚みが所定の値を越えて大きくなるとヒケ
が生じるので、このヒケ限界寸法とはケース表面にヒケ
が生じるときの許容限界値を意味し、成形材料やリブ25
の突出高さ寸法等によって多少の幅を持つ。
〔作用〕
リブ25の前端から離れた状態で側方テープガイドピン
16が立設されていると、両者25・16間に隙間が生じ、テ
ープ早送り時などに急停止させると、弛んだテープ2が
該隙間に入り込んでかみ込み、テープ走行不能を招く。
本発明においてリブ25の前端を側方テープガイドピン16
の根元部に一体につないだのは、かかるテープかみ込み
現象を防止するためである。
側方テープガイドピン16を高く、これよりもリブ25を
低く立設するは、該ピン16を含めて肉厚差による成形時
のヒケを防止し、該ピン16の垂直精度を確保するためで
ある。
〔発明の効果〕
消去ヘッド挿入窓8およびピンチローラ挿入窓9にお
ける各側方テープガイドピン16は、録再ヘッド挿入窓7
における中央テープガイドピン15とほぼ同じ直径寸法に
設定したので、その成形用金型における側方テープガイ
ドピン16の成形用孔16aの表面仕上げを中央テープガイ
ドピン15と共に鏡面放電加工で行え、金型製作時に不可
欠であった人手による鏡面化のための後処理加工が省略
できる。人手による表面仕上げでは、作業者の熟練度に
よって仕上り状態にばらつきを生じやすかったが、かか
るばらつきを一掃して成形後における各テープガイドピ
ン15・16の形状、位置、姿勢精度を一定に揃えることが
できる。しかも、これら各テープガイドピン15・16の全
てが下ハーフケース1b側に集約して配されているので、
上下のハーフケース1a・1bに二通りの基準で対称形に分
割成型する形態に比べて、この点でも位置精度などが向
上し、全体としてテープ走行の安定性を期すことができ
る。
リブ25の厚み寸法は、側方テープガイドピン16の直径
寸法よりも小さく設定してあるので、該リブ25の存在箇
所にひけが生じることもよく阻止できる。
しかも、リブ25はこれよりも高く突出する側方テープ
ガイドピン16の根元部に一体につながっているので、テ
ープ早送り時の急停止などで側方テープガイドピン16の
内奥側で弛んだテープ2をかみ込むことも確実に防止で
きる。
〔実施例〕
第1図ないし第5図は本発明に係るテープカートリッ
ジの実施例を示す。
第4図において、これの本体ケース1はそれぞれ別々
にプラスチック成形された上下のハーフケース1a・1bを
蓋合わせ状に結合してなり(第3図参照)、本体ケース
1の内部左右にはテープ2が巻かれる一対のハブ3・3
を回転自在に配置し、本体ケース1内の前面の左右端寄
りにガイドローラ4・4を配設し、両ローラ4・4を介
してケース前面にテープ2が直線状に走るテープ走行経
路Pを構成している。このテープ走行経路P(第1図参
照)に沿って本体ケース1内を前後に仕切る区画壁5が
設けられている。
本体ケース1の前面には、中央に録再ヘッド挿入窓7
が形成されており、これの左右対称位置に消去ヘッド挿
入窓8とピンチローラ挿入窓9とがそれぞれ形成されて
おり、本体ケース1を上下に反転使用しても常にこれら
各挿入窓7・8・9にデッキ側の録再ヘッド10、消去ヘ
ッド11、ピンチローラ12がそれぞれ前面側から入り込
み、テープ2はピンチローラ12とこれに外接するキャプ
スタン軸13とによって一定速度で送られる。
このうち中央の録再ヘッド挿入窓7の前側左右には、
第1図に示すごとく断面円形の中央テープガイドピン15
・15が下ハーフケース1bから一体に高く立設されてい
る。この中央テープガイドピン15・15は従来通りのもの
である。
但し、消去ヘッド挿入窓8とピンチローラ挿入窓9の
それぞれの前側左右には、第2図および第3図に示すよ
うに、断面円形の側方テープガイドピン16・16を下ハー
フケース1bから一体に高く立設する。そして、各側方テ
ープガイドピン16と前記区画壁5とを、下ハーフケース
1bから一体に立設されて該ピン16よりも低い前記リブ25
で一連につないでる。このリブ25は従来のそれと実質的
に同じであるが、これの前端に側方テープガイドピン16
を一連につながる状態で立設した点が従来例と根本的に
異なる。
第4図中、符号17はハブ3を回転駆動するデッキ側の
駆動軸、18はデッキ側の位置決めピン、19はテープ2を
デッキ側の録再ヘッド10に押し付けるために録再ヘッド
挿入窓7の内奥に配したヘッドパッドである。
前記区画壁5や各挿入窓7・8・9を区画する前端壁
20、および周側壁などは、上下ハーフケース1a・1bに二
分して形成し、互いに突き合わせるが、テープ走行経路
Pに沿って設けた各テープガイドピン15・16は、下ハー
フケース1b側に集約して該ケース1bから一体に高く突設
する。下ハーフケース1b側に集約させることで、これら
テープガイドピン15・16相互の成形用金型での加工基準
を統一化し、それぞれの形状、位置、および姿勢精度の
ばらつきを避けている。
このように各側方テープガイドピン16の根元部に、こ
れよりも背の低いリブ25の前端をつないだうえで、側方
テープガイドピン16の直径寸法を中央テープガイドピン
15の直径寸法と同一に設定する。更に前記リブ25の厚み
(左右方向幅)は、側方テープガイドピン16の直径寸法
よりも小さく、ほぼ従来通りのヒケ限界寸法以下に設定
し、更にその突出高さを上下ハーフケース1a・1bの接合
面の高さよりも低く設定した。
具体的には、各側方テープガイドピン16の直径寸法を
中央テープガイドピン15のそれと同じ1.6mmに設定し、
リブ25の厚みを1.0mmに設定した。
しかるときは、テープ2はケース前面のテープ走行経
路Pにおいて6本のテープガイドピン15・16で走行案内
される。側方テープガイドピン16とリブ25とはつながっ
ているので、テープ2の早送り時などに急停止させたと
きに、テープ2が側方テープガイドピン16の後方で弛ん
でも、かみ込むことはない。
上記のようにリブ25の前端に側方テープガイドピン16
を設けると、第5図に示すごとく該ピン16を形成するた
めの成形用孔16aを成形金型に加工するに際し、その成
形用孔16a内に加工用電極26を挿入したとき、その周囲
に余裕隙間を確保して、孔内面の表面仕上げを支障なく
行えた。因みに、通常の放電加工では表面粗さが15〜20
μmRmax前後しか得られず、治具研磨方式でも約6μmRm
ax程度にしかならないが、鏡面放電加工では表面粗さを
1〜2μmRmaxにまで仕上げることができた。
第3図は上下ハーフケース1a・1bの接合状態を示して
おり、各側方テープガイドピン16のケース内奥側に位置
するリブ25と、上ケース1aから下向きに突設された壁リ
ブ27とで、該ピン16と区画壁5との間を埋めてある。
【図面の簡単な説明】
第1図は下ハーフケースのテープ走行経路を示す内部の
平面図、 第2図は第1図におけるA−A線断面図、 第3図は第1図におけるB−B線断面図、 第4図は使用時におけるテープカートリッジの内部状態
を説明する平面図、 第5図は成形用金型の仕上げ加工状態を示す説明図であ
る。 1……本体ケース、 1a……上ハーフケース、 1b……下ハーフケース、 2……テープ、 5……区画壁、 7……録再ヘッド挿入窓、 8……消去ヘッド挿入窓、 9……ピンチローラ挿入窓、 15……中央テープガイドピン、 16……側方テープガイドピン、 25……リブ、 P……テープ走行経路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック製の上下ハーフケース(1a・
    1b)を蓋合わせ状に結合してなる本体ケース(1)の前
    面のテープ走行経路(P)に沿って、本体ケース(1)
    内を前後に仕切る区画壁(5)が設けられており、 本体ケース(1)の前面には、中央に録再ヘッド挿入窓
    (7)が、これの左右対称位置に消去ヘッド挿入窓
    (8)とピンチローラ挿入窓(9)とがそれぞれ形成さ
    れているテープカートリッジにおいて、 録再ヘッド挿入窓(7)の前側左右に中央テープガイド
    ピン(15・15)が下ハーフケース(1b)から一体に高く
    立設されているとともに、消去ヘッド挿入窓(8)およ
    びピンチローラ挿入窓(9)のそれぞれの前側左右に
    は、側方テープガイドピン(16・16)が下ハーフケース
    (1b)から一体に高く立設されており、 各側方テープガイドピン(16)と前記区画壁(5)と
    が、下ハーフケース(1b)から一体に立設されて該ピン
    (16)よりも低いリブ(25)で一連につながっており、 各側方テープガイドピン(16)の直径寸法が中央テープ
    ガイドピン(15)の直径寸法とほぼ同一で、前記リブ
    (25)の厚み寸法より大きく設定されていることを特徴
    とするテープカートリッジ。
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