JPH0345346Y2 - - Google Patents

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JPH0345346Y2
JPH0345346Y2 JP1985110993U JP11099385U JPH0345346Y2 JP H0345346 Y2 JPH0345346 Y2 JP H0345346Y2 JP 1985110993 U JP1985110993 U JP 1985110993U JP 11099385 U JP11099385 U JP 11099385U JP H0345346 Y2 JPH0345346 Y2 JP H0345346Y2
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JP
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cassette
peripheral wall
wall
halves
deformation
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JP1985110993U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はオーデイオカセツト、ビデオカセツト
等の磁気テープカセツトに関し、さらに詳しくは
これらの上下カセツトハーフの改良に関する。
〔従来の技術〕
従来、オーデイオカセツト、ビデオカセツト等
は上下カセツトハーフを組み合わせたその内部空
間に、一対のテープ巻回リールおよびその他の構
成部品を組み込んで構成している。この上下カセ
ツトハーフを成形するには、プラスチツク等の材
料を射出成形することにより行なわれており、金
型を用いて射出成形した直後にそのまま金型内に
冷却水を環流させて冷却し、射出した樹脂の形状
を固定している。ここでカセツトハーフのリール
を組み込む部分は比較的広く空間であるので、こ
れを成形する金型内に冷却水の通路を設けること
は容易であるが、カセツトハーフの周壁に近いビ
ス締め用の孔の周辺や隔壁によつて制限されたハ
ーフ前面の空間は非常に狭く、この部分を成形す
る金型内には冷却水の通路を設けることは不可能
であつた。したがつてカセツトハーフの構成の複
雑な部分は水冷却ができず、自然に冷却させてい
る。
このように成形した下カセツトハーフ内にすべ
ての構成部品を組み込んだ後、上カセツトハーフ
を組み合わせて、ビスによつて上下カセツトハー
フを締め付け固定する。上下カセツトハーフの
夫々の周壁は組み立て後に先端部が当接し、磁気
テープカセツトの平坦な周面を構成するように設
定されている。
しかし、第3図に従来のカセツトハーフの周壁
部の断面図を示すように、周壁5の肉厚は基部6
から先端部7まで等しく、射出成形後に冷却水に
より強制冷却される部分は直ちに固化するが、自
然冷却される部分は冷却に要する時間が長く、こ
のようにゆつくり冷却されると周壁先端部が例え
ば、内側に湾曲するように変形したり、樹脂のヒ
ケによつて周壁がケース内方に内倒し易いという
問題がある。また、強制冷却された部分とそうで
ない部分との冷却時間のずれに起因した変形、例
えば波打状の変形も発生していた。このように周
壁が成形直後に変形を生じると、カセツト組み立
て時に下カセツトハーフに構成部品を挿入すると
きの障害となるばかりか、さらに変形が著しいと
構成部品を挿入できなくなつてしまう。また、上
下カセツトハーフを組み立て後に互いの周壁先端
部が一致せず、上カセツトハーフと下カセツトハ
ーフとの間に段差が生じ、特に、ラベルを貼り付
ける背ラベル部分においては文字等の記入をする
ときに具合が悪く、また、美観的にも劣つたもの
になつてしまう。さらに、変形が起きることによ
り生産性が上がらず歩留が悪く、また変形を考慮
して冷却温度等の生産条件を出さねばならないな
どの作業性が悪いと云う問題もあつた。
一方、上記のような周壁の内倒等の変形を防止
するために、変形の起きる部分の周壁から底面上
に延びるリブを設けるものもあるが、かえつて構
造が複雑になつてしまう問題がある。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、上記従来の問題点を解消し、
周壁が内側に湾曲したり内倒したりなどの変形が
生じないと共に生産性が向上された磁気テープカ
セツトを提供することにある。
〔考案の構成〕
本考案のかかる目的は、上下カセツトハーフを
組み合わせ、その内部空間に一対にテープ巻回リ
ールを備えた磁気テープカセツトにおいて、前記
上下カセツトハーフの周壁部内面がその基部から
先端部にわたり連続的に該基部より薄肉化して成
り、前記周壁部の成形時の内倒れ変形を防止する
ことを特徴とする磁気テープカセツトにより達成
される。すなわち周壁先端部を肉薄化することに
より先端部の冷却に要する時間が短くなり、周壁
が急激に固化するので内側に曲がつて変形するこ
とはなくなる。
ここで周壁全域の先端部をを肉薄化すれば、冷
却時間が短縮され成形の迅速化が図れるが、従来
変形量が大きかつた複雑な構成の部分に近い周壁
のみの先端部を肉薄化することによつても、従来
の問題点は大幅に改善され変形のない良質な磁気
テープカセツトが得られる。
以下に添付図面に基づいて本考案の一実施態様
を説明する。
第1図は本考案によるビデオカセツトの上ハー
フを内部に示した平面図であり、この実施態様は
従来、射出成形後の冷却によつて特に変形の著し
かつた背面壁2の一部先端部を肉薄化したもので
ある。図中、背面壁2のA部の内方にはビス締め
用の孔8やリール収納部を限定する隔壁9が形成
されており、構造が複雑であるので、樹脂を射出
した後に金型内に冷却水を環流させることは不可
能である。したがつてA部は自然冷却による冷却
方法しかない。このA部を含むカセツトハーフの
背面壁は、組み立て後に記録内容を表示するラベ
ルが貼付されるので、上下ハーフ間に段差がある
など背面壁が平坦でないと、例えば、文字の書き
込み等において不都合が生じたり、また美観的に
も優れないが、本考案によれば第2図にA部の断
面図を示すように、背面壁2の断面は先端部3の
肉厚が基部4の肉厚より25〜75%薄くなつた略台
形状であり、上下カセツトハーフを組み合わせた
ときに肉薄化したそれぞれの先端部3どうしが当
接するように構成されている。すなわち、第3図
に示す従来の背面壁5に比べ、第2図に示す本考
案の背面壁2は先端部3が肉薄であるので、射出
成形後の自然冷却においても放熱効率が良く短時
間で固化する。
したがつて強制冷却される部分とそうでない部
分との冷却速度に起因する背面壁の変形を防止す
ることができると共に樹脂のヒケによる周壁の内
倒も防止される。このように成形されたカセツト
ハーフは、背面壁が内側に湾曲するなどの変形が
ないため、組み立ての際に下カセツトハーフ内に
リール等の構成部品を容易に組み込むことがで
き、また背面壁近傍の狭い空所に構成部品を挿入
するのに支障がなく、きわめてスムーズに組み立
て作業が行なえる。さらに組み立て後のカセツト
の背面壁は、段差や波打ちのない平坦面となる。
前述したように本実施態様は、従来特に変形の
多かつた背面壁の一部のみを先端部肉薄化したも
のであるが、本考案はこのような実施態様に限定
されるものではなく、周壁全域にわたつて基部の
肉厚を厚く先端部を肉薄化してもよいことは言う
までもない。
〔考案の効果〕
本考案によれば、周壁はその先端部が薄肉化さ
れて断面形状が略台形に構成されたことにより、
射出成形直後における樹脂のヒケによる内倒現象
や冷却時間の相異による変形が防止されるので、
磁気テープカセツトは周壁の変形がなく、寸法安
定性の高いものが得られ、上下カセツトハーフが
組み合わせられたとき、周壁の接合部分に段差等
を生じることがない。さらに、カセツト構成部品
の装着が円滑かつ迅速に行なえ組み込み工程での
トラブルがなくなる。また上記のように周壁が変
形し難い構造になされているので、冷却温度等の
生産条件の幅も広くとれて作業性が良くなり、成
形生産性も従来に比べ20%程度向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の磁気テープカセツトの一実施
例を表わす上下カセツトハーフの平面図、第2図
はその背面壁部の断面図、第3図は従来のカセツ
トハーフの背面壁の断面図である。 図中符号、1……上下カセツトハーフ、2……
背面壁、3,7……先端部、4,6……基部、5
……周壁、8……孔、9……隔壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上下カセツトハーフを組み合わせ、その内部空
    間に一対のテープ巻回リールを備えた磁気テープ
    カセツトにおいて、前記上下カセツトハーフの周
    壁部内面がその基部から先端部にわたり連続的に
    該基部より薄肉化して成り、前記周壁部の成形時
    の内倒れ変形を防止することを特徴とする磁気テ
    ープカセツト。
JP1985110993U 1985-07-22 1985-07-22 Expired JPH0345346Y2 (ja)

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JP1985110993U JPH0345346Y2 (ja) 1985-07-22 1985-07-22

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JPS6222779U JPS6222779U (ja) 1987-02-12
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5326122B2 (ja) * 1975-01-31 1978-07-31

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5326122U (ja) * 1976-08-11 1978-03-06

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JPS5326122B2 (ja) * 1975-01-31 1978-07-31

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JPS6222779U (ja) 1987-02-12

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