JP2592451Y2 - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JP2592451Y2
JP2592451Y2 JP1993043264U JP4326493U JP2592451Y2 JP 2592451 Y2 JP2592451 Y2 JP 2592451Y2 JP 1993043264 U JP1993043264 U JP 1993043264U JP 4326493 U JP4326493 U JP 4326493U JP 2592451 Y2 JP2592451 Y2 JP 2592451Y2
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JP
Japan
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cassette
magnetic tape
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tape cassette
nest
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JP1993043264U
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JPH0710873U (ja
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清夫 森田
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はオーディオテープレコー
ダ等に使用される磁気テープカセットに関し、詳しく
は、カセットのケース本体が上下カセットハーフの溶着
により一体に締結された磁気テープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、一対のテープ巻装体を内
蔵した磁気テープカセットは、オーディオ等に汎用され
ている。このオーディオ用磁気テープカセットの基本的
な構造を図4に示す。なお、図4は上下のカセットハー
フの組み合わせ状態を示した斜視図を示す。図4に示す
磁気テープカセット1は、周知のように上下一対のカセ
ットハーフ10、11をネジ3などにより一体に固定
し、その内部に磁気テープ15を巻装した一対のハブ4
がリールシャフト挿入孔12,13より回動自在に支持
された構造となっている。
【0003】前記カセットハーフ10,11は平板状の
天板部5の内側に幾つかの突起やリブ、隔壁などを有し
ているものの、基本的には前記天板部5と該天板部5の
縁部に形成された側板部6とを有する断面略コ字状の構
成である。また、前記天板部5には、カセット前方部分
に開口部を有しその平面形状が台形状の台形部7が形成
されている。そして、特に、近年においては磁気テープ
に対して、高性能化した記録再生の品質向上が図られて
おり、これに伴って益々ケースボディの高品質化が求め
られてきている。
【0004】然るに、前記上下カセットハーフ10,1
1がネジ3により締結される構成のものは前記カセット
ハーフ10,11の変形やネジ3の緩みなどにより、上
下カセットハーフの合わせ面に隙間ができることもあ
り、前記磁気テープカセット内に塵埃が入り込み易くな
って内蔵する磁気テープ15に付着して記録再生特性の
低下をきたすこともあるが、通常は、前記カセットハー
フ10,11は台形部7及び該カセットハーフ10,1
1の四隅にある5ケのネジ3の緊締力によりしっかりと
固定されている。
【0005】一方、近年においては、前記磁気テープカ
セットの廉価性がその商品価値の大きな要素となってき
ている。このような状況下において、例えば前記上下カ
セットハーフ10,11のネジによる固定が、ネジ等の
部品が必要でかつ工数を要し、生産性良好と言い難いの
で、前記上下カセットハーフ10,11の側壁部6の端
面やこの側壁部の近傍の部分を超音波溶着することが行
われるようになってきている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように前記上下カセットハーフ10、11を溶着した磁
気テープカセット1は、ケースボディの4隅部をより確
実に溶着するためにその4隅部にリブ等を設けることが
行われている。このように4隅に溶着用のリブを設けた
構成の場合、上下カセットハーフの溶着に関しては確実
になるものの、以下のような問題があった。前記リブの
部分は樹脂のボリームが他の部分に比べて大きいため
に、カセットハーフの射出成形後における樹脂の硬化時
に樹脂量の多いリブの部分においてヒケが生じて、例え
ばカセットハーフ表面が図5に示すように、凹み状に変
形したヒケ変形16が発生しやすかった。前記上下カセ
ットハーフ10、11を成形するときゲートの位置は一
般にカセット前方の開口部(台形部7の前面部分)に設
けられるので、特にケースボディの4隅はゲートから比
較的遠い箇所や最も遠い箇所となり、樹脂の充填度合い
が低くなる傾向にあり、前記ヒケ変形16は比較的大き
くなる傾向にあった。このように、従来の溶着タイプの
ケースボディは、溶着強度を高めようとした場合、前記
ヒケ変形16によって磁気テープカセットの外観が損な
われるという問題点があった。このようなヒケ変形は例
えばカセットハーフを二色成形にて成形する場合、成形
時に最初に射出される樹脂が二色成形用のコアにより樹
脂流れを阻害するようになることから特に大きいヒケ変
形として発生する傾向にあった。そこで、本考案は上記
問題に鑑みてなされたものであり、磁気テープカセット
上下カセットハーフの溶着強度を十分とすると共に該ハ
ーフの4隅部表面におけるヒケ変形を防止し、製品価値
の高い磁気テープカセットを提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の上記目的は、上
下カセットハーフを対向して溶着固定し、その中空内部
に磁気テープを巻装した一対のハブが回転自在に装着さ
れた磁気テープカセットにおいて、前記上下カセットハ
ーフはその4隅部には溶着用のリブが設けられ、前記リ
ブの位置が射出成形時に発生するガスを抜くための隙間
を形成する入れ子と対応させて決められていることを特
徴とする磁気テープカセットにより達成される。また、
前記入れ子の先端面が前記上下カセットハーフの表面を
構成する側にあり、前記上下カセットハーフの表面の模
様と前記入れ子の先端面の模様とが同じ金型にて成形さ
れた磁気テープカセットによっも上記目的を達成するこ
とができる。
【0008】
【実施態様】以下、本考案の磁気テープカセットの一実
施態様を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、
磁気テープカセット20の組み立て途中の上下カセット
ハーフ21、22を対向させて示す斜視図である。前記
上下カセットハーフ21、22はその上面に透明の窓3
6が二色成形にて設けられ、その他の表面35は梨地面
とされている。そして、前記上下カセットハーフ21、
22の各4隅部にはそれぞれリブ23、27が設けら
れ、また該カセットハーフの台形部の中央付近にもリブ
28が設けられている。また、前記下カセットハーフ2
2の各リブ23上面には、複数の溶着突起33が設けら
れている。なお、前記溶着突起は前記リブ23以外のと
ころに適宜設けられた構成であってもよい。
【0009】前記上下カセットハーフ21、22は例え
ば図2に示すようにして成形することができる。図2は
図1のI−I線に沿った部分の対応した成形金型の断面
図である。図2に示した成形金型はカセット上面側の上
型48とカセット内面側の下型49により射出空間44
が形成されている。前記上型48には前記リブ27が形
成される位置に対応して入れ子30が挿入されている。
この入れ子30はその先端面が前記射出空間44の壁面
を構成するように設けられ、その形状は上部が大径の略
円柱形状に構成されている。前記入れ子30は前記上型
48との間に隙間41を形成する寸法に構成されてい
る。そして、例えば前記入れ子30は前記上型48を保
持するベース43にまで達しており、前記隙間41は該
ベース43に形成されたガス抜き溝42に連通してい
る。なお、前記隙間41は例えば10〜20μm程度の
範囲に設定することができる。また、前記入れ子30の
先端面31(図中においては下端面)は前記上型48の
内壁の模様と同じ模様、例えばカセット表面に梨地面を
形成するように適宜凹凸が施されている。なお、前記入
れ子30はカセットハーフの4隅に対応する位置に夫々
設けられている。
【0010】上述のように構成された前記射出空間44
に樹脂が射出されるが、この射出は例えばカセット前方
の開口部24に形成される歯部25の前面部分ところに
射出ゲートの位置するようにし、溶融樹脂45が、該射
出空間44の隅に向かって(矢印Aの方向)充填され
る。この際に樹脂から発生するガスは、前記上型48と
前記下型49間のパーティングラインのところに設けら
れたガス抜き用の隙間26から抜けるとともに前記入れ
子30と上型48との隙間41から前記ガス抜き溝42
を通って外部に抜ける。このように射出成形時におい
て、発生ガスが容易に抜けてカセットケース隅部への樹
脂の流動性が向上してすることにより、この隅部への樹
脂充填性がよくなり、該隅部の樹脂密度を高くすること
ができる。従って、樹脂の硬化時に発生する従来のよう
なカセット表面側ヒケ変形16並びに接合面29のヒケ
変形は発生しなくなる。しかも、前記上カセットハーフ
21の上面が梨地面に形成されるため前記入れ子30の
跡も目立たなくなる。また、前記下カセットハーフ22
の成形に関しても前記上カセットハーフ21の成形と同
じに行われる。なお、前記リブ23、27の接合面29
側にはには適当な肉盗み47を設けてもよい。
【0011】このように形成した前記下カセットハーフ
22に磁気テープを巻装した一対のハブやその他の部材
を装着した後、図3に示すように、前記上カセットハー
フ21をその前記リブ23と27とを重ね合わせる。そ
して、例えば前記上カセットハーフ21の上側から溶着
ヘッド60を押し当てて超音波振動を与える。すると、
前記溶着突起33が振動によって前記上カセットハーフ
21との摩擦熱により溶融し、前記上下カセットハーフ
21、22が溶着されて一体に締結される。そして、こ
のようにして組み立てられた各カセットハーフはかなり
大きい前記リブ23、27によりしっかり固定され、し
かも、カセット表面には従来のように前記リブ23、2
7に対応したカセットの4隅にヒケ変形がない体裁のよ
い磁気テープカセットが得られる。また、前記リブ27
の接合面29のヒケ変形もない平坦な形状となるので、
前記溶着突起33による良好な接合を保証することがで
きる。前記実施態様においては前記入れ子30がカセッ
ト表裏面(上下面)に対応する位置に設けられたが、本
考案はこれに限定するものではなく、この入れ子をカセ
ット側壁側に設けた構成によっても効果的なガス抜きを
行うことができるものである。
【0012】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、カ
セットハーフの4隅部の外面側に射出成形時にガスを抜
くための入れ子を対応させてカセットハーフを成形した
ので、その形成時に入れ子と成形型との隙間からガスが
抜けてガス抜けがよくなることにより樹脂の充填性が向
上し、4隅部における樹脂密度が大となる。従って、溶
着強度を高める大きなリブにおいても、樹脂の硬化時に
おけるリブの接合面のヒケ変形がなく良好な接合が保証
され、また、カセットハーフの表面に発生するヒケ変形
を防止することができ、前記カセットハーフを強固に溶
着して締結できると共にカセット4隅部表面の変形を防
止した製品価値の高い、体裁のよい磁気テープカセット
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施態様に基づく磁気テープカセッ
トの上下カセットハーフを対向させて示す斜視図であ
る。
【図2】図1におけるI−I線に沿った部分に対応する
成形金型を示し、カセットハーフの成形時の樹脂充填状
態を示す要部拡大断面図である。
【図3】本考案による上下カセットハーフ溶着時の重ね
合わせた状態を示す部分拡大断面図である。
【図4】従来の磁気テープカセットの概略斜視図であ
る。
【図5】従来のカセットハーフ隅部のヒケ変形を示す部
分拡大断面図である。
【符号の説明】
16 ヒケ変形 20 磁気テープカセット 21 上カセットハーフ 22 下カセットハーフ 23、27 リブ 30 入れ子 33 溶着突起 41 隙間 42 ガス抜き溝 43 ベース 44 射出空間 45 樹脂 46 隙間 48 上型 49 下型

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下カセットハーフを対向して溶着固定
    し、その中空内部に磁気テープを巻装した一対のハブが
    回転自在に装着された磁気テープカセットにおいて、前
    記上下カセットハーフはその4隅部には溶着用のリブが
    設けられ、前記リブの位置が射出成形時に発生するガス
    を抜くための隙間を形成する入れ子と対応させて決めら
    れていることを特徴とする磁気テープカセット。
  2. 【請求項2】 前記入れ子の先端面が前記上下カセット
    ハーフの表面を構成する側にあり、前記上下カセットハ
    ーフの表面の模様と前記入れ子の先端面の模様とが同じ
    金型にて成形された請求項1の磁気テープカセット。
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