JPH0596965U - 成形カセットベース - Google Patents
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- JPH0596965U JPH0596965U JP2296893U JP2296893U JPH0596965U JP H0596965 U JPH0596965 U JP H0596965U JP 2296893 U JP2296893 U JP 2296893U JP 2296893 U JP2296893 U JP 2296893U JP H0596965 U JPH0596965 U JP H0596965U
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/04—Magazines; Cassettes for webs or filaments
- G11B23/08—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
- G11B23/087—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
- G11B23/08707—Details
- G11B23/08785—Envelopes
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カセットベースの射出成形時に材料を効率良
く流し、かつ、薄くなった壁を構造上補強する。 【構成】 底壁50に、供給リールスピンドル用アクセ
スホール64及び巻き取りリールスピンドル用アクセス
ホール66を囲むように環状に突出した支持面98,1
00をそれぞれ形成する。ベースの内側に、ゲート68
から放射状にのびるリブ70〜88と、ベースの外面の
ガイド溝に沿うリブ90〜96とを形成する。
く流し、かつ、薄くなった壁を構造上補強する。 【構成】 底壁50に、供給リールスピンドル用アクセ
スホール64及び巻き取りリールスピンドル用アクセス
ホール66を囲むように環状に突出した支持面98,1
00をそれぞれ形成する。ベースの内側に、ゲート68
から放射状にのびるリブ70〜88と、ベースの外面の
ガイド溝に沿うリブ90〜96とを形成する。
Description
【0001】
本考案は、成形部品に関し、特に、成形カセットベースに関する。
【0002】
磁気記録用テープのリールを保持した家庭用のカセットはよく知られており、 家庭用ビデオカセットは価格競争の激しい市場で大量に販売されている。ビデオ カセットは、通常、供給用リール及び巻き取り用リールと呼ばれる磁気記録用テ ープのリールを保持するハウジングを備えている。この供給用リールのテープの 一方端は、巻き取り用リールに取り付けられている。一般にハウジングは、図1 に示すように、ベース10と呼ばれる下側半分と、カバー(図示せず)と呼ばれ る上側半分とを有している。カバーには、供給用リール18と巻き取り用リール 20との間を通っているテープ16の露出した部分を、カセットを使用していな いときに保護するためのドア(図示せず)が取り付けられている。これらのカセ ットは、再生と記録の両方が可能なビデオカセットレコーダ(VCR)で用いら れる。
【0003】 テープ16は、供給用リール18から、多くのテープガイドに沿って所定の通 路を通っており、ハウジングの外側で左側ブリッジ22と呼ばれる平らな部分を 横切り、テープ16が支持されない開口部分24を横切り、さらに右側ブリッジ 26と呼ばれる平らな部分へ至った後、ハウジングの中へ戻って巻き取り用リー ル20と接続されている。各ブリッジ22,26が設けられているカセットの長 辺側の面がカセットの正面28であり、カセットのこの正面と背中合わせになっ ている長辺側の面がカセットの背面30である。
【0004】 供給用リール18と一番近いカセット端面はカセットの左側端面32であり、 巻き取り用リール20と一番近いカセット端面は右側端面34である。これらの 事柄は、ビデオカセットを通常VCRの中へ挿入する場合のやり方、つまりベー ス10を底にして、カセットの正面28を先に機械の中に入れ、カセットの背面 30を後にするというやり方に合致している。
【0005】 また、カセットにはその他多くの部品が備えられており、適合する記録再生装 置内で、カセット全体が安全かつ容易にセットできるようにされている。これら の部品には、通常はベース10の一部として成形されるピン40,42に対して 回転するリールブレーキ36,38が含まれている。カセットがVCRから取り 出されたときに、これらのリールブレーキ36,38は、テープ16がほどけな いようにリール18,20を保持する。また、記録されたデータが壊れるのを避 けるため、テープが終端に達したときには、別の安全装置が働いてVCRに信号 が送られる。
【0006】 テープリール18,20を他の内部部品と一緒に収納し、塵埃を排除し、そし てテープ16を損傷から守るために、ベース10とカバーは互いにぴったりと合 わされる。ベース10に対するカバーの位置合わせは、ベース10に設けられた スクリューボス44と、このボス44と対になるものとしてカバーに設けられた ボスとによって確実になされる。
【0007】 カセットのコストの主要な部分は、ベース10およびカバーの大きさと複雑さ とが占めている。一般に、ビデオカセットのハウジングは、ポリスチレンやアク リロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)のような合成樹脂を用いて射出 成形される。ベース10およびカバー用の型は、一般に、上下に引っ張って分離 するように形成されている。この型の片側半分は実質的にベース10およびカバ ーの内側部分全部を形成し、他の半分は外側面の部分を形成する。ビデオカセッ トのハウジングは壁面の面積が広いので、壁の厚みを薄くすることは、射出成形 のコストを最小限にするために重要である。壁の厚みは、その部品に用いられる 材料の量を通じてだけではなく、型の取り出し前に部品を冷却するために要する 時間を通じても、部品コストに影響する。材料の使用量は、壁の厚みの一乗(th e first power)に比例し、部品を型から取り出す前に要する冷却時間は、壁の 厚みの二乗にほぼ比例する。部品を反らせたり他の損傷を与えたりせずに取り出 すことが可能となるように部品を十分に冷却するためには、全成形時間の約80 %が費やされるので、壁の厚みを減らせば、ビデオカセット製造工程における生 産性向上の見込みが大きいことは明白である。
【0008】 しかしながら、ビデオカセットのハウジングの壁を薄くすることには限界があ る。もちろん、壁は、カセット本来の機能のために必要な、物理的な強度並びに 剛性を得るために十分な厚さでなければならない。さらに、標準規格のVCRに 適合させるために、カセットには寸法的な規制が加えられる。VHSシステムで 使用されるビデオカセットは、カセットの長手方向へ延びるガイド溝をベース1 0の底壁50の外表面に有している。このガイド溝は、ビデオ装置の中へカセッ トを正しく装填するために、装置側の所定の部品と協働する。ガイド溝の深さは 少なくとも1.25mm必要であり、通常のVHSカセットでは、底壁50はこの 溝を形成できるだけの十分な厚さに形成される。
【0009】 壁の厚みを決定するもう一つの要因は、射出成形中の樹脂の流れにある。型の 中へ材料を射出する際に、型の多くの部分は、成形されている部品の大きさや形 状を定めるためだけに機能するのではなく、溶融樹脂を型内の他の部分に必ず達 するように流すための通路としても機能する。もし壁のある部分が薄すぎる場合 には、壁のその部分を形成するための型の部分も、それに対応して薄くなる。こ のことにより、樹脂の流れが制限され、射出ポイントすなわちゲートから離れた 位置における射出圧が極端に減少することになる。この結果、射出圧を高めなけ ればならなかったり、射出時間を延長しなければならなかったり、あるいはその 両方が必要となったりする。
【0010】 射出圧を高めることにより、望ましくない副次的な結果が生じる場合がある。 米国特許第4,706,149号明細書は、射出圧が高い場合に生じ得る、離型の困難さ を開示している。また、高い射出圧によって生じる高いせん断速度で非常に細い 通路の中を強制的に流されるポリマー材料は、往々にして、重合体鎖の過度の配 向を受けることになり、その結果、部品が弱くなるとともに、方向によってその 収縮率が変わって湾曲が生じてしまう。
【0011】 米国特許第4,706,149号明細書は、その図6に示すように、底壁にガイド溝の 上方へ盛り上がった部分を設けて、底壁ガイド溝の上方に位置する十分な大きさ の流路を設けることを課題としている。しかし、この米国特許第4,706,149号明 細書では、材料を節約したり冷却時間を短縮したりするためにカセットの壁を薄 くすることは述べられていない。また、リールをガイド溝の上方の突起よりも高 く持ち上げる手段が欠けていると、その突起がリールの動きを妨げることになる 。この米国特許第4,706,149号明細書では、リールを突起よりも高く持ち上げる ために、リールのフランジの底部に環状に突出したリングが設けられている。し かし、この方法を使用すると、リールのフランジの底部に設けられた環状のリン グを通すための切れ目をガイド溝上方の突起に形成しなければならないので、ガ イド溝の上方の突起が連続しなくなるという欠点が生じる。
【0012】 射出成形される部品の薄い壁部の表面に補強リブを延出させることが知られて いる。公開されている日本特許出願2-76376号では、ビデオカセットのベースの 内側に複数のリブを直交する格子状に配置することによって底壁を補強するよう になっている。これと同じようなリブが、公開されている日本特許出願2-195583 号にも示されている。しかし、このリブはゲート部を中心とする円形をなしてい る。この、半径方向と周方向とに延在するリブによって構成される円形の形状を 適用すると、成形材料を効率良く流すことができるとその明細書では主張されて いる。
【0013】 日本特許出願2-76376号明細書及び日本特許出願2-195583号明細書では、とも に、リブが互いに直交することによって密集した網状構造が形成されている。こ のような構造では、成形材料の流れ方向が、すべてのリブを充填するには鋭角に 変化しなければならないので、成形時の流路としては不適切なものとなっている 。充填効率を高めるためには、成形材料の流れる方向が変化しないことが好まし い。十字形に交差したパターンのリブからなる網状構造によって生じるその他の 問題は、成形材料が、リブ沿いに流れて薄い壁部内を満たさずにその回りに流れ てしまい、壁部の充填が阻止されるということである。
【0014】 壁にリブ付を施すことから生じるその他の一般的な問題は、リブと反対側の壁 面に、目に見える複数の線が形成されるということである。これらの線は、ひけ と呼ばれ、表面上にわずかな変化が表れる程度から表面上に著しいくぼみが生じ る程度まで、その発生の度合は多岐にわたる。軽微で無害と思われるひけでさえ 、その外観が表面上のゆゆしい欠陥として現れる虞れがある。多くの場合、リブ を壁の厚さよりも細くすることによって、ひけを回避することができる。それほ どひどいひけでなければ、ひけが現れそうな部分を表面処理して隠すことができ る。また、成形条件、特に成形工程の種々の段階における射出圧、を調節するこ とによって、ひけの発生を許容レベルまで抑制できることもある。しかし、これ は、成形工程が効果的に作用する範囲を狭めることにつながる。
【0015】 カセットのベースとカバーは、形状や厚さの異なるいくつかの部分を備えてい て、これら様々な部分では、射出成形中に要する冷却時間がそれぞれ異なる。部 品に必要な全冷却時間は、「冷却要部」と呼ばれる最も冷却の遅い部分によって 決定される。さらに、薄くすることによっていくつかの部分の冷却時間が短くな ると他の部分が冷却要部となり得る。したがって、部品の全冷却時間を大幅に短 縮するために、壁部分だけを薄くするのでは十分ではない。
【0016】 従来のカセットの構成部品の中で、壁の薄くなったビデオカセットベースに適 する以下のようなリブ構造を有するものはない。そのリブ構造とは、つまり、従 来よりも少ない数のリブで事足り、射出成形時に材料がより一定した方向に流れ 、その一方で、カセットの寸法を適切にでき、かつ、カセットの薄い壁を補強し ながら成形材料を効率良く流すことのできるようなものである。従って、射出成 形中の材料の流れを改善するという機能と、カセットベースの底壁の構造上の補 強とを、リブの位置と形状とによって共に達成できるような射出成形によるビデ オカセットハウジングは、これまでには知られていない。
【0017】
本考案は、厚さが薄くなった壁を有する成形ビデオカセットベースに関する。 このベースは、円形の、供給リールスピンドル用アクセスホールと、円形の、巻 き取りリールスピンドル用アクセスホールとを有するベース底壁を備えている。 向かい合う2つのベース側壁は、ベース底壁に対して直角をなしている。ベース 正面壁は、ベース底壁とベース側壁とに対して直角をなしており、ベース側壁と ともに前方コーナー部を形成している。ベース背面壁は、ベース正面壁と向かい 合っており、ベース底壁とベース側壁とに対して直角をなしている。さらに、ベ ース正面壁には左側ブリッジ部と右側ブリッジ部とが形成されている。ベースを 形成する材料を型の中に充填するためのゲートがベースに配置されている。
【0018】 環状に突出した支持面が、ベース底壁の内面に形成された供給リールスピンド ル用アクセスホールと巻き取りリールスピンドル用アクセスホールとを取り囲ん でいる。
【0019】 ベースの内側には複数のリブが形成されている。これらのリブは、ゲートから 、正面壁、背面壁、及び側壁までほぼ一定した方向へ放射状に延在している。供 給リールスピンドル用アクセスホールの中心を通過する線に沿って、第1,2リ ブは延在している。第1リブは、ゲートから供給リールスピンドル用アクセスホ ールの環状の支持面まで延在しており、第2リブは、供給リールスピンドル用ア クセスホールの環状の支持面から側壁の左側前方コーナー部まで延在している。 巻き取りリールスピンドル用アクセスホールの中心を通過する線に沿って、第3 ,4リブは延在している。第3リブは、ゲートから巻き取りリールスピンドル用 アクセスホールの環状の支持面まで延在しており、第4リブは、巻き取りリール スピンドル用アクセスホールの環状の支持面から側壁の右側前方コーナー部まで 延在している。
【0020】 本考案に係るカセットベースは、その外側面に、ベース背面壁に対して隣接し かつ平行である底壁ガイド溝と、ベースの内側面に形成され、ガイド溝と背中合 わせの溝用リブとを有していてもよい。
【0021】 さらに、本考案に係るカセットベースは、第5,6,7,8,9,10リブを有し ていてもよい。第5リブはゲートから左ブリッジ部まで延在し、第6リブはゲー トから右ブリッジ部まで延在する。第5リブは左ブリッジ部の左側に到達し、第 6リブは右ブリッジ部の右側に到達することが好ましい。第7,8リブは溝用リ ブを横切る線に沿って延在する。第7リブはゲートから溝用リブまで延在し、第 8リブは溝用リブから左側後方コーナー部まで延在する。第9,10リブもまた 溝用リブを横切る線に沿って延在する。第9リブはゲートから溝用リブまで延在 し、第10リブは溝用リブから右側後方コーナー部まで延在する。これら第7, 8,9,10リブによって、溝用リブは複数のリブ部に分かれている。
【0022】
以下に、添付図面に示した本考案の実施例について詳細に説明する。
【0023】 図2には、本考案に係るビデオカセットベース10を示している。底壁50に は、供給用リール18と巻き取り用リール20のドライブスピンドルを受け入れ るための供給リールスピンドル用アクセスホール64と巻き取りリールスピンド ル用アクセスホール66とが設けられている。カセットベース10は熱可塑性材 料を射出成形することによって製造され、成形材料を射出するためのゲート68 がカセットベース10の底部に配置されている。このゲート68から複数のリブ が放射状に延在している。これらのリブの中には、第1リブ70、第2リブ72 、第3リブ74、第4リブ76、第5リブ78、第6リブ80、第7リブ82、 第8リブ84、第9リブ86、及び第10リブ88が含まれる。さらに、部分9 0,92,94,96を有する溝用のリブが、底壁50に形成されたガイド溝をカ バーしており、リブ82とリブ84とを、そして、リブ86とリブ88とを接続 している。供給リールスピンドル用アクセスホール64と巻き取りリールスピン ドル用アクセスホール66の周囲には、突出した支持面98,100がそれぞれ 形成されている。リブは、直線に沿ってのびていることが好ましいが、湾曲して もかまわない。
【0024】 図2には、ゲート68から射出された成形材料が、リブ70〜88、リブ部9 0〜96、及び支持面98,100によって形成された流路に沿って流れる状態 を示している。リブ70〜88は、ゲート68からほぼ放射状に広がるパターン で配置されており、ベース10の、非常に複雑で大量の成形材料を必要とする周 辺部に達する流路として作用する。このことにより、射出時の圧力を型の中に効 率良く配分することができる。
【0025】 放射状のリブの中の4本70,72,74,76は、スピンドルアクセスホール 64,66の中心を通る線に沿ってのびている。従って、2対のリブ70,72及 び74,76は、それぞれ、同一直線上に位置し、突出した支持面98,100の 外周で接続することになる。リブ70,72は、供給リールスピンドル用アクセ スホール64の中心を通る線に沿っており、環状に突出した支持面98に接続し ている。リブをこの線に沿って配置すると、供給用リール18を支持する部分を 構造上補強しながら、成形材料をベース10の左側前方コーナー部110へ効率 良く流すことができる。さらに、突出した支持面98を使用すると、流路が2つ の経路112,114に分かれて横断面積が増すので、このようにして流路が広 がると、成形材料は左側前方コーナー部110へ流れやすくなる。第1リブ70 は、ゲート68から、供給リールスピンドル用アクセスホール64の環状の支持 面98まで延在しており、第2リブ72は、環状の支持面98から、左側端面3 2の左側前方コーナー部110まで延在している。同様に、リブ74,76は、 巻き取りリールスピンドル用アクセスホール66の中心を通る線に沿っており、 環状に突出した支持面100に接続している。リブをこの線に沿って配置すると 、巻き取り用リール20を支持する部分を構造上補強しながら、成形材料をベー ス10の右側前方コーナー部116へ効率良く流すことができる。さらに、突出 した支持面100を使用すると、流路が2つの経路112,114に分かれて横 断面積が増すので、このようにして流路が広がると、成形材料は右側前方コーナ ー部116へ流れやすくなる。第3リブ74は、ゲート68から、巻き取りリー ルスピンドル用アクセスホール66の環状の支持面100まで延在しており、第 4リブ76は、環状の支持面100から、右側端面34の右側前方コーナー部1 16まで延在している。
【0026】 突出した支持面98,100は、アクセスホール64,66の部分の壁の全厚が 、一般的なビデオカセットの壁の厚さとほぼ等しくなる程度の高さを有すること が好ましい。通常、この壁の厚さは約2mm(0.08インチ)である。リブ70, 72,74,76、及び支持面98,100の高さは等しいことが好ましい。
【0027】 カセットをビデオカセットレコーダから取り出すと、リール18,20は、ハ ウジングの、ベース10とカバーとに囲まれた部分の範囲内で自在に移動するよ うになる。従って、支持面98,100は、支持面100を図3に示すように、 リール18,20を、常に、たとえそれらが最も遠い位置へ移動した場合でも、 しっかりと確実に支持できるだけの幅を有していなければならない。一般的な場 合においては、適当な幅は約1.9mm(0.075インチ)となっている。各リブ 70〜88の幅は約1mm(0.04インチ)以内であることが好ましい。さらに 、リブ部90〜96は、射出成形材料を適当な広さの流路に通すために、かつ、 その流路内のガイド溝に沿った部分の壁に適当な厚みを持たせるために、ガイド 溝よりもある程度広いことが好ましい。
【0028】 リブ78は、ゲート68から左側ブリッジ22の左側結合ポイント118の近 辺までのびる線に沿って配置されている。同様に、リブ80は、ゲート68から 右側ブリッジ26の右側結合ポイント118の近辺までのびる線に沿って配置さ れている。リブ78,80の位置は、ベース10を補強する一方で、成形材料を 、それほどの圧力損失を招くことなく、ブリッジ22,26とその間の部分とを 構成する複雑な部分へ効率良く送り込むことができるように選択されている。
【0029】 リブ82,84は、成形材料が左側後方コーナー部122へ効率良く流れるよ うに配置されており、リブ86,88は、成形材料が右側後方コーナー部124 へ効率良く流れるように配置されている。さらに、図2に示すように、リブ82 ,84,86,88によって、成形材料を、ガイド溝を覆うリブ部90〜96へ供 給しやすくなっており、そのリブ部90〜96もまた、左側後方コーナー部12 2及び右側後方コーナー部124それぞれに達する流路として作用する。
【0030】 このようなリブ構造によれば、リブの高さを約0.5mm(0.02インチ)、そ の幅を約1.0mm(0.04インチ)とした場合には、カセットベース10の底壁 の厚さは、従来のビデオカセットでは通常2.0mm(0.08インチ)であるのが 、約1.5mm(0.06インチ)まで薄くできる。従って、使用する材料及びサイ クル時間をかなり削減することができる。
【0031】 リブ70〜88は、図2では直線として示されているが、成形材料がほぼ一定 方向に流れ、かつ、リブによって形成される流路がそれほど長くならないのであ れば、曲線であってもかまわない。壁を補強するリブの数を最小限にとどめ、か つ、それらのリブを、射出成形中に材料の流れる方向が著しく変化しないように 配置することが望ましい。これと同時に、設けられたリブの数と大きさとは、望 ましい結果をもたらすのに十分である必要がある。
【0032】 変形例では、図4に示すように、供給リールスピンドル用アクセスホール64 と巻き取りリールスピンドル用アクセスホール66とは、それぞれ、突出した支 持面98,100を有しているが、放射状のリブは使用されていない。このこと により、放射状のリブを使用する場合よりも少ない材料で効率良く成形すること ができる。
【0033】 当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、本考案の範囲から逸脱 することなく種々の変更及び修正を加えることも可能である。例えば、ここでは ビデオカセットを対象として記載したが、本考案は、成形によって形成されるタ イプのカセットであればどのようなものにも適用できる。
【図1】 従来のビデオカセットのベースの平面図であ
る。
る。
【図2】 本考案の一実施例に係るカセットベースの平
面図であり、成形材料の流れを示している。
面図であり、成形材料の流れを示している。
【図3】 図2のカセットベースの3−3線断面図であ
る。
る。
【図4】 本考案の他の実施例に係るカセットベースの
平面図である。
平面図である。
10 ビデオカセットベース 16 テー
プ 18 供給用リール 20 巻き
取り用リール 22 左側ブリッジ 24 開口
部分 26 右側ブリッジ 28 正面 30 背面 32 左側
端面 34 右側端面 36,38
リールブレーキ 40,42 ピン 44 スク
リューボス 50 底壁 64 供給リールスピンドル用アクセスホール 66 巻き取りリールスピンドル用アクセスホール 68 ゲート 70〜88
リブ 90〜96 リブ部 98,10
0 支持面 110 左側前方コーナー部 112,1
14 流路 116 右側前方コーナー部 118 左
側結合ポイント 120 右側結合ポイント 122 左
側後方コーナー部 124 右側後方コーナー部
プ 18 供給用リール 20 巻き
取り用リール 22 左側ブリッジ 24 開口
部分 26 右側ブリッジ 28 正面 30 背面 32 左側
端面 34 右側端面 36,38
リールブレーキ 40,42 ピン 44 スク
リューボス 50 底壁 64 供給リールスピンドル用アクセスホール 66 巻き取りリールスピンドル用アクセスホール 68 ゲート 70〜88
リブ 90〜96 リブ部 98,10
0 支持面 110 左側前方コーナー部 112,1
14 流路 116 右側前方コーナー部 118 左
側結合ポイント 120 右側結合ポイント 122 左
側後方コーナー部 124 右側後方コーナー部
Claims (8)
- 【請求項1】 薄くなった壁を有する成形カセットベー
スにして、 円形の、供給リールスピンドル用アクセスホール(6
4)と、円形の、巻き取りリールスピンドル用アクセス
ホール(66)とを有するベース底壁(50)と、 上記ベース底壁(50)に対して直角をなす、向かい合
った2つのベース側壁(32,34)と、 上記ベース底壁(50)と上記ベース側壁(32,3
4)とに対して直角をなし、上記ベース側壁(32,3
4)と協働して前方コーナー部(110,116)を形
成するベース正面壁(28)と、 上記ベース正面壁(28)と向かい合い、上記ベース底
壁(50)と上記ベース側壁(32,34)とに対して
直角をなし、上記ベース側壁(32,34)と協働して
後方コーナー部(122,124)を形成するベース背
面壁(30)と、 上記カセットベースを形成する材料を型の中に充填する
ためのゲート(68)と、 上記カセットベースの内側に形成され、上記ゲート(6
8)から上記前方コーナー部(110,116)まで放
射状にほぼ一定の方向へ向かってのびる複数のリブ(7
0,72,74,76)とを備えることを特徴とする成形
カセットベース。 - 【請求項2】 さらに、上記ベース底壁(50)の内面
に上記供給リールスピンドル用アクセスホール(64)
を取り囲むように突設された環状の支持面(98)と、
上記ベース底壁(50)の内面に上記巻き取りリールス
ピンドル用アクセスホール(66)を取り囲むように突
設された環状の支持面(100)とを備え、 上記ゲート(68)から上記供給リールスピンドル用ア
クセスホール(64)の環状の支持面(98)にわたっ
て第1リブ(70)が延在しており、 上記供給リールスピンドル用アクセスホール(64)の
環状の支持面(98)から上記ベース側壁(32)の左
側前方コーナー部(110)にわたって第2リブ(7
2)が延在しており、 上記ゲート(68)から上記巻き取りリールスピンドル
用アクセスホール(66)の環状の支持面(100)に
わたって第3リブ(74)が延在しており、 上記巻き取りリールスピンドル用アクセスホール(6
6)の環状の支持面(100)から上記ベース側壁(3
4)の右側前方コーナー部(116)にわたって第4リ
ブ(76)が延在していることを特徴とする請求項1記
載のカセットベース。 - 【請求項3】 上記第1リブ(70)と上記第2リブ
(72)とは、同一直線上にあり、かつ上記供給リール
スピンドル用アクセスホール(64)の中心を通過する
線に沿って延在しており、 上記第3リブ(74)と上記第4リブ(76)とは、同
一直線上にあり、かつ上記巻き取りリールスピンドル用
アクセスホール(66)の中心を通過する線に沿って延
在していることを特徴とする請求項2記載のカセットベ
ース。 - 【請求項4】 さらに、上記カセットベースの外面に上
記ベース背面壁(30)に対して平行かつ隣接して形成
された位置決め溝と、上記カセットベースの内側に上記
位置決め溝と背中合わせに形成された溝用リブ(90,
92,94,96)とを備えることを特徴とする請求項2
記載のカセットベース。 - 【請求項5】 さらに、上記ベース正面壁(28)に形
成された左側ブリッジ部(22)及び右側ブリッジ部
(26)と、第5リブ(78)と、第6リブ(80)と
を備え、 上記第5リブ(78)は、上記ゲート(68)から上記
左側ブリッジ部(22)の左側部分まで延在しており、
上記第6リブ(80)は、上記ゲート(68)から上記
右側ブリッジ部(26)の右側部分まで延在しているこ
とを特徴とする請求項2記載のカセットベース。 - 【請求項6】 さらに、同一直線上にあり、かつ上記溝
用リブ(90,92,94,96)を横切る第7リブ(8
2)と第8リブ(84)とを備え、 上記第7リブ(82)は、上記ゲート(68)から上記
溝用リブ(90,92,94,96)まで延在しており、
上記第8リブ(84)は、上記溝用リブ(90,92,9
4,96)から左側後方コーナー部(122)まで延在
しており、 上記溝用リブ(90,92,94,96)は、上記第7リ
ブ(82)と上記第8リブ(84)とによって、複数の
リブ部(90,92,94,96)に分かれていることを
特徴とする請求項4記載のカセットベース。 - 【請求項7】 さらに、同一直線上にあり、かつ上記溝
用リブ(90,92,94,96)を横切る第9リブ(8
6)と第10リブ(88)とを備え、 上記第9リブ(86)は、上記ゲート(68)から上記
溝用リブ(90,92,94,96)まで延在しており、
上記第10リブ(88)は、上記溝用リブ(90,92,
94,96)から右側後方コーナー部(124)まで延
在しており、 上記溝用リブ(90,92,94,96)は、上記第9リ
ブ(86)と上記第10リブ(88)とによって、複数
のリブ部(90,92,94,96)に分かれていること
を特徴とする請求項4記載のカセットベース。 - 【請求項8】 薄くなった壁を有する成形カセットベー
スにして、 円形の、供給リールスピンドル用アクセスホール(6
4)と、円形の、巻き取りリールスピンドル用アクセス
ホール(66)とを有するベース底壁(50)と、 上記ベース底壁(50)に対して直角をなす、向かい合
った2つのベース側壁(32,34)と、 上記ベース底壁(50)と上記ベース側壁(32,3
4)とに対して直角をなし、上記ベース側壁(32,3
4)と協働して前方コーナー部(110,116)を形
成するベース正面壁(28)と、 上記ベース正面壁(28)と向かい合い、上記ベース底
壁(50)と上記ベース側壁(32,34)とに対して
直角をなすベース背面壁(30)と、 上記カセットベースを形成する材料を型の中に挿入する
ためのゲート(68)と、 上記ベース底壁(50)の内面に上記供給リールスピン
ドル用アクセスホール(64)を取り囲むように突設さ
れた環状の支持面(98)と、上記ベース底壁(50)
の内面に上記巻き取りリールスピンドル用アクセスホー
ル(66)を取り囲むように突設された環状の支持面
(100)とを備えることを特徴とする成形カセットベ
ース。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US87748792A | 1992-05-01 | 1992-05-01 | |
US877487 | 1992-05-01 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596965U true JPH0596965U (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=25370075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2296893U Pending JPH0596965U (ja) | 1992-05-01 | 1993-04-30 | 成形カセットベース |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0568063A3 (ja) |
JP (1) | JPH0596965U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999060572A1 (en) * | 1998-05-15 | 1999-11-25 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Magnetic tape cartridge |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1077046B (it) * | 1976-09-29 | 1985-04-27 | Start Srl | Contenitore della bobina di nastro magnetico per registratore del tipo cosidetto mangianastri |
IT1110189B (it) * | 1978-03-13 | 1985-12-23 | Start Srl | Contenitore della bobina di nastro magnetico o cassetta per registratore del tipo cosiddetto a cassette |
JPS6173290A (ja) * | 1984-09-17 | 1986-04-15 | Sony Corp | テ−プカセツト |
JPH02195583A (ja) * | 1989-01-24 | 1990-08-02 | Sony Corp | テープカセット |
-
1993
- 1993-04-29 EP EP9393106966A patent/EP0568063A3/en not_active Withdrawn
- 1993-04-30 JP JP2296893U patent/JPH0596965U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999060572A1 (en) * | 1998-05-15 | 1999-11-25 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Magnetic tape cartridge |
US6717771B1 (en) | 1998-05-15 | 2004-04-06 | Kiyoo Morita | Magnetic tape cartridge having projections |
CN1312699C (zh) * | 1998-05-15 | 2007-04-25 | 富士胶片株式会社 | 磁带盒 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0568063A3 (en) | 1994-09-14 |
EP0568063A2 (en) | 1993-11-03 |
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