JP2795735B2 - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JP2795735B2
JP2795735B2 JP17245990A JP17245990A JP2795735B2 JP 2795735 B2 JP2795735 B2 JP 2795735B2 JP 17245990 A JP17245990 A JP 17245990A JP 17245990 A JP17245990 A JP 17245990A JP 2795735 B2 JP2795735 B2 JP 2795735B2
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光 水谷
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、テープ走行案内用のガイド筒を有し、ガ
イド筒が回転不能に支持されているテープカートリッジ
に関する。
〔従来の技術〕
この種ガイド筒の従来の支持形態には、上下ケースに
一対のボスを設け、このボスをガイド筒に内嵌したのち
ボスどうしをねじて締結し、ガイド筒の上下端面をボス
の突出基端で挟み固定する形態(実開昭62−284号公
報)や、上下一対のボスにガイド筒を圧嵌装着する形態
(実開昭55−132783号公報)などがある。前者形態にお
けるねじは、元来が上下ケースを一体に締結固定するた
めのものである。
このような非回転型のガイド筒は、回転型のガイド筒
にありがちな、テープ走行時のガイド筒のがた付きでテ
ープが上下動することを防止でき、とくに長時間の信号
記録が可能な薄いテープにおいて、テープエッジが傷付
くことをよく防止できる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上下のボスをねじで締結する形態は、ガイド筒を強固
に挟み固定でき、ガイド筒の支持構造として十分な信頼
性が得られる。しかし、テープカートリッジの種類によ
っては、ねじによる締結をガイド筒の配設位置以外の個
所で行うものもあり、こうしたテープカートリッジでは
ガイド筒を確実に固定保持することが困難となる。例え
ばVHS−C型のテープカートリッジは、左右のテープリ
ールに挟まれた中央部前後の2個所の三角形状部をねじ
で締結しており、ねじの締結力をガイド筒に直接及ぼす
ことはできない。ガイド筒をそれ専用のねじで締結する
ことは可能であるが、部材点数の増加と組立工数の増加
を免れることはできない。
上記のようにねじの締結力が間接的に作用する場合で
も、ガイド筒をボスに圧嵌し、あるいは組立状態にいて
ガイド筒を本体ケースの上下壁で強く挟み付ける構造に
すると、ガイド筒の固定力を強化できる。
しかし、プラスチックに成形されたボスに金属製のガ
イド筒を圧嵌する場合には、ボス側が一方的に削られる
結合形態となるため、同質材料どうしの圧嵌構造に比べ
ると十分な結合力が得られにくい。また、落下衝撃や強
い外力を受ると嵌合部に緩みを生じやすく、長期使用時
の信頼性に不安が残る。
ガイド筒の上下端をケース壁で挾持する形態では、組
立状態における上下ケースの対向寸法と、ガイド筒の上
下寸法の双方の寸法精度を高度化する必要があるが、そ
のためには成形用の金型の精度や成形条件を高度に管理
し、さらにガイド筒の加工を精密化しなければならず、
製作コストが増加する不利を免れない。
以上のように、従来のテープカートリッジでは、ガイ
ド筒を回転不能に支持するについて、その信頼性を向上
することと、製造コストを避けることの双方を同時に満
足することができず、止むを得ずいずれかを犠牲にして
いた。
そこで本発明の目的は、従来同様の加工精度で形成さ
れたガイド筒および本体ケースでありながら、ガイド筒
の固定支持を確実に行え、製造コストの増加を伴うこと
なくガイド筒の機能上の信頼性を長期にわたって維持で
きるようにするにある。
本発明の他の目的は、ガイド筒の支持構造を利用して
ガイド筒の組立姿勢を好適化し、とくにテープデッキに
装填した状態におけるテープ走行姿勢を好適化して、記
録および再生特性を向上したテープカートリッジを得る
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のテープカートリッジは、本体ケース1の前面
左右のテープ引出口4・4に、テープ走行経路に規定す
る円筒状のガイド筒11・12を有し、ガイド筒11・12がテ
ープ引出口4・4の上下壁の内面に突設された一対のボ
ス13・14で径方向へ移動不能に係合支持されているこ
と、 本体ケース1を構成する上下ケース1a・1bが、ガイド
筒11・12の配設位置以外に設けられたねじ9で分離不能
に締結固定されていること、 ガイド筒11・12の上端面15と対向する上ケース1aの内
面に、ガイド筒11・12の遊転を阻止する回止め突起16が
設けられていること、 下ケース1bの内面と回止め突起16との上下対向寸法h
が、ガイド筒11・12の上下寸法Hの最小値より小さく設
定されていることを要件とする。
VHS−C型のテープカートリッジにおいては、巻取り
側のテープリール3に対応して設けられたガイド筒11用
の回止め突起16を、テープローディング用のポケット7
に面する側に限って形成し、組立状態において前記ガイ
ド筒11をその上端部がポケット7側へ近付く状態で傾斜
させることができる。
〔作用〕
回止め突起16と下ケース1bの上下対向寸法hをガイド
筒11・12の上下寸法Hの最小値より小さく設定するの
は、上下ケース1a・1bをねじ9で締結する際に、回止め
突起16をガイド筒11・12に先当たり接当させ、ねじ9を
完全に締込んだ状態においては、回止め突起16にガイド
筒11・12の上端面15を喰い込ませ、その遊転を確実に阻
止するためである。
巻取り側のテープリール3に対応するガイド筒11をポ
ケット6の側へ傾斜させるのは、テープデッキで信号を
記録し再生するときのデッキ側のテープ走行姿勢が僅か
に傾斜することに対応したものであり、テープローディ
ング部材から巻取り側のテープリール3に至るテープ走
行特性を向上させるためである。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明では、上ケース1aの内面に
回止め突起16を設け、組立状態において、ガイド筒11・
12の上端面15が回止め突起16に喰い込むようにしたの
で、ねじ9の締結力をガイド筒11・12に直接及ぼすこと
ができないテープカートリッジであっても、ガイド筒11
・12を確実に挟み固定できる。しかも、ガイド筒11・12
の加工精度や上下ケース1a・1bの成形精度等を高度化す
る必要もなく、確実にガイド筒11・12を回転不能に支持
できる。従って、従来と同様の精度で加工された上下ケ
ース1aに回止め突起16を付加するだけでガイド筒11・12
を強固に固定でき、製造コストの増加を伴うことなくガ
イド筒11・12を確実に固定できる。
上ケース1aの上壁は回止め突起16の喰い込み度合いに
応じて常に内部応力が発生した状態になっている。その
ため落下衝撃や強い外力を受けた場合でも、外力が作用
し終わると回止め突起16を介してガイド筒11・12を再び
挟圧し、その遊転を確実に阻止する。従って、長期にわ
たり安定してガイド筒11・12を固定でき、その信頼性を
向上できる。
回止め突起16を利用して巻取り側のガイド筒11を傾斜
させたVHS−C型のテープカートリッジによれば、信号
を再生するときのテープ走行姿勢をテープデッキに対応
して好適化でき、従来に比べてテープ6の走行特性を向
上し、より良好な状態で信号の記録および再生を行うこ
とができる。
〔実施例〕
第1図ないし第5図は本発明をVHS−C型のテープカ
ートリッジに適用した実施例を示す。
第3図において、これの本体ケース1の内部左右には
繰出し用のテープリール2と巻取り用のテープリール3
を有し、ケース前面の左右のテープ引出口4・4にテー
プガイド手段5R・5Lを備えている。前者テープリール2
に巻かれたテープ6は、一方のテープガイド手段5Lを介
してテープ引出口4へと導出され、ケース前面のローデ
ィング用のポケット7を横断した後、他方のテープガイ
ド手段5Rの介して巻取り側のテープリール3に巻き付け
られている。
本体ケース1は分割された上下ケース1a・1bからな
り、左右のテープリール2・3に挟さまれた中央部前後
の2個所の三角形状部をねじ9で締結して、上下ケース
1a・1bを一体に固定してなる。ポケット7の前面側は本
体ケース1に支持された上下揺動自在な前蓋10で覆われ
ている。使用時には前蓋10を開き操作して、テープ6を
ケース前方への引き出すことができる。
両テープガイド手段5R・5Lには、テープ走行経路を規
定するガイド筒11・12がそれぞれ設けられている。第1
図および第2図において、両ガイド筒11・12はステンレ
ス製の管材を素材にして形成され、径方向へ移動不能に
しかも回転不能に支持される。詳しくは、テープ引出口
4・4の上下壁の内面にボス13・14を対向状に突設し、
これら一対のボス13・14をガイド筒11・12に内嵌して、
径方向の自由移動を阻止する。更にガイド筒11・12の上
端部15・15と対向する前記上壁、即ち上ケース1aの内面
に回止め突起16を設け、これでガイド筒11・12の遊転を
阻止する。
第4図および第5図において、両ボス13・14は突出基
端側を大径軸とする段付軸状に形成してあり、その小径
軸部の周囲3個所にガイド筒11・12に内接するリブ17を
設けてなる。3個のリブ17のうち1個は、前記ポケット
7に面して形成し、このリブ17を基準にして周方向へ位
相が120度ずつずれた位置に他の2個のリブ17・17を配
置している。3個のリブ17の突端を通る仮想円直径と前
記大径軸部の直径は一致させてある。
巻取り側テープリール3に対応するガイド筒11用の回
止め突起16は、ポケット7に面する側に設ける。これは
組立状態において、ガイド筒11をその上端がポケット7
側へ近付く状態で傾斜させ、テープデッキに装填したと
きのテープ走行姿勢を好適化するためである。繰出し側
のガイド筒12用の回止め突起16は、ローディング用のポ
ケット7に面する側と、ケース側方に面する側との2個
所に設ける。
組立状態において、各ガイド筒11・12の上端面15は回
止め突起16に確実に喰い込むものとする。そのために、
回止め突起16と下ケース1bの内面との上下対向寸法h
を、ガイド筒11・12の上下寸法Hの最小値、即ち許容公
差の最小上下寸法より小さく設定した。具体的には、上
側のボス13の突出基端の面壁を基準にして、回止め突起
16の突出量Eを0.05〜0.1mmとすることで前記設定を満
足することができた。
但し、突出量Eが0.1mmを越えると、ねじ9を完全に
締め込んだとき、ケース前面側の左右端において上下ケ
ース1a・1b間に僅かな隙間を生じて接合が不完全にな
る。また、突出量Eが0.05mmを下回ると、ガイド筒11・
12の仕上り寸法が最小であるとき、その上端面15を回止
め突起16に喰い込ませることができなくなる。つまり、
上下ケース1a・1bの上下面壁とガイド筒11・121との間
の間隙は、ゼロを含む最小隙間と一定量の最大隙間との
間でばらつくが、いずれの場合でも上端面15を回止め突
起16に喰い込ませることができ、しかも上下ケース1a・
1bの接合部に隙間を生じないように、突出量Eが設定さ
れる。なお、巻取り側のガイド筒11はボス13・14との嵌
合隙間に応じて傾斜し、本実施例における傾斜角度は約
0.2度である。上下ケース1a・1bの成形精度やガイド筒1
1・12の加工精度は従前のままでよい。
以上のようにしたテープカートリッジによれば、ねじ
9を完全に締め込んだ状態において、ガイド筒11・12の
上端面15を回止め突起16に喰い込ませることができるの
で、ねじ9の締結力をガイド筒11・1直接及ぼすことが
できない形態であるにも拘らず、ガイド筒11・12を確実
にしかも長期にわたって回転不能に支持固定できる。
回止め突起16は、ボス13の突出基端周に沿って上端面
15と交差する状態で2個所以上に設けることができる。
例えば、複数の回止め突起16を放射状ないしは菊座状に
配置することができる。回止め突起16の平面視形状は得
に限定しないが、完全な円形や角枠形状など、ガイド筒
11・12の上端部15が同時に接当する形状は除外する。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第5図は本発明に係るテープカートリッジ
の実施例を示しており、 第1図は第3図におけるA−A線断面図、 第2図は第3図におけるB−B線断面図、 第3図はテープカートリッジの内部平面図、 第4図は第1図におけるC−C線断面図、 第5図は第2図におけるD−D線断面図である。 1……本体ケース、 1a……上ケース、 1b……下ケース、 4……テープ引出口、 9……ねじ、 11・12……ガイド筒、 13・14……ボス、 15……ガイド筒の上端面、 16……回止め突起。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケース(1)の前面左右のテープ引出
    口(4・4)に、テープ走行経路を規定する円筒状のガ
    イド筒(11・12)を有し、ガイド筒(11・12)はテープ
    引出口(4・4)の上下壁の内面に突設された一対のボ
    ス(13・14)で径方向へ移動不能に係合支持されてお
    り、本体ケース(1)を構成する上下ケース(1a・1b)
    が、ガイド筒(11・12)の配設位置以外に設けられたね
    じ(9)で分離不能に締結固定されているテープカート
    リッジであって、 ガイド筒(11・12)の上端面(15)と対向する上ケース
    (1a)の内面に、ガイド筒(11・12)の遊転を阻止する
    回止め突起(16)を設け、 下ケース(1b)の内面と回止め突起(16)との上下対向
    寸法(h)が、ガイド筒(11・12)の上下寸法(H)の
    最小値より小さく設定されているテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】テープカートリッジがVHS−C型に構成さ
    れており、その巻取り側のテープリール(3)に対応し
    て設けられたガイド筒(11)用の回止め突起(16)を、
    テープローディング用のポケット(7)に面する側に限
    って形成し、組立状態において前記ガイド筒(11)をそ
    の上端部がポケット(7)の側へ近付く状態で傾斜させ
    てある請求項1記載のテープカートリッジ。
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