JP3062760B2 - 複合レンズ - Google Patents

複合レンズ

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JP3062760B2
JP3062760B2 JP2005235A JP523590A JP3062760B2 JP 3062760 B2 JP3062760 B2 JP 3062760B2 JP 2005235 A JP2005235 A JP 2005235A JP 523590 A JP523590 A JP 523590A JP 3062760 B2 JP3062760 B2 JP 3062760B2
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/022Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses lens and mount having complementary engagement means, e.g. screw/thread

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数のレンズを組合わせて一体化する複合
レンズに関し、特に少なくとも一方がプラスチックレン
ズである2個のレンズを光学領域よりも外側の嵌合面で
抜け滑り阻止の摩擦力が生ずる嵌合をさせ、光学領域よ
りも外側の光軸方向に直角な面で互いに接触させて一体
化する複合レンズに関する。
〔従来の技術〕
従来は、上述のようなプラスチックレンズの連結構造
においても嵌合面をガラスレンズの場合と同様、全周面
から成るものにしていた。
第20図は従来の連結構造の例を示すプラスチックレン
ズ同志の複合レンズの光軸を含む面での断面図、第21図
は第20図のX−X矢視図であり、両図において1,2はそ
れぞれプラスチックの射出成形で形成されたレンズ、3
は両レンズ1,2の光学領域よりも外側の光軸方向で対す
る接触面、4は両レンズ1,2の同じく光学領域よりも外
側の円周方向の嵌合面である。接触面3は多くの場合光
軸方向に直角な環状面であり、嵌合面4は筒状の内面と
外面である。このような複合レンズは、多くの場合、外
径が図示していないレンズ保持枠の内径に嵌合させら
れ、その内径に設けた段部等とレンズ保持枠に螺合する
締付け環等とによって矢印で示したように締付けられる
ことでレンズ保持枠に保持される。
射出成形によるプラスチックレンズは、樹脂を外周
のゲートより注入するため真円性を得るのが容易でな
い、面精度の重視が径寸法精度のコントロールを難し
くすると言う傾向がある、温湿度変化による寸法変化
や変形がガラスレンズに比較して大きい、プラスチッ
クレンズ同志を組合わせる場合、複屈折性を考慮して適
当な周方向の位相で組合わせる必要があったりする。し
たがって、これらが原因で、筒状の内面と外面を嵌合面
4とした第20,21図のようなプラスチックレンズの複合
レンズでは、嵌合間隙が大きくなり過ぎてレンズ間で偏
心ガタのある嵌合となるか、偏心ガタはないが光学領域
内にも変形の生じる無理な嵌合となるか、嵌合ができな
いかのいずれかになり易く、偏心ガタがなくて光学領域
内に変形を生じさせることもない嵌合を得ることが難し
いと言う問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上述の問題を解消するためになされたもの
であり、プラスチックレンズ同志あるいはプラスチック
レンズとガラスレンズの組合わせにおいて偏心ガタがな
くて光学領域内に変形を生じさせることもない嵌合を容
易に得ることができる複合レンズの提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の目的は、 (1)少なくとも一方がプラスチックレンズである2個
のレンズを、光学領域よりも外側の光軸方向に垂直な面
で互いに接触させ、一体的に嵌合させた複合レンズにお
いて、 前記2個のレンズの光学領域よりも外側の部分からそ
れぞれ光軸方向に張り出した円筒状張り出し部を設け、 一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し部の
内周面上であって、その円周方向を略等分する3カ所以
上の位置に突出部を設け、 前記一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し
部の内周面と他方のレンズの前記円筒状張り出し部の外
周面とを離間させ、前記突出部と前記他方のレンズの前
記円筒状張り出し部の外周面とを局部的に嵌合させたこ
とを特徴とする複合レンズ。
(2)前記局部的な嵌合によって前記突出部が前記他方
のレンズの前記円筒状張り出し部の外周面と接触する周
方向長さの合計が、前記他方のレンズの前記円筒状張り
出し部の外周面の周長に対して15%以下であることを特
徴とする請求項(1)に記載の複合レンズ。
(3)前記突出部のそれぞれが前記他方のレンズの前記
円筒状張り出し部の外周面と接触する周方向長さが2mm
以下であることを特徴とする請求項(2)に記載の複合
レンズ。
(4)少なくとも一方がプラスチックレンズである2個
のレンズを、光学領域よりも外側の光軸方向に垂直な面
で互いに接触させ、一体的に嵌合させた複合レンズにお
いて、 前記2個のレンズの光学領域よりも外側の部分からそ
れぞれ光軸方向に張り出した円筒状張り出し部を設け、 一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し部の
外周面上であって、その円周方向を略等分する3カ所以
上の位置に突出部を設け、 前記一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し
部の外周面と他方のレンズの前記円筒状張り出し部の内
周面とを離間させ、前記突出部と前記他方のレンズの前
記円筒状張り出し部の内周面とを局部的に嵌合させたこ
とを特徴とする複合レンズ。
(5)少なくとも一方がプラスチックレンズである2個
のレンズを、光学領域よりも外側の光軸方向に垂直な面
で互いに接触させ、一体的に嵌合させた複合レンズにお
いて、 前記2個のレンズのうち少なくとも一方のレンズに、
その光学領域よりも外側の部分から光軸方向に張り出し
た円筒状張り出し部を設け、 他方のプラスチックレンズの外周面上であって、その
円周方向を略等分する3カ所以上の位置に突出部を設
け、 前記一方のレンズの前記円筒状張り出し部の内周面と
前記他方のプラスチックレンズの外周面とを離間させ、
前記突出部と前記一方のレンズの前記円筒状張り出し部
の内周面とを局部的に嵌合させたことを特徴とする複合
レンズ。
(6)少なくとも一方がプラスチックレンズである2個
のレンズを、光学領域よりも外側の光軸方向に垂直な面
で互いに接触させ、一体的に嵌合させた複合レンズにお
いて、 前記2個のレンズの光学領域よりも外側の部分からそ
れぞれ光軸方向に張り出した円筒状張り出し部を設け、 一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し部の
外周面上であって、その円周方向を略等分する3カ所以
上の位置に突出部を設け、 他方のレンズの前記円筒状張り出し部の内周面に、そ
の内径が小さくなるカム面を設け、 前記一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し
部の外周面と前記他方のレンズの前記円筒状張り出し部
のカム面とを離間させ、前記突出部と前記カム面とを局
部的に嵌合させたことを特徴とする複合レンズ。
(7)少なくとも一方がプラスチックレンズである2個
のレンズを、光学領域よりも外側の光軸方向に垂直な面
で互いに接触させ、一体的に嵌合させた複合レンズにお
いて、 前記2個のレンズの光学領域よりも外側の部分からそ
れぞれ光軸方向に張り出した円筒状張り出し部を設け、 一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し部の
内周面上であって、その円周方向を略等分する3カ所以
上の位置に突出部を設け、 他方のレンズの前記円筒状張り出し部の外周面に、そ
の外径が大きくなるカム面を設け、 前記一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し
部の内周面と前記他方のレンズの前記円筒状張り出し部
のカム面とを離間させ、前記突出部と前記カム面とを局
部的に嵌合させたことを特徴とする複合レンズ。
(8)少なくとも一方がプラスチックレンズである2個
のレンズを、光学領域よりも外側の光軸方向に垂直な面
で互いに接触させ、一体的に嵌合させた複合レンズにお
いて、 前記2個のレンズの光学領域よりも外側の部分からそ
れぞれ光軸方向に張り出した円筒状張り出し部を設け、 一方のレンズの前記円筒状張り出し部の外周面上及び
他方のレンズの前記円筒状張り出し部の内周面上であっ
て、それぞれの円周方向を略等分する3カ所以上の互い
に対向する位置に光軸方向に伸びた溝を設け、 前記互いに対向した溝の間に挿入部材をそれぞれ嵌入
させて、前記一方のレンズの前記円筒状張り出し部の外
周面と前記他方のレンズの前記円筒状張り出し部の内周
面とを離間させ、前記互いに対向した溝と前記挿入部材
とをそれぞれ嵌合させたことを特徴とする複合レンズ。
(9)前記挿入部材をリテーナー部分によって連結させ
たことを特徴とする請求項(8)に記載の複合レンズ。
(10)前記挿入部材はプラスチックから成ることを特徴
とする請求項(8)又は請求項(9)に記載のレンズ。
によって達成する。
〔作用〕
すなわち、本発明の複合レンズにおいては、抜け滑り
阻止の摩擦力が生じる嵌合面を円周方向を略等分する3
ケ所以上の位置で同様に極部的に接触する嵌合面とした
ことにより、光学領域内に変形を及ぼすことなく偏心ガ
タをなくす抜け滑り阻止の絞め代の変形が行われる嵌合
を容易に得ることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を第1図乃至第19図に示した実施例によ
って説明する。
第1図,第3図はそれぞれ本発明の連結構造の例を示
す複合レンズの光軸を含む面での断面図、第2図,第4
図はそれぞれ第1図,第3図のX−X矢視図、第5図A
〜Fはそれぞれ突出部形状の例を示す光軸に直角な面で
の突出部分断面図、第6図は第1図の複合レンズを組合
わせる前の状態を示す光軸を含む面での部分断面図、第
7図は第2図の部分図、第8図と第9図、第10図と第11
図、第14図と第15図、第18図と第19図はそれぞれ本発明
の連結構造の他の例を示す複合レンズの光軸から片側の
光軸を含む面での断面図とX−X矢視図、第12図,第13
図はそれぞれ本発明の連結構造の他の例を示す複合レン
ズの正面図、第16図,第17図は第14図と第15図、第18図
と第19図に示した連結構造に用いられる挿入部材の例を
それぞれ示す斜視図であり、これらの図においても第20
図や第21図におけると同一符号は同一機能部材乃至は同
一機能部分を示している。
(請求項1〜3に係る発明の実施例) 第1,2図あるいは第6,7図の複合レンズにおいて、レン
ズ1は射出成形によるプラスチックレンズであり、レン
ズ2は射出成形によるプラスチックレンズでもガラスレ
ンズでもよい。そして、レンズ1とレンズ2は、レンズ
1の円筒状に張り出た部分1Aの光軸方向に直角な端面
が、レンズ2の円筒状に張り出た部分2Aより外側の光軸
方向に直角な面と接触し、レンズ1の円筒状に張り出た
部分1Aの内径面に円周を4等分する位置で光軸と平行に
伸びるように形成した4箇所の内側突出部5の先端面が
レンズ2の円筒状に張り出た部分2Aの筒状外周面に嵌合
している。このレンズ1とレンズ2の嵌合は、互いに嵌
合面4であるレンズ1の内側突出部5の先端面とレンズ
2の筒状外周面とが嵌合直前の第6図にaで示した締め
代を好ましくは0〜0.3mm、特に好ましくは0.05〜0.1mm
の範囲とし、且つ嵌合後の第7図にbで示した円周方向
接触幅を好ましくは2mm以下、特に好ましくは0.5mm以下
として、全部の突起5の円周方向接触幅合計を嵌合面の
周長(この場合はレンズ2の筒状外周面の周長)の好ま
しくは15%以下、特に好ましくは5%以下とするように
行う。この条件を満足させるプラスチックレンズ1等は
面精度を重視するようにしても比較的容易に得ることが
でき、この条件を満足するレンズ1,2によれば、偏心ガ
タの生ずることがなく、嵌合時の締め代aによる変形を
突出部5と突出部5を有する筒状張り出し部分1A内に留
めて光学領域内に変形を及ぼさせることがないように組
合わせることも、さらに、レンズ1,2が共にプラスチッ
クレンズのような場合は、複屈折性を考慮してその影響
が最も打ち消されるような両レンズ1,2の光軸周り相対
的位置を選ぶように組合わせることもできて、性能の優
れた複合レンズを得ることができる。
これに対して、プラスチックレンズ1の突出部5が円
周を等分する位置から明らかに外れた位置に設けられて
いると、レンズ1,2間で偏心が生じ易くなる。また、締
め代aが負すなわち隙間になると、レンズ1,2間で偏心
が生じ易くなったり、偏心ガタが生じ易くなったりする
し、逆に締め代aが0.3mmより大になると、嵌合時の締
め代aによる変形を突出部5や突出部5を有する筒状張
り出し部分で吸収し切れなくなって、変形が光学領域内
に及び易くなる。偏心や偏心ガタを生じさせない上で、
締め代aを0.05〜0.1mmの範囲とすることが特に好まし
い。また、突出部5の円周方向接触幅bが2mmより大き
くなったり、全部の突出部5の接触幅bの合計が嵌合面
の周長の15%を越すようになると、締め代aの上限を0.
3mmよりはずっと小さくしないことには締め代aによる
変形の影響が光学面側に現れ易くなるし、それを避ける
ように締め代aの上限を小さくすれば、面精度を重視し
て締め代aが上限を満足するプラスチックレンズを得る
ことが困難になる。突出部5や突出部5を有する筒状張
り出し部分1Aで締め代aによる変形をよく吸収させる上
で、接触幅bを0.5mm以下、その合計を嵌合面周長の5
%以下とするのが特に好ましい。
プラスチックレンズ1の突出部5を設ける位置は、図
示例の4等分位置に限らず、3等分位置または5以上の
等分位置でもよい。しかし、外周の1箇所のゲートから
樹脂を注入してプラスチックレンズを形成する場合、ゲ
ートのある方向のレンズ直径寸法とそれに直角の方向の
直径寸法との間に差が生じ易いから、突出部5を偶数等
分位置に設けて、樹脂注入ゲートを隣り合う突出部5の
中央位置に設けるようにするのが、各突出部5の締め代
aを均一にする上で好ましい。そして、突出部5の配設
位置が多くなり過ぎても型の製作が面倒になるから、10
等分以下が好ましく、図示例の4等分程度が特に好まし
い。
突出部5の形状は、第2図や第7図に示した断面形状
すなわち第5図Aに示した台形の断面形状のもののほ
か、第5図B〜Fに示したような断面形状のものでもよ
く、要は嵌合時に0〜0.3mmの締め代aをよく吸収する
ように変形して2mm以下の周方向接触幅bを与えるもの
であればよい。突出部5が締め代aによる変形をよく吸
収するためには、締め代aを別にした突出部5の高さ、
すなわち、第7図に示したレンズ1の突出部5を有する
円筒状部分1Aの内径d1と突出部5の先端面が係合するレ
ンズ2の円筒状部分2Aの外径d2との間隙gが大なる方が
よいが、大きくなり過ぎても突出部5が破損し易くなる
から、締め代aを別にした高さが内周方向接触幅bと同
程度以上でbの2倍程度までの範囲にあるようにするの
が好ましい。
締め代a分だけ突出部5が弾性圧縮変形するプラスチ
ックレンズの連結構造は、上述の例のほかに、同様の形
状の突出部5をレンズの筒状外面に設けた第3,4図の例
やレンズ2の外径面に設けた第8,9図の例もある。
(請求項4に係る発明の実施例) 第3,4図の複合レンズは、レンズ2が射出成形による
プラスチックレンズで、レンズ1がプラスチックレンズ
またはガラスレンズであること、レンズ2の筒状張り出
し部分2Aの外面に設けた突出部5の先端面がレンズ1の
筒状張り出し部分1Aの内周面に嵌合することが第1,2図
の複合レンズと異なる。
(請求項5に係る発明の実施例) 第8,9図の複合レンズは、レンズ1,2が共にプラスチッ
クレンズで、レンズ2の外径面2Bに設けた突出部5の先
端面がレンズ1の筒状張り出し部分1Aの内周面に嵌合
し、レンズ1の筒状張り出し部分1Aの付根内側部分とレ
ンズ2のレンズ1側周縁部分にそれぞれ形成した光軸方
向に直角の接触面3が互いに接触していること、さら
に、レンズ1の筒状張り出し部分1Aのレンズ2の突出部
5よりも張り出た端面部分が熱変形させられて突出部5
の端面を押さえるレンズ2の抜け出し防止用のまくれ1B
が形成されていることが第3,4図の複合レンズと異な
る。これらの複合レンズにおいても第1,2図の複合レン
ズにおけると同様の効果が得られる。
(請求項1〜3に係る発明の実施例) 第10,11図の複合レンズは、第1,2図の複合レンズのレ
ンズ1の突出部5の形状を弦状にしたものである。この
複合レンズでも第1,2図や第3,4図の複合レンズと同様の
効果を得ることはできるが、締め代aの増加に対する嵌
合接触面積の増加率が大きいから締め代aが少し大きく
なると光学領域に変形が及び易くなる。
以上の複合レンズの連結構造は、2個のレンズの嵌合
面の一方がプラスチックレンズの円周方向を略等分する
3ケ所以上の位置の突出部の表面であり、他方がプラス
チックレンズがガラスレンズの周面であるものでもあ
る。
(請求項6,7に係る発明の実施例) 第12図の複合レンズはレンズ1の円筒状の張り出し部
分1Aの内周面にレンズ2の突出部5とそれぞれ圧接し得
る周面に対して傾斜したカム面を形成している点が第3,
4図の複合レンズと異なるものであり、第13図の複合レ
ンズはレンズ2の外周面または円筒状の張り出し部分の
外周面にレンズ1の突出部5とそれぞれ圧接し得る周面
に対して傾斜したカム面を形成している点が第1,2図の
複合レンズと異なるものである。この連結構造によって
も目的を達成できるが、カム面を有するレンズ1または
レンズ2の生産コストが嵌合面にねじ面を用いた連結構
造程ではないが高く付くと言う問題と、レンズ1と2の
間に突出部5がカム面の傾斜を下るような相対回転の起
こるのを防ぐ配慮が求められると言う問題がある。
(請求項8〜10に係る発明の実施例) 第14,15図および第18,19図の複合レンズの連結構造
は、両方ともプラスチック製または一方がガラス製のレ
ンズ1,2の嵌合面4間に第16図や第17図に示したような
コロ状やボール状のプラスチック製の挿入部材9を抜け
滑り阻止の摩擦力が生ずるように嵌合させるものであ
る。この連結構造の場合、嵌合部に関して言えば挿入部
材9がプラスチック製であるから、レンズ1,2は共にガ
ラス製でもよい訳であるが、それでは光軸方向に直角な
接触面3の接触の馴みを得にくい。
第14,15図と第18,19図の連結構造の相違は、レンズ1
の円筒状張り出し部分1Aの内径面およびその内径面とは
狭い間隙を隔てて対向するレンズ2の円筒状張り出し部
分2Aの外径面の円周方向を6等分する位置に設けた嵌合
面4を与える光軸方向溝71,72が挿入部材9の半径に略
等しい半径の弧状底溝か、挿入部材9に外接する四角形
の一部に略等しいV状底溝かの相違である。
第16図と第17図の挿入部材9は取扱いが容易なよう
に、リテーナー部分10によって連結されているが、1個
ずつ独立のものでもよい。
以上述べた本発明の連結構造により連結した複合レン
ズも、第20,21図の複合レンズと同様、レンズ保持枠で
保持して用いることができる。
〔発明の効果〕
本発明の複合レンズによれば、少なくとも一方がプラ
スチックレンズである2個のレンズの組合わせにおい
て、締め代の変形により偏心ガタを無くし、しかも光学
領域内に変形が及ぶことのない嵌合を容易に得ることが
できるから、光軸が合致して安定した複合レンズを容易
に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第3図はそれぞれ本発明の連結構造の例を示す
複合レンズの光軸を含む面での断面図、第2図,第4図
はそれぞれ第1図,第3図のX−X矢視図、第5図A〜
Fはそれぞれ突出部形状の例を示す光軸に直角な面での
突出部分断面図、第6図は第1図の複合レンズを組合わ
せる前の状態を示す光軸を含む面での部分断面図、第7
図は第2図の部分図、第8図と第9図、第10図と第11
図、第14図と第15図、第18図と第19図はそれぞれ本発明
の連結構造の他の例を示す複合レンズの光軸から片側の
光軸を含む面での断面図とX−X矢視図、第12図,第13
図はそれぞれ本発明の連結構造の他の例を示す複合レン
ズの正面図、第16図,第17図は第14図と第15図、第18図
と第19図に示した連結構造に用いられる挿入部材の例を
それぞれ示す斜視図、第20図と第21図は従来の連結構造
の例を示す複合レンズの光軸方向断面図とX−X矢視図
である。 1,2……レンズ、3……接触面 4……嵌合面、5……突出部 9……挿入部材、10……リテーナー部分

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方がプラスチックレンズであ
    る2個のレンズを、光学領域よりも外側の光軸方向に垂
    直な面で互いに接触させ、一体的に嵌合させた複合レン
    ズにおいて、 前記2個のレンズの光学領域よりも外側の部分からそれ
    ぞれ光軸方向に張り出した円筒状張り出し部を設け、 一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し部の内
    周面上であって、その円周方向を略等分する3カ所以上
    の位置に突出部を設け、 前記一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し部
    の内周面と他方のレンズの前記円筒状張り出し部の外周
    面とを離間させ、前記突出部と前記他方のレンズの前記
    円筒状張り出し部の外周面とを局部的に嵌合させたこと
    を特徴とする複合レンズ。
  2. 【請求項2】前記局部的な嵌合によって前記突出部が前
    記他方のレンズの前記円筒状張り出し部の外周面と接触
    する周方向長さの合計が、前記他方のレンズの前記円筒
    状張り出し部の外周面の周長に対して15%以下であるこ
    とを特徴とする請求項(1)に記載の複合レンズ。
  3. 【請求項3】前記突出部のそれぞれが前記他方のレンズ
    の前記円筒状張り出し部の外周面と接触する周方向長さ
    が2mm以下であることを特徴とする請求項(2)に記載
    の複合レンズ。
  4. 【請求項4】少なくとも一方がプラスチックレンズであ
    る2個のレンズを、光学領域よりも外側の光軸方向に垂
    直な面で互いに接触させ、一体的に嵌合させた複合レン
    ズにおいて、 前記2個のレンズの光学領域よりも外側の部分からそれ
    ぞれ光軸方向に張り出した円筒状張り出し部を設け、 一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し部の外
    周面上であって、その円周方向を略等分する3カ所以上
    の位置に突出部を設け、 前記一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し部
    の外周面と他方のレンズの前記円筒状張り出し部の内周
    面とを離間させ、前記突出部と前記他方のレンズの前記
    円筒状張り出し部の内周面とを局部的に嵌合させたこと
    を特徴とする複合レンズ。
  5. 【請求項5】少なくとも一方がプラスチックレンズであ
    る2個のレンズを、光学領域よりも外側の光軸方向に垂
    直な面で互いに接触させ、一体的に嵌合させた複合レン
    ズにおいて、 前記2個のレンズのうち少なくとも一方のレンズに、そ
    の光学領域よりも外側の部分から光軸方向に張り出した
    円筒状張り出し部を設け、 他方のプラスチックレンズの外周面上であって、その円
    周方向を略等分する3カ所以上の位置に突出部を設け、 前記一方のレンズの前記円筒状張り出し部の内周面と前
    記他方のプラスチックレンズの外周面とを離間させ、前
    記突出部と前記一方のレンズの前記円筒状張り出し部の
    内周面とを局部的に嵌合させたことを特徴とする複合レ
    ンズ。
  6. 【請求項6】少なくとも一方がプラスチックレンズであ
    る2個のレンズを、光学領域よりも外側の光軸方向に垂
    直な面で互いに接触させ、一体的に嵌合させた複合レン
    ズにおいて、 前記2個のレンズの光学領域よりも外側の部分からそれ
    ぞれ光軸方向に張り出した円筒状張り出し部を設け、 一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し部の外
    周面上であって、その円周方向を略等分する3カ所以上
    の位置に突出部を設け、 他方のレンズの前記円筒状張り出し部の内周面に、その
    内径が小さくなるカム面を設け、 前記一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し部
    の外周面と前記他方のレンズの前記円筒状張り出し部の
    カム面とを離間させ、前記突出部と前記カム面とを局部
    的に嵌合させたことを特徴とする複合レンズ。
  7. 【請求項7】少なくとも一方がプラスチックレンズであ
    る2個のレンズを、光学領域よりも外側の光軸方向に垂
    直な面で互いに接触させ、一体的に嵌合させた複合レン
    ズにおいて、 前記2個のレンズの光学領域よりも外側の部分からそれ
    ぞれ光軸方向に張り出した円筒状張り出し部を設け、 一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し部の内
    周面上であって、その円周方向を略等分する3カ所以上
    の位置に突出部を設け、 他方のレンズの前記円筒状張り出し部の外周面に、その
    外径が大きくなるカム面を設け、 前記一方のプラスチックレンズの前記円筒状張り出し部
    の内周面と前記他方のレンズの前記円筒状張り出し部の
    カム面とを離間させ、前記突出部と前記カム面とを局部
    的に嵌合させたことを特徴とする複合レンズ。
  8. 【請求項8】少なくとも一方がプラスチックレンズであ
    る2個のレンズを、光学領域よりも外側の光軸方向に垂
    直な面で互いに接触させ、一体的に嵌合させた複合レン
    ズにおいて、 前記2個のレンズの光学領域よりも外側の部分からそれ
    ぞれ光軸方向に張り出した円筒状張り出し部を設け、 一方のレンズの前記円筒状張り出し部の外周面上及び他
    方のレンズの前記円筒状張り出し部の内周面上であっ
    て、それぞれの円周方向を略等分する3カ所以上の互い
    に対向する位置に光軸方向に伸びた溝を設け、 前記互いに対向した溝の間に挿入部材をそれぞれ嵌入さ
    せて、前記一方のレンズの前記円筒状張り出し部の外周
    面と前記他方のレンズの前記円筒状張り出し部の内周面
    とを離間させ、前記互いに対向した溝と前記挿入部材と
    をそれぞれ嵌合させたことを特徴とする複合レンズ。
  9. 【請求項9】前記挿入部材をリテーナー部分によって連
    結させたことを特徴とする請求項(8)に記載の複合レ
    ンズ。
  10. 【請求項10】前記挿入部材はプラスチックから成るこ
    とを特徴とする請求項(8)又は請求項(9)に記載の
    レンズ。
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