JPH02150991A - チオール基含有脂質の製造方法 - Google Patents

チオール基含有脂質の製造方法

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JPH02150991A
JPH02150991A JP30464988A JP30464988A JPH02150991A JP H02150991 A JPH02150991 A JP H02150991A JP 30464988 A JP30464988 A JP 30464988A JP 30464988 A JP30464988 A JP 30464988A JP H02150991 A JPH02150991 A JP H02150991A
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JP
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lipid
thiol group
reaction
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liposome
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JP30464988A
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Yoshio Ishimori
石森 義雄
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は例えば免疫分析試薬の構成要素となるリポソー
ムや、ドラ・ソゲ番プリバリーーシステムの構成要素と
なるリポソームを構成するチオール基含有脂質を製造す
る方法に関する。
(従来の技術) 近年、リポソームを構成要素とする免疫分析試薬やドラ
ッグ・デリバリ−・システムが開発されている。
このうち、リポソームを構成要素とする免疫分析試薬は
、リポソームの内部に親水性の標識物質を封入し、リポ
ソームの表面に親水性の抗体又は抗原を固定化したもの
である。この免疫分析試薬による免疫分析は以下のよう
にして行われる。すなわち、被検物質として抗原又は抗
体が存在する試料中に前記免疫分析試薬を加え、これと
別に補体を加えると、抗原−抗体反応及びそれに伴う補
体の作用によってリポソームが破壊され、封入されてい
た標識物質(例えば蛍光性化合物)が流出する。この流
出した標識物質の量と、試料中の被検物質の量との間に
は相関関係があるので、流出した標識物質を所定の分析
方法(例えば蛍光分析)によって定量することにより、
被検物質を定量することができる。
また、リポソームを構成要素とするドラッグ・デリバリ
−〇システムは、リポソームの内部に親水性又は脂溶性
の薬物を封入し、リポソームの表面に例えば癌細胞に対
する抗体を固定化したものである。このドラッグ・デリ
バリ−・システムは、例えば癌細胞の存在する部位で抗
原−抗体反応によりリポソームを破壊させ、封入された
薬物を局所的に集中して作用させる一方、他の細胞に対
する副作用は軽減しようとするものである。
このような免疫分析試薬やドラッグ・デリバリ−・シス
テムの構成要素となるリポソームは、親水基側に遊離の
チオール基が結合した脂質及びコレステロールやその他
の脂質から構成されている。
そして、前記チオール基を抗体や抗原を固定化するため
の官能基として用いている。
従来、前述したチオール基含有脂質は、例えば以下のよ
うな方法により製造されている。
まず、適当なアミノ基含有脂質(例えばジパルミトイル
ホスファチジルエタノールアミン)と適当なチオールカ
ルボン酸とをクロロホルムに溶解し、これにジシクロへ
キシルカルボジイミド、N−ヒドロキシサクシンイミド
及びトリエチルアミンを添加して、20℃で一晩撹拌す
る。次に、溶媒を除去した後、酢酸エチルを加え、生じ
た白色沈殿をろ別する。再びろ液から溶媒を除去し、ク
ロロホルム/メタノール15%クエン酸水溶液−7/2
/1で脂質成分を抽出する。無水硫酸ナトリウムで脱水
し、溶媒を除去した後、クロロホルムを加え、適当な濃
度の親水基側に遊離のチオール基が結合した脂質のクロ
ロホルム溶液を得る。
なお、チオールカルボン酸を予めジチオピリジンなどの
チオール基保護剤で保護し、これをアミノ基含有脂質と
結合させた後、ジチオスライトール、メルカプトエチル
アミン、システィン、エタンチオールなどの還元剤によ
り還元してチオール基を露出させる方法が用いられるこ
ともある。
しかし、アミノ基含有脂質とチオールカルボン酸とを反
応させて、チオール基含有脂質を製造する方法では、反
応途中で種々の副生成物が生じ、これらを分離精製する
ことが困難であり、チオール基含有脂質の収率も30%
以下と極めて低いという問題がある。
一方、チオールカルボン酸をチオール基保護剤で保護し
、アミノ基含有脂質と結合させた後、還元剤により還元
する方法でも、精製過程で還元剤を完全に除去すること
は困難であるという問題がある゛。そして、このような
アミノ基含有脂質を含むリポソーム中に還元剤が残留し
ている場合、例えばこれを血清と混合しただけで非特異
反応が生じ、リポソームが破壊してしまうことがある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は前記問題点を解決するためになされたものであ
り、副生成物が生じず、精製も容易であり、チオール基
含有脂質を高収率で製造し得る方法を提供することを目
的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段と作用) 本発明のチオール基含有脂質の製造方法は、親水基側に
アミノ基を含有する脂質とチオラクトン誘導体とを反応
させることを特徴とするものである。
本発明の対象となる脂質は、リン脂質でも糖脂質でもよ
い。そして、親水基側にアミノ基を含有する脂質として
は、例えばジパルミトイルホスファチジルエタノールア
ミン、ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン、
ステアリルアミンなどを挙げることができる。
本発明において、チオラクトン誘導体としては、例えば
り、L−N−アセチルホモシスティンチオラクトン、D
、L−ホモシスティンチオラクトンなどを挙げることが
できる。
以下、本発明のチオール基含有脂質の製造方法を更に具
体的に説明する。
まず、適当なアミノ基含有脂質(例えばジパルミトイル
ホスファチジルエタノールアミン)と適当なチオラクト
ン誘導体(例えばり、L−N−アセチルホモシスティン
チオラクトン)とをトリエチルアミンの存在下、例えば
クロロホルム及び少量のメタノールからなる混合溶媒中
で反応させる。反応温度は20℃、反応温度は40時間
程度である。反応後、クロロホルム/メタノール15%
クエン酸水溶液−7/2/1で脂質成分のみを抽出する
。無水硫酸ナトリウムで脱水すると、粗製のチオール基
含有脂質が得られる。目的に応じて更に精製が必要な場
合には、高速液体クロマトグラフィーや分取用薄層クロ
マトグラフィーを用いればよい。
このような方法により製造されるチオール基含有脂質の
一例を以下に構造式で示す。
Cll3 (C112)。C0O−C112ONlIC
0CI+3 (ただし、nは12.14.18%18など)このよう
な本発明方法によれば、副生成物が生じず、精製も容品
であり、高純度のチオール基含有脂質を高収率で製造す
ることができる。
更に、このようなチオール基含有脂質を用いて免疫分析
試薬やドラッグ・デリバリ−・システムを製造するには
、従来から用いられている方法を採用することができる
。まず、前記のようにして得られたチオール基含有脂質
及びコレステロールやチオール基を含有していないリン
脂質、糖脂質などの他の脂質の適当量をフラスコに入れ
、溶媒を加えて溶解・混合した後、溶媒を吸引除去して
乾燥する。この結果、フラスコ壁面に脂質薄膜が形成さ
れる。次に、フラスコ内に標識物質又は水溶性薬物を含
有する水溶液を加え、密栓して振そうすることにより、
リポソームの懸濁液を調製する。一方、抗体、抗原など
を例えばN−サクシンイミジルー3−(2−ピリジルジ
チオ)プロピオネート(SPDP)のような二官能性試
薬で予め処理して、抗体、抗原などにジチオピリジル基
を導入しておく。次いで、前記リポソーム懸濁液と抗体
、抗原などとを反応させて、免疫分析試薬又はドラッグ
・デリバリ−・システムを製造する。
そして、本発明方法で製造されたチオール基含有脂質を
含むリポソームと抗体や抗原との結合部位(チオラクト
ン誘導体の残基)は、血清や血液と非特異反応を起すこ
とがないので、免疫分析の高感度化・高精度化に貢献で
き、ドラッグ・デリバリ−・システムとしても有効であ
る。
(実施例) 以下、本発明の詳細な説明する。
実施例I  D、L−N−アセチルホモシスティン−ホ
スファチジルエタノールアミン(SH−ABC−DPP
E)の合成 本実施例において用いた試薬のうちジパルミトイルホス
ファチジルエタノールアミン(D P P E)及び他
の脂質はシグマ社製のものを用いた。他°の試薬は市販
特級品を精製せずに使用した。なお、水は全てイオン交
換水を用いた。
D P P E 100μモルをクロロホルム30m 
l及びメタノール1mgからなる混合溶媒に溶解し、D
、L−N−アセチルホモシスティンチオラクトン(Al
drlch社製)1mモル及びトリエチルアミン100
μgを添加し、20℃で40時間反応させた。反応後、
反応液をロータリーエバポレータで濃縮し、クロロホル
ム/メタノール15%クエン酸水溶液−7/2/1を1
00mg用いて3回抽出し、有機溶媒層を2%重曹水溶
液で2回洗浄した後、5gの無水硫酸ナトリウムで脱水
して、粗製5H−AHC−DPPEを得た。更に、これ
を分取用薄層クロマトグラフィーにより精製した。
5H−AHC−DPPE(7)収率(,190%以上で
あり、収率は従来より大幅に向上した。
実施例2 5H−AHC−DPPEを含むリポソームと
血清との反応 ■リポソームの調製 使用した脂質は全てクロロホルム又はクロロホルム/メ
タノール(2/1)混合溶媒に溶解した。
5 m MのDPPC溶液200 μi 、 10mM
のコレステロール溶液tooμp、及び1mMの5H−
AHC−DPPE溶液50ttl)を、IOm (l容
量のナシ型フラスコに入れ、更にクロロホルム2mj?
を加えてよく混合した。次に、約40℃の水浴中でロー
タリーエバポレータにより溶媒を除去した。再びクロロ
ホルム2mj?を加えて充分に撹拌しh後、再度ロータ
リーエバポレータにより溶媒を除去した。この操作を数
回繰り返すと、フラスコ壁面に脂質薄膜が形成された。
つづいて、フラスコをデシケータ中に移して真空ポンプ
で約1時間吸引して溶媒を完全に除去した。
次いで、0.2 Mのカルボキシフルオレセイン(イー
ストマン・コダック社製、pH7,4:以下、CFと記
す)溶液100μgを添加し、フラスコ内部を窒素で置
換した後、密栓して約60℃の水浴中に約1分間浸漬し
た。つづいて、Vortex ミキサーを用い、フラス
コ壁面の脂質薄膜が完全に消失するまで、フラスコを激
しく振とうした。この操作によりリポソーム懸濁液が調
製された。更に、リポソーム懸濁液に、0.01MのH
EPES緩衝液(0,85%NaC1含有、pH7,4
5:以下、HBSと記す)を少量添加した後、全て遠心
チューブに移し、4℃において15000 rpmで2
0分間遠心する操作を数回繰り返した。最後に、リポソ
ームを2m1lのHBSに懸濁させた。
■血清とリポソームとの反応による非特異反応の評価 予めGVB”(GVB−1:l:0.5 mMMg(1
)2及びO,15mMCa C1) 2を添加したもの
)で10倍に希釈したヒト血清と、10倍に希釈したリ
ポソーム懸濁液lOμgとを混合し、37℃で10分間
インキュベートした。次に、20倍に希釈した補体(モ
ルモット血清;補体価250CH,。)25μgを添加
し、更に37℃で30分間反応させた。次いで、0.0
1MのEDTA−ベロナール緩衝液(VB)100μg
で反応を停止させ、流出したCFffiを蛍光分光光度
計(MTP−32、コロナ電気製)により励起波長49
0 nm、蛍光波長520 nmの条件で測定した。
そして、次式に基づいて相対蛍光強度を計算した。
ここで、Fe:実測した蛍光強度、Fo :リポソーム
と補体だけで、血清が含まれていない場合の蛍光強度、
Fa:イオン交換水50μgを添加してリポソームを全
て破壊した時の蛍光強度である。
100検体の血清について検討した結果、前記相対蛍光
強度が5%以上になったものは1検体もなかった。この
ことから、D、L−N−アセチルホモシスティンチオラ
クトンの残基が原因となる非特異反応はほとんど生じな
いことがわかる。
実施例3 ヒト■gG固定化免疫分析試薬の調製及びそ
の評価 6 m g / m flのヒトIgG/HBS溶液0
.5m(lに10m Mの5PDP/エタノール溶液1
0ulを添加し、37℃で30分間インキュベートした
。反応後、HBSを溶出液としてミニチュアディスポー
ザブルゲルろ過カラム(セファデックスG−25、ファ
ルマシア社製)でゲルろ過し、1 m g / m I
Iの修飾ヒトIgG/HBS溶液を調製した。
次いで、この修飾ヒトIgG溶液0.5mgと実施例2
で調製したリポソーム懸濁液とを混合し、20℃で一晩
撹拌した。反応後、GVB−で洗浄し、最後に2mjl
のGVB−に懸濁させて4℃で保存した。
得られた免疫分析試薬について、実施例2と同様にして
、ウサギ抗−ヒトIgG抗体(Dako社製)の測定を
行った。すなわち、予めGVB2+で10〜106倍に
希釈したウサギ抗−ヒトIgG抗体と、前記免疫分析試
薬lOμg及び80倍に希釈した補体(モルモット血清
;補体価250CH,。)25μgを混合し、37℃で
30分間インキュベートした。次に、0.01MのED
TA−ベロナール緩衝液(V B)100μgで反応を
停止させ、流出したCFIIを蛍光分光光度計(MTP
−32、コロナ電気製)により励起波長490 nm、
蛍光波長520■の条件でAPI定し、実施例2と同様
に相対蛍光強度を計算した。
この測定結果を第1図に示す。
なお、第1図には、比較例として従来のチオールカルボ
ン酸を用いて製造されたチオール基含有脂質を含むリポ
ソームにヒトIgGを固定化した免疫分析試薬を用いた
場合のAll定結果を併記する。
第1図から明らかなように、いずれの免疫分析試薬を用
いてもΔIll定結果定結色んど差がないことがわかる
。したがって、本発明に係るチオール基含有脂質は精製
が簡単であるなど製造上のメリットを生かすことができ
る。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、副生成物が生じず
、精製も容易であり、高純度のチオール基含有脂質を高
収率で製造することができる。
更に、本発明方法で製造されたチオール基含有脂質を含
むリポソームと抗体や抗原との結合部位(チオラクトン
誘導体の残りは、血清や血液と非特異反応を起すことが
ないので、免疫分析の高感度化・高精度化に貢献でき、
ドラッグ・デリバリ−・システムとしても有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例において製造されたチオール基
含有脂質を含むヒトIgG固定化免疫分析試薬と、従来
の方法で製造されたチオール基含有脂質を含むヒトIg
G固定化免疫分析試薬とによる、ウサギ抗−ヒトIgG
抗体のall定結果を示す特性図である。 LYSIS(”/、)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 親水基側に遊離チオール基が結合した脂質を製造するに
    あたり、親水基側にアミノ基を含有する脂質とチオラク
    トン誘導体とを反応させることを特徴とするチオール基
    含有脂質の製造方法。
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