JPH0269662A - 免疫分析試薬及びその製造方法 - Google Patents

免疫分析試薬及びその製造方法

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JPH0269662A
JPH0269662A JP22162488A JP22162488A JPH0269662A JP H0269662 A JPH0269662 A JP H0269662A JP 22162488 A JP22162488 A JP 22162488A JP 22162488 A JP22162488 A JP 22162488A JP H0269662 A JPH0269662 A JP H0269662A
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liposome
immunoassay reagent
antigen
reaction
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JP22162488A
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Yoshio Ishimori
石森 義雄
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Toshiba Corp
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes
    • A61K9/1271Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的コ (産業上の利用分野) 本発明は試料中に存在する特定の抗原又は抗体を特異的
に定量分析するための免疫分析試薬及びその製造方法に
関する。
(従来の技術) 試料中に存在する特定の抗原又は抗体の定量分析には、
例えばラジオイムノアッセイ(以下、RIAと記す)が
用いられる。しかし、RIAでは放射性元素を用いるた
め、専用の機器を設置し、資格を有するオペレータが操
作を行わなければならず、しかも廃棄物の処理等にも注
意を要するという問題がある。
また、その他の分析方法として、例えば免疫電気泳動が
知られている。しかし、免疫電気泳動ではalll定に
長時間を要するうえ、感度が低く被検物質がごく微量し
か含まれていない場合には適用することができないとい
う問題がある。
そこで、本発明者らは先に特開昭GO−117159号
において、内部に親水性の標識物質を封入し、ジスルフ
ィド結合を介して親水性の抗体又は抗原を固定化した免
疫分析試薬を開示した。この試薬を用いた免疫分析方法
は以下のようなものである。
すなわち、抗原又は抗体が存在する試料中に前記免疫分
析試薬を加え、これと別に補体を加えると、抗原−抗体
反応及びそれに伴う補体の作用によってリポソームが破
壊され、封入されていた標識物質(例えば蛍光性化合物
)が流出する。この流出した標識物質の量と、試料中の
被検物質の量との間には相関関係があるので、流出した
標識物質を所定の分析方法(例えば蛍光分析)によって
定量することにより、被検物質を定量することができる
。この試薬を用いれば、RIAのような問題が生じるこ
とはなく、免疫分析の簡便化が期待できる。
しかし、この免疫分析試薬を用いて血清やタンパク質を
含有する試料の分析を行った場合、抗原抗体反応以外に
非特異反応が起り、これに起因してリポソームが破壊さ
れることがわかってきた。
これは、試料中のタンパク質や微量化学物質とリポソー
ムとの反応によると考えられる。このため、従来は血清
やタンパク質を含有する試料を希釈して分析を行ってい
た。
例えば、リポソームに抗−ヒトα−フェトプロティン抗
体(以下、抗−ヒトAFP抗体と記す)を固定化した免
疫分析試薬を用いてヒト血〆h中のAFPを分析する場
合、非特異反応の影響を除去するためにヒト血清を10
0倍希釈していた。ところが、正常人の血清中のA F
 P /a度は10−8g / m1以下である。した
がって、正常人の血清を100倍希釈すると、10−”
 g / ml以下の濃度のAFPを例えば螢光分析で
測定しなければならず、精密な定量が困難になるという
問題があった。
本発明者の研究によれば、前述した非特異反応が起りや
すいか否かは、リポソームと抗体などとの結合部位の化
学構造に依存すると考えられる。
そこで、リポソームと抗体などとの結合部位の化学構造
を従来のジスルフィド結合とは異なったものとするため
に、抗体などを固定化するための官能基としてハロゲン
化アセチル基を含有する脂質を用いてリポソームを調製
し、これに抗体などを固定化した免疫分析試薬について
測定感度などを検討した。その結果、この免疫分析試薬
は血清に対して安定であり、血清ベースで数ng/ml
程度の濃度のAFPを測定できることがわかった。しか
し、このような免疫分析試薬でも、より高感度が要求さ
れる癌胎児性抗原(CEA)などの腫瘍マーカーの微量
API定は不可能であった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は前記問題点を解決するためになされたものであ
り、精密かつ簡便な分析が行える免疫分析試薬及びその
製造方法を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の免疫分析試薬は、リン脂質及び糖脂質のうち少
なくともいずれか一方を組成とするリポソームに、標識
物質を封入し、抗原又は抗体もしくは抗体の一部を固定
化した免疫分析試薬において、前記リポソームと抗原又
は抗体もしくは抗体の一部とを−CO(CH2) 、 
N HCOCH2−結合(ただし、mは2又は4)を介
して固定化したことを特徴とするものである。
また、本発明の免疫分析試薬の製造方法は、リン脂質及
び糖脂質のうち少な(ともいずれか一方に、 Co (
CH2)、NHCOCH2X基(ただし、mは2又は4
、Xはハロゲン)を導入し、標識物質を添加して、標識
物質が封入されたリポソームを調製する工程と、該リポ
ソームとチオール基を有する抗原又は抗体もしくは抗体
の一部とを反応させる工程とを具備したことを特徴とす
るものである。
本発明の免疫分析試薬において、リポソームの主要構成
成分としては、リン脂質及び糖脂質のうち少なくともい
ずれか一方が用いられる。本発明で用いられるリン脂質
及び糖脂質は特に限定されるものではなく、例えばジパ
ルミトイルホスファチジルコリン(D P P C) 
  ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン(
D P P E)、ジオレオイルホスファチジルエタノ
ールアミン(DOPE) 、シミリストイルホスファチ
ジルエタノールアミン(DMPE) 、ジステアロイル
ホスファチジルエタノールアミン(D S P E)な
どが挙げられる。これらリン脂質、糖脂質中の脂肪酸炭
素鎖は炭素原子数が12〜18であることが好ましく、
更に偶数であることがより好ましい。なお、必要に応じ
てリン脂質、糖脂質に対してコレステロールを10〜5
00モル%の割合で加えてもよく、これによって安定な
脂質2重層膜を調製することができる。
本発明の免疫性を斤試薬において、リポソーム内に封入
される標識物質としては、親水性でリポソーム外に流出
した際に定量可能な物質が選択される。このような物質
としては、例えば高濃度では自己消光により蛍光を示さ
ないが、低濃度(10−’M以下)で非常に強い蛍光を
発するカルボキシフルオレセインのような蛍光性物質;
リポソーム外で酸化反応により発光するルミノールやル
シフェリンのような発光性物質;可視域又は紫外域に特
異的な吸収帯をHする吸光性化合物(水溶性色素等);
酸化酵素の作用により分解され、酸素消費又は過酸化水
素生成をもたらすグルコース、ンユークロース等の糖類
;テトラペンチルアンモニウムのような比較的大きなイ
オン性化合物;ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
(NAD)のような補酵素類;メチルビオロゲンなどの
ラジカル化合物等が挙げられる。これらの化合物は、検
出方法、感度及びリポソームの安定性等の因子を考慮し
たうえで適宜選択される。
本発明の免疫分析試薬において、リポソーム上に固定化
される抗原又は抗体もしくは抗体の一部は、IgGS 
IgE、IgDS IgA、IgMなどいかなるタンパ
ク質であってもよい。なお、感度の向上という点からは
、モノクローナル抗体を使用することが好ましい。また
、抗体の一部を分離して得たF(ab“)2抗体でもよ
い。
本発明の免疫分析試薬は、前記リポソームを構成するリ
ン脂質又は糖脂質に、抗原又は抗体もしくは抗体の一部
を、 Co (CH2)、NHCOCH2−結合(ただし、m
は2又は4)を介して固定化した構造を有する。
以下、本発明の免疫分析試薬の製造方法をより詳細に説
明する。
まず、リン脂質、糖脂質に、 Co (CH2)□NHCOCH2X基を導入するため
には、以下のような反応を利用する。
すなわち、3−アミノプロピオン酸 (NH2(CH2)2 C00H)又は5−アミノ吉草
酸(NH2(CH2)4 C00H)のアミノ基側を保
護した後、これをN−ヒドロキシサクシンイミド(HS
I)及びジシクロへキシルカルボジイミド(D CCD
)とともにトリエチルアミン(T E A)存在下でア
ミノ基含有脂質(例えばDPPE)と反応させ、保護基
をはずす。なお、3−アミノプロピオン酸又は5−アミ
ノ吉草酸のアミノ基側を保護した後、これとHSI及び
DCCDとをTEA存在下で反応させてサクシンイミド
エステルを合成し、このサクシンイミドエステルをアミ
ノ基含有脂質と反応させ、保護基をはずしてもよい。次
に、ハロゲン化酢酸をHSI及びDCCDとともにTE
Aの存在下で前記脂質と反応させる。
また、予め3−アミノプロピオン酸又は5−アミノ吉草
酸のカルボキシル基をエステル化して保護し、ハロゲン
化酢酸を結合させた後、脱保護し、これをアミノ基含有
脂質と反応させてもよい。
このようにして合成される脂質の精製には分取用薄層ク
ロマトグラフィーを用いると簡便である。
次いで、前記のようにして得られた 一Co (CH2)、、NHCOCH2X基を有するリ
ン脂質や糖脂質、及び必要に応じてコレステロールや他
の脂質の適当量をフラスコに入れ、溶媒を加えて溶解・
混合させた後、溶媒を吸引除去して乾燥する。この結果
、フラスコ壁面に脂質薄膜が形成される。つづいて、フ
ラスコ内に標識物質を含有する水溶液を加え、密栓して
振とうすることにより、リポソームの懸濁液を調製する
一方、抗原又は抗体もしくは抗体の一部については、ペ
プシンなどによる酵素処理もしくは還元処理を施して遊
離のSHWを付与するか、又はS PDPなどの二官能
性試薬と反応させた後に還元してSH基を導入する。
更に、前記リポソーム懸濁液と前記抗原又は抗体もしく
は抗体の一部とを適当な緩衝液中で反応させることによ
り、リポソームにCO(CH2) mN HCOCH2
−結合(ただし、mは2又は4)を介して抗原又は抗体
もしくは抗体の一部を固定化させる。
以上のような本発明の免疫分析試薬は、以下のようにし
て使用される。すなわち、まず被検物質を含有する試料
に本発明の免疫分析試薬を加えて一定時間反応させた後
、被検物質に対する第2抗体及び補体を加えて一定時間
反応させ、補体作用により破壊されたリポソームから流
出した標識物質(例えば蛍光性化合物)の量をδPI定
する。この流出した標識物質の量と、試料中の被検物質
の量との間にはt目間関係があるので、流出した標識物
質を適当な分析方法(例えば蛍光分析)によって定量す
ることにより、被検物質を定量することができる。
そして、実際の定量分tHにおいては、予め既知の濃度
の被検物質を用いて検量線を作成しておき、同一条件で
未知の濃度の被検物質を含む試料との反応により流出し
た標識物質の口を測定し、前記検量線にもとづいて被検
物質の濃度を定量する。
本発明の免疫分析試薬と被検物質を含む試料との充分な
反応に要する時間は、被検物質の種類、リポソームの特
性、反応条件、更にはリン脂質又は糖脂質に化学結合さ
れた抗原又は抗体もしくは抗体の一部の種類、量、純度
などによって異なる。
このため、個々の場合に応じて、前述した検量線の作成
の際に、特定の濃度に調製された被検物質を含む試料を
用いて予備Δllj定を行い、最適反応時間を設定する
ことが望ましい。
本発明の免疫分析試薬によって定量か可能な被検物質と
しては、腫瘍マーカー(AFPSBFP。
CEASPOAなど)、免疫グロブリン(IgG。
IgE、IgD、IgA、IgMなど)、ホルモン(イ
ンシュリン、T3など)、及び薬物などが挙げられ、そ
の対象は広範囲にわたる。
(作用) 本発明にかかる免疫分析試薬では、リポソームに抗原又
は抗体もしくはその一部が適当な化学結合を介して固定
化されるので、リポソーム表面から受ける立体障害が軽
減されて抗体などの結合量が増大し、かつUl定に際し
ては補体のリポソームへの作用にとって最適な距離が確
保されることが予想され、高感度に被検物質をi’1l
ll定することができる。
(実施例) 以下、本発明の詳細な説明する。
本実施例において用いた試薬のうちジパルミトイルホス
ファチジルコリン(D P P C)  ジパルミトイ
ルホスファチジルエタノールアミン(DPPE)、コレ
ステロールはシグマ社製のものを用いた。他の試薬は市
販品(特級)を精製せずに使用した。なお、水は全てイ
オン交換水を用いた。
実施例1.2及び比較例1 ヒトIgGの固定化実施例
1 ■NH2,−C5−DPPEの合成 (a) B oc −5−アミノ吉草酸の合成5−アミ
ノ吉草酸(AIdricl+社製) 1.17g [1
0ミリモル]にトリエチルアミン(TEA)3ml [
約20ミリモル]及び水10m1を加えて溶解した。こ
れにアミノ基の保護基となるBoc−ON(ペプチド研
究新製) 2.7 g [llミリモル]をジオキサン
10m1に溶解した溶液を添加し、室温で3時間撹拌し
た。反応後、反応液をエバポレータで濃縮し、酢酸エチ
ル、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、5%クエン酸水溶
液で抽出精製した。最後に、無水硫酸ナトリウムで脱水
し、低温で結晶化させてE3oc−5−アミノ吉草酸を
得た。収率は70%であった。
(b) B oc −5−アミノ吉草酸サクシンイミド
エステルの合成 前記Boc−5−アミノ吉草酸0.23g [1ミリモ
ル]をクロロホルム20m1に溶解し、N−ヒドロキシ
サクシンイミド(H51,ペプチド研究新製) 0.1
3g[1,1ミリモル]及びジシクロへキシルカルボジ
イミド(DCCD;ペプチド研究新製) 0.25g[
1,2ミリモルコを添加した後、室温で3時間撹拌した
。反応後、溶媒を除去し、生成物に酢酸エチル30m1
を加えて溶解し、ろ過して沈殿物を除去した。再び溶媒
を除去し、生成物をクロロホルム5 mlに溶解し、B
oC−5−アミノ吉草酸サクシンイミトエステル溶液[
約0.2ミリモル/ mlと仮定コとして以下の反応に
使用した。
(c)NH2−Cs  DPPEの合成り P P E
 70+ng [100マイクロモル]をクロロホルム
20m1に懸濁し、TEA50μl及び前記Boc−5
−アミノ吉草酸サ吉草酸サクシエイミドエステル溶液約
200マイクロモルコを加え、20℃で一晩撹拌・反応
させた。反応後、メタノール及び3%クエン酸水溶液を
用いてTEAを抽出し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、
エバポレータを用いて溶媒を除去した。次に、生成物に
1M塩酸/酢酸1.5mlを加えて溶解し、37℃で1
時間放置した。これをエバポレータで濃縮した後、メタ
ノール及びクロロホルムで洗浄し、塩酸及び酢酸を除去
した。次いで、シリカゲルの分取用薄層クロマトグラフ
ィ(# 5717、Merck社製)を用い、クロロホ
ルム/メタノール−7/3混合溶媒を展開溶媒として、
生成物を精製した。収率は60%であった。
■ブロムアセチル(BrAc)−NH−C5DPPEの
合成 ブロム酢酸140 mg [1ミリモル]をクロロホル
ム30m1に溶解し、HS I 140 mg [1,
2ミリモル]及びD CCD 250 mg [1,2
ミリモル]を添加し、室温で3時間反応させた後、ロー
タリーエバポレータで溶媒を除去し、酢酸エチル30m
1を加えた。
生じた白色沈殿をろ別し、再び溶媒を除去した後、クロ
ロホルム10m1に再溶解させた。
次に、■で調製したNH2−C,−DPPEのクロロホ
ルム溶液約10m1 [50マイクロモルコに前記溶液
1 ml及びTEA50μlを加え、室温で1晩反応さ
せた。反応後、溶媒を濃縮し、分取用薄層クロマトグラ
フィーを用い、クロロホルム/メタノール−7/3混合
溶媒を展開溶媒として、生成物を精製した。収率は50
%であった。なお、最終生成物は1mMの濃度になるよ
うにクロロホルムで希釈した。
■リポソームの調製 使用した脂質は全てクロロホルム又はクロロホルム/メ
タノール(2/1)混合溶媒に溶解した。
5mMのD P P C200μm 、 lom Mの
コレステロール100μ11及び■で調製した1mMの
B rAc−NH−Cs−DPPE50μmを、10m
1容量のナシ型フラスコに入れ、更にクロロホルム2 
mlを加えてよく混合した。次に、約40℃の水浴中で
ロータリーエバポレータにより溶媒を除去した。再びク
ロロホルム2 mlを加えて充分に撹拌した後、再度ロ
ータリーエバポレータにより溶媒を除去した。この操作
を数回繰り返すと、フラスコ壁面に脂質薄膜が形成され
た。つづいて、フラスコをデシケータ中に移して真空ポ
ンプで約1時間吸引して溶媒を完全に除去した。
次いで、0.2 Mのカルボキシフルオレセイン(イー
ストマンコダック社製、pH7,4:以下、CFと記す
)100μlを添加し、フラスコ内部を窒素で置換した
後、密栓して約60℃の水浴中に約1分間浸漬した。つ
づいて、Vortex ミキサーを用い、フラスコ壁面
の脂質薄膜が完全に消失するまで、フラスコを激しく振
とうした。この操作によりリポソーム懸濁液が調製され
た。更に、リポソーム懸濁液に、0 、 OI MのH
EPES緩衝液(0,85%NaCl含有、p H7,
45:以下、HBSと記す)を少量添加した後、全て遠
心チューブに移し、4℃において15000 rpmで
20分間遠心する操作を数回繰り返した。最後に、0.
OIMのホウ酸緩衝液(pH9,0,85%NaCΩ含
有:以下、BBSと記す)でセラムチューブ(コーニン
グ社製)にリポソームを移し、1度遠心分離して上澄を
除去した後、後述するヒトIgG固定化反応に使用する
まで冷蔵庫に保存した。
■ヒトIgGの修飾 ヒトI g G  (I CN  I++vunoBi
ologicals社製)10mgをpH4,5の酢酸
緩衝液に溶解し、ベプシン(シグマ社製)100μgを
添加し、37℃で1時間反応させた。次に、高速液体ク
ロマトグラフィーによりF (ab’)2分画のみを分
取した。このF (abo)2分画(pH6,0,1M
リン酸緩衝液中)にメルカプトエチルアミン・塩酸塩1
10ff1を加え、37°Cで90分間反応させ、ゲル
ろ過(セファデックスG−25使用、BBS)により遊
離のSH基を含有したタンパク分画(Fab’)のみを
分取した。
このタンパク分画の溶液については、○D280nm−
1であった。
■ヒトI gG (Fab’ )のリポソームへの固定
化前記リポソーム懸、416液とFab’の溶液とを混
和し、20℃で44時間撹拌・反応させた。反応後、ゼ
ラチン・ベロナール緩衝液(以下、GVB−と記す)で
3回洗浄した。最後に、得られた免疫分析試薬をGVB
−2mlに懸濁させて4℃で保存した。
実施例2 実施例1の■の工程で5−アミノ吉草酸の代わりに3−
アミノプロピオン酸を用いてBrAc−NH−C,−D
PPEで表される脂質をJj製し、その他の工程は実施
例1と同様にして免疫分析試薬を調製した。
比較例1 ブロム酢酸とDPPEとをliI 4g反応させてBr
Ac−DPPEで表される脂質を17!l製し、その他
の工程は実施例1と同様にして免疫分析試薬を調製した
実施例1.2及び比較例1の免疫分析試薬の計画予めG
VB”(GVB−に0.5mMMgCΩ2及びQ、15
m M Ca C(12を添加したもの)でウザギ抗−
ヒトIgG抗体(Dako社製)をlO〜10°倍に希
釈しておいた。これらの溶液10μmに、前記免疫分析
試薬の10倍希釈溶液10μm、及び補体(モルモット
血清:補体価−230)の80倍希釈溶液50μlを添
加し、37℃で30分間反応させた。反応後、0.01
MのEDTA−ベロナール緩衝液 100μlで反応を
停止させ、各濃度のウサギ抗−ヒトIgG抗体溶液につ
いて、流出したCFffiを蛍光分光光度計(MTP−
32、コロナ電気製)により励起波長490 r+m、
蛍光波長520 nmの条件で測定した。
そして、次式に基づいてF目対蛍光強度を計算した。
ここで、Fe  実14FI した蛍光強度、Fo:ウ
サギ抗−ヒトIgG抗体を除いた時(リポソームが全く
破壊されていないとき)の蛍光強度、Fa二脱イオン水
を添加してリポソームを全て破壊した時の蛍光強度であ
る。なお、標準値として10−7及び10−’MのCF
溶液の蛍光強度を用いた。
この測定結果を第1図に示す。なお、第1図において、
各免疫分析試薬の違いは、脂質とブロムアセチル基との
間の結合部位の炭素数、及びこの結合部位を−CO(C
H2) −N HCOCH2で表した場合のmの数で表
示する(以下の第2図及び第3図に−おいても同様)。
第1図から明らかなように、実施例1.2の免疫分析試
薬では比較例1の免疫分析試薬よりも相対蛍光強度が大
きいことから、リポソームに固定化されたヒトI gG
 (Fab’ )の量が多いことがわかる。
実施例3及び比較例2 ヒトcEAのap+定脂質とし
て実施例1て調製したBrAc−NHC5DPPEを用
いてリポソームを調製し、このリポソームに実施例1と
同様の操作で抗−ヒ1−CEAモノクローナル抗体(F
 ab“)を固定化し、免疫分析試薬(実施例3)を調
製した。また、これと比較するために、脂質としてB 
rAcDPPEを用いてリポソームを調製し、このリポ
ソームに実施例1と同様の操作て抗−ヒトCEAモノク
ローナル抗体(Fab’)を固定化し、免疫分析試薬(
比較例2)を調製した。
これらの免疫分析試薬について、ヒトCEAに対する応
答性を調べた。この場合、各免疫分析試薬と、0.01
〜1103n/ m+の各濃度のヒトCEA溶液とを混
合して10分間反応させた後、第2抗体としてウサギ抗
−ヒトCEA抗体(Dako社製)の10倍希釈溶液2
5μl及び補体の20倍希釈溶液を添加して37℃で3
0分間反応させた。その結果を第2図に示す。
第2図から明らかなように、比較例2の免疫分析試薬で
は1 ng/ m1以上の濃度でないと正確な測定がで
きないのに対し、実施例3の免疫分析試薬では0.ln
g/m1以上の濃度で正確なflll+定が可能となり
、ヒトCEAに対する感度が向上していることがわかる
実施例4及び比較例3〜7 ヒトAFPのDI定B r
Ac−NH−C9−DPPEで表される脂質及びB r
Ac−DPPEて表される脂質のほかに、B rAc−
NH−C,−DPPE (n−4,6,8,12)で表
される脂質を合成し、各脂質を用いてリポソームを1週
製し、このリポソームに実施例1と同様の操作で抗−ヒ
トAFPモノクローナル抗体(Fab’)を固定化し、
免疫分析試薬(実施例4及び比較例3〜7)を調製した
これらの免疫分析試薬について、ヒトAFPに対する応
答性を調べた。この場合、各免疫分析試薬と、0.1〜
10’ ng/ mlの各a度のヒトAFP溶液とを混
合して10分間反応させた後、第2抗体としてウサギ抗
−ヒトAFP抗体(Dako社製)の50倍希釈溶液2
5μl及び補体の20倍希釈溶液を添加して37℃で3
0分間反応させた。その結果を第3図に示す。
第3図から明らかなように、実施例4の免疫分析試薬が
最も高感度である。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明の免疫分析試薬によれば、精
密かつ簡便な分析を行うことかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1.2及び比較例1の免疫分析試薬と抗
−ヒトIgG溶液との反応による相対蛍光強度(免疫分
析試薬に固定化されたヒl−I gGの量に相関する)
を示す特性図、第2図は実施例3及び比較例2の免疫分
析試薬とヒトCEA溶液との反応による相対蛍光強度(
ヒトcEAに21する応答性)を示す特性図、第3図は
実施例4及び比較例3〜7の免疫分析試薬とヒトAFP
溶液との反応による相対蛍光強度(ヒトAFPに対する
応答性)を示す特性図である。 Lysis(”ム) Lysis(%) 第1図 第2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)リン脂質及び糖脂質のうち少なくともいずれか一
    方を組成とするリポソームに、標識物質を封入し、抗原
    又は抗体もしくは抗体の一部を固定化した免疫分析試薬
    において、前記リポソームと抗原又は抗体もしくは抗体
    の一部とを−CO(CH_2)_mNHCOCH_2−
    結合(ただし、mは2又は4)を介して固定化したこと
    を特徴とする免疫分析試薬。
  2. (2)リン脂質及び糖脂質のうち少なくともいずれか一
    方に、 −CO(CH_2)_mNHCOCH_2X基(ただし
    、mは2又は4、Xはハロゲン)を導入し、標識物質を
    添加して、標識物質が封入されたリポソームを調製する
    工程と、該リポソームとチオール基を有する抗原又は抗
    体もしくは抗体の一部とを反応させる工程とを具備した
    ことを特徴とする免疫分析試薬の製造方法。
JP22162488A 1988-09-05 1988-09-05 免疫分析試薬及びその製造方法 Pending JPH0269662A (ja)

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