JPH0123258B2

JPH0123258B2 -

Info

Publication number: JPH0123258B2
Application number: JP57232687A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Suganuma; Yukihiko Sakamoto
Original assignee: Aisin Seiki Co Ltd
Current assignee: Aisin Corp
Priority date: 1982-12-26
Filing date: 1982-12-26
Publication date: 1989-05-01
Also published as: JPS59117955A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はシリンダー内のシール溝にゴム等の可
撓性の材料により製作されたリング状のシール部
材を自動的に嵌合する、シールの自動組付装置に
関するものである。

従来のシリンダー内へのシールの組付について
は第１図に示すごとく、外径Ａ、内径Ｂ、厚さ
ｔ、巾Ｓのリング状のゴムシール１を、内径Ｃの
シリンダー２のシール溝３へ嵌合するためにはＡ
＞Ｃのために一指先または一部工具を使用して手
作業による挿入、嵌合が行われていた。

本発明は前記手作業を廃止して、すべて自動的
にシリンダー内へシール部材を挿入、嵌合してシ
ールの組付が可能なシール自動組付装置を提供す
るものである。この組付装置について説明すれ
ば、第２図の平面図において中心より円周方向に
スライド可能なスライド片４ａ，４ｂ…の上端部
を支柱６ａ〜６ｃ下端部に連結すると共に、支柱
６ａ〜６ｃ上部にはローラ５ａ〜５ｃを固着し、
このローラ、スライド片と一体となつた支柱６ａ
〜６ｃを円周上に３〜６個配置し（第２図は３
個）、前記ローラ５ａ，５ｂ…の外面に接触する
外周円７をシールのＢ寸法より小さくなる様に配
列し、シール１をリング５ａ，５ｂ…の外側に配
置し、次に空気圧等にて左、右に移動するプツシ
ヤー８ａ，８ｂ…によりシールを１ｂに示す如く
強く内側へ湾曲させ、このプツシヤーによる湾曲
工程により、シールは強く内側に伸ばされてロー
ル５ａ，５ｂ…の外面に密着すると共にシールの
巾Ｓが広くなり湾曲したシールの外周円９はシリ
ンダーのＣ寸法より小さくなる。この湾曲状のシ
ールを予め同心円に配列したバネにより伸縮自在
なリングベース及びベースプレートにより狭着さ
れ湾曲形状のまま“はさみ込み”プツシヤーを
８′ａ，８′ｂ，…の様に後退させ、シールを１ｂ
の如く湾曲形状のままシリンダー２内へ挿入し、
シール１がシール溝３と一致する一定位置にて停
止させ、次に前記ロールと一体的なスライド片４
ａ，４ｂ…をエヤーにて作動するピストンの作用
により円周方向に強制的に移動せしめ、ローラも
円周方向に移動し、更にベースリングとベースプ
レートの間も拡がり、その結果シール１をシール
溝３に嵌合させる。次にローラ、支柱、ピストン
等全体を取り付けた本装置全体をシリンダー内で
回転させることにより、シールの内面１ａにロー
ラの外周面が接触しながら回転するために、シー
ル１は完全にシール溝３に嵌合される。次に装置
全体をシリンダーより取り去り、シールの取付は
完了する。

この様な装置により (1) 従来手作業で行われていたシールの組付作業
において、シールをシリンダー内の挿入、シー
ル溝への嵌合等、すべてを自動的に取付作業が
行うことが出来、組付装置を専用機又はロボツ
トに取付けることにより組付の省人化及び自動
化を計ることが出来る。

(2) 組付装置の一部の治工具の交換により、すべ
ての大きさのリング状のシールの取付に応用す
ることが出来る。

(3) 従来の手作業による取付において、工具の扱
いミスによるゴムシールの表面のキズが、本装
置によりまつたく無くなる。

等の効果があり極めて効率的な装置である。

以下具体的に実施例を図面にもとづいて説明す
る。

１はリングシールで、２はシリンダー、３はシ
ール溝で、ｔはシールの厚さ、Ｓは巾である。１
０は本発明の自動組付装置で、４本の支柱から構
成されたもので、図示しないロボツトのハンドに
取付けられて、上下、左右に移動、回転できるも
のである。１１は円筒形のマウントで、空気圧Ｐ
が流入する空気口１１ａがあり、マウントの端部
にはフランジ１１ｂがある。１２はピストンで１
２ａはピストンのシール、１２ｂはピストン軸で
下端には円錐部１２ｃがある。１３はピストンガ
イドで、１３ａはピストンガイドの端部でバネ１
４ａ，１４ｂにて支えられ、マウント１１の内径
に遊嵌合されている。１５はベースプレートでプ
レート周辺に４個の切欠き部１５ａ，１５ｂ，…
がありローラ１６ａ，１６ｂ…が挿入移動でき
る。ベースプレート１５はマウント１１のフラン
ジ１１ｂにネジ１１ｃにて固着されている。又１
５ａはベースプレート１５の下側の段部である。
１８はリングベースでローラを取り付けた支柱１
７が貫通した孔１８ａ，１８ｂ…があり中央部に
円弧１９ａ，１９ｂ…で構成された四辺形状の肉
厚段部１９があり、前記ベースプレート１５の段
部１５ａとリングベース１８の段部１９の肉厚部
の合計の寸法は、リングシール１の厚さｔよりや
や小さくなつており、シール１をバネ１４ｂの作
用によりベースプレート１５とベースリング１８
にて狭着する。２０は中央部のネジ部で前記ピス
トンガイド１３が固着されている。２１はスライ
ドプレートで中心を通る放射方向のスライド溝２
１ａ，２１ｂ…があり、２２は中央の貫通孔であ
る。２３〜２６はスライド片で、スライド片には
テーパー２３ａ，２４ａ…がありテーパーの形状
はピストン軸下端の円堆部１２ｃとほぼ一致して
いる。前記ローラ１６ａ，１６ｂ…を取つけた支
柱１７はスライド片のネジ部２３ｂ〜２６ｂに取
付けられており、スライド片が円周方向に移動す
れば支柱１７及び各ローラ１６ａ，１６ｂ…が移
動する。２７はネジでリングベース１８とスライ
ドプレート２１を固着している。

以上の構成において、その作用を説明すれば、図示しないロボツトのハンドに連結された自
動組付け装置１０がシールの上方より下方へ自
動的に降下して第５図イに示す様に、ベースプ
レート１５とリングベース１８のスキマ２９の
位置で停止する。

図示しない空気圧又は油圧で左右に作動する
横型シリンダー装置のピストンの先端部プツシ
ヤー２８がロに示すようにシール１の外側より
円周部４ケ所より突出してシール１を押し、ス
キマ２９にシールを１９の状態に押し込む。こ
の場合スキマ２９の寸法はシールの厚さｔより
小さいためにベースプレート１５はバネ１４ｂ
に抗して上側へ移動し、その結果バネ１４ｂの
力でシールをスキマ２９で狭着する。シールは
深く喰い込んでシールの一部は円弧１９ａ，１
９ｂ…に添う様に伸びて〔第２図ロに示す状
態〕バネ１４ｂの力により保持される。

又シールの一部は４本支柱１７に取付けられ
たローラ１６ａ，１６ｂ…の外周面に添う様な
形状で保持される〔第２図ロに示す状態〕その
結果シールはプツシヤーにより強く伸ばされて
シールの巾Ｓがハの１ａに示すように薄くな
り、シールの最外径の寸法はスライドプレート
２１の外径と同じか小さくなる。

自動組付装置はニに示すようにロボツトの作
用によりシリンダー２の中へ挿入され、シリン
ダーのシール溝の位置に狭着されて、保持した
シールが正しく停止する。

マウント１１内のピストン１２が１１ａより
の空気圧Ｐによりバネ１４ａに抗して下方へ移
動し、ピストン下端部の円錐部１２ｃが下降
し、スライド片２３〜２６の斜面２３ａ〜２６
ａを強く押すことにより、スライド片は中心部
より円周方向にスライドプレート２１の溝２１
ａ，２１ｂ…に添つて移動する。従つて、スラ
イド片に固着された支柱１７及びローラ１６
ａ，１６ｂ…も外方へ移動し、シール１ａは狭
着されているバネ１４ｂの力に抗して次第に外
方へ拡がり、更にピストン１２がピストンガイ
ド端部１３ａを下方へ押すことによりリングベ
ースは下方へ移動しスキマ２９が拡げられ、シ
ール溝３に強く押しつけられてホに示すごとく
シール１ｂはほぼシール溝３に嵌合する。

シール溝３にほぼ嵌合されたシール１ｂの内
面にローラ１６ａ，１６ｂ…が接触しておる状
態でヘに示すごとく、ロボツトの操作により本
装置全体が回転し、シール１ｃの内面にローラ
１６ａ，１６ｂ…が強く接触しながら回転する
ため、シール１ｂはシール１ｃの如くシール溝
３に完全に正しく溝に嵌合される。

空気圧Ｐをストツプすれば圧縮されたバネ１
４ａの作用によりピストン１２は上昇し、従つ
て円堆部１２ｃも上昇し、スライド片２３〜２
６もフリーとなり内方向へスライドし、本装置
全体が上昇してシリンダーの外部へ退出する。

以上の工程によりシールは完全にシール溝
に、まつたく手作業なしで組付けられるもので
ある。

以上、説明のごとくシリンダー内のシール溝へ
自動的にシールを挿入・嵌合することが出来、シ
ールをシール溝へ押し付けるローラは複数以上な
ければいづれも本装置と同じ操作をすることは云
うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の組付方法を示したものでイはシ
ールの断面図ロはシール組付説明ず、ハは組付完
成後の断面図である。第２図は本発明の組付工程
の概念平面図で、イは組付前のシールの状況図、
ロは狭着されたシールの状況図、ハはシール溝へ
シールが挿入・嵌合される直前の状況図である。
第３図のイは本実施例の断面図、ロはシールの断
面図、ハは狭着されたシールが内方へ伸びた断面
図、ニはシリンダーの一部省略した断面図であ
る。第４図は本実施例の内部に組立られた部品の
一部を省略した拡大斜視図である。第５図は本実
施例の作動の説明図でイはシールの狭着前、ロは
シールの狭着中、ハはシールがローラと接触中、
ニはシールがシリンダー内へ挿入中、ホはシール
の一部がシリンダーに挿入された状況、ヘはシー
ルが完全にシール溝へ嵌合された状況、トは本装
置がシリンダーより退出する状況を示したのであ
る。１…シール、２…シリンダー、３…シール溝、
１１…マウント、１２…ピストン、１２ｂ…ピス
トン軸、１２ｃ…円錐部、１３…ピストンガイ
ド、１４ａ，１４ｂ…バネ、１５…ベースプレー
ト、１６ａ〜１６ｄ…ローラ、１８…リングベー
ス、２３〜２６…スライド片。

Claims

【特許請求の範囲】

１シール自動組付装置は、ピストン軸の一方端
にピストン、他方端に円錐部を設け、円錐部の下
降により、中心部より円周方向に移動する複数の
スライド片、前記スライド片に取り付けられたロ
ーラ、前記ピストンを案内するピストンガイドに
固着されたリングベースと、前記ピストンガイド
に遊嵌合したベースプレート、ベースプレートに
固着したマウントよりなり、前記ピストンガイド
は前記ピストンと前記ピストンガイド間と、ピス
トンガイドとベースプレートの間にそれぞれはさ
まれたバネにてマウント内に保持され、前記シー
ル自動組付装置をゴムリングの内径部に挿入し、
前記リングベースとベースプレートの内周部の隙
間にゴムリングを同じ高さの位置に合せ、次にゴ
ムリングを複数のプツシヤーにより円心方向に弾
性変形させて、前記リングベースとベースプレー
トの隙間に、前記バネ力に抗して押し込み、その
バネ力によりゴムリングを円心方向に変形させた
状態で保持し、次にワーク本体の内周溝とゴムリ
ングが対向する様にシール自動組付装置をワーク
本体内に挿入し、この状態でゴムリングを解放す
ると共に、前記複数のローラがピストンの作動に
より中心部より円周方向に移動し、シールを接
触、加圧しながら回転し、ゴムリングを内周溝に
組付ける事を特徴としたシール自動組付装置。