JPS629837A - 弾性リングの装着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は拡開した弾性リングを縮径して上記の溝へ装着
する装置に係る。

特に、粘性が強いリングにあっては、溝部に持ち来たし
ても、すぐには縮径して原形に復帰しないので１強制的
に縮径せしめて溝に嵌装している０本発明はこのような
粘性に富む弾性リングの装着に用いられる装着装置に関
する。

〔従来の技術〕

従来１弾性リングを被装着部材に装着する手段として、
例えば、油圧シリンダや空圧シリンダに使用される被装
着部材としてのピストンへ弾性リングとしてのシールリ
ングを装着する場合を挙げて説明すると、第７図（ａ）
（ｂ）（ｃ）に示すような手段が知られている。

第７図（ａ）（ｂ）（ｃ）において、符号１はピストン
Ｐを位置決め保持する治具、２はガイド部材、Ｒはフッ
素樹脂等で形成されるシールリングである。ガイド部材
２は、ピストンＰと同径の基部３ａを有した略円錐台状
のガイドテーパ部３とこのガイドテーパ部３の基部３ａ
から突出しピストンＰの孔５に嵌合する軸部６とからな
る。

そして、先ず、第７図（ａ）に示すように、ピストンＰ
を治具１上に位置決めし、このピストンＰにガイド部材
２を嵌合させると共に、ガイド部材２にシールリングＲ
を嵌め込む。次に、第７図（ｂ）に示すように、筒状の
押し部材８でシールリングＲを押し、ガイド部材２のガ
イドテーパ部３を嵌通させて拡開せしめ、ピストンＰの
溝ｌＯの側方に持ち来たす。その後、第７図（Ｃ）に示
すように、嵌装具１１でシールリングＲを溝１０に嵌装
する。この嵌装具１１は、ピストンＰの外径より僅かに
大きい内径ｄを有する筒体であって、その開口部は面取
りされたテーパ穴部１２として構成される。そして、こ
の嵌装具１１をピストンＰに嵌合し、テーパ穴部１２に
おいてシールリングＲを徐々に縮径せしめ、内径ｄと同
じ外径になるように溝１０に嵌装するようにしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、この従来の装着手段によると、シールリング
Ｒの装着不良を生じることがしばしばあり、その都度作
業のやり直しをしなければならないという問題があった
。

それは、押し部材８でシールリングＲを押す際に、シー
ルリングＲがガイド部材２との摺動抵抗によってねじれ
を生じ、溝１０の側方に持ち来たされたときにはその姿
勢がくずれてしまい、嵌装具１１で押しても完全に溝１
０内に嵌合しなかったり傾いて装着される場合があるか
らである。また、嵌装具１１のテーパ穴部１２はシール
リングＨのシール面を摺接するので、シール面を傷つけ
たり、その摩擦抵抗のためにシールリングＲが溝１０に
傾いて装着されてしまうことがあるからである。

そこで、本発明の技術的課題は、シールリングＲを溝１
０に対して正確に位置決めできるようにすると共に、シ
ールリングＲを摺接によることなく溝１０に嵌装しうる
ようにする点にある。

〔問題点を解決するための手段〕

このような課題を解決するための本発明の技術的手段は
、被装着部材を位置決め保持する治具と、りｐ性リング
の一端面を押圧して上記保持された被装着部材の溝の側
方へ弾性リングを持ち来たすヘッドと、この持ち来たし
た位置においてヘッドを拘束する拘束手段と、ヘッドの
拘束位置で弾性リングの他端面に当接する支持部材と、
全体として溝を囲むようにし溝へ向って進出可能な複数
の押え部材を有した嵌装手段とを備えたものである。

〔実施例〕

以下、添付図面に基づいて本発明の実施例に係る弾性リ
ングの装着装置を説明する。

第１図乃至第３図に示す装着装置Ｓは、従来と同様のピ
ストンＰにシールリングＲを装着するものであり、その
基本的構成はインデックスユニット２０とヘッド４０と
嵌装手段としての嵌装装着６０とからなる。

インデックスユニット２０は機台２１に設けられ、駆動
部２２とターンテーブル２３とを備えてなる。第３図に
おいて、符号２５は冶具であって、ターンテーブル２３
に複数個立設されたエアシリンダ２６の先端部に形成さ
れ、ピストンＰが嵌合する軸部２７及びピストンＰの一
端面を下方から支持する支持部２８を形成している。符
号２９はガイド部材であって、ピストンＰと同径の基部
２９ａを有し略円錐台状に形成され、ピストンＰを治具
２５の支持部２８に押圧するように治具２５の軸部２７
に嵌合される。

符号３０は支持部材としてのスライダであって、筒状に
形成されて治具２５の支持部２８を摺動自在に外嵌して
おり、その上端３０ｂでシールリングＲの端面を支持す
ると共に、エアシリンダ２６内を往復動するピストン３
１のピストンヘッド３２にピン３３で固定される。この
ピン３３はエアシリンダ２６に設けた長孔３４を貫通し
ている。符号３５はエアシリンダ２６外側に螺装される
ダブルナツトタイプのストッパであって、スライダ３０
の下端３０ａが当接可能になるように設定される。この
スライダ３０はピストン３１の上死点位置Ａとストッパ
３５の当接位置Ｂとの間で往復動可能であり、その上端
３０ｂが上死点位置Ａにおいてガイド部材２９の基部２
９ａ外側に位置し、当接位置ＢにおいてピストンＰの溝
１０の下側面１０ａに面一に位置するよう設定される。

また、ピストン３１は常時エアによって上死点位置Ａ側
に付勢され、図示外の制御弁によってその付勢を解除さ
れて、下降自在になる。尚、符号３７．３８は治具２５
及びガイド部材２９に開設されたエア抜き用の孔である
。

ヘッド４０は、第３図及び第４図に示すように、複数の
フィンガ４１を環状に配設したものであり、ターンテー
ブル２３によって搬送される一つの治具２５上のピスト
ンＰと同軸上に設定される。フィンガ４１はブラケット
ブロック４２のブラケット４３にピン４４支持されると
共に、リング状のスプリング４５によって互いに内方に
付勢されて常時ストッパ４６に当接せしめられ、フィン
ガ４１の先端部の径が所定のものになるよう設定される
。各フィンガ４１の先端部はＬ字状に折曲形成され、そ
の先端４１ａはシールリングＲの一端面に当接できるよ
うに平面状に形成される。

また、ヘッド４０のブラケットブロック４２は、第１図
及び第２図に示すように、スタンド４７に取付けたエア
シリンダ装置４８にラム４９を介して上下動可能に取付
けられる。符号５０はストッパ部材であってエアシリン
ダ装置４８の上端側から突出するピストンロッド４８ａ
に取付けられ、下端側から突出するピストンロッド４８
ｂのストロークを調整すると共に、ヘッド４０の先端４
１ａをピストンＰの溝１０の上側面ｔａｂに面一に位置
決めするものである。今、この位置を押え位置Ｃとする
。また、エアシリンダ装置４８及びストッパ部材５０は
拘束手段としても構成され、ヘッド４０を押え位置Ｃに
おいて所定時間停止させる。符号５１はガイドであって
、ピストンロッド４８ｂに取付板５２を介して取付けた
一対のロッド５３を摺動自在に支持するものである。

そして、エアシリンダ装置４８の伸張によりヘッド４０
が押え位置Ｃまで下降すると共に、フィンガ４１がガイ
ド部材２９のテーパ而に倣って拡開せしめられる。

嵌装装置６０は、特に第５図に示すように、押え部材６
１とこれを駆動する駆動装置６３とを備えてなる。

押え部材６１は一対のプレート６１ａ。

６１ｂからなり、その合せ部にピストンＰの外径より僅
かに大径であって、シールリングＲの外周面に接する孔
６２を形成している。

駆動装置６３において、符号６４ａ、６４ｂはスライダ
であって、支持部材６５に架設された一対のロッド６６
に摺動可能に挿通される。また、このスライダ６４ａ　
、６４ｂには上記プレート６１ａ、６１ｂが突合せ可能
に取付けられる。更に、スライダ６４ａ、６４ｂにはロ
ッド６６の軸方向に延びピニオンギヤ６８に噛合するラ
ック６７ａ、６７ｂが夫々設けられている。このピニオ
ンギヤ６８は支持部材６５の台座６５ａに回転自在に取
付けられ、一方のスライダ６４ｂの摺動動作を逆向きに
他方のスライダ６４ａに伝達するものである。符号７０
はエアシリンダであって、そのピストンロッド７０ａが
ロッド６６の軸方向に沿うように支持部材６５に取付け
られる。また、ピストンロッド７０ａの先端は一方のス
ライダ６４ａに固定される。そして、ピストンロッド７
０ａの伸張により、押え部材６１は、両プレート６１ａ
、６１ｂが突合されて孔６２を構成しシールリングＲを
溝１０に嵌装する嵌装位置Ｄ（図中実線）に設定される
一方、ピストンロッド７０ａの縮小により離間位置Ｅ（
図中二点類！ａ）に設定される。そして、嵌装装置６０
は、第２図に示すように、嵌装位置りにおいて治具２５
上のピストンＰの溝１０を孔６２で囲繞できるようにス
タンド４７に取付けられる。

従って、シールリングＲは、第３図及び第６図（ａ）（
ｂ）（ｃ）に示すように、以下のようにして装着される
。先ず、ターンテーブル２３上の治具２５にピストンＰ
を位置決め保持し、このピストンＰにガイド部材２９を
嵌合すると共に、第６図（ａ）に示すように、パーツフ
ィーダ（図示せず）を用いる等してシールリングＲをガ
イド部材２９に嵌め込む。この状態においては、スライ
ダ３０は上死点位置Ａにあり、嵌装装置６０の押え部材
６１は離間位置Ｅに設定される。

次に、ターンテーブル２３を回転せしめ、ヘツド４０の
下側にピストンＰを位置決めする。そして、第６図（ｂ
）に示すように、エアシリンダ装置４Ｂが作動してヘッ
ド４０を下降せしめる。この場合、第３図に示すように
、ヘッド４０のフィンガ４１はその先端４１ａをシール
リングＲの一端面に当接させると共に、ガイド部材２９
のテーパ面に倣って拡開しながらシールリングＲを押す
。このとき、シールリングＲはピストンＰの外径と同径
になるまで拡開せしめられると共に、その他端面がスラ
イダ３０の上端３０ｂに８接する。そのため、シールリ
ングＲはフィンガ４１とスライダ３０とによって挟持さ
れる。

この状態において、制御弁によってエアシリンダ２６の
圧力が減圧等され、スライダ３０が下降可能になる。そ
して、第６図（ｂ）に示すように、更に、ヘッド４０が
シールリングＲ及びスライダ３０を押して下降する。こ
の場合、シールリングＲはフィンガ４１とスライダ３０
とによって挟持されるので、シールリングＲの内側が受
ける摺動抵抗によってねじれることはなく、姿勢を一定
にして移動せしめられる。そして、ヘッド４０は押え位
置Ｃに設定されると共に、スライダ３０は当接位置Ｂに
設定される。この位置において、シールリングＲはピス
トンＰの溝１０の側方に位置決めされる。

その後、嵌装装置６０のエアシリンダ７０が作動し、第
５図に示すように、押え部材６１を離間位置Ｅから嵌装
位置りに設定せしめる。この場合、第６図（Ｃ）に示す
ように、両プレート６１ａ、６１ｂは溝１０へ向って進
出し、シールリングＲの側面を孔６２で囲繞し、この側
面に当接しながら溝１０にシールリングＲを縮径して押
し込むことになる。このとき、シールリングＲは、フィ
ンガ４１が所定時間押え位置Ｃに停止するので、フィン
ガ４１とスライダ３０とで姿勢を一定に保持されており
、しかも１両プレート６１ａ、６１ｂの孔６２はシール
リングＨの側面に当接するだけなので、シールリングＨ
に摺り傷をつける等の事態が防止されると共に、シール
リングＲを囲むようにして溝１０へ向って進出するので
、シールリングＲの傾きが防止される。

そして、シールリングＲ（７）！装が終了すると。

ヘッド４０スライダ３０及び嵌装装置６０は元位置に復
帰し、ターンテーブル２３の回転により搬送される次の
ピストンＰに備えることになる。

〔発明の効果〕

以上、説明してきたように、本発明の弾性リングの装着
装置によれば、弾性リングを溝に対して正確に位置決め
しながら、摺接によることなく溝に嵌装できるので、弾
性リングの傾き等の装着不良を大幅に減少させることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の実施例に係る装着装置を示
す正面図及び側面図、第３図は治具及びヘッドの構造を
示す要部断面図、第４図は第３図中ＩＶ−ＩＴ線断面図
、第５図は嵌装装置の構造を示す平面図、第６図（ａ）
（ｂ）（ｃ）はこの装着装置によるシールリングの装着
工程を示す要部断面図、第７図（ａ）（ｂ）（ｃ）は従
来のシールリングの装着工程の一例をその装着装置の構
造と共に示す断面図である。 Ｒ・・・シールリング（弾性リング） Ｐ・・・ピストン（被装着部材） １０・・・溝 Ｓ・・・装着装置 ２５・・・治具 ３０・・・スライダ（支持部材） ４０・・・ヘッド

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 拡開した弾性リングを縮径して被装着部材の溝へ装着す
   る装置において、被装着部材を位置決め保持する治具と
   、弾性リングの一端面を押圧して上記保持された被装着
   部材の溝の側方へ弾性リングを持ち来たすヘッドと、こ
   の持ち来たした位置においてヘッドを拘束する拘束手段
   と、ヘッドの拘束位置で弾性リングの他端面に当接する
   支持部材と、全体として溝を囲むようにし溝へ向って進
   出可能な複数の押え部材を有した嵌装手段とを備えた弾
   性リングの装着装置。