JPH11333640A - 止め輪組付け装置 - Google Patents

止め輪組付け装置

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JPH11333640A
JPH11333640A JP10150034A JP15003498A JPH11333640A JP H11333640 A JPH11333640 A JP H11333640A JP 10150034 A JP10150034 A JP 10150034A JP 15003498 A JP15003498 A JP 15003498A JP H11333640 A JPH11333640 A JP H11333640A
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Takeshi Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークに止め輪を確実に組み付けることができ
る止め輪組付け装置を提供する。 【解決手段】本発明は、ワークの穴あるいは軸に組付け
られる前の変形していない止め輪が嵌合可能な押圧部材
10と、この押圧部材10に沿って摺動自在に挿通しか
つ押圧部材10の周面に沿ってその先端側に突出する凸
部21を有する絞り部材20と、前記押圧部材10が摺
動可能な第1案内部31をテーパ部33により押圧部材
10の周面との間で止め輪を案内可能な第2案内部32
に連続させるとともに、前記凸部21が合致可能な凹部
35を第2案内部材32側の端面から少なくともテーパ
部33と第1案内部31との境界部分まで延びて形成し
た挿入ガイド30とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの軸あるい
は穴内に止め輪を組付ける止め輪組付け装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、軸受の脱落防止など、軸あるいは
穴に嵌め込んだ部品の保持には、止め輪が使用される。
周知のとおり、この止め輪には軸用と穴用との2種類が
あり、それぞれ用途に応じて使い分けられている。この
止め輪の取り付けには、一般に図17に示すような止め
輪組付け装置200が使用されている。この止め輪組付
け装置200は、穴用の止め輪を取り付けるためのもの
であり、シリンダ機構(図示せず)の作動を受けて進退
可能なコレット210と、このコレット210の移動路
上に配置される挿入ガイド220とを有しており、挿入
ガイド220には、コレット210先端が絞られること
なく進入可能な大径部221と、この大径部221に連
続して徐々に小径になるテーパ部222と、このテーパ
部222に連続しかつ止め輪を挿入するワークの穴と同
径に形成された小径部223とから成るガイド穴224
が形成されている。
【0003】止め輪R1は、図18に示すように、挿入
ガイド220のガイド穴224がワークWの穴hに連通
するよう設定された状態で挿入ガイド220の大径部2
21に嵌め合わされ、コレット210により押圧されて
テーパ部222、小径部223に沿って圧縮され、ワー
クWの穴hに挿入され、穴内に設けられた溝(図示せ
ず)に組付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の止め輪組付
け装置において、コレットは、周知のとおりすり割りを
設けて径が絞り込めるように構成されており、これによ
ってガイド穴に沿って変形できるようになっている。故
に、ガイド穴に沿って変形する止め輪の復原力を受けて
コレットが不正に変形してしまい、これによって止め輪
がガイド穴内で傾き詰まってしまう等の問題が発生して
いる。また、コレットは、ガイド穴のテーパ部に沿って
変形するものであるため、テーパ面の斜面角度に応じて
そのストロークがほぼ決定されてしまい、例えば止め輪
組付け用の溝が穴の奥深くに設けられているような場合
には、これに対応することができない等の問題が発生し
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みて創成されたものであり、ワークに止め輪を確実に組
み付けることができる止め輪組付け装置の提供を目的と
するものである。係る目的達成のため本発明は、ワーク
の穴あるいは軸に組付けられる前の変形していない止め
輪が嵌合可能な押圧部材と、この押圧部材に沿って摺動
自在に挿通しかつ押圧部材の周面に沿ってその先端側に
突出する凸部を有する絞り部材と、前記押圧部材が摺動
可能な第1案内部と押圧部材周面に嵌合した止め輪を案
内可能な第2案内部とをテーパ部によって連設するとと
もに、前記凸部が合致可能な凹部を前記第2案内部材側
の端面から少なくともテーパ部と第1案内部の境界部分
まで延びて形成した挿入ガイドとを備えて構成されてい
る。
【0006】なお、本発明は、第1往復駆動源の駆動を
受けて往復移動自在なテーブルに第2往復駆動源を設置
し、この第2往復駆動源に前記押圧部材を連設するとと
もに、前記テーブルには押圧部材と同心上に位置するよ
うに前記絞り部材を連設し、また、前記テーブルの下方
には該テーブルと一体に移動可能かつ相対移動可能な支
持部材を設け、この支持部材には押圧部材と同軸線上に
位置するよう前記挿入ガイドを取り付けて構成してもよ
い。その場合、押圧部材は第2往復駆動源の作動を受け
その先端面が絞り部材の凸部先端面に一致する位置と、
先端面がワークの止め輪組付け位置に達する位置とに移
動するように構成されることが望ましく、またテーブル
には、第1往復駆動源によって止め輪組付け作業の間、
推力が作用するように構成することが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1ないし図5において1は本発
明の第一の実施の形態に係る穴用の止め輪R1をワーク
に取り付けるための止め輪組付け装置であり、押圧部材
10、絞り部材20、挿入ガイド30の三部品で構成さ
れている。
【0008】押圧部材10は、横断面円形の軸状部品で
あり、周面に圧縮されていない(変形していない)穴用
の止め輪R1の内径が嵌合可能かつワークWの穴hに挿
通可能な横断面形状に構成されている。また、絞り部材
20は、前記押圧部材10周面に沿って摺動自在に挿通
する筒状の部材であり、その先端には押圧部材10の軸
線方向に沿って延び、かつ押圧部材10の周面に沿う形
状の凸部21が一体形成されている。この凸部21は、
押圧部材10まわりに4本平行に形成されており、押圧
部材10に嵌め込まれた止め輪R1の端面に当接できる
ように構成されている。
【0009】一方、挿入ガイド30は、前記押圧部材1
0が摺動可能な横断面形状を成す第1案内部31と、止
め輪R1の外径部分を案内可能な横断面形状の第2案内
部32と、この第2案内部32と前記第1案内部31と
を結ぶテーパ部33とからなるガイド穴34が貫設され
たスリーブ状を成すもので、その周壁には、第2案内部
32側の端面からテーパ部33と第1案内部31との境
界部分を通って第1案内部31の途中まで延びる凹部3
5が切り欠かれている。この凹部35は、前記凸部21
の形成位置に対応して4箇所に形成されており、対応す
る凸部21が合致できるように構成されている。なお、
前記絞り部材20の凸部21はこの凹部35よりも長く
設定しておくことが必要である。
【0010】上記止め輪組付け装置1は、手作業で穴用
の止め輪R1を取り付ける場合に使用されるものであ
り、押圧部材10の先端に止め輪R1を嵌合させた状態
で、これに挿入ガイド30を合体させる。この時、絞り
部材20の凸部21は挿入ガイド30の凹部35に合致
し、また押圧部材10は挿入ガイド30の第1案内部3
1に挿通する。このことによって、止め輪R1は、第2
案内部32に案内されつつ絞り部材20の凸部21に押
され、押圧部材10とテーパ部33とに係止して正しい
姿勢に保持される。
【0011】次に、図6(a)に示すように、挿入ガイ
ド30の第1案内部31をワークWの止め輪Rを取り付
ける穴hに連通させた後、図6(b)に示すように、押
圧部材10を後退させて、その先端面と絞り部材20の
凸部21先端面とを同一面上に一致させて押圧部材10
と止め輪Rの嵌合を解く。そして、この状態で図7
(a)に示すように押圧部材10と絞り部材20とを一
体に前進させると、止め輪R1は凹部35を進む凸部2
1に押され、テーパ部33に沿って徐々に圧縮されつつ
第1案内部31に挿入される。この時、止め輪R1の上
方は、凸部21の先端面と押圧部材10の先端面とは同
一面上にあるため、これらによって止め輪R1の第2案
内部32側(テーパ部33の大径側)が塞がれる。した
がって、テーパ部33に沿って圧縮される時の反発力
で、止め輪R1が逃げて傾くのを防止でき、止め輪R1
の圧縮変形を良好に遂行することができる。
【0012】その後、図7(b)に示すように、押圧部
材10のみを前進させると、止め輪Rは押圧部材10に
押されて第1案内部31からワークWの穴hに押し込ま
れ、止め輪組付け用の溝に達してそこに嵌まり込む。
【0013】次に、本発明の第二の実施の形態を示すも
のとして、図8ないし図11に示す軸用の止め輪組付け
装置100について説明する。この軸用の止め輪組付け
装置100は、上記穴用の止め輪組付け装置1の構成部
品を軸用に改良したものである。
【0014】まず、押圧部材110であるが、これは、
軸用止め輪R2の外径部分が嵌合可能な周面形状の穴1
11を有するスリーブ状の部材によって構成されてい
る。また、絞り部材120は、この押圧部材110内に
おいて摺動する軸状部材により構成されており、その先
端には、軸線方向に延びて押圧部材110の穴111に
沿うよう形成された凸部121が2箇所に平行に一体形
成されている。さらに、挿入ガイド130は、前記押圧
部材110が摺動可能な横断面形状を成す第1案内部1
31と、止め輪Rの内径部分が嵌合可能な第2案内部1
32と、この第2案内部132と前記第1案内部131
とを結ぶテーパ部133とを有し、第2案内部132側
の端面から第1案内部131とテーパ部133の境界部
分を通って第1案内部131の途中まで延びてすり割り
で成る凹部135が形成されている。この凹部135
は、前記凸部121に対応して2箇所に平行に形成さ
れ、対応する凸部121が合致可能なように構成されて
いる。
【0015】この軸用の止め輪取付装置100で止め輪
R2を組付ける場合、まず第1案内部131がワークW
側になるように挿入ガイド130をワークW上にセット
し、その第2案内部132に止め輪R2を嵌合させた
後、この挿入ガイド130に押圧部材110、絞り部材
120を合体させる。これによって、絞り部材120の
凸部121は挿入ガイド130の凹部135に合致し、
また押圧部材110は挿入ガイド130の第1案内部1
31に挿通する。このことによって、止め輪R2は第2
案内部132に案内されつつ絞り部材120の凸部12
1に押され、押圧部材110とテーパ部133とに係止
して正しい姿勢に保持される。その後の動作は、穴用の
場合と同じであり、止め輪R2は押圧部材110と絞り
部材120に押されることによって傾くことなくテーパ
部133に沿って拡開され、第1案内部131に至り、
押圧部材110に押されてワークWに組付けられる。
【0016】次に図12ないし図14に示す本発明の第
三の実施の形態である止め輪組付け装置50について説
明する。この止め輪取付装置50は、上記第一の実施の
形態に係る押圧部材10、絞り部材20、挿入ガイド3
0を自動ユニットに適用したものであり、機台51に取
り付けたフレーム52上に配置された第1往復駆動源の
一例であるエアシリンダ53を備えている。このエアシ
リンダ53は、ロッド53aが鉛直下方に延びるように
セットされており、そのロッド53aには第2往復駆動
源の一例であるエアシリンダ54がセットされたテーブ
ル55が連結されている。このテーブル55は、前記フ
レーム52に配した案内軸56に沿って摺動自在な摺動
部材57aに固定されており、その下面には、中空のブ
ラケット58を介して絞り部材20´が取り付けられて
いる。また、前記エアシリンダ54のロッド54aは、
前記ブラケット58内に延びており、その先端には前記
絞り部材20´に挿通する押圧部材10´が連結されて
いる。
【0017】一方、前記テーブル55には、鉛直下方に
延びる連結ロッド59が取り付けられており、この連結
ロッド59の先端には、前記テーブル55と平行に延び
る支持部材60が連結されている。この支持部材60
は、前記案内軸56に沿って摺動自在な摺動部材57b
に固定されているものであり、その先端部分には、前記
押圧部材10´と同軸線上に位置して挿入ガイド30´
が取り付けられている。また、前記連結ロッド59は、
支持部材60を挿通し、その先端に取り付けられた係合
部材59aによって支持部材60を吊り下げて支持する
よう構成されており、また、前記案内軸56には、摺動
部材57a、57b間に圧縮されて、支持部材60を常
時連結ロッド59先端側へ付勢するようばね61が嵌装
されている。
【0018】この止め輪組付け装置50における押圧部
材10´、絞り部材20´、挿入ガイド30´の構成
は、これらを連結支持するエアシリンダなどとの連結部
分が若干変更されているものの、止め輪の操作に影響す
る部分の構成は前述の第一の実施の形態で説明したもの
と全く同じである。ただし、止め輪を保持しておかなけ
ればならない関係で、押圧部材には図14に示すよう
に、その円周面から突出するようばね62により付勢さ
れた鋼球63が内蔵してある。また、押圧部材10´
は、エアシリンダ54のロッド54aが伸長した時に挿
入ガイド30´を挿通してその前方に突出し、ロッド5
4aが後退した時に先端面が絞り部材20´の凸部21
先端面に一致する位置まで後退するように構成されてい
る。なお、エアシリンダ54のロッド54aは常時伸長
した態に設定されている。
【0019】上記止め輪組付け装置50の動作は次のよ
うになる。 (1)押圧部材10´に止め輪R1を嵌合させて保持す
る。 (2)エアシリンダ53の作動によりテーブル55およ
び支持部材60を一体に前進させ、これにより挿入ガイ
ド30´をワークWに当接させて、ガイド穴34にワー
クWの穴hを連通させる。これによて、支持部材60は
停止する。 (3)続いて、停止した支持部材60に対してテーブル
55が前進し、これによって押圧部材10´は挿入ガイ
ド30´のガイド穴34を通ってワークWの穴h内に設
けられている止め輪組付け用の溝位置まで前進し、また
絞り部材20´は、凸部21が挿入ガイド30´の凹部
35に合致する位置まで前進する。したがって、止め輪
R1は凸部21に押されてテーパ部33と押圧部材10
´周面とに係止して正しく保持される。この時、エアシ
リンダ53のロッド53aは伸長しきっておらず、よっ
て押圧部材10´、絞り部材20´にはエアシリンダ5
3による推力が作用している。 (4)続いて、エアシリンダ54が作動してロッド54
aを後退させると、これにともなって押圧部材10´
は、その先端面が絞り部材20´の凸部21の先端面と
同一面上に一致する位置まで後退する。 (5)押圧部材10´の先端面と凸部21の先端面とが
同一面上に一致することによって押圧部材10´と止め
輪R1との嵌合が解かれる。このため、押圧部材10´
および絞り部材20´はエアシリンダ53の推力を受け
て一体に前進し、ガイド穴34に沿って止め輪R1を押
し、これを圧縮する。 (6)続いて、エアシリンダ54が再度ロッド54aを
伸長させると、止め輪R1は押圧部材10´に押されて
ワークWの穴hに押し込まれ、溝に至ってそこに嵌合す
る。
【0020】この第三の実施の形態において、止め輪R
1を組付ける場合の押圧部材10´、絞り部材20´、
挿入ガイド30´の各動作は前述の第一の実施の形態と
基本的に同じであるが、これがエアシリンダ53,54
の作動によるため非常に正確かつ安定したものとな
る。。すなわち、エアシリンダ53,54の作動によっ
て、押圧部材10´の先端面と絞り部材20´の凸部2
1の先端面とを確実に一致させることができ、しかも、
その位置関係を保って迅速かつ確実にこれらを前進に転
じさせることができるのである。
【0021】次に、図15に示す本発明の第四の実施の
形態である止め輪組付け装置150について説明する。
この止め輪組付け装置150は、上述の第3の実施の形
態の構成に第2の実施の形態で述べたものと基本構成を
同じくする押圧部材110´、絞り部材120´、挿入
ガイド130´を適用したものである。すなわち、この
止め輪組付け装置150は、軸用の止め輪R2を組付け
るための自動ユニットであり、押圧部材110´はブラ
ケット64を介してエアシリンダ54のロッド54aに
連結され、絞り部材120´はテーブル55に直接固定
されている。また、挿入ガイド130´は支持部材60
´に固定された板材60aに支持されている。この板材
60aは、図16(a)に示すように、止め輪R2の開
口部分の通過を許容する厚さのものであり、この板材6
0aに対応して押圧部材110´には、図16(b)に
示すように、板材60aの通過を許容する幅の溝110
aが軸線方向に伸びて形成してある。
【0022】以上が本発明の実施の形態であるが、上記
第三の実施の形態で述べた止め輪保持用の鋼球は、第一
の実施の形態における押圧部材、あるいは第二、第四の
実施の形態における挿入ガイドなどに設けることもでき
る。また、プッシュロッドの形状変更によって、C形、
C形同心、E形、グリップなどのJISに規定されてい
る止め輪およびこれらに準ずる形状の止め輪に対応可能
であることは謂うまでもない。なお、絞り部材の凸部
は、上記説明における設置数に限定されるものではな
く、押圧部材に沿ってその中心線回りに任意の数設ける
ことができるものであり、これが合致可能なよう、挿入
ガイドの凹部の数も任意に選択することができるもので
ある。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の止め輪組付
け装置は、ワークの穴内または軸上に設けられた止め輪
取付溝に止め輪を組付けるものであり、ワークの穴ある
いは軸に嵌め込まれる前の変形していない止め輪が嵌合
可能な押圧部材と、この押圧部材に沿って摺動自在に挿
通しかつ押圧部材の周面に沿ってその先端側に突出する
凸部を有する絞り部材と、前記押圧部材が摺動可能な形
状の第1案内部とこの第1案内部よりも押圧部材側に位
置し、押圧部材周面との間で止め輪を案内可能な形状の
第2案内部と、第1案内部と第2案内部を結ぶテーパ部
と、前記第2案内部材側の端面から少なくともテーパ部
と第1案内部の境界部分まで延びて前記凸部が合致可能
な凹部とを有する挿入ガイドとを備えているものであ
る。
【0024】この止め輪取付装置によれば、絞り部材の
凸部により止め輪を押して、これを押圧部材と挿入ガイ
ドのテーパ部とに係止させることができ、組付け前の止
め輪を正しい姿勢に保持することができる。また、押圧
部材の先端面と絞り部材の凸部先端面とを同一面上に一
致させた状態で、これらを絞り部材の凸部先端が挿入ガ
イドの凹部に沿って第1案内部に達する位置まで移動さ
せることができ、これによって正しい姿勢に保持された
止め輪を傾けることなく、テーパ部に沿って良好かつ円
滑に変形(圧縮あるいは拡開)させてワークに確実に組
付けることができる。しかも、従来のようにコレットを
用いていないので、ばね鋼などの高価な材料および弾性
を得るための様々な加工が不要になり、止め輪組付け装
置を非常に安価に提供することができる等の利点があ
る。
【0025】また、押圧部材、絞り部材、挿入ガイドを
エアシリンダなどの往復駆動源の作動を受けて動作する
ように構成することによって、これらの止め輪組付け時
における動作を正確かつ迅速なすことが可能であり、作
業サイクルの高速化、止め輪組付け精度の向上などを達
成することができる。しかも、本発明では、押圧部材の
長さを変更するだけで、例えば穴の奥深くに止め輪の組
付け位置が設定されているようなワークを含め様々なワ
ークに確実に止め輪を組付けることができる等の利点も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る止め輪組付け
装置の正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態に係る止め輪組付け
装置に止め輪を保持した状態を示す要部拡大一部切欠断
面図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態に係る止め輪組付け
装置の動作説明図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態に係る止め輪組付け
装置の動作説明図である。
【図8】本発明の第二の実施の形態に係る止め輪組付け
装置の正面図である。
【図9】図7のA−A線断面図である。
【図10】図7のB−B線断面図である。
【図11】図7のC−C線断面図である。
【図12】本発明の第三の実施の形態に係る止め輪組付
け装置の一部を切欠断面とした正面図である。
【図13】本発明の第三の実施の形態に係る止め輪組付
け装置の挿入ガイド付近の要部拡大一部切欠平面図であ
る。
【図14】本発明の第三の実施の形態に係る止め輪組付
け装置の押圧部材先端を示す要部拡大一部切欠断面図で
ある。
【図15】本発明の第四の実施の形態に係る止め輪組付
け装置の一部を切欠断面とした正面図である。
【図16】本発明の第四の実施の形態に係る止め輪組付
け装置の挿入ガイド付近の要部拡大一部切欠平面図であ
る。
【図17】従来例の要部拡大断面図である。
【図18】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1,100,50,150 止め輪組付け装置 10,10´,110,110´ 押圧部材 20,20´,120,120´ 絞り部材 21,121 凸部 30,30´,130,130´ 挿入ガイド 31,131 第1案内部材 32,132 第2案内部材 33,133 テーパ部 34 ガイド穴 35,135 凹部 53 エアシリンダ 54 エアシリンダ 55 テーブル 60 支持部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークの穴内または軸上に設けられた止め
    輪取付溝に止め輪を組付ける止め輪組付け装置であっ
    て、 ワークの穴あるいは軸に組付けられる前の変形していな
    い止め輪が嵌合可能な押圧部材と、 この押圧部材に沿って摺動自在に挿通しかつ押圧部材の
    周面に沿ってその先端側に突出する凸部を有する絞り部
    材と、 前記押圧部材が摺動可能な第1案内部と、押圧部材周面
    に嵌合した止め輪を案内可能な第2案内部とをテーパ部
    によって連設するとともに、前記凸部が合致可能な凹部
    を前記第2案内部材側の端面から少なくともテーパ部と
    第1案内部の境界部分まで延びて形成した挿入ガイドと
    を備えていることを特徴とする止め輪組付け装置。
  2. 【請求項2】第1往復駆動源の駆動を受けて往復移動自
    在なテーブルに第2往復駆動源を設置し、この第2往復
    駆動源に前記押圧部材を連設するとともに、前記テーブ
    ルには押圧部材と同心上に位置するように前記絞り部材
    を連設し、また、前記テーブルの下方には該テーブルと
    一体に移動可能かつ相対移動可能な支持部材を設け、こ
    の支持部材には押圧部材と同軸線上に位置するよう前記
    挿入ガイドを取り付けたことを特徴とする請求項1に記
    載の止め輪組付け装置。
  3. 【請求項3】押圧部材は、第2往復駆動源の作動を受
    け、その先端面が絞り部材の凸部先端面に一致する位置
    と、先端面がワークの止め輪組付け位置に達する位置と
    に移動するように構成されることを特徴とする請求項2
    に記載の止め輪組付け装置。
  4. 【請求項4】第1往復駆動源は、止め輪組付け作業の
    間、テーブルに推力を作用させることを特徴とする請求
    項2または請求項3に記載の止め輪組付け装置。
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