JPH08138482A - リミットスイッチの構造 - Google Patents

リミットスイッチの構造

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JPH08138482A
JPH08138482A JP28102794A JP28102794A JPH08138482A JP H08138482 A JPH08138482 A JP H08138482A JP 28102794 A JP28102794 A JP 28102794A JP 28102794 A JP28102794 A JP 28102794A JP H08138482 A JPH08138482 A JP H08138482A
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plunger
case
pin
switch
operating shaft
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Yoshiyuki Yamawaki
佳之 山脇
Akio Matsumoto
明生 松本
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プランジャの摺動部分の板厚を大きくするこ
とでケースの樹脂化を図る。スイッチ組立て時のカシメ
工程を無くして組立て性及び加工性を向上させる。低価
格でしかも高精度なリミットスイッチを得る。 【構成】 樹脂製のケース1の筒部2の内壁面2aを略
直筒面に形成し、プランジャ3の外壁面3aを略直筒状
に形成する。プランジャ3に対して作動軸5をピン7で
位置決めする。ケース1の筒部2の内壁面2aの一部に
ピン7の先端部分7aが挿入される凹所9を形成する。
ケース1の筒部2下部にケース1内外に連通する連通孔
を穿孔する。スイッチ組立て時に復帰スプリング13の
スプリング受板を仮支持するための支え治具を連通孔か
ら抜き差し自在に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば工作機械、生産
機器などの位置決め、物体検知などの用途に用いられる
リミットスイッチの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、リミットスイッチのアクチュ
エーター部のプランジャとして、ローラータイプのプラ
ンジャが成型機、工作機械などに数多く使用されてい
る。このようなリミットスイッチは、工作機械に取付け
る際に、例えはケースの両サイドに形成された2つの取
付孔を利用する場合と、図8〜図10に示すように、ケ
ース1′の筒部2の外周にネジ部80を形成し、このネ
ジ部80に付属の六角ナット90等を螺合してパネルに
取付ける場合の2種類がある。図中の40はローラーで
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リミットス
イッチは取付孔を利用する方法と、ネジ部80に付属の
六角ナット90等を締結して取付ける方法のいずれかで
取付けられるが、実際にどちらの取付け方法が採用され
るかはリミットスイッチの製造段階では不明であるた
め、従来ではネジ部80を利用して取付ける方法が採用
される場合を考慮してネジの強度を強めるようにしてお
り、このため、ケース1′の材質はダイカスト等の金属
材料しかなかった。このようなダイカスト等の金属は強
度的に強く、防水性能に優れているが、その反面、加工
性が悪く、コストが高くつくという問題がある。また、
用途的には高強度、防水性を必要とする用途ばかりでは
なく、例えば室内用の軽機械の分野では、強度、防水性
は絶対必要要件ではなく、むしろ経済的に低価格のリミ
ットスイッチの要望が多かった。
【0004】そこで、リミットスイッチのケース1′を
安価な樹脂製にすることが考えられるが、この場合、ケ
ース1′のネジ部80の強度を強める必要があり、その
ために剛性の樹脂を選択し、さらにネジ部80の材厚
(図9のt″)を大きくしたりすることで解決できる
が、筒部2′の板厚t″を大きくするためには、この部
分を摺動するプランジャ3′の径D′を如何にして小さ
くするかが新たな問題点となる。
【0005】ところが、従来はプランジャ3′にあって
はツバ60が突出しているために、プランジャ3′の径
D′が大きくなり、このツバ60がケース1′との当た
り面となっているため、ケース1′の筒部2′の内壁面
2aに凹みが生じ、筒部2′の板厚を大きくすることが
できなかった。しかも、プランジャ3′に対して作動軸
5′を位置決め、抜け止めする場合には止めリング70
を用い、この止めリング70をプランジャ3′でカシメ
る構造がとられているため、ケース1′を樹脂化するこ
とができなかった。そのうえ、従来では、止めリング7
0によるカシメのばらつきに起因して動作特性上にばら
つきが生じ易く、リミットスイッチの精度低下をきたし
たり、或いはプランジャ3′にツバ60を必要とするた
め削り加工が増え、組立て性と加工性の両方が低下する
という問題もある。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、プランジャの摺動
部分の板厚を大きくして強度を持たせることによりケー
スの樹脂化を実現でき、しかもスイッチ組立て時のカシ
メ工程を無くして組立て性及び加工性を向上させて、低
価格でしかも高精度なリミットスイッチの構造を提供す
るにあり、別の目的とするところは、スイッチ組立て時
に復帰スプリングのスプリング受板がケース外に飛び出
すのを容易に防止でき、組立て性の一層の向上を図るこ
とができるようにしたリミットスイッチを提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ケース1の筒部2にプランジャ3を摺動
自在に収納し、プランジャ3の内部に内蔵スイッチ4の
切替動作を行なう作動軸5を挿入し、作動軸5が復帰ス
プリング13により上方にバネ付勢されて成るリミット
スイッチの構造において、樹脂製のケース1の筒部2の
内壁面2aが略直筒面に形成されると共に、プランジャ
3の外壁面3aがケース1の筒部2の内壁面2aに沿う
略直筒状に形成され、プランジャ3の下部に径方向Aに
貫通するピン孔8が穿孔され、プランジャ3内に収納さ
れる作動軸5の上部にプランジャ3のピン孔8と連通し
且つ作動軸5の軸方向Bに沿って細長く延びた長孔11
が穿孔され、プランジャ3のピン孔8から作動軸5の長
孔11を貫通する位置決め用のピン7によって作動軸5
がプランジャ3に位置決めされ、ケース1の筒部2の内
壁面2aの一部にプランジャ3のピン孔8から突出する
ピン7の先端部分7aが挿入される凹所9が形成されて
成ることに特徴を有している。
【0008】また、上記ケース1の筒部2下部にはケー
ス1内外に連通する連通孔20が穿孔されると共に、作
動軸5を上方にバネ付勢するための復帰スプリング13
の下端部がスプリング受板15で支承され、スイッチ組
立て時に連通孔20を介してスプリング受板15の下面
側に挿入されてスプリング受板15を仮保持すると共に
スイッチ組立て後に連通孔20から抜き取られてスプリ
ング受板15をケース1内部の所定位置に当接させる支
え治具21を備えて成るのが好ましい。
【0009】
【作用】しかして、本発明によれば、樹脂製のケース1
の筒部2の内壁面2aを略直筒面に形成すると共に、プ
ランジャ3の外壁面3aをケース1の筒部2の内壁面2
aに沿う略直筒状に形成し、プランジャ3の下部に径方
向Aに貫通するピン孔8を穿孔し、プランジャ3内に収
納される作動軸5の上部にプランジャ3のピン孔8と連
通し且つ作動軸5の軸方向Bに沿って細長く延びた長孔
11を穿孔し、プランジャ3のピン孔8から作動軸5の
長孔11を貫通する位置決め用のピン7によって作動軸
5をプランジャ3に位置決めしたことにより、従来のよ
うな位置決め用のツバをプランジャ3から突出させる必
要がなくなり、ツバを廃止できる分だけプランジャ3の
径Dを小さくすることができ、その分だけケース1の筒
部2の板厚tを大きくすることができる。しかも、ケー
ス1の筒部2の内壁面2aの一部にプランジャ3のピン
孔8から突出するピン7の先端部分7aが挿入される凹
所9を形成するようにしたから、ケース1の凹所9が設
けられた部位の厚t′を薄くするだけで済み、樹脂製の
ケース1であってもプランジャ3の摺動部分の強度が得
られ、ケース1の樹脂化への道を開くことができる。ま
た、位置決め用のピン7によって作動軸5をプランジャ
3に対して位置決めしているので、従来のようなプラン
ジャ3に対する作動軸5のカシメ方法は採用しなくて済
み、カシメ工程のばらつきに起因する動作特性上のばら
つきを無くして、リミットスイッチ6の高精度化を図る
ことができ、さらにカシメ工程が不要になると共にプラ
ンジャ3のツバの削り加工が不要になるので、組立て性
及び加工性が夫々向上する。
【0010】また、ケース1の筒部2下部にケース1内
外に連通する連通孔20を穿孔すると共に、作動軸5を
上方にバネ付勢するための復帰スプリング13の下端部
をスプリング受板15で支承し、スイッチ組立て時に連
通孔20を介してスプリング受板15の下面側に挿入さ
れてスプリング受板15を仮保持すると共にスイッチ組
立て後に連通孔20から抜き取られてスプリング受板1
5をケース1内部の所定位置に当接させる支え治具21
を備えたことにより、ケース1外部より連通孔20を介
して支え治具21を挿入し、この支え治具21にてスプ
リング受板15を支えることによってスイッチ組立て途
中でスプリング受板15がケース1外部に飛び出すのを
容易に防止でき、組立て性を一層向上させることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。この実施例のリミットスイッチは、図1、図4に
示すように、樹脂製のケース1に外周にネジ部80が形
成された筒部2が一体形成され、この筒部2の内部にロ
ーラータイプのプランジャ3が摺動自在に収納され、こ
のプランジャ3の内部に内蔵スイッチ4の切替動作を行
なう作動軸5が挿入されて構成されている。尚、プラン
ジャ3はローラー40以外に、例えばレバーが装着され
たものであってもよい。
【0012】樹脂製のケース1の筒部2の内壁面2a
は、図2、図3に示すように、直筒面に形成されると共
に、プランジャ3の外壁面3aはケース1の筒部2の内
壁面2aに沿う直筒状に形成されており、これにより、
従来のツバを突出させたプランジャと比較して、プラン
ジャ3の径D(図3(a))を小さくでき、これに伴い
ケース1の板厚tを大きく設定できるようになってい
る。更にケース1の筒部2の内壁面2aの一部には、後
述するプランジャ3のピン孔8から突出するピン7の先
端部分7aが挿入される小径の凹所9(図3(b))が
形成されている。尚、図1中の80はネジ部、90は締
結用ナットである。
【0013】プランジャ3の構造は、プランジャ3内部
にOT(オーバートラベル)吸収用スプリング10を介
して作動軸5が挿入され、この作動軸5は復帰スプリン
グ13によって上方に常にバネ付勢されると共に、プラ
ンジャ3に対する作動軸5の位置決めがピン7で行なわ
れている。このピン7は、作動軸5の位置決めストッパ
としてだけでなく、回転防止用としても機能するもので
あり、プランジャ3の下部に径方向Aに貫通形成されて
いる。一方、プランジャ3内に収納される作動軸5の上
部にはプランジャ3のピン孔8と連通し且つ作動軸5の
軸方向Bに沿って細長く延びた長孔11が穿孔され、上
記ピン7がプランジャ3のピン孔8から作動軸5の長孔
11を貫通することによって作動軸5がプランジャ3に
対して位置決め及び回転止めされ、この作動軸5はOT
吸収の段階になると作動軸5の長孔11の距離だけ摺動
して、作動軸5の下端が内蔵スイッチ4の押釦12を押
圧し、内蔵スイッチ4の切り替えが行なわれるようにな
っている。
【0014】しかして、プランジャ3の内部にOT吸収
用スプリング10を介して作動軸5を挿入し、プランジ
ャ3の一方のピン孔8から作動軸5の長孔11を介して
プランジャ3の他方のピン孔8にピン7を貫通させるこ
とにより、プランジャ3に対して作動軸5を位置決めで
きる。そして、プランジャ3の両側のピン孔8より突出
したピン7の先端部分7aをケース1の筒部2の内壁面
2aに形成された凹所9に位置合わせした状態で、プラ
ンジャ3を作動軸5と一緒にケース1の筒部2内に挿入
し、その後、復帰スプリング13とスプリング受板15
を挿入し、さらに、押釦12、内蔵スイッチ4等を挿入
して、内蔵スイッチ4を固定ピン16にてケース1に固
定することによってリミットスイッチ6の組立てが完了
する。
【0015】このように、プランジャ3と作動軸5との
位置決めをピン7を利用して行なうようにしたから、従
来のような位置決め等のためのツバをプランジャ3から
突出させる必要がなくなり、ツバを廃止できる分だけプ
ランジャ3の径Dを小さくすることができ、その分だけ
ケース1の筒部2の板厚tを大きくすることができる。
従って、樹脂製のケース1の筒部2の内壁面2aを直筒
面に形成すると共に、プランジャ3の外壁面3aをケー
ス1の筒部2の内壁面2aに沿う直筒状に形成すること
ができると共に、ケース1の筒部2の内壁面2aの一部
にプランジャ3のピン孔8から突出するピン7の先端部
分7aが挿入される凹所9を形成することにより、ケー
ス1の凹所9が設けられた部位の厚t′を薄くするだけ
で済み、樹脂製のケース1であってもプランジャ3の摺
動部分の強度が得られ、ケース1の樹脂化を図ることが
でき、リミットスイッチの低価格化を達成できる。しか
も、位置決め用のピン7によって作動軸5をプランジャ
3に回り止め状態で位置決めしているので、従来のよう
なプランジャ3に対する作動軸5のカシメ方法は採用し
なくて済み、カシメ工程のばらつきに起因する動作特性
上のばらつきを無くして、高精度のリミットスイッチ6
が得られる上に、プランジャ3のツバが無くなるため、
プランジャ3の削り加工が無くなり、組立て性と加工性
の両方が向上するという利点がある。
【0016】図5乃至図7は本発明の他の実施例を示
す。この実施例では、図1の実施例の構造に加えて、ケ
ース1の筒部2下部に両サイドから内部に貫通する2個
の連通孔20を形成し、スイッチ組立て時にプランジャ
3の復帰スプリング13を受けるスプリング受板15を
ケース1外部より2本の真っ直ぐな棒状の支え治具21
にてスプリング受板15がケース1外部に飛び出ないよ
うにして組立てるようにしたものである。
【0017】ところで、従来では図9に示すように、O
T吸収構造を有するプランジャ3を復帰スプリング13
にて上方にバネ力を付加し、この復帰スプリング13を
リング状のスプリング受板15′で受ける構造にあって
は、スプリング受板15′をケース1′にカシメること
で固定し、その後のスイッチの組立て工程、押釦12の
挿入、押釦12のガイド板17の挿入などを簡単に行な
えるようにしていた。ところが、スプリング受板15′
をケース1′にカシメるためには、ケース1′がダイカ
スト等の金属に限られ、ケース1′の樹脂化を図ること
ができず、しかも、スプリング受板15′の板厚が小さ
いため、カシメ時の管理が厳しく、組立て途中で復帰ス
プリング13のバネ力でスプリング受板15′が飛び出
すこともあり、この点でも従来のリミットスイッチは組
立てが困難であった。
【0018】これに対して本実施例では、図5及び図6
に示すように、プランジャ3をケース1の筒部2内に挿
入し、プランジャ3の内部にOT吸収用スプリング1
0、作動軸5を挿入し、復帰スプリング13を挿入した
後に、スプリング受板15を挿入し、このときケース1
の外部から、一方の連通孔20より2本の棒状の支え治
具21を挿入して、支え治具21の先端をスプリング受
板15の下面側に沿わせながら、ケース1の他方の連通
孔20に貫通させるだけで、スプリング受板15を支え
治具21にて下方から支えることができ、スプリング受
板15がケース1の外部に飛び出ないように保持できる
ようになる。従って、支え治具21でスプリング受板1
5を保持した状態で、押釦12、ガイド板17、内蔵ス
イッチ4を夫々挿入し、内蔵スイッチ4を固定ピン16
でケース1に固定した後、支え治具21を抜くと、スプ
リング受板15は内蔵スイッチ4の押釦12の周辺部に
支持される。最後に、ローラー40をプランジャ3に装
着する(ローラー40は組立て途中の工程で装着されて
もよく、最終工程で装着されてもよい)。尚図6中の4
1はローラー芯棒である。
【0019】このように、ケース1外部よりスプリング
受板15を支え治具21にて支える構造としたから、従
来のようなケースへのスプリング受板15のカシメが不
要となり、カシメの信頼性に依存することなく、組立て
性の良いリミットスイッチ6が得られると共に、カシメ
が不要になることに伴い、ケース1の樹脂化がさらに容
易となる。また、ケース1の筒部2下部に形成された連
通孔20は、ケース1内外に連通しているため、この連
通孔20をリミットスイッチのアクチュエーター部のい
わゆる呼吸作用防止のための孔としても利用することが
できる。つまり、アクチュエーター部が密閉されている
と、プランジャ3の移動時にアクチュエーター部の内部
空気が圧縮、吸引されてプランジャ3の移動や内蔵スイ
ッチ4の切り替えがスムーズに行なわれなくなり、リミ
ットスイッチの動作特性に悪影響を及ぼすという問題が
生じるが、連通孔20をケース1の筒部2に穿孔したこ
とによって、かかる問題を解決することができる。尚、
リミットスイッチ6のケース1には、元々、呼吸作用に
よる復帰不良を防止するために、筒部2下部に孔をあけ
ているタイプのものもあり、この場合、その孔を支え治
具21の連通孔として利用してもよい。
【0020】
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の発明は、
樹脂製のケースの筒部の内壁面が略直筒面に形成される
と共に、プランジャの外壁面がケースの筒部の内壁面に
沿う略直筒状に形成され、プランジャの下部に径方向に
貫通するピン孔が穿孔され、プランジャ内に収納される
作動軸の上部にプランジャのピン孔と連通し且つ作動軸
の軸方向に沿って細長く延びた長孔が穿孔され、プラン
ジャのピン孔から作動軸の長孔を貫通する位置決め用の
ピンによって作動軸がプランジャに位置決めされ、ケー
スの筒部の内壁面の一部にプランジャのピン孔から突出
するピンの先端部分が挿入される凹所が形成されて成る
から、従来のような位置決め用のツバを廃止してプラン
ジャの径を小さくできるので、ケースの筒部の板厚を大
きくして強度を持たせることができ、しかもケースの筒
部の内壁面の一部に設けた凹所にピンの先端部分を挿入
することによってケースの凹所が設けられた部位の厚を
薄くするだけで済み、プランジャの摺動部分の強度が得
られるのでケースの樹脂化を実現でき、しかも位置決め
用のピンによって作動軸をプランジャに対して位置決め
することによりスイッチ組立て時のカシメ工程が不要と
なり、カシメのばらつきに起因する動作特性のばらつき
が少なくなり、組立て性及び加工性が夫々向上し、リミ
ットスイッチの低価格化と高精度化の両方を達成できる
という効果を奏する。
【0021】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
のケースの筒部下部にケース内外に連通する連通孔を穿
孔し、復帰スプリングの下端部をスプリング受板で支承
し、スイッチ組立て時に連通孔を介してスプリング受板
の下面側に挿入されてスプリング受板を仮保持すると共
にスイッチ組立て後に連通孔から抜き取られてスプリン
グ受板をケース内部の所定位置に当接させる支え治具を
備えて成るから、請求項1記載の効果に加えて、ケース
の筒部の下部に設けた連通孔に、ケース外部より支え治
具を挿入し、支え治具にてスプリング受板を支えること
によってスイッチ組立て途中でスプリング受板がケース
外部に飛び出すのを容易に防止でき、組立て性の一層の
向上を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例に用いるリミットス
イッチの断面図、(b)は要部拡大断面図である。
【図2】(a)は同上のプランジャと作動軸の連結状態
を説明する断面図、(b)は分解斜視図である。
【図3】(a)は同上のケースの筒部の板厚を説明する
断面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。
【図4】同上のリミットスイッチの斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例の断面図である。
【図6】図5の分解斜視図である。
【図7】図5の組立て状態の説明図である。
【図8】従来のリミットスイッチの断面図である。
【図9】従来のケースの筒部の板厚を説明する断面図で
ある。
【図10】(a)は従来のプランジャと作動軸の連結状
態を説明する断面図、(b)は分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 筒部 2a 内壁面 3 プランジャ 3a 外壁面 4 内蔵スイッチ 5 作動軸 7 ピン 8 ピン孔 9 凹所 11 長孔 13 復帰スプリング 15 スプリング受板 20 連通孔 21 支え治具
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、プランジャの摺動
部分の厚を大きくして強度を持たせることによりケー
スの樹脂化を実現でき、しかもスイッチ組立て時のカシ
メ工程を無くして組立て性及び加工性を向上させて、低
価格でしかも高精度なリミットスイッチの構造を提供す
るにあり、別の目的とするところは、スイッチ組立て時
に復帰スプリングのスプリング受板がケース外に飛び出
すのを容易に防止でき、組立て性の一層の向上を図るこ
とができるようにしたリミットスイッチを提供するにあ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】しかして、本発明によれば、樹脂製のケー
ス1の筒部2の内壁面2aを略直筒面に形成すると共
に、プランジャ3の外壁面3aをケース1の筒部2の内
壁面2aに沿う略直筒状に形成し、プランジャ3の下部
に径方向Aに貫通するピン孔8を穿孔し、プランジャ3
内に収納される作動軸5の上部にプランジャ3のピン孔
8と連通し且つ作動軸5の軸方向Bに沿って細長く延び
た長孔11を穿孔し、プランジャ3のピン孔8から作動
軸5の長孔11を貫通する位置決め用のピン7によって
作動軸5をプランジャ3に位置決めしたことにより、従
来のような位置決め用のツバをプランジャ3から突出さ
せる必要がなくなり、ツバを廃止できる分だけプランジ
ャ3の径Dを小さくすることができ、その分だけケース
1の筒部2の厚tを大きくすることができる。しか
も、ケース1の筒部2の内壁面2aの一部にプランジャ
3のピン孔8から突出するピン7の先端部分7aが挿入
される凹所9を形成するようにしたから、ケース1の凹
所9が設けられた部位の厚t′を薄くするだけで済み、
樹脂製のケース1であってもプランジャ3の摺動部分の
強度が得られ、ケース1の樹脂化への道を開くことがで
きる。また、位置決め用のピン7によって作動軸5をプ
ランジャ3に対して位置決めしているので、従来のよう
なプランジャ3に対する作動軸5のカシメ方法は採用し
なくて済み、カシメ工程のばらつきに起因する動作特性
上のばらつきを無くして、リミットスイッチ6の高精度
化を図ることができ、さらにカシメ工程が不要になると
共にプランジャ3のツバの削り加工が不要になるので、
組立て性及び加工性が夫々向上する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】樹脂製のケース1の筒部2の内壁面2a
は、図2、図3に示すように、直筒面に形成されると共
に、プランジャ3の外壁面3aはケース1の筒部2の内
壁面2aに沿う直筒状に形成されており、これにより、
従来のツバを突出させたプランジャと比較して、プラン
ジャ3の径D(図3(a))を小さくでき、これに伴い
ケース1の厚tを大きく設定できるようになってい
る。更にケース1の筒部2の内壁面2aの一部には、後
述するプランジャ3のピン孔8から突出するピン7の先
端部分7aが挿入される小径の凹所9(図3(b))が
形成されている。尚、図1中の80はネジ部、90は締
結用ナットである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】プランジャ3の構造は、プランジャ3内部
にOT(オーバートラベル)吸収用スプリング10を介
して作動軸5が挿入され、この作動軸5は復帰スプリン
グ13によって上方に常にバネ付勢されると共に、プラ
ンジャ3に対する作動軸5の位置決めがピン7で行なわ
れている。このピン7は、作動軸5の位置決めストッパ
としてだけでなく、回転防止用としても機能するもので
あり、プランジャ3の下部に径方向Aに貫通形成されて
いる。一方、プランジャ3内に収納される作動軸5の上
部にはプランジャ3のピン孔8と連通し且つ作動軸5の
軸方向Bに沿って細長く延びた長孔11が穿孔され、上
記ピン7がプランジャ3のピン孔8から作動軸5の長孔
11を貫通することによって作動軸5がプランジャ3に
対して位置決め及び回転止めされ、作動軸5の下端が内
蔵スイッチ4の押釦12を押圧し、内蔵スイッチ4の切
り替えが行なわれるようになっており、OT吸収の段階
になると作動軸5の長孔11の距離だけ摺動する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの筒部にプランジャを摺動自在に
    収納し、プランジャの内部に内蔵スイッチの切替動作を
    行なう作動軸を挿入し、作動軸が復帰スプリングにより
    上方にバネ付勢されて成るリミットスイッチの構造にお
    いて、樹脂製のケースの筒部の内壁面が略直筒面に形成
    されると共に、プランジャの外壁面がケースの筒部の内
    壁面に沿う略直筒状に形成され、プランジャの下部に径
    方向に貫通するピン孔が穿孔され、プランジャ内に収納
    される作動軸の上部にプランジャのピン孔と連通し且つ
    作動軸の軸方向に沿って細長く延びた長孔が穿孔され、
    プランジャのピン孔から作動軸の長孔を貫通する位置決
    め用のピンによって作動軸がプランジャに位置決めさ
    れ、ケースの筒部の内壁面の一部にプランジャのピン孔
    から突出するピンの先端部分が挿入される凹所が形成さ
    れて成ることを特徴とするリミットスイッチの構造。
  2. 【請求項2】 ケースの筒部下部にはケース内外に連通
    する連通孔が穿孔されると共に、作動軸を上方にバネ付
    勢するための復帰スプリングの下端部がスプリング受板
    で支承され、スイッチ組立て時に連通孔を介してスプリ
    ング受板の下面側に挿入されてスプリング受板を仮保持
    すると共にスイッチ組立て後に連通孔から抜き取られて
    スプリング受板をケース内部の所定位置に当接させる支
    え治具を備えて成ることを特徴とする請求項1記載のリ
    ミットスイッチの構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001167661A (ja) * 1999-10-01 2001-06-22 Omron Corp 押しボタンスイッチ
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KR102203594B1 (ko) * 2019-09-05 2021-01-15 주식회사 팬스타엔터프라이즈 이동제어용 리미트 스위치의 파손방지장치 및 이를 구비한 리프트

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