JPH10113830A - ブーツバンド組付装置 - Google Patents

ブーツバンド組付装置

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JPH10113830A
JPH10113830A JP26991496A JP26991496A JPH10113830A JP H10113830 A JPH10113830 A JP H10113830A JP 26991496 A JP26991496 A JP 26991496A JP 26991496 A JP26991496 A JP 26991496A JP H10113830 A JPH10113830 A JP H10113830A
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diameter
boot
small
diameter band
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隆史 江口
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P19/00Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes
    • B23P19/04Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes for assembling or disassembling parts
    • B23P19/08Machines for placing washers, circlips, or the like on bolts or other members
    • B23P19/084Machines for placing washers, circlips, or the like on bolts or other members for placing resilient or flexible rings, e.g. O-rings, circlips
    • B23P19/086Non-metallic protective bellows

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブーツとバンドの組付け時に、バンドの位置
及び角度等を高精度とするとともに組付作業を機械化し
たブーツバンド組付装置を提供する。 【解決手段】 ブーツバンド組付装置10は、ベース1
5と、ターンテーブル20と、ワーク保持部30と、小
径バンド保持部50と、大径バンド折曲げ機構60と、
小径バンド折曲げ機構70などを備えている。ターンテ
ーブル20はワーク供給位置8aとワーク組付位置8b
にわたり回転移動可能である。ワーク保持部30はブー
ツ1及び大径バンドを保持可能で大径バンドの折曲片を
規制する折曲げガイド38aを備えている。小径バンド
保持部50は小径バンドを保持可能で折曲片を規制する
ストッパ部57を有している。大径バンド折曲げ機構6
0は大径バンドの折曲片を折曲げる第1の操作部64を
有し、小径バンド折曲げ機構70は小径バンドの折曲片
を折曲げる第2の操作部74を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のド
ライブシャフト等に装着されるブーツにブーツバンドを
自動で組み付けることができるようにしたブーツバンド
組付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの回転力を車輪に伝達するため
のトルク伝達経路の途中に自在継手として、等速ジョイ
ントが用いられる。等速ジョイントのジョイント部は一
般に異物の侵入を防止する必要があるために、図12に
示すような円錐形の蛇腹状のブーツ1によって覆われて
いる。ブーツ1は、一端側の大径部に大径溝2を有する
とともに他端側の小径部に小径溝3を有し、大径溝2に
大径ブーツバンドを装着し、小径溝3に小径ブーツバン
ドをはめ込んで締め付けることにより、ドライブシャフ
ト等に固定されるようになっている。
【0003】上記ブーツバンドは、従来から種々のもの
が使用されていたが、締付構造に改良すべき点があり、
その一例(大径バンドの例)として図13に示すような
ブーツバンド4が考えられた。このブーツバンド4は一
般に長さと板厚などの異なる2本の金属製の帯5,6に
よって構成されており、長い方の帯5の両端をスポット
溶接することによって、涙滴型の輪状として形成され、
溶接部5aの外側に、短帯6の一端から数mmないし数
cm離れた部分6aをスポット溶接することにより得ら
れる。
【0004】以上により得られたブーツバンド4は図1
4に示すように、短帯6の長帯5に密着している端部6
bを支点とし、折曲片である短帯6の先端部6cを長帯
5に近付ける方向に折り曲げると、てこの原理によっ
て、ブーツバンド4の実質的な周長を溶接部6aから折
り曲げ支点とされた端部6bまでの間隔w分、縮められ
ることにより、ブーツバンド4が適度な締結力をもって
ブーツ1に固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような大径バンド
4は、小径バンド9とともにブーツ1の所定の位置(溝
2,3)に仮付けしたのち、専用のブーツバンドかしめ
装置に送られ、ドライブシャフト等にブーツ1を固定す
る際に折曲片である短帯6の折曲げが行われるととも
に、折曲げた短帯6が適宜の固定手段によって長帯5に
固定されるようになっている。
【0006】しかしながら、従来は大径バンド4と小径
バンド9をブーツ1に仮付けするための専用の装置が存
在しないため、図15に示すようにブーツバンド固定用
の専用治具7にブーツ1をセットし、かつこのブーツ1
に大径バンド4及び小径バンド9を手作業でセットした
のち、図16に示すように、大径バンド4の折曲片であ
る短帯6と小径バンド9の折曲片である短帯9aを折り
曲げる作業をするなど、全工程を手作業でおこなう必要
があった。
【0007】このため、仮付け終了後の各バンドの取付
精度、例えば図16に示すブーツ開口部両端からの取り
付け位置b,sあるいは、図14に示す長帯5と短帯6
とのなす角θもしくは、大径バンド4及び小径バンド9
の折り曲げ支点6b,9bの幾何学的な相対位置が作業
者によって非常にばらつくようになり、その後に専用の
ブーツバンドかしめ装置に送り込まれてブーツバンドが
本固定されるため精度良く固定できないという問題が発
生していた。
【0008】つまり、自動化された等速ジョイント組立
ライン等において、従来の手作業によって仮付けされた
ブーツをドライブシャフト等に組み付ける際に、上記取
り付け位置のばらつき、短帯と長帯のなす角のばらつき
及び大径バンドと小径バンドの折り曲げ支点の幾何学的
な相対位置のばらつきが、組立検査ではねられライン停
止等、生産効率に悪影響を及ぼすという欠点があった。
また、手作業によるため生産性も高くないという欠点も
あった。
【0009】従って本発明の目的は、ブーツバンド取り
付け位置、長帯と短帯のなす角及び大径バンドと小径バ
ンドの折り曲げ支点の幾何学的な相対位置などが高精度
となるように、円錐形の蛇腹状のブーツにブーツバンド
を能率良く組み付けることができ、等速ジョイント組立
ライン等の生産効率をさらに向上させることが可能なブ
ーツバンド組付装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
に開発された本発明は、工場等のフロア側に設けられる
ベースにワーク供給位置とワーク組付位置にわたって移
動可能に設けられた可動フレームと、上記可動フレーム
に設けられかつブーツを保持可能でしかも上記ブーツの
大径部を緊縛するための大径バンドの折曲位置を規制す
る折曲げガイドを有するワーク保持部と、上記ワーク保
持部に対向して配置されかつ上記ブーツの小径部を緊縛
するための小径バンドを保持可能でしかも小径バンドが
ブーツに対して相対回転することを規制するストッパ部
を有しかつ上記小径バンドをブーツの小径部に嵌合させ
る方向に押し出す昇降可能な小径バンド保持部と、上記
ワーク組付位置側に配置されていて上記ワーク保持部に
よって保持された状態のブーツの大径バンドに対して接
離可能な第1の操作部を有しかつこの第1の操作部が上
記バンドを折り曲げるように駆動される大径バンド折曲
げ機構と、上記ブーツの小径部に嵌合された状態の小径
バンドに対して接離可能な第2の操作部を有しかつこの
第2の操作部が上記バンドを折り曲げるように駆動され
る小径バンド折曲げ機構と、を具備している。
【0011】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。オペレータがワーク供給位置においてワ−ク保
持部に大径バンド及びブーツを供給し、かつ小径バンド
保持部に小径バンドを供給する。そしてこれらを可動フ
レームによってワーク組付位置まで移動させる。そし
て、大径バンド折曲げ機構によって大径バンドの折曲片
を折曲げるとともに、小径バンド折曲げ機構によって小
径バンドの折曲片を折曲げる。
【0012】この発明のブーツバンド組付装置は、ワー
ク保持部に折曲げガイドを有しているため作業者による
各バンドの周方向のセット位置が多少ばらついてもブー
ツに大径バンドを固定する位置が一定となり、しかも小
径バンド保持部にストッパ部を有しているためブーツの
周方向に対する小径バンドの固定位置が一定となる。ま
た、折曲げガイドと上記ストッパ部を設けたことによ
り、大径バンド及び小径バンドそれぞれの折曲片の折曲
げ角度及び大径バンドと小径バンドの折り曲げ支点の幾
何学的な相対位置がほぼ一定となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て、図1から図11を参照して説明する。図1に示され
たブーツバンド組付装置10は、工場等のフロアなどに
固定されるベース15と、ベース15上に設けられた垂
直方向の中心軸16を中心に回転自在な可動フレームの
一例としてのターンテーブル20と、ターンテーブル2
0上の両端に設けられた一対のワーク保持部30などを
備えている。ワ−ク保持部30の近傍に円筒状の一対の
クランプ昇降支持シャフト40が立設されている。これ
らのシャフト40は、上記中心軸16とワーク保持部3
0の間に、ワーク保持部30のブーツ着脱方向と平行に
設けられている。
【0014】上記シャフト40の上端部に小径バンド保
持部50が設けられている。この小径バンド保持部50
はワーク保持部30との間でブーツ1を挟むことができ
るように昇降可能としている。図1において右側に位置
し、ブーツ1が仮組されたワーク保持部30の近傍はワ
ーク組付位置8bであり、このワーク組付位置8bに
は、後述する大径バンド折曲げ機構60と小径バンド折
曲げ機構70とが位置している。
【0015】また、図1において左側に位置するワーク
保持部30の近傍がワーク供給位置8aである。ワーク
供給位置8aにおいてはオペレータがブーツ1、大径バ
ンド4及び小径バンド9を準備作業としてセットするよ
うになっている。
【0016】ターンテーブル20は、図2に示すように
ターンテーブル回転用駆動手段としてのアクチュエータ
21によって中心軸16を回転軸として、180度往復
回動可能な機能を有している。このアクチュエータ21
は、可動フレームの一例としてのターンテーブル20に
設けられた一方のワーク保持部30がワーク供給位置8
aに位置しているとき他方のワーク保持部30がワーク
組付位置8bに位置するように上記ターンテーブル20
の位置を交互に切替える機能を有している。
【0017】図1,図3等に示すように、ワーク保持部
30はブーツ1の大きさに応じた外径のブーツ固定部3
1と上記ブーツ固定部31にブーツ1をのせた際に、ブ
ーツ1の大径部外側を囲むことが可能なブーツ固定カバ
ー32などからなる。ブーツ固定部31は、図3に示す
ように、中心軸33aと、この中心軸33aが挿通する
中心筒33と、この中心筒33に外挿された輪状シリン
ダ34と、輪状シリンダ34の外周面に密着するブーツ
固定ディスク35などから構成されている。
【0018】図4は図3中のIV−IV線に沿う断面をブー
ツ1を省略した状態で示している。図示例では、輪状シ
リンダ34は中心をくりぬいた形状を有し、ブーツ固定
ディスク35は、円を八等分に分割した形状を有してお
り、輪状シリンダ34の下部には連結軸34a(図3に
示す)を介してシーソー状のブーツ固定ジョイント部材
36の一端が接続され、ブーツ固定ジョイント部材36
の他端にはブーツ固定用シリンダ37の出力端37aが
接続されている。ブーツ固定ジョイント部材36はシー
ソー中心軸36aと、ブーツ固定用シリンダ37に接続
されるシリンダジョイント36bと、中心筒33に接続
される中心筒ジョイント36cなどを備えて構成されて
おり、ブーツ固定用シリンダ37の上下動に伴い輪状シ
リンダ34も上下する機能を有している。また、中心軸
33aの下端は昇降用アクチュエータ39の出力端に接
続されている。
【0019】ブーツ固定カバー32は、図1および図4
等に示すように円周方向の一部に切欠部38を設けてあ
り、図13に示すブーツバンド4の折曲片である短帯6
の先端部6cが切欠部38からブーツ固定カバー32の
外周方向へ延出した構成となっている。ブーツ固定カバ
ー32の切欠部38には、切欠部38の円周方向の中間
位置に折曲げガイド38aを有している。折曲げガイド
38aは、ブーツ外形を囲むブーツ固定カバー32の円
環の一部を切り残した形状となっており、円周方向の端
部38bにブーツバンド4の折曲片である短帯6の折曲
げ支点6bがひっかかる構成となっている。
【0020】クランプ支持シャフト40の上端部に設け
られた小径バンド保持部50は、図1および図5に示す
ようにブーツ固定部31の上方に位置し、対向する圧入
ヘッド部51とこのヘッド部51を支持する圧入ヘッド
支持シャフト52から構成されている。図6(A)に示
すように、圧入ヘッド部51は、ブーツ固定部31上の
ブーツ1の上方に相対し、ばね53等によりフローティ
ングされたシリンダヘッド54と、シリンダヘッド54
の先端に設けられたブーツ小径側に進入可能なシリンダ
ヘッドピン55と、圧入ヘッド筐体56からなる。
【0021】圧入ヘッド筐体56はシリンダヘッド54
を囲んだ構造であり、圧入ヘッド支持シャフト52に固
定されている。また、圧入ヘッド筐体56には、シリン
ダヘッドピン55と平行な方向に突出するピン状のスト
ッパ部57がある。また、シリンダヘッド54とストッ
パ部57との間は、小径バンド9の径方向の弾性力を用
いて挟め、小径バンド9を保持することが可能な間隔d
がある。
【0022】圧入ヘッド支持シャフト52の水平方向の
長さは、中心軸33aの上方にシリンダヘッドピン55
が対向できるだけの腕を有している。この圧入ヘッド部
51は、アクチュエータ58によって昇降駆動できるよ
うになっている。
【0023】大径バンド折曲げ機構60は、図2に示す
ようにべース15に固定された大径バンド折曲げ用アク
チュエータ61と、このアクチュエータ61に装着され
た大径バンド部クランク62と、大径バンド部クランク
62の先端に設けられブーツ1方向に延びる大径側ロー
ラ支持シャフト63(図10参照)と、大径側ローラ支
持シャフト63の先端に設けられかつ回転自在な第1の
操作部として機能する大径バンド折曲げ用ローラ64と
を備えている。なお、大径バンド部クランク62と大径
側ローラ支持シャフト63とは互いに固定されており、
大径バンド折曲げ用アクチュエータ61により、ブーツ
固定部31の中心筒33の中心軸33aと同心円状で大
径バンド折曲げ用アクチュエータ61の出力軸65を中
心として、一体となって回転可能で、上記ローラ64が
大径バンド4の折曲片6を折り曲げる軌跡を描く構成と
なっている。
【0024】小径バンド折曲げ機構70は、図2に示す
ようにべース15に固定された小径バンド折曲げ用アク
チュエータ71と、このアクチュエータ71の出力軸7
2(図11参照)に設けられかつブーツ1方向に延びる
小径側ローラ支持シャフト73と、小径側ローラ支持シ
ャフト73の先端に設けられた回転自在な第2の操作部
として機能する小径バンド折曲げ用ローラ74とを備え
ている。
【0025】上記出力軸72と小径側ローラ支持シャフ
ト73とは互いに固定されており、小径バンド折曲げ用
アクチュエータ71により、上記出力軸72を中心とし
て、一体となって回転可能で、上記ローラ74が小径バ
ンド9の折曲片9aを折り曲げる軌跡を描く構成となっ
ている。本装置10の作動前には、大径バンド折曲げ機
構60及び小径バンド折曲げ機構70は、ターンテーブ
ル20の回転法線方向で、二つのワーク保持部30と同
一線上の延長した位置にプリセットされている。
【0026】次に、上記構成のブーツバンド組付装置1
0の作用について説明する。本装置10を作動させる前
段階に、準備作業として、本装置10のオペレータが、
大径バンド4を、ワーク供給位置8a側のワーク保持部
30上に乗せる。大径バンド4を乗せる際には、図7に
示すように大径バンド4の折曲片6の先端部6cが、折
曲げガイド38aとブーツ固定カバー32の間から切欠
部38の外周方向へ延出するようにする。また、ワーク
保持部30のブーツ固定部31の上にブーツ1を乗せ
る。このときブーツ固定カバー32、大径バンド4及び
ブーツ1は図9(A)に示すように相互に緩く嵌合・保
持された状態にある。なお、この時、大径バンド4の一
部にブーツ1に密着していない大径バンドたわみ部tが
存在する。
【0027】そして、図8に示すようにオペレータは、
小径バンド9をシリンダヘッド54とストッパ部57と
の間に、小径バンド9の折曲片9aの先端部9cが大径
バンド4の折曲片6と同方向となるように挟む。このと
き、もともと小径バンド9は不均一な曲率を有する涙滴
型の輪状であるため、その最も短い内径がシリンダヘッ
ド54の外径より小さく、従って金属の弾性力による拘
束力が発生し、小径バンド9は自然にシリンダヘッド5
4とストッパ部57との間に保持される。なお、この
時、小径バンド9の一部にシリンダヘッド54と密着し
ていない小径バンドたわみ部uが存在する。
【0028】上記オペレータによる準備作業において、
大径バンド4をワーク保持部30に乗せかつブーツ固定
部31の上にブーツ1を乗せる工程と、小径バンド9を
シリンダヘッド54とストッパ部57との挟む工程との
順序をいれかえてもよい。
【0029】その後、オペレータによる装置作動命令に
従い、ターンテーブル20が180度回転し、ブーツ
1、大径バンド4及び小径バンド9を保持した一方のワ
ーク保持部30と小径バンド保持部50がワーク組付位
置8b側にある大径バンド折曲げ機構60及び小径バン
ド折曲げ機構70に近接する。
【0030】この状態で、アクチュエータ58によって
小径バンド保持部50が降下され、図6(A)〜(B)
に示すようにシリンダヘッドピン55が中心軸33aの
上端部のくぼみに進入する。その時、ばね53によりフ
ローティングされているシリンダヘッド54が圧入ヘッ
ド筐体56とほぼ面一となり、シリンダヘッド54とス
トッパ部57の間に挟まれていた小径バンド9がブーツ
1の小径溝3に乗り移る。
【0031】小径バンド9がブーツ1の小径溝3に保持
されるのとほぼ同時に、ブーツ固定用シリンダ37の出
力端37aが図3において上昇する方向に作動し、シー
ソー中心軸36aを中心としてブーツ固定ジョイント部
材36が反時計回りに回転するため、輪状シリンダ34
が降下する。ブーツ固定ディスク35は、その接面35
aにおいて輪状シリンダ34の上面から下面へ直径がし
ぼられているようにテーパー状に傾斜しているため、下
降するとともに図9(A)に示す状態から図9(B)に
示すようにブーツ固定ディスク35が直径方向に拡げら
れ、ブーツ1、大径バンド4びブーツ固定カバー32間
の隙間がうめられ、保持される。
【0032】その後、大径バンド折曲げ用アクチュエー
タ61が作動し、図10(A)から(B),(C)に示
すように大径バンド部クランク62及び大径側ローラ支
持シャフト63がプリセット位置から図示反時計回り方
向に約120度回転し、大径バンド4の折曲片6を折り
曲げる。すなわち、図10(A)に示す状態から大径バ
ンド部クランク62及び大径側ローラ支持シャフト63
が上記の方向に回転すると大径バンド折曲げ用ローラ6
4が大径バンド4の折曲片6に接触押圧し、図10
(B)に示すように大径バンド4の折曲片6の折り曲げ
支点6bが折曲げガイド38aの端部38bに接触し、
その後も図10(C)に示すように大径バンド折曲げ用
ローラ64が大径バンド4の折曲片6を押圧し続けるた
め、大径バンド4が折り曲げられ、大径バンド4が縮径
するためブーツ1に固定される。なお、この間、大径バ
ンド折曲げ用ローラ64は大径バンド4との摩擦を極力
少なくするため回転自在となっている。
【0033】また、大径バンド4が折り曲げられている
のとほぼ同時に、小径バンド折曲げ用アクチュエータ7
1が作動し、図11(A),(B),(C)に示すよう
に出力軸72及び小径側ローラ支持シャフト73がプリ
セット位置から図示時計回り方向に約90度回転し、小
径バンド9の折曲片9aを折り曲げる。
【0034】すなわち、図11(A)に示す位置から出
力軸72及び小径側ローラ支持シャフト73が時計回り
方向に回転すると小径バンド折曲げ用ローラ74が小径
バンド9の折曲片9aを接触押圧し、図11(B)に示
すように小径バンド9の折曲片9aの折曲げ支点9bが
ストッパ部57に突き当たり、その後も図11(C)に
示すように小径バンド折曲げ用ローラ74が小径バンド
9の折曲片9aを押圧し続けるため、小径バンド折曲げ
用ローラ74の移動軌跡に応じて小径バンド9の折曲片
9aが折り曲げられ、小径バンド9が縮径することによ
って、ブーツ1に固定される。なお、この間、小径バン
ド折曲げ用ローラ74は小径バンド9との摩擦を極力少
なくするため回転自在となっている。
【0035】こうして大径バンド4及び小径バンド9が
固定された後、アクチュエータ39によって中心軸33
aが降下し、ブーツ1の小径部が中心軸33aから外れ
る。また、大径バンド折曲げ機構60及び小径バンド折
曲げ機構70は、折り曲げ開始前のプリセット位置まで
もどされる。
【0036】上記の折曲げ機構60,70によって大径
バンド4及び小径バンド9の折り曲げ作業を実施してい
る間に、オペレータは作業が行われていない片一方のワ
ーク供給位置8a側にあるワーク保持部30に新たなブ
ーツ1を補給するなどの準備作業を実施している。
【0037】上記作業の後、ターンテーブル20は、先
程とは逆方向に回転し、オペレータは大径バンド4及び
小径バンド9が固定されたブーツ1をワーク保持部30
から外し、新たなブーツ1、大径バンド4及び小径バン
ド9をワーク保持部30と小径バンド保持部50にセッ
トする。
【0038】それと同時に、他方のワーク保持部30で
は、前述と同様のバンド組付け工程が実施される。以上
に示す工程を繰り返すことによって、ブーツ1にブーツ
バンド4,9を組み付ける作業を自動化することが可能
となる。
【0039】上記実施形態の組付装置10は、ワーク保
持部30上に折曲げガイド38aを有するとともに小径
バンド保持部50の下端面にストッパ部57を有してい
るため、ブーツ1に対して大径バンド4及び小径バンド
9を取付ける際の位置精度が向上し、かつ、折曲げガイ
ド38aと大径バンド折曲げ機構60及びストッパ部5
7と小径バンド折曲げ機構70との組み合わせにより、
大径バンド4の折曲片6(短帯)の折曲げ角度θおよび
小径バンド9の折曲片9a(短帯)の折曲げ角度と、大
径バンド4と小径バンド9の各々の折り曲げ支点6b,
9bの幾何学的な相対位置を高精度にすることが可能と
なり、自動化によるブーツバンド組付け作業自体の作業
時間の短縮も可能となる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、ブーツに対するブーツ
バンドの組付け位置、ブーツバンド折曲片の折曲げ角度
及び大径バンドと小径バンドの各々の折曲げ支点の相対
位置の精度などを高めることが可能となり、組付作業に
個人差が生じたり熟練を要することもなく、しかも、機
械化によりブーツバンド組付け作業に要するオペレータ
の労力低減を図ることが可能となる。このため、自動化
された等速ジョイント組立ラインなどにおける生産効率
をも向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のブーツバンド組付装置を
模式的に示す斜視図。
【図2】本発明の一実施形態のブーツバンド組付装置の
縦断面図。
【図3】図2に示されたブーツバンド組付装置のワーク
保持部を示す断面図。
【図4】図3のIV-IV 線に沿う断面図
【図5】本発明の一実施形態の小径バンド保持部を示す
斜視図。
【図6】本発明の一実施形態のワーク保持部と小径バン
ド保持部の断面図。
【図7】本発明の一実施形態の大径バンドをワーク保持
部にセットした状態を示す平面図。
【図8】本発明の一実施形態の小径バンドを小径バンド
保持部に保持した状態を模式的に示す図。
【図9】本発明の一実施形態の大径バンドをクランプす
る様子を工程順に示すワーク保持部の一部の断面図。
【図10】本発明の一実施形態の大径バンドの折曲げ工
程を示すワーク保持部と大径バンド折曲げ機構の平面
図。
【図11】本発明の一実施形態の小径バンドの折曲げ工
程を示す小径バンド折曲げ機構の一部の平面図。
【図12】ブーツを示す斜視図。
【図13】ブーツバンドを示す平面図。
【図14】ブーツバンドの折曲片を折り曲げた状態を示
す平面図。
【図15】従来のブーツバンド組付け用治具とブーツ等
を示す斜視図。
【図16】従来のブーツバンド組付け用治具を用いた作
業状況を示す斜視図。
【符号の説明】
1…ブーツ 4…大径バンド 6…大径バンド折曲片 8a…ワーク供給位置 8b…ワーク組付位置 9…小径バンド 9a…小径バンド折曲片 10…ブーツバンド組付装置 15…ベース 20…ターンテーブル(可動フレーム) 30…ワーク保持部 38a…折曲げガイド 50…小径バンド保持部 57…ストッパ部 60…大径バンド折曲げ機構 64…大径バンド折曲げ用ローラ(第1の操作部) 70…小径バンド折曲げ機構 74…小径バンド折曲げ用ローラ(第2の操作部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工場等のフロア側に設けられるベースにワ
    ーク供給位置とワーク組付位置にわたって移動可能に設
    けられた可動フレームと、 上記可動フレームに設けられかつブーツを保持可能でし
    かも上記ブーツの大径部を緊縛するための大径バンドの
    折曲位置を規制する折曲げガイドを有するワーク保持部
    と、 上記ワーク保持部に対向して配置されかつ上記ブーツの
    小径部を緊縛するための小径バンドを保持可能でしかも
    小径バンドがブーツに対して相対回転することを規制す
    るストッパ部を有しかつ上記小径バンドをブーツの小径
    部に嵌合させる方向に押し出す昇降可能な小径バンド保
    持部と、 上記ワーク組付位置側に配置されていて上記ワーク保持
    部によって保持された状態のブーツの大径バンドに対し
    て接離可能な第1の操作部を有しかつこの第1の操作部
    が上記バンドを折り曲げるように駆動される大径バンド
    折曲げ機構と、 上記ブーツの小径部に嵌合された状態の小径バンドに対
    して接離可能な第2の操作部を有しかつこの第2の操作
    部が上記バンドを折り曲げるように駆動される小径バン
    ド折曲げ機構と、 を具備したことを特徴とするブーツバンド組付装置。
  2. 【請求項2】上記ワーク保持部が上記可動フレームに一
    対設けられており、一方のワーク保持部がワーク供給位
    置に位置しているとき他方のワーク保持部がワーク組付
    位置に位置するように上記可動フレームの位置を交互に
    切換える駆動手段を備えていることを特徴とする請求項
    1記載のブーツバンド組付装置。
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