JP5560228B2 - 大径バンド仮取付け装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自在軸継手用ブーツの大径部に、大径バンドを仮取付けする大径バンド仮取付け装置に関する。
図18は自在軸継手の断面図であり、軸101の端部にジョイント部102を介してカップ部103が取付けられ、このカップ部103から軸部104が延ばされたものを自在軸継手100と呼ぶ。軸101に対して軸部104を傾斜させることができるため、車両のドライブ軸に好んで使用される。自在軸継手のうち、軸101の回転速度と軸部104の回転速度が完全同一であるものを等速ジョイントと呼ぶ。すなわち、自在軸継手は等速ジョイント等の総称である。
ジョイント部102に異物が入らぬように、軸101とカップ部103とに、ブーツ105が渡される。ブーツ105は、小径部106と、この小径部106より大径の大径部107と、大径部107と小径部106とを結ぶ円錐部108とからなる。円錐部108は、可撓性を付与するために蛇腹(じゃばら)構造を呈する。
ブーツ105が軸101やカップ部103から外れないようにする必要がある。そこで、小径部106を小径バンド111で縮径して軸部101に強く結束し、大径部107を大径バンド112で縮径してカップ部103に強く結束する構造が採用される。
なお、大径部107にはベルト収納溝113が設けられているため、大径バンド112は取付け難い。
従来から実施されてきた、大径バンド112の取付け手順は次の通りである。
ブーツ105単体にて、大径部107に大径バンド112を軽く嵌める(仮取付け工程)。この仮取付け工程は人手で行われてきた。
次に、大径部107をカップ部103に取付け、大径バンド112を強くかしめる(本取付け工程)。この本取付け工程はツールを用いた人手、又は機械で行なわれてきた。
人手作業は生産性向上の点から機械化が望まれる。そこで、仮取付け工程や本取付け工程を自動化することができる技術が開発され実用に供されるようになってきた(例えば、特許文献1(図8)参照。)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図19は従来の技術の基本原理を説明する図であり、(a)において、小径部106又は大径部107に、ロボットハンドなどによりブーツバンド113を嵌める。このブーツバンド113は内径が、対象物の外径より十分に大きいため、簡単に嵌る。
(b)が仮取付け工程終了姿であり、小径部106又は大径部107とブーツバンド113との間に、大きな隙間114、114が存在する。そして、折り曲げ片115が外方へ延びている。
(c)において、折り曲げ片115をロボットハンド等で引っ張り、約180°折り曲げる(本取付け工程)。結果、ブーツバンド113が縮径され、軸101又はカップ部103に強く結束される。
折り曲げ片115を設けたので、(b)での大きな隙間114、114をゼロにすることができる。
しかし、回転体に折り曲げ片115が残ることは好ましくない。本取付け工程後に、折り曲げ片115を除去するには、折り曲げ片切除工程が必要となり、工程数が増す。
一方、内径が、小径部106又は大径部107の外径とほぼ同じであるブーツバンドが注目される。縮径代が少なくて済むから折り曲げ片を設ける必要がなく、本取付工程が簡単になる、などの理由による。
ただし、このようなブーツバンドでは、小径部106又は大径部107の外径との間に隙間が殆どないため、仮取付け工程を人手で行わざるを得ない。
しかし、生産性向上が求められる中、タイトなブーツバンドであっても仮取付け工程を自動化することが望まれる。
特許第3175605号公報
本発明は、タイトな大径バンドであっても仮取付けが自動化できる仮取付装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、小径部と、この小径部より大径で且つバンド収納溝を備える大径部と、この大径部と前記小径部を繋ぐ円錐部とからなる自在軸継手用ブーツを作業対象物とし、前記大径部の前記バンド収納溝に、大径バンドを仮取付けする大径バンド仮取付け装置であって、
前記ブーツの中心から放射状に延びて前記小径部が上になるようにした前記ブーツを支える複数個のブーツ受け片と、
これらのブーツ受け片を前記ブーツの中心から離れる方向へスライドさせて前記ブーツ受け片から前記ブーツを落下させるブーツ受け片移動機構と、
前記ブーツ受け片の下に配置され前記大径バンドを支える大径バンド支持部材と、
前記ブーツの中心から放射状に延びて前記ブーツ受け片に載せられる前記ブーツの大径部を前記ブーツの中心に向かって所定量押す複数個の第1押し片と、
これらの隣り合う第1押し片間に配置され前記ブーツ受け片に載せられる前記ブーツの大径部を前記ブーツの中心に向かって前記所定量より大きな一定量で押す複数個の第2押し片と、
これらの第2押し片で押される際に前記ブーツが浮き上がることを防止するために前記ブーツを下向きに抑えるブーツ抑え部材と、
前記ブーツ受け片に載っている前記ブーツを前記ブーツ抑え部材で抑えながら前記大径部を前記第1押し片及び第2押し片で押し、次に前記ブーツ受け片を前記大径部から外す制御を行う制御部とからなることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、複数個の第2押し片で大径部を中心に向かって押し出し、複数個の第1押し片で大径部を中心に向かって第2押し片より少ない距離だけ押し出す。結果、大径部は桜花形状となって大幅に縮径される。
この状態で下方に待機する大径バンドへ落とす。落下中に大径部が元の円形に戻ろうとするが、戻る前に大径バンドに到達するため、大径部のバンド収納溝に大径バンドが嵌合できる。
従来は人手に委ねていた大径バンド仮取付け工程を、本発明により、自動化が可能となった。結果、生産性を大幅に向上させることができる。
本発明の大径バンド仮取付け装置を含む小径・大径バンド仮取付け設備の原理図である。 小径バンド仮取付け装置の要部拡大図である。 図2の3矢視図である。 ブーツ位置決め部材及び小径部支持部材の拡大図である。 小径バンドの構成図である。 小径バンドの搬入を説明する図である。 小径バンドの嵌合を説明する図である。 ブーツの搬出を説明する図である。 大径バンドの構成図である。 本発明の大径バンド仮取付け装置の要部平面図である。 第2押し片を抜粋した図である。 第1押し片を抜粋した図である。 ブーツ受け片を抜粋した図である。 バンド位置決め部材を抜粋した図である。 大径バンド仮取付け工程の開始時での作用図である。 大径バンド仮取付け工程中での作用図である。 大径バンド仮取付け工程の完了時での作用図である。 自在軸継手の断面図である。 従来の技術の基本原理を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
先ず、本発明の小径バンド仮取付け装置を含む小径・大径バンド仮取付け設備を説明する。
図1に示すように、小径・大径バンド仮取付け設備10は、水平に敷設される基台11と、この基台11に立てられる小径バンド仮置き台12と、この小径バンド仮置き台12に隣接して設けられる本発明の小径バンド仮取付け装置20と、この小径バンド仮取付け装置20に隣接して設けられる大径バンド仮取付け装置60と、基台11に立てられる支柱13、13で支持され水平に延びるレール14と、このレール14に沿って小径バンド仮置き台12から小径バンド仮取付け装置20を経由して大径バンド仮取付け装置60まで水平に移動するスライダ15と、このスライダ15に昇降自在に取付けられ上下及び水平に移動する移動部材16と、この移動部材16を昇降するために移動部材16とスライダ15とに掛け渡した昇降シリンダ17と、構成要素を一括して制御する制御部18とからなる。
本発明は、大径バンド仮取付け装置60に係るが便宜上、小径バンド仮取付け装置20を先に説明する。大径バンド仮取付け装置60の詳細は、図9以降で説明する。
小径バンド仮取付け装置20の構造を、図2〜図4に基づいて説明する。
図2に示すように、小径バンド仮取付け装置20は、移動部材16の下部から水平に張り出されるバンド押し下げ部材21と、このバンド押し下げ部材21上方位置にて移動部材16に昇降可能に取付けら昇降部材22と、この昇降部材22を昇降するために昇降部材22と移動部材16とに渡されるサブ昇降シリンダ(図1、符号23)と、昇降部材22に水平ピン24で揺動自在に止められ下方へ延びるバンド把持片25と、このバンド把持片25をバンドの拡径側へ揺動させるために昇降部材22の中心に下向きに配置した第1ドライバー26と、この第1ドライバー26を昇降させる第1シリンダ27と、バンド把持片25をバンドの縮径側へ揺動させるために昇降部材22とバンド把持片25に渡した第1圧縮ばね28と、昇降部材22に水平ピン29で揺動自在に止められ下方へ延びるブーツ把持片31と、このブーツ把持片31をブーツの拡径側へ揺動させるために昇降部材22の中心に下向きに配置した第2ドライバー32と、この第2ドライバー32を昇降させる第2シリンダ33と、ブーツ把持片31をブーツの縮径側へ揺動させるために昇降部材22とブーツ把持片31に渡した第2圧縮ばね34とを備える。
この例では、第1ドライバー26と第1シリンダ27とでバンド把持片揺動機構35を構成した。第1ドライバー26を下げると先端の先尖り部36が、バンド把持片25側の突起部37を押すため、バンド把持片25は図面時計方向に揺動する。第1ドライバー26を上げると、第1圧縮ばね28の付勢作用により、バンド把持片25は図面反時計方向に揺動する。
同様に、第2ドライバー32と第2シリンダ33とでブーツ把持片揺動機構38を構成した。第2ドライバー32を下げると先端のテーパー部39が、ブーツ把持片31側のローラー41を押すため、ブーツ把持片31は図面反時計方向に揺動する。第2ドライバー32を上げると、第2圧縮ばね34の付勢作用により、ブーツ把持片31は図面時計方向に揺動する。
バンド押し下げ部材21には、図3に示すように、中央穴42と、この中央穴42から放射状に延びる長孔43と、この長穴43より幅広で中央穴42から放射状に延びる長孔44とが設けられている。狭い幅の長孔43にバンド把持片25が移動自在に収納され、広い幅の長孔44にブーツ把持片31が移動自在に収納されている。
中央穴42の径は、小径バンドの径より小さいため、V字部45で小径バンドを押すことができる。
小径バンド仮取付け装置(図2、符号20)はさらに、図4(a)に示すように、軸(中心軸)が鉛直になるようにし且つブーツ46の小径部47が上になり、ブーツ46の大径部48が下になり、円錐部49がハ字状になる姿勢で、ブーツ46を支えるブーツ載せ台51と、図4(b)に示すように、ブーツ載せ台51を貫通して鉛直方向に昇降し、小径部47と円錐部49との境界部52を下から支える小径部支持部材53と、この小径部支持部材53を貫通して鉛直方向に昇降し、小径部47に嵌ってブーツ46の水平方向の位置を決めるブーツ位置決め部材54とを備える。
図5(a)に示すように、小径バンド56は、1個のコ字状の耳部57を有する。(b)に示すように、耳部57を工具58でΩ状に塑性変形させると、内径Dbは小さくなる。
(a)が仮取付け工程時の小径バンド56の形態を示し、内径Daは、ブーツの小径部の外径に近似する。仮取付け工程中は、内径Daは変化しない。
本取付け工程は、(a)で始まり(b)で終了する。すなわち、本取付け工程では、内径をDaからDbへ減少させることで、小径部を軸に強く締結する。Db=Da−2・Δdとなる。
以上の構成からなる小径バンド仮取付け装置の作用を次に説明する。
図6(a)に示すように、ブーツ載せ台51上のブーツ46を、ブーツ位置決め部材54で位置決めする。同時並行的にバンド把持片25(図では1個が見えるが、120°ピッチで3個配置されている。)で小径バンド56を把持しつつ、小径バンド仮置き台12からブーツ位置決め部材54の真上に臨ませる。そして、移動部材16を下げる。
すると、(b)に示すように、小径バンド56が小径部47の直上に至る。同時に、ブーツ把持片31がブーツ位置決め部材54を押し下げつつ小径部47内に進入する。
図7(a)はブーツ把持片31のみを示した図であり、小径部47の内周面47aに、ブーツ把持片31が当たる。また、ブーツ46の境界部52が小径部支持部材53で支えられている。
(b)はバンド把持片25のみを示した図であり、小径バンド56が小径部47の真上にある。(a)、(b)は同タイミングでの形態を示す。
この状態から、ブーツ把持片31及びバンド把持片25は静止させたままで、バンド押し下げ部材21を下げる。すると、(c)に示すように、小径部47に小径バンド56が嵌められる。
小径部47は、弾性に富むゴム又は軟質樹脂で造られる。いわゆる腰が弱いため、仮に、支えることなく小径部47にほぼ同径の小径バンド56を嵌めようとすると、小径部47が偏平化したり座屈(押し力で波打つこと)する。結果、小径バンド56を小径部47に嵌めることができない。
その点、この例では、図7(a)〜(c)に示すように、押し力に耐えるようにブーツ46の境界部52を小径部支持部材53で支え、且つ偏平化しないように小径部47の内周面をブーツ把持片31で支えながら、小径バンド56を嵌めたので、仮取付け作業が、円滑に行える。
図8に示すように、仮取付け作業(仮取付け工程)が終わったブーツ46は、バンド把持片25で把持しつつ、持ち上げ、水平移動して大径バンド仮取付け装置(図1、符号60)へ移動する。
以上に説明した作用は、一括して、制御部(図1、符号18)で実施させるため、タイトな小径バンド56であっても仮取付けが自動化できた。
次に、大径バンド仮取付け装置60の構造を詳しく説明する。
大径バンド仮取付け装置60で扱う大径バンド61は、図9(a)に示すように、先端61aから後端に向かって第1爪61b、第2爪61c、蛇腹部61d、第1穴61e、第2穴61fを有する金属帯板である。仮取付け状態では、第1爪61bが第1穴61eに掛かっており、内径はDaである。
本取付け工程では、締付け機により縮径され、(b)に示すように、第2爪61cが第2穴61fに掛かる。結果、内径Dbは小さくなる。
すなわち、(a)が仮取付け工程時の大径バンド61の形態を示し、内径Daは、ブーツの大径部の外径に近似する。仮取付け工程中は、内径Daは変化しない。
本取付け工程では、(a)で始まり(b)で終了する。すなわち、本取付け工程では、内径をDaからDbへ減少させることで、大径部をカップに強く締結する工程である。Db=Da−2・Δdとなる。
図10に示すように、大径バンド仮取付け装置60は、ベース65と、このベース65に移動可能に設けられ且つ中心から放射状に延びてブーツを支える複数個(この例では6個)のブーツ受け片66と、ブーツ受け片66の下に(図面奥に)配置され大径バンドを支える大径バンド支持部材67と、大径バンドのセンタリングを行うバンド位置決め部材68と、ベース65に移動可能に設けられ且つ中心から放射状に延びてブーツの大径部を中心に向かって所定量押す複数個(この例では6個)の第1押し片71と、これらの隣り合う第1押し片71、71間に配置されブーツの大径部を中心に向かって所定量より大きな一定量で押す複数個(この例では6個)の第2押し片72とを備える。
複数の要素が密集して配置されていて分かりにくいため、構成要素を抜き描きして個別に説明する。
図11に示すように、第2押し片72は、ガイド73、73で移動が放射方向に案内される。6個の第2押し片72は、1個の駆動板74で駆動される。駆動板74には6個の渦溝75が設けられ、渦溝75の各々に第2押し片72から延ばしたピン76が挿入される。駆動板74をシリンダ77で図面時計回りに回すと、ピン76が渦溝75で案内され、結果、第2押し片72は一斉に中心に向かって進む。
したがって、渦溝75を備える駆動板74と、この駆動板74を駆動するシリンダ77とが、第2押し片移動機構78となる。後述するブーツ受け片移動機構は、この第2押し片移動機構78と同一構造であるためブーツ受け片移動機構に符号79を付して構造説明は省略する。
図12に示すように、第1押し片71は、ガイド81、81で移動が放射方向に案内される。
第1押し片71は、第2押し片移動機構(図11、符号78)と同様の第1押し片移動機構で一斉に中心に向かって進む。
図13に示すように、ブーツ受け片66は、第2押し片移動機構(図11、符号78)と同様のブーツ受け片移動機構(図11、符号79)で一斉に中心に向かって進む。
図14に示すように、3個のバンド位置決め部材68は、第2押し片移動機構(図11、符号78)と同様のバンド位置決め部材移動機構で一斉に中心又は反中心側に向かって進む。
以上の構成からなる大径バンド仮取付け装置の作用を次に説明する。
図15(a)に示すように、下位の大径バンド支持部材67に載せられている大径バンド61を、バンド位置決め部材68(図では1個であるが、120°ピッチで3個配置されている。)でセンターリングする。
また、ブーツ受け片66に、小径部47が上になるようにしたブーツ46を載せる。大径部48にはバンド収納溝48aが設けられている。
(b)に示すように、大径部48は6個のブーツ受け片66で支持されつつ、6個の第1押し片71及び6個の第2押し片72で囲まれる。
次に、図16(a)に示すように、ブーツ抑え部材82を小径部47の上面に当て、ブーツ46を上から抑える。
次に、(b)に示すように、第1押し片71と第2押し片72とを前進させる。前進量は第2押し片72の方が大きい。結果、花びらが6枚の桜花形状に変形される。この変形により、破線で示した元の大径部48より大幅に縮径される。
この状態から、ブーツ受け片66、第1押し片71及び第2押し片72を高速で後退させる。すると、ブーツは図面奥へ落下する。
すると、図17に示すように、大径部48のバンド収納溝48aに大径バンド61が嵌る。すなわち、落下中に大径部が元の円形に戻ろうとするが、戻る前に大径バンド61に到達するため、大径部のバンド収納溝48aに大径バンド61が嵌合できる。
以上に説明した作用は、一括して、制御部(図1、符号18)で実施させるため、タイトな大径バンド61であっても仮取付けが自動化できた。
加えて、図1に示すように、本発明ではブーツ46の姿勢を変えないで小径リング及び大径リングを仮取付けする。
仮に、大径リングを仮取付けるために、大径部を上にすると、途中でブーツ46を上下反転する必要があり、そのための反転機構が必要となる。
この点、本発明では小径部を上にしたままで、小径リング及び大径リングを仮取付けすることができるため、反転機構が不要となり、小径・大径バンド仮取付け設備10のコンパクト化が図れる。
尚、本発明は、車両用の自在軸継手に付属するブーツに好適であるが、一般機械用の自在軸継手に付属するブーツに適用することは差し支えない。
本発明は、車両用の自在軸継手に付属するブーツに好適である。
10…小径・大径バンド仮取付け設備、18…制御部、46…ブーツ、47…小径部、48…大径部、48a…バンド収納溝、60…大径バンド仮取付け装置、61…大径バンド、66…ブーツ受け片、67…大径バンド支持部材、71…第1押し片、72…第2押し片、79…ブーツ受け片移動機構、82…ブーツ抑え部材。

Claims (1)

  1. 小径部と、この小径部より大径で且つバンド収納溝を備える大径部と、この大径部と前記小径部を繋ぐ円錐部とからなる自在軸継手用ブーツを作業対象物とし、前記大径部の前記バンド収納溝に、大径バンドを仮取付けする大径バンド仮取付け装置であって、
    前記ブーツの中心から放射状に延びて前記小径部が上になるようにした前記ブーツを支える複数個のブーツ受け片と、
    これらのブーツ受け片を前記ブーツの中心から離れる方向へスライドさせて前記ブーツ受け片から前記ブーツを落下させるブーツ受け片移動機構と、
    前記ブーツ受け片の下に配置され前記大径バンドを支える大径バンド支持部材と、
    前記ブーツの中心から放射状に延びて前記ブーツ受け片に載せられる前記ブーツの大径部を前記ブーツの中心に向かって所定量押す複数個の第1押し片と、
    これらの隣り合う第1押し片間に配置され前記ブーツ受け片に載せられる前記ブーツの大径部を前記ブーツの中心に向かって前記所定量より大きな一定量で押す複数個の第2押し片と、
    これらの第2押し片で押される際に前記ブーツが浮き上がることを防止するために前記ブーツを下向きに抑えるブーツ抑え部材と、
    前記ブーツ受け片に載っている前記ブーツを前記ブーツ抑え部材で抑えながら前記大径部を前記第1押し片及び第2押し片で押し、次に前記ブーツ受け片を前記大径部から外す制御を行う制御部とからなることを特徴とする大径バンド仮取付け装置。
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