JPH1182365A - 超音波溶着装置及び超音波溶着方法 - Google Patents

超音波溶着装置及び超音波溶着方法

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JPH1182365A
JPH1182365A JP23487797A JP23487797A JPH1182365A JP H1182365 A JPH1182365 A JP H1182365A JP 23487797 A JP23487797 A JP 23487797A JP 23487797 A JP23487797 A JP 23487797A JP H1182365 A JPH1182365 A JP H1182365A
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JP
Japan
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work
chucking
ultrasonic
flow fan
ultrasonic welding
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JP23487797A
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English (en)
Inventor
Fumihide Nagashima
文秀 長島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】溶着する複数のワークのうち1段目のチャック
を確実に行うことにより高精度の位置決めを行うことが
できる超音波溶着装置を提供すること。 【解決手段】工具ホーン71に対向配置され、端板5を
支持するテーブル43と、ワークの外周部をその周方向
に等間隔に設けられた少なくとも3つのチャック片によ
ってワークの軸心方向に押圧してワークのセンタリング
を行うチャッキング機構50とを備え、チャッキング機
構50は、テーブル43に支持された端板5をチャッキ
ングする下段チャッキング機構51と、溶着箇所のテー
ブル43側に位置する横流ファン構成部材3又は端板5
をチャッキングする中段チャッキング機構52と、溶着
箇所の超音波印加装置側に位置する横流ファン構成部材
3をチャッキングする上段チャッキング機構53とを備
えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエアコン用
の横流ファン等の熱可塑性樹脂材製の複数のワークを溶
着するための超音波溶着装置及び超音波溶着方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気調和機の室内ユニット等に組み込ま
れる横流ファン4は、図5に示すように、熱可塑性樹脂
によって成形された円板状の端板1に、その外周縁に沿
って複数枚のフィン2が等間隔に配置されて円筒状に形
成された複数の横流ファン構成部品3を製作し、この横
流ファン構成部品3相互を超音波溶着することにより、
軸方向に長い横流ファン4を構成している。なお、図1
中5は端板、5aは回転軸部を示している。
【0003】このような横流ファン4は超音波溶着装置
を用いて製作されている。すなわち、超音波溶着装置
は、図6に示すようにテーブル10と、図示しない振動
子の振動を伝達する工具ホーン11と、チャッキング機
構20とを備えている。
【0004】チャッキング機構20は、下段チャッキン
グ機構21、中段チャッキング機構22および上段チャ
ッキング機構23とからなる。下段チャッキング機構2
1は3つのチャック片21a〜21c(21cは不図
示)を有し、これらチャック片21a〜21cが横流フ
ァン構成部品3の外周部を等間隔に3点で接触して保持
し、横流ファン構成部品3のセンタリングができるよう
になっている。
【0005】中段チャッキング機構22は3つのチャッ
ク片22a〜22c(22cは不図示)を有し、これら
チャック片22a〜22cが横流ファン構成部品3の外
周部を等間隔に3点で接触して保持し、横流ファン構成
部品3のセンタリングができるようになっている。
【0006】上段チャッキング機構23は3つのチャッ
ク片23a〜23c(23cは不図示)を有し、これら
チャック片23a〜23cが横流ファン構成部品3の外
周部を等間隔に3点で接触して保持し、横流ファン構成
部品3のセンタリングができるようになっている。
【0007】また、下段チャッキング機構21はテーブ
ル10の近傍に設けられ、最下段の端板2をチャッキン
グするようになっており、中段チャッキング機構22お
よび上段チャッキング機構23は最上段とその直下の横
流ファン構成部品3をチャッキングするようになってい
る。
【0008】次に、このように構成された超音波溶着装
置により横流ファン4を製作する工程について説明す
る。まず、図6の(a)に示すように、テーブル10に
載置された端板5に対して第1段目の横流ファン構成部
品3を溶着する際には、中段チャッキング機構22は下
段チャッキング機構21との干渉を防止するため開いた
まま使用せず、下段チャッキング機構21によって端板
5をチャッキングし、上段チャッキング機構23は第1
段目の横流ファン構成部品3の端板1近傍をチャッキン
グしてセンタリングを行う。
【0009】この状態で、工具ホーン11を下降させ、
横流ファン構成部品3の端板1に当接させて振動子を発
振させると、工具ホーン11の超音波振動が横流ファン
構成部品3を介して端板5との接合部7に伝達される。
そして、接合部7において溶け込みが始まる。
【0010】また、図6の(b)は2段目の横流ファン
構成部品3と3段目の横流ファン構成部品3との接合部
7における超音波溶着を行う場合を示し、下段チャッキ
ング機構21によって端板5をチャッキングし、中段チ
ャッキング機構22によって2段目の横流ファン構成部
品3の端板1をチャッキングし、上段チャッキング機構
23は第3段目の横流ファン構成部品3の端板1をチャ
ッキングしてセンタリングを行うことができる。このよ
うな動作を繰り返し、3段目、4段目と横流ファン構成
部品3を積み重ねることにより横流ファン4が完成す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の超音波
溶着装置には次のような問題があった。すなわち、1段
目の横流ファン構成部品3を溶着する際に、チャッキン
グしているのは上段チャッキング機構23及び下段チャ
ッキング機構21のみとなる。このため、2段目以降の
横流ファン構成部品3を溶着する際に比べチャッキング
力が不足する。したがって、超音波溶着を行う際に上下
の横流ファン構成部品3の軸心にずれが生じ、横流ファ
ン4の重心と回転軸とがずれてしまい、横流ファン4を
モータによって回転させた場合、振動が発生し、騒音の
原因にもなる。
【0012】そこで、本発明は、溶着する複数のワーク
のうち1段目のチャックを確実に行うことにより高精度
の位置決めを行うことができる超音波溶着装置及び超音
波溶着方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するために、請求項1に記載された発明は、円筒状に
形成された樹脂成形品からなる複数のワークを接合し、
その接合部に超音波を印加して溶着する超音波溶着装置
において、上記複数のワークのうち一方の端部側に位置
するワークに超音波を印加する超音波印加装置と、この
超音波印加装置に対向配置され、上記複数のワークのう
ち他方の端部側に位置するワークを支持するワーク支持
部と、上記ワークの外周部をその周方向に等間隔に設け
られた少なくとも3つのチャック片によって上記ワーク
の軸心方向に押圧してワークのセンタリングを行うチャ
ッキング機構とを備え、前記チャッキング機構は、上記
ワーク支持部に支持されたワークをチャッキングする第
1のチャッキング部と、溶着箇所の上記ワーク支持部側
に位置するワークをチャッキングする第2のチャッキン
グ部と、溶着箇所の上記超音波印加装置側に位置するワ
ークをチャッキングする第3のチャッキング部とを備え
るようにした。
【0014】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記第1のチャッキング部の
チャック片と上記第2のチャッキング部のチャック片と
は、上記ワークの周方向に沿って離間して配置されてい
る。
【0015】請求項3に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記ワーク支持部には、上記
ワーク支持部に支持されたワークに係合する係合部が設
けられている。
【0016】請求項4に記載された発明は、円筒状に形
成されるとともに合成樹脂成形品からなる複数のワーク
の一端側に配置されたワークに超音波を印加することで
ワーク相互を溶着接合する超音波溶着方法において、ワ
ーク支持部に上記複数のワークのうち他端側に位置する
第1のワークを支持させる支持工程と、上記ワーク支持
部に支持された上記第1のワークに上記一端側から第2
のワークを位置決めする位置決め工程と、上記第2のワ
ーク側から超音波を印加し、上記第1のワークと上記第
2のワークとを超音波接合する第1の超音波溶着工程
と、上記第2のワークに上記一端側から第3のワークを
位置決めする位置決め工程と、上記第3のワーク側から
超音波を印加し、上記第2のワークと上記第3のワーク
とを超音波接合する第2の超音波溶着工程とを備え、上
記第1の超音波溶着工程では、上記第1のワークをそれ
ぞれその周方向に等間隔に設けられた少なくとも3つの
チャック片を有する第1のチャッキング部及び第2のチ
ャッキング部によって上記第1のワークの軸心方向に押
圧するとともに、上記第2のワークをその周方向に等間
隔に設けられた少なくとも3つのチャック片を有する第
3のチャッキング部によって上記ワークの軸心方向に押
圧し、上記第2の超音波溶着工程では、上記第1のワー
クを上記第1のチャッキング部、上記第2のワークを上
記第2のチャッキング部、上記第3のワークを上記第3
のチャッキング部によって上記各ワークの軸心方向に押
圧するようにした。
【0017】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。すなわち請求項1に記載された発明では、第1
のチャッキング部によりワーク支持部に支持されたワー
クをチャッキングし、第2のチャッキング部により溶着
箇所のワーク支持部側に位置するワークをチャッキング
し、第3のチャッキング部により溶着箇所の超音波印加
装置側に位置するワークをチャッキングするので、ワー
クを確実に保持することができ、溶着時にずれが発生し
ない。
【0018】請求項2に記載された発明では、第1のチ
ャッキング部のチャック片と第2のチャッキング部のチ
ャック片とは、ワークの周方向に沿って離間して配置さ
れているので、第1のチャッキング部のチャック片と第
2のチャッキング部のチャック片とが干渉することなく
同時にワークをチャッキングできる。
【0019】請求項3に記載された発明では、ワーク支
持部には、ワーク支持部に支持されたワークに係合する
係合部が設けられているので、ワークを確実に支持する
ことができ、ワークのずれを防止することができる。
【0020】請求項4に記載された発明では、第1のワ
ークをそれぞれその周方向に等間隔に設けられた少なく
とも3つのチャック片を有する第1のチャッキング部及
び第2のチャッキング部によって第1のワークの軸心方
向に押圧することにより第1のワークをチャッキングす
るようにしているので、第1のワークを確実に保持する
ことができ、第2のワークに対する第1のワークのずれ
を防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る超音波溶着装置30を示す斜視図である。また、図2
は超音波溶着装置30の要部を示す正面図、図3は超音
波溶着装置30に組込まれたチャッキング機構50の要
部を示す平面図、図4の(a)〜(c)は同超音波溶着
装置による横流ファンの製作工程を示す図である。な
お、本実施の形態で用いられる端板5には後述する突起
部43aが係合する孔部5bが設けられている。
【0022】超音波溶着装置30の構成を説明すると、
図1に示すように、垂直方向に立設されたフレーム31
は横断面が略コ字状に形成されており、この開口縁部に
はLMガイド32(リニアモーションガイド[株 TH
K商品名])によって昇降台33が昇降自在に支持され
ている。フレーム31の内部には上下両端部が軸受部材
34によって回転自在に軸支されたボールねじ35が設
けられている。
【0023】ボールねじ35の下端部にはプーリ36が
嵌着されている。前記フレーム31の外部には正逆回転
可能なモータ37が回転軸38を下向きにした状態に固
定されており、この回転軸38にはプーリ39が嵌着さ
れている。そして、このプーリ39と前記プーリ36と
の間にはベルト40が掛け渡され、モータ37によって
ボールねじ35を正逆回転できるようになっている。
【0024】前記昇降台33の背面にはボールねじ35
に螺合するナット部材41が取り付けられており、ボー
ルねじ35の回転運動を直線運動に変換し、昇降台33
を昇降できるようになっている。昇降台33の前部には
支持部材42が突設されており、この支持部材42には
ワークとしての横流ファン構成部品3を支持する回転可
能なテーブル43及びこのテーブル43を回転駆動する
駆動モータ44が設けられている。なお、テーブル43
の上面には突起部43aが設けられており、端板5の孔
部5bに挿入可能となっている。
【0025】また、フレーム31の上方には横流ファン
構成部品3のセンタリングを行うチャッキング機構50
が設けられている。図2に示すように、チャッキング機
構50は、下段チャッキング機構(第1のチャッキング
部)51、中段チャッキング機構(第2のチャッキング
部)52、上段チャッキング機構(第3のチャッキング
部)53及びエアシリンダ61とからなる。これらは基
本的には同一構造であるため、上段チャッキング機構5
3についてのみ詳細に説明する。
【0026】上段チャッキング機構53は平面視で、略
Y字状の第1〜第3のアーム54a〜54cがチャッキ
ングしようとする横流ファン構成部品3を囲むように等
間隔に配置されている。第1〜第3のアーム54a〜5
4cの各交点には枢支軸55が設けられ、第1〜第3の
アーム54a〜54cは枢支軸55を支点として水平面
内で回動自在に枢支されている。
【0027】第2のアーム54bの二股アーム部56の
端部はリンク57を介して第1および第3のアーム54
a,54cの二股アーム部56の端部に連結されてお
り、第1〜第3のアーム54a〜54cは同時に回動す
るようになっている。
【0028】第1〜第3のアーム54a〜54cにはテ
ーブル43に載置された横流ファン構成部品3を3点で
挟むように延出されており、横流ファン構成部品3の外
周部に対向する面にはチャック片58が設けられてい
る。このチャック片58は、背面が第1〜第3のアーム
54a〜54cに設けられた上下方向のLMガイド59
を介して上下動自在に支持されている。
【0029】また、第1のアーム54aの二股アーム部
56はエアシリンダ61のロッド61aと連結されてお
り、第1〜第3のアーム54a〜54cを同時に回動操
作できるようになっている。すなわち、エアシリンダ6
1のロッド61aが後退すると、第1〜第3のアーム5
4a〜54cが回動して開き、逆にエアシリンダ61の
ロッド61aが前進すると、第1〜第3のアーム54a
〜54cが回動して閉じるようになっている。
【0030】さらに、第1〜第3のアーム54a〜54
cが同時に回動して閉じると、チャック片58が横流フ
ァン構成部品3の外周部を等間隔に3点で接触して保持
し、横流ファン構成部品3のセンタリングができるよう
になっている。さらに、この状態において、横流ファン
構成部品3が軸方向に移動した場合にはチャック片58
が追従してスライドするようになっている。
【0031】前述したように下段チャッキング機構51
および中段チャッキング機構52は基本的には上段チャ
ッキング機構53と同一であるが、チャック片58が固
定的に設けられており、上下動はしないが、部品の共通
化を図るために、上段チャッキング機構53と全く同一
に構成してもよい。また、下段チャッキング機構51は
テーブル43に設けられ、最下段の端板5をチャッキン
グするようになっており、中段チャッキング機構52お
よび上段チャッキング機構53は最上段とその直下の横
流ファン構成部品3をチャッキングするようになってい
る。
【0032】また、下段チャッキング機構51と中段チ
ャッキング機構52のチャック片58は図4の(c)に
示すように横流ファン構成部品3の軸心線回りに60度
ずつずれているため、同じ高さの位置にチャック片58
が位置していても干渉することはにない。
【0033】前記チャッキング機構50の上方には超音
波溶着機の振動子70に固定された工具ホーン71が前
記テーブル43に載置された横流ファン構成部品3の軸
心と同心的に設けられている。この振動子70は、サー
ボモータ(不図示)によって昇降するようになってお
り、横流ファン構成部品3の接合部7に対する加圧力を
制御できるようになっている。
【0034】次に、前述のように構成された超音波溶着
装置30によって複数個の横流ファン構成部品3を連結
して横流ファン4を組み立てる方法について説明する。
まず、モータ37を駆動してボールねじ35を回転さ
せ、昇降台33を最上位置に上昇させて停止させる。次
に、テーブル43に端板5を回転軸部5aが下向きとな
るように載置し、この端板5に連結しようとする第1段
目の横流ファン構成部品3の端板1を上にしてフィン2
の端部を前記端板5に接触させた状態で載置する。な
お、テーブル43の突起部43aが端板5の孔部5bに
挿入されるようにする。
【0035】図4の(a)に示すように、テーブル23
に載置された端板5に対して第1段目の横流ファン構成
部品3を溶着する際には、中段チャッキング機構52及
び下段チャッキング機構51によって端板5をチャッキ
ングし、上段チャッキング機構53は第1段目の横流フ
ァン構成部品3の端板1をチャッキングしてセンタリン
グを行う。
【0036】この場合、上段チャッキング機構53のエ
アシリンダ61のロッド61aが前進し、第1〜第3の
アーム54a〜54cが回動して閉じ、横流ファン構成
部品3の外周部を等間隔に3点で保持し、横流ファン構
成部品3のセンタリングを行う。
【0037】横流ファン構成部品3のセンタリングを行
った後、端板5と横流ファン構成部品3との接合部7に
おける超音波溶着を行う。この状態で、超音波溶着機の
振動子70を下降させ、工具ホーン71を横流ファン構
成部品3の端板1に当接させて振動子70を発振させる
と、工具ホーン71の超音波振動が横流ファン構成部品
3を介して端板5との接合部7に伝達される。このと
き、サーボモータによって振動子70を介して工具ホー
ン71が下降して接合部7に加圧力が付与されるため、
接合部7において溶け込みが始まり、振動子70および
工具ホーン71が横流ファン構成部品3とともに僅かに
下降(沈む)する。
【0038】超音波溶着途中の横流ファン構成部品3は
上段チャッキング機構53によってチャッキングされて
いるが、チャック片58は第1〜第3のアーム54a〜
54cに設けられた上下方向のLMガイド59を介して
上下動自在に支持されているため、横流ファン構成部品
3の下降に追従して下方へスライドする。
【0039】1段目の横流ファン構成部品3の溶着が完
了すると、サーボモータは停止し、振動子70と工具ホ
ーン71は上昇する。上段チャッキング機構55が作動
し、チャック片58は横流ファン構成部品3から離れ
る。
【0040】次に、1段目の横流ファン構成部品3の上
部に2段目の横流ファン構成部品3を載置する。そし
て、モータ37が再び駆動してボールネジ35を回転さ
せ、昇降板33を介してテーブル43が横流ファン構成
部品3の1個分の長さだけ下降する。このとき、テーブ
ル43は載置した横流ファン構成部品3の位相のずれを
補正するために駆動モータ44により数度回転するが、
これは複数個の横流ファン構成部品3を積み重ねて結合
する際に、各段の横流ファン構成部品3のチャッキング
位置を同じにして軸心のずれを抑えるためである。
【0041】また、図4の(b)は7段目の横流ファン
構成部品3と8段目の横流ファン構成部品3との接合部
7における超音波溶着を行う場合を示している。すなわ
ち、下段チャッキング機構51によって端板5をチャッ
キングし、中段チャッキング機構52によって2段目の
横流ファン構成部品3をチャッキングし、上段チャッキ
ング機構53は第3段目の横流ファン構成部品3の端板
1近傍をチャッキングしてセンタリングを行うことがで
きる。
【0042】この状態で、前述と同様に超音波溶着機の
振動子70を下降させ、工具ホーン71を2段目の横流
ファン構成部品3の端板1に当接させて振動子70を発
振させることにより、工具ホーン71の超音波振動によ
って1段目と2段目の横流ファン構成部品3の接合部7
における溶着を行う。
【0043】このような動作を繰り返し、3段目、4段
目と横流ファン構成部品3を積み重ねることにより、1
個の横流ファン構成部品3の長さは約70mmである
が、これを複数個連結することにより、軸方向に長い
(500mmから1000mm程度)横流ファン4が完
成する。
【0044】上述したように本実施の形態に係る超音波
溶着装置30においては、端板5と1段目の横流ファン
構成部材3とを溶着する際に、端板5を中段チャッキン
グ機構52と下段チャッキング機構51の両方を用いて
チャッキングしているので、強固に保持することができ
る。また、テーブル43の突起部43aと端板5の孔部
5bとが係合しているのでテーブル43に対して端板5
が移動することを防止することができる。このため、軸
のずれを防止して熱溶着を行うことができる。
【0045】なお、前記実施形態においては、横流ファ
ン構成部品を連結して横流ファンを組み立てる場合に説
明したが、横流ファンに限定されず、2個以上の熱可塑
性樹脂からなる筒状の部品を超音波溶着する場合などあ
らゆる分野に応用できる。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、ワ
ークを確実に保持することができ、溶着時にずれが発生
しない。請求項2に記載された発明によれば、第1のチ
ャッキング部のチャック片と第2のチャッキング部のチ
ャック片とが干渉することなく同時にワークをチャッキ
ングできる。
【0047】請求項3に記載された発明によれば、ワー
クを確実に支持することができ、ワークのずれを防止す
ることができる。請求項4に記載された発明では、第1
のワークを確実に保持することができ、第2のワークに
対する第1のワークのずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る超音波溶着装置を
示す斜視図。
【図2】同超音波溶着装置の要部を示す正面図。
【図3】同超音波溶着装置に組込まれたチャッキング機
構の要部を示す断面図。
【図4】同超音波溶着装置による横流ファンの製作工程
を示す正面図。
【図5】横流ファンを示す正面図。
【図6】従来の超音波溶着装置による横流ファンの製作
工程を示す正面図。
【符号の説明】
3…横流ファン構成部品 4…横流ファン 5…端板 30…超音波溶着装置 43…テーブル 43…突起部 50…チャッキング機構 51…下段チャッキング機構 52…中段チャッキング機構 53…上段チャッキング機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状に形成された樹脂成形品からなる複
    数のワークを接合し、その接合部に超音波を印加して溶
    着する超音波溶着装置において、 上記複数のワークのうち一方の端部側に位置するワーク
    に超音波を印加する超音波印加装置と、 この超音波印加装置に対向配置され、上記複数のワーク
    のうち他方の端部側に位置するワークを支持するワーク
    支持部と、 上記ワークの外周部をその周方向に等間隔に設けられた
    少なくとも3つのチャック片によって上記ワークの軸心
    方向に押圧してワークのセンタリングを行うチャッキン
    グ機構とを備え、 前記チャッキング機構は、上記ワーク支持部に支持され
    たワークをチャッキングする第1のチャッキング部と、 溶着箇所の上記ワーク支持部側に位置するワークをチャ
    ッキングする第2のチャッキング部と、 溶着箇所の上記超音波印加装置側に位置するワークをチ
    ャッキングする第3のチャッキング部とを備えているこ
    とを特徴とする超音波溶着装置。
  2. 【請求項2】上記第1のチャッキング部のチャック片と
    上記第2のチャッキング部のチャック片とは、上記ワー
    クの周方向に沿って離間して配置されていることを特徴
    とする請求項1に記載の超音波溶着装置。
  3. 【請求項3】上記ワーク支持部には、上記ワーク支持部
    に支持されたワークに係合する係合部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波溶着装置。
  4. 【請求項4】円筒状に形成されるとともに合成樹脂成形
    品からなる複数のワークの一端側に配置されたワークに
    超音波を印加することでワーク相互を溶着接合する超音
    波溶着方法において、 ワーク支持部に上記複数のワークのうち他端側に位置す
    る第1のワークを支持させる支持工程と、 上記ワーク支持部に支持された上記第1のワークに上記
    一端側から第2のワークを位置決めする位置決め工程
    と、 上記第2のワーク側から超音波を印加し、上記第1のワ
    ークと上記第2のワークとを超音波接合する第1の超音
    波溶着工程と、 上記第2のワークに上記一端側から第3のワークを位置
    決めする位置決め工程と、 上記第3のワーク側から超音波を印加し、上記第2のワ
    ークと上記第3のワークとを超音波接合する第2の超音
    波溶着工程とを備え、 上記第1の超音波溶着工程では、上記第1のワークをそ
    れぞれその周方向に等間隔に設けられた少なくとも3つ
    のチャック片を有する第1のチャッキング部及び第2の
    チャッキング部によって上記第1のワークの軸心方向に
    押圧するとともに、上記第2のワークをその周方向に等
    間隔に設けられた少なくとも3つのチャック片を有する
    第3のチャッキング部によって上記ワークの軸心方向に
    押圧し、 上記第2の超音波溶着工程では、上記第1のワークを上
    記第1のチャッキング部、上記第2のワークを上記第2
    のチャッキング部、上記第3のワークを上記第3のチャ
    ッキング部によって上記各ワークの軸心方向に押圧する
    ことを特徴とする超音波溶着方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102615824A (zh) * 2012-03-27 2012-08-01 滁州市成业机械制造有限公司 空调贯流风叶焊接装置
CN104325422A (zh) * 2014-10-22 2015-02-04 宁波飞图自动技术有限公司 一种贯流风叶加工设备的校正定位装置
CN113579459A (zh) * 2021-08-30 2021-11-02 芜湖市京桥精密智造有限公司 一种用于贯流风叶焊接线的自动焊接设备

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