JP4992298B2 - ワーク位置決め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワーク位置決め装置に関し、詳細には、溶接される2つのブランク材の突き合わせ面が傾くことなくこれらブランク材を位置決め可能となすための技術に関する。
例えば、自動車部品には強度が必要な部位とそうでない部位或いは防錆処理が必要な部位とそうでない部位とを有するため、板厚及び材質が同じか或いは板厚も材質も異なる複数枚のブランク材を使用し、それらブランク材の接合面を突き合わせ、該接合面を溶接することでテーラードブランク材を作製している(例えば、特許文献1など参照)。そして、得られたテーラードブランク材をプレス成形することで、ボディーサイドアウターなどの如き各種自動車部品を製造している。
各ブランク材の接合面を突き合わせるには、ワーク突合わせ装置に設けた電磁マグネットでブランク材を保持させた後、このブランク材を位置決め基準ピンに向かって移動させ、前記接合面を位置決め基準ピンに接触させる。そして、位置決め基準ピンを退避させた後、他方のブランク材を位置決め済みのブランク材に向かって移動させて互いの接合面を接触させる。
特開平11−309591号公報
しかしながら、仮置きされたブランク材を電磁マグネットで吸着して互いの接合面同士を突き合わせる構成としているため、正規の位置からずれて斜めにブランク材を吸着した場合は、接合面間に隙間が生じ、その後に行われる溶接時に溶接不良が発生する。
また、一方のブランク材の接合面に他方のブランク材の接合面の端部が突き当たった場合、電磁マグネットとブランク材との吸着面が滑ってしまい、斜めのブランク材を正規の位置へ向きを変える位置矯正が困難となる。
そこで、本発明は、接合されるブランク材を斜めに保持した場合でも互いの接合面が傾くことなく、それら接合面間に隙間を生じさせずに突き合わせ可能なワーク位置決め装置を提供することを目的とする。
本発明のワーク位置決め装置は、互いに溶接される第1のブランク材と第2のブランク材の突き合わせ部位を載置させるワーク載置台と、
前記ワーク載置台に載置される前記第1のブランク材と前記第2のブランク材の何れかの突き合わせ面を、該ワーク載置台に対して出没自在な位置決め部材に突き当てさせることにより、該ワーク載置台の所定位置にその突き当てたブランク材を配置させる位置決め基準手段と、前記第1のブランク材または前記第2のブランク材の一面側に配置され、前記第1のブランク材または前記第2のブランク材を板厚方向から挟み込んでクランプする第1ワーククランプ手段と、前記第1のブランク材または前記第2のブランク材の他面側に配置され、前記第1ワーククランプ手段とで該ブランク材を挟み込んでクランプする第2ワーククランプ手段と、前記第1のブランク材または前記第2のブランク材を前記第1ワーククランプ手段と前記第2ワーククランプ手段とで挟み込んだ状態から、これらブランク材を、前記ワーク載置台の突き合わせ位置に配置させた前記位置決め基準手段に突き当てるワーク押付け手段とを備え、前記第1及び第2ワーククランプ手段は、前記第1又は第2のブランク材を挟み込んだ状態で、前記ブランク材を該ブランク材の面内方向において回転自在とする回転機構部と、前記第1又は第2のブランク材を挟み込んだ状態で、前記ブランク材を該ブランク材の面内方向において微小に揺動自在とする揺動機構部とを備え、前記回転機構部は、前記第1又は第2のブランク材に面接触するクランプパッド部材と、このクランプパッド部材を回転させるボール及びリテーナからなる回転部材と、これらクランプパッド部材及び回転部材を収容するハウジングと、からなり前記揺動機構部は、前記クランプパッド部材を回転自在に収容した前記ハウジングの内面に設けられた複数個のスプリングプランジャからなり、このスプリングプランジャを、前記クランプパッド部材の周面のうち数ヶ所に押し付けて構成されていることを特徴としている。
本発明のワーク位置決め装置によれば、ブランク材をワーククランプ手段で挟み込んだ状態で、該ブランク材の面内方向において前記ブランク材を回転自在とする回転機構部を備えているので、仮にブランク材を斜めに保持した場合でもこの回転機構部によって前記ブランク材を回転させることができる。したがって、互いのブランク材の突き合わせ面を隙間なく接触させることができ、その後に行われる接合部位の溶接時に溶接不良の発生しないテーラードブランクを提供することができる。
また、本発明のワーク位置決め装置によれば、ワーククランプ手段が回転機構部に加えてブランク材を微小に揺動自在とする揺動機構部を有しているので、傾いたブランク材をより精度良く突き合わせることが可能となる
また、本発明のワーク位置決め装置によれば、クランプパッド部材と、ボール及びリテーナからなる回転部材と、ハウジングと、により回転機構部を構成したので、装置コストがかからない
また、本発明のワーク位置決め装置によれば、ハウジングの内面に設けられた複数個のスプリングプランジャをクランプパッド部材の周面のうち数ヶ所に押し付けた構成を揺動機構としたので、回転機構部と同様、装置コストがかからない
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
「ボディーサイドアウター製造工程」
先ず、本発明のワーク位置決め装置について説明する前に、このワーク位置決め装置が適用されるブランク材溶接システムについて説明する。
図1はブランク材溶接システムでブランク材を溶接し成形してボディーサイドアウターを製造するまでの工程を示す製造工程図である。この例では、ボディーサイドアウターを成形する例とした。
ボディーサイドアウターを製造するには、先ず図1(A)に示すように冷延鋼板1からボディーサイドアウターの上側部位を所定形状に打ち抜いて第1のブランク材2を形成し、一方、防錆処理鋼板3からボディーサイドアウターの下側部位を所定形状に打ち抜いて第2のブランク材4を形成する。
そして、図1(B)に示すように、得られた第1のブランク材2と第2のブランク材4のそれぞれの突き合わせ面2A、4Aを突き合わせ、その突き合わされた突き合わせ部位を溶接(レーザ溶接)してテーラードブランク材5を製造する。その後、図1(C)に示すように、テーラードブランク材5をプレス機で成形してボディーサイドアウター6を製造する。
「ブランク材溶接システムの構成」
図2は本発明のワーク位置決め装置が適用されるブランク材溶接システムの概略構成図である。
図2において、素材パレット7の上に第1のブランク材2と第2のブランク材4が置かれると、投入ロボット8により素材パレット7から第1のブランク材2と第2のブランク材4が取り出され、仮位置決め工程に配置された仮位置決め台9にこれら第1のブランク材2と第2のブランク材4が移される。
そして、後述の搬送ローダーにより仮位置決め台9に配置された第1のブランク材2と第2のブランク材4を、本実施の形態のワーク位置決め装置10へと搬送し、ここで第1のブランク材2と第2のブランク材4を位置決めする。なお、この搬送ローダーには、ブランク材を磁気吸着して保持するワーク保持手段であるワーク把持用電磁マグネットが設けられている。
次に、位置決めした第1のブランク材2と第2のブランク材4の突き合わせ部位をレーザ溶接機11で溶接する。溶接して得られたテーラードブランク材5は、図示を省略する搬送アンローダで取り出し工程に配置された載置台の上に置かれる。そして、取り出しロボット12により、この載置台上からテーラードブランク材5を取り出し、パイラー13の上に積み上げる。以上の工程を順次経てテーラードブランク材5が製造され、パイラー13の上に順次積み重ねられて行く。その後、図示を省略したプレス機でテーラードブランク材5を成形することでボディーサイドアウター6が製造される。
なお、レーザ溶接機11には、レーザ発振器14とビーム切替装置15が接続されると共に、レーザ発振器14を冷却する冷却装置16と電源盤17とが設けられている。
「ワーク位置決め装置の構成」
図3は本実施の形態のワーク位置決め装置の全体構成図、図4は第2ワーククランプ手段の両脇に設けられたワーク押付クランプ部材の平面図、図5は第1ワーククランプ手段を示し、(A)は断面図、(B)は平面図である。
ワーク位置決め装置10は、図3に示すように、ワーク載置台18と、このワーク載置台18の所定位置に第1のブランク材2と第2のブランク材4を配置させる位置決め基準手段19と、第1のブランク材2または第2のブランク材4の一面側に配置されてブランク材をクランプする第1ワーククランプ手段20と、第1のブランク材2または第2のブランク材4の他面側に配置されて前記第1ワーククランプ手段20とでブランク材を挟み込んでクランプする第2ワーククランプ手段21と、ブランク材を位置決め基準手段19に突き当てるワーク押付け手段22と、ワーク載置台18の上に載置された第1のブランク材2と第2のブランク材4の突き合わせ部位の近傍を該ワーク載置台18に押し付けるワーク押付クランプ部材54と、を備えている。
ワーク載置台18は、互いに溶接される第1のブランク材2と第2のブランク材4の突き合わせ部位を載置させるワーク受け台23と、このワーク受け台23を支える支柱24と、から構成されている。
ワーク受け台23には、第1のブランク材2と第2のブランク材4の突き合わせ部位をレーザ溶接したときに、レーザ光の逃げとなる孔部25が形成されている。このワーク受け台23の天面23aは、前記第1のブランク材2と第2のブランク材4の突き合わせ部位を載せるためのワーク載置面とされている。以下、前記ワーク受け台23の天面を、ワーク載置面23aという。
位置決め基準手段19は、ワーク受け台23に形成されたスライド孔26にスライド自在に設けられる位置決めピン27と、この位置決めピン27の先端を前記ワーク載置面23aより突出させる状態とワーク載置面23aからへこませる状態とに出没自在とするピン駆動用シリンダ28とからなる。
位置決めピン27は、第1のブランク材2の突き合わせ面2Aを突き当てさせることで、当該第1のブランク材2を前記ワーク受け台23の所定位置に位置決めさせるための突き当て基準面29を有している。そして、この位置決めピン27は、ピン支持用支柱30に固定されたピン駆動用シリンダ28のロッド31の先端に固定され、該ピン駆動用シリンダ28により駆動されることで出没自在とされる。
第1ワーククランプ手段20と第2ワーククランプ手段21は、基本的には同じ構成であるので、一方の第1ワーククランプ手段20を例にとって説明する。第1ワーククランプ手段20は、図5に示すように、第1のブランク材2を挟み込んだ状態で、このブランク材を該ブランク材の面内方向において回転自在とする回転機構部と、ブランク材を該ブランク材の面内方向において微小に揺動自在とする揺動機構部と、からなる。
回転機構部は、第1のブランク材2に面接触するクランプパッド部材32と、このクランプパッド部材32を回転させるボール33及びリテーナ34からなる回転部材35と、これらクランプパッド部材32及び回転部材35を収容するハウジング36と、からなる。
クランプパッド部材32は、高さの低い円柱体として形成され、第1のブランク材2の一面2aと面接触するクランプ面32aを有している。また、このクランプパッド部材32は、前記クランプ面32aとは反対側に円環状のフランジ部37を有している。
回転部材35は、リテーナ34に対して複数のボール33を均等に配置することによって形成されている。そして、この回転部材35は、ハウジング36の底部に配置され、その上に置かれたクランプパッド部材32を回転自在とする。
ハウジング36は、底部を有し上面を開口させた円筒形状とされ、その内部に回転部材35とクランプパッド部材32とを配置させている。そして、このハウジング36の開口周縁には、内部に回転自在に収容させたクランプパッド部材32が落下しないようにするための落下防止部材38が取り付けられている。この落下防止部材38を取り付けることで、前記クランプパッド部材32のフランジ部37がこの落下防止部材38に接触して当該クランプパッド部材32の落下が阻止される。
揺動機構部は、クランプパッド部材32を回転自在に収容した前記ハウジング36の内面に設けられた複数個のスプリングプランジャ39からなり、このスプリングプランジャ39を、前記クランプパッド部材32の周面32bのうち数ヶ所に押し付けて構成されている。
スプリングプランジャ39は、クランプパッド部材32の円周を3等分した位置にそれぞれ設けられており、当該クランプパッド部材32の中心に向けてこのクランプパッド部材32を押し付けるようにしている。このため、クランプパッド部材32は、ハウジング7内において任意の方向に揺動自在となっている。
なお、第1及び第2ワーククランプ手段20、21には、内部に塵埃などの侵入を防止するためのスクレパー58を有している。スクレパー58は、ネジなどによって前記落下防止部材32に固定されている。
ワーク押付け手段22は、第1又は第2ワーククランプ手段20、21をスライド自在とするスライド部材40と、このスライド部材40をスライドさせるレール41と、スライド部材40をレール41に沿ってスライドさせる駆動部42と、から構成されている。
スライド部材40は、中間部材43を介して前記第1及び第2ワーククランプ手段20、21に固定され、レール41に沿ってスライド自在とされることで、前記第1及び第2ワーククランプ手段20、21を移動自在となす。第2ワーククランプ手段21をスライド自在とするレール41は、この第2ワーククランプ手段21と駆動部42とを載せる支持台44上に設けられた台座45の上に固定されている。一方、第1ワーククランプ手段20をスライド自在とするレール41は、この第1ワーククランプ手段20を上下方向に昇降自在とする昇降手段である昇降用シリンダ46のロッド47の先端に固定されたレール固定用プレート48に固定されている。
駆動部42は、前記支持台44の上に設けられた駆動部固定用プレート49の上に固定されている。この駆動部42は、前記した中間部材43の他端部と連結させたロッド50を出没させるシリンダからなる。この駆動部42を動作させてロッド50を前進または後退させることで、そのロッド50の先端に固定した中間部材43を動かして前記第2ワーククランプ手段21を、前記ワーク受け台23に接近または離間させる。
また、第1ワーククランプ手段20は、この第1ワーククランプ手段20を取り付ける中間部材43の後端に垂直に起立したバネ受けプレート51と前記レール固定プレート48との間に設けられたバネ52によってスライドしたときに自動的に元の位置に復帰することができるようになっている。前記バネ52もワーク押付け手段22の一部として機能するものである。
なお、前記昇降用シリンダ46は、搬送ローダー53に対してロッド47を下方へ向けて固定されている。
ワーク押付クランプ部材54は、第1ワーククランプ手段20を昇降動させる昇降用シリンダ46の両側に配置されている。このワーク押付クランプ部材54は、やはり搬送ローダー53に固定された昇降用シリンダ55で上下動するようにされている。
また、このワーク位置決め装置10には、第1のブランク材2を磁気によって吸着保持するためのワーク把持用電磁マグネット56が設けられている。ワーク把持用電磁マグネット56は、搬送ローダー53から垂下するマグネット支持部材57の下端に固定されている。
「動作説明」
次に、このように構成されたワーク位置決め装置10による動作を、前記したブランク材溶接システムでの動作と共に説明する。
先ず、図2に示すように、素材パレット7の上に置かれた第1のブランク材2と第2のブランク材4が投入ロボット8によって取り出され、これら第1のブランク材2と第2のブランク材4がそれぞれ前記仮位置決め台9の上に搬送される。そして、搬送ローダー53によって、仮位置決め台9上の第1のブランク材2と第2のブランク材4が、前記ワーク載置台18の上方まで搬送される。これら第1のブランク材2と第2のブランク材4は、搬送ローダーから下方へ垂下して設けられた支柱57の先端に取り付けられたワーク把持用電磁マグネット56によって磁気吸着される。図3は、搬送ローダー53によって第1のブランク材2と第2のブランク材4がワーク載置台18の上方位置まで搬送された状態を示す。
このとき、第1のブランク材2と第2のブランク材4は、ワーク把持用電磁マグネット56によって磁気吸着されて保持された状態にある。なお、これらブランク材は、第1ワーククランプ手段20のクランプパッド部材32と接触した状態となっているが、このクランプパッド部材32によっては吸着された状態にはなっていない。また、位置決めピン27は、ワーク受け台23に形成されたスライド孔26よりその先端部を突出させており、突き当て基準面29を前記ワーク載置面23aから突出させた状態にある。この位置決めピン27は、前記ピン駆動用シリンダ28を動作させロッド31を前進させることで突出する。
次に、第1のブランク材2を吸着保持している第1ワーククランプ手段20を前記昇降用シリンダ46を駆動して下降させた後、ワーク把持用電磁マグネット56を切りにして前記第1のブランク材2を落下させる。すると、第1のブランク材2は、その下に配置された第2ワーククランプ手段21の上に配置される。そして、前記昇降用シリンダ46をさらに駆動して下降させることで、前記第1のブランク材2を、図6に示すように、前記第2ワーククランプ手段21と前記第1ワーククランプ手段20とで挟み込む。
次に、前記したワーク押付け手段22の駆動部42を駆動し、前記第2ワーククランプ手段21をレール41に沿って前方へ移動させる。すると、第1のブランク材2は、第1ワーククランプ手段20と第2ワーククランプ手段21とによって挟み込まれた状態にあるため、この第2ワーククランプ手段21に追従して第2ワーククランプ手段21もレール41に沿って動く。そして、前記駆動部42は、前記突き当て基準面29に第1のブランク材2の突き合わせ面2Aが接触するまでこの第1のブランク材2を前進させる。
前記突き合わせ面2Aが前記突き当て基準面29に接触したら前記第1のブランク材2の前進動作を停止する。次に、位置決め基準手段19のピン駆動用シリンダ28を動作させ、前記位置決めピン27の先端部がワーク受け台23のワーク載置面23aから突出しない位置までこの位置決めピン27を後退させる。
そして次に、今度は、第2のブランク材4を吸着保持している第1ワーククランプ手段20を前記昇降用シリンダ46を駆動して下降させた後、ワーク把持用電磁マグネット56を切りにして前記第2のブランク材4を落下させる。すると、第2のブランク材4は、その下に配置された第2ワーククランプ手段21の上に配置される。そして、前記昇降用シリンダ46をさらに駆動して下降させることで、前記第2のブランク材4を、前記第2ワーククランプ手段21と前記第1ワーククランプ手段20とで挟み込む。
次に、図7に示すように、前記したワーク押付け手段22の駆動部42を駆動し、前記第2ワーククランプ手段21をレール41に沿って前方へ移動させる。すると、第2のブランク材4は、第1ワーククランプ手段20と第2ワーククランプ手段21とによって挟み込まれた状態にあるため、この第2ワーククランプ手段21に追従して第2ワーククランプ手段21もレール41に沿って動く。そして、前記駆動部42は、第2のブランク材4の突き合わせ面4Aが、前記第1のブランク材2の突き合わせ面2Aと接触するまでこの第2のブランク材4を前進させる。
このとき、例えば図8におけるように、突き合わされる3つのブランク材100、101、102のうち1つのブランク材101が他方のブランク材100に対して斜めになった場合、従来装置では傾いたブランク材101をこれと突き合わせるブランク材100に対して回転させて隙間無くその突き合わせ面同士を合わせることが出来なかった。しかしながら、本実施の形態のワーク位置決め装置10では、前記したように、第1及び第2ワーククランプ手段20、21がブランク材を回転自在とする回転機構部と、ブランク材を微小に揺動自在とする揺動機構部を備えているので、これら第1ワーククランプ手段20と第2ワーククランプ手段21で挟み込んだ第2のブランク材4が例え傾いていてもその傾きを補正して、前記第1のブランク材2の突き合わせ面2Aに対して隙間無く第2のブランク材4の突き合わせ面4Aを密着させた状態で突き合わせることができる。
このように、第1のブランク材2と第2のブランク材4の突き合わせ面2A、4A同士が隙間無く密着して突き合わされると、この状態を保持して次の溶接工程を行う。溶接工程では、前記第1のブランク材2と第2のブランク材4の突き合わせ部位をレーザ溶接機11で溶接する。
溶接終了後は、図示を省略する搬送アンローダが溶接して得られたテーラードブランク材5を搬出し、取り出し工程に配置された載置台の上に置く。そして次に、取り出しロボット12がこの載置台上からテーラードブランク材5を取り出し、パイラー13の上に積み上げる。そして、パイラー13が最終工程の成形工程に搬送され、その成形工程でテーラードブランク材5が成形されてボディーサイドアウターが製造される。
「実施形態の効果」
本実施の形態のワーク位置決め装置10によれば、ブランク材2、4をクランプするワーククランプ手段20、21を、前記ブランク材2、4を挟み込んだ状態で、該ブランク材2、4の面内方向において前記ブランク材2、4を回転自在とする回転機構部を備えているので、斜めに仮置きされたブランク材を他方のブランク材に突き合わせる際に、その斜めに仮置きされたブランク材を回転させることができ、位置補正が可能となる。そのため、本実施の形態のワーク位置決め装置10によれば、第1のブランク材2と第2のブランク材4を、それらの突き合わせ面2A、4A同士が隙間無く合致した正規の突き合わせ状態にすることができ、溶接後の溶接不良をなくすことができる。
また、本実施の形態のワーク位置決め装置10によれば、前記ワーククランプ手段20、21が回転機構部に加えてブランク材2、4を微小に揺動自在とする揺動機構部を有しているので、傾いたブランク材をより精度良く突き合わせることが可能となる。通常、上下の第1ワーククランプ手段20と第2ワーククランプ手段21のクランプパッド部材32の回転中心が正確に一致してないと、クランプパッド部材32が回転しないが、このクランプパッド部材32を面内方向で回転可能且つ揺動可能としたことで、上下のクランプパッド部材32に正確な位置精度を必要としない。つまり、上下のクランプパッド部材32の回転中心位置がずれいてもブランク材2、4を正確に突き合わせることができる。
また、本実施の形態のワーク位置決め装置10によれば、クランプパッド部材32と、ボール33及びリテーナ34からなる回転部材35と、ハウジング36と、により回転機構部を構成したので、装置コストがかからない。
また、本実施の形態のワーク位置決め装置10によれば、ハウジング36の内面に設けられた複数個のスプリングプランジャ39をクランプパッド部材32の周面のうち数ヶ所に押し付けた構成を揺動機構としたので、回転機構部と同様、装置コストがかからない。
また、本実施の形態のワーク位置決め装置10によれば、第1ワーククランプ手段20と第2ワーククランプ手段21で挟み込んだブランク材2、4を、ワーク押付け手段22の駆動部42を駆動してレール41に沿って移動させたときに他方のワーククランプ手段もこれに連動させて移動させる構成としたので、位置決めの際、これら第1ワーククランプ手段20及び第2ワーククランプ手段21とブランク材2、4との間で滑りが発生することを防止できる。
また、本実施の形態のワーク位置決め装置10によれば、ワーク載置台18に対して出没自在とされた位置決めピン27を位置決め基準手段19としたので、簡単な装置構成とすることができ、低コスト化を実現できる。
また、本実施の形態のワーク位置決め装置10によれば、ワーク載置台18の上に載置された第1又は第2のブランク材2、4の突き合わせ部位の近傍部を、ワーク載置台18に押し付けるワーク押付クランプ部材54を有しているので、ブランク材2、4のワーク載置台18からの浮き上がりを防止することができる。
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、前述の実施の形態は、本発明の一例であり、これら実施の形態に制限されることはない。
例えば、上述の実施の形態では、冷延鋼板である第1のブランク材2と防錆処理鋼板4である第2のブランク材4とを突き合わせるようにしたが、図9に示すように、板厚の薄いブランク材200と、これよりも板厚の厚いブランク材201、202とを突き合わせるのに、本発明のワーク位置決め装置10を使用することもできる。このように板厚の異なるブランク材200、201、202を突き合わせて溶接し、その後、所定形状にプレス成形すれば、溶接不良個所の無いピラー203、204などの如き製品を得ることができる。
ブランク材溶接システムでブランク材を溶接し成形してボディーサイドアウターを製造するまでの工程を示す製造工程図である。 本発明のワーク位置決め装置が適用されるブランク材溶接システムの概略構成図である。 本実施の形態のワーク位置決め装置の全体構成図である。 第2ワーククランプ手段の両脇に設けられたワーク押付クランプ部材の平面図である。 第1ワーククランプ手段を示し、(A)は断面図、(B)は平面図である。 本実施の形態のワーク位置決め装置によるブランク材突き合わせ動作の一工程を示すである。 本実施の形態のワーク位置決め装置によるブランク材突き合わせ動作の一工程を示すである。 一方のブランク材が他方のブランク材に対して斜めに配置された状態を示す図である。 板厚の異なるブランク材を突き合わせて溶接した後にプレス成形する工程を示す工程図である。
符号の説明
2…第1のブランク材
4…第2のブランク材
5…テーラードブランク材
10…ワーク位置決め装置
19…位置決め基準手段
20…第1ワーククランプ手段
21…第2ワーククランプ手段
22…ワーク押付け手段
23…ワーク受け台
27…位置決めピン
29…突き当て基準面
32…クランプパッド部材
33…ボール(回転部材)
34…リテーナ(回転部材)
35…回転部材
36…ハウジング
39…スプリングプランジャ(揺動機構部)
40…スライド部材
41…レール
42…駆動部
54…ワーク押付クランプ部材
56…ワーク把持用電磁マグネット

Claims (4)

  1. 互いに溶接される第1のブランク材と第2のブランク材の突き合わせ部位を載置させるワーク載置台と、
    前記ワーク載置台に載置される前記第1のブランク材と前記第2のブランク材の何れかの突き合わせ面を、該ワーク載置台に対して出没自在な位置決め部材に突き当てさせることにより、該ワーク載置台の所定位置にその突き当てたブランク材を配置させる位置決め基準手段と、
    前記第1のブランク材または前記第2のブランク材の一面側に配置され、前記第1のブランク材または前記第2のブランク材を板厚方向から挟み込んでクランプする第1ワーククランプ手段と、
    前記第1のブランク材または前記第2のブランク材の他面側に配置され、前記第1ワーククランプ手段とで該ブランク材を挟み込んでクランプする第2ワーククランプ手段と、
    前記第1のブランク材または前記第2のブランク材を前記第1ワーククランプ手段と前記第2ワーククランプ手段とで挟み込んだ状態から、これらブランク材を、前記ワーク載置台の突き合わせ位置に配置させた前記位置決め基準手段に突き当てるワーク押付け手段とを備え、
    前記第1及び第2ワーククランプ手段は、前記第1又は第2のブランク材を挟み込んだ状態で、前記ブランク材を該ブランク材の面内方向において回転自在とする回転機構部と、前記第1又は第2のブランク材を挟み込んだ状態で、前記ブランク材を該ブランク材の面内方向において微小に揺動自在とする揺動機構部とを備え、
    前記回転機構部は、前記第1又は第2のブランク材に面接触するクランプパッド部材と、このクランプパッド部材を回転させるボール及びリテーナからなる回転部材と、これらクランプパッド部材及び回転部材を収容するハウジングと、からなり
    前記揺動機構部は、前記クランプパッド部材を回転自在に収容した前記ハウジングの内面に設けられた複数個のスプリングプランジャからなり、このスプリングプランジャを、前記クランプパッド部材の周面のうち数ヶ所に押し付けて構成されている
    ことを特徴とするワーク位置決め装置。
  2. 請求項1に記載のワーク位置決め装置であって、
    前記ワーク押付け手段は、前記第1及び第2ワーククランプ手段をスライド自在とするスライド部材と、このスライド部材をスライドさせるレールと、スライド部材をレールに沿ってスライドさせる駆動部とからなり、
    前記駆動部を駆動させて一方のスライド部材をレールに沿って移動させたときに、前記第1又は第2のブランク材を挟んで配置された他方のワーククランプ手段のスライド部材をこれに連動させて移動させる構成とした
    ことを特徴とするワーク位置決め装置。
  3. 請求項1又は2に記載にワーク位置決め装置であって、
    前記位置決め基準手段は、前記ワーク載置台に対して出没自在とされた位置決めピンからなる
    ことを特徴とするワーク位置決め装置。
  4. 請求項1から請求項の何れか一つに記載のワーク位置決め装置であって、
    前記ワーク載置台の上に載置された前記第1又は前記第2のブランク材の突き合わせ部位の近傍部を、前記ワーク載置台に押し付けるワーク押付クランプ部材を有した
    ことを特徴とするワーク位置決め装置。
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