JP2002239787A - 溶接方法及び溶接システム - Google Patents

溶接方法及び溶接システム

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JP2002239787A
JP2002239787A JP2001035037A JP2001035037A JP2002239787A JP 2002239787 A JP2002239787 A JP 2002239787A JP 2001035037 A JP2001035037 A JP 2001035037A JP 2001035037 A JP2001035037 A JP 2001035037A JP 2002239787 A JP2002239787 A JP 2002239787A
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JP2001035037A
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Mutsuhiro Nakazawa
睦裕 中澤
Hideyuki Tanaka
秀幸 田中
Yoshiaki Aoki
禧明 青木
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークの位置決め作業や、溶接作業を効率よく
行うことができる溶接方法及び溶接システムを提供す
る。 【解決手段】第1の溶接ステーションS1で溶接ロボッ
ト13A,13BにてワークWの一部の溶接線a,bの
溶接を行い、第2の溶接ステーションS2で溶接ロボッ
ト13BにてワークWの残部の溶接線c、dの溶接を行
う。第1及び第2の溶接ステーションS1,S2の間
に、第1の溶接ステーションS1から第2の溶接ステー
ションS2に前記ワークWを搬送するワーク搬送ロボッ
ト62を設ける。このワーク搬送ロボットは多関節ロボ
ットからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークの溶接作
業を2段階に分けて行う溶接方法及び溶接システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、溶接や、切断、曲げ、打ち抜
きなどといった加工を、ワークに対して自動的に行う自
動加工装置は知られている。そのような自動加工装置と
して、出願人は、先に、準備台を含む準備ステーション
と、加工機本体及び加工テーブルを含む加工ステーショ
ンとを備え、準備ステーションより加工ステーションへ
のワークの搬入、搬入されたワークの位置決め、及び加
工のためのワークの固定を自動的に行う自動加工装置で
あって、上記二つのステーション間を往復するように移
動式のローダーを設け、そのローダーに、準備台の上の
ワークを保持・運搬して加工テーブル上に置く手段と、
加工用テーブルに対してワークを押さえ付ける手段とを
配備し、加工ステーションに、上記テーブル上に置かれ
たワークを位置決めする手段を配備したものを提案して
いる(例えば、実公平7−53825号公報参照)。
【0003】この装置を溶接作業に適用する場合につい
て考えると、溶接ステーションでの溶接が終了すると、
ローダーが次に溶接するワークを取りに準備ステーショ
ンまで戻り、ワークをもって溶接ステーションに戻って
くるという具合に、1つの溶接サイクルごとに、準備ス
テーションと溶接ステーションとの間をローダーが必ず
往復移動することになる。また、ローダーが溶接ステー
ションにあるときは、準備ステーションには次に加工さ
れるワークがプリセットされるだけで、溶接のためのワ
ークの位置決めなどの作業は、ローダーが溶接ステーシ
ョン側に移動してきて、ワークが溶接ステーション上に
載置されてから行うことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな溶接システムにおいては、1つのワークについての
溶接作業を、1つの溶接ステーションにおいてすべて行
っていたため、溶接機の溶接トーチをワークのすべての
溶接線に沿って移動させる必要があり、溶接トーチを移
動させるための制御が複雑になる。
【0005】例えば、中央に位置する板材の両側に2つ
の板材を溶接することで3枚の板材を溶接する場合に
は、中央に位置し2つの溶接線を有することになる板材
の寸法誤差によって溶接位置(溶接線の位置)にずれを
生じ、この位置のずれを吸収するために、溶接位置を検
出するための装置を取り付けたり、例えば特許第262
9710号公報(特開昭63−309396号公報)に
記載されるような位置決めを行ったりする必要があり、
この点から装置全体が複雑になり、コストアップの原因
となっている。
【0006】そこで、発明者は、このように3枚の板材
を溶接する場合には、中央に位置する板材の持つ寸法誤
差が溶接位置のずれとなるので、溶接工程を2つに分割
し、第1の溶接ステーションで1つの溶接線についての
溶接を行い、第2の溶接ステーションで残りのもう1つ
の溶接線についての溶接を行うようにすれば、各溶接ス
テーションでは2つの板材を溶接するのと同様となって
溶接作業が単純になり、前述したように溶接位置を検出
するための装置を取り付けたりすることなく、それぞれ
の溶接線を、位置決めピンなどの従来より周知の位置決
め手段を用いて簡単に位置決めすることもできるように
なることに着想した。
【0007】すなわち、図7(a)に示すように、例え
ば対象となるワークが、中央に位置する板材101の両
側に2つの板材102,103を溶接するものである場
合(溶接線x,y)には、先ず、第1の溶接ステーショ
ンにおいて、出没可能に設けられた2つの基準ピン10
4側に、中央に位置する板材101を第1のアクチュエ
ータ105にて移動させ、それの溶接線xとなる部分を
押し当て、それから、基準ピン104を下降させる共
に、板材101をワーク押さえ付け手段(図示せず)に
て押さえ付け、クランプする。それから、前記残りの板
材102,103のうち一方の板材102を第2のアク
チュエータ106にて前記板材101側に幅寄せし、溶
接線xとなる部分が互いにほぼ接触する状態とし、その
一方の板材102もワーク押さえ付け手段(図示せず)
にて押さえ付け、クランプする。この状態で、位置決め
が終了した板材101,102がクランプされており、
溶接トーチを溶接線yに沿って移動させて、溶接が行わ
れる。それから、溶接により一体化された板材101,
102と板材103を第2の溶接ステーションに搬送
し、図7(b)に示すように、前記溶接により一体化さ
れた板材101,102を、基準ピン107と第3のア
クチュエータ108とを用いて位置決めして押さえ付
け、それから他方のワーク103を、第4のアクチュエ
ータ109によって同様にして前記両ワーク101,1
02側に幅寄せし、溶接線yとなる部分が互いにほぼ接
触するような状態とし、他方のワーク103も押さえ付
け、クランプする。このように、2つの溶接線を有する
板材101の各溶接線は、それぞれ第1及び第2の溶接
ステーションにおいて別々に溶接されるので、それぞれ
の溶接ステーションで従来より周知の通常の位置決めを
行えば、板材101の持つ寸法誤差(図7における板材
の上下方向の寸法誤差、すなわち溶接線x,y間の寸法
誤差)を考慮する必要がなくなる。なお、これらの位置
決めは、例えば溶接トーチの移動方向Tに溶接線x、y
の方向が一致するようになされる。
【0008】また、その場合には、第1の溶接ステーシ
ョンから第2の溶接ステーションへのワークの搬送を、
多関節ロボットを用いて行うようにすれば、そのような
多関節ロボットは、搬送態様の自由度が高いことから、
ワークの向きを調整して、次の溶接ステーションでの溶
接位置に載置することができるので、次の溶接ステーシ
ョンでの位置決め作業が容易になり、ワークの位置決め
作業及び溶接作業を効率よく行うこともできる。特に、
そのように多関節ロボットを用いて、第1の溶接ステー
ションから第2の溶接ステーションへのワークの搬送を
行うようにすれば、第1及び第2の溶接ステーションに
溶接ロボットや直交タイプの専用の溶接装置を別々に設
けて溶接する場合だけでなく、第1及び第2の溶接ステ
ーションの間を共通の溶接ロボットや直交タイプの溶接
装置を全体として走行可能にし、溶接ステーション間で
溶接手段の共通化を図る場合であっても、それらとワー
ク搬送のための多関節ロボットとの干渉を簡単な制御で
回避できる。このような観点から、発明者らは、本発明
を開発するに至ったものである。
【0009】この発明は、ワークの位置決め作業や、溶
接作業を効率よく行うことができる溶接方法及び溶接シ
ステムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る溶接方法
は、複数の溶接線を有するワークの溶接方法であって、
前記ワークの溶接線の一部について、第1の溶接ステー
ションで溶接し、それから、前記溶接線の一部について
溶接が終了したワークを、前記第1の溶接ステーション
から第2の溶接ステーションに、多関節ロボットからな
るワーク搬送ロボットにて、前記ワークをその向きを調
整しつつ搬送して前記第2の溶接ステーションの溶接位
置に載置し、その後、前記ワークの溶接線の残部につい
て、前記第2の溶接ステーションで溶接することを特徴
とする。
【0011】本発明に係る溶接方法によれば、第1の溶
接ステーションにおいて、ワークの溶接線の一部につい
て溶接がされた後、そのワークが、多関節ロボットから
なるワーク搬送ロボットによって第2の溶接ステーショ
ンに搬送される。このワークの搬送の際に、ワーク搬送
ロボット(多関節ロボット)によって、ワークの向きを
調整しつつワークが搬送され、前記第2の溶接ステーシ
ョンの溶接位置に載置される。すなわち、ワーク搬送ロ
ボット(多関節ロボット)は、搬送態様の自由度が高い
ので、ワークをその向きを調整しつつ搬送することで、
第1の溶接ステーションでの載置状態と同じ状態に第2
の溶接ステーションにおいても載置できるのはもちろ
ん、それとは異なる状態に載置することもでき、第2の
溶接ステーションで所望の溶接位置に載置することを容
易に実現することができる。それから、第2の溶接ステ
ーションにおいて、ワークの溶接線の残部について溶接
がされる。このように、第1の溶接ステーションから第
2の溶接ステーションへのワークの搬送を、多関節ロボ
ットからなるワーク搬送ロボットによって行うようにし
ているので、第2の溶接ステーションでワークはほぼ所
望の溶接位置に載置され、ワークの位置決め作業が簡単
になり、ひいては溶接作業の効率化が図れることにな
る。
【0012】その場合は、請求項2に記載のように、前
記第2の溶接ステーションの溶接位置に前記ワークを載
置した後、さらに、前記ワークを位置決め手段にて位置
決めすることが望ましい。
【0013】このようにすれば、第2の溶接ステーショ
ンにおいて、ワーク搬送ロボットによってワークが溶接
位置に載置された後、そのワークが位置決め手段によっ
て位置決めされ、単にワーク搬送ロボットにて溶接位置
に載置する場合に比べて、より一層精度よく位置決めさ
れる。ここで、ワーク搬送ロボットにて第2の溶接ステ
ーションにおいておおよその溶接位置に載置されるの
で、載置された後の位置決め作業は比較的容易である。
【0014】本発明に係る溶接システムは、複数の溶接
線を有するワークの溶接装置であって、第1の溶接ステ
ーションでワークの溶接線の一部について溶接を行う第
1の溶接手段と、第2の溶接ステーションでワークの溶
接線の他部について溶接を行う第2の溶接手段と、前記
第1及び第2の溶接ステーションの間に設けられた多関
節ロボットであって前記第1の溶接ステーションから前
記第2の溶接ステーションに前記溶接線の一部について
溶接が終了したワークを搬送し、溶接位置に載置するワ
ーク搬送ロボットとを備えることを特徴とする。ここ
で、溶接ステーションの数は2つに限らず、複数あって
もよく、複数ある場合には、それらのうち隣り合う2つ
の溶接ステーションを選択した場合に、それらの間にワ
ーク搬送ロボットが設けられていれば足りる。また、ワ
ークは、溶接により接合される前のものも、接合された
後のものも含む。
【0015】本発明に係る溶接システムによれば、第1
の溶接ステーションにおいて、ワークの溶接線の一部に
ついて第1の溶接手段にて溶接がされた後、そのワーク
が、多関節ロボットからなるワーク搬送ロボットによっ
て搬送される。この場合、ワークの搬送は、前述したよ
うに搬送態様の自由度が高いワーク搬送ロボット(多関
節ロボット)によって行われるので、ワークの向きを調
整しつつワークが搬送され、前記第2の溶接ステーショ
ンの溶接位置に無理なく載置される。すなわち、第1の
溶接ステーションでの状態と同じ状態に第2の溶接ステ
ーションにおいても載置することができるのはもちろ
ん、それとは異なる状態に載置することもでき、結果と
して、必要とされる溶接位置に無理なく載置することが
できる。また、ワーク搬送ロボットは多関節ロボットで
あるので、第1及び第2の溶接手段の構成要素等との干
渉を生じないようにワーク搬送ロボットが駆動され、ワ
ークの搬送が行われる。
【0016】その場合、請求項4に記載のように、さら
に、前記第2の溶接ステーションに設けられ前記溶接位
置に載置されたワークを位置決めする位置決め手段を備
え、前記位置決め手段は、ワークが載置される各溶接ス
テーションのテーブルの上面より出没可能に設けられた
基準ピンと、ワークの溶接線部分が位置する側と反対側
を押すことにより幅寄せする幅寄せ手段とを備えるもの
であり、前記基準ピンに一方のワークの溶接線部分が当
接するように前記一方のワークを幅寄せし、前記基準ピ
ンを下降させ、前記一方のワークの溶接線部分に他方の
ワークの溶接線部分が近づくように別の幅寄せ手段にて
幅寄せすることにより位置決めするように構成すること
が望ましい。
【0017】このようにすれば、ワーク搬送ロボットに
よって、第2の溶接ステーションの溶接位置にワークが
載置された後、そのワークが位置決め手段によって位置
決めされ、単にワーク搬送ロボットにて載置する場合に
比べて、位置決め精度よく載置される。具体的には、例
えば2つのワークを溶接する場合には、基準ピンに一方
のワークの溶接線部分が当接するように幅寄せ手段によ
って前記一方のワークが幅寄せされ、当接して位置決め
がなされた後、押さえ付け手段にてその一方のワークを
押さえ付けて、前記基準ピンを下降させる。それから、
前記一方のワークの溶接線部分に他方のワークの溶接線
部分が近づくように別の幅寄せ手段にて幅寄せして位置
決めされ、この他方のワークも押さえ付け手段にて押さ
え付け、位置がずれないようにされる。この状態で、第
2の溶接ステーションでの溶接が実行される。
【0018】また、請求項5に記載のように、前記第1
及び第2の溶接手段は、エンドエフェクタとして溶接ト
ーチを有する多関節ロボットからなり前記第1及び第2
の溶接ステーションの間に亘って走行可能に設けられた
溶接ロボットでもって構成されているようにすることも
可能である。
【0019】このようにすれば、第1及び第2の溶接ス
テーションにおいて溶接作業を行う溶接手段(溶接ロボ
ット)を共通化することができ、システムの簡素化が図
れる。また、ワーク搬送ロボットも、溶接手段としての
溶接ロボットも共に多関節ロボットであるので、ワーク
搬送ロボットと溶接ロボットとは、それらの動きの自由
度が高く、それらの間で干渉が生じないように無理なく
動作させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に沿って説明する。
【0021】図1は本発明に係る自動溶接システムの概
略構成を示す平面図、図2は第1溶接ステーション及び
搬入ステーションの概略構成を示す正面図である。
【0022】本発明に係る自動溶接システム1は、図1
及び図2に示すように、中央に2つの溶接ステーショ
ン、すなわち第1及び第2の溶接ステーションS1,S
2が隣り合うように並列に設けられ、第1の溶接ステー
ションS1の左側に加工前のワークを搬入するための搬
入ステーションS3が、第2の溶接ステーションS2の
右側に一連の溶接加工が終了したワーク(例えば、板厚
の異なる板材を溶接するテーラードブランク材)を搬出
するためのワーク搬出ステーションS4が隣り合うよう
にそれぞれ配設されている。これら4つのステーション
S1〜S4によって、1つのワークに対する溶接工程
を、2つの工程に分けて行う一列の溶接ラインが構成さ
れている。ここで、溶接工程を2つの工程に分割するこ
とから、本発明の対象となるワークは、複数の板材を複
数の溶接線でもって溶接してなるものである。
【0023】第1及び第2の溶接ステーションS1,S
2は、共に、溶接加工を行うための溶接テーブル11,
12を備えている。前記各溶接ステーションS1,S2
においては、それらの前後両側(図1において上下両
側)に、溶接機能を有する汎用の多関節ロボットからな
る溶接ロボット13A,13Bが前記両溶接ステーショ
ンS1,S2の間に亘って走行可能なるように配設され
ている。そして、それら両溶接ロボット13A,13B
を用いて、各溶接ステーションS1,S2において、予
め位置決めされたワークWに対して交互に溶接が行われ
るようになっている。よって、前記第1及び第2の溶接
ステーションS1,S2について溶接ロボット13A,
13Bが共通化されている。
【0024】また、前記両溶接ステーションS1,S2
の間に、エンドエフェクタとして保持具61を有する搬
送用の多関節ロボットからなるワーク搬送ロボット62
が設けられている。そして、前記第1の溶接ステーショ
ンS1においては、ワークWがそれの一部の溶接線a,
bが、後述するように、溶接ロボット13A,13Bの
走行軸に平行となる溶接位置に載置される。その溶接線
a,bについて溶接ロボット13A,13Bにより溶接
されたワークWが、前記ワーク搬送ロボット62の保持
具61にて保持され、前記ワークWの向きを調整しつつ
第2の溶接ステーションS2に搬送され、最終的に第2
の溶接ステーションS2においてワークWの残りの溶接
線c,dが前記溶接ロボット13A,13Bの走行軸に
平行になる溶接位置に載置される。
【0025】ここで、ワーク搬送ロボット62による第
2の溶接ステーションS2での載置は、ほぼおおよその
溶接位置になされ、最終的な位置決めは、基準ピンと幅
寄せユニットとからなる位置決め手段によってなされ
る。
【0026】すなわち、第1の溶接ステーションS1に
おいては、図3及び図4に示すように、溶接されるワー
クを所定の加工位置に位置決めするために、基準ピン5
5,56(図1参照)とで位置決め手段を構成する幅寄
せユニット53が設けられている。この幅寄せユニット
53は、レール部材54に移動可能に設けられた可動本
体部53aと、この可動本体部53aに設けられワーク
の端縁に接触してワークを所定の位置に移動させる当接
ピン53bとを備える。そして、出没可能に設けられた
基準ピン55,56(図1参照)に、溶接される一方の
ワークの溶接線a,b側を当接ピン53bを移動させる
ことで押し当て、前記一方のワークをワーク押さえ付け
手段52にて押さえ付け、クランプし、その後、基準ピ
ン55,56を下降させる。それから、前記一方のワー
クに対し溶接される他方のワークを、別の幅寄せユニッ
ト53によって同様にして前記一方のワーク側に幅寄せ
し、溶接線a,bとなる部分が互いにほぼ接触するよう
な状態とし、他方のワークもワーク押さえ付け手段52
にて押さえ付け、クランプする。この状態で、位置決め
が終了しワークがクランプされており、溶接ロボット1
3Aを走行させることにより前記溶接線a,bに沿って
溶接が行われる。なお、第2の溶接ステーションS2に
も、同様に、溶接されるワークを所定の加工位置に位置
決めするための位置決め手段として、基準ピンや幅寄せ
ユニットが設けられており、同様に動作するようになっ
ている。
【0027】このように、第1及び第2の溶接ステーシ
ョンS1,S2は、溶接加工の対象となるワークWの異
なる部分を溶接するようになっている。すなわち、ワー
クWの溶接線a〜dは複数本あり、第2の溶接ステーシ
ョンS2においては、第1の溶接ステーションS1で一
部(溶接線a,b)が溶接されたワークWの残部(溶接
線c,d)を溶接するようになっており、両溶接ステー
ションS1,S2の溶接工程を経て溶接が完了するよう
になっている。したがって、溶接工程が二段階で行われ
るようになっており、それらの間におけるワークの搬送
が、搬送態様の自由度が高い前記ワーク搬送ロボット6
2によって行われるので、どのような態様で第1の溶接
ステーションS1にワークが載置されていても、ワーク
搬送ロボット62にて保持して第2の溶接ステーション
S2に搬送する際に、ワークの向きを高い自由度でもっ
て調整することができ、第2の溶接ステーションS2に
おける溶接位置に無理なく載置することができる。
【0028】また、前記溶接ロボット13A,13B
は、エンドエフェクタとしてYAGレーザの溶接トーチ
14を有する多関節ロボットであって、両溶接ステーシ
ョンS1,S2の間を、それらの配列されている方向
(特定方向)に沿って直線的に走行可能なるように設け
られている。この溶接ロボット13A,13Bの走行軸
の方向は、位置決めされ溶接の対象となるワークWの溶
接線a,b,c,dと平行な方向であり、前記溶接ロボ
ット13A,13Bが、位置決めされ溶接の対象となる
ワークWの溶接線a〜dと平行に走行可能に支持されて
いることになる。なお、前記溶接ロボット13A,13
Bの溶接トーチには、ケーブル(図示せず)を介して発
振器本体20が連係されている。この場合、1つの溶接
ステーションにおいて2つの溶接トーチにてレーザ溶接
するようにしてもよいし、一方の溶接トーチのみでレー
ザ溶接するようにしてもよい。
【0029】また、第1の溶接ステーションS1と搬入
ステーションS3との間には、それらの間を往復移動す
る第1の移動式ローダー21が設けられている。また、
第2の溶接ステーションS2と搬出ステーションS4と
の間にも、それらの間を往復移動する第2の移動式ロー
ダー22が設けられている。
【0030】前記第1の移動式ローダー21の移動機構
について、図5に沿って説明する。基台フレーム23上
に設けられた走行レール24に、ローダー本体25の左
右側部の下面に設けられたスライダ26がスライド可能
に係合している。また、ローダー本体25の左右側部に
は、ラック27が固設されており、そのラック27にそ
れぞれピニオン28が噛み合い、ピニオン28が回転す
ることで前記ローダー21が往復移動するようになって
いる。前記ピニオン28はローダー左右方向に延びる回
転軸29の両端に取り付けられており、この回転軸29
が減速機30を介して駆動モータ31に連結されてい
る。なお、前記基台フレーム23のローダー走行方向の
両端部には、ストッパ部材32,33が設けられ(図2
参照)、ローダー21の可動範囲が一定の範囲となるよ
うにされている。同様に、前記第2の溶接ステーション
S2及び搬出ステーションS4側の基台フレームにも、
具体的に図示していないが、走行レールが平行に設けら
れ、該走行レールに、第2の移動式ローダー22の下部
フレームに設けられたスライダがスライド可能に係合
し、ラックとピニオンとの噛み合い関係で第2の移動式
ローダー22を駆動するようになっている。尚、前記第
1の溶接ステーションS1と第1の移動式ローダー21
との間及び第2の溶接ステーションS2と第2の移動式
ローダー22との間には、それぞれ、前記両移動式ロー
ダー21,22の位置決めをする位置決め手段を設ける
ようにすることもできる。
【0031】また、前記第1の移動式ローダー21に
は、図3に示すように、前記搬入ステーションS3に載
置されているワークWを保持して前記第1の溶接ステー
ションS1に運搬する複数の第1のワーク保持手段51
と、前記第1の溶接ステーションS1において溶接中位
置決めされているワークWを移動不能に押さえ付ける複
数の第1のワーク押さえ付け手段52とが設けられてい
る。前記第1のワーク保持手段51は、下向きのバキュ
ームカップ51aと、このバキュームカップ51aを上
下移動させるアクチュエータ51bとを備え、第1の溶
接ステーションS1の上まで運搬した後、バキュームを
解除して溶接ステーションS1上に載置するものであ
る。また、前記第1のワーク押さえ付け手段52は、ワ
ークを押し付ける加圧具52aと、この加圧具を昇降可
能に支持するアクチュエータ52bとを備え、アクチュ
エータ52bが下方へ延ばされると、溶接テーブルとの
間で、加圧具52aがワークをクランプして移動しない
ようにするようになっている。ここで、加圧具52aの
上昇位置は、移動式ローダーの移動の際に加圧具等が加
工テーブルに当たらない位置であればよいので、ワーク
をクランプするのに必要な加工距離はごく短く(数十m
m程度)、それに要する時間もわずかですむ。なお、移
動式ローダー21が移動する際には、溶接ロボット13
A,13Bの溶接トーチとの干渉を回避するために、溶
接トーチは、溶接ロボット13A,13Bのロボットア
ームの伸縮動作にて、鉛直上方に退避するようになって
いる。同様に、前記第2の移動式ローダー22にも、具
体的には図示していないが、前記第2の溶接ステーショ
ンS2において溶接が完了したワークWを保持して前記
搬出ステーションS4に運搬する複数の第2のワーク保
持手段と、前記第2の溶接ステーションS2において溶
接中に位置決めされたワークWを押さえ付ける複数の第
2のワーク押さえ付け手段とが設けられている。なお、
前記第2のワーク保持手段及び第2のワーク押さえ付け
手段は、前記第1のワーク保持手段51及び第1のワー
ク押さえ付け手段52と同様に構成されている。
【0032】さらに、前記搬入ステーションS3の、第
1の溶接ステーションS1とは反対側には、ワーク搬入
ロボット63が配設されている。また、完成品搬出ステ
ーションS4の、第1の溶接ステーションS1とは反対
側には、完成品搬出ロボット64が配設されている。な
お、ワークWの搬入及び排出作業は、必ずしもロボット
によって行う必要はなく、その他の機械的手段や人手に
よって行うようにしてもよい。
【0033】前記ワーク搬入ロボット63の前記搬入ス
テーションS3とは反対側に、溶接されるワークを搬入
するためのワーク搬入コンベヤ65と、空パレットを搬
出するためのワーク搬出コンベヤ66とが並列に配設さ
れており、それらのコンベヤ65,66とワーク搬入ロ
ボット63との間に、不良品(NG品)が載置されるパ
レット置き場68が配設されている。一方、前記完成品
搬出側には、完成品搬出コンベヤ71,72が関連づけ
られ、完成品が搬出パレット上に重積された状態で搬出
される。
【0034】また、前記ワーク搬入ステーションS3及
びワーク搬出ステーションS4には、それぞれ、不良品
(NG品)が搬出される不良品パレット置き場73,7
4が設けられ、それぞれが搬出パレット(図示せず)を
備えている。
【0035】なお、75は冷却装置(レーザ発振器
用)、76はシステム制御盤(レーザ加工機)、77は
複数のロボット制御盤、78はトランス、79はドライ
エア供給装置である。
【0036】続いて、上記自動溶接システム1による溶
接動作について説明する。
【0037】例えば第1の移動式ローダー21が第1の
溶接ステーションS1に位置している際には、第1の移
動式ローダー21に搭載されている第1のワーク押さえ
付け手段52によって、位置決めされたワークWが溶接
テーブル11上に移動しないように押さえ付けられてい
る。この場合は、溶接ロボット13A,13Bの走行軸
に溶接線a,bが平行になるようにワークWが、位置決
めされて載置されている。
【0038】このワークの溶接線a,bについての位置
決めは、前述したように基準ピン55,56等(図1参
照)と幅寄せユニット53とを用いて行われる。
【0039】このようにして第1のワーク押さえ付け手
段52の押さえ付けにより固定された状態で、溶接ロボ
ット13A,13Bの溶接トーチが、プログラムに従
い、溶接開始点(ティーチングポイント)から溶接終了
点(ティーチングポイント)まで移動し、溶接が実行さ
れる。
【0040】そして、第1の溶接ステーションS1でワ
ークWの一部の溶接線a,bについての溶接が終了する
と、ワーク搬送ロボット62にて、ワークWが第2の溶
接ステーションS2に搬送され、溶接テーブル12上の
溶接位置に載置される。この搬送は、搬送の自由度が高
いワーク搬送ロボット62(多関節ロボット)によって
行うので、第2の溶接ステーションS2での溶接位置が
いかなる態様であろうとも、その溶接位置にほぼ対応す
る位置にワークは無理なく載置され、それに続く位置決
め作業を単純化することができ、位置決めに要する時間
も短縮化される。また、2つの溶接線を両側に有する中
間板材の各溶接線については、第1及び第2の溶接ステ
ーションに分けて溶接するようにしているので、その中
間板材の寸法誤差の影響を受けないようにするでき、前
述した1つの工程の場合のように、溶接線を検出するた
めの装置などが必要なくなる。
【0041】第2の溶接ステーションS2においては、
ワークWの残りの溶接線c,dが、第1の溶接ステーシ
ョンS1の場合と同様に基準ピン及び幅寄せユニットを
用いて位置決めされ、第2の移動式ローダー22のワー
ク押さえ付け手段にて、位置決めされたワークWが移動
不能に押さえ付けられる。
【0042】そして、第1の溶接ステーションS1での
溶接作業と同様に、第2のワーク押さえ付け手段の押さ
え付けにより固定された状態で、溶接ロボット13A,
13Bの溶接トーチが、プログラムに従い、溶接開始点
(ティーチングポイント)から溶接終了点(ティーチン
グポイント)まで移動し、溶接が実行される。
【0043】このようにして、ワークWの残部の溶接線
c、dについての溶接加工が終了し、第2のワーク押さ
え付け手段による押し付けを解除した後、第2の移動式
ローダー22が、第2のワーク保持手段にて、溶接が完
了したワークWを保持し、第2の溶接ステーションS2
から搬出ステーションS4まで運搬する。
【0044】ワーク搬出ステーションS4においては、
溶接が完了したワークWが載置され、第2の移動式ロー
ダー22が第2の溶接ステーションS2に移動した後、
完成品と不良品とに選別されて、ワーク搬出ロボット6
4にて、完成品搬出コンベヤ71,72の搬出パレット
上又は不良品パレット置き場74のパレット上に載置さ
れる。この選別は、光学的検査手段を用いて行ってもよ
いし、作業者の目視によって行ってもよい。
【0045】そして、前記完成品搬出コンベヤ71,7
2の搬出パレット上におけるワークが所定の個数になっ
たときに、完成品搬出コンベヤ71,72によって搬出
される。尚、この搬出は、作業者の手作業によって行っ
てもよいし、また、搬出パレット上に重積することな
く、1つずつ搬出するようにしてもよい。
【0046】また、第1の溶接ステーションS1におい
て、溶接が行われているときには、ワーク搬入ステーシ
ョンS3には、第1の移動式ローダー21が位置してい
ない。よって、このとき、ワーク搬入ロボット63に
て、ワーク搬入ステーションS3上にワークが載置され
る。
【0047】一方、第2の移動式ローダー22が、溶接
が完了したワークを保持して、搬出ステーションS4ま
で運搬する際には、第2の溶接ステーションS2には、
第2の移動式ローダー22が位置していないことになる
ので、ワーク搬送ロボット62にて、第1の溶接ステー
ションS1から第2の溶接ステーションS2にワークW
が搬送される。そして、ワークが置かれ、溶接ステーシ
ョンS2で位置決めなどの一連の作業がなされる。
【0048】このように、第1及び第2の移動式ローダ
ー21,22は、それぞれ、溶接ステーションS1,S
2において第1及び第2のワーク押さえ付け手段を用い
てワークを押さえ付ける機能と、搬入ステーションS3
から第1の溶接ステーションS1へワークを運搬したり
第2の溶接ステーションS2から搬出ステーションS4
にワークを運搬する機能とを併せ持つものであり、各溶
接ステーションS1,S2において交互に加工が行われ
るので、溶接ロボット13A,13Bの遊び時間はほと
んどなく、前述した実公平7−53825号公報に記載
の装置に比べて、サイクルタイムの短縮化が図れる。
【0049】上記に本発明に係る自動溶接システムの一
実施の形態について説明したが、本発明はそれに限定さ
れるものではなく、以下に示すように種々の変更が可能
である。 (1)前記実施の形態では、第1及び第2の溶接ステー
ションS1,S2のいずれにおいても、ワークの載置状
態は同一であるが、第1の溶接ステーションS1から第
2の溶接ステーションS2へのワークの搬送を、多関節
ロボットであるワーク搬送ロボット62を用いているの
で、溶接ロボット13A,13Bの走行軸の方向Tと平
行となるようにワークを載置するのに、図6(a)
(b)に示すように、溶接線e,f,g,hを有するワ
ークが、第2の溶接ステーション(図6(b)参照)に
おいては第1の溶接ステーション(図6(a)参照)と
異なる状態に載置するようにすることもできる。これ
は、第1の溶接ステーションS1から第2の溶接ステー
ションS2へのワークの搬送を、搬送態様の自由度が高
いワーク搬送ロボット62(多関節ロボット)を利用し
て行うようにしているからであり、ロボットの走行軸に
溶接線が平行になるようにされていれば、必要な直線軌
跡精度は確保されるからである。 (2)前記実施の形態では、第1及び第2の溶接ステー
ションS1,S2が溶接ロボット13A,13Bを共有
するようにしているが、各溶接ステーションS1,S2
ごとに溶接ロボットを独立に設けるようにしてもよい。
【0050】また、前記実施の形態では、溶接ラインが
1つでワーク搬送ロボット62も1つであるが、必ずし
もワーク搬送ロボットを1つとする必要はなく、2つだ
けであってもよいし、また、溶接ラインを複数列に増や
す場合には、それに応じて、ワーク搬送ロボットの数を
増加し、異なる種類のワークを併行に流して、溶接する
ようにすることもできる。 (3)前記実施の形態においては、溶接ステーションに
ワークを搬入したり、溶接ステーションからワークを搬
出するためにローダー21,22を用いているが、本発
明においては必ずしもそのようなローダーを用いる必要
はなく、作業者が手作業にて行うようにしてもよいし、
多関節ロボット(産業用ロボット)によって搬送するに
ようにしてもよい。また、前記移動式ローダー21,2
2は、ラックアンドピニオン機構によって往復駆動され
るようになっているが、本発明はそれに限定されるもの
ではなく、ボールねじ手段、牽引手段やコンベヤ手段に
よって移動させられるものを用いることもできるし、ロ
ーダー自体が移動用のモータを有する自走式のものとし
てもよい。さらに、移動式ローダー21,22に搭載さ
れるワーク押さえ付け手段は、加圧具を動作させるため
のアクチュエータとして、プッシュロッド、流体圧シリ
ンダなどを用いることができるのはもちろん、加圧具を
下降させて加圧状態を保持できるものであれば用いるこ
とが可能である。ワーク保持手段も、バキュームカップ
に限らず、マグネット式のものなどを用いてもよく、ワ
ークを着脱可能に保持して運搬できるものであれば用い
ることが可能である。 (4)前記実施の形態においては、対象とするワーク
は、板厚の異なる板材が溶接されるテーラードブランク
材であるが、本発明を適用できるワークはそれに制限さ
れないのはいうまでもない。
【0051】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように実施
され、以下に述べるような効果を奏する。
【0052】本発明に係る溶接方法は、第1の溶接ステ
ーションにおいて、ワークの一部の溶接線について溶接
をした後、そのワークを、搬送態様の自由度が高いワー
ク搬送ロボット(多関節ロボット)によって、ワークの
向きを調整しつつ第2の溶接ステーションにワークを搬
送するようにしているので、第1の溶接ステーションで
の状態と同じ状態に第2の溶接ステーションにおいても
載置できるのはもちろん、それとは異なる状態に載置す
ることもできるようになり、第2の溶接ステーションに
おいて必要とされる溶接位置に載置することを容易に実
現することが可能となる。よって、例えば3つの板材を
溶接する場合に、中間に位置し2つの溶接線を有する板
材の各溶接線をそれぞれ第1及び第2の溶接ステーショ
ンに分けて溶接することで、その中間に位置する板材に
寸法誤差があっても、ワーク搬送ロボットによる搬送の
際に修正することができ、各溶接ステーションでは2つ
の板材を溶接するのと同様となって、中間に位置する板
材の寸法誤差を考慮することなく、3つの板材を溶接す
ることができる。
【0053】請求項2に記載のように、さらに、前記第
2の溶接ステーションの溶接位置に前記ワークが載置さ
れた後、そのワークを、位置決め手段によって位置決め
するようにすれば、ワーク搬送ロボットにて載置するだ
けの場合よりも位置決め精度を向上させることができ
る。
【0054】本発明に係る溶接システムは、第1の溶接
ステーションにおいて、ワークの溶接線の一部について
溶接をした後、そのワークを、多関節ロボットからなる
ワーク搬送ロボットによって第2の溶接ステーション
に、ワークの向きを調整しつつ搬送するようにしている
ので、ワークの搬送を、搬送態様の自由度が高いワーク
搬送ロボットによって搬送することで、ワークを第2の
溶接ステーションの溶接位置に無理なく載置することが
できる。特に、ワーク搬送ロボットは多関節ロボットで
あるので、溶接手段の構成要素等との干渉を生じないよ
うに、無理なく動作させることもできる。
【0055】請求項4に記載のように、第2の溶接ステ
ーションに位置決め手段を設けるようにすれば、ワーク
搬送ロボットによって第2の溶接ステーションの溶接位
置にワークを載置した後、そのワークを、位置決め手段
によって位置決めすることが可能となり、単にワーク搬
送ロボットにて載置する場合に比べて、より一層位置決
め精度よく溶接位置に載置することができる。
【0056】また、請求項5に記載のように、エンドエ
フェクタとして溶接トーチを有する多関節ロボットから
なり前記第1及び第2の溶接ステーションの間に亘って
走行可能に設けられる溶接ロボットでもって、前記第1
及び第2の溶接ステーションにおいてワークに対し溶接
作業を行うようにすれば、第1及び第2の溶接ステーシ
ョンにおいて溶接作業を行う溶接手段(溶接ロボット)
を共通化でき、コストダウンを図るうえで有利となり、
また、ワーク搬送ロボット及び溶接ロボットはともに多
関節ロボットであるので、ワーク搬送ロボットと溶接ロ
ボットとの間に干渉を生じないように、それらを無理な
く動作させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動溶接システムの概略構成を示
す平面図である。
【図2】本発明における自動溶接システムの第1溶接ス
テーション及び搬入ステーションの概略構成を示す正面
図である。
【図3】移動式ローダのワーク保持手段及びワーク押さ
え付け手段、並びに幅寄せユニットの関係を示す側面図
である。
【図4】幅寄せユニットの概略構成を示す図である。
【図5】移動式ローダの駆動系の説明図である。
【図6】(a)は第1の溶接ステーションでのワークの
載置状態を示す説明図、(b)は第2の溶接ステーショ
ンでのワークの載置状態を示す説明図である。
【図7】本発明に係る溶接方法の原理の説明図である。
【符号の説明】
S1,S2 溶接ステーション S3 搬入ステーション S4 搬出ステーション 1 自動溶接システム 11 溶接テーブル 12 溶接テーブル 13A,13B 溶接ロボット 14 溶接トーチ 16 可動台 53 幅寄せユニット 53b 当接ピン 55,56 基準ピン 61 保持具 62 ワーク搬送ロボット a〜h 溶接線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 禧明 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の溶接線を有するワークの溶接方法
    であって、 前記ワークの溶接線の一部について、第1の溶接ステー
    ションで溶接し、 それから、前記溶接線の一部について溶接が終了したワ
    ークを、前記第1の溶接ステーションから第2の溶接ス
    テーションに、多関節ロボットからなるワーク搬送ロボ
    ットにて、前記ワークをその向きを調整しつつ搬送して
    前記第2の溶接ステーションの溶接位置に載置し、 その後、前記ワークの溶接線の残部について、前記第2
    の溶接ステーションで溶接することを特徴とする溶接方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第2の溶接ステーションの溶接位置
    に前記ワークを載置した後、さらに、前記ワークを位置
    決め手段にて位置決めする請求項1記載の溶接方法。
  3. 【請求項3】 複数の溶接線を有するワークの溶接装置
    であって、 第1の溶接ステーションでワークの溶接線の一部につい
    て溶接を行う第1の溶接手段と、 第2の溶接ステーションでワークの溶接線の他部につい
    て溶接を行う第2の溶接手段と、 前記第1及び第2の溶接ステーションの間に設けられた
    多関節ロボットであって前記第1の溶接ステーションか
    ら前記第2の溶接ステーションに前記溶接線の一部につ
    いて溶接が終了したワークを搬送し、溶接位置に載置す
    るワーク搬送ロボットとを備えることを特徴とする溶接
    システム。
  4. 【請求項4】 さらに、前記第2の溶接ステーションに
    設けられ前記溶接位置に載置されたワークを位置決めす
    る位置決め手段を備え、 前記位置決め手段は、ワークが載置される各溶接ステー
    ションのテーブルの上面より出没可能に設けられた基準
    ピンと、ワークの溶接線部分が位置する側と反対側を押
    すことにより幅寄せする幅寄せ手段とを備えるものであ
    り、前記基準ピンに一方のワークの溶接線部分が当接す
    るように前記一方のワークを幅寄せし、前記基準ピンを
    下降させ、前記一方のワークの溶接線部分に他方のワー
    クの溶接線部分が近づくように別の幅寄せ手段にて幅寄
    せすることにより位置決めするように構成されている請
    求項3記載の溶接システム。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の溶接手段は、エンド
    エフェクタとして溶接トーチを有する多関節ロボットか
    らなり前記第1及び第2の溶接ステーションの間に亘っ
    て走行可能に設けられた溶接ロボットでもって構成され
    ている請求項3又は4記載の溶接システム。
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