JP2005224028A - セグメントコイル接合装置および方法 - Google Patents

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    • H02K15/0068Connecting winding sections; Forming leads; Connecting leads to terminals
    • H02K15/0081Connecting winding sections; Forming leads; Connecting leads to terminals for form-wound windings

Abstract

【課題】セグメントコイルの連続溶接を全自動で行う。
【解決手段】セグメントコイル接合装置20は、溶接手段30とワーク保持・移動手段40とから構成されており、ワーク保持・移動手段40が備える保持部50は、複数組のセグメント端部対を所定の適切な位置に自動的に保持するための複数の機構を備えている。内径拡張機構51は、通常内径側に寄った状態となるセグメントを適正な位置に保持することができる。また、位置決め機構52は、複数組のセグメント端部対同士の絶縁隙間確保と径方向の位置決めを行うことができる。さらに、クランプ機構53は、内径拡張機構51と位置決め機構52とによって位置決め保持された複数組のセグメント端部対を確実に固定することができる。これらの機構によって接合箇所となる複数組のセグメント端部対を適正な位置に保持・固定することができる。
【選択図】図11

Description

本発明は、セグメント式モータに使用されるセグメントコイルを自動的に溶接接合する際に用いられるセグメントコイル接合装置、およびその装置を用いたセグメントコイル接合方法に関するものである。
従来から、鉄心に装備された複数のセグメントを接合することによって、モータの鉄心にコイルを巻回すようにした固定子(あるいは回転子)構造が知られている。このセグメント同士の接合には、セグメント接合部を連続的にアーク溶接することによって、溶接に要する時間を短縮する方法(以下、連続アーク溶接法とよぶ)を用いることが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この種の連続アーク溶接法では、まず、隣り合うセグメント接合部間にセグメント接合部を保持するための保持冶具なるものが設置され、セグメント接合部を所定の位置に保持・固定した上でアーク溶接を施すことが行われている。そして、この保持治具は、作業者の手作業によって設置されることが一般的である。
保持治具10の形状は、例えば、図1において例示されるような楔形状を有している。そして、この保持治具10を、環状に並んだ複数組のセグメント端部対12間に対して径方向外側から挿入することによって、接合対象となるセグメント端部対12の高精度な位置決めを実現することが可能となっている。保持治具10の挿入によって、複数組のセグメント端部対12同士の周方向での間隔が均一となり、コイル絶縁の確保と適正なコイル形状を得ることができるのである。
特開2000−350422号公報
しかしながら、従来のセグメントコイル接合における保持治具設置作業は、すべて作業者による手作業で実施されていたために、生産性の低いものであった。また、楔形状の保持治具を用いたコイル位置決めは、保持治具によってコイルの絶縁皮膜を傷つけないようにしながらコイル腹部に食い込ませなければならないので、時間と労力を要するものであった。そこで、生産コストを悪化させることなく、しかも高い生産性でセグメントコイル接合を行うことができる装置の実現が求められていた。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできるセグメントコイル接合装置および方法を提供することを目的とする。より具体的には、本発明は、セグメント式コイルモータのコイルを連続溶接する場合において、全自動で、かつ、製品品質を維持した形で、生産コストを悪化させることなく高い生産性を備えるセグメントコイルの接合装置および方法を提供することにある。この目的は、特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また、従属項は、本発明の更なる有利な具体例を規定するものである。
本発明に係るセグメントコイル接合装置は、環状鉄心に装備されたセグメントの接合箇所となる環状に並んだ複数組のセグメント端部対に対して相対移動可能な溶接手段と、前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するとともに、前記溶接手段に対して前記複数組のセグメント端部対を相対的に移動可能なワーク保持・移動手段と、を備え、前記ワーク保持・移動手段は、前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持するための保持部を有しており、かかる保持部によって前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持した状態で前記溶接手段を用いてアーク溶接を行うことにより、前記複数組のセグメント端部対を溶接接合する装置であって、前記保持部は、前記環状鉄心に装備されたセグメントの内径側を外径方向に押圧することによって前記セグメントの内径拡張を行う内径拡張機構を有しており、かかる内径拡張機構によって接合箇所となる前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持するようにしたことを特徴とする。
これによれば、接合箇所となる複数組のセグメント端部対を適正な位置に保持することが可能となるので、安定したコイル品質を維持することが可能となる。すなわち、環状鉄心に装備された未接合状態のセグメントは、通常内径側に寄った状態となっているので、上記保持部の内径拡張効果がコイル品質向上に寄与するのである。
また、本発明に係るセグメントコイル接合装置において、前記内径拡張機構は、前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するためのパレットと、前記パレットと弾性体を介して接続され、上下方向に駆動自在なベースと、前記ベースに対して上向きに固定突設され、前記ベースの上下駆動に従って上下方向に移動するシャフトと、前記シャフトの上下動に従って水平方向に駆動されることにより、前記シャフトが下方向に駆動されるときには前記セグメントと非接触となり、前記シャフトが上方向に駆動されるときには前記セグメントと接触してセグメントの内径側を外径方向に押圧することとなる内径拡張ガイドと、を含む構成とすることが好適である。
これによれば、セグメントの位置決めのためにシャフトを上昇させたとき、弾性体の効果によってセグメントの固定と内径拡張に時間差が生じるので、セグメントコイルを傷つけることなく適正な位置にセグメントを保持することが可能となる。
本発明に係る別のセグメントコイル接合装置は、環状鉄心に装備されたセグメントの接合箇所となる環状に並んだ複数組のセグメント端部対に対して相対移動可能な溶接手段と、前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するとともに、前記溶接手段に対して前記複数組のセグメント端部対を相対的に移動可能なワーク保持・移動手段と、を備え、前記ワーク保持・移動手段は、前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持するための保持部を有しており、かかる保持部によって前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持した状態で前記溶接手段を用いてアーク溶接を行うことにより、前記複数組のセグメント端部対を溶接接合する装置であって、前記保持部は、前記複数組のセグメント端部対同士の絶縁隙間確保と径方向の位置決めのための位置決め機構を有しており、かかる位置決め機構は、上方に弾性体を、下方に位置決め爪を備える複数の径の異なる環状リングと、前記複数の環状リング集合を上下方向に駆動するための駆動シリンダと、を備え、前記駆動シリンダによって前記複数の環状リング集合を下方向に駆動することにより、最も径の小さい内側の環状リングから最も径の大きな外側の環状リングに至るまでのすべての環状リングが順次前記セグメント端部対間に挿入されるようにしたことを特徴とする。
これによれば、内径側に寄ろうとするセグメントに対して、内径側から順に外径側に向かって環状リングが挿入されることになるので、セグメントコイルに無理な力を掛けることなく、複数組のセグメント端部対同士の絶縁隙間確保と径方向の位置決めを行うことが可能となる。
また、本発明に係る別のセグメントコイル接合装置において、前記位置決め機構は片持ち構造で構成されており、位置決め動作が実行される動作位置に対して固定・退避自在であることとすることができる。
すなわち、位置決め機構を片持ち構造とすることによって、設備の小型化を図ることができるのである。
さらに、本発明に係る別のセグメントコイル接合装置において、前記片持ち構造の位置決め機構は複数のガイドローラを備えており、前記複数のガイドローラは、前記動作位置での位置決め機構の固定を助ける構成とすることが好適である。
これによれば、設備の小型化のために片持ち構造とした位置決め機構の停止精度を向上することができる。また、複数のガイドローラは、片持ち構造とした位置決め機構の移動や固定を助けるだけではなく、環状リングが作動する際の圧力受けの役割も発揮することができる。
本発明に係る他のセグメントコイル接合装置は、環状鉄心に装備されたセグメントの接合箇所となる環状に並んだ複数組のセグメント端部対に対して相対移動可能な溶接手段と、前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するとともに、前記溶接手段に対して前記複数組のセグメント端部対を相対的に移動可能なワーク保持・移動手段と、を備え、前記ワーク保持・移動手段は、前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持するための保持部を有しており、かかる保持部によって前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持した状態で前記溶接手段を用いてアーク溶接を行うことにより、前記複数組のセグメント端部対を溶接接合する装置であって、前記保持部は、前記環状鉄心に装備されたセグメントの内径側を外径方向に押圧することによって前記セグメントの内径拡張を行う内径拡張機構と、前記複数組のセグメント端部対同士の絶縁隙間確保と径方向の位置決めのための位置決め機構と、前記内径拡張機構と前記位置決め機構とによって位置決めされた前記複数組のセグメント端部対をクランプして固定するクランプ機構と、を有しており、前記内径拡張機構は、前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するためのパレットと、前記パレットと弾性体を介して接続され、上下方向に駆動自在なベースと、前記ベースに対して上向きに固定突設され、前記ベースの上下駆動に従って上下方向に移動するシャフトと、前記シャフトの上下動に従って水平方向に駆動されることにより、前記シャフトが下方向に駆動されるときには前記セグメントと非接触となり、前記シャフトが上方向に駆動されるときには前記セグメントと接触してセグメントの内径側を外径方向に押圧することとなる内径拡張ガイドと、を備えることによって接合箇所となる前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持し、前記位置決め機構は、上方に弾性体を、下方に位置決め爪を備える複数の径の異なる環状リングと、前記複数の環状リング集合を上下方向に駆動するための駆動シリンダと、を備え、前記駆動シリンダによって前記複数の環状リング集合を下方向に駆動することにより、最も径の小さい内側の環状リングから最も径の大きな外側の環状リングに至るまでのすべての環状リングが順次前記セグメント端部対間に挿入されることによって前記複数組のセグメント端部対の位置決めを行い、前記クランプ機構は、前記複数組のセグメント端部対を挿入するための複数の開口部を備えるとともに、かかる開口部の一辺に鋸歯形状を有する第1のクランププレートと、前記第1のクランププレートの鋸歯形状とは対面方向に形成された鋸歯形状を有する第2のクランププレートと、を備え、前記第1および第2のクランププレートを重装した状態で前記複数の開口部に前記複数組のセグメント端部対をそれぞれ挿入した上で、前記第1および第2のクランププレートをそれぞれ逆方向に摺動させることにより、前記2つのクランププレートが有する鋸歯形状が前記複数組のセグメント端部対間に挟入され、前記複数組のセグメント端部対が所定位置に固定されるようにしたことを特徴とする。
これによれば、内径拡張機構と位置決め機構とによって位置決め保持された複数組のセグメント端部対を、クランプ機構によって確実に固定することができる。これらの作業は、本発明に係るセグメントコイル接合装置によってすべて自動的に実施することが可能である。
また、本発明に係る他のセグメントコイル接合装置において、前記第1および第2のクランププレートは、それぞれが駆動機構に接続されることによって前記摺動が可能であり、前記駆動機構と前記第1および第2のクランププレートは、着脱自在に接続していることとすることが好適である。
これによれば、2つのクランププレートのメンテナンス性を向上させることができる。
本発明に係るセグメントコイル接合方法は、環状鉄心に装備されたセグメントの接合箇所となる環状に並んだ複数組のセグメント端部対に対して相対移動可能な溶接手段と、前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するとともに、前記溶接手段に対して前記複数組のセグメント端部対を相対的に移動可能なワーク保持・移動手段と、を備えるセグメントコイル接合装置を、コンピュータを用いて動作させる際に用いられる方法であって、コンピュータに、接合対象となる前記セグメントが装備された環状鉄心を前記ワーク保持・移動手段にセットし、かかる環状鉄心を固定・保持させるステップと、前記ワーク保持・移動手段が備える内径拡張機構によって、前記環状鉄心に装備されたセグメントの内径側を外径方向に押圧させることにより、前記セグメントの内径拡張を実行させるステップと、前記ワーク保持・移動手段が備える位置決め機構によって、前記複数組のセグメント端部対同士の絶縁隙間確保と径方向の位置決めを実行させるステップと、前記ワーク保持・移動手段が備えるクランプ機構によって、前記内径拡張機構と前記位置決め機構とによって位置決めされた前記複数組のセグメント端部対をクランプして固定させるステップと、前記クランプ機構による前記複数組のセグメント端部対のクランプ固定を保持した状態で、前記位置決め機構を退避させるステップと、前記溶接手段に前記複数組のセグメント端部対の溶接接合を実行させるステップと、を含む処理を実行させることを特徴とする。
このような本発明に係るセグメントコイル接合方法において、前記内径拡張機構は、前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するためのパレットと、前記パレットと弾性体を介して接続され、上下方向に駆動自在なベースと、前記ベースに対して上向きに固定突設され、前記ベースの上下駆動に従って上下方向に移動するシャフトと、前記シャフトの上下動に従って水平方向に駆動されることにより、前記シャフトが下方向に駆動されるときには前記セグメントと非接触となり、前記シャフトが上方向に駆動されるときには前記セグメントと接触してセグメントの内径側を外径方向に押圧することとなる内径拡張ガイドと、を備えることによって接合箇所となる前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持するように構成することが可能である。また、前記位置決め機構は、上方に弾性体を、下方に位置決め爪を備える複数の径の異なる環状リングと、前記複数の環状リング集合を上下方向に駆動するための駆動シリンダと、を備え、前記駆動シリンダによって前記複数の環状リング集合を下方向に駆動することにより、最も径の小さい内側の環状リングから最も径の大きな外側の環状リングに至るまでのすべての環状リングが順次前記セグメント端部対間に挿入されることによって前記複数組のセグメント端部対の位置決めを行うような構成とすることが可能である。さらに、前記クランプ機構は、前記複数組のセグメント端部対を挿入するための複数の開口部を備えるとともに、かかる開口部の一辺に鋸歯形状を有する第1のクランププレートと、前記第1のクランププレートの鋸歯形状とは対面方向に形成された鋸歯形状を有する第2のクランププレートと、を備え、前記第1および第2のクランププレートを重装した状態で前記複数の開口部に前記複数組のセグメント端部対をそれぞれ挿入した上で、前記第1および第2のクランププレートをそれぞれ逆方向に摺動させることにより、前記2つのクランププレートが有する鋸歯形状が前記複数組のセグメント端部対間に挟入され、前記複数組のセグメント端部対が所定位置に固定されるように構成することが可能である。
なお上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
本発明によれば、セグメント式コイルモータに用いられるセグメントコイルを連続溶接する装置あるいは方法において、全自動で、かつ、製品品質を維持した形で、生産コストを悪化させることなく高い生産性を備える装置あるいは方法を提供することが可能となる。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図2A、図2Bおよび図2Cは、本実施形態に係るセグメントコイル接合装置20の装置構成を示す概略図である。なお、図2Aはセグメントコイル接合装置20を側面から観た図であり、図2Bはセグメントコイル接合装置20を正面から観た図であり、図2Cはセグメントコイル接合装置20を上面から観た図である。また、本実施形態に係るセグメントコイル接合装置20が接合対象とするワーク(セグメント14)は、背景技術において図1で示したものと同様とする。
本実施形態に係るセグメントコイル接合装置20は、大きく分類して溶接手段30とワーク保持・移動手段40とから構成されている。
溶接手段30は、例えば、溶接トーチ31と、この溶接トーチ31を上下左右に移動可能なロボットアーム32とから構成することが可能である。このような構成とすることによって、環状鉄心16に装備されたセグメント14の接合箇所となる環状に並んだ複数組のセグメント端部対12に対して、溶接トーチ31を相対移動可能とすることができる。なお、溶接トーチ31は、アーク放電用の電極を備えており、図示しない電源から供給される電流により、セグメント端部対12との間にアークを発生させ、所定位置においてセグメント端部対12のアーク溶接(TIG溶接を含む)を実行することができるようになっている。
一方、ワーク保持・移動手段40は、セグメント14が装備された環状鉄心16を保持することが可能であるとともに、溶接手段30に対して複数組のセグメント端部対12を相対的に移動することが可能な機能を備えている。具体的な構成としては、例えば、接合対象となるセグメント14が装備された環状鉄心16を装置内に受け入れ、接合が完了した製品を搬出するためのワーク搬入出部41と、受け入れた環状鉄心16を固定・保持するための保持部50と、固定・保持した環状鉄心16を所定の回転速度で回転させるための回転機構44とから構成することが可能である。
なお、図2Aないし図2Cにおいて、ワーク搬入出部41は、環状鉄心16を固定保持するためのワーク搬送台42がボールネジ43によって駆動されることとした場合を例示しているが、環状鉄心16を固定保持した状態で搬送できるものであればどのような構造を有するものであっても良い。また、図2Aないし図2Cでは、ワーク搬入出部41が1つ設置された場合について例示しているが、複数設置することとしても良い。
また、回転機構44については、例えば、モータ駆動により回転動作を行なうように構成することができる。したがって、溶接手段30の位置制御と回転機構44の回転制御を図示しないコンピュータ制御部によって行うことにより、溶接トーチ31とセグメント端部対12との間の相対的な位置制御を行うことができるので、セグメント端部対12の適切な溶接接合を行うことが可能となっている。
さらに、本実施形態で特徴的なこととして、ワーク保持・移動手段40が備える保持部50は、複数組のセグメント端部対12を所定の適切な位置に自動的に保持するための複数の機構51,52,53を有していることが挙げられる。以下、これらの機構51,52,53についてのより詳細な説明を行う。
まず、保持部50は、環状鉄心16に装備されたセグメント14の内径側を外径方向に押圧することによってセグメント14の内径拡張を行うことができる内径拡張機構51を有している。この内径拡張動作が最初に実施されるのは、環状鉄心16に装備された未接合状態のセグメント14が、通常、全体的に内径側に寄った状態となっているためである。したがって、セグメント14の内径拡張をまず実施することにより、接合箇所となる複数組のセグメント端部対12を適正な位置に保持することが可能となるのである。
内径拡張機構51の具体的な構成について、図3、図3A、図3Bおよび図3Cを用いて説明すると、内径拡張機構51は、セグメント14が装備された環状鉄心16を保持するためのパレット60と、パレット60とバネ61を介して接続され、上下方向に駆動自在なベース62と、ベース62に対して上向きに固定突設され、ベース62の上下駆動に従って上下方向に移動するシャフト63と、シャフト63の上下動に従って水平方向に駆動されることにより、シャフト63が下方向に駆動されるときにはセグメント14と非接触となり、シャフト63が上方向に駆動されるときにはセグメント14と接触してセグメント14の内径側を外径方向に押圧することとなる内径拡張ガイド64と、から構成されている。
ワーク搬入出部41によって搬入されたセグメント14未溶接状態の環状鉄心16は、最初、図3Aで示すような状態になっている。この状態において、ベース62とパレット60を接続するバネ61は伸びた状態を維持している。
続いて、ベース62を上昇させると、まず、セグメント14および環状鉄心16が所定の位置にセットされた状態になる(図3Bの状態)。この位置については、パレット60に設置されている位置決めピン65が基準プレート66に当接することによって決定することが可能である。また、図3Bの状態においては、未だバネ61は伸びた状態を維持しており、シャフト63は内径拡張ガイド64を駆動するには至っていない。
図3Bの状態からさらにベース62を上昇させると、バネ61が縮むことによってベース62に固定突設されたシャフト63が上昇し、内径拡張ガイド64を水平駆動させることになる(図3Cの状態)。ここで、内径拡張ガイド64は、例えば、図4で示すような扇形状をした複数の部材から構成することが可能であり、常には内径拡張ガイド64の周囲を取り囲むように設置されたゴム67によって内径方向に退避しているようにすることができる。したがって、シャフト63が下方向に退避しているとき(図3A、図3Bの状態のとき)にはセグメント14と内径拡張ガイド64は非接触となる。一方、シャフト63が上方向に駆動され、シャフト63がゴム67の弾性力に抗して内径拡張ガイド64を水平方向外径側に駆動したときには、内径拡張ガイド64はセグメント14と接触してセグメント14の内径側を外径方向に押圧することとなる。
さらに、内径拡張ガイド64を水平方向外径側に駆動することになるシャフト63の先端部は、先細りの台形形状であるため、内径拡張ガイド64の駆動を徐々に行うことができるようになっている。したがって、内径拡張機構51によれば、セグメント14の位置決めのためにシャフト63を上昇させたとき、バネ61による弾性力の効果とシャフト63先端部の先細り形状の効果とによってセグメント14の固定と内径拡張に時間差が生じるので、セグメント14が完全に停止した状態で徐々に内径拡張を行うことができるのである。つまり、本実施形態に係る内径拡張機構51によれば、セグメント14を傷つけることなく適正な位置にセグメント14を保持することが可能となるのである。
次に、保持部50が備える位置決め機構52の具体的な構成について、図5、図5A、図5B、図5Cおよび図6を用いて説明する。位置決め機構52は、前述した内径拡張機構51によって内径拡張されたセグメント14について、さらに、複数組のセグメント端部対12同士の絶縁隙間確保と径方向の位置決めのために用いられるものである。なお、図5は位置決め機構52の全体構成を示す概略図であり、図5Aは作動前の位置決め機構52を示す図であり、図5Bは作動時の位置決め機構52を示す図であり、図5Cは位置決め機構52作動時の作用部を説明するための図である。また、図6は、位置決め機構52の駆動機構を説明するための図である。
図5ないし図5Cで示されるとおり、位置決め機構52は、上方にバネ70を、下方に位置決め爪71を備える複数の径の異なる環状リング72と、複数の環状リング72の集合体を上下方向に駆動するための駆動シリンダ73とから構成されている。また、位置決め機構52は、作動していない状態において、最も径の小さい内側の環状リング72がワーク(セグメント14)に最も接近しており、径の大きな外側の環状リング72になるに従ってワーク(セグメント14)から離れた位置となるように構成されている。つまり、位置決め機構52の作用部(環状リング集合体)の外観形状は、ちょうど逆円錐の先端を切断したような、円錐曲面を有するすり鉢形状をしている。したがって、駆動シリンダ73によって複数の環状リング72集合を下方向に駆動することにより、最も径の小さい内側の環状リング72から最も径の大きな外側の環状リング72に至るまでのすべての環状リング72が、順次セグメント端部対12間に挿入されることになる(図5A、図5B参照)。このように位置決め機構52の作用部(環状リング集合体)をすり鉢形状としたのは、セグメント14には内径側に寄ろうとする傾向があるためであり、内径側から順に外径側に向かって環状リング72を挿入することによって、セグメントコイル14に無理な力を掛けることなく、複数組のセグメント端部対12同士の絶縁隙間確保と径方向の位置決めを行うことが可能となるのである。
また、図5Cにおいてより詳細に示されるように、環状リング72下端に備わる位置決め爪71は、セグメント端部対12の先端のみに接触し、セグメント14の絶縁被膜や環状鉄心16などの他の部分に接触しないようになっている。これは、装置側が備える位置決めベース74と位置決め機構52側が備える下降端位置決め部材75の効果によるものである。これら位置決めベース74と下降端位置決め部材75の位置関係を調節することによって、適切な位置に環状リング72および位置決め爪71を停止させることができるのである。
さらに、位置決め機構52は、図6で示されるように片持ち構造とすることが好適である。このような片持ち構造とすることによって、設備の小型化を図ることができるからである。具体的には、振り込みシリンダ76によって環状リング72集合体と駆動シリンダ73が一体に駆動可能なので、位置決め動作が実行される動作・作用位置に対して、環状リング72集合体と駆動シリンダ73は固定・退避自在となっている。
また、設備小型化のために位置決め機構52を片持ち構造としたのであるが、動作・作用位置での停止精度は維持しておく必要がある。そのために、位置決め機構52には複数のガイドローラ77が設置されている。このガイドローラ77群は、動作・作用位置での位置決め機構52の固定を助ける機能と、環状リング72が作動する際の圧力受けの役割を担っている。すなわち、図5において詳細に示されているように、ガイドローラ77は、装置側の基準プレート78を挟み込むように、上下に設置されていることが好ましい。この理由は、上側のガイドローラ77は動作・作用位置への移動の際の挿入ガイドの役割を果たし、下側のガイドローラ77は環状リング72が作動する際の圧力受けとなるからである。
最後に、保持部50が備えるクランプ機構53の具体的な構成について、図7A、図7B、図8A、図8B、図8C、図9A、図9Bおよび図10を用いて説明する。クランプ機構53は、内径拡張機構51と位置決め機構52とによって位置決め保持された複数組のセグメント端部対12を確実に固定するために設けられた設備である。
クランプ機構53は、2つのクランププレート80,81と、このクランププレート80,81を駆動するためにそれぞれ接続される駆動機構82,83とから構成されている。
クランププレート80,81は、図8Aおよび図8Bにおいてより詳細に示されるように、複数組のセグメント端部対12を挿入するための複数の開口部80a,81aを備えている。また、開口部80a,81aの1辺には鋸歯形状80b,81bが形成されている。ここで、符号80で示されるクランププレートを第1のクランププレート、符号81で示されるクランププレートを第2のクランププレートと呼ぶこととすると、第1のクランププレート80と第2のクランププレート81に形成された鋸歯形状80b,81bは、それぞれ対面した方向に形成されている。そして、これら2つのクランププレート80,81は、第1および第2のクランププレート80,81が、図8Cで示されるように、重装された状態で使用されることになる。
ここで、図7Aおよび図9Aは、クランプ機構53が複数組のセグメント端部対12をクランプしていないアンクランプ状態を示す図である。この図7Aおよび図9Aが示すのは、2つのクランププレート80,81が共通して備える開口部80a,81aに複数組のセグメント端部対12が挿入されている状態である。
このように、複数の開口部80a,81aに複数組のセグメント端部対12をそれぞれ挿入した状態から、駆動機構82,83を駆動させて第1および第2のクランププレート80,81をそれぞれ逆方向に摺動させると、図7Bおよび図9Bにおいて示されるように、2つのクランププレートが有する鋸歯形状80b,81bが複数組のセグメント端部対12間に挟入され、複数組のセグメント端部対12が所定位置に固定されることになるのである。つまり、第1および第2のクランププレート80,81は、駆動機構82,83との接続部分が力点となり、鋸歯形状80b,81bの部分が作用点となることによって複数組のセグメント端部対12をクランプすることができるのである。
なお、第1のクランププレート80と駆動機構82、第2のクランププレート81と駆動機構83との接続は、クランププレート80,81側に設けられたプレート固定ピン90,91と(図8Aないし図8C参照)、駆動機構82,83側に設けられたプレート固定ピン収納部92とによって行われるようになっている(図10参照)。すなわち、プレート固定ピン収納部92にプレート固定ピン90を収納し、さらにクランププレート80の上側からプレート固定ピン収納部92に外径プレート押さえ93を嵌め込むことによって接続が行われているのである。図10に示すような接続構造を採用することによって、クランププレート80,81は、スムーズに摺動が可能となるとともに、容易に着脱することも可能となるのである。したがって、本実施形態に係るクランプ機構53によれば、2つのクランププレート80,81のメンテナンス性をも向上させることができるのである。
続いて、本実施形態に係るセグメントコイル接合装置20を用いてセグメント溶接を行なう場合の手順について、図11を用いて具体的に説明する。
まず、ワークとなるセグメント14が装備された環状鉄心16を、ワーク搬入出部41が備えるワーク搬送台42を用いて保持部50に搬入する。
続いて、セグメント14が装備された環状鉄心16は、保持部50が備える内径拡張機構51の作用を受けるので、セグメント14が内径拡張された状態で保持されることになる。
次に、位置決め機構52が駆動されることによってセグメント14に環状リング72が作用するので、複数組のセグメント端部対12間の絶縁隙間確保と径方向での位置決めが行われる。
内径拡張機構51による内径拡張と、位置決め機構52による絶縁隙間確保および径方向での位置決めが実施された状態で、複数組のセグメント端部対12は、クランプ機構53によって確実にクランプ固定されることになる。
その後、位置決め機構52が作用位置から退避し、溶接手段30によってセグメント端部対12の溶接接合が実施されることになる。
すべてのセグメント端部対12の溶接接合が終了すると、クランプ機構53および内径拡張機構51がそれぞれ退避することによってセグメント14は拘束を解かれ、ワーク搬入出部41が備えるワーク搬送台42によって、環状鉄心16は保持部50から搬出される。以上の手順を行うことによって、セグメントコイルの接合が完了するのである。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
接合対象となるワークを示すとともに、従来用いられていた保持治具を説明するための図である。 本実施形態に係るセグメントコイル接合装置の装置構成を示す概略図であり、かかる装置を側面から観た図である。 本実施形態に係るセグメントコイル接合装置の装置構成を示す概略図であり、かかる装置を正面から観た図である。 本実施形態に係るセグメントコイル接合装置の装置構成を示す概略図であり、かかる装置を上面から観た図である。 内径拡張機構の主要部分を例示する図である。 内径拡張機構の動作を説明するための図である。 内径拡張機構の動作を説明するための図である。 内径拡張機構の動作を説明するための図である。 内径拡張ガイドの形状を例示した図である。 位置決め機構の全体構成を示す概略図である。 作動前の位置決め機構を示す図である。 作動時の位置決め機構を示す図である。 位置決め機構作動時の作用部を説明するための図である。 位置決め機構の駆動機構を説明するための図である。 アンクランプ時のクランプ機構の全体構成を示す概略図である。 クランプ時のクランプ機構の全体構成を示す概略図である。 第1のクランププレートを示す図である。 第2のクランププレートを示す図である。 第1および第2のクランププレートが重装された状態を説明するための図である。 アンクランプ時のクランプ機構の要部を説明するための図である。 クランプ時のクランプ機構の要部を説明するための図である。 第1のクランププレートを駆動するための駆動機構を示すとともに、第1のクランププレートと駆動機構との接続構造を説明するための図である。 本実施形態に係るセグメントコイル接合装置を用いてセグメント溶接を行なう場合の手順を説明するための図である。
符号の説明
10 保持治具、12 セグメント端部対、14 セグメント、16 環状鉄心、20 セグメントコイル接合装置、30 溶接手段、31 溶接トーチ、32 ロボットアーム、40 ワーク保持・移動手段、41 ワーク搬入出部、42 ワーク搬送台、43 ボールネジ、44 回転機構、50 保持部、51 内径拡張機構、52 位置決め機構、53 クランプ機構、60 パレット、61 バネ、62 ベース、63 シャフト、64 内径拡張ガイド、65 位置決めピン、66 基準プレート、67 ゴム、70 バネ、71 位置決め爪、72 環状リング、73 駆動シリンダ、74 位置決めベース、75 下降端位置決め部材、76 振り込みシリンダ、77 ガイドローラ、78 基準プレート、80 第1のクランププレート、81 第2のクランププレート、80a,81a 開口部、80b,81b 鋸歯形状、82,83 駆動機構、90,91 プレート固定ピン、92 プレート固定ピン収納部、93 外径プレート押さえ。

Claims (9)

  1. 環状鉄心に装備されたセグメントの接合箇所となる環状に並んだ複数組のセグメント端部対に対して相対移動可能な溶接手段と、
    前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するとともに、前記溶接手段に対して前記複数組のセグメント端部対を相対的に移動可能なワーク保持・移動手段と、
    を備え、
    前記ワーク保持・移動手段は、前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持するための保持部を有しており、かかる保持部によって前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持した状態で前記溶接手段を用いてアーク溶接を行うことにより、前記複数組のセグメント端部対を溶接接合するセグメントコイル接合装置であって、
    前記保持部は、前記環状鉄心に装備されたセグメントの内径側を外径方向に押圧することによって前記セグメントの内径拡張を行う内径拡張機構を有しており、かかる内径拡張機構によって接合箇所となる前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持するようにしたことを特徴とするセグメントコイル接合装置。
  2. 請求項1に記載のセグメントコイル接合装置において、
    前記内径拡張機構は、
    前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するためのパレットと、
    前記パレットと弾性体を介して接続され、上下方向に駆動自在なベースと、
    前記ベースに対して上向きに固定突設され、前記ベースの上下駆動に従って上下方向に移動するシャフトと、
    前記シャフトの上下動に従って水平方向に駆動されることにより、前記シャフトが下方向に駆動されるときには前記セグメントと非接触となり、前記シャフトが上方向に駆動されるときには前記セグメントと接触してセグメントの内径側を外径方向に押圧することとなる内径拡張ガイドと、
    を含むことを特徴とするセグメントコイル接合装置。
  3. 環状鉄心に装備されたセグメントの接合箇所となる環状に並んだ複数組のセグメント端部対に対して相対移動可能な溶接手段と、
    前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するとともに、前記溶接手段に対して前記複数組のセグメント端部対を相対的に移動可能なワーク保持・移動手段と、
    を備え、
    前記ワーク保持・移動手段は、前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持するための保持部を有しており、かかる保持部によって前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持した状態で前記溶接手段を用いてアーク溶接を行うことにより、前記複数組のセグメント端部対を溶接接合するセグメントコイル接合装置であって、
    前記保持部は、前記複数組のセグメント端部対同士の絶縁隙間確保と径方向の位置決めのための位置決め機構を有しており、
    かかる位置決め機構は、
    上方に弾性体を、下方に位置決め爪を備える複数の径の異なる環状リングと、
    前記複数の環状リング集合を上下方向に駆動するための駆動シリンダと、
    を備え、
    前記駆動シリンダによって前記複数の環状リング集合を下方向に駆動することにより、最も径の小さい内側の環状リングから最も径の大きな外側の環状リングに至るまでのすべての環状リングが順次前記セグメント端部対間に挿入されるようにしたことを特徴とするセグメントコイル接合装置。
  4. 請求項3に記載のセグメントコイル接合装置において、
    前記位置決め機構は片持ち構造で構成されており、位置決め動作が実行される動作位置に対して固定・退避自在であることを特徴とするセグメントコイル接合装置。
  5. 請求項4に記載のセグメントコイル接合装置において、
    前記片持ち構造の位置決め機構は複数のガイドローラを備えており、
    前記複数のガイドローラは、前記動作位置での位置決め機構の固定を助けることを特徴とするセグメントコイル接合装置。
  6. 環状鉄心に装備されたセグメントの接合箇所となる環状に並んだ複数組のセグメント端部対に対して相対移動可能な溶接手段と、
    前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するとともに、前記溶接手段に対して前記複数組のセグメント端部対を相対的に移動可能なワーク保持・移動手段と、
    を備え、
    前記ワーク保持・移動手段は、前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持するための保持部を有しており、かかる保持部によって前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持した状態で前記溶接手段を用いてアーク溶接を行うことにより、前記複数組のセグメント端部対を溶接接合するセグメントコイル接合装置であって、
    前記保持部は、
    前記環状鉄心に装備されたセグメントの内径側を外径方向に押圧することによって前記セグメントの内径拡張を行う内径拡張機構と、
    前記複数組のセグメント端部対同士の絶縁隙間確保と径方向の位置決めのための位置決め機構と、
    前記内径拡張機構と前記位置決め機構とによって位置決めされた前記複数組のセグメント端部対をクランプして固定するクランプ機構と、
    を有しており、
    前記内径拡張機構は、
    前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するためのパレットと、
    前記パレットと弾性体を介して接続され、上下方向に駆動自在なベースと、
    前記ベースに対して上向きに固定突設され、前記ベースの上下駆動に従って上下方向に移動するシャフトと、
    前記シャフトの上下動に従って水平方向に駆動されることにより、前記シャフトが下方向に駆動されるときには前記セグメントと非接触となり、前記シャフトが上方向に駆動されるときには前記セグメントと接触してセグメントの内径側を外径方向に押圧することとなる内径拡張ガイドと、
    を備えることによって接合箇所となる前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持し、
    前記位置決め機構は、
    上方に弾性体を、下方に位置決め爪を備える複数の径の異なる環状リングと、
    前記複数の環状リング集合を上下方向に駆動するための駆動シリンダと、
    を備え、
    前記駆動シリンダによって前記複数の環状リング集合を下方向に駆動することにより、最も径の小さい内側の環状リングから最も径の大きな外側の環状リングに至るまでのすべての環状リングが順次前記セグメント端部対間に挿入されることによって前記複数組のセグメント端部対の位置決めを行い、
    前記クランプ機構は、
    前記複数組のセグメント端部対を挿入するための複数の開口部を備えるとともに、かかる開口部の一辺に鋸歯形状を有する第1のクランププレートと、
    前記第1のクランププレートの鋸歯形状とは対面方向に形成された鋸歯形状を有する第2のクランププレートと、
    を備え、
    前記第1および第2のクランププレートを重装した状態で前記複数の開口部に前記複数組のセグメント端部対をそれぞれ挿入した上で、前記第1および第2のクランププレートをそれぞれ逆方向に摺動させることにより、前記2つのクランププレートが有する鋸歯形状が前記複数組のセグメント端部対間に挟入され、前記複数組のセグメント端部対が所定位置に固定されるようにしたことを特徴とするセグメントコイル接合装置。
  7. 請求項6に記載のセグメントコイル接合装置において、
    前記第1および第2のクランププレートは、それぞれが駆動機構に接続されることによって前記摺動が可能であり、
    前記駆動機構と前記第1および第2のクランププレートは、着脱自在に接続していることを特徴とするセグメントコイル接合装置。
  8. 環状鉄心に装備されたセグメントの接合箇所となる環状に並んだ複数組のセグメント端部対に対して相対移動可能な溶接手段と、
    前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するとともに、前記溶接手段に対して前記複数組のセグメント端部対を相対的に移動可能なワーク保持・移動手段と、
    を備えるセグメントコイル接合装置を、コンピュータを用いて動作させる際に用いられるセグメントコイル接合方法であって、
    コンピュータに、
    接合対象となる前記セグメントが装備された環状鉄心を前記ワーク保持・移動手段にセットし、かかる環状鉄心を固定・保持させるステップと、
    前記ワーク保持・移動手段が備える内径拡張機構によって、前記環状鉄心に装備されたセグメントの内径側を外径方向に押圧させることにより、前記セグメントの内径拡張を実行させるステップと、
    前記ワーク保持・移動手段が備える位置決め機構によって、前記複数組のセグメント端部対同士の絶縁隙間確保と径方向の位置決めを実行させるステップと、
    前記ワーク保持・移動手段が備えるクランプ機構によって、前記内径拡張機構と前記位置決め機構とによって位置決めされた前記複数組のセグメント端部対をクランプして固定させるステップと、
    前記クランプ機構による前記複数組のセグメント端部対のクランプ固定を保持した状態で、前記位置決め機構を退避させるステップと、
    前記溶接手段に前記複数組のセグメント端部対の溶接接合を実行させるステップと、
    を含む処理を実行させることを特徴とするセグメントコイル接合方法。
  9. 請求項8に記載のセグメントコイル接合方法において、
    前記内径拡張機構は、
    前記セグメントが装備された環状鉄心を保持するためのパレットと、
    前記パレットと弾性体を介して接続され、上下方向に駆動自在なベースと、
    前記ベースに対して上向きに固定突設され、前記ベースの上下駆動に従って上下方向に移動するシャフトと、
    前記シャフトの上下動に従って水平方向に駆動されることにより、前記シャフトが下方向に駆動されるときには前記セグメントと非接触となり、前記シャフトが上方向に駆動されるときには前記セグメントと接触してセグメントの内径側を外径方向に押圧することとなる内径拡張ガイドと、
    を備えることによって接合箇所となる前記複数組のセグメント端部対を所定位置に保持し、
    前記位置決め機構は、
    上方に弾性体を、下方に位置決め爪を備える複数の径の異なる環状リングと、
    前記複数の環状リング集合を上下方向に駆動するための駆動シリンダと、
    を備え、
    前記駆動シリンダによって前記複数の環状リング集合を下方向に駆動することにより、最も径の小さい内側の環状リングから最も径の大きな外側の環状リングに至るまでのすべての環状リングが順次前記セグメント端部対間に挿入されることによって前記複数組のセグメント端部対の位置決めを行い、
    前記クランプ機構は、
    前記複数組のセグメント端部対を挿入するための複数の開口部を備えるとともに、かかる開口部の一辺に鋸歯形状を有する第1のクランププレートと、
    前記第1のクランププレートの鋸歯形状とは対面方向に形成された鋸歯形状を有する第2のクランププレートと、
    を備え、
    前記第1および第2のクランププレートを重装した状態で前記複数の開口部に前記複数組のセグメント端部対をそれぞれ挿入した上で、前記第1および第2のクランププレートをそれぞれ逆方向に摺動させることにより、前記2つのクランププレートが有する鋸歯形状が前記複数組のセグメント端部対間に挟入され、前記複数組のセグメント端部対が所定位置に固定されるようにしたことを特徴とするセグメントコイル接合方法。

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