JP2005081491A - トメワ圧入装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ガイド治具にセットしたトメワの状態に関わらず、トメワを確実に捕らえて、シャフトの穴と、その穴の内面に設けた溝に正確に圧入できるプレス圧入装置を提供する。
【解決手段】 ガイド治具と、プレスヘッドを備えたトメワ圧入装置において、プレスヘッドの外径が外力により容易に縮小する機能を持たせるとともに、、縮小量を規制する機能を持たせ、且つ、ガイド治具によるトメワ縮小に合わせてプレスヘッドの外径を縮小させ、トメワとの密着を保持して均等加圧をかける機能を持たせる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ガイド治具と、プレスヘッドを備えたトメワ圧入装置において、プレスヘッドの外径が外力により容易に縮小する機能を持たせるとともに、、縮小量を規制する機能を持たせ、且つ、ガイド治具によるトメワ縮小に合わせてプレスヘッドの外径を縮小させ、トメワとの密着を保持して均等加圧をかける機能を持たせる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シャフトに設けた溝にトメワを装着させる機能を備えたトメワ圧入装置に関するものである。
シャフトにトメワを圧入するに際しては、人手では難しいので従来より圧入装置を用いていた(例えば特許文献1)。
シャフトの端面に開口する穴に設けた周方向の溝にトメワを装着させるトメワ圧入装置は、プレスヘッドに円柱ブロックを具備しており、そのブロックは通常は硬質材料で出来ており、外径が容易に可変しない構造である。
図5において、シャフト5にベアリング6を取り付けた後の、穴51の溝52にトメワ4を挿入する工程で使用するトメワ圧入装置の構成を説明する。
プレスヘッド1Bは円柱ブロック13を有しており、その直径はシャフト5の穴51の直径より小さくしている。ガイド治具2は内部に円錐台を逆さにした形状のトンネル傾斜面21を有しており、そのトンネル傾斜面21上部のトメワ挿入口22の直径はトメワ4の外径より大きく取り、下部のトメワ出口23の直径をシャフト5の穴51の直径と同一寸法に取ってある。トメワ4は元々弾性変形し易い材料を使っているため、トメワ4はガイド治具2のトンネル傾斜面21を下向きに通過させるとトンネル傾斜面21に倣うように外径が縮小していき、シャフト5の穴51と同サイズの外径になる。シャフト5は位置決めテーブル3で固定してあり、その上に穴51とトメワ出口23が合致するようにしてガイド治具2をセットしている。トメワ4はガイド治具2のトメワ挿入口22から投入し、トメワ4の外径とトンネル傾斜面21の内径が合致する位置に止まっている。
図6(a)〜(d)にその動作過程を示す。
図6(a)では、プレスヘッド1が下降して、円柱ブロック13がガイド治具2のトンネル傾斜面21内部に止まるトメワ4に接近し、トメワ4の外径とトンネル傾斜面21の内径が合致する接触点24で円柱ブロックとトメワ4が接触して当たり面が完全密着する。プレスヘッド1が更に下降すると、接触点24では座標軸7に示すように、プレスヘッド1による下降方向の力FzとFzに対するトンネル傾斜面21の反力FAとを受けて、トメワ4には内向きの力Foが働きトンネル傾斜面21に倣って外径が縮小する。この様にトメワ4はトンネル傾斜面21を下降しながら外径の縮小を続ける。
図6(b)では、縮小したトメワ4がガイド治具2のトメワ出口23を抜けてシャフト5の穴51に入る。
図6(c)では、トメワ4は円柱ブロックに押されて溝52の位置まで下降してベアリング6と円柱ブロック13に挟まれた状態のまま、トメワ4に弾性復元作用が自然に働いてトメワ4の外輪が拡大して溝52に入り込む。
図6(d)では、作業完了後にプレスヘッド1が上昇してシャフト5及びガイド治具2から離れる。
このように、従来のトメワ圧入装置は、ガイド治具にセットしたトメワを外径の可変しないプレスヘッドで押し込み、トメワの弾性変形を利用してシャフトの穴と軸の溝にトメワを装着できるようになっている。
特開平7−1360号公報
シャフトの端面に開口する穴に設けた周方向の溝にトメワを装着させるトメワ圧入装置は、プレスヘッドに円柱ブロックを具備しており、そのブロックは通常は硬質材料で出来ており、外径が容易に可変しない構造である。
図5において、シャフト5にベアリング6を取り付けた後の、穴51の溝52にトメワ4を挿入する工程で使用するトメワ圧入装置の構成を説明する。
プレスヘッド1Bは円柱ブロック13を有しており、その直径はシャフト5の穴51の直径より小さくしている。ガイド治具2は内部に円錐台を逆さにした形状のトンネル傾斜面21を有しており、そのトンネル傾斜面21上部のトメワ挿入口22の直径はトメワ4の外径より大きく取り、下部のトメワ出口23の直径をシャフト5の穴51の直径と同一寸法に取ってある。トメワ4は元々弾性変形し易い材料を使っているため、トメワ4はガイド治具2のトンネル傾斜面21を下向きに通過させるとトンネル傾斜面21に倣うように外径が縮小していき、シャフト5の穴51と同サイズの外径になる。シャフト5は位置決めテーブル3で固定してあり、その上に穴51とトメワ出口23が合致するようにしてガイド治具2をセットしている。トメワ4はガイド治具2のトメワ挿入口22から投入し、トメワ4の外径とトンネル傾斜面21の内径が合致する位置に止まっている。
図6(a)〜(d)にその動作過程を示す。
図6(a)では、プレスヘッド1が下降して、円柱ブロック13がガイド治具2のトンネル傾斜面21内部に止まるトメワ4に接近し、トメワ4の外径とトンネル傾斜面21の内径が合致する接触点24で円柱ブロックとトメワ4が接触して当たり面が完全密着する。プレスヘッド1が更に下降すると、接触点24では座標軸7に示すように、プレスヘッド1による下降方向の力FzとFzに対するトンネル傾斜面21の反力FAとを受けて、トメワ4には内向きの力Foが働きトンネル傾斜面21に倣って外径が縮小する。この様にトメワ4はトンネル傾斜面21を下降しながら外径の縮小を続ける。
図6(b)では、縮小したトメワ4がガイド治具2のトメワ出口23を抜けてシャフト5の穴51に入る。
図6(c)では、トメワ4は円柱ブロックに押されて溝52の位置まで下降してベアリング6と円柱ブロック13に挟まれた状態のまま、トメワ4に弾性復元作用が自然に働いてトメワ4の外輪が拡大して溝52に入り込む。
図6(d)では、作業完了後にプレスヘッド1が上昇してシャフト5及びガイド治具2から離れる。
このように、従来のトメワ圧入装置は、ガイド治具にセットしたトメワを外径の可変しないプレスヘッドで押し込み、トメワの弾性変形を利用してシャフトの穴と軸の溝にトメワを装着できるようになっている。
しかしながら、従来のトメワ圧入装置は、ガイド治具にセットしたトメワを外径の可変しないプレスヘッドで押し込み、トメワの弾性変形を利用してシャフトの穴と、穴の内面に形成した溝にトメワを装着する機構になっていて、圧入時にプレスヘッドの押し当て部分がシャフトと干渉するのを避ける為にその大きさや形状に制約を受けて、トメワに対してプレスヘッドの当たり面積が小さくなる。その為ガイド治具にセットしたトメワの位置や状態にバラツキがある場合には、プレスヘッドでトメワを正確に捕らえられずにガイド治具への引っ掛けやトメワの曲げ等の不具合が発生するという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、ガイド治具にセットしたトメワの状態に関わらず、トメワを確実に捕らえて、シャフトの穴と、その穴の内面に設けた溝に正確に圧入できるプレス圧入装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、ガイド治具にセットしたトメワの状態に関わらず、トメワを確実に捕らえて、シャフトの穴と、その穴の内面に設けた溝に正確に圧入できるプレス圧入装置を提供することを目的とするものである。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したものである。
請求項1に記載の発明は、プレスヘッドの外径が外力により容易に縮小する機能を有し、且つ、縮小量を規制する機能を有し、且つ、ガイド治具によるトメワ縮小に合わせてプレスヘッドの外径を縮小させ、トメワとの密着を保持して均等加圧をかける機能を有することを特徴とするものである。
このようになっているため、ガイド治具にセットしたトメワの状態に関わらず、トメワを確実に捕らえて、シャフトの端面に開口する穴に設けた周方向の溝に正確に圧入することができる。
また、請求項2に記載の発明は、プレスヘッドの内径が外力により容易に拡大する機能を有し、且つ、拡大量を規制する機能を有し、且つ、ガイド治具によるトメワ拡大に合わせてプレスヘッドの内径を拡大させ、トメワとの密着を保持して均等加圧をかける機能を有することを特徴とするものである。
このようになっているため、ガイド治具にセットしたトメワの状態に関わらず、トメワを確実に捕らえて、シャフトの外周に設けた周方向の溝に正確に圧入することができる。
請求項1に記載の発明は、プレスヘッドの外径が外力により容易に縮小する機能を有し、且つ、縮小量を規制する機能を有し、且つ、ガイド治具によるトメワ縮小に合わせてプレスヘッドの外径を縮小させ、トメワとの密着を保持して均等加圧をかける機能を有することを特徴とするものである。
このようになっているため、ガイド治具にセットしたトメワの状態に関わらず、トメワを確実に捕らえて、シャフトの端面に開口する穴に設けた周方向の溝に正確に圧入することができる。
また、請求項2に記載の発明は、プレスヘッドの内径が外力により容易に拡大する機能を有し、且つ、拡大量を規制する機能を有し、且つ、ガイド治具によるトメワ拡大に合わせてプレスヘッドの内径を拡大させ、トメワとの密着を保持して均等加圧をかける機能を有することを特徴とするものである。
このようになっているため、ガイド治具にセットしたトメワの状態に関わらず、トメワを確実に捕らえて、シャフトの外周に設けた周方向の溝に正確に圧入することができる。
本発明のプレス圧入装置によれば、ガイド治具にセットしたトメワの状態に関わらず、トメワを確実に捕らえて、シャフト穴と軸の溝にトメワを正確に圧入できる。この装置は簡単な構造であり、これを利用することで組立工程の自動化が容易に実現でき、且つ、低コストで構築することができるという効果がある。
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施例であり、トメワ圧入装置の側断面図を示したものである。図1を用いて、シャフト5にベアリング6を取り付けた後の、シャフト穴51の内周面に形成した周方向の溝52にトメワ4を挿入する工程で使用するトメワ圧入装置の構成を説明する。
プレスヘッド1は、短冊形にカットしたバネ鋼板11をトメワ4の外径と同一寸法の円筒形になるように複数枚並べて配置し、バネ鋼板11の上端部分をネジ止めして固定している。バネ鋼板11はある程度の外力を受けると弾性変形する特性があり、隣り合うバネ鋼板11同士の間に適当な隙間を設け、円筒軸心に向かって夫々のバネ鋼板11の下端部分に均一の外力を与えることで、バネ鋼板11同士を干渉させることなく円筒軸心に向けて均一に曲げ変形させて円筒径を適切に縮小させることができる。更に、このプレスヘッド1はバネ鋼板11の円筒内部に円柱形のストッパ12を有することでバネ鋼板11の円筒径の縮小量を予め規制できるという特徴を持っている。ガイド治具2は内部に円錐台を逆さにした形状のトンネル傾斜面21を有しており、そのトンネル傾斜面21上部のトメワ挿入口22の直径はトメワ4の外径より大きく取り、下部のトメワ出口23の直径をシャフト5の穴51の直径と同一寸法に取ってある。トメワ4は元々弾性変形し易い材料を使っているため、トメワ4はこのガイド治具2のトンネル傾斜面21を下向きに通過させるとトンネル傾斜面21に倣うように外径が縮小していき、シャフト5の穴51と同サイズの外径になる。シャフト5は位置決めテーブル3で固定してあり、その上に穴51とトメワ出口23が合致するようにしてガイド治具2をセットしている。トメワ4はガイド治具2のトメワ挿入口22から投入し、トメワ4の外径とトンネル傾斜面21の内径が合致する位置に止まっている。
図2(a)〜(d)にその動作過程を示す。図2(a)では、プレスヘッド1が下降して、バネ鋼板11がガイド治具2のトンネル傾斜面21内部に止まるトメワ4に接近し、トメワ4の外径とトンネル傾斜面21の内径が合致する接触点24でバネ鋼板11とトメワ4が接触して当たり面が完全密着する。仮にトメワ4がトンネル傾斜面21内部で斜めになる等して止まる位置にバラツキがある場合でも、バネ鋼板11の円筒径が十分に大きいため、プレスヘッド1の下降中にバネ鋼板11下部がトメワ4の何れかの部位に当たり、押されるようにしてトメワ4がトンネル傾斜面21を滑って接触点24まで到達する。プレスヘッド1が更に下降すると、接触点24では座標軸7に示すように、プレスヘッド1による下降方向の力FzとFzに対するトンネル傾斜面21の反力Faとを受けて、トメワ4には内向きの力Foが働きトンネル傾斜面21に倣って外径が縮小する。同様にバネ鋼板11下部もトンネル傾斜面21に接触すると内向きの力Foを受けてトンネル傾斜面21に倣いながら円筒径が縮小する。この様にトメワ4とバネ鋼板11は常に密着した状態でトンネル傾斜面21を下降しながら外径の縮小を続ける。
図2(b)では、縮小したトメワ4がガイド治具2のトメワ出口23を抜けてシャフト5の穴51に入る。この時、トメワ4外径の縮小は止まるが、バネ鋼板11はガイド治具5のトンネル傾斜面21内部にあるので円筒径縮小が止まらず、円筒径の小さくなったバネ鋼板11がトメワ4当たり面から外れる可能性がある。それを防ぐ為、変形するバネ鋼板11を円筒内部のストッパ12に当てさせ、円筒径の縮小を規制してトメワ4とバネ鋼板11の密着状態を保持させる。
図2(c)では、トメワ4はバネ鋼板11に押されて溝52の位置まで下降してベアリング6とバネ鋼板11に挟まれた状態のまま、トメワ4に弾性復元作用が自然に働いてトメワ4の外輪が拡大して溝52に入り込む。
図2(d)では、作業完了後にプレスヘッド1が上昇してシャフト5及びガイド治具2から離れる。当然、バネ鋼板11は外力から開放されて弾性復元する。
このように、本第1の実施例においては、プレスヘッドの外径が外力により容易に縮小する機能を有し、且つ、縮小量を規制する機能を有し、且つ、ガイド治具によるトメワ縮小に合わせてプレスヘッドの外径を縮小させ、トメワとの密着を保持して均等加圧をかける機能を有することで、ガイド治具にセットしたトメワの状態に関わらず、トメワを確実に捕らえて、シャフト穴の溝にトメワを正確に圧入することができる。
プレスヘッド1は、短冊形にカットしたバネ鋼板11をトメワ4の外径と同一寸法の円筒形になるように複数枚並べて配置し、バネ鋼板11の上端部分をネジ止めして固定している。バネ鋼板11はある程度の外力を受けると弾性変形する特性があり、隣り合うバネ鋼板11同士の間に適当な隙間を設け、円筒軸心に向かって夫々のバネ鋼板11の下端部分に均一の外力を与えることで、バネ鋼板11同士を干渉させることなく円筒軸心に向けて均一に曲げ変形させて円筒径を適切に縮小させることができる。更に、このプレスヘッド1はバネ鋼板11の円筒内部に円柱形のストッパ12を有することでバネ鋼板11の円筒径の縮小量を予め規制できるという特徴を持っている。ガイド治具2は内部に円錐台を逆さにした形状のトンネル傾斜面21を有しており、そのトンネル傾斜面21上部のトメワ挿入口22の直径はトメワ4の外径より大きく取り、下部のトメワ出口23の直径をシャフト5の穴51の直径と同一寸法に取ってある。トメワ4は元々弾性変形し易い材料を使っているため、トメワ4はこのガイド治具2のトンネル傾斜面21を下向きに通過させるとトンネル傾斜面21に倣うように外径が縮小していき、シャフト5の穴51と同サイズの外径になる。シャフト5は位置決めテーブル3で固定してあり、その上に穴51とトメワ出口23が合致するようにしてガイド治具2をセットしている。トメワ4はガイド治具2のトメワ挿入口22から投入し、トメワ4の外径とトンネル傾斜面21の内径が合致する位置に止まっている。
図2(a)〜(d)にその動作過程を示す。図2(a)では、プレスヘッド1が下降して、バネ鋼板11がガイド治具2のトンネル傾斜面21内部に止まるトメワ4に接近し、トメワ4の外径とトンネル傾斜面21の内径が合致する接触点24でバネ鋼板11とトメワ4が接触して当たり面が完全密着する。仮にトメワ4がトンネル傾斜面21内部で斜めになる等して止まる位置にバラツキがある場合でも、バネ鋼板11の円筒径が十分に大きいため、プレスヘッド1の下降中にバネ鋼板11下部がトメワ4の何れかの部位に当たり、押されるようにしてトメワ4がトンネル傾斜面21を滑って接触点24まで到達する。プレスヘッド1が更に下降すると、接触点24では座標軸7に示すように、プレスヘッド1による下降方向の力FzとFzに対するトンネル傾斜面21の反力Faとを受けて、トメワ4には内向きの力Foが働きトンネル傾斜面21に倣って外径が縮小する。同様にバネ鋼板11下部もトンネル傾斜面21に接触すると内向きの力Foを受けてトンネル傾斜面21に倣いながら円筒径が縮小する。この様にトメワ4とバネ鋼板11は常に密着した状態でトンネル傾斜面21を下降しながら外径の縮小を続ける。
図2(b)では、縮小したトメワ4がガイド治具2のトメワ出口23を抜けてシャフト5の穴51に入る。この時、トメワ4外径の縮小は止まるが、バネ鋼板11はガイド治具5のトンネル傾斜面21内部にあるので円筒径縮小が止まらず、円筒径の小さくなったバネ鋼板11がトメワ4当たり面から外れる可能性がある。それを防ぐ為、変形するバネ鋼板11を円筒内部のストッパ12に当てさせ、円筒径の縮小を規制してトメワ4とバネ鋼板11の密着状態を保持させる。
図2(c)では、トメワ4はバネ鋼板11に押されて溝52の位置まで下降してベアリング6とバネ鋼板11に挟まれた状態のまま、トメワ4に弾性復元作用が自然に働いてトメワ4の外輪が拡大して溝52に入り込む。
図2(d)では、作業完了後にプレスヘッド1が上昇してシャフト5及びガイド治具2から離れる。当然、バネ鋼板11は外力から開放されて弾性復元する。
このように、本第1の実施例においては、プレスヘッドの外径が外力により容易に縮小する機能を有し、且つ、縮小量を規制する機能を有し、且つ、ガイド治具によるトメワ縮小に合わせてプレスヘッドの外径を縮小させ、トメワとの密着を保持して均等加圧をかける機能を有することで、ガイド治具にセットしたトメワの状態に関わらず、トメワを確実に捕らえて、シャフト穴の溝にトメワを正確に圧入することができる。
図3は本発明の第2の実施例の構成を示す図である。図3において、シャフト5Aにベアリング6Aを取り付けた後の、外周面2Aの周方向の溝52Aにトメワ4Aを挿入する工程で使用するトメワ圧入装置の構成を説明する。プレスヘッド1Aは短冊形にカットしたバネ鋼板11Aをトメワ4Aの内径と同一寸法の円筒形になるように複数枚並べて配置し、バネ鋼板11Aの上端部分をネジ止めして固定している。バネ鋼板11Aはある程度の外力を受けると弾性変形する特性があり、外側に向かって夫々のバネ鋼板11Aの下端部分に均一の外力を与えることで、バネ鋼板11A同士を干渉させることなく外向きに均一に曲げ変形させて円筒径を適切に拡大させることができる。更に、このプレスヘッド1Aはバネ鋼板11Aの円筒外部に円筒形のストッパ12Aを有することでバネ鋼板11Aの円筒径の拡大量を予め規制できるという特徴を持っている。ガイド治具2Aは円錐台形の傾斜面21Aを有しており、その傾斜面21A上部のトメワ挿入側22Aの直径はトメワ4Aの内径より小さく取り、下部のトメワ出口側23Aの直径をシャフト5Aの外周面51Aの部分の直径と同一寸法に取ってある。トメワ4Aは元々弾性変形し易い材料を使っているため、トメワ4Aをこのガイド治具2Aの傾斜面21Aを下向きに通過させると傾斜面21Aに倣うように内径が拡大していき、シャフト5Aの外周面51Aと同サイズの内径になる。シャフト5Aは位置決めテーブル3Aで固定してあり、その上に外周面51Aとトメワ出口23Aが合致するようにしてガイド治具2Aをセットしている。トメワ4Aはガイド治具2Aのトメワ挿入側22Aから投入し、トメワ4Aの内径と傾斜面21Aの外径が合致する位置に止まっている。
図4(a)〜(d)にその動作過程を示す。図4(a)では、プレスヘッド1Aが下降して、バネ鋼板11Aがガイド治具2Aの傾斜面21A外部に止まるトメワ4Aに接近し、トメワ4Aの内径と傾斜面21Aの外径が合致する接触点24Aでバネ鋼板11Aとトメワ4Aが接触して当たり面が完全密着する。仮にトメワ4Aが傾斜面21A外部で斜めになる等して止まる位置にバラツキがある場合でも、バネ鋼板11Aの円筒径が十分に小さいため、プレスヘッド1Aの下降中にバネ鋼板11A下部がトメワ4Aの何れかの部位に当たり、押されるようにしてトメワ4Aが傾斜面21Aを滑って接触点24Aまで到達する。プレスヘッド1Aが更に下降すると、接触点24Aでは座標軸7に示すように、プレスヘッド1Aによる下降方向の力FzとFzに対するトンネル傾斜面21Aの反力FAとを受けて、トメワ4Aには外向きの力Foが働き傾斜面21Aに倣って内径が拡大する。同様にバネ鋼板11A下部も傾斜面21Aに接触すると外向きの力Foを受けて傾斜面21Aに倣いながら円筒径が拡大する。この様にトメワ4Aとバネ鋼板11Aは常に密着した状態で傾斜面21Aを下降しながら内径の拡大を続ける。
図4(b)では、拡大したトメワ4Aがガイド治具2Aのトメワ出口側23Aを抜けてシャフト5Aの外周面51Aに嵌る。この時、トメワ4A内径の拡大は止まるが、バネ鋼板11Aはガイド治具5Aの傾斜面21Aに当たっているので円筒径拡大が止まらず、円筒径の大きくなったバネ鋼板11Aがトメワ4A当たり面から外れる可能性がある。それを防ぐ為、変形するバネ鋼板11Aを円筒外部のストッパ12Aに当てさせ、円筒径の拡大を規制してトメワ4Aとバネ鋼板11Aの密着状態を保持させる。
図4(c)では、トメワ4Aはバネ鋼板11Aに押されて溝52Aの位置まで下降してベアリング6Aとバネ鋼板11Aに挟まれた状態のまま、トメワ4Aに弾性復元作用が自然に働いてトメワ4Aの内輪が縮小して溝52Aに入り込む。
図4(d)では、作業完了後にプレスヘッド1Aが上昇してシャフト5A及びガイド治具2Aから離れる。当然、バネ鋼板11Aは外力から開放されて弾性復元する。
このように、本第2の実施例においては、プレスヘッドの内径が外力により容易に拡大する機能を有し、且つ、拡大量を規制する機能を有し、且つ、ガイド治具によるトメワ拡大に合わせてプレスヘッドの内径を拡大させ、トメワとの密着を保持して均等加圧をかける機能を有することで、ガイド治具にセットしたトメワの状態に関わらず、トメワを確実に捕らえて、シャフトの外周面の溝にトメワを正確に圧入することができる。
図4(a)〜(d)にその動作過程を示す。図4(a)では、プレスヘッド1Aが下降して、バネ鋼板11Aがガイド治具2Aの傾斜面21A外部に止まるトメワ4Aに接近し、トメワ4Aの内径と傾斜面21Aの外径が合致する接触点24Aでバネ鋼板11Aとトメワ4Aが接触して当たり面が完全密着する。仮にトメワ4Aが傾斜面21A外部で斜めになる等して止まる位置にバラツキがある場合でも、バネ鋼板11Aの円筒径が十分に小さいため、プレスヘッド1Aの下降中にバネ鋼板11A下部がトメワ4Aの何れかの部位に当たり、押されるようにしてトメワ4Aが傾斜面21Aを滑って接触点24Aまで到達する。プレスヘッド1Aが更に下降すると、接触点24Aでは座標軸7に示すように、プレスヘッド1Aによる下降方向の力FzとFzに対するトンネル傾斜面21Aの反力FAとを受けて、トメワ4Aには外向きの力Foが働き傾斜面21Aに倣って内径が拡大する。同様にバネ鋼板11A下部も傾斜面21Aに接触すると外向きの力Foを受けて傾斜面21Aに倣いながら円筒径が拡大する。この様にトメワ4Aとバネ鋼板11Aは常に密着した状態で傾斜面21Aを下降しながら内径の拡大を続ける。
図4(b)では、拡大したトメワ4Aがガイド治具2Aのトメワ出口側23Aを抜けてシャフト5Aの外周面51Aに嵌る。この時、トメワ4A内径の拡大は止まるが、バネ鋼板11Aはガイド治具5Aの傾斜面21Aに当たっているので円筒径拡大が止まらず、円筒径の大きくなったバネ鋼板11Aがトメワ4A当たり面から外れる可能性がある。それを防ぐ為、変形するバネ鋼板11Aを円筒外部のストッパ12Aに当てさせ、円筒径の拡大を規制してトメワ4Aとバネ鋼板11Aの密着状態を保持させる。
図4(c)では、トメワ4Aはバネ鋼板11Aに押されて溝52Aの位置まで下降してベアリング6Aとバネ鋼板11Aに挟まれた状態のまま、トメワ4Aに弾性復元作用が自然に働いてトメワ4Aの内輪が縮小して溝52Aに入り込む。
図4(d)では、作業完了後にプレスヘッド1Aが上昇してシャフト5A及びガイド治具2Aから離れる。当然、バネ鋼板11Aは外力から開放されて弾性復元する。
このように、本第2の実施例においては、プレスヘッドの内径が外力により容易に拡大する機能を有し、且つ、拡大量を規制する機能を有し、且つ、ガイド治具によるトメワ拡大に合わせてプレスヘッドの内径を拡大させ、トメワとの密着を保持して均等加圧をかける機能を有することで、ガイド治具にセットしたトメワの状態に関わらず、トメワを確実に捕らえて、シャフトの外周面の溝にトメワを正確に圧入することができる。
1、1A、1B プレスヘッド
2、2A ガイド治具
3、3A 位置決めテーブル
4、4A トメワ
5、5A シャフト
6、6A ベアリング
7 座標軸
11、11A バネ鋼板
12、12A ストッパ
13 円柱ブロック
21 トンネル傾斜面
21A 傾斜面
22 トメワ挿入側
22A トメワ挿入部
23 トメワ出口
23A トメワ出口側
24、24A 接触点
51 穴
51A 外周面
52、52A 溝
2、2A ガイド治具
3、3A 位置決めテーブル
4、4A トメワ
5、5A シャフト
6、6A ベアリング
7 座標軸
11、11A バネ鋼板
12、12A ストッパ
13 円柱ブロック
21 トンネル傾斜面
21A 傾斜面
22 トメワ挿入側
22A トメワ挿入部
23 トメワ出口
23A トメワ出口側
24、24A 接触点
51 穴
51A 外周面
52、52A 溝
Claims (2)
- シャフトの端面に開口する穴に設けた周方向の溝にトメワを装着する工程が含まれる製品を組み立てる際に使用する、シャフトを位置決めして固定するテーブルと、
内部に円錐台を逆さにした形状のトンネル傾斜面を有しており、そのトンネル傾斜面を下向きにトメワを通過させることで、トメワの外径をシャフトの穴径と同サイズに縮小させる機能を持ったガイド治具と、
ガイド治具にセットしたトメワを加圧してシャフトの穴に入れ、更に溝位置までトメワを押し込み、トメワの弾性復元を利用して溝にトメワ外輪を入り込ませる機能を持ったプレスヘッドとを備えたトメワ圧入装置において、
プレスヘッドの外径が外力により容易に縮小する機能を有し、且つ、縮小量を規制する機能を有し、且つ、ガイド治具によるトメワ縮小に合わせてプレスヘッドの外径を縮小させ、トメワとの密着を保持して均等加圧をかける機能を有する
ことを特徴とするトメワ圧入装置。 - シャフトの外周面に設けた周方向の溝にトメワを装着する工程が含まれる製品を組み立てる際に使用する、シャフトを位置決めして固定するテーブルと、
円錐台の傾斜面を有しており、その傾斜面を下向きにトメワを通過させることで、トメワの内径をシャフトの軸径と同サイズに拡大させる機能を持ったガイド治具と、
ガイド治具にセットしたトメワを加圧してシャフトの外周面に嵌め、更に溝の位置までトメワを押し込み、トメワの弾性復元を利用して溝にトメワを入り込ませる機能を持ったプレスヘッドとを備えたトメワ圧入装置において、
プレスヘッドの内径が外力により容易に拡大する機能を有し、且つ、拡大量を規制する機能を有し、且つ、ガイド治具によるトメワ拡大に合わせてプレスヘッドの内径を拡大させ、トメワとの密着を保持して均等加圧をかける機能を有する
ことを特徴とするトメワ圧入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003316340A JP2005081491A (ja) | 2003-09-09 | 2003-09-09 | トメワ圧入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003316340A JP2005081491A (ja) | 2003-09-09 | 2003-09-09 | トメワ圧入装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005081491A true JP2005081491A (ja) | 2005-03-31 |
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ID=34416272
Family Applications (1)
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JP2003316340A Pending JP2005081491A (ja) | 2003-09-09 | 2003-09-09 | トメワ圧入装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 2003-09-09 JP JP2003316340A patent/JP2005081491A/ja active Pending
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