JP2534999B2 - ペレツトの欠損部検出方法およびその装置 - Google Patents
ペレツトの欠損部検出方法およびその装置Info
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- JP2534999B2 JP2534999B2 JP62002914A JP291487A JP2534999B2 JP 2534999 B2 JP2534999 B2 JP 2534999B2 JP 62002914 A JP62002914 A JP 62002914A JP 291487 A JP291487 A JP 291487A JP 2534999 B2 JP2534999 B2 JP 2534999B2
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、被覆管内に収容された燃料ペレット(以
下、単にペレットという。)の欠損部の有無を非被膜で
検出する方法および装置に関するものである。
下、単にペレットという。)の欠損部の有無を非被膜で
検出する方法および装置に関するものである。
[従来の技術] 加圧水型原子炉に使用される燃料棒は、例えば第8図
に示すように、被覆管1の内部に複数のペレット2…が
その軸線をほぼ同一方向に向けて収納されて構成されて
いる。ここで、ペレット2を被覆管1に挿入する前にペ
レット2の外観検査が行われるが、検査の完全を期すた
めに、燃料棒3とした状態においてもペレット2の外周
に欠損がないかどうかを検査するようにしている。
に示すように、被覆管1の内部に複数のペレット2…が
その軸線をほぼ同一方向に向けて収納されて構成されて
いる。ここで、ペレット2を被覆管1に挿入する前にペ
レット2の外観検査が行われるが、検査の完全を期すた
めに、燃料棒3とした状態においてもペレット2の外周
に欠損がないかどうかを検査するようにしている。
従来、ペレットの欠損部の有無を検出する装置として
は、例えば第8図に示すように、X線フィルム4と、こ
のX線フィルム4の上方に配置されたX線発生管(X線
発生手段)5と、これらX線フィルム4とX線発生管5
の間に燃料棒3を通過させる搬送機構(図示せず)とか
ら構成されたものが知られている。このような装置を用
いて燃料棒3内のペレット2…の欠損部を検出する場合
には、燃料棒3を軸線方向(図中矢印X方向)へ断続的
に移動させながら順次X線を照射し、その透過X線をX
線フィルム4に撮影する。すると、その撮像は第9図に
示すように、X線透過距離の長いぺレット2…の部分で
薄く、X線透過距離が短い被覆管1や他の部分(以下、
そのような部分をバックグラウンドという。)で濃いも
のとなる。そして、撮像のペレット2の部分に凹部6が
現れた場合には、その部分のX線透過距離が短く、した
がってペレット2の外周に欠損部が存在することが確認
される。
は、例えば第8図に示すように、X線フィルム4と、こ
のX線フィルム4の上方に配置されたX線発生管(X線
発生手段)5と、これらX線フィルム4とX線発生管5
の間に燃料棒3を通過させる搬送機構(図示せず)とか
ら構成されたものが知られている。このような装置を用
いて燃料棒3内のペレット2…の欠損部を検出する場合
には、燃料棒3を軸線方向(図中矢印X方向)へ断続的
に移動させながら順次X線を照射し、その透過X線をX
線フィルム4に撮影する。すると、その撮像は第9図に
示すように、X線透過距離の長いぺレット2…の部分で
薄く、X線透過距離が短い被覆管1や他の部分(以下、
そのような部分をバックグラウンドという。)で濃いも
のとなる。そして、撮像のペレット2の部分に凹部6が
現れた場合には、その部分のX線透過距離が短く、した
がってペレット2の外周に欠損部が存在することが確認
される。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、上記のようにしてペレットの欠損部を検出
する場合においては、欠損部が側方に位置するときはX
線が欠損部の空間を通過するから検出することができる
が、欠損部がX線発管側あるいはX線フィルム側を向く
場合に検出することができない。また、X線フィルムを
一回毎に取り替えなければならないため、検査の作業効
率が悪い等の問題があった。
する場合においては、欠損部が側方に位置するときはX
線が欠損部の空間を通過するから検出することができる
が、欠損部がX線発管側あるいはX線フィルム側を向く
場合に検出することができない。また、X線フィルムを
一回毎に取り替えなければならないため、検査の作業効
率が悪い等の問題があった。
[発明の目的] この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ペレ
ットの欠損を確実に検出することができるのは勿論のこ
と、検査の作業効率を大幅に向上させることができるペ
レットの欠損部検出方法およびその装置を提供すること
を目的とする。
ットの欠損を確実に検出することができるのは勿論のこ
と、検査の作業効率を大幅に向上させることができるペ
レットの欠損部検出方法およびその装置を提供すること
を目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明のペレット欠損部検出方法は、燃料棒の被覆
管の内部に、円柱状をなす複数のペレットがそれらの軸
線を上記被覆管の軸線に沿った方向へ向けて収納されて
おり、この燃料棒を軸線回りに回転させつつ軸線方向に
移動させながら、その半径方向からX線を照射し、この
燃料棒を透過したX線の被検体画像をX線スクリーンに
映し出してこの被検体画像の側縁部の濃淡のヒストグラ
ムを作成し、燃料棒の回転による正常部分のヒストグラ
ムと欠損部のヒストグラムとの差を検出してペレットの
欠損部の有無を判別するようにしたことを特徴とするも
のである。
管の内部に、円柱状をなす複数のペレットがそれらの軸
線を上記被覆管の軸線に沿った方向へ向けて収納されて
おり、この燃料棒を軸線回りに回転させつつ軸線方向に
移動させながら、その半径方向からX線を照射し、この
燃料棒を透過したX線の被検体画像をX線スクリーンに
映し出してこの被検体画像の側縁部の濃淡のヒストグラ
ムを作成し、燃料棒の回転による正常部分のヒストグラ
ムと欠損部のヒストグラムとの差を検出してペレットの
欠損部の有無を判別するようにしたことを特徴とするも
のである。
又、本発明によるペレットの欠損部権検出装置は、被
覆管の内部に円柱状をなす複数のペレットがそれらの軸
線を被覆管の軸線に沿った方向へ向けて収納されてなる
燃料棒を軸線回りに回転させながら軸線方向に沿って移
動させる搬送機構と、搬送される燃料棒にその半径方向
からX線を照射するX線発生手段と、燃料棒を透過した
X線の被検体画像が映し出されるX線スクリーンと、こ
の被検体画像の側縁部の濃淡のヒストグラムを作成し燃
料棒の回転による正常部分のヒストグラムと欠損部のヒ
ストグラムの差に基づいてペレットの欠損部の有無を判
別する判別手段とを備えてなることを特徴とするもので
ある。
覆管の内部に円柱状をなす複数のペレットがそれらの軸
線を被覆管の軸線に沿った方向へ向けて収納されてなる
燃料棒を軸線回りに回転させながら軸線方向に沿って移
動させる搬送機構と、搬送される燃料棒にその半径方向
からX線を照射するX線発生手段と、燃料棒を透過した
X線の被検体画像が映し出されるX線スクリーンと、こ
の被検体画像の側縁部の濃淡のヒストグラムを作成し燃
料棒の回転による正常部分のヒストグラムと欠損部のヒ
ストグラムの差に基づいてペレットの欠損部の有無を判
別する判別手段とを備えてなることを特徴とするもので
ある。
ペレットの欠損部がX線の進行方向と直交する方向を
向いたときに、X線スクリーンに映される画像の濃淡に
変化が生じる。この濃淡の変化により欠損部の有無を判
別する。
向いたときに、X線スクリーンに映される画像の濃淡に
変化が生じる。この濃淡の変化により欠損部の有無を判
別する。
[実施例] 以下、第1図ないし第7図を参照しながら本発明の一
実施例について説明する。第2図は実施例のペレットの
欠損部検出装置の全体を示す概略図である。このペレッ
トの欠損部検出装置は、検査前の燃料棒3…を溜めてお
く第1の収納部10と、ペレットの欠損部を検出する検出
部11と、合否判定された燃料棒3…を溜めておく第2の
収納部12と、燃料棒3を第1の収納部10から搬出し、検
出部11を通過させて第2の収納部12へ搬入する搬送機構
13とから概略構成されている。
実施例について説明する。第2図は実施例のペレットの
欠損部検出装置の全体を示す概略図である。このペレッ
トの欠損部検出装置は、検査前の燃料棒3…を溜めてお
く第1の収納部10と、ペレットの欠損部を検出する検出
部11と、合否判定された燃料棒3…を溜めておく第2の
収納部12と、燃料棒3を第1の収納部10から搬出し、検
出部11を通過させて第2の収納部12へ搬入する搬送機構
13とから概略構成されている。
ここで、搬送機構13は、第1図に示すように、搬送方
向に対して傾斜して配置された複数のローラー14…を有
しており、燃料棒3を回転させながらその軸線方向へ移
動させるようになされている。また、搬送機構13は、上
記検出部11の判定結果により良品と判定されたものを第
2の収納部12の良品ヤード12aに供給し、不良品と判定
されたものを不良品ヤード12bに排出するようになされ
ている。
向に対して傾斜して配置された複数のローラー14…を有
しており、燃料棒3を回転させながらその軸線方向へ移
動させるようになされている。また、搬送機構13は、上
記検出部11の判定結果により良品と判定されたものを第
2の収納部12の良品ヤード12aに供給し、不良品と判定
されたものを不良品ヤード12bに排出するようになされ
ている。
次に、検出部11について説明すると、第1の収納10と
第2の収納部12との中間には、搬送機構13の上方に位置
させてX線発生管(X線発生手段)15が配置されてい
る。また、搬送機構13の下側には、X線スクリーン16が
配置され、このX線スクリーン16の下方には、ミラー19
が傾斜して配置されている。また、ミラー19から搬送方
向側へ所定距離離間してビデオカメラ17が配置されてい
る。このビデオカメラ17は、燃料棒3を透過してX線ス
クリーン16に映される透過像の画像信号を画像処理部
(判定部)18へ供給するようになされている。ここで、
画像処理部18によりペレット2の欠損部を判別する原理
について説明する。
第2の収納部12との中間には、搬送機構13の上方に位置
させてX線発生管(X線発生手段)15が配置されてい
る。また、搬送機構13の下側には、X線スクリーン16が
配置され、このX線スクリーン16の下方には、ミラー19
が傾斜して配置されている。また、ミラー19から搬送方
向側へ所定距離離間してビデオカメラ17が配置されてい
る。このビデオカメラ17は、燃料棒3を透過してX線ス
クリーン16に映される透過像の画像信号を画像処理部
(判定部)18へ供給するようになされている。ここで、
画像処理部18によりペレット2の欠損部を判別する原理
について説明する。
X線を燃料棒3に照射したとき、X線は、第6図に示
すように、被覆管1の部分よりもペレット2の部分の方
が透過しにくい。したがって、ビデオカメラ17により得
られる燃料棒3の透過像は、第3図に示すように、ペレ
ット2の部分で黒く、被覆管1の部分で灰色、それら以
外のバックグラウンドで白い濃淡の階調を有するものと
なる。ここで、被覆管1の内周部とペレット2の外周部
には隙間があるため、ペレット2の位置はあ定していな
い。このため、ペレット2の部分の透過像の変動を観察
すると、正常なペレット2を欠損部有りと判定したり、
欠損部有りのペレット2を正常と判定する恐れがある。
そこで、被検体画像の側縁部(燃料棒の径方向縁部領
域)に第3図に示すようなウインドウA,B(マスキン
グ)を設定し、これらウインドウA,B内の部分の色調に
ついて濃淡のヒストグラムを作成する(第4図参照)。
そして、被覆部1にほぼ対応するヒストグラム部分(第
4図中央帯域)を拡大すると第5図に示すような曲線L
が得られる。この場合、第3図および第6図に示すよう
にペレットに欠損部が存在すると、ヒストグラムが変化
して第5図中破線で示す曲線Rとなるから、曲線Rから
曲線Lを差し引くと、第7図のような欠損部を示す曲線
を得ることができる。
すように、被覆管1の部分よりもペレット2の部分の方
が透過しにくい。したがって、ビデオカメラ17により得
られる燃料棒3の透過像は、第3図に示すように、ペレ
ット2の部分で黒く、被覆管1の部分で灰色、それら以
外のバックグラウンドで白い濃淡の階調を有するものと
なる。ここで、被覆管1の内周部とペレット2の外周部
には隙間があるため、ペレット2の位置はあ定していな
い。このため、ペレット2の部分の透過像の変動を観察
すると、正常なペレット2を欠損部有りと判定したり、
欠損部有りのペレット2を正常と判定する恐れがある。
そこで、被検体画像の側縁部(燃料棒の径方向縁部領
域)に第3図に示すようなウインドウA,B(マスキン
グ)を設定し、これらウインドウA,B内の部分の色調に
ついて濃淡のヒストグラムを作成する(第4図参照)。
そして、被覆部1にほぼ対応するヒストグラム部分(第
4図中央帯域)を拡大すると第5図に示すような曲線L
が得られる。この場合、第3図および第6図に示すよう
にペレットに欠損部が存在すると、ヒストグラムが変化
して第5図中破線で示す曲線Rとなるから、曲線Rから
曲線Lを差し引くと、第7図のような欠損部を示す曲線
を得ることができる。
即ち、回転しつつ移動する燃料棒の被検体画像に関し
て、側縁部の欠損部のない正常部分の濃淡の色調のヒス
トグラムを基準にして、欠損部のある部分で生じる濃淡
の色調のヒストグラムの部分的または一時的な変動を判
別して、欠損部の有無を容易かつ確実に判別することが
できることになる。したがって、第7図に示すような曲
線が現れたときに、不良品と判定する。
て、側縁部の欠損部のない正常部分の濃淡の色調のヒス
トグラムを基準にして、欠損部のある部分で生じる濃淡
の色調のヒストグラムの部分的または一時的な変動を判
別して、欠損部の有無を容易かつ確実に判別することが
できることになる。したがって、第7図に示すような曲
線が現れたときに、不良品と判定する。
次に、このようなペレットの欠損部検出装置を用い
て、ペレット2の検査を行う方法について説明する。ま
ず、第1の収納部10から燃料棒3を搬出し、これを回転
させながら検出部11側へ搬送する。この場合の搬送速度
および回転速度は、燃料棒3が画像処理部のウインドウ
A,Bの長さに相当する距離を通過する間に少なくとも1
回転するように設定する。例えば、ウインドウA,Bの長
さがペレット2個分の長さに設定されている場合には、
燃料棒3がペレット2個分進む間に少なくとも1回転す
るように設定する。そして、欠損部が存在すると、上述
のように、ヒストグラムの灰色の部分の度数が変化する
から、その燃料棒3を不良品と判定する。この場合、画
像処理部18から搬送機構13に信号を送り、不良品と判定
された燃料棒3を第2の収納部12の不良品ヤード12bに
排出する。
て、ペレット2の検査を行う方法について説明する。ま
ず、第1の収納部10から燃料棒3を搬出し、これを回転
させながら検出部11側へ搬送する。この場合の搬送速度
および回転速度は、燃料棒3が画像処理部のウインドウ
A,Bの長さに相当する距離を通過する間に少なくとも1
回転するように設定する。例えば、ウインドウA,Bの長
さがペレット2個分の長さに設定されている場合には、
燃料棒3がペレット2個分進む間に少なくとも1回転す
るように設定する。そして、欠損部が存在すると、上述
のように、ヒストグラムの灰色の部分の度数が変化する
から、その燃料棒3を不良品と判定する。この場合、画
像処理部18から搬送機構13に信号を送り、不良品と判定
された燃料棒3を第2の収納部12の不良品ヤード12bに
排出する。
このように、上述した実施例のペレットの欠損部検出
方法および装置によれば、燃料棒3を回転させながらX
線を照射し、ウインドウA,Bに現れる画像の濃淡の変化
により欠損部の有無を検出するから、欠損部の検出を確
実に行うことができるのは勿論のこと、連続的かつ高速
に検出することができるので、検査の作業効率を大幅に
向上させることができる。
方法および装置によれば、燃料棒3を回転させながらX
線を照射し、ウインドウA,Bに現れる画像の濃淡の変化
により欠損部の有無を検出するから、欠損部の検出を確
実に行うことができるのは勿論のこと、連続的かつ高速
に検出することができるので、検査の作業効率を大幅に
向上させることができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によるペレットの欠損部
検出方法は、円柱状をなす複数のペレットが軸線方向に
収納されている燃料棒を、軸線回りに回転させつつ移動
させながら、その半径方向からX線を照射し、この燃料
棒を透過したX線の被検体画像の側縁部の濃淡のヒスト
グラムを作成し、燃料棒の回転による正常部分のヒスト
グラムと欠損部のヒストグラムとの差を検出してぺレッ
トの欠損部の有無を判別するようにしたものである。
検出方法は、円柱状をなす複数のペレットが軸線方向に
収納されている燃料棒を、軸線回りに回転させつつ移動
させながら、その半径方向からX線を照射し、この燃料
棒を透過したX線の被検体画像の側縁部の濃淡のヒスト
グラムを作成し、燃料棒の回転による正常部分のヒスト
グラムと欠損部のヒストグラムとの差を検出してぺレッ
トの欠損部の有無を判別するようにしたものである。
又、本発明によるペレットの欠損部検出装置は、円柱
状をなす複数のペレットが軸線方向に収納されてなる燃
料棒を軸線回りに回転させながら軸線方向に移動させる
搬送機構と、搬送される燃料棒にその半径方向からX線
を照射するX線発生手段と、燃料棒を透過した被検体画
像が映し出されるX線スクリーンと、この被検体画像の
側縁部のヒストグラムを作成し燃料棒の回転による正常
部分のヒストグラムと欠損部のヒストグラムとの差に基
づいてペレットの欠損部の有無を判別する判別手段とを
備えてなるようにしたものである。
状をなす複数のペレットが軸線方向に収納されてなる燃
料棒を軸線回りに回転させながら軸線方向に移動させる
搬送機構と、搬送される燃料棒にその半径方向からX線
を照射するX線発生手段と、燃料棒を透過した被検体画
像が映し出されるX線スクリーンと、この被検体画像の
側縁部のヒストグラムを作成し燃料棒の回転による正常
部分のヒストグラムと欠損部のヒストグラムとの差に基
づいてペレットの欠損部の有無を判別する判別手段とを
備えてなるようにしたものである。
そのため、回転しつつ移動する燃料棒中のペレットに
欠損部があると、被検体画像の側縁部のヒストグラムの
同一帯域の濃淡に、部分的にまたは一時的に変動が現わ
れることになり、ペレットが1回転する間における同一
帯域の濃淡の変動を容易に比較判定することができる。
即ち、被検体画像の、欠損部のない正常部分の濃淡の色
調のヒストグラムを基準にして、欠損部で生じる濃淡の
色調のヒストグラムの部分的または一時的な変動を判別
できて、欠損部の判別を容易かつ確実に行うことができ
ることになる。しかも、連続して高速に検出作業を行う
ことができて、検査の作業効率を大幅に向上させること
ができる。
欠損部があると、被検体画像の側縁部のヒストグラムの
同一帯域の濃淡に、部分的にまたは一時的に変動が現わ
れることになり、ペレットが1回転する間における同一
帯域の濃淡の変動を容易に比較判定することができる。
即ち、被検体画像の、欠損部のない正常部分の濃淡の色
調のヒストグラムを基準にして、欠損部で生じる濃淡の
色調のヒストグラムの部分的または一時的な変動を判別
できて、欠損部の判別を容易かつ確実に行うことができ
ることになる。しかも、連続して高速に検出作業を行う
ことができて、検査の作業効率を大幅に向上させること
ができる。
第1図ないし第7図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第1図はペレット欠損部検出装置の要部を示す側面
図、第2図は装置全体の概略図、第3図は画像処理部分
のウインドウを示す説明図、第4図はウインドウに現れ
る透過像の濃淡階調のヒストグラム、第5図は第4図に
示すヒストグラム中における被覆管の部分を拡大した場
合の濃淡階調のヒストグラム、第6図は燃料棒にX線が
透過する状態を示す断面図、第7図は欠損部のヒストグ
ラム、第8図および第9図は従来のペレット欠損部検出
装置の一例を示す図であって、第8図はその概略側面
図、第9図はX線フィルムに現されたペレットのX線透
過像を示す平面図である。 1……被覆管、2……ペレット、 3……燃料棒、 5……X線発生管(X線発生手段)、 13……搬送機構、 15……X線発生管(X線発生手段)、 16……X線スクリーン、 17……ビデオカメラ、18……画像処理部(判別手段)。
て、第1図はペレット欠損部検出装置の要部を示す側面
図、第2図は装置全体の概略図、第3図は画像処理部分
のウインドウを示す説明図、第4図はウインドウに現れ
る透過像の濃淡階調のヒストグラム、第5図は第4図に
示すヒストグラム中における被覆管の部分を拡大した場
合の濃淡階調のヒストグラム、第6図は燃料棒にX線が
透過する状態を示す断面図、第7図は欠損部のヒストグ
ラム、第8図および第9図は従来のペレット欠損部検出
装置の一例を示す図であって、第8図はその概略側面
図、第9図はX線フィルムに現されたペレットのX線透
過像を示す平面図である。 1……被覆管、2……ペレット、 3……燃料棒、 5……X線発生管(X線発生手段)、 13……搬送機構、 15……X線発生管(X線発生手段)、 16……X線スクリーン、 17……ビデオカメラ、18……画像処理部(判別手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳沼 芳隆 茨城県那珂郡東海村大字舟石川622番地 1 三菱原子燃料株式会社東海製作所内 (72)発明者 鈴木 克盛 茨城県那珂郡東海村大字舟石川622番地 1 三菱原子燃料株式会社東海製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−20845(JP,A) 特開 昭51−48388(JP,A) 実開 昭58−63559(JP,U) 実開 昭59−117955(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】燃料棒の被覆管の内部に、円柱状をなす複
数のペレットがそれらの軸線を上記被覆管の軸線に沿っ
た方向へ向けて収納されており、この燃料棒を軸線回り
に回転させつつ軸線方向に移動させながら、その半径方
向からX線を照射し、この燃料棒を透過したX線の被検
体画像をX線スクリーンに映し出してこの被検体画像の
側縁部の濃淡のヒストグラムを作成し、燃料棒の回転に
よる正常部分の上記ヒストグラムと欠損部の上記ヒスト
グラムとの差を検出して上記ペレットの欠損部の有無を
判別するようにしたペレットの欠損部検出方法。 - 【請求項2】被覆管の内部に円柱状をなす複数のぺレッ
トがそれらの軸線を上記被覆管の軸線に沿った方向へ向
けて収納されてなる燃料棒を軸線回りに回転させながら
軸線方向に沿って移動させる搬送機構と、搬送される燃
料棒にその半径方向からX線を照射するX線発生手段
と、燃料棒を透過したX線の被検体画像が映し出される
X線スクリーンと、この被検体画像の側縁部の濃淡のヒ
ストグラムを作成し燃料棒の回転による正常部分の上記
ヒストグラムと欠損部の上記ヒストグラムとの差に基づ
いて上記ペレットの欠損部の有無を判別する判別手段と
を備えてなるペレットの欠損部検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62002914A JP2534999B2 (ja) | 1987-01-09 | 1987-01-09 | ペレツトの欠損部検出方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62002914A JP2534999B2 (ja) | 1987-01-09 | 1987-01-09 | ペレツトの欠損部検出方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63171347A JPS63171347A (ja) | 1988-07-15 |
JP2534999B2 true JP2534999B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=11542614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62002914A Expired - Lifetime JP2534999B2 (ja) | 1987-01-09 | 1987-01-09 | ペレツトの欠損部検出方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534999B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2345912A3 (en) * | 2010-01-14 | 2017-02-22 | General Electric Company | Nuclear fuel pellet inspection |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS5863559U (ja) * | 1981-10-24 | 1983-04-28 | 株式会社島津製作所 | X線透視装置 |
JPS59117955A (ja) * | 1982-12-26 | 1984-07-07 | Aisin Seiki Co Ltd | シ−ル自動組付装置 |
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1987
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---|---|---|---|---|
EP2345912A3 (en) * | 2010-01-14 | 2017-02-22 | General Electric Company | Nuclear fuel pellet inspection |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63171347A (ja) | 1988-07-15 |
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