JP2000338057A - タイヤプライコード検査装置および検査方法 - Google Patents

タイヤプライコード検査装置および検査方法

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JP2000338057A
JP2000338057A JP11146212A JP14621299A JP2000338057A JP 2000338057 A JP2000338057 A JP 2000338057A JP 11146212 A JP11146212 A JP 11146212A JP 14621299 A JP14621299 A JP 14621299A JP 2000338057 A JP2000338057 A JP 2000338057A
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radiation
tire
line sensor
ply cord
image
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Osamu Kikuchi
修 菊池
Yoji Yoshida
洋司 吉田
Takao Kokubu
孝夫 國分
Tokuhiro Murayama
徳裕 村山
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Bridgestone Corp
Hitachi Engineering Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Corp
Hitachi Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤプライコードの配列ピッチの検査を効
率良く行う。 【解決手段】 タイヤプライコード検査装置は、タイヤ
6を挟んで、放射線照射器17と放射線ラインセンサ1
9とが設けられ、放射線照射器17からの放射線を放射
線ラインセンサ19で検出することにより、タイヤ6内
部のプライコード7a,7bの配列ピッチを検査する。
このようなタイヤプライコード検査装置において、放射
線照射器17として、放射線発生源がプライコード7
a,7bの直径よりも小さい放射線照射器を設ける。ま
た、放射線ラインセンサ19で検出される、放射線照射
器側プライコード7aの幅の広い映像と、ラインセンサ
側プライコード7bの幅の狭い映像とを画像処理するこ
とにより、放射線照射器側プライコード7aおよびライ
ンセンサ側プライコード7bの二つの映像に分離する画
像処理手段と、その分離結果を表示する表示手段とを設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車タイヤのプ
ライコードの配列ピッチが基準通りであるか否かを検査
するタイヤプライコード検査装置、およびタイヤプライ
コード検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タイヤプライコード検査装置にお
いては、放射線照射器をタイヤ内部に挿入し、放射線量
を測定するラインセンサを両サイドウオールに対向させ
てタイヤ外部に配置して、放射線照射器から照射されサ
イドウオールを透過した放射線を、タイヤを回転させな
がらラインセンサで検出することにより、タイヤのプラ
イコードの配列ピッチの検査を行っている。
【0003】また、特開昭62−123341号公報に
は、一側のサイドウオールに対向させて放射線照射器
を、他側のサイドウオールに対向させてラインセンサを
それぞれ配置して、放射線照射器から照射されサイドウ
オールを透過した放射線をラインセンサで検出すること
により、タイヤ内部のプライコードの配列ピッチを検査
するタイヤプライコード検査装置が提案されている。こ
のタイヤプライムコード検査装置では、放射線照射器の
放射線発生源の大きさをタイヤプライコードの直径より
も大きくすることにより、ラインセンサ上ではラインセ
ンサ側プライコードの映像は明瞭に、放射線照射器側プ
ライコードの映像はぼけるようにして、ラインセンサ側
プライムコードだけを容易に識別できるようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のうち、放射線照射器をタイヤ内部に挿入する方
法では、放射線照射器をタイヤ内部に出し入れするため
の機構が必要となり、装置が大型化して複雑化するとと
もに、放射線照射器を出し入れするための余計な時間を
要し、検査を効率良く行うことができないという問題が
ある。
【0005】また、放射線照射器の放射線発生源の大き
さをタイヤプライコードの直径よりも大きくしたタイヤ
プライムコード検査装置では、一回の検査では、ライン
センサ側プライコードの配列ピッチしか検査することが
できず、反対側すなわち放射線照射器側プライコードの
配列ピッチを検査するには、タイヤをひっくり返して再
度検査を行わなければならず、この場合も検査を効率良
く行うことができないという問題がある。
【0006】本発明の課題は、プライコードの配列ピッ
チの検査を効率良く行うことのできるタイヤプライコー
ド検査装置、およびタイヤプライコード検査方法を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、タイヤを挟んで、一側のサイドウオール
に対向させて放射線照射器を、他側のサイドウオールに
対向させてラインセンサをそれぞれ配置して、前記放射
線照射器から照射され前記サイドウオールを透過した放
射線を、タイヤを回転させながら前記ラインセンサで検
出することにより、タイヤ内部のプライコードの配列ピ
ッチを検査するタイヤプライコード検査装置において、
前記放射線照射器として、放射線発生源が前記プライコ
ードの直径よりも小さい放射線照射器を設けるととも
に、前記ラインセンサで検出される、放射線照射器側プ
ライコードの幅の広い映像と、ラインセンサ側プライコ
ードの幅の狭い映像とを画像処理することにより、放射
線照射器側プライコードおよびラインセンサ側プライコ
ードの二つの映像に分離する画像処理手段と、その分離
結果を表示する表示手段と、を設けたことを特徴として
いる。
【0008】上記構成によれば、搬送ラインを流れてき
たタイヤを放射線照射器とラインセンサとの間にセット
して、放射線照射器から放射線を照射し、サイドウオー
ルを透過した放射線をタイヤを回転させながらラインセ
ンサで検出する。このとき、放射線照射器の放射線発生
源がプライコードの直径よりも小さいので、ラインセン
サ上では、ラインセンサ側プライコードの映像に比べ
て、放射線照射器側プライコードの映像は拡大される。
この特性を利用して画像処理手段は、ラインセンサから
の映像信号を画像処理することにより、放射線照射器側
プライコードとラインセンサ側プライコードとを識別す
る。
【0009】放射線照射器側プライコードとラインセン
サ側プライコードはラインセンサ上で撮像が重なる場合
があり、この場合、特にラインセンサ側のプライコード
は認識しにくくなる。本発明では、前記画像処理手段
は、タイヤの回転に同期した任意の時間毎に前記ライン
センサからの映像を取り込み、各取り込み時間毎の映像
信号を、一定時間ずらして重ね合わせることにより、放
射線照射器側プライコードとラインセンサ側プライコー
ドの二つの映像に分離するように構成されている。
【0010】放射線照射器とラインセンサを固定しタイ
ヤを回転させた場合、両プライコードの映像はラインセ
ンサ上で移動するが、その際の放射線照射器側プライコ
ードの映像の移動速度をV1、ラインセンサ側プライコ
ードの映像の移動速度をV2とすると、 V1 > V2 となり、さらに一定時間経過してタイヤが回転した時の
ラインセンサに撮像される映像は、重なって隠れていた
映像が出現するようになる。この現象を利用し、前記一
定時間経過後の分離画像のズレを補正し合成することに
より、重なっていたプライコードを検出でき、分離後の
映像の間隔を画素数で計数することで、プライコードの
配列ピッチが測定される。
【0011】また、本発明は、タイヤを挟んで、一側の
サイドウオールに対向させて放射線照射器を、他側のサ
イドウオールに対向させてラインセンサをそれぞれ配置
して、前記放射線照射器から放射線を照射し、前記サイ
ドウオールを透過した前記放射線を、タイヤを回転させ
ながら前記ラインセンサで検出することにより、タイヤ
内部のプライコードの配列ピッチを検査するタイヤプラ
イコード検査方法において、前記放射線照射器として、
放射線発生源が前記プライコードの直径よりも小さい放
射線照射器を設け、前記ラインセンサで検出される、放
射線照射器側プライコードの幅の広い映像と、ラインセ
ンサ側プライコードの幅の狭い映像とを画像処理するこ
とにより、放射線照射器側プライコードおよびラインセ
ンサ側プライコードの二つの映像に分離し、その分離結
果を用いてプライコードの配列ピッチの検査を行うこと
を特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に従って説明する。図1は本発明に係るタイヤプライ
コード検査装置の構成図である。図1に示すように、円
形の基台1の上にはリング形状のターンテーブル2が載
置され、基台1とターンテーブル2との間には複数のロ
ーラ3が設けられている。複数のローラ3は基台1の周
縁部に沿って並べられ、各ローラ3の軸が基台1の中心
に向くように配置されている。これらローラ3が設けら
れていることにより、ターンテーブル2は基台1上で回
転自在となっている。
【0013】ターンテーブル2の外周には歯車2Aが形
成され、ターンテーブル2の横には歯車2Aに噛み合っ
た平歯車4が設けられている。平歯車4はターンテーブ
ル駆動モータ5に連結されており、このターンテーブル
駆動モータ5の回転により、平歯車4が回転し、更にタ
ーンテーブル2が回転する。ターンテーブル2の上には
検査対象である自動車用のタイヤ6が載せられる。タイ
ヤ6は、その内部に金属ワイヤからなる複数のプライコ
ード7が配列されている。
【0014】本実施の形態では、プライコード7の配列
を検査する際にタイヤ6上の検査箇所を遮蔽するための
遮蔽機構8が設けられている。遮蔽機構8はタイヤ6の
外周側を覆う外側遮蔽体9と、内周側を覆う内側遮蔽体
10と、タイヤ6の上面側(一方のサイドウオール側)
を覆う上側遮蔽体11とからなっている。外側遮蔽体
9、内側遮蔽体10および上側遮蔽体11は鉛で形成さ
れており、これにより、周辺の放射線量は放射線管理区
域設定不要なレベルになり、かつ人が誤って接近するの
を防止するバリアをなしている。また外側遮蔽体9に
は、タイヤ6がターンテーブル2上にセットされたこと
を検知するための近接スイッチ12が取り付けられてい
る。
【0015】内側遮蔽体10は図のようにA方向に開閉
自在に構成されている。すなわち、内側遮蔽体10は、
その上部が回動軸13に取り付けられ、回動軸13を中
心にして、図の実線で示した位置(閉位置)と二点差線
で示した位置(開位置)との間で回動自在となってい
る。回動軸13は内側遮蔽体作動モータ14に連結され
ており、この内側遮蔽体作動モータ14の回転により内
側遮蔽体10は回動される。また、基台1には近接スイ
ッチ15が取り付けられ、内側遮蔽体10が閉位置にあ
ることを検出できる。
【0016】上側遮蔽体11には、放射線遮蔽体16に
収納された放射線照射器17が設けられている。放射線
照射器17には、該放射線照射器17からの主放射線を
微細線束に絞るためのスリット状のコリメータ18が設
けられている。一方、タイヤ6を挟んで、放射線照射器
17の反対側には放射線ラインセンサ19が配置され、
放射線照射器17からの放射線を検出できるようになっ
ている。
【0017】また、データ収録演算制御装置20が設け
られ、このデータ収録演算制御装置20には近接スイッ
チ12,15からの信号が入力される。また、放射線照
射撮影制御器21が設けられ、この放射線照射撮影制御
器21はデータ収録演算制御装置20からの制御信号を
受けて、放射線照射器17と放射線ラインセンサ19を
制御する。さらに、モータ駆動電源制御器22が設けら
れ、このモータ駆動電源制御器22はデータ収録演算制
御装置20からの信号を受けて、ターンテーブル駆動モ
ータ5および内側遮蔽体作動モータ14を制御する。
【0018】上記構成のタイヤプライコード検査装置に
おいて、タイヤ6のプライコード7の配列検査は以下の
ようにして行われる。まず、最初は内側遮蔽体10は図
1の二点鎖線の位置に退避している。そして、図示して
いない搬送ラインを介して、タイヤ6がターンテーブル
2上に搬送されてきて所定の位置にセットされる。所定
の位置にセットされたかどうかは近接スイッチ12によ
り検出される。近接スイッチ12は、タイヤ6が所定の
位置にセットされたことを検出すると、その検出信号を
データ収録演算制御装置20に出力し、データ収録演算
制御装置20は近接スイッチ12からの検出信号に基づ
いてモータ駆動電源制御器22に対して制御信号を出力
する。そして、モータ駆動電源制御器22は前記制御信
号を受けて内側遮蔽体作動モータ14に電源を供給し、
内側遮蔽体10を二点鎖線の位置から実線の位置に回動
させる。この場合、モータ駆動電源制御器22は、近接
センサ15が内側遮蔽体10の先端位置を検出したと
き、内側遮蔽体作動モータ14への電源の供給を停止す
るので、内側遮蔽体10を実線の位置まで正確に回動さ
せることができる。
【0019】上記の状態において、モータ駆動電源制御
器22はターンテーブル駆動モータ5に電源を供給し
て、ターンテーブル2を所定の速度で回転させるととも
に、放射線照射撮影制御器21が放射線照射器17を駆
動して、タイヤ6に対して放射線を照射させる。照射さ
れた放射線は、自動車タイヤ6の両サイドウオールを透
過して放射線ラインセンサ19に到達し、放射線照射器
側プライコード7aおよびラインセンサ側プライコード
7bの二つの映像が放射線ラインセンサ19により撮像
される。このとき、放射線照射器17からの主放射線
は、スリット状のコリメータ18により微細線束に絞ら
れるため、放射線照射により発生する散乱放射線は微弱
となり、さらに、タイヤ6の検査箇所が遮蔽機構8で覆
われているので、放射線が外部に漏れることはない。
【0020】図に示してないが、放射線ラインセンサ1
9からの映像信号はデータ収録演算制御装置20に入力
される。データ収録演算制御装置20は、所定の回転ピ
ッチ毎にタイヤ6の両サイドウオール中心線上のデータ
を収録し、プライコード7a,7bの配列ピッチを演算
していく。タイヤ6を360度回転させながら計測する
と、データ収録演算制御装置20の指令により、放射線
照射器17からの放射線照射と放射線ラインセンサ19
よる透過線量の計測を終了させる。そして、遮蔽体放射
線シャッタ作動モータ13により内側遮蔽シャッタ10
が開き、タイヤ1は別の搬送装置により測定装置から自
動搬出される。
【0021】プライコード7a,7bの配列ピッチ測定
記録はデータ収録演算制御装置20により演算されて、
座標を付記した最大、最小配列ピッチ寸法、および平均
配列ピッチ寸法とその標準偏差、並びに放射線照射器−
ラインセンサ中心線上の透過放射線量のアナログ表示分
布図として出力される。
【0022】本実施の形態では、タイヤ6を挟んで、一
側のサイドウオールに対向させて放射線照射器17が、
他側のサイドウオールに対向させて放射線ラインセンサ
19をそれぞれ配置されているので、放射線照射器側の
プライコード7aの映像とラインセンサ側プライコード
7bの映像とを容易に識別することができる。
【0023】図2はその原理を示している。タイヤ6の
サイドウオール6aに対向して放射線照射器17が、サ
イドウオール6bに対向して放射線ラインセンサ19が
それぞれ配置されている。放射線照射器17の放射線発
生源17aの径は、サイドウオール6a,6b内のプラ
イコード7a,7bの径よりも小さく設定されている。
このため、放射線ラインセンサ19で検出される映像画
面26は、プライコード7aの映像25aはプライコー
ド7bの映像25bに比べ幅が広くなっている。これに
より、プライコード7aの映像であるか、プライコード
7bの映像であるかの識別が容易となる。
【0024】図3は、データ収録演算制御装置20の内
部構成を示している。図に示すように、データ収録演算
制御装置20内には、放射線照射器側プライコード7a
の映像と、ラインセンサ側プライコード7bの映像を分
離し、さらに一定時間経過毎に取り込んだ分離画像のズ
レを補正し合成する、画像処理手段としての画像分離合
成回路が設けられている。
【0025】放射線ラインセンサ19から出力されるア
ナログ映像信号(両断面混在映像)は、A/D変換器3
0でディジタルデータに変換され、2値化回路31によ
りプライコード部を黒、それ以外を白の2値化データが
得られる。画像収縮回路32は、1×N配列の1次元マ
トリクスで構成されたミニマムフィルタ(画像の収縮処
理を行う)であり、本マトリクスを1画素ずつスライド
させながらマトリクス内の中心画素を2値化判定する。
判定論理は、マトリクス内に1画素でも白があれば中心
画素を白、それ以外、すなわちマトリクス内のすべての
画素が黒の時のみ中心画素を黒と判定する。本処理にお
いて、マトリクスの大きさNを、放射線照射器側の黒の
画素数>N>放射線ラインセンサ側の黒の画素数とする
ことにより、放射線照射器側の黒の画素が除去され、放
射線ラインセンサ側の黒が縮小された形で残る。
【0026】画像膨張回路33は、上記画像縮小回路3
2にて縮小された放射線ラインセンサ側の映像を元の大
きさに復元させるためのものであり、1×N配列の1次
元マトリクスで構成されたマックスフィルタ(画像の膨
張処理を行う)である。本マトリクスを1画素ずつスラ
イドさせながらマトリクス内の中心画素を2値化判定す
る。判定論理は、マトリクス内に1画素でも黒があれば
中心画素を黒、それ以外、すなわちマトリクス内のすべ
ての画素が白の時のみ中心画素を白と判定する。本処理
においてマトリクスの大きさNは、前述の画像縮小回路
32で使用の大きさと同じにする必要がある。本処理に
より、放射線ラインセンサ側の映像が抽出され、そのデ
ータは、放射線ラインセンサ側映像メモリ37に格納さ
れる。
【0027】ディレイ回路34は、画像収縮回路32お
よび画像膨張回路33の処理が完了するまでのディレイ
回路であり、N個のシフトレジスタで構成され、ディレ
イ回路34の出力は、上記放射線ラインセンサ側抽出映
像と同期している。
【0028】35は減算器であり、元のデータであるデ
ィレイ回路34の出力と放射線ラインセンサ側抽出映像
を減算することにより放射線照射器側の映像が抽出され
る。さらにこの放射線照射器側の映像データは、放射線
照射器側映像メモリ39に格納される。
【0029】次に一定時間経過毎に取り込んだ映像のズ
レを補正し、合成する画像合成部について説明する。一
定の経過時間前に取り込まれたそれぞれの分離画像は、
放射線ラインセンサ側映像メモリ37と放射線照射器側
映像メモリ39に格納されているが、一定時間経過後、
それぞれ新しく分離した映像が放射線ラインセンサ側映
像メモリ37と放射線照射器側映像メモリ39に入力さ
れる際、アドレスコントロール回路40により一定時間
経過分歩進したアドレスを出力することにより、放射線
ラインセンサ側映像メモリ37と放射線照射器側映像メ
モリ39から出力される画像データと、一定時間経過後
の最新の画像データは位相が合うことになる。さらに、
放射線ラインセンサ側映像メモリ37から出力されたデ
ータと、一定時間経過後の最新のデータを加算器36で
加算して放射線ラインセンサ側映像メモリ37に格納す
ることで画像の合成が行われる。同様に、放射線照射器
側映像メモリ39から出力されたデータと、一定時間経
過後の最新のデータを加算器38で加算して放射線照射
器側映像メモリ39に格納することで画像の合成が行わ
れる。
【0030】上記処理をタイヤが360度回転するまで
繰り返し行い、360度回転後、コンピュータ41がそ
れぞれ放射線ラインセンサ側映像メモリ37と放射線照
射器側映像メモリ39の画像データを読み込み、白→黒
の変化点アドレス幅を検出し、判定することで、配列ピ
ッチの測定を行う。測定結果は表示装置42に表示され
る。
【0031】図4は、上記画像分離合成回路で行われる
データの流れをタイムチャートで示したものである。図
4において、(A)は放射線照射器側の画像であり、プ
ライコード部の映像が黒(Lレベル)、プライコード部
以外の映像が白(Hレベル)となっている。また(B)
は放射線CCDセンサ側の画像であり、プライコード部
の映像が黒(Lレベル)、プライコード部以外の映像が
白(Hレベル)となっている。そして、(A)ではLレ
ベルの幅が、(B)でのLレベルの幅に比べて大きくな
っている。
【0032】(C)は、(A)と(B)を合成した画像
で、(A)のLレベルの幅が(B)のLレベルの幅に比
べて大きくなっているので、両方がLレベルになった箇
所では、(B)のLレベルが隠れてしまっている。
【0033】(D)は収縮/膨張処理により抽出された
放射線照射器側の画像で、上記の(A)と一致してい
る。また、(E)は(C)−(D)により抽出された放
射線CCDセンサ側の画像である。
【0034】(F)は単位時間ΔT経過したときの、放
射線照射器側画像と放射線CCDセンサ側画像の合成画
像で、(G)は(F)から抽出した放射線CCDセンサ
側画像である。そして、(H)は(E)+(G)による
合成画像で、放射線CCDセンサ側画像である。(H)
にはLレベルが隠れてしまっている箇所があるが、タイ
ヤを360度回転するまで、上記処理を繰り返し行え
ば、全てのLレベルが出現する。
【0035】本実施の形態では、自動車用タイヤについ
て説明してきたが、本発明のタイヤプライコード検査装
置は自動車用に限らず、例えば航空機や電車(モノレー
ル)などに使用されるタイヤのプライコードの検査にも
適用できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放射線照射器側プライコードおよびラインセンサ側プラ
イコードの配列ピッチを同時に検査することができ、検
査を効率良く行うことが可能となる。
【0037】また、放射線照射器をタイヤ内に出し入れ
するための機構を設ける必要がないので、検査装置の構
成が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイヤプライコード検査装置を示
しており、(A)は上面図、(B)は縦断面図である。
【図2】(A)は両サイドウオールのプライコードを識
別できる原理を説明した図、(B)は映像画面を示した
図である。
【図3】データ収録演算制御装置の内部構成図である。
【図4】画像の分離合成についてのタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1 基台 2 ターンテーブル 5 ターンテーブル駆動モータ 6 自動車タイヤ 6a,6b サイドウオール 7 プライコード 7a 放射線照射器側プライコード 7b 放射線ラインセンサ側プライコード 8 遮蔽機構 12,15 近接センサ 14 内側遮蔽体作動モータ 17 放射線照射器 17a 放射線発生源 18 コリメータ 19 放射線ラインセンサ 20 データ収録演算制御装置 21 放射線照射撮像制御器 22 モータ駆動電源制御器 25a 放射線照射器側プライコードの映像 25b 放射線ラインセンサ側プライコードの映像 26 映像画面 30 A/D変換器 31 2値化回路 32 画像収縮回路 33 画像膨張回路 34 ディレイ回路 35 減算器 36,38 加算器 37 放射線照射器側映像メモリ 39 放射線ラインセンサ側映像メモリ 40 アドレスコントロール 41 コンピュータ 42 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 洋司 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 國分 孝夫 東京都小平市小川東町三丁目1番1号 株 式会社ブリヂストン技術センター内 (72)発明者 村山 徳裕 東京都小平市小川東町三丁目1番1号 株 式会社ブリヂストン技術センター内 Fターム(参考) 2G001 AA01 BA11 CA01 DA02 DA08 GA03 HA07 HA20 LA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤを挟んで、一側のサイドウオール
    に対向させて放射線照射器を、他側のサイドウオールに
    対向させてラインセンサをそれぞれ配置して、前記放射
    線照射器から照射され前記サイドウオールを透過した放
    射線を、タイヤを回転させながら前記ラインセンサで検
    出することにより、タイヤ内部のプライコードの配列ピ
    ッチを検査するタイヤプライコード検査装置において、 前記放射線照射器として、放射線発生源が前記プライコ
    ードの直径よりも小さい放射線照射器を設けるととも
    に、 前記ラインセンサで検出される、放射線照射器側プライ
    コードの幅の広い映像と、ラインセンサ側プライコード
    の幅の狭い映像とを画像処理することにより、放射線照
    射器側プライコードおよびラインセンサ側プライコード
    の二つの映像に分離する画像処理手段と、その分離結果
    を表示する表示手段と、を設けたことを特徴とするタイ
    ヤプライコード検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタイヤプライコード検
    査装置において、 前記画像処理手段は、タイヤの回転に同期した任意の時
    間毎に前記ラインセンサからの映像を取り込み、各取り
    込み時間毎の映像信号を、一定時間ずらして重ね合わせ
    ることにより、放射線照射器側プライコードとラインセ
    ンサ側プライコードの二つの映像に分離することを特徴
    とするタイヤプライコード検査装置。
  3. 【請求項3】 タイヤを挟んで、一側のサイドウオール
    に対向させて放射線照射器を、他側のサイドウオールに
    対向させてラインセンサをそれぞれ配置して、前記放射
    線照射器から放射線を照射し、前記サイドウオールを透
    過した前記放射線を、タイヤを回転させながら前記ライ
    ンセンサで検出することにより、タイヤ内部のプライコ
    ードの配列ピッチを検査するタイヤプライコード検査方
    法において、 前記放射線照射器として、放射線発生源が前記プライコ
    ードの直径よりも小さい放射線照射器を設け、 前記ラインセンサで検出される、放射線照射器側プライ
    コードの幅の広い映像と、ラインセンサ側プライコード
    の幅の狭い映像とを画像処理することにより、放射線照
    射器側プライコードおよびラインセンサ側プライコード
    の二つの映像に分離し、その分離結果を用いてプライコ
    ードの配列ピッチの検査を行うことを特徴とするタイヤ
    プライコード検査方法。
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