JP2008309643A - タイヤの検査方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オープンコードの有無を正確に判定することができ、しかも検査に要する時間を短縮できるタイヤの検査方法及びその装置を提供する。
【解決手段】画像からカーカスコードCCが撮像された領域を抽出するとともに、抽出画像を二値化処理し、二値化処理された画像中にカーカスコードCCと略直交する方向に延びる複数の検査用線SLを追加し、カーカスコードCCと交差する範囲が差分された各検査用線SLの画像を得るとともに、カーカスコードCCと交差する範囲が差分されることにより各検査用線SLが分割されて成る複数の分割検査用線SL1の長さの平均値を算出し、その平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線SL1の有無を判定する。即ち、撮像された画像中に前記平均値よりも間隔が広くなるオープンコードがある場合は、平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線SL1が有ると判定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばトラック用タイヤやバス用タイヤのように金属製のカーカスコードを有するタイヤのカーカスコードの状態を非破壊で検査するためのタイヤの検査方法及びその装置に関するものである。
一般に、この種のタイヤの検査方法としては、タイヤの内周面側からタイヤに向かってX線を照射するとともに、タイヤを周方向に回転させながら、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過X線像を撮像するとともに、撮像した画像を表示装置に表示し、表示装置によって表示される画像中のカーカスコードの状態等を検査員が目視によって判定するようにしたものが知られている。
また、他のタイヤの検査方法としては、前述と同様に撮像装置によって透過X線像を撮像するとともに、予め記憶されている基準データと撮像された画像とを比較し、基準データと撮像された画像との差異に基づきベルトコードの状態等を判定するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−15172号公報
ところで、前者の検査方法では、検査員が目視によってカーカスコードの状態等を判定していることから、判定精度を向上することが難しく、検査に要する時間の短縮を図ることも難しいという問題点があった。
また、後者の検査方法では、予め記憶されている基準データと撮像された画像とを比較し、基準データと撮像された画像との差異に基づきベルトコードの状態等を判定するようにしているが、基準データは複数個のタイヤを撮像して各画像を加算平均することにより作成されるので、例えばカーカスコード間隔が部分的に広くなるオープンコードの有無等の細かな判定を正確に行うことができないという問題点があった。
また、タイヤの品種ごとに基準データを作成して記憶しておく必要があるので、基準データを作成する分だけ検査に要する時間が長くなるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オープンコードの有無を正確に判定することができ、しかも検査に要する時間の短縮を図ることのできるタイヤの検査方法及びその装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射するとともに、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過電磁波像を撮像し、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード間隔が部分的に広くなるオープンコードが生じているか否か検査するタイヤの検査方法において、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する抽出ステップと、抽出ステップによって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化ステップと、二値化ステップによって二値化処理された画像中にカーカスコードと交差する方向に延びる少なくとも1本の検査用線を追加する検査用線追加ステップと、カーカスコードと交差する範囲が差分された検査用線の画像を得る差分ステップと、カーカスコードと交差する範囲が差分されることにより検査用線が分割されて成る複数の分割検査用線の長さの平均値を算出する平均値算出ステップと、平均値算出ステップによって算出された平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が有ると、透過電磁波像を撮像したタイヤにオープンコードが生じていると判定する判定ステップとを含むようにしている。
また、本発明は、タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射する照射装置と、タイヤの外周面側に配置され、タイヤを透過した透過電磁波像を撮像する撮像装置とを備え、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード間隔が部分的に広くなるオープンコードが生じているか否か検査するタイヤの検査装置において、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する抽出手段と、抽出手段によって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化手段と、二値化手段によって二値化処理された画像中にカーカスコードと交差する方向に延びる少なくとも一本の検査用線を追加する検査用線追加手段と、カーカスコードと交差する範囲が差分された検査用線の画像を得る差分手段と、カーカスコードと交差する範囲が差分されることにより検査用線が分割されて成る複数の分割検査用線の長さの平均値を算出する平均値算出手段と、平均値算出手段によって算出された平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が有ると、透過電磁波像を撮像したタイヤにオープンコードが生じていると判定する判定手段とを備えている。
これにより、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出するとともに、抽出された抽出画像を二値化処理し、二値化処理された画像中にカーカスコードと交差する方向に延びる少なくとも一本の検査用線を追加し、カーカスコードと交差する範囲が差分された検査用線の画像を得るとともに、カーカスコードと交差する範囲が差分されることにより検査用線が分割されて成る複数の分割検査用線の長さの平均値を算出し、その平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が有ると、透過電磁波像を撮像したタイヤにオープンコードが生じていると判定されることから、例えば検査用線がカーカスコードと略垂直に交差するように設けられるとともに、撮像された画像中における一部のカーカスコードの間隔が前記平均値よりも広くなってオープンコードが生じている場合は、平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が発生し、オープンコードが生じていると判定される。
また、本発明は、タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射するとともに、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過電磁波像を撮像し、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード間隔が部分的に広くなるオープンコードが生じているか否か検査するタイヤの検査方法において、撮像装置によって撮像された画像を二値化処理する二値化ステップと、二値化ステップによって二値化処理された画像中おけるカーカスコードが撮像された範囲にカーカスコードと交差する方向に延びる少なくとも1本の検査用線を追加する検査用線追加ステップと、カーカスコードと交差する範囲が差分された検査用線の画像を得る差分ステップと、カーカスコードと交差する範囲が差分されることにより検査用線が分割されて成る複数の分割検査用線の長さの平均値を算出する平均値算出ステップと、平均値算出ステップによって算出された平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が有ると、透過電磁波像を撮像したタイヤにオープンコードが生じていると判定する判定ステップとを含むようにしている。
また、本発明は、タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射する照射装置と、タイヤの外周面側に配置され、タイヤを透過した透過電磁波像を撮像する撮像装置とを備え、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード間隔が部分的に広くなるオープンコードが生じているか否か検査するタイヤの検査装置において、撮像装置によって撮像された画像を二値化処理する二値化手段と、二値化手段によって二値化処理された画像中におけるカーカスコードが撮像された範囲にカーカスコードと交差する方向に延びる少なくとも1本の検査用線を追加する検査用線追加手段と、カーカスコードと交差する範囲が差分された検査用線の画像を得る差分手段と、カーカスコードと交差する範囲が差分されることにより検査用線が分割されて成る複数の分割検査用線の長さの平均値を算出する平均値算出手段と、平均値算出手段によって算出された平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が有ると、透過電磁波像を撮像したタイヤにオープンコードが生じていると判定する判定手段とを備えている。
これにより、撮像装置によって撮像された画像を二値化処理するとともに、二値化処理された画像中におけるカーカスコードが撮像された範囲にカーカスコードと交差する方向に延びる少なくとも1本の検査用線を追加し、カーカスコードと交差する範囲が差分された検査用線の画像を得るとともに、カーカスコードと交差する範囲が差分されることにより検査用線が分割されて成る複数の分割検査用線の長さの平均値を算出し、その平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が有ると、透過電磁波像を撮像したタイヤにオープンコードが生じていると判定されることから、例えば検査用線がカーカスコードと略垂直に交差するように設けられるとともに、撮像された画像中における一部のカーカスコードの間隔が前記平均値よりも広くなってオープンコードが生じている場合は、平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が発生し、オープンコードが生じていると判定される。
本発明によれば、例えば検査用線がカーカスコードと略垂直に交差するように設けられるとともに、撮像された画像中における一部のカーカスコードの間隔が前記平均値よりも広くなってオープンコードが生じている場合は、平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が発生し、オープンコードが生じていると判定されるので、前記所定倍率をタイヤの品種等に応じて適宜設定することにより、オープンコードの有無を正確に判定することができる。また、目視によらず自動で判定を行うことも可能であり、タイヤの品種ごとに基準データを作成する必要もないことから、検査に要する時間の短縮を図る上で極めて有利である。
図1乃至図18は本発明の一実施形態を示すもので、図1は照射装置及び撮像装置の概略図、図2はタイヤ検査装置のブロック図、図3は第1制御装置の制御部の動作を示すフローチャート、図4乃至図13は第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図、図14は第2制御装置の制御部の動作を示すフローチャート、図15乃至図18は第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図である。
本実施形態のタイヤ検査装置は、タイヤTの内周面側に配置され、X線をタイヤTに向かって照射する照射装置10と、タイヤTの外周面側に配置され、タイヤTを透過した透過電磁波像としての透過X線像を撮像する撮像装置20と、撮像装置20に接続された検査装置本体30とを備えている。また、タイヤTは図示しない支持装置によって回転自在に支持されるようになっている。タイヤTは複数の金属製のカーカスコードCCがラジアル方向に延びるように配置されたラジアルタイヤである。また、タイヤTの外周面側には複数のベルト部材が設けられ、各ベルト部材は金属製のベルトコードBCを有する。各カーカスコード間隔が互いに略等しくなるように、各カーカスコードCCはタイヤTの周方向に略等間隔で配置されているが、各カーカスコード間隔のうち例えば一部のカーカスコード間隔が他のカーカスコード間隔に対して広くなる場合がある。このようにカーカスコード間隔が部分的に広くなる現象はオープンコードと称されている。
照射装置10はX線を放射状に照射する周知のX線管から成り、前記支持装置によって支持されたタイヤTの内周面側に配置されるようになっている。尚、X線の代わりにγ線を照射するように構成することも可能である。
撮像装置20は、支持装置に支持されたタイヤTの上側に配置された上方カメラ21と、支持装置に支持されたタイヤTの幅方向両側に配置された一対の側方カメラ22とを有する。各カメラ21,22は周知のラインセンサカメラから成り、各カメラ21,22はタイヤTを透過した透過X線像を線状に撮像するようになっている。即ち、支持装置によってタイヤTを所定速度で周方向に回転させながら、各カメラ21,22によって所定時間おきに撮像を行うことにより、タイヤTの一周分の透過X線像が撮像される。
検査装置本体30は、図2に示すように、第1乃至第3制御装置31,32,33を備えている。また、各制御装置31,32,33はそれぞれ制御部31a,32a,33a、液晶表示画面等の表示部31b,32b,33b及びハードディスク等の記憶部31c,32c,33cを有する。制御部31a,32a,33aは演算装置、記憶装置、入力装置等を有する周知のマイクロコンピュータである。さらに、撮像装置20における上方カメラ21によって撮像された画像が第1制御装置31の制御部31aに送信され、各側方カメラ22のうち一方の側方カメラ22によって撮像された画像が第2制御装置32の制御部32aに送信され、各側方カメラ22のうち他方の側方カメラ22によって撮像された画像が第3制御装置33の制御部33aに送信される。
以上のように構成されたタイヤ検査装置では、前述のように図示しない支持装置によってタイヤTを所定速度で周方向に回転させながら、各カメラ21,22によって所定時間おきに撮像を行うことにより、タイヤTの一周分の透過X線像が撮像され、各カメラ21,22によって撮像された画像がデジタル画像として各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aにそれぞれ送信される。尚、各カメラ21,22で撮像された線状の撮像データを各制御装置31,32,33内で繋ぎ合わせてタイヤTの一周分の画像を作成することも可能である。
続いて、各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aによってタイヤTの一周分の画像の画像処理を行い、画像処理された画像に基づきオープンコードの有無を判定する。この時の各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aの動作について以下に説明する。
はじめに、第1制御装置31の制御部31aの動作について図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。ここで、第1制御装置31の制御部31aに送信されるタイヤTの一周分の画像はタイヤTの径方向外側から撮像したものであり、この画像の幅方向中央側には各ベルト部材を構成する複数の金属製のベルトコードBCが撮像され、そのベルトコードBCの幅方向両側にはカーカス部材を構成する複数の金属製のカーカスコードCCが撮像されている(図4参照)。図4はタイヤTの一周分の画像の一部を示すものである。各カーカスコードCCは画像幅方向に延びるように配置されるとともに、互いに画像上下方向に間隔をおいて配置されている。各ベルトコードBCはカーカスコードCCと所定の角度をなすように配置されるとともに、互いに画像上下方向に間隔をおいて配置されている。ここでは、上方カメラ21から送信された画像中には各ベルトコードBC及び各カーカスコードCC以外のものは撮像されていない。尚、上方カメラ21から送信された画像中に例えば背景が撮像されている場合には、送信された画像から背景単独の画像を差分処理する等により、上方カメラ21から送信された画像中から各ベルトコードBC及び各カーカスコードCC以外のものを除去することが好ましい。
先ず、上方カメラ21から第1制御装置31の制御部31aにタイヤTの一周分の画像が送信されると(SA1)、その画像のコントラストを強調する(SA2)。このコントラストの強調は、例えば線形変換処理、二値化処理、輝度スライシング処理等の周知の処理を用いて行われる。これにより、画像中の各ベルトコードBC及び各カーカスコードCCが明確になる(図5参照)。尚、ステップSA2を行わずにステップSA3以降を行うことも可能である。
続いて、コントラストが強調された画像において画像上下方向(各カーカスコードCCが延びる方向と略直行する方向)の成分を強調する(SA3)。画像上下方向の成分の強調は、例えば画像上下方向のシフト処理及び差分処理を用いる周知の方法によって行われる。これにより、画像中の各ベルトコードBCが強調され、各カーカスコードCCが薄くなるか除去される(図6参照)。
続いて、画像上下方向の成分が強調された画像のコントラストを強調する(SA4)。このコントラストの強調は、例えば線形変換処理、二値化処理、輝度スライシング処理等の周知の処理を用いて行われる。これにより、画像中の各ベルトコードBCが明確になる(図7参照)。
続いて、ステップSA4によってコントラストが強調された画像においてステップSA3によって強調された成分(各ベルトコードBC)が集合している領域を確定する(SA5)。この領域確定は、例えば画像上下方向のシフト処理及び加算処理を適宜行うことにより、ステップSA3によって強調された成分が集合している領域を塗り潰した後(図8参照)、例えばPrewittフィルタやSobelフィルタを用いてエッジ強調処理を行うことにより、ステップSA3によって強調された成分が集合している領域のうち最も大きな面積を有する領域の輪郭線OLを作成する(図9参照)。この場合、輪郭線OLの内側がステップSA3によって強調された成分が集合している確定領域となる。尚、前記シフト処理及び加算処理の代わりに膨張処理を行うことにより、ステップSA3によって強調された成分が集合している領域を塗り潰すことも可能である。また、単位面積当たり(例えば数画素×数画素の範囲)の平均濃度に基づき前記領域確定を行うことも可能である。
続いて、ステップSA2によってコントラストを強調する前の画像から輪郭線OLによって囲われている確定領域以外の領域のみを抽出する(SA6)。ここで、コントラストを強調する前の画像中に各ベルトコードBC及び各カーカスコードCC以外のものが撮像されていなければ、輪郭線OLの外側の範囲のみを抽出した抽出画像は各カーカスコードCCが撮像された領域を抽出したものとなる(図10参照)。尚、ステップSA2でコントラストを強調した画像やその他の画像から抽出画像を作成することも可能である。
続いて、ステップSA6で抽出された抽出画像を二値化処理する(SA7)。ここで、抽出画像をそれぞれ所定面積(例えば15画素×15画素)の複数の範囲に分けるとともに、各範囲ごとにその範囲内における画素の階調の平均値を算出し、各平均値をそれぞれ閾値に用いて各範囲ごとに二値化する動的二値化処理を行う。これにより、抽出画像中で各カーカスコードCCが明確になる(図11参照)。例えば抽出画像の各画素がそれぞれ256階調を有している場合に、各カーカスコードCCが0階調(黒色)になるとともに、各カーカスコードCC以外の部分が255階調(白色)となる。尚、動的二値化処理の代わりに通常の二値化処理を行うことも可能である。
続いて、二値化処理された抽出画像において各カーカスコードCCを細線化処理する(SA8)。この細線化処理は、例えば周知の収縮処理を用いて行われる。これにより、各カーカスコードCCはその中心線と一致する線に細線化される。尚、ステップSA8を行わずにステップSA9以降を行うことも可能である。
続いて、細線化処理された抽出画像中に各カーカスコードCCと直交する方向に延びる複数の検査用線SLを追加する(SA9、図12参照)。各検査用線SLは互いに画像幅方向に間隔をおいて配置されるとともに、それぞれ直線状である。また、各検査用線SLは0階調(黒色)である。尚、複数の検査用線SLの代わりに一本の検査用線SLを抽出画像に追加することも可能である。
続いて、各検査用線SLの画像からステップSA8によって細線化処理された抽出画像を差分する。これにより、各カーカスコードCCと交差する範囲が差分された各検査用線SLの画像を得る(SA10、図13参照)。
続いて、各カーカスコードCCと交差する範囲が差分されることにより各検査用線SLが分割されて成る各分割検査用線SL1の長さの平均値を算出し(SA11)、算出された平均値に対して所定倍率(例えば1.5倍)以上の長さの分割検査用線SL1が有ると、その透過X線像を撮像したタイヤTにオープンコードが生じていると判定する(SA12)。ステップSA12においてオープンコードが生じていると判定された場合は(SA13)、表示部31bにステップSA2でコントラストを強調する前の画像及び各分割検査用線SL1を表示するとともに、該当する分割検査用線SL1を他の分割検査用線SL1に対して目立つように表示する表示処理を行い、また、記憶部31cに測定日時、測定したタイヤTの品種、判定結果等を記憶する記憶処理を行う(SA14)。ステップSA12において平均値に対して所定倍率以上の分割検査用線SL1が無く、オープンコードが生じていると判定されない場合は(SA13)、記憶部31cに測定日時、測定したタイヤTの品種、判定結果等を記憶する記憶処理を行う(SA15)。
次に、第2制御装置32の制御部32aの動作について図14に示すフローチャートを参照しながら説明する。第3制御装置33の制御部33aの動作も制御部32aの動作と同様である。ここで、第2制御装置32の制御部32aに送信されるタイヤTの一周分の画像はタイヤTの幅方向外側から撮像したものであり、この画像の幅方向中央側にはカーカス部材を構成する複数の金属製のカーカスコードCCが撮像され、各カーカスコードCCは画像幅方向に延びるように配置されるとともに、互いに画像上下方向に間隔をおいて配置されている(図15参照)。また、画像の幅方向他方側にはビードコアBが撮像され、ビードコアBの近傍には補強部材を構成する複数の金属製の補強コードRCが撮像されている。各補強コードRCは画像の幅方向に対して所定の角度で傾斜するとともに、互いに画像上下方向に間隔をおいて配置されている。さらに、画像の幅方向一方側には各ベルト部材を構成する複数の金属製のベルトコードBCが撮像され、各ベルトコードBCは画像の幅方向に対して所定の角度で傾斜するとともに、互いに画像上下方向に間隔をおいて配置されている。尚、側方カメラ22から送信された画像中に例えば背景が撮像されている場合には、送信された画像から背景単独の画像を差分処理する等により、側方カメラ22から送信された画像中から各ベルトコードBC、各カーカスコードCC、補強コードRC及びビードコアB以外のものを除去することが好ましい。
先ず、側方カメラ22から第2制御装置32の制御部32aにタイヤTの一周分の画像が送信されると(SB1)、制御部31aのステップSA2と同様にコントラストの強調を行う(SB2)。これにより、画像中の各ベルトコードBC、各カーカスコードCC、各補強コードRC及びビードコアBが明確になる。
続いて、制御部31aのステップSA3と同様に画像上下方向の成分を強調する(SB3)。これにより、画像中の各ベルトコードBC、各補強コードRC及びビードコアBが強調され、各カーカスコードCCが薄くなるか除去される。
続いて、制御部31aのステップSA4と同様にコントラストの強調を行う(SB4)。これにより、画像中の各ベルトコードBC、各補強コードRC及びビードコアBが明確になる。
続いて、制御部31aのステップSA5と同様に領域確定を行う(SB5)。この領域確定は、例えば画像上下方向のシフト処理及び加算処理を適宜行うことにより、ステップSB3によって強調された成分が集合している領域を塗り潰した後(図16参照)、例えばPrewittフィルタやSobelフィルタを用いてエッジ強調処理を行うことにより、ステップSB3によって強調された成分が集合している領域のうち最も大きな面積を有する領域及び次に大きな面積を有する領域の輪郭線OLを作成する(図17参照)。この場合、2つの輪郭線OLの内側がステップSB3によって強調された成分が集合している確定領域となる。尚、前記シフト処理及び加算処理の代わりに膨張処理を行うことにより、ステップSB3によって強調された成分が集合している領域を塗り潰すことも可能である。また、単位面積当たり(例えば数画素×数画素の範囲)の平均濃度に基づき前記領域確定を行うことも可能である。
続いて、ステップSB2によってコントラストを強調する前の画像から各輪郭線OLで囲われている確定領域以外の領域のみを抽出する(SB6)。ここで、コントラストを強調する前の画像中に各ベルトコードBC、各カーカスコードCC、各補強コードRC及びビードコアB以外のものが撮像されていなければ、各輪郭線OLの外側の範囲のみを抽出した抽出画像は各カーカスコードCCが撮像された領域を抽出したものとなる(図18参照)。尚、ステップSB2でコントラストを強調した画像やその他の画像から抽出画像を作成することも可能である。
続いて、制御部31aのSA7〜SA15と同様に、二値化処理(SB7)、細線化処理(SB8)、複数の検査用線の追加(SB9)、各検査用線から各カーカスコードCCと交差する範囲が差分された画像を得るステップ(SB10)、各分割検査用線の長さの平均値の算出(SB11)、オープンコードが生じているか否かの判定(SB12)、オープンコードが生じている場合(SB13)の表示処理及び記憶処理を行うステップ(SB14)、オープンコードが生じていない場合(SB13)の記憶処理を行うステップ(SB15)を行う。
このように、本実施形態によれば、撮像装置20によって撮像された画像からカーカスコードCCが撮像された領域を抽出するとともに、抽出された抽出画像を二値化処理し、二値化処理された画像中にカーカスコードCCと略直交する方向に延びる複数の検査用線SLを追加し、カーカスコードCCと交差する範囲が差分された各検査用線SLの画像を得るとともに、カーカスコードCCと交差する範囲が差分されることにより各検査用線SLが分割されて成る複数の分割検査用線SL1の長さの平均値を算出し、その平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線SL1が有ると、その透過X線像を撮像したタイヤTにオープンコードが生じていると判定することから、撮像された画像中における一部のカーカスコード間隔が前記平均値よりも広くなってオープンコードが生じている場合は、平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線SL1が発生し、オープンコードが生じていると判定される。従って、前記所定倍率をタイヤTの品種に応じて適宜設定することにより、オープンコードの有無を正確に判定することができる。また、目視によらず自動で判定を行うことが可能であり、タイヤTの品種ごとに基準データを作成する必要もないことから、検査に要する時間の短縮を図る上で極めて有利である。
また、各カメラ21,22で撮像した画像に各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aによって前述のような画像処理を行うとともに、オープンコードの有無を自動で検査するようにしたので、各カメラ21,22で撮像した画像を検査員が目視で確認してオープンコードの有無を検査する場合と比較し、検査速度を向上することができる。
また、撮像装置20によって撮像された画像のコントラストを強調するとともに(ステップSA2,SB2)、コントラストが強調された画像中のカーカスコードCCが延びる方向と略直交する方向の成分を強調し(ステップSA3,SB3)、ステップSA3,SB3によって強調された成分が集合している領域を確定し(ステップSA5,SB5)、撮像装置20によって撮像された画像から前記確定された確定領域以外の領域を抽出することにより、撮像装置20によって撮像された画像からカーカスコードCCが撮像された領域を抽出している(ステップSA6,SB6)。これにより、タイヤTの品種に応じて各カーカスコードCCが撮像される領域が変化する場合でも、撮像装置20によって撮像された画像においてカーカスコードCCが撮像された領域を確実に自動認識することができる。従って、ステップSA9,SB9において検査用線SLを追加する際に、検査用線SLをカーカスコードCCが撮像された領域に確実に追加することができ、オープンコードの有無の判定を正確に行う上で極めて有利である。
また、ステップSA7、SB7において動的二値化処理を行うようにしたので、撮像装置20によって撮像された画像に光量の差やタイヤTの部材厚によって明暗が生じていても、明暗に拘わらずにカーカスコードCCを明確にすることができ、オープンコードの有無を正確に判定する上で極めて有利である。
また、ステップSA9,SB9において検査用線SLを追加する前に、ステップSA7,SB7によって二値化処理された画像中のカーカスコードCCにステップSA8,SB8において細線化処理を行うようにしたので、カーカスコードCCの太さに拘わらず、各分割検査用線SL1の長さをカーカスコードCC同士の間隔と略一致させることができ、オープンコードの有無を正確に判定する上で極めて有利である。
尚、本実施形態では、ステップSA7〜SA15及びステップSB7〜SB15を行う前に、ステップSA2〜SA6及びステップSB2〜SB6を行い、撮像装置20によって撮像された画像からカーカスコードCCが撮像された領域を抽出するようにしている。これに対し、ステップSA2〜SA6及びステップSB2〜SB6を省き、ステップSA7〜SA15及びステップSB7〜SB15を撮像装置20によって撮像された画像に対して直接行うようにした場合でも、ステップSA9,SB9において各検査用線SLを各カーカスコードCCが撮像されている範囲に追加することにより、ステップSA2〜SA6及びステップSB2〜SB6を行う場合と同様にオープンコードの有無を正確に判定することができる。
また、本実施形態では、ステップSA5,SB5においてステップSA3,SB3によって強調された成分が集合している領域を確定し、ステップSA6、SB6において確定領域以外の領域のみを抽出するようにしたものを示した。これに対し、ステップSA5,SB5においてステップSA3,SB3によって強調された成分が集合している領域以外の領域を確定し、ステップSA6、SB6において確定領域のみを抽出することも可能である。この場合でも、本実施形態と同等の範囲が抽出される。
尚、本実施形態では、各検査用線SLを各カーカスコードCCと略直交する方向に延びるように追加したものを示した。これに対し、各検査用線SLと各カーカスコードCCとが略直交していなくても、各検査用線SLが各カーカスコードCCと交差する方向に延びるように追加されれば、本実施形態と同等の作用効果を達成することが可能である。
また、本実施形態では、各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aによってタイヤTの一周分の画像の画像処理を行い、画像処理された画像に基づきオープンコードの有無を判定するものを示した。これに対し、各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aによってタイヤTの一部を撮像した画像の画像処理を行い、その画像処理が行われた画像に基づきオープンコードの有無を判定することも可能である。
尚、本実施形態では、ステップSA1〜SA15を第1制御装置31の制御部31aによって行い、ステップSB1〜SB15を第2制御装置32及び第3制御装置33の制御部32a,33aによって行うようにしたものを示したが、ステップSA1〜SA15,SB1〜SB15のうち任意のステップを例えば検査員による各制御部31a,32a,33aの操作によって行うことも可能である。
本発明における一実施形態を示す照射装置及び撮像装置の概略図 タイヤ検査装置のブロック図 第1制御装置の制御部の動作を示すフローチャート 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部の動作を示すフローチャート 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図
符号の説明
10…照射装置、20…撮像装置、21…上方カメラ、22…側方カメラ、30…検査装置本体、31…第1制御装置、31a…制御部、31b…表示部、31c…記憶部、32…第2制御装置、32a…制御部、32b…表示部、32c…記憶部、33…第3制御装置、33a…制御部、33b…表示部、33c…記憶部、CC…カーカスコード、BC…ベルトコード、RC…補強コード、T…タイヤ、B…ビードコア。

Claims (12)

  1. タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射するとともに、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過電磁波像を撮像し、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード間隔が部分的に広くなるオープンコードが生じているか否か検査するタイヤの検査方法において、
    撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する抽出ステップと、
    抽出ステップによって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化ステップと、
    二値化ステップによって二値化処理された画像中にカーカスコードと交差する方向に延びる少なくとも1本の検査用線を追加する検査用線追加ステップと、
    カーカスコードと交差する範囲が差分された検査用線の画像を得る差分ステップと、
    カーカスコードと交差する範囲が差分されることにより検査用線が分割されて成る複数の分割検査用線の長さの平均値を算出する平均値算出ステップと、
    平均値算出ステップによって算出された平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が有ると、透過電磁波像を撮像したタイヤにオープンコードが生じていると判定する判定ステップとを含む
    ことを特徴とするタイヤの検査方法。
  2. 前記抽出ステップに、撮像装置によって撮像された画像のコントラストを強調する強調ステップと、強調ステップによってコントラストが強調された画像中のカーカスコードが延びる方向と略直交する方向の成分を強調する直交成分強調ステップと、直交成分強調ステップによって強調された成分が集合している領域を確定する領域確定ステップと、撮像装置によって撮像された画像から領域確定ステップによって確定された確定領域以外の領域を抽出することにより、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する確定領域外抽出ステップとを含めた
    ことを特徴とする請求項1記載のタイヤの検査方法。
  3. 前記抽出ステップに、撮像装置によって撮像された画像のコントラストを強調する強調ステップと、強調ステップによってコントラストが強調された画像中のカーカスコードが延びる方向と略直交する方向の成分を強調する直交成分強調ステップと、直交成分強調ステップによって強調された成分が集合している領域以外の領域を確定する領域確定ステップと、撮像装置によって撮像された画像から領域確定ステップによって確定された確定領域を抽出することにより、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する確定領域内抽出ステップとを含めた
    ことを特徴とする請求項1記載のタイヤの検査方法。
  4. タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射するとともに、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過電磁波像を撮像し、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード間隔が部分的に広くなるオープンコードが生じているか否か検査するタイヤの検査方法において、
    撮像装置によって撮像された画像を二値化処理する二値化ステップと、
    二値化ステップによって二値化処理された画像中おけるカーカスコードが撮像された範囲にカーカスコードと交差する方向に延びる少なくとも1本の検査用線を追加する検査用線追加ステップと、
    カーカスコードと交差する範囲が差分された検査用線の画像を得る差分ステップと、
    カーカスコードと交差する範囲が差分されることにより検査用線が分割されて成る複数の分割検査用線の長さの平均値を算出する平均値算出ステップと、
    平均値算出ステップによって算出された平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が有ると、透過電磁波像を撮像したタイヤにオープンコードが生じていると判定する判定ステップとを含む
    ことを特徴とするタイヤの検査方法。
  5. 前記二値化ステップを、動的二値化処理を行うように構成した
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のタイヤの検査方法。
  6. 前記検査用線追加ステップの前に行われ、二値化ステップによって二値化処理された画像中のカーカスコードを細線化処理する細線化ステップを含む
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のタイヤの検査方法。
  7. タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射する照射装置と、タイヤの外周面側に配置され、タイヤを透過した透過電磁波像を撮像する撮像装置とを備え、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード間隔が部分的に広くなるオープンコードが生じているか否か検査するタイヤの検査装置において、
    撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する抽出手段と、
    抽出手段によって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化手段と、
    二値化手段によって二値化処理された画像中にカーカスコードと交差する方向に延びる少なくとも一本の検査用線を追加する検査用線追加手段と、
    カーカスコードと交差する範囲が差分された検査用線の画像を得る差分手段と、
    カーカスコードと交差する範囲が差分されることにより検査用線が分割されて成る複数の分割検査用線の長さの平均値を算出する平均値算出手段と、
    平均値算出手段によって算出された平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が有ると、透過電磁波像を撮像したタイヤにオープンコードが生じていると判定する判定手段とを備えた
    ことを特徴とするタイヤの検査装置。
  8. 前記抽出手段に、撮像装置によって撮像された画像のコントラストを強調する強調手段と、強調手段によってコントラストが強調された画像中のカーカスコードが延びる方向と略直交する方向の成分を強調する直交成分強調手段と、直交成分強調手段によって強調された成分が集合している領域を確定する領域確定手段と、撮像装置によって撮像された画像から領域確定手段によって確定された確定領域以外の領域を抽出することにより、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する確定領域外抽出手段とを設けた
    ことを特徴とする請求項7記載のタイヤの検査装置。
  9. 前記抽出手段に、撮像装置によって撮像された画像のコントラストを強調する強調手段と、強調手段によってコントラストが強調された画像中のカーカスコードが延びる方向と略直交する方向の成分を強調する直交成分強調手段と、直交成分強調手段によって強調された成分が集合している領域以外の領域を確定する領域確定手段と、撮像装置によって撮像された画像から領域確定手段によって確定された確定領域を抽出することにより、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する確定領域内抽出手段とを設けた
    ことを特徴とする請求項7記載のタイヤの検査装置。
  10. タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射する照射装置と、タイヤの外周面側に配置され、タイヤを透過した透過電磁波像を撮像する撮像装置とを備え、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード間隔が部分的に広くなるオープンコードが生じているか否か検査するタイヤの検査装置において、
    撮像装置によって撮像された画像を二値化処理する二値化手段と、
    二値化手段によって二値化処理された画像中におけるカーカスコードが撮像された範囲にカーカスコードと交差する方向に延びる少なくとも1本の検査用線を追加する検査用線追加手段と、
    カーカスコードと交差する範囲が差分された検査用線の画像を得る差分手段と、
    カーカスコードと交差する範囲が差分されることにより検査用線が分割されて成る複数の分割検査用線の長さの平均値を算出する平均値算出手段と、
    平均値算出手段によって算出された平均値に対して所定倍率以上の長さの分割検査用線が有ると、透過電磁波像を撮像したタイヤにオープンコードが生じていると判定する判定手段とを備えた
    ことを特徴とするタイヤの検査装置。
  11. 前記二値化手段を、動的二値化処理を行うように構成した
    ことを特徴とする請求項7、8、9または10記載のタイヤの検査装置。
  12. 前記検査用線追加手段によって検査用線を追加する前に行われ、二値化手段によって二値化処理された画像中のカーカスコードを細線化処理する細線化手段を備えた
    ことを特徴とする請求項7、8、9、10または11記載のタイヤの検査装置。
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