JP5098455B2 - タイヤの検査方法及びその装置 - Google Patents

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本発明は、例えば自動車用空気入りタイヤのベルト部材の状態を非破壊で検査するためのタイヤの検査方法及びその装置に関するものである。
一般に、この種のタイヤの検査方法としては、タイヤの内周面側からタイヤに向かってX線を照射するとともに、タイヤを周方向に回転させながら、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過X線像を撮像するとともに、撮像した画像を表示装置に表示し、表示装置によって表示される画像中のベルトコードの状態等を検査員が目視によって判定するようにしたものが知られている。
また、他のタイヤの検査方法としては、前述と同様に撮像装置によって透過X線像を撮像するとともに、予め記憶されている基準データと撮像された画像とを比較し、基準データと撮像された画像との差異に基づきベルトコードの状態等を判定するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−15172号公報
ところで、前者の検査方法では、検査員が目視によってベルトコードの状態等を判定していることから、判定精度を向上することが難しく、検査に要する時間の短縮を図ることも難しいという問題点があった。
また、後者の検査方法では、予め記憶されている基準データと撮像された画像とを比較し、基準データと撮像された画像との差異に基づきベルトコードの状態等を判定するようにしているが、基準データは複数個のタイヤを撮像して各画像を加算平均することにより作成されるので、例えば、複数のベルト部材が互いに重ね合わせられるように設けられているタイヤにおいて、各ベルト部材のうち最も幅寸法の大きいベルト部材の幅方向端部よりも他のベルト部材の幅方向端部がタイヤ幅方向の外側に位置するベルトエッジオーバーラップの有無等の細かな判定を行うことができないという問題点があった。
また、タイヤの品種ごとに基準データを作成して記憶しておく必要があるので、基準データを作成する分だけ検査に要する時間が長くなるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ベルトエッジオーバーラップの有無を正確に判定することができ、しかも検査に要する時間の短縮を図ることのできるタイヤの検査方法及びその装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、複数のベルト部材が互いに重ね合わせられるように設けられたタイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射するとともに、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過電磁波像を撮像し、透過電磁波像を撮像したタイヤに各ベルト部材のうち最も幅寸法の大きいベルト部材の幅方向端部よりも他のベルト部材の幅方向端部がタイヤ幅方向の外側に位置するベルトエッジオーバーラップが生じているか否か検査するタイヤの検査方法において、撮像装置によって撮像された画像からベルトコードが撮像されたベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の端部側の領域を抽出する端部側領域抽出ステップと、端部側領域抽出ステップによって抽出された抽出画像中であり、且つ、前記最も幅寸法の大きいベルト部材のベルトコード以外のベルトコードの延設方向と等しい方向に延在する成分が集合している領域以外の領域を確定する確定ステップと、確定ステップによって確定された領域がタイヤ周方向に不連続である場合に、透過電磁波像を撮像したタイヤにベルトエッジオーバーラップが生じていると判定する判定ステップとを含むようにしている。
また、本発明は、複数のベルト部材が互いに重ね合わせられるように設けられたタイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射する照射装置と、タイヤの外周面側に配置され、タイヤを透過した透過電磁波像を撮像する撮像装置とを備え、透過電磁波像を撮像したタイヤに各ベルト部材のうち最も幅寸法の大きいベルト部材の幅方向端部よりも他のベルト部材の幅方向端部がタイヤ幅方向の外側に位置するベルトエッジオーバーラップが生じているか否か検査するタイヤの検査装置において、撮像装置によって撮像された画像からベルトコードが撮像されたベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の端部側の領域を抽出する端部側領域抽出手段と、端部側領域抽出手段によって抽出された抽出画像中であり、且つ、前記最も幅寸法の大きいベルト部材のベルトコード以外のベルトコードの延設方向と等しい方向に延在する成分が集合している領域以外の領域を確定する確定手段と、確定手段によって確定された領域がタイヤ周方向に不連続である場合に、透過電磁波像を撮像したタイヤにベルトエッジオーバーラップが生じていると判定する判定手段とを備えている。
これにより、撮像装置によって撮像された画像からベルトコードが撮像されたベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の端部側の領域を抽出するとともに、抽出画像中において前記最も幅寸法の大きいベルト部材のベルトコード以外のベルトコードの延設方向と等しい方向に延在する成分が集合している領域以外の領域を確定することから、確定された領域は最も幅寸法の大きいベルト部材のみが存在する領域となる。また、確定された領域がタイヤ周方向に不連続である場合に、透過電磁波像を撮像したタイヤにベルトエッジオーバーラップが生じていると判定されることから、例えば最も幅寸法の大きいベルト部材の幅方向端部よりも他のベルト部材の幅方向端部がタイヤ幅方向の外側に位置してベルトエッジオーバーラップが生じていると、最も幅寸法の大きいベルト部材のみが存在する領域がタイヤ周方向に不連続になり、ベルトエッジオーバーラップが生じていると判定される。
本発明によれば、確定された領域は最も幅寸法の大きいベルト部材のみが存在する領域となり、また、例えば最も幅寸法の大きいベルト部材の幅方向端部よりも他のベルト部材の幅方向端部がタイヤ幅方向の外側に位置してベルトエッジオーバーラップが生じていると、最も幅寸法の大きいベルト部材のみが存在する領域がタイヤ周方向に不連続になり、ベルトエッジオーバーラップが生じていると判定されるので、ベルトエッジオーバーラップの有無を正確に判定することができる。さらに、目視によらず自動で判定を行うことも可能であり、タイヤの品種ごとに基準データを作成する必要もないことから、検査に要する時間の短縮を図る上で極めて有利である。
図1乃至図15は本発明の一実施形態を示すもので、図1は照射装置及び撮像装置の概略図、図2はタイヤの断面図、図3はタイヤ検査装置のブロック図、図4は第1制御装置の制御部の動作を示すフローチャート、図5乃至図14は第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図である。
本実施形態のタイヤ検査装置は、タイヤTの内周面側に配置され、X線をタイヤTに向かって照射する照射装置10と、タイヤTの外周面側に配置され、タイヤTを透過した透過電磁波像としての透過X線像を撮像する撮像装置20と、撮像装置20に接続された検査装置本体30とを備えている。また、タイヤTは図示しない支持装置によって回転自在に支持されるようになっている。タイヤTは複数の金属製のカーカスコードCCがラジアル方向に延びるように配置されたラジアルタイヤである。また、タイヤTの外周面側には第1ベルト部材BE1、第2ベルト部材BE2、第3ベルト部材BE3及び第4ベルト部材BE4が設けられ、各ベルト部材BE1〜BE4のうち第2ベルト部材BEの幅寸法が最も大きい(図2参照)。また、各ベルト部材BE1〜BE4は金属製のベルトコードBCを有する。第1ベルト部材BE1、第3ベルト部材BE3及び第4ベルト部材BE4は第2ベルト部材BEの幅方向内側に位置するように設けられているが、例えば、第3ベルト部材BE3の幅方向端部が第2ベルト部材BE2の幅方向端部よりもタイヤ幅方向の外側に位置する場合があり、このような現象がベルトエッジオーバーラップと称されている。
照射装置10はX線を放射状に照射する周知のX線管から成り、前記支持装置によって支持されたタイヤTの内周面側に配置されるようになっている。尚、X線の代わりにγ線を照射するように構成することも可能である。
撮像装置20は、支持装置に支持されたタイヤTの上側に配置された上方カメラ21と、支持装置に支持されたタイヤTの幅方向両側に配置された一対の側方カメラ22とを有する。各カメラ21,22は周知のラインセンサカメラから成り、各カメラ21,22はタイヤTを透過した透過X線像を線状に撮像するようになっている。即ち、支持装置によってタイヤTを所定速度で周方向に回転させながら、各カメラ21,22によって所定時間おきに撮像を行うことにより、タイヤTの一周分の透過X線像が撮像される。
検査装置本体30は、図3に示すように、第1乃至第3制御装置31,32,33を備えている。また、各制御装置31,32,33はそれぞれ制御部31a,32a,33a、液晶表示画面等の表示部31b,32b,33b及びハードディスク等の記憶部31c,32c,33cを有する。制御部31a,32a,33aは演算装置、記憶装置、入力装置等を有する周知のマイクロコンピュータである。さらに、撮像装置20における上方カメラ21によって撮像された画像が第1制御装置31の制御部31aに送信され、各側方カメラ22のうち一方の側方カメラ22によって撮像された画像が第2制御装置32の制御部32aに送信され、各側方カメラ22のうち他方の側方カメラ22によって撮像された画像が第3制御装置33の制御部33aに送信される。
以上のように構成されたタイヤ検査装置では、前述のように図示しない支持装置によってタイヤTを所定速度で周方向に回転させながら、各カメラ21,22によって所定時間おきに撮像を行うことにより、タイヤTの一周分の透過X線像が撮像され、各カメラ21,22によって撮像された画像がデジタル画像として各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aにそれぞれ送信される。尚、各カメラ21,22で撮像された線状の撮像データを各制御装置31,32,33内で繋ぎ合わせてタイヤTの一周分の画像を作成することも可能である。
続いて、第1制御装置31の制御部31aによってタイヤTの一周分の画像の画像処理を行い、画像処理された画像に基づきベルトエッジオーバーラップの有無を判定する。各制御装置32,33も制御部32a,33aによってタイヤTの一周分の画像の画像処理を行い、画像処理された画像に基づきタイヤTの検査を行う。この時の第1制御装置31の制御部31aの動作について図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。ここで、第1制御装置31の制御部31aに送信されるタイヤTの一周分の画像はタイヤTを径方向外側から撮像したものであり、この画像の幅方向中央側には各ベルト部材BE1〜BE4を構成する複数の金属製のベルトコードBCが撮像され、そのベルトコードBCの幅方向両側にはカーカス部材を構成する複数の金属製のカーカスコードCCが撮像されている(図5参照)。図5はタイヤTの一周分の画像の一部を示すものである。各カーカスコードCCは画像幅方向に延びるように配置されるとともに、互いに画像上下方向に間隔をおいて配置されている。各ベルト部材BE1〜BE4の各ベルトコードBCは各カーカスコードCCの延設方向と所定の角度をなすように配置されるとともに、互いに画像上下方向に間隔をおいて配置されている。尚、各ベルトコードBCが各カーカスコードCCの延設方向となす角度は各ベルト部材BE1〜BE4ごとに設定されており、本実施形態では、第2ベルト部材BE2の各ベルトコードBCの延設方向は第3ベルト部材BE3の各ベルトコードBCの延設方向と異なる。また、上方カメラ21から送信された画像中には各ベルトコードBC及び各カーカスコードCC以外のものは撮像されていない。尚、上方カメラ21から送信された画像中に例えば背景が撮像されている場合には、送信された画像から背景単独の画像を差分処理する等により、上方カメラ21から送信された画像中から各ベルトコードBC及び各カーカスコードCC以外のものを除去することが好ましい。
先ず、上方カメラ21から第1制御装置31の制御部31aにタイヤTの一周分の画像が送信されると(SA1)、その画像のコントラストを強調する(SA2)。このコントラストの強調は、例えば線形変換処理、二値化処理、輝度スライシング処理等の周知の処理を用いて行われる。これにより、画像中の各ベルトコードBC及び各カーカスコードCCが明確になる(図6参照)。尚、ステップSA2を行わずにステップSA3以降を行うことも可能である。
続いて、コントラストが強調された画像において画像上下方向(各カーカスコードCCが延びる方向と略直行する方向)の成分を強調する(SA3)。画像上下方向の成分の強調は、例えば画像上下方向のシフト処理及び差分処理を用いる周知の方法によって行われる。これにより、画像中の各ベルトコードBCが強調され、各カーカスコードCCが薄くなるか除去される(図7参照)。
続いて、画像上下方向の成分が強調された画像のコントラストを強調する(SA4)。このコントラストの強調は、例えば線形変換処理、二値化処理、輝度スライシング処理等の周知の処理を用いて行われる。これにより、画像中の各ベルトコードBCが明確になる(図8参照)。
続いて、ステップSA4によってコントラストが強調された画像において、ステップSA3によって強調された成分(各ベルトコードBC)が集合しているベルトコード領域を確定する(SA5)。この領域確定は、例えば画像上下方向のシフト処理及び加算処理を適宜行うことにより、ステップSA3によって強調された成分が集合している領域を塗り潰した後(図9参照)、例えばPrewittフィルタやSobelフィルタを用いてエッジ強調処理を行うことにより、ステップSA3によって強調された成分が集合している領域のうち最も大きな面積を有する領域を確定する第1輪郭線OL1を作成する(図10参照)。ここで、第1輪郭線OL1はベルトコード領域の輪郭線である。尚、前記シフト処理及び加算処理の代わりに画像上の各線を膨張させる膨張処理を行うことにより、ステップSA3によって強調された成分が集合している領域を塗り潰すことも可能である。また、単位面積当たり(例えば数画素×数画素の範囲)の平均濃度に基づき前記ベルトコード領域の確定を行うことも可能である。
続いて、ベルトコード領域を画像幅方向に所定量(例えば60mm)ずつ縮小させた縮小領域を確定する(SA6)。この領域確定は、例えばベルトコード領域を確定する第1輪郭線OL1の幅方向両側の線をそれぞれ前記所定量の半分(30mm)ずつ移動させ、縮小領域を確定する第2輪郭線OL2を作成する(図11参照)。即ち、第2輪郭線OL2は縮小領域の輪郭線である。
続いて、ステップSA2によってコントラストを強調する前の画像から第1輪郭線OL1によって確定されたベルトコード領域を抽出する(SA7)。ベルトコード領域を抽出したステップSA7の抽出画像は各ベルト部材BE1〜BE4の各ベルトコードBCのみが撮像されている画像となる(図12参照)。尚、ステップSA2でコントラストを強調した画像やその他の画像から抽出画像を作成することも可能であり、ステップSA3によって各カーカスコードCCが除去される場合には、ステップSA3によって作成された画像をステップSA7の抽出画像として用いることも可能である。
続いて、ステップSA7の抽出画像から縮小領域を差分する(SA8)。これにより、撮像装置20によって撮像された画像からベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の両端部側の領域が抽出される(図13参照)。
続いて、ステップSA8の抽出画像を二値化処理する(SA9)。ここで、差分後画像をそれぞれ所定面積(例えば15画素×15画素)の複数の範囲に分けるとともに、各範囲ごとにその範囲内における画素の階調の平均値を算出し、各平均値をそれぞれ閾値に用いて各範囲ごとに二値化する動的二値化処理を行う。これにより、ステップSA8の抽出画像中で各ベルトコードBCが明確になる(図14参照)。例えばステップSA8の抽出画像の各画素がそれぞれ256階調を有している場合に、各ベルトコードBCが0階調(黒色)になるとともに、各ベルトコードBC以外の部分が255階調(白色)となる。尚、動的二値化処理の代わりに通常の二値化処理を行うことも可能である。
続いて、ステップSA9でコントラストが強調された抽出画像中において、第2ベルト部材BE2の各ベルトコードBCの延設方向と等しい方向に延在する成分が集合している特定成分領域を確定する(SA10)。この特定成分領域の確定は、例えば以下の方法によって行うことが可能である。先ず、ステップSA3と同様に、前記抽出画像において第2ベルト部材BE2の各ベルトコードBCの延設方向と略直交する方向の成分を強調する。これにより、前記抽出画像中において第2ベルト部材BE2の各ベルトコードBC以外のベルトコードBCが強調され、第2ベルト部材BE2の各ベルトコードBCが薄くなるか除去される。次に、ステップSA4と同様に、強調された画像のコントラスト強調し、ステップSA5と同様に、コントラストが強調された画像中に存在する各ベルトコードBCが集合している領域以外の領域を確定する第3輪郭線OL3を作成する(図15参照)。ここで、第3輪郭線OL3は、強調された成分が集合している領域のうち所定の大きさ以上の面積を有する領域を確定するように作成される。これにより、第2ベルト部材BE2の各ベルトコードBCの延設方向と等しい方向に延在する成分が集合している特定成分領域を確定することができる。尚、ステップSA9でコントラストが強調された抽出画像を幅方向一方から走査する等により、第2ベルト部材BE2の延設方向と等しい方向に延在する成分が集合している領域を確定することも可能である。
続いて、ステップSA10によって確定された特定成分領域がタイヤ周方向に不連続である場合に、その透過X線像を撮像したタイヤTにベルトエッジオーバーラップが生じていると判定する(SA11)。即ち、図16に示すように、画像幅方向一方の特定成分領域を示す第3輪郭線OL3がタイヤTの周方向に不連続である場合は、ベルトエッジオーバーラップが生じていると判定される。
続いて、ステップSA11においてベルトエッジオーバーラップが生じていると判定された場合は(SA12)、表示部31bにステップSA2でコントラストを強調する前の画像を表示するとともに、第3輪郭線OL3を目立つように表示する表示処理を行い、また、記憶部31cに測定日時、測定したタイヤTの品種、判定結果等を記憶する記憶処理を行う(SA13)。ステップSA11においてベルトエッジオーバーラップが生じていると判定されない場合は(SA12)、記憶部31cに測定日時、測定したタイヤTの品種、判定結果等を記憶する記憶処理を行う(SA14)。
このように、本実施形態によれば、撮像装置20によって撮像された画像から各ベルトコードBCが撮像されたベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の両端部側の領域を抽出するとともに、その抽出画像中において第2ベルト部材BE2の各ベルトコードBC延設方向と等しい方向に延在する成分が集合している特定成分領域を確定することから、特定成分領域は第2ベルト部材BE2のみが存在する領域となる。また、特定成分領域がタイヤ周方向に不連続である場合に、その透過X線像を撮像したタイヤTにベルトエッジオーバーラップが生じていると判定されることから、例えば第2ベルト部材BE2の幅方向端部よりも第3ベルト部材BE3の幅方向端部がタイヤ幅方向の外側に位置してベルトエッジオーバーラップが生じていると、第2ベルト部材BE2のみが存在する領域がタイヤ周方向に不連続になり、ベルトエッジオーバーラップが生じていると判定される。即ち、ベルトエッジオーバーラップの有無を正確に判定することができる。さらに、目視によらず自動で判定を行うことが可能であり、タイヤTの品種ごとに基準データを作成する必要もないことから、検査に要する時間の短縮を図る上で極めて有利である。
また、撮像装置20で撮像した画像に制御装置31の制御部31aによって前述のような画像処理を行うとともに、ベルトエッジオーバーラップの有無を自動で検査するようにしたので、撮像装置20で撮像した画像を検査員が目視で確認してベルトエッジオーバーラップの有無を検査する場合と比較し、検査制度及び検査速度を向上することができる。
また、撮像装置20によって撮像された画像中の各ベルトコードBCが撮像されたベルトコード領域を確定するとともに(ステップSA5)、ベルトコード領域をベルト部材幅方向に所定量だけ縮小させた縮小領域を確定し(ステップSA6)、撮像装置20によって撮像された画像からベルトコード領域を抽出するとともに(ステップSA7)、縮小領域を差分することにより(ステップSA8)、ベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の両端部側の領域を抽出するようにしたので、タイヤTの品種等に応じて各ベルト部材BE1〜BE4の幅寸法が変化する場合でも、各ベルト部材BE1〜BE4の幅寸法に応じて抽出される領域も変化する。即ち、ベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の両端部側の領域を確実に抽出することができ、検査精度の向上及び検査に要する時間の短縮を図る上で極めて有利である。
また、撮像装置20によって撮像された画像のコントラストを強調するとともに(ステップSA2)、コントラストが強調された画像中の各カーカスコードCCが延びる方向と略直交する方向の成分を強調し(ステップSA3)、ステップSA3によって強調された成分が集合している領域を確定することによりベルトコード領域を確定している(SA5)。このため、タイヤTの品種に応じて各ベルト部材BE1〜BE4の幅寸法が変化する場合でも、ベルトコード領域の確定を常に正確に行うことができ、ベルトエッジオーバーラップの有無の判定を正確に行う上で極めて有利である。
また、ステップSA8の抽出画像に二値化処理を行うようにしたので(ステップSA9)、その抽出画像中で各ベルトコードBCが明確になり、ベルトエッジオーバーラップの有無の判定を正確に行う上で極めて有利である。
また、ステップSA9において動的二値化処理を行うようにしたので、撮像装置20によって撮像された画像に光量の差やタイヤTの部材厚によって明暗が生じていても、明暗に拘わらずに各ベルトコードBCを明確にすることができ、ベルトエッジオーバーラップの有無の判定を正確に行ううえで極めて有利である。
尚、本実施形態では、ベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の両端部側の領域を抽出し、その抽出画像を用いてベルトエッジオーバーラップの有無の判定を行うものを示した。これに対し、ベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の一端部側の領域を抽出し、その抽出画像を用いてベルトエッジオーバーラップの有無の判定を行うことも可能である。
また、本実施形態では、ベルトコード領域を抽出するとともに(ステップSA7)、縮小領域を差分し(ステップSA8)、ステップSA8の抽出画像を用いてベルトエッジオーバーラップの有無の判定を行うものを示した。これに対し、ステップSA8を省略するとともに、ステップSA9〜ステップSA14をステップSA7の抽出画像に対して行うことも可能である。この場合でも、ステップSA10において特定成分領域を確定することができ、特定成分領域は第2ベルト部材BEのみが存在する領域となるので、ステップSA8を行う場合と同等の作用効果を達成することができる。
尚、本実施形態では、制御装置31の制御部31aによってタイヤTの一周分の画像の画像処理を行い、画像処理された画像に基づきベルトエッジオーバーラップの有無を判定するものを示した。これに対し、制御装置31の制御部31aによってタイヤTの一部を撮像した画像の画像処理を行い、その画像処理が行われた画像に基づきベルトエッジオーバーラップの有無を判定することも可能である。
また、本実施形態では、ステップSA1〜SA14を第1制御装置31の制御部31aによって行うものを示したが、ステップSA1〜SA14のうち任意のステップを例えば検査員による制御部31aの操作によって行うことも可能である。
本発明における一実施形態を示す照射装置及び撮像装置の概略図 タイヤの断面図 タイヤ検査装置のブロック図 第1制御装置の制御部の動作を示すフローチャート 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図
符号の説明
10…照射装置、20…撮像装置、21…上方カメラ、22…側方カメラ、30…検査装置本体、31…第1制御装置、31a…制御部、31b…表示部、31c…記憶部、32…第2制御装置、32a…制御部、32b…表示部、32c…記憶部、33…第3制御装置、33a…制御部、33b…表示部、33c…記憶部、CC…カーカスコード、BC…ベルトコード、T…タイヤ。

Claims (10)

  1. 複数のベルト部材が互いに重ね合わせられるように設けられたタイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射するとともに、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過電磁波像を撮像し、透過電磁波像を撮像したタイヤに各ベルト部材のうち最も幅寸法の大きいベルト部材の幅方向端部よりも他のベルト部材の幅方向端部がタイヤ幅方向の外側に位置するベルトエッジオーバーラップが生じているか否か検査するタイヤの検査方法において、
    撮像装置によって撮像された画像からベルトコードが撮像されたベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の端部側の領域を抽出する端部側領域抽出ステップと、
    端部側領域抽出ステップによって抽出された抽出画像中であり、且つ、前記最も幅寸法の大きいベルト部材のベルトコード以外のベルトコードの延設方向と等しい方向に延在する成分が集合している領域以外の領域を確定する確定ステップと、
    確定ステップによって確定された領域がタイヤ周方向に不連続である場合に、透過電磁波像を撮像したタイヤにベルトエッジオーバーラップが生じていると判定する判定ステップとを含む
    ことを特徴とするタイヤの検査方法。
  2. 前記端部側領域抽出ステップに、撮像装置によって撮像された画像中のベルトコードが撮像されたベルトコード領域を確定するベルトコード領域確定ステップと、ベルトコード領域をベルト部材幅方向に所定量だけ縮小した縮小領域を確定する縮小領域確定ステップと、撮像装置によって撮像された画像からベルトコード領域を抽出するとともに縮小領域を差分することにより、ベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の端部側の領域を抽出する抽出ステップとを含めた
    ことを特徴とする請求項1記載のタイヤの検査方法。
  3. 前記ベルトコード領域確定ステップに、撮像装置によって撮像された画像のコントラストを強調する強調ステップと、強調ステップによってコントラストが強調された画像中のカーカスコードが延びる方向と略直交する方向の成分を強調する直交成分強調ステップと、撮像装置によって撮像された画像中の直交成分強調ステップによって強調された成分が集合している領域を確定することによりベルトコード領域を確定する強調領域確定ステップとを含めた
    ことを特徴とする請求項2記載のタイヤの検査方法。
  4. 前記端部側領域抽出ステップによって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化ステップを含む
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のタイヤの検査方法。
  5. 前記二値化ステップを、動的二値化処理を行うように構成した
    ことを特徴とする請求項4記載のタイヤの検査方法。
  6. 複数のベルト部材が互いに重ね合わせられるように設けられたタイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射する照射装置と、タイヤの外周面側に配置され、タイヤを透過した透過電磁波像を撮像する撮像装置とを備え、透過電磁波像を撮像したタイヤに各ベルト部材のうち最も幅寸法の大きいベルト部材の幅方向端部よりも他のベルト部材の幅方向端部がタイヤ幅方向の外側に位置するベルトエッジオーバーラップが生じているか否か検査するタイヤの検査装置において、
    撮像装置によって撮像された画像からベルトコードが撮像されたベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の端部側の領域を抽出する端部側領域抽出手段と、
    端部側領域抽出手段によって抽出された抽出画像中であり、且つ、前記最も幅寸法の大きいベルト部材のベルトコード以外のベルトコードの延設方向と等しい方向に延在する成分が集合している領域以外の領域を確定する確定手段と、
    確定手段によって確定された領域がタイヤ周方向に不連続である場合に、透過電磁波像を撮像したタイヤにベルトエッジオーバーラップが生じていると判定する判定手段とを備えた
    ことを特徴とするタイヤの検査装置。
  7. 前記端部側領域抽出手段に、撮像装置によって撮像された画像中のベルトコードが撮像されたベルトコード領域を確定するベルトコード領域確定手段と、ベルトコード領域をベルト部材幅方向に所定量だけ縮小した縮小領域を確定する縮小領域確定手段と、撮像装置によって撮像された画像からベルトコード領域を抽出するとともに縮小領域を差分することにより、ベルトコード領域のうちベルト部材幅方向の端部側の領域を抽出する抽出手段とを設けた
    ことを特徴とする請求項記載のタイヤの検査装置。
  8. 前記ベルトコード領域確定手段に、撮像装置によって撮像された画像のコントラストを強調する強調手段と、強調手段によってコントラストが強調された画像中のカーカスコードが延びる方向と略直交する方向の成分を強調する直交成分強調手段と、撮像装置によって撮像された画像中の直交成分強調手段によって強調された成分が集合している領域を確定することによりベルトコード領域を確定する強調領域確定手段とを設けた
    ことを特徴とする請求項記載のタイヤの検査装置。
  9. 前記端部側領域抽出手段によって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化手段を備えた
    ことを特徴とする請求項6、7または8記載のタイヤの検査装置。
  10. 前記二値化手段を、動的二値化処理を行うように構成した
    ことを特徴とする請求項記載のタイヤの検査装置。
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