JP2010054246A - 接合部検出方法およびそれを用いた接合部外観検査方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】接合部検出方法は、例えば部品の端子を基板上の端子に溶接することで形成された接合部の外形線を検出する方法であって、接合部を含む領域を撮像する接合部撮像工程Pr1と、撮像した画像に対して接合部を含むように検査領域を設定する検査領域設定工程Pr2と、検査領域内の各画素に対して近傍画素との濃淡値の変化量を算出し、該濃淡値の変化量が予め設定した閾値よりも大きい場合には外形線を形成する候補点として抽出する候補点抽出工程Pr3と、複数の候補点をつないで外形線を形成する外形線形成工程Pr4と、複数の外形線が検出された場合には接合部の中心から最も遠い位置にある外形線を該接合部の外形線として検出する外形線検出工程Pr5とを有する。
【選択図】図1
Description
図2は本実施形態の接合部検出方法を用いた接合部外観検査装置の概略ブロック図であり、接合対象物が溶接された検査対象物4に対して溶接部位と溶接部位の周部との間に照度差が生じるように光を照射する照明3と、照明3により光を照射した状態で接合部4aを含むように検査対象物4を撮像する撮像カメラ2(例えばITVカメラなど)と、撮像カメラ2で撮像した画像を取り込むとともに、取り込んだ画像に基づいて所定の画像処理を行う画像処理装置1とで構成されている。
ΔV=(A+B+C)−(G+H+I)
ΔH=(A+D+G)−(C+F+I)
ただし、A〜Iは対応する画素の濃度を示している。さらに、画素Eについての微分値abs(E)と微分方向値deg(E)とを次式によって求める。
abs(E)=(ΔV2+ΔH2)1/2
deg(E)=tan−1(ΔV/ΔH)+π/2
ここに、微分値abs(E)は検査領域TE1の中で注目する画素Eの近傍領域における濃度の変化率を表わし、微分方向値deg(E)は同近傍領域における濃度変化の方向に直交する方向を表わしている。また、上記の微分方向値は0°〜360°内の値を取り得るが、本実施形態では45°刻みで8分割して1〜8の値を割り当てることで、後段の処理を簡略化している。
本発明に係る接合部検出方法の実施形態2を図8および図9に基づいて説明する。実施形態1では、微分値(濃淡値の変化量)が予め設定した閾値よりも大きい画素を外形線の候補点として抽出しているが、本実施形態では微分値が上記閾値よりも大きく且つ微分方向値(濃淡変化の方向)が所定範囲内にある画素を外形線の候補点として抽出する点で異なっている。なお、それ以外の構成は実施形態1と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
本発明に係る接合部検出方法の実施形態3を図10に基づいて説明する。実施形態2では、外形線の候補点として抽出された画素の8近傍の画素から次の候補点を探しているが、本実施形態では微分方向値に基づいて次の候補点を探す範囲を絞り込んでいる点で異なっている。なお、それ以外の構成は実施形態2と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
本発明に係る接合部検出方法の実施形態4を図11に基づいて説明する。実施形態1〜3では、接合部4aの外形線として複数の外形線が検出された場合、接合部4aの中心から最も遠い位置にある外形線を接合部4aの外形線として検出するように構成しているが、本実施形態では各外形線上の画素の微分方向値に基づいて接合部4aの外形線を検出する点で異なっている。なお、それ以外の構成は実施形態1と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
以下に、上述した実施形態1〜4の何れかの方法により検出された接合部4aの外形形状に基づいて、接合部4aの良否判定を行う接合部外観検査方法の実施形態について説明する。
本発明に係る接合部外観検査方法の別の実施形態を図13に基づいて説明する。実施形態5では、接合部検出方法により検出した接合部4aの外形線dが基準範囲Ra1内に入っているか否かにより接合部4aの良否判定を行っているが、本実施形態では接合部4aの外形線で囲まれた面積値が予め設定した範囲内に含まれているか否かにより良否判定を行う点で異なっている。なお、それ以外の構成は実施形態5と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
本発明に係る接合部外観検査方法のさらに別の実施形態を図14に基づいて説明する。実施形態6では、接合部4aの外形線eと対象領域TE2の下辺とで囲まれた領域の面積値Sが所定範囲内に入るか否かにより接合部4aの良否判定を行っているが、本実施形態では接合部4aの外形線e上の画素のうち、基準線SLから最も遠い位置にある画素PLまでの距離Lが予め設定した範囲内に含まれているか否かにより良否判定を行う点で異なっている。なお、それ以外の構成は実施形態6と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
4a 接合部
Pn 候補点
Pr1 接合部撮像工程
Pr2 検査領域設定工程
Pr3 候補点抽出工程
Pr4 外形線形成工程
Pr5 外形線検出工程
PI1 原画像
T1 端子(被接合物)
T2 端子(接合対象物)
TE1 検査領域
Claims (8)
- 接合対象物を被接合物に溶接することで形成された接合部の外形線を検出する方法であって、前記接合部を含む領域を撮像する接合部撮像工程と、撮像した画像に対して前記接合部を含むように画像処理を施す検査領域を設定する検査領域設定工程と、前記検査領域内の各画素に対して近傍画素との濃淡値の変化量を算出し、該濃淡値の変化量が予め設定した閾値よりも大きい場合には外形線を形成する候補点として抽出する候補点抽出工程と、複数の前記候補点をつないで外形線を形成する外形線形成工程と、複数の外形線が検出された場合には前記接合部の中心から最も遠い位置にある外形線を該接合部の外形線として検出する外形線検出工程とを有することを特徴とする接合部検出方法。
- 接合対象物を被接合物に溶接することで形成された接合部の外形線を検出する方法であって、前記接合部を含む領域を撮像する接合部撮像工程と、撮像した画像に対して前記接合部を含むように画像処理を施す検査領域を設定する検査領域設定工程と、前記検査領域内の各画素に対して近傍画素との濃淡値の変化量を算出し、該濃淡値の変化量が予め設定した閾値よりも大きい場合には外形線を形成する候補点として抽出する候補点抽出工程と、複数の前記候補点をつないで外形線を形成する外形線形成工程と、複数の外形線が検出された場合には各外形線上の画素の濃淡変化の方向に基づいて前記複数の外形線の中から前記接合部の外形線を検出する外形線検出工程とを有することを特徴とする接合部検出方法。
- 前記検査領域内に、互いに直交する2つの方向に沿って延びる複数の検査ラインをマトリクス状に設け、前記候補点抽出工程において各検査ライン上の各画素に対して近傍画素との濃淡値の変化量を算出し、該濃淡値の変化量が前記閾値よりも大きい場合には外形線を形成する候補点として抽出することを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載の接合部検出方法。
- 前記候補点抽出工程において、前記濃淡値の変化量が前記閾値よりも大きい画素のうち、濃淡変化の方向が所定範囲内にある画素を候補点として抽出することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の接合部検出方法。
- 前記候補点抽出工程において、前記濃淡値の変化量が前記閾値よりも大きい画素が検出されると、検出した画素の濃淡変化の方向に基づいて、次の候補点を探す範囲を設定することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の接合部検出方法。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の接合部検出方法により検出された接合部の外形線の形状を、所定の判定基準と比較することによって前記接合部の良否判定を行うことを特徴とする接合部外観検査方法。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の接合部検出方法により検出された接合部の外形線で囲まれた領域の面積値が、予め設定した範囲内に含まれているか否かによって前記接合部の良否判定を行うことを特徴とする接合部外観検査方法。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の接合部検出方法により検出された接合部の外形線上の画素のうち、予め設定した基準線から最も遠い位置にある画素までの距離を算出し、該距離が予め設定した範囲内に含まれているか否かによって前記接合部の良否判定を行うことを特徴とする接合部外観検査方法。
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