JP2000292139A - 自動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測定装置 - Google Patents

自動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測定装置

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JP2000292139A
JP2000292139A JP11104994A JP10499499A JP2000292139A JP 2000292139 A JP2000292139 A JP 2000292139A JP 11104994 A JP11104994 A JP 11104994A JP 10499499 A JP10499499 A JP 10499499A JP 2000292139 A JP2000292139 A JP 2000292139A
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tire
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irradiator
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Sumio Kogure
澄夫 木暮
Yoji Yoshida
洋司 吉田
Osamu Kikuchi
修 菊池
Takao Kokubu
孝夫 國分
Tokuhiro Murayama
徳裕 村山
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Hitachi Engineering Co Ltd
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Bridgestone Corp
Hitachi Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車タイヤを補強するために内包された金
属ワイア、針金等のプライコードの配列ピッチ寸法を放
射線を用いて自動計測可能とする。 【解決手段】 タイヤ1を挟んで、コリメータ7を持っ
た放射線照射器5と撮像管6を所定の距離をとって対向
配置し、かつ放射線をコリメータ7で絞って放射線照射
部の局部遮蔽を容易にし、放射線照射部周囲に外周面放
射線遮蔽体8、上部放射線遮蔽体9、内側遮蔽シャッタ
10を配置して局部遮蔽を形成し、タイヤ両側面のプラ
イコード19aと19bの間に距離があるのを利用し
て、2重壁透過両面又は2重壁透過片面撮像方式により
撮像管6が受像した前記プライコードの像の透過放射線
量分布を収録し、該透過放射線量分布からそれぞれのプ
ライコードを区別してその配列ピッチ寸法を自動演算
し、タイヤと内側遮蔽シャッタが所定位置に配置された
ことを検出して放射線照射を可能とするデータ収録演算
制御装置18を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車タイヤのプ
ライコードの配列ピッチ寸法を自動測定する自動寸法測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用タイヤには、補強のために、複
数列のタイヤプライコードが所定の方向に配列、内蔵さ
れている。従来、内蔵されたタイヤプライコードの間隔
が所定の許容値の範囲に収まっているかどうかを検査す
るために、タイヤに放射線を照射し、透過した放射線を
撮像管で受像し、それを画像表示してタイヤプライコー
ドの配列状況を目視観察する装置が知られている。しか
し、透過した放射線量を数値化してコンピュータにデー
タを収録し、プライコードの配列寸法を収録したデータ
に基づいて演算評価できる能率的な自動測定装置は知ら
れていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、技術者が画面に表示された透過画像を見ながらタイ
ヤプライコードの配列状況を観察するので、熟練した技
術者が必要であり、また、検査に時間がかかるのが避け
られなかった。さらに、検査結果を数値的なデータとし
て記録することもできなかった。
【0004】本発明の課題は、これまで撮像管による撮
像を目視観察して判定していた検査作業の自動化、定量
化を図り、検査効率向上と検査精度、信頼性の向上を実
現するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の第1の手段は、プライコードを内蔵したタイヤ壁
面を挟んで対向配置された放射線照射器と撮像管を有し
てなり、前記プライコードの配列ピッチ寸法を、撮像管
が受像した前記プライコードの像の放射線透過線量の測
定をすることによって求める自動車タイヤプライコード
配列ピッチ寸法測定装置において、撮像管中心線上の前
記プライコードの像の放射線透過線量を前記中心線上の
位置に対応させて取り出し、取り出したデータをタイヤ
と放射線照射器の相対位置に関連させて記憶手段に収録
し、上記手順を前記タイヤに設定された座標軸に対する
前記放射線照射器の相対位置が所定の値だけ変化するご
とに繰り返す演算手段を設けたことを特徴とする。
【0006】上記の課題を解決する本発明の第2の手段
は、上記第1の手段において、前記放射線照射器と撮像
管はタイヤの両側面を挟んで対向配置され、前記演算手
段は、撮像管に受像されているプライコードの像が、放
射線照射器側の側面に内蔵されたプライコードのもの
か、撮像管側の側面に内蔵されたプライコードのものか
の区別を、プライコードの像による放射線量低下量、そ
の持続幅の大きさのいずれかもしくは双方に基づいて行
うものであることを特徴とする。
【0007】上記の課題を解決する本発明の第3の手段
は、上記第2の手段において、前記演算手段は、放射線
照射器の位置が、撮像管の撮像面での放射線照射器側タ
イヤ側面のプライコードの像と撮像管側タイヤ側面のプ
ライコードの像とが重ならない、二つの位置にあるとき
の斜め放射線照射データを記録手段から抽出し、抽出し
たデータによりプライコードの前記座標軸における座標
値を演算するものであることを特徴とする。
【0008】上記の課題を解決する本発明の第4の手段
は、上記第3の手段において、前記演算手段は、演算用
のデータの記録手段からの抽出を、放射線透過線量のプ
ライコードによる低減値とその持続幅の組み合わせを条
件として行うものであることを特徴とする。
【0009】上記の課題を解決する本発明の第5の手段
は、タイヤの一方の側面に対向して放射線照射器を配置
し、かつ撮像管を前記タイヤの他方の側面を介して前記
放射線照射器に対向するように配置して放射線を照射し
て、撮像管設置側のタイヤ側面の円周方向断面のプライ
コードの配列ピッチ寸法を測定する二重壁片面撮像方式
の自動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測定装
置において、放射線照射器からの照射線の中心線が直角
に前記撮像管の撮像面と交わる点が2本のプライコード
のほぼ中心となる状態で撮像された撮像面における2本
のプライコードの像の間隔を測定し、かつ、2本のプラ
イコードの像が一つの放射線源からの放射線により形成
されることによる、測定された像間隔と実際のプライコ
ードの間隔の差を補正演算して、その配列ピッチ寸法を
求める演算手段を設けたことを特徴とする。
【0010】上記の課題を解決する本発明の第6の手段
は、2方向照射型又は180度回転単放射型放射線照射
器をタイヤ内面中央に置いて、タイヤのそれぞれの側面
を介してこれに対向して撮像管を配置した測定条件で放
射線を照射してそれぞれの側面のプライコードの像を撮
像する内部線源撮像方式の自動車タイヤプライコード配
列ピッチ寸法自動測定装置において、放射線照射器から
の照射線の中心線が直角に前記撮像管の撮像面と交わる
点が2本のプライコードのほぼ中心となる状態で撮像さ
れた撮像面における2本のプライコードの像の間隔を測
定し、かつ、2本のプライコードの像が一つの放射線源
からの放射線により形成されることによる、測定された
像間隔と実際のプライコードの間隔の差を補正演算し
て、その配列ピッチ寸法を求める演算手段を設けたこと
を特徴とする。
【0011】上記の課題を解決する本発明の第7の手段
は、上記第1の手段において、前記演算手段は、記録手
段に収録したデータから放射線照射器からの照射線の中
心線が撮像管面と直角となる交点の位置のプライコード
の像の放射線透過線量データを抽出して放射線透過線量
分布を作成し、該分布における放射線透過線量極小値の
前記座標値に基づいてプライコードの配列ピッチ寸法を
演算するものであることを特徴とする。
【0012】上記の課題を解決する本発明の第8の手段
は、上記第1の手段において、前記演算手段は、記録手
段に収録したデータから放射線照射器からの照射線の中
心線が撮像管面と直角となる交点の位置のプライコード
の像の放射線透過線量データを抽出して放射線透過線量
分布を作成し、タイヤ内のプライコード配列の測定円周
上の透過放射線量の分布データを、前記タイヤに設定さ
れた座標軸を横軸とし放射線透過線量を縦軸とする座標
値としてプリンタに出力するものであることを特徴とす
る。
【0013】上記の課題を解決する本発明の第9の手段
は、タイヤの一方の側面に対向して放射線照射器を配置
し、かつ撮像管又はコリメータを付属した放射線検出器
を前記タイヤの他方の側面を介して前記放射線照射器に
対向するように配置して放射線を照射して、撮像管また
は放射線検出器設置側のタイヤ側面の円周方向断面のプ
ライコードの配列ピッチ寸法を測定する2重壁片面撮像
方式の自動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測
定装置において、放射線照射器からの照射線の中心線が
撮像管の撮像面と直交する交点におけるプライコードの
像の透過線量データ、又はコリメータを付属した放射線
検出器のコリメータ座標とその透過線量データを収録
し、収録したデータに基づいてプライコードの配列ピッ
チ寸法を演算し、かつタイヤ中のプライコード配列の測
定円周上の透過放射線量の分布データとしてもプリンタ
に出力する演算手段を有してなることを特徴とする。
【0014】上記の課題を解決する本発明の第10の手
段は、2方向照射型又は180度回転単放射型放射線照
射器をタイヤ内面中央に置いて、タイヤのそれぞれの側
面を介してこれに対向して撮像管又はコリメータを付属
した放射線検出器を配置した測定条件で放射線を照射し
てそれぞれの側面のプライコードの配列ピッチ寸法を測
定する内部線源撮像方式の自動車タイヤプライコード配
列ピッチ寸法自動測定装置において、放射線照射器から
の照射線の中心線が撮像管の撮像面と直交する交点にお
け交点におけるプライコードの像の透過線量データ、又
はコリメータを付属した放射線検出器の座標とその透過
線量データを収録し、収録したデータに基づいてプライ
コードの配列ピッチ寸法を演算し、かつタイヤ中のプラ
イコード配列の測定円周上の透過放射線量の分布データ
としてもプリンタに出力する演算手段を有してなること
を特徴とする。
【0015】上記の課題を解決する本発明の第11の手
段は、上記第2,5,6のいずれかの手段において、放
射線照射器側にスリット状コリメータを配置したことを
特徴とする。
【0016】上記の課題を解決する本発明の第12の手
段は、上記第9の手段において、放射線照射器側に孔状
コリメータを配置したことを特徴とする。
【0017】上記の課題を解決する本発明の第13の手
段は、上記第10の手段において、放射線照射器側に孔
状コリメータを配置したことを特徴とする。
【0018】上記の課題を解決する本発明の第14の手
段は、タイヤ側面のプライコード測定部位を挟むように
して互いに対向させて配置された放射線照射器及び撮像
管と、前記タイヤを中心軸の周りに回転させる回転機構
と、を有してなる測定装置において、タイヤ側面とタイ
ヤ外周面に固定の局部放射線遮蔽を、タイヤ内周面には
開閉可能のシャッタ方式の局部放射線遮蔽をそれぞれ配
置し、かつタイヤ材そのものも放射線遮蔽材の一部と
し、タイヤが前記回転機構に装荷され、かつタイヤ内周
面のシャッタ方式の局部放射線遮蔽が閉状態にあること
を放射線照射器の放射線照射可の条件とするインターロ
ックを設けたことを特徴とする。
【0019】上記の課題を解決する本発明の第15の手
段は、上記だい13の手段において、放射線照射器はタ
イヤの中心軸に平行でかつ該中心軸と偏心した軸の周り
に回転する回転腕の先端部に装着され、該回転腕に内側
遮蔽シャッタが取り付けられていることを特徴とする。
【0020】ここで放射線安全管理上の特徴は次の通り
である。
【0021】放射線照射器から出力される照射線はス
リット状又は円孔状のコリメータで絞られ、この主線束
は撮像管後部の放射線遮蔽体で容易に遮蔽でき、かつ照
射経路における散乱線も抑制されており、周囲の放射線
遮蔽を著しく簡易にしている。コリメータの絞りの形状
を幅の狭いスリット又は細い孔にすることを可能にした
のは、撮像管による放射線透過線量の測定において、そ
れぞれ撮像管中心線上又は中心点上のデータのみの収録
でよい方式を採用していることによる。
【0022】タイヤの測定装置所定位置への設定とタ
イヤ内側の可動遮蔽体の所定位置への作動を放射線を照
射するための条件としており、タイヤそのものも散乱放
射線の遮蔽として利用し局部遮蔽の簡易化を図りつつ遮
蔽能を確保し、かつ放射線発生時に人が誤って近接する
のを構造的に防止している。なお、内部線源撮像法では
タイヤ内側の可動遮蔽体を放射線照射器をタイヤ内部に
挿入する腕に付け、構造の簡易化を実現している。
【0023】以上の総合効果として、簡易な局部放射
線遮蔽で測定装置周辺に放射線管理区域を設定すること
なく、エックス線作業主任者の選任なしに、一般作業場
と変わりなく作業が可能である。
【0024】次に、撮像管あるいは放射線検出器による
放射線透過線量の測定において、画面全体の2次元的な
画像データでなく撮像管中心線上又は中心点上のデータ
のみを収録するようにしているとともに、測定値データ
ベース作成方式を採用しており、走査速度の高速化を可
能にしている。コンピュータによる配列ピッチ演算と出
力は、次のタイヤと入れ替え、計測している間に完了す
る。
【0025】更に、2重壁照射両面撮像方式におけるデ
ータの演算において、収録したデータの物理的特性を活
用した効果的な処理を実施している。
【0026】タイヤ側面の両側断面のプライコードに
おいて、放射線照射器の放射線発生点のサイズは微小点
であり、照射器側断面のプライコードは、撮像管側断面
のそれに比べ放射線照射器に近く撮像管から遠いため、
照射器側断面のプライコードの像は撮像管側断面のプラ
イコードの像よりも拡大される。この特性を使い、照射
器側断面のプライコードのデータと撮像管側断面のプラ
イコードのデータを識別する。(図3参照) タイヤ側面の両断面のプライコードは撮像管上で像が
重なる場合があり、これを想定してプライコードの座標
位置をコンピュータで演算し、その配列ピッチ寸法を、
像が重ならない2点の座標位置からの斜め放射線照射デ
ータにより下記の式(1),(2)で求める。(図4参
照) プライコードの座標Xw=X±ε ………(1) ここで、 X:プライコード実座標から遠いほうの測定点の座標 ±:+…照射器がプライコードの左側にある場合 −…照射器がプライコードの右側にある場合 ε=(βδ)/(β−α) ………(2) ここで、 α:プライコードに近いほうの放射線照射器からの照射
線の中心線が撮像管面と直角となる交点と撮像管上のプ
ライコード像中心との距離 β:プライコードに遠いほうの放射線照射器からの照射
線の中心線が撮像管面と直角となる交点と撮像管上のプ
ライコード像中心との距離 δ:2座標位置の照射器の間隔 なお、上記座標Xは、タイヤに対して位置を変えていく
放射線発生点、すなわち測定点の位置を示すものであ
り、タイヤに設定された座標軸(例えば測定開始位置を
原点とする)に対するものである。通常タイヤを回転さ
せながら測定が行われるから、タイヤの円周を展開した
長さ、あるいはタイヤの回転角をとったものとなる。し
たがってタイヤに内装されたプライコード41の座標X
wは、測定開始位置がきまれば、きまることになる。
【0027】撮像管中心線上のプライコード部の減衰に
よる放射線透過線量の分布は下記の特徴を持ち、両側の
プライコードの識別と像の分離を判定出来る。(図5参
照) (イ)照射器側のプライコードを透過した放射線の線量
は撮像管側のそれに比べ、その分布の拡大と散乱線のた
め低下量が小さい。
【0028】(ロ)撮像管側のプライコードを透過した
放射線の線量分布(プライコードの影の幅)は全ての場
合の中で透過線量分布の幅が最も小さい。
【0029】(ハ)像が重なりあった場合には、上記の
二つの場合に比べて、透過線量分布(プライコードの影
の幅)は必ず幅が広くなるか、線量の低下量が大きくな
る。
【0030】2重壁片面撮像方式では、放射線照射器
は、放射線照射器側断面のプライコードの像が識別され
ない程度に拡大されるまでにタイヤ側面に近接して配置
される。放射線照射器をこのような位置に配置すること
により、撮像管側のプライコードのみが鮮明に撮像さ
れ、撮像管側のプライコードの配列ピッチ寸法が測定可
能となる。(図6参照) 以上2つの2重壁撮像方式はタイヤの外側に放射線照射
器と撮像管を置くことができ、測定装置の機構が簡単に
なる。
【0031】内部線源撮像方式では照射器をタイヤ内部
に挿入する機構が必要になるが、高い測定精度を必要と
する場合に有効である。
【0032】これら2重壁片面撮像方式と内部線源撮像
方式において得られた像間隔の測定値は、プライコード
と撮像面の間に距離があるため実寸法より拡大されてお
り、真のプライコード配列ピッチ寸法daは下記式
(3)で求められる。
【0033】 da=(h/H)dm ………(3) ここで H:放射線発生点と撮像面との垂直距離 h:撮像面に垂直な方向に測った放射線発生点とプライ
コードの距離 dm:撮像面における2本のプライコード像中心間隔測
定値 なおhは下記の式で求まる。(図4参照) h=(δH)/(β−α) ここで記号は前述の式(2)に用いたものと同じであ
る。
【0034】またここで、互いに隣接した2本のプライ
コードの像のほぼ中心に放射線発生点が来た時点のこれ
ら2本の透過線量分布データをこのプライコード配列ピ
ッチ寸法の算定に用いるとコンピュータによるデータ収
録ピッチを荒くしても精度の良い測定が可能となる。
【0035】放射線照射器からの照射線の中心線が撮像
面と垂直に交差する直交点の透過線量を測定する方式で
はデータ収録ピッチを細かくする必要があるが、上記の
配列ピッチ寸法の補正演算は不要となる。
【0036】測定記録の出力帳票にコンピュータによる
演算結果である座標を付記した最大、最小配列ピッチ寸
法、及び平均配列ピッチ寸法とその標準偏差の他に、放
射線照射器−撮像管中心線上の透過放射線量のアナログ
表示分布図を出力することににより、記録のヴィジュア
ル化が可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図1〜
図7を用いて説明する。図1は本発明の実施例1を示す
2重壁透過撮像法の計測機構構成概要の説明図である。
図示の装置は、回転軸を鉛直にして配置され自動車タイ
ヤ1が載置されるドーナツ円盤状のターンテーブル2
と、ターンテーブル2を放射状に配置された複数の回転
ローラ4を介して支持するターンテーブル支持台2A
と、ターンテーブル2の周縁に前記回転軸と同心に形成
された歯車3と、歯車3と噛み合う歯車15と、ターン
テーブル支持台2Aに固定され歯車15を回転駆動する
ターンテーブル駆動モータ14と、下端をターンテーブ
ル支持台2Aに結合され、ターンテーブル支持台2A及
びターンテーブル2の外周側に鉛直方向に壁状に立設さ
れた外周面放射線遮蔽体8と、ターンテーブル2の上方
に、ターンテーブル2との間に所定の間隔(検査対象の
タイヤの幅よりも大きい間隔)をおいてほぼ水平に配置
され外周側の端縁が前記外周面放射線遮蔽体8の上端部
に結合された上面放射線遮蔽体9と、上面放射線遮蔽体
9の内周側端部上面に枢着され水平軸を回転軸として回
転可能に配置された平板状の内側遮蔽シャッタ10と、
内側遮蔽シャッタ10を回転駆動する内側遮蔽シャッタ
作動モータ13と、上面放射線遮蔽体9の上面に形成さ
れた開口と、上面放射線遮蔽体9の上面の前記開口位置
に軸線を鉛直にして装着され上端部が閉鎖された円筒状
の放射線遮蔽体20と、円筒状の放射線遮蔽体20の内
部に放射線射出方向を鉛直下方に向けて配置された放射
線照射器5と、放射線照射器5の放射線射出口に装着さ
れたコリメータ7と、前記ターンテーブル支持台2Aの
前記コリメータ7に対向する位置に受像面を上方に向け
て配置された撮像管6と、前記ターンテーブル支持台2
Aの前記内側遮蔽シャッタ10が作動したときに内側遮
蔽シャッタ10の端部が対向する位置に配置され内側遮
蔽シャッタ10が所定の位置にあるかどうかを検出する
内側遮蔽シャッタ検出近接スイッチ12と、前記外周面
放射線遮蔽体8に装着され、タイヤがターンテーブル2
の所定の位置に載置されたときに検出信号を出力するタ
イヤ検出接近スイッチ11と、前記内側遮蔽シャッタ作
動モータ13とターンテーブル駆動モータ14に接続さ
れて両者を制御するモータ駆動電源制御器16と、放射
線照射器5と撮像管6に接続され放射線照射器5を制御
するとともに撮像管6からデータを取り出す放射線照射
撮像制御器17と、内側遮蔽シャッタ検出近接スイッチ
12とタイヤ検出接近スイッチ11とモータ駆動電源制
御器16と放射線照射撮像制御器17とに接続して配置
されたデータ収録演算制御装置18と、を含んで構成さ
れている。
【0038】データ収録演算制御装置18には撮像管6
から取り出されたデータを収録する記憶手段が内装され
ており、放射線照射撮像制御器17とデータ収録演算制
御装置18とが、撮像管6からデータを取り出して収録
し、所要の演算を行う演算手段を構成している。
【0039】放射線照射器5と撮像管6は、タイヤ1が
ターンテーブル2に載置されたとき、放射線照射器5の
中心と撮像管6の中心を結ぶ線が、タイヤ1のプライコ
ード配列ピッチを検査したい位置のタイヤ側面を通過す
るような位置に配置されるのが望ましい。
【0040】内側遮蔽シャッタ10は、ターンテーブル
2にタイヤ1が載置された状態で作動され、作動した状
態では、放射線照射器5と撮像管6が配置された位置と
タイヤ中心(ターンテーブル2の回転中心にほぼ一致す
る)の間に位置して放射線がタイヤ中心側方向へ漏洩す
るのを防止する。内側遮蔽シャッタ10は、作動した状
態では、その平板面がほぼ鉛直をなして下端は撮像管6
の撮像面より下方に位置し、復帰位置ではその平板面が
ほぼ水平となる。内側遮蔽シャッタ10はまた、その作
動状態では、上部の放射線照射器5側の面が上面放射線
遮蔽体9のタイヤ中心側の端面に当接するようにするの
が望ましい。
【0041】外周面放射線遮蔽体8、上面放射線遮蔽体
9、円筒状の放射線遮蔽体20、及び内側遮蔽シャッタ
10は、内側遮蔽シャッタ10が作動位置にあるとき、
放射線照射器5と撮像管6の配置された領域の底部以外
の周辺を覆うように構成されている。該領域の底部は、
ターンテーブル2及びターンテーブル支持台2Aで覆わ
れている。
【0042】コリメータ7には、放射線照射器5から射
出される放射線の中心とターンテーブル2の回転中心を
結ぶ線に直交する方向を長手方向とするスリットが形成
されている。
【0043】次に上記構成の装置における動作を説明す
る。製造ラインを流れてきた自動車タイヤは、自動的に
撮像管と放射線照射器に挟まれた状態で、プライコード
配列ピッチ寸法測定装置にセットされる。まず、内部に
金属ワイアのプライコード19a,19bを持つ自動車
タイヤ(以下、タイヤという)1がターンテーブル2の
上に自動搬送され、所定の位置にセットされる。タイヤ
1が所定の位置にセットされたことがタイヤ検出近接ス
イッチ11で検出されると、内側遮蔽シャッタ作動モー
タ13が作動して内側遮蔽シャッタ10が水平位置から
垂直位置まで回転し、内側遮蔽シャッタ検出近接スイッ
チ12の作動により回転を停止する。この状態におい
て、放射線遮蔽体20内に収納された放射線照射器5の
主放射線は、スリット状のコリメータ7により微細線束
に絞られるため、放射線照射により発生する散乱放射線
は微弱となり、外周面放射線遮蔽体8、上面放射線遮蔽
体9及び内側遮蔽シャッタ10により、周辺の放射線量
は放射線管理区域の設定が不要なレベルになる。外周面
放射線遮蔽体8、上面放射線遮蔽体9及び内側遮蔽シャ
ッタ10は、また、人が誤って近接するのを防止するバ
リアを形成している。
【0044】これらタイヤ検出近接スイッチ11と内側
遮蔽シャッタ検出近接スイッチ12の作動を基点とする
データ収録演算制御装置18の指令で、放射線照射撮像
制御器17により放射線照射器5と撮像管6が作動し、
続いてモータ駆動電源制御器16によりターンテーブル
駆動モータ14が起動され、歯車15と歯車3を介し
て、回転ローラ4上のターンテーブル2がタイヤ1の回
転を開始する。放射線照射器5から射出された放射線は
スリット状のコリメータ7により線状に絞られ、タイヤ
1の図上、上方と下方になっている側壁の双方を透過
し、撮像管6の撮像面の中心線上に、例えば図3の領域
38aで示されるような線状の像を結ぶ。この線状の像
は、一部が、タイヤ側壁に内装されているプライコード
19a,19bを透過しているため、その位置では透過
放射線量が他の部分に比べ低下しており、図3の36
c,37cで示されるような透過放射線量分布をもつ。
【0045】この透過放射線量分布が撮像管6の前記領
域38aの長手方向を座標軸とする位置座標と対応させ
て撮像管6から放射線照射撮像制御器17により取り出
される。この透過放射線量分布のデータがタイヤ1の回
転位置に対応させてデータ収録演算制御装置18の記憶
手段であるメモリに収録される。所定の回転ピッチ毎に
撮像管6のタイヤ回転接線方向(前記スリット方向)中
心線上のデータが収録され、同様に前記メモリに収録さ
れる。
【0046】一方、データ収録演算制御装置18は、収
録された透過放射線量分布のデータに基いて、プライコ
ードの像が、放射線照射器5側のプライコード19aの
像か、撮像管6側のプライコード19bの像かを判別
し、それぞれについてプライコードの像の中心位置(例
えば図4のS,S’位置)を検出して前記式(2)を適
用する。得られたデータに式(1)が適用され、位置座
標Xwが各プライコードに対して算出され、メモリに格
納される。座標X,Xwは、さきに述べたように、タイ
ヤ1に固定して設定され、測定開始時点で放射線照射器
5に対して所定の相対位置にある場所を原点とする座標
系の座標値である。所定の回転ピッチ毎に撮像管6のタ
イヤ回転接線方向(前記スリット方向)中心線上のデー
タが収録されてデータが処理され、前記Xwに基づいて
プライコードの配列ピッチが演算される。タイヤ1を3
60度回転計測すると、データ収録演算制御装置18の
指令により、放射線の照射と透過線量の計測を終了し、
ターンテーブル2が停止され、内側遮蔽シャッタ作動モ
ータ13により内側遮蔽シャッタ10が水平位置にまで
開かれ、タイヤ1は別の搬送装置により測定装置から自
動搬出される。
【0047】データ収録演算制御装置18は、前記算出
されたプライコードの位置座標に基づき、タイヤ円周上
のプライコードの位置を表あるいは図として、図示され
ていないプリンタに出力し、プリンタでハードコピーと
して出力する。また、プライコードの位置だけでなく、
各プライコードの位置における透過放射線量分布をタイ
ヤ円周方向の位置を横軸とするタイヤ全周を示す図形に
して、出力するようにしてもよい。
【0048】上記実施例においては、プライコードの位
置座標を求めてその配列ピッチを算出する場合について
述べたが、のちに説明するように、撮像面におけるプラ
イコードの像の間隔を求め、この間隔を補正することで
配列ピッチを算出するようにしてもよい。
【0049】上記実施例においては、スリット状のコリ
メータを用い、撮像面の線状の領域の放射線量分布を取
り出してデータとした場合について述べたが、孔状のコ
リメータを用い、撮像面の特定の点(例えば放射線の中
心線が撮像面と交差する点)の放射線量を、タイヤの回
転に合わせて連続的に、あるいは微小な時間間隔で採取
することによってプライコードに起因する放射線量分布
を求めるようにしてもよい。
【0050】図2は本発明の実施例2を示す内部線源撮
像方式における計測機構構成概要の説明図である。本実
施例が前記実施例1と異なる点は、放射線照射器と内側
遮蔽シャッタの構成及び撮像管の配置である。他の構成
は前記実施例1と同じであるので同一の符号を付して説
明を省略する。
【0051】本実施例における放射線照射器は、上面放
射線遮蔽体9の上面に固定された軸支持台29aと、軸
支持台29aに軸線を鉛直方向にして形成された軸支持
孔に上下動可能に挿通され軸支持孔内周に嵌め込まれた
キー30により軸線まわりに回転しないように拘束され
たねじロッド29と、前記軸支持孔の上方でねじロッド
29外周に形成されたねじに前記軸支持孔の上方で内周
側のねじを同心状に螺合した歯車28と、歯車28に噛
み合う歯車27と、軸支持台29aに固定され歯車27
を回転駆動する照射器上下動モータ26と、ねじロッド
29の下端に嵌装固定されたモータ支持台25aと、モ
ータ支持台25aの円筒部外周に回転自由に嵌装され上
部外周に歯車が形成された円筒状の歯車23と、歯車2
3に噛み合う歯車24と、モータ支持台25aに固定さ
れ歯車24を回転駆動する回転モータ25と、歯車23
の円筒部に固定され水平方向に延びる回転腕21と、回
転腕21の先端部に装着され上方と下方に放射線を射出
する2方向照射型の放射線照射器33と、を含んで構成
されている。ねじロッド29外周には上下方向にキー溝
31が切ってあり、前記キー30はこのキー溝31に係
合してねじロッド29の軸線周りの回転を止めている。
【0052】なお、モータ駆動電源制御器16は、ター
ンテーブル駆動モータ14を制御するのは実施例1と同
じであるが、内側遮蔽シャッタ作動モータ13に代え
て、照射器上下動モータ26と回転モータ25を制御す
るようにしてある。
【0053】内側遮蔽シャッタ22は前記実施例1と同
様平板状をなしているが、その平板面をほぼ前記回転腕
21の長手方向に垂直にして前記回転腕21に挿通され
固定されている。そして、放射線照射器33が測定位置
にあるとき、内側遮蔽シャッタ22の上端部が上面放射
線遮蔽体9の下面にわずかな距離(両者が相互に当接し
ないできるだけ小さい間隔)をおいて対向し、下端が内
側遮蔽シャッタ検出近接スイッチ12に同じくわずかな
距離をおいて対向し、両側面は同じくわずかな距離をお
いてタイヤ1の内周に対向する位置にあるように構成さ
れている。
【0054】上面放射線遮蔽体9の上面には上部撮像管
34aが撮像面を下方に向けて配置され、ターンテーブ
ル支持台2a上面の前記上部撮像管34aと対向する位
置に、下部撮像管34bが撮像面を上方に向けて配置さ
れている。上部撮像管34aと下部撮像管34bは、上
部撮像管34aの中心と下部撮像管34bの中心を結ぶ
直線が、ターンテーブル2に載置されたタイヤ1のプラ
イコード配列を検査すべき位置を通過するように、配置
されている。
【0055】前記ねじロッド29は、測定位置迄降下し
たときに、放射線照射器33がターンテーブル2に載置
されたタイヤ1の幅方向中心位置32になるように、か
つ、内側遮蔽シャッタ22の下端が下部撮像管34bの
撮像面よりも下になるように、一番上迄上昇したとき
に、内側遮蔽シャッタ22の下端がターンテーブル2に
載置されたタイヤ1の上面よりも上になるように、構成
されている。また、ねじロッド29は、回転腕21が測
定位置と180度反対側にあるときに上下動するように
構成されている。さらに、ねじロッド29は、ターンテ
ーブル2に載置されたタイヤ1の中心位置よりも偏心し
た位置になるように配置されており、回転腕21を測定
位置に位置させたときは放射線照射器33がタイヤ1の
内部(タイヤの圧縮空気が保持される部分の内部)に位
置し、回転腕21をねじロッド29の上下動位置に位置
させたときは放射線照射器33がタイヤ1の内周面より
内側(タイヤの圧縮空気が保持される部分の外部)に位
置するようになっている。そして、回転腕21を測定位
置に位置させたときは、放射線照射器33は、放射線照
射器33からコリメータを通過して照射される放射線の
中心が上部撮像管34aあるいは下部撮像管34bの中
心に到達するように構成されている。
【0056】次に上記構成の装置の動作を説明する。ま
ず、前述の2重壁透過撮像方式と同様に内部に金属ワイ
アのプライコード19a,19bを持つタイヤ1がター
ンテーブル2の上に自動搬送され、所定の位置にセット
される。タイヤ1が所定の位置にセットされたことがタ
イヤ検出近接スイッチ11で検出されると、照射器上下
動モータ26が起動され、歯車27を介して歯車28が
回転駆動される。歯車28はキー溝31付きのねじロッ
ド29とねじ結合しており、歯車28が回転するとねじ
ロッド29はキー30により回転を阻止されるため、下
方にスライド移動する。ねじロッド29の下端に設置さ
れた放射線照射器33がタイヤ1の幅方向中央部32の
位置まで降下すると、照射器上下動モータ26は停止す
る。
【0057】次いで回転モータ25が起動され、歯車2
4を介して歯車23が駆動され、回転腕21が水平面内
で回転する。回転腕21が回転して、回転腕21に取り
付けられている内側遮蔽シャッタ22により内側遮蔽シ
ャッタ検出近接スイッチ12が作動すると、回転モータ
25が停止する。このとき、放射線照射器33がタイヤ
の空気保持部内の測定位置に位置するようになってい
る。
【0058】この近接スイッチ11と12の作動をを条
件として、放射線照射器33が起動されて上部撮像管3
4aと下部撮像管34bでのプライコード19a,19
bの配列ピッチ寸法計測が開始される。放射線遮蔽体内
に収納された全周放射式の放射線照射器33には上下2
方向のみに放射線を照射するスリット状のコリメータを
付属しており、これによりタイヤ1を照射することによ
り発生する散乱放射線は微弱となり、外周面遮蔽体8、
上面遮蔽体9及び内側遮蔽シャッタ22により、周辺の
放射線量は放射線管理区域の設定が不要なレベルにな
り、かつ外周面遮蔽体8、上面遮蔽体9及び内側遮蔽シ
ャッタ22が人が誤って近接するのを防止するバリアを
形成している。
【0059】これら近接スイッチ11と12の作動を基
点とするデータ収録演算制御装置18の指令で、放射線
照射撮像制御器17により放射線照射器33と上部撮像
管34a,下部撮像管34bが作動し、続いてモータ駆
動電源制御器16によりターンテーブル駆動モータ14
が起動され、歯車15と歯車3を介して、回転ローラ4
上のターンテーブル2がタイヤ1の回転を開始する。所
定の回転ピッチ毎に上部撮像管34a,下部撮像管34
bのタイヤ回転接線方向中心線上のデータが収録され、
プライコードの配列ピッチが演算される。タイヤを36
0度回転計測するとデータ収録演算制御装置18の指令
により、放射線の照射と透過線量の計測を終了し、回転
モータ25が起動し回転腕21を介して放射線照射器3
3を180度回転して停止する。
【0060】次に照射器上下動モータ26が起動し、ね
じロッド29により放射線照射器33をタイヤ外の所定
位置に取り出して停止し、タイヤ1は測定装置から自動
搬出される。
【0061】実施例2では、2方向照射型の放射線照射
器33が用いられているが、照射方向を1方向に限定
し、回転腕21をその軸の周りに180度回転させて照
射方向を2方向に切り替えるようにした180度回転単
放射型の放射線照射器を用いるようにしてもよい。回転
腕21をその軸の周りに回転させるのでなく、放射線照
射器を回転腕の周りに回転させても同じである。180
度回転単放射型の放射線照射器を用いると、周囲に散乱
する放射線の量をさらに少なくする効果がある。
【0062】実施例1、実施例2とも、測定記録はデー
タ収録演算制御装置により、座標を付記した最大、最小
配列ピッチ寸法、及び平均配列ピッチ寸法とその標準偏
差、並びに放射線照射器−撮像管中心線上の透過放射線
量のアナログ表示分布図が図示されていないプリンタに
出力され、このプリンタからハードコピーとして出力さ
れる。また、配列ピッチ寸法があらかじめ設定された限
界値を超えた場合、音声、点滅灯などで警報を発するよ
うにしてもよい。
【0063】データ収録演算方式の実施例を次に説明す
る。
【0064】2重壁両面撮像方式 図3、図4及び図5は、本発明の一実施例にかかわるタ
イヤの両側面のプライコードの配列ピッチ寸法を放射線
を用いた2重壁両面撮像方式でデータ収録演算する方法
の説明図である。
【0065】図3はこの原理図である。タイヤ1の両側
面を挟んで、放射線照射器と撮像管6を配置し、放射線
照射器の放射線発生点35とその放射線照射器側のプラ
イコード36aとの距離をとり撮像すると、撮像表示画
面38の如く放射線照射器側のプライコード36aの像
36bは撮像管側のプライコード37aの像37bに比
べ幅が広く、それぞれの放射線透過線量の分布も36
c,37cの如くにその幅と低下量に顕著な差が得ら
れ、それぞれを容易に識別可能となる。
【0066】図4はプライコードの座標位置の算定の方
法の説明図である。ここでプライコード41を挟んで、
放射線照射器の放射線発生点39と撮像管6を配置した
条件で、その放射線発生点39と撮像管の面との垂線の
交点からのプライコード41の像の中心までの距離をα
とし、かつ放射線発生点39を放射線発生点40の位置
まで距離δだけ移動した場合のプライコード41の像の
同様の距離をβとすると、放射線発生点40からのプラ
イコード41までの撮像面に平行な距離εは前記式
(2)に示す如くになる。放射線照射器の放射線発生点
と撮像管の相対位置は既知であるから、撮像面における
撮像管中心に対するプライコード41の像の中心位置S
あるいはS’を検出することで、α、βは算出できる。
【0067】放射線発生点移動方向に座標軸をとり、放
射線発生点40の座標をXとすれば、プライコード41
の座標位置Xwは前記式(1)により求まる。放射線発
生点40を放射線発生点40’(座標X’)に移動して
プライコード41に隣接するプライコード41’の座標
Xw’を同様にして求めれば、(Xw’−Xw)という
演算を行うことにより、互いに隣接したプライコードの
配列ピッチ寸法を求めることが出来る。この座標軸はタ
イヤ1に固定して設定され、測定開始時点に、放射線照
射器に対してあらかじめ設定された相対位置にあるタイ
ヤの一点、例えば放射線照射器の放射線発生点から撮像
管の撮像面に降ろした垂線がタイヤ面と交差する点を原
点とする。タイヤの回転により原点が移動するので、固
定された放射線照射器の放射線発生点の座標が相対的に
変化することになる。
【0068】図5はタイヤ1の放射線照射器側の壁面の
プライコード43、撮像管側のプライコード44に対す
る放射線発生点の相対位置を42a〜42hに変えて両
側面のプライコード43と44を撮像した場合の透過線
量分布45a〜45hを示したものである。前記図1、
図2に示した実施例においては、放射線照射器は固定さ
れ、タイヤ1が所定の角度回転するごとに透過線量測定
が行われる。図5は、式(2)を適用するにあたり、放
射線照射器側のプライコード43と撮像管側のプライコ
ード44の分離識別を、透過線量分布におけるその幅と
低下量により行い、放射線照射器側のプライコードの配
列ピッチ寸法の算出と、撮像管側のプライコードの配列
ピッチ寸法の算出を、混同することなく行うことが可能
であることを示している。
【0069】2重壁片面撮像方式 図4、図6及び図7は本発明の一実施例にかかわるタイ
ヤの両側面のプライコードの配列ピッチ寸法を放射線を
用いた2重壁片面撮像方式でデータ収録演算する方法の
説明図である。
【0070】図6はこの原理図である。タイヤの両側面
を挟んで、放射線照射器と撮像管6を配置し、放射線照
射器の放射線発生点46をその放射線照射器側のプライ
コード47aに可能な限り近接して撮像すると、撮像表
示画面52の如く放射線照射器側のプライコード47a
の像47bは撮像管側のプライコード48aの像48b
に比べ極めて幅が広く、それぞれの放射線透過線量の分
布も47c,48cの如くにその幅と低下量に顕著な差
が得られる。これを利用してデータ取り込みレベルを適
切に設定することにより、撮像管側のプライコードの透
過線量分布のみを識別して取り込み、撮像管側のプライ
コードの像の中心位置座標を算出してその配列ピッチ寸
法を演算、出力する。
【0071】図7はデータ収録の方法の一実施例であ
る。タイヤの同じ壁面の互いに隣接する2本のプライコ
ード50aと51aを挟んで、放射線照射器と撮像管6
を配置し、放射線照射器の放射線発生点49がその2本
のプライコードのほぼ中央になる位置で撮像してその中
心線上の透過線量分布データを取り込むと、それぞれの
プライコードの透過線量分布50b、51bが得られ
る。これら透過線量分布の極小値間の距離dmはそれら
のプライコード間の実距離daに比べ拡大されている。
この補正について図4を用いて説明する。
【0072】ここでプライコード41を挟んで、放射線
照射器の放射線発生点39と撮像管6を配置した条件
で、その発生点39から撮像管の面に降ろした垂線Tの
撮像管の面との交点Kからプライコード41の像の中心
Sまでの距離をαとし、かつ放射線発生点39を40の
位置までδ移動した場合のプライコード41の像の同様
の距離をβとし、放射線発生点40とプライコード41
との前記垂線Tに平行な方向に測った距離をh、同発生
点40と撮像管面との前記垂線Tに平行な方向に測った
距離をHとすれば、hは式(4)で求まり、式(3)で
プライコードの配列ピッチ寸法daを補正演算して求め
ることができる。
【0073】他のデータ収録の実施例は、放射線照射器
の放射線発生点からの直線と撮像管面又はコリメータを
付属した放射線検出器との直交点の透過線量をタイヤの
所定の移動距離ごとに測定してデータ収録し、透過線量
分布を把握する方式であり、収録された透過線量分布の
互いに隣接する極小値間の距離がプライコードの配列ピ
ッチ寸法として演算される。
【0074】この2重壁片面撮像方式での測定装置構成
として、一つは二対の放射線照射器ー撮像管セットを互
い違いに配置(一方のセットの放射線照射器が配置され
た側に他方のセットの撮像管を配置)し、同時にそれぞ
れが片側面ずつ測定する方式であり、他は放射線照射器
ー撮像管は1セットとして、タイヤを反転させる機構を
備えた片側面ずつ測定する方式である。
【0075】内部線源撮像方式 この方式はタイヤ側面の片側ずつ測定、演算する点で前
述の2重壁片面撮像方式とデータ収録と演算方法は同じ
である。
【0076】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明の構
成によれば、自動車タイヤのプライコードの配列ピッチ
寸法を放射線を用いて、非破壊的に自動計測することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の計測機構構成概要を示す断
面図及び一部平面図である。
【図2】本発明の実施例2の計測機構構成概要を示す断
面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す2重壁両面撮像方式の
原理説明図である。
【図4】本発明の一実施例を示す2重壁両面撮像方式、
2重壁片面撮像方式及び内部線源撮像方式でのプライコ
ード配列ピッチ寸法の演算に係る説明図である。
【図5】本発明の一実施例を示す2重壁両面撮像方式の
プライコード配列ピッチ寸法の演算に係る説明図であ
る。
【図6】本発明の一実施例を示す2重壁片面撮像方式の
原理説明図である。
【図7】本発明の一実施例を示す2重壁片面撮像方式及
び内部線源撮像方式でのプライコード配列ピッチ寸法の
演算に係る説明図である。
【符号の説明】
1 自動車タイヤ 2 ターンテーブル 3 歯車 4 回転ローラ 5 放射線照射器 6 撮像管 7 コリメータ 8 外周面放射線遮蔽体 9 上面放射線遮蔽体 10 内側遮蔽シャッタ 11 タイヤ検出近接スイッチ 12 内側遮蔽シャッタ検出近接スイッチ 13 内側遮蔽シャッタ作動モータ 14 ターンテーブル駆動モータ 15 歯車 16 モータ駆動電源制御器 17 放射線照射撮像制御器 18 データ収録演算制御装置 19a 照射器側プライコード 19b 撮像管側プライコード 20 放射線遮蔽体 21 回転腕 22 内側遮蔽シャッタ 23 歯車 24 歯車 25 回転モータ 26 照射器上下動モータ 27 歯車 28 歯車 29 ねじロッド 30 キー 31 キー溝 32 タイヤ中心線 33 放射線照射器 34a 上部撮像管 34b 下部撮像管 35 放射線発生点 36a 放射線照射器側プライコード 36b 放射線照射器側プライコードの像 36c 放射線照射器側プライコードの透過線量分布 37a 撮像管側プライコード 37b 撮像管側プライコードの像 37c 撮像管側プライコードの透過線量分布 38 撮像表示画面 38a 線状の領域 39 放射線発生点 40 放射線発生点 41 プライコード 42a〜h 放射線発生点 43 照射器側プライコード 44 撮像管側プライコード 45a〜h 透過線量分布 46 放射線発生点 47a 放射線照射器側プライコード 47b 放射線照射器側プライコード像 47c 放射線照射器側プライコード透過線量分布 48a 撮像管側プライコード 48b 撮像管側プライコード像 48c 撮像管側プライコード透過線量分布 49 放射線発生点 50a プライコードA 50b プライコードA透過線量分布 51a プライコードB 51b プライコードB透過線量分布 52 撮像表示画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 洋司 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 菊池 修 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 國分 孝夫 東京都小平市小川東町三丁目1番1号 株 式会社ブリヂストン技術センタ−内 (72)発明者 村山 徳裕 東京都小平市小川東町三丁目1番1号 株 式会社ブリヂストン技術センタ−内 Fターム(参考) 2F067 AA25 AA67 CC11 DD01 EE10 HH09 KK06 LL16 PP13 UU02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プライコードを内蔵したタイヤ壁面を挟
    んで対向配置された放射線照射器と撮像管を有してな
    り、前記プライコードの配列ピッチ寸法を、撮像管が受
    像した前記プライコードの像の放射線透過線量の測定を
    することによって求める自動車タイヤプライコード配列
    ピッチ寸法測定装置において、撮像管中心線上の前記プ
    ライコードの像の放射線透過線量を前記中心線上の位置
    に対応させて取り出し、取り出したデータをタイヤと放
    射線照射器の相対位置に関連させて記憶手段に収録し、
    上記手順を前記タイヤに設定された座標軸に対する前記
    放射線照射器の相対位置が所定の値だけ変化するごとに
    繰り返す演算手段を設けたことを特徴とする自動車タイ
    ヤプライコード配列ピッチ寸法自動測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車タイヤプライコー
    ド配列ピッチ寸法自動測定装置において、前記放射線照
    射器と撮像管はタイヤの両側面を挟んで対向配置され、
    前記演算手段は、撮像管に受像されているプライコード
    の像が、放射線照射器側の側面に内蔵されたプライコー
    ドのものか、撮像管側の側面に内蔵されたプライコード
    のものかの区別を、プライコードの像による放射線量低
    下量、その持続幅の大きさのいずれかもしくは双方に基
    づいて行うものであることを特徴とする自動車タイヤプ
    ライコード配列ピッチ寸法自動測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動車タイヤプライコー
    ド配列ピッチ寸法自動測定装置において、前記演算手段
    は、放射線照射器の位置が、撮像管の撮像面での放射線
    照射器側タイヤ側面のプライコードの像と撮像管側タイ
    ヤ側面のプライコードの像とが重ならない、二つの位置
    にあるときの斜め放射線照射データを記録手段から抽出
    し、抽出したデータによりプライコードの前記座標軸に
    おける座標値を演算するものであることを特徴とする自
    動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動車タイヤプライコー
    ド配列ピッチ寸法自動測定装置において、前記演算手段
    は、演算用のデータの記録手段からの抽出を、放射線透
    過線量のプライコードによる低減値とその持続幅の組み
    合わせを条件として行うものであることを特徴とする自
    動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測定装置。
  5. 【請求項5】 タイヤの一方の側面に対向して放射線照
    射器を配置し、かつ撮像管を前記タイヤの他方の側面を
    介して前記放射線照射器に対向するように配置して放射
    線を照射して、撮像管設置側のタイヤ側面の円周方向断
    面のプライコードの配列ピッチ寸法を測定する二重壁片
    面撮像方式の自動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法
    自動測定装置において、放射線照射器からの照射線の中
    心線が直角に前記撮像管の撮像面と交わる点が2本のプ
    ライコードのほぼ中心となる状態で撮像された撮像面に
    おける2本のプライコードの像の間隔を測定し、かつ、
    2本のプライコードの像が一つの放射線源からの放射線
    により形成されることによる、測定された像間隔と実際
    のプライコードの間隔の差を補正演算して、その配列ピ
    ッチ寸法を求める演算手段を設けたことを特徴とする自
    動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測定装置。
  6. 【請求項6】 2方向照射型又は180度回転単放射型
    放射線照射器をタイヤ内面中央に置いて、タイヤのそれ
    ぞれの側面を介してこれに対向して撮像管を配置した測
    定条件で放射線を照射してそれぞれの側面のプライコー
    ドの像を撮像する内部線源撮像方式の自動車タイヤプラ
    イコード配列ピッチ寸法自動測定装置において、放射線
    照射器からの照射線の中心線が直角に前記撮像管の撮像
    面と交わる点が2本のプライコードのほぼ中心となる状
    態で撮像された撮像面における2本のプライコードの像
    の間隔を測定し、かつ、2本のプライコードの像が一つ
    の放射線源からの放射線により形成されることによる、
    測定された像間隔と実際のプライコードの間隔の差を補
    正演算して、その配列ピッチ寸法を求める演算手段を設
    けたことを特徴とする自動車タイヤプライコード配列ピ
    ッチ寸法自動測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の自動車タイヤプライコー
    ド配列ピッチ寸法自動測定装置において、前記演算手段
    は、記録手段に収録したデータから放射線照射器からの
    照射線の中心線が撮像管面と直角となる交点の位置のプ
    ライコードの像の放射線透過線量データを抽出して放射
    線透過線量分布を作成し、該分布における放射線透過線
    量極小値の前記座標値に基づいてプライコードの配列ピ
    ッチ寸法を演算するものであることを特徴とする自動車
    タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測定装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の自動車タイヤプライコー
    ド配列ピッチ寸法自動測定装置において、前記演算手段
    は、記録手段に収録したデータから放射線照射器からの
    照射線の中心線が撮像管面と直角となる交点の位置のプ
    ライコードの像の放射線透過線量データを抽出して放射
    線透過線量分布を作成し、タイヤ内のプライコード配列
    の測定円周上の透過放射線量の分布データを、前記タイ
    ヤに設定された座標軸を横軸とし放射線透過線量を縦軸
    とする座標値としてプリンタに出力するものであること
    を特徴とする自動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法
    自動測定装置。
  9. 【請求項9】 タイヤの一方の側面に対向して放射線照
    射器を配置し、かつ撮像管又はコリメータを付属した放
    射線検出器を前記タイヤの他方の側面を介して前記放射
    線照射器に対向するように配置して放射線を照射して、
    撮像管または放射線検出器設置側のタイヤ側面の円周方
    向断面のプライコードの配列ピッチ寸法を測定する2重
    壁片面撮像方式の自動車タイヤプライコード配列ピッチ
    寸法自動測定装置において、放射線照射器からの照射線
    の中心線が撮像管の撮像面と直交する交点におけるプラ
    イコードの像の透過線量データ、又はコリメータを付属
    した放射線検出器のコリメータ座標とその透過線量デー
    タを収録し、収録したデータに基づいてプライコードの
    配列ピッチ寸法を演算し、かつタイヤ中のプライコード
    配列の測定円周上の透過放射線量の分布データとしても
    プリンタに出力する演算手段を有してなることを特徴と
    する自動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測定
    装置。
  10. 【請求項10】 2方向照射型又は180度回転単放射
    型放射線照射器をタイヤ内面中央に置いて、タイヤのそ
    れぞれの側面を介してこれに対向して撮像管又はコリメ
    ータを付属した放射線検出器を配置した測定条件で放射
    線を照射してそれぞれの側面のプライコードの配列ピッ
    チ寸法を測定する内部線源撮像方式の自動車タイヤプラ
    イコード配列ピッチ寸法自動測定装置において、放射線
    照射器からの照射線の中心線が撮像管の撮像面と直交す
    る交点におけるプライコードの像の透過線量データ、又
    はコリメータを付属した放射線検出器の座標とその透過
    線量データを収録し、収録したデータに基づいてプライ
    コードの配列ピッチ寸法を演算し、かつタイヤ中のプラ
    イコード配列の測定円周上の透過放射線量の分布データ
    としてもプリンタに出力する演算手段を有してなること
    を特徴とする自動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法
    自動測定装置。
  11. 【請求項11】 請求項2,5,6のいずれかに記載の
    自動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測定装置
    において、放射線照射器側にスリット状コリメータを配
    置したことを特徴とする自動車タイヤプライコード配列
    ピッチ寸法自動測定装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の自動車タイヤプライコ
    ード配列ピッチ寸法自動測定装置において、放射線照射
    器側に孔状コリメータを配置したことを特徴とする自動
    車タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測定装置。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の自動車タイヤプライ
    コード配列ピッチ寸法自動測定装置において、放射線照
    射器側に孔状コリメータを配置したことを特徴とする自
    動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測定装置。
  14. 【請求項14】 タイヤ側面のプライコード測定部位を
    挟むようにして互いに対向させて配置された放射線照射
    器及び撮像管と、前記タイヤを中心軸の周りに回転させ
    る回転機構と、を有してなる測定装置において、タイヤ
    側面とタイヤ外周面に固定の局部放射線遮蔽を、タイヤ
    内周面には開閉可能のシャッタ方式の局部放射線遮蔽を
    それぞれ配置し、かつタイヤ材そのものも放射線遮蔽材
    の一部とし、タイヤが前記回転機構に装荷され、かつタ
    イヤ内周面のシャッタ方式の局部放射線遮蔽が閉状態に
    あることを放射線照射器の放射線照射可の条件とするイ
    ンターロックを設けたことを特徴とする測定装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の自動車タイヤプライ
    コード配列ピッチ寸法自動測定装置において、放射線照
    射器はタイヤの中心軸に平行でかつ該中心軸と偏心した
    軸の周りに回転する回転腕の先端部に装着され、該回転
    腕に内側遮蔽シャッタが取り付けられていることを特徴
    とする自動車タイヤプライコード配列ピッチ寸法自動測
    定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007333588A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Bridgestone Corp タイヤ検査方法。
JP2008309643A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤの検査方法及びその装置
CN111707481A (zh) * 2020-05-22 2020-09-25 中策橡胶集团有限公司 一种轮胎纤维帘布电子辐照后帘线排布稳定性的测定方法

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