JP4632812B2 - タイヤ側壁部の内部欠陥検査装置 - Google Patents

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Description

この発明は、検査タイヤの側壁部における異物混入等の内部欠陥を検査する検査装置に関する。
従来のタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが知られている。
特開2003−294655号公報
このものは、回転手段により駆動されて中心軸回りに回転している検査タイヤ、あるいは、搬送コンベアによって直線的に搬送されている横置きの状態の検査タイヤの側壁部全体に対しX線照射手段からX線を照射するとともに、前記側壁部を透過したX線像をX線ラインセンサにより撮影し、その後、検出手段により予め記憶されている正常なタイヤのX線像と前記X線ラインセンサからのX線像とを比較して、側壁部の内部欠陥を検出するようにしたものである。また、前述した内部欠陥の検出は、前記方法に限らず、側壁部全体に対して単一のしきい値を予め設定するとともに、検出手段によってX線ラインセンサからのX線像に対し前記設定されたしきい値を基にしきい値処理を適用することで行うこともできる。
しかしながら、前述のように単一のしきい値を基にしきい値処理を行ってタイヤ側壁部の内部欠陥を検出する方式は、しきい値を低くして検出精度を向上させようとすると、誤検出が多くなり、一方、誤検出を避けようとすれば、しきい値を高くして検出精度を低下させざるを得なかった。ここで、近年のタイヤの高性能化に伴いタイヤ、特に内部欠陥の検出を行う側壁部の内部構造が複雑となって材質、ゴムゲージ等が各位置で大きく異なるようになってきたことから、誤検出を避けようとすると、しきい値を従来より高い値に設定せざるを得ず、この結果、検出精度が従来より低下してしまう(検出ミスが従来より多くなってしまう)という課題があった。
この発明は、誤検出を避けながら検出精度を向上させることができるタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置を提供することを目的とする。
このような目的は、第1に、トレッド部内面の延長線とビードコアとの間に位置する検査タイヤの側壁部の内部欠陥を検査するタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置であって、前記検査タイヤの側壁部が同心円状をした複数のリング状領域に区画されているとき、検査タイヤの側壁部に対し放射線を照射する放射線源と、前記側壁部の各リング状領域を透過した放射線を撮像する撮像器と、撮像器からの画像データに対し各リング状領域毎に異なる値に設定されたしきい値を基にしきい値処理を行い、該リング状領域の内部欠陥を検出する検出手段とを備えたタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置において、前記放射線源をリング状領域数と同数だけ設け、各リング状領域に対し対応する放射線源からの放射線を照射するようにしたタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置により、達成することができ、
第2に、トレッド部内面の延長線とビードコアとの間に位置する検査タイヤの側壁部の内部欠陥を検査するタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置であって、前記検査タイヤの側壁部が同心円状をした複数のリング状領域に区画されているとき、検査タイヤの側壁部に対し放射線を照射する放射線源と、前記側壁部の各リング状領域を透過した放射線を撮像する撮像器と、撮像器からの画像データに対し各リング状領域毎に異なる値に設定されたしきい値を基にしきい値処理を行い、該リング状領域の内部欠陥を検出する検出手段とを備えたタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置において、前記放射線源を1個だけ設けるとともに、該放射線源を半径方向に移動させる移動手段を設け、該移動手段により放射線源を半径方向に間欠的に移動させることで、各リング状領域に対し次々と放射線源から放射線を照射するようにしたタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置により、達成することができる。
この発明においては、検査タイヤの側壁部を同心円状をした複数のリング状領域に区画する一方、検査タイヤの側壁部の各リング状領域を透過してきた放射線を撮像するとともに、撮像により得られた画像データに対してしきい値処理を行うことで内部欠陥を検出するようにしているが、前述のしきい値は各リング状領域毎に異なる最適値に設定することができるため、各リング状領域における内部欠陥を誤検出および検出ミスの双方を防止しながら検出することができ、これにより、検査タイヤの側壁部全体で容易に誤検出を避けながら検出精度を向上させることができる。さらに、検査タイヤを1回転させるだけで迅速に側壁部全域の内部欠陥検出を行うことができ、ま、装置全体の構造を簡単とすることができるとともに、製作費を安価とすることができる。
以下、この発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1、2において、11は内部欠陥の検査を行う空気入りタイヤ、即ち、検査タイヤであり、この検査タイヤ11はフィラー12付きのビードコア13がそれぞれ埋設された一対のビード部14と、これらビード部14から略半径方向外側に向かってそれぞれ延びるサイドウォール部15と、これらサイドウォール部15の半径方向外端同士を連結する略円筒状のトレッド部16とを備えている。
そして、この検査タイヤ11は前記ビードコア13間を略トロイダル状を呈しながら延びてサイドウォール部15、トレッド部16を補強するカーカス層17を有し、このカーカス層17の両端部は前記ビードコア13の回りに軸方向内側から軸方向外側に向かって折り返された折り返し部18を構成している。前記カーカス層17の半径方向外側にはベルト層19が配置され、このベルト層19の半径方向外側にはトレッド20が配置されている。
21は前記ビードコア13とトレッド部16内面の延長戦Eとの間に位置する側壁部であり、この側壁部21は同心円状をした複数、例えば、4個にほぼ等幅で区画されたリング状領域22a、22b、22c、22dから構成されている。ここで、前記リング状領域22a、22b、22c、22dはビードコア13からトレッド部16に向かって順次配置されており、この結果、前記リング状領域22aには折り返し部18およびフィラー12の厚肉部が位置し、また、リング状領域22bにはフィラー12の薄肉部が位置し、さらに、リング状領域22cにはタイヤ最大幅位置近傍の最薄肉部が位置し、また、リング状領域22dにはトレッド20の幅方向両端部が位置し、これにより、該リング状領域22dはトレッド部16に向かってゴムゲージが徐々に厚くなっている。
25は円板状の支持台26が前端部に取り付けられた移動フレームであり、この移動フレーム25は図示していない移動機構により上下方向および左右方向に移動することができる。前記支持台26には下方に向かって延びる複数の把持ローラ27が周方向に等距離離れて回転可能に支持され、これらの把持ローラ27は支持台26に内蔵された駆動機構により半径方向に同期移動し、全体として拡縮径する。そして、各把持ローラ27の下端部外周にはフランジ部28が形成されている。
前述した把持ローラ27のうち、少なくとも1個、ここでは1個の把持ローラ27aには支持台26に内蔵された図示していない回転駆動機構が連結されており、この結果、該回転駆動機構が作動して前記把持ローラ27aに回転駆動力が付与されると、該把持ローラ27aは回転する。そして、縮径状態の把持ローラ27を横置き状態の検査タイヤ11の中心軸に沿って上方から該検査タイヤ11の上側ビード部14内に挿入した後、把持ローラ27を拡径させると、これら把持ローラ27は上側ビード部14の内周に当接するとともに、フランジ部28が上側ビード部14の内側面に当接して検査タイヤ11を内側から把持する。
この状態で移動フレーム25が検査タイヤ11とともに該検査タイヤ11の中心軸が検査位置Kの中心軸と同軸となるまで移動した後、回転駆動機構により把持ローラ27aに回転力を付与すれば、把持ローラ27に内側から把持された検査タイヤ11は中心軸回りに回転する。前述した把持ローラ27、回転駆動機構は全体として検査タイヤ11を中心軸回りに回転させる回転手段29を構成する。そして、前述のように検査タイヤ11において最も剛性の高いビード部14に把持ローラ27から回転駆動力を付与するようにしたので、検査タイヤ11の変形や検査タイヤ11と把持ローラ27との間の滑り等を防止することができる。
32は後述する放射線源からの照射放射線、反射放射線の外部への漏出を防止するため、検査位置Kを囲むように設置された開閉可能なシールドボックスであり、このシールドボックス32は遮蔽材としての鉛等から形成されている。前記シールドボックス32の天井下面には遮蔽材から形成された収納ケース33が取付台35を介して取付けられ、この収納ケース33内には複数、ここではリング状領域22a、22b、22c、22dと同数である4個の収納室34a、34b、34c、34dが形成されている。
そして、これら収納室34a、34b、34c、34dは前記検査位置Kの中心から半径方向外側に向かってほぼ等距離離隔しながら順次配置されるとともに、円周方向一側に向かって等角度離隔しながら順次配置されている。前記収納ケース33、詳しくは収納室34a、34b、34c、34dの上面にはそれぞれX線、γ線等の放射線(X線)を下方に向かって照射する放射線源36a、36b、36c、36dが前記リング状領域22a、22b、22c、22dと同数(4個)だけ設置されている。
また、前記収納ケース33の下端には収納室34a、34b、34c、34dに連通する貫通スリット37a、37b、37c、37dがそれぞれ形成されている。そして、前記検査タイヤ11が検査位置Kに搬入されて中心軸回りに回転しているとき、放射線源36a、36b、36c、36dからの放射線を貫通スリット37a、37b、37c、37dを通じて対応するリング状領域22a、22b、22c、22dにそれぞれ照射することで、それ以外の領域にあまり拡散しないよう絞っている。前述した収納ケース33、取付台35、放射線源36a、36b、36c、36dは全体として、放射線発生装置38を構成する。
39a、39b、39c、39dは前記放射線源36a、36b、36c、36dの直下にそれぞれ設置され、該放射線源36a、36b、36c、36dと同数、ここでは4個のX線ラインセンサ等からなる撮像器である。そして、前記撮像器39aは放射線源36aから照射されリング状領域22aを透過する放射線の光路上に、また、撮像器39bは放射線源36bから照射されリング状領域22bを透過する放射線の光路上に、さらに、撮像器39cは放射線源36cから照射されリング状領域22cを透過する放射線の光路上に、また、撮像器39dは放射線源36dから照射されリング状領域22dを透過する放射線の光路上に、それぞれ設置されている。
この結果、前記撮像器39a、39b、39c、39dは放射線源36a、36b、36c、36dから照射された後、リング状領域22a、22b、22c、22dを透過してきた放射線をそれぞれ撮像することができるが、このとき、いずれかのリング状領域22a、22b、22c、22dに内部欠陥、例えば、金属異物、ワイヤー出等が存在していると、該内部欠陥により放射線が吸収されて画像データに最高濃度(黒色)の領域が出現する。
ここで、前述の放射線源36a、36b、36c、36d(収納室34a、34b、34c、34d)を前述のように半径方向および周方向にずらして設置したので、放射線源36a、36b、36c、36dからの放射線が対応する撮像器39a、39b、39c、39d以外の撮像器に入射されることはない。40は前記撮像器39a、39b、39c、39dからの画像データが入力される検出手段であり、この検出手段40にはリング状領域22a、22b、22c、22d毎に異なる値のしきい値が設定されている。
この実施例ではリング状領域22aにおける放射線透過率は前述のような構造から最も低く、画像データの全体濃度が最も高い(暗い)ため、誤検出を回避しようとして、前記しきい値を最も高い値に設定しており、一方、リング状領域22cにおける放射線透過率は前述のような構成から最も高く、画像データの全体濃度が最も低い(明るい)ため、検出ミスを回避(検出精度を向上)しようとして、前記しきい値を最も低い値に設定している。
また、リング状領域22b、22dにおける放射線透過率は前述のような構造から異なった中間の値で、画像データの全体濃度も異なった高さ(暗さ)であるため、誤検出および検出ミスの双方を回避しようとして、前記しきい値を異なった中間の値に設定している。そして、この検出手段40は撮像器39a、39b、39c、39dから画像データが入力されると、直ちにこれら画像データに対し前述のようにリング状領域22a、22b、22c、22d毎に異なる値に設定されたしきい値を基にしきい値処理を行い、該リング状領域22a、22b、22c、22d毎に内部欠陥を検出する。
このように、放射線源36a、36b、36c、36dをリング状領域数22a、22b、22c、22dと同数だけ設け、各リング状領域22a、22b、22c、22dに対し対応する放射線源36a、36b、36c、36dからの放射線を照射するようにしたので、検査タイヤ11を1回転させるだけで迅速に側壁部21全域の内部欠陥検出を行うことができる。また、前述のように側壁部21をほぼ等幅の4個のリング状領域22a、22b、22c、22dに画成するようにしたので、過大に複雑化させることなく検出精度を効果的に向上させることができる。
次に、前記実施例1の作用について説明する。
まず、縮径状態の把持ローラ27を図示していない保管場所に横置き状態で保管されている検査タイヤ11の中心軸に沿って上方から上側ビード部14内に挿入した後、把持ローラ27を拡径させる。これにより、これら把持ローラ27は上側ビード部14の内周に当接するとともに、フランジ部28が上側ビード部14の内側面に当接し、検査タイヤ11がこれら把持ローラ27により内側から把持される。
この状態で移動フレーム25が検査タイヤ11とともに該検査タイヤ11の中心軸がシールドボックス32に囲まれた検査位置Kの中心軸と同軸となるまで移動する。このようにして検査位置Kに搬入された検査タイヤ11に回転手段29から回転力が付与されると、該検査タイヤ11は把持ローラ27に内側から把持されながら中心軸回りに回転する。
このとき、放射線源36a、36b、36c、36dから放射線を下方に向かって照射すると、該放射線は貫通スリット37a、37b、37c、37dによって絞られながらリング状領域22a、22b、22c、22dを透過した後、撮像器39a、39b、39c、39dに到達し、該撮像器39a、39b、39c、39dにより撮像される。その後、撮像器39a、39b、39c、39dから検出手段40に画像データが入力されると、検出手段40は直ちにこれら画像データに対しリング状領域22a、22b、22c、22d毎に異なる値に設定されたしきい値を基にしきい値処理を行う。
このとき、いずれかのリング状領域22a、22b、22c、22dに内部欠陥、例えば、金属異物、ワイヤー出等が存在していると、該内部欠陥により放射線が吸収されて画像データに最高濃度(黒色)の領域が出現するので、内部欠陥が容易に検出できる。このように放射線の照射と同時に検出を次々と行う場合には、検査タイヤ11に内部欠陥が検出されると、その後の内部欠陥の検出作業を中止することができるため、作業能率を向上させることができる。また、前述のように検査タイヤ11を回転させながら放射線を照射するようにした場合には、トレッド部16、ビードコア13の影響を最小限に抑えることができるため、内部欠陥を高精度で検出することができる。
このように、しきい値を各リング状領域22a、22b、22c、22d毎に異なる最適値に設定することができるため、各リング状領域22a、22b、22c、22dにおける内部欠陥を誤検出および検出ミスの双方を防止しながら検出することができ、これにより、検査タイヤの側壁部21全体で容易に誤検出を避けながら検出精度を向上させることができる。ここで、検査タイヤ11を1回転させ側壁部21全体の画像データを取得した後、この画像データを基に側壁部21全体の透過放射線像を作成し、その後、この透過放射線像を各リング状領域22a、22b、22c、22dに対応した4つの同心リング状を呈するエリアに区分するとともに、これら各エリアに対し対応するしきい値を用いてしきい値処理を行い、検査タイヤ11の内部欠陥を検出するようにしてもよい。
図3は、この発明の実施例2を示す図である。同図において、45は前記シールドボックス32の天井下面に取付けられた一対のブラケットであり、これら一対のブラケット45には前記検査位置Kの中心から半径方向に延びる水平なガイドロッド46の両端が固定されている。47はガイドロッド46の直上でこれに平行に延びるねじ軸であり、このねじ軸47の前端部は前側ブラケット45に、後端部は後側ブラケット45にそれぞれ回転可能に支持されている。前記ねじ軸47の延長線上にはシールドボックス32の天井下面に取付けられたモータ49が設置され、このモータ49の出力軸48には前記ねじ軸47の後端が連結されている。
50は前記ガイドロッド46に摺動可能に係合している移動ブロックであり、この移動ブロック50には前記ねじ軸47がねじ込まれている。この結果、前記モータ49が作動してねじ軸47が回転すると、移動ブロック50はガイドロッド46にガイドされながら検査位置Kの中心に対して半径方向に移動する。前述したガイドロッド46、ねじ軸47、モータ49および移動ブロック50は全体として、後述する放射線源を検査位置Kの中心から半径方向に向かって移動させる移動手段51を構成する。
52は移動ブロック50の下面に取付けられた遮蔽材からなる収納ケースであり、この収納ケース52内には1個の放射線源54が設置された収納室53が形成されている。そして、この移動ブロック50、放射線源54は前記移動手段51の作動により間欠的に移動し、リング状領域22aの直上の第1位置Aと、リング状領域22bの直上の第2位置Bと、リング状領域22cの直上の第3位置Cと、リング状領域22dの直上の第4位置Dにおいて停止することができる。また、前記収納ケース52の下端には前記実施例1と同様に収納室53に連通する貫通スリット55が形成されている。
56a、56b、56c、56dは前記第1位置A、第2位置B、第3位置C、第4位置Dの直下に半径方向に並べて設置され、前記リング状領域22a、22b、22c、22dと同数、ここでは4個の撮像器であり、これら撮像器56a、56b、56c、56dは各位置A、B、C、Dで停止した放射線源54から照射され、リング状領域22a、22b、22c、22dを透過してきた放射線をそれぞれ撮像することができる。
そして、検査タイヤ11の内部欠陥を検査する場合には、まず、第1位置Aに位置する放射線源54から貫通スリット55を通じて放射線を、検査位置Kで回転している検査タイヤ11のリング状領域22aに照射するが、このとき、リング状領域22aを透過した放射線は撮像器56aによって撮像された後、画像データとして検出手段40に出力される。このように、撮像器56aから検出手段40に画像データが入力されると、検出手段40はこの画像データに対し、リング状領域22aの内部構造に対応して最適値に設定されたしきい値を基に、しきい値処理を行い、該リング状領域22aの内部欠陥を検出する。
次に、移動手段51によって放射線源54を第2位置Bまで移動させた後、前述と同様にリング状領域22bにおける内部欠陥を検出する。その後、第3位置C、第4位置Dにおいてもリング状領域22c、22dの内部欠陥を検出する。このように放射線源54を1個だけ設けるとともに、移動手段51により放射線源54を半径方向に間欠的に移動させるようにしたので、装置全体の構造を簡単とすることができるとともに、製作費を安価とすることができる。なお、他の構成、作用は前記実施例1と同様である。
図4、5、6、7は、別のタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置の例を示す図である。同図において、61は横置き状態の検査タイヤ11を前方(矢印方向)に向かって直線的に連続搬送する搬送コンベアであり、この搬送コンベア61は左右方向に延びる多数の同期回転するローラ62を有する。63は検査位置Kを囲むよう配置されたシールドボックスであり、このシールドボックス63の天井に固定された取付台64の下端には放射線(X線)を下方、即ち検査位置Kにおける搬送コンベア61に向かって照射する一対の放射線源65、66が取付けられ、これら放射線源65、66はそれぞれ検査位置Kに到達した検査タイヤ11のトレッド部16の左右端部直上に配置されている。
70、71は検査位置Kにおける搬送コンベア61の直下で隣接する2本のローラ62
間に配置された放射線源65、66と同数ここでは一対のX線ラインセンサ等からなる撮像器であり、これらの撮像器70、71はいずれも検査タイヤ11の搬送方向に直交する方向、即ち左右方向に延びるとともに、近接する端部同士は互いに重なり合っている。また、これら撮像器70、71は検査タイヤ11の搬送方向に所定距離だけ離れるとともに、放射線源65、66と撮像器70、71との間には放射線源65、66から照射された放射線を絞るスリット72がそれぞれ設けられ、これにより、放射線源65から照射された放射線が撮像器70にのみ、また、放射線源66から照射された放射線が撮像器71にのみそれぞれ入射される。
これにより、撮像器70、71は、検査位置Kを検査タイヤ11が通過しているとき、該検査タイヤ11の側壁部21の各リング状領域22a、22b、22c、22dを透過してきた放射線を撮像するが、このとき、撮像器70は検査タイヤ11の左半分を、一方、撮像器71は検査タイヤ11の右半分を撮像する。その後、撮像器70、71から検出手段75に左半分、右半分の画像データがそれぞれ出力されるが、このとき、検出手段75は前記両画像データを基に左半分、右半分の透過放射線半像76、77を作成する。ここで、実際にはこれら透過放射線半像76、77は撮像器70、71が搬送方向に若干ずれて配置されているため、同量だけずれることになるが、図面上重なり合うので、図6においては、大きくずらし図面上で干渉が生じないようにしている。
その後、検出手段75は前記両透過放射線半像76、77を合成して1個の透過放射線像を作成した後、トレッド部16、ビードコア13により形成された最高濃度部(黒色)の領域を消去し、その後、該透過放射線像(各種処理を施しているが、本質は撮像器70、71からの画像データ)78を各リング状領域22a、22b、22c、22dに対応した4つの同心リング状を呈するエリア78a、78b、78c、78d(リング状領域22a、22b、22c、22dをそれぞれ透過してきた放射線が到達した領域)に区分するとともに、これら透過放射線像78の各エリア78a、78b、78c、78dに対し対応するしきい値を用いてしきい値処理を行い、検査タイヤ11の内部欠陥を検出する。このとき、放射線源65、66を検査タイヤ11のトレッド部16の左右端部直上に配置したので、ビードコア13やベルト層19による検出の死角を大幅に減少させることができる。
このように、しきい値を各リング状領域22a、22b、22c、22d毎に異なる最適値に設定することができるため、この例でも同様に、各リング状領域22a、22b、22c、22dにおける内部欠陥を誤検出および検出ミスの双方を防止しながら検出することができる。また、この例のように横置き状態の検査タイヤ11が搬送コンベア61によって直線的に搬送されているとき、該検査タイヤ11に対して放射線源65、66から放射線を照射するようにすれば、検査タイヤ11の内部欠陥の検出を連続的に次々に行うことができるため、検査タイヤ11の内部欠陥を高能率で検出することができる。なお、他の構成、作用は前記実施例1と同様である。
なお、前述の実施例においては、側壁部21を4個のリング状領域22a、22b、22c、22dに区画したが、この発明においては検査タイヤの内部構造に応じて2、3個あるいは5個以上のリング状領域に区画するようにしてもよい
この発明は、タイヤ側壁部の内部欠陥を検査する産業分野に適用できる。
この発明の実施例1を示す正面断面図である。 図1のI−I矢視図である。 この発明の実施例2を示す正面断面図である。 別のタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置を示す一部破断平面図である。 その一部破断側面図である。 検査タイヤとその透過放射線像を示すタイヤの子午線断面図である。 しきい値処理を行う際の透過放射線像を示す平面図である。
11…検査タイヤ 13…ビードコア
16…トレッド部 21…側壁部
29…回転手段 40…検出手段
51…移動手段 E…延長線
22a、22b、22c、22d…リング状領域
36a、36b、36c、36d…放射線源
39a、39b、39c、39d…撮像器

Claims (2)

  1. トレッド部内面の延長線とビードコアとの間に位置する検査タイヤの側壁部の内部欠陥を検査するタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置であって、前記検査タイヤの側壁部が同心円状をした複数のリング状領域に区画されているとき、検査タイヤの側壁部に対し放射線を照射する放射線源と、前記側壁部の各リング状領域を透過した放射線を撮像する撮像器と、撮像器からの画像データに対し各リング状領域毎に異なる値に設定されたしきい値を基にしきい値処理を行い、該リング状領域の内部欠陥を検出する検出手段とを備えたタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置において、前記放射線源をリング状領域数と同数だけ設け、各リング状領域に対し対応する放射線源からの放射線を照射するようにしたことを特徴とするタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置。
  2. トレッド部内面の延長線とビードコアとの間に位置する検査タイヤの側壁部の内部欠陥を検査するタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置であって、前記検査タイヤの側壁部が同心円状をした複数のリング状領域に区画されているとき、検査タイヤの側壁部に対し放射線を照射する放射線源と、前記側壁部の各リング状領域を透過した放射線を撮像する撮像器と、撮像器からの画像データに対し各リング状領域毎に異なる値に設定されたしきい値を基にしきい値処理を行い、該リング状領域の内部欠陥を検出する検出手段とを備えたタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置において、前記放射線源を1個だけ設けるとともに、該放射線源を半径方向に移動させる移動手段を設け、該移動手段により放射線源を半径方向に間欠的に移動させることで、各リング状領域に対し次々と放射線源から放射線を照射するようにしたことを特徴とするタイヤ側壁部の内部欠陥検査装置。
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