JP2569648Y2 - カシメ加工装置 - Google Patents

カシメ加工装置

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JP2569648Y2
JP2569648Y2 JP4758692U JP4758692U JP2569648Y2 JP 2569648 Y2 JP2569648 Y2 JP 2569648Y2 JP 4758692 U JP4758692 U JP 4758692U JP 4758692 U JP4758692 U JP 4758692U JP 2569648 Y2 JP2569648 Y2 JP 2569648Y2
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宏己 林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばエアーブリーザ
を組み立てる際に、パッキンに対して缶材を挿入し、こ
れをカシメ加工するカシメ加工装置に関し、特に、この
カシメ加工と同一ストロークでパッキンにリング材を圧
入することができるカシメ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車を始めとする種々の装置には、エ
アーを抜いて空気圧の均等化を図るために、エアーブリ
ーザと呼ばれる装置が用いられている。一般的なエアー
ブリーザとしては、例えば図5(A)(B)に示す構造
のものが知られている。同図に基づいてエアーブリーザ
の構造を説明すれば、エアーブリーザはゴムなどの可撓
性を有する材料により形成されたパッキン2と、このパ
ッキン2を保持する内缶1、この内缶1を支持する外缶
16、および外部からの水の浸入を防止するための水切
り板11から構成されている。
【0003】パッキン2は、中央に空気通路17が形成
されており、先端(図5(A)においては下端)には、
ホースなどを接続するための段部18が形成されてい
る。一方、パッキン2の基端(図5(B)においては上
端)には、同心円状に2つの隆起部19,20が形成さ
れ、これらの隆起部19,20には部分的に切欠き19
a,20aが形成されている。そして、これらの隆起部
19,20に形成された切欠き19a,20aは互いに
千鳥状になっており、これによって空気通路17から導
入されてパッキン2の基端に至った空気は、2つの隆起
部19,20の切欠き19a,20aを迂回した後に、
内缶1に開設された通孔21から内缶1と外缶16との
隙間Sを通って外部に放出される。
【0004】内缶1および外缶16は一端が開口した金
属製の部材であり、互いの底部を同心円状に重ね合わせ
てスポット溶接などにより接合されている。上述したよ
うに内缶1には空気を外部に放出するための通孔21が
2箇所に開設されており、また、内缶1の先端1aはパ
ッキン2を保持するためにカシメ加工が施される。つま
り、内缶1はパッキン2の外径に応じた内径に形成され
ており、パッキン2を圧入することにより該パッキンは
内缶1に嵌入されるが、抜け防止をより確実にするため
に、内缶1の先端1aをパッキン2に形成された段部2
2に対して折り曲げるようにしている。図5(B)に示
すエアーブリーザでは、このカシメ加工を内缶1の全周
ではなく2箇所だけ行うようにしている。
【0005】最後にパッキン2に対して圧入される水切
り板11は、ドーナツ状の平板(リング材)であり、パ
ッキン2に形成された別の段部23に嵌合させるため
に、内縁には立ち上がりフランジ11aが形成されてい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上述したエアーブリー
ザを組み立てる場合、予め内缶1と外缶16とをスポッ
ト溶接して接合したアッシー品に対し、パッキン2を圧
入すると共に、内缶1の先端1aをカシメ加工し、最後
に水切り板11を圧入する必要がある。従来では、この
ような加工をそれぞれ手作業で行うか、あるいは、自動
機により行う場合でも、パッキン2の圧入、カシメ加
工、水切り板11の圧入をそれぞれ別の装置により行っ
ていた。
【0007】したがって、各工程を終了すると次の工程
にワークを搬送する必要が生じ、それに応じた搬送装置
が必要となったり、人手により搬送する場合には作業工
数が増加するという問題があった。また、パッキン2の
圧入、カシメ加工、水切り板11の圧入という3つの加
工を別々の装置により行うと、設備費用が高価となるば
かりでなく、装置を設置するスペースや、装置の開発や
製作に必要な工数もそれにともなって増加するという問
題があった。
【0008】本考案は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、パッキンの圧入と同時にカ
シメ加工および水切り板の圧入をも行うことができるカ
シメ加工装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のカシメ加工装置は、缶材にパッキンを圧入
して前記缶材の先端をカシメ加工するカシメ加工装置に
おいて、基台に摺動可能に支持され、該基台に対して第
1弾性部材により圧入方向に付勢されたパッキン支持ブ
ロックと、前記基台に対して摺動可能に支持され、前記
第1弾性部材より小さい弾性力の第2弾性部材により、
前記基台に対して圧入方向に付勢された缶材支持ブロッ
クと、前記基台に固定され、缶材の先端のカシメ位置に
加工部が形成されたカシメ加工ブロックと、前記基台に
対して接近離反移動し、前記缶材および前記パッキンを
前記基台方向に押圧する押圧ブロックとを有することを
特徴としている。
【0010】このとき、前記缶材に圧入されたパッキン
にリング材を圧入するにあたり、前記基台に摺動可能に
支持され、該基台に対して第3弾性部材により圧入方向
に付勢された半製品支持ブロックと、前記基台に固定さ
れたリング材支持ブロックと、前記基台に対して接近離
反移動し、前記缶材および前記パッキンを前記基台方向
に押圧する第2押圧ブロックとを前記カシメ加工装置に
隣位させ、前記押圧ブロックと前記第2押圧ブロックと
を同じ駆動部により接近離反移動させることが好まし
い。
【0011】
【作用】缶材にパッキンを圧入して、缶材の先端をカシ
メ加工する場合は、以下のようにして行う。まず、パッ
キンをパッキン支持ブロックに載置する。このパッキン
支持ブロックは、基台に摺動可能に支持され、該基台に
対して第1弾性部材により圧入方向に付勢されている。
次に、缶材を缶材支持ブロックに載置する。この缶材支
持ブロックは、前記基台に対して摺動可能に支持され、
前記第1弾性部材より小さい弾性力を有する第2弾性部
材により、前記基台に対して圧入方向に付勢されてい
る。
【0012】この状態から、押圧ブロックを基台に接近
させ、缶材支持ブロックに載置された缶材と、パッキン
支持ブロックに載置されたパッキンを同時に基台方向に
押圧する。ここで、パッキン支持ブロックに作用する第
1弾性部材は缶材支持ブロックに作用する第2弾性部材
より大きい弾性力を有しているため、最初は押圧ブロッ
クの押圧力によって缶材にパッキンが圧入されることに
なる。ついで、パッキンが缶材に圧入されると、パッキ
ン支持部材に作用する第1弾性部材の弾性力に抗して押
圧ブロックがさらに下降し、基台に固定された加工ブロ
ックの加工部により缶材の先端がカシメ加工される。
【0013】このように、本考案のカシメ加工装置で
は、第1弾性部材と第2弾性部材との弾性力を選択して
構成することにより、パッキンを缶材へ圧入した後に、
缶材の先端をカシメ加工することができる。
【0014】また、この押圧ブロックのストローク中に
パッキンにリング材を圧入することもできる。すなわ
ち、缶材に圧入されたパッキンの半製品を半製品支持ブ
ロックに載置し、一方、圧入すべきリング材をリング材
支持ブロックに載置する。そして、上述した押圧ブロッ
クと同じ駆動部により接近離反する第2押圧ブロックを
基台に接近させる。半製品支持ブロックは、基台に摺動
可能に支持され、該基台に対して第3弾性部材により圧
入方向に付勢されているので、適切な圧入力をもってリ
ング材をパッキンに押圧することができる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1(A)(B)は本考案の一実施例に係るカ
シメ加工装置を示す断面図であり、(A)は押圧ブロッ
クが上昇位置にある場合、(B)は押圧ブロックが加工
位置にある場合を示す。図2は図1(A)のA−A線に
沿う矢視図、図3は同実施例の動作を説明する拡大断面
図である。
【0016】本実施例のカシメ加工装置は、基台3を有
しており、この基台3はベースブロック24と固定ブロ
ック25から構成されている。固定ブロック25は、ベ
ースブロック24に固定されており、かつ、パッキン支
持ブロック5が摺動可能に設けられている。なお、パッ
キン支持ブロック5は、例えば図3に示すようにスリー
ブ26を介して固定ブロック25に摺動可能に設けても
良い。パッキン支持ブロック5は、スプリング(第1弾
性部材)4により図1において上方にバネ付勢されてお
り、下端に形成されたストッパ27によって図1(A)
に示す常態位置を維持している。この第1弾性部材であ
るスプリング4は、後述する第2弾性部材であるスプリ
ング6よりバネ定数が大きく(弾性力が大きく)設定さ
れている。
【0017】上記固定ブロック25の上部には、カシメ
加工ブロック9が固定されており、このカシメ加工ブロ
ック9には、部分的に加工部8が突出して形成されてい
る。例えば、図5に示すエアーブリーザをカシメ加工す
る場合には、カシメ部位が2箇所であるため、カシメ加
工ブロックに形成される加工部8も、図2に示すよう
に、エアーブリーザのカシメ部位に対応して2箇所設け
られている。加工部8は、缶材(内缶)1の先端1aの
形状に応じて適宜その形状が選択されるが、本実施例の
ようなカシメ加工では、湾曲したL字状の加工部8とな
っている。そして、この加工部8とパッキン2の段部2
2との間に缶材1の先端1aを挟持することによりカシ
メ加工が行われることになる。
【0018】図2に示すように、このカシメ加工ブロッ
ク9に隣接して、缶材支持ブロック7が基台3(固定ブ
ロック25)およびカシメ加工ブロック9に対して摺動
可能に設けられている。この缶材支持ブロック7は固定
ブロック25との間に介装されたスプリング(第2弾性
部材)6によって上方、すなわちパッキン2の圧入方向
にバネ付勢されている。第2弾性部材であるスプリング
6は、既述したように、パッキン支持ブロック5に作用
するスプリング(第1弾性部材)4より小さいバネ定数
(小さい弾性力)に設定されている。
【0019】なお、パッキン2はパッキン支持ブロック
5に載置されるが、缶材1に対する円周方向の位置決め
を行う必要があるため、缶材支持ブロック7に位置決め
ピン28を形成し、この位置決めピン28をパッキン2
の所定位置に合致させるようにしている。これにより、
パッキン2をパッキン支持ブロック5に載置する際に、
パッキン2の缶材1に対する円周方向の位置決めが行わ
れる。一方、位置決めピン28により円周方向の位置が
定められたパッキン2に対して、缶材1のパッキン2に
対する円周方向の位置も定める必要があるが、これは、
例えば缶材支持ブロック7に突起29を形成し、この突
起29を内缶1の切欠き30に合致させることにより行
われる。なお、このようなパッキン2と缶材1との円周
方向の位置決めは、上述した実施例のみに限定されるこ
となく、適用されるエアーブリーザの形状により適宜選
択することができる。
【0020】また、カシメ加工ブロック9の上部には外
缶16および缶材支持ブロック7を案内するためのガイ
ドブロック31が固定されている。すなわち、このガイ
ドブロック31とカシメ加工ブロック9および缶材支持
ブロック7との間には、外缶16の板厚より僅かに大き
い隙間が形成されており、この隙間に外缶16が挿入さ
れて案内されるようになっている。
【0021】以上説明した基台3、カシメ加工ブロック
9、および缶材支持ブロック7が本実施例のカシメ加工
装置における下型を構成しているが、この下型の上部に
は、基台3に対して接近離反する押圧ブロック10が設
けられている。この押圧ブロック10は、図示しない駆
動部によって図1(A)に示す上昇限と図1(B)に示
す下降限との間を往復移動する。そして、下降限、すな
わちカシメ加工を終了する位置においては、この押圧ブ
ロック10がガイドブロック31に当接することによ
り、押圧ブロック10の下降が抑止され、これによりカ
シメ加工部の破損を防止している。この押圧ブロック1
0は、缶材支持ブロック7に載置された缶材1,16を
押圧することにより、パッキン支持ブロック5に載置さ
れたパッキン2を缶材1に圧入する。また、パッキン2
が缶材1に圧入された後は、これらパッキン2と缶材1
とを押圧して、内缶1の先端1aをパッキン2にカシメ
る。
【0022】次に作用を説明する。内缶1にパッキン2
を圧入して、内缶1の先端1aをカシメ加工する場合
は、まず、パッキン2を位置決めピン28にしたがって
円周方向に位置決めしながら、パッキン支持ブロック5
に載置する。このパッキン支持ブロック5は、固定ブロ
ック25に摺動可能に支持され、該固定ブロック25に
対してスプリング(第1弾性部材)4によりパッキン2
の圧入方向に付勢されている。
【0023】次に、缶材1,16を缶材支持ブロック7
に載置する。このとき、缶材支持ブロック7に形成され
た突起29にしたがって缶材1,16の円周方向の位置
を定める。この缶材支持ブロック7は、固定ブロック2
5に対して摺動可能に支持され、スプリング(第1弾性
部材)4より小さい弾性力を有するスプリング(第2弾
性部材)6により、固定ブロック25に対してパッキン
2の圧入方向に付勢されている。この状態から、押圧ブ
ロック10を下降させると、まず、缶材支持ブロック7
に載置された缶材1,16が基台方向に押圧される。
【0024】ここで、パッキン支持ブロック5に作用す
るスプリング(第1弾性部材)4は缶材支持ブロック7
に作用するスプリング(第2弾性部材)6より大きい弾
性力を有しているため、最初は押圧ブロック10の押圧
力によって内缶1にパッキン2が圧入されることにな
る。ついで、パッキン2が内缶1に圧入されると、パッ
キン支持ブロック5に作用するスプリング(第1弾性部
材)4の弾性力に抗して押圧ブロック10がさらに下降
し、固定ブロック25に固定されたカシメ加工ブロック
9の加工部8により内缶1の先端1aがカシメ加工され
る。このように、本考案のカシメ加工装置では、第1弾
性部材4と第2弾性部材6との弾性力を選択して構成す
ることにより、パッキン2を缶材1へ適切な圧入力によ
って圧入することができ、その後に、缶材1の先端1a
をカシメ加工することができる。
【0025】本考案のカシメ加工装置は、上述した実施
例のみに限定されることなく種々に改変することができ
る。例えば、図5に示すエアーブリーザにおいては、パ
ッキン2を内缶1に圧入した後に、さらにリング材(水
切り板)11をパッキンに圧入する必要がある。従来で
は、別の圧入装置を用いてリング材11の圧入を行って
いたが、そうすると、パッキン2を圧入した缶材1をこ
のリング材11の圧入装置に搬送する必要があり、しか
も、別々に装置を構成する必要があるため、本実施例で
は、上述したカシメ加工装置にリング材11の圧入装置
を隣接させ、基台2(ベースプレート24)と押圧ブロ
ック10の駆動部とを共用化することにより、搬送作業
の効率化と装置構成の簡素化を図っている。
【0026】具体的には、図4に示すように構成してい
る。すなわち、図1に示すカシメ加工装置のベースプレ
ート24に連続したベースプレート24aを有し、この
ベースプレート24a上には、図1に示す固定ブロック
25と同一形状の固定ブロック25aが固定されてい
る。また、この固定ブロック25aには、スリーブ26
aなどを介してパッキン2が圧入された缶材1,16
(以下、半製品Hという)を載置するための半製品支持
ブロック13が、固定ブロック25aに対して摺動可能
に設けられており、固定ブロック25aとの間に介装さ
れたスプリング(第3弾性部材)12によって図中、上
方、すなわち、リング材11の圧入方向にバネ付勢され
ている。
【0027】これらスリーブ26aおよび半製品支持ブ
ロック13も図1に示すカシメ加工装置と同一形状のも
のを採用することができる。後述する第2押圧ブロック
15も同一形状のものを用いることができるが、このよ
うにして極力同じ部材を用いることにより、装置の開発
工数を低減することができ、設備費用の低減のみなら
ず、生産準備期間の短縮を実行することが可能となる。
【0028】固定ブロック25aの上部には、圧入すべ
きリング材11を載置するためのリング材支持ブロック
14が固定されており、リング材支持ブロック14から
突出して形成された支持部32には近接センサ33が設
けられている。この近接センサ33は、リング材支持ブ
ロック14にリング材11が載置されているか否かを検
出するためのセンサであり、仮に、リング材11が載置
されていない場合には、図示しない制御装置にその旨の
信号を出力し、注意を喚起するようになっている。
【0029】また、リング材支持ブロック14の上部に
は、半製品Hの外缶16を案内するためのガイドブロッ
ク34が固定されており、半製品Hを半製品支持ブロッ
ク13に載置する場合には、このガイドブロック34に
沿って挿入する。
【0030】これら、本実施例の下型を構成するベース
プレート24a、固定ブロック25a、リング材支持ブ
ロック14、およびガイドブロック34の上部には、こ
れらに対して接近離反移動する第2押圧ブロック15が
設けられており、既述したように、この第2押圧ブロッ
ク15は、図1に示す押圧ブロック10と同じ駆動部に
より作動するようになっている。したがって、押圧ブロ
ック10が下降位置にある場合には第2押圧ブロック1
5も下降位置にあり、逆に、押圧ブロック10が上昇位
置にある場合には第2押圧ブロック15も上昇位置にあ
る。
【0031】次に作用を説明する。パッキン2が圧入さ
れた缶材1,16に対し、リング材11を圧入する場合
には、まず、缶材1に圧入されたパッキン2の半製品H
を半製品支持ブロック13に載置する。一方、圧入すべ
きリング材11はリング材支持ブロック14に載置す
る。このとき、リング材支持ブロック14にリング材1
1が載置されていないと、近接センサ33によりこの異
常が検知され、その旨が喚起される。そして、上述した
押圧ブロック10と同じ駆動部により第2押圧ブロック
15を下降させると、半製品Hは第2押圧ブロック15
の押圧力とスプリング(第3弾性部材)12の弾性力に
より挟持された状態で下降することになる。これによ
り、リング材支持ブロック13に載置されたリング材1
1は、適切な圧入力をもってパッキン2に押圧されるこ
とになる。
【0032】しかも、この圧入は、図1に示す圧入およ
びカシメ加工と同一ストロークで行われ、両加工部は近
接して設けられているため、図1に示すカシメ加工を終
了した半製品を隣接するリング材の圧入装置に順次移し
て行くだけで、缶材へのパッキンの圧入からリング材の
パッキンへの圧入までの工程を一度に行うことができ
る。なお、本考案は上述した実施例にのみ限定されるこ
となく、本考案の要旨を越えない限りにおいて種々に改
変することは可能である。
【0033】
【考案の効果】本考案のカシメ加工装置は、パッキンを
缶材に圧入するにあたり、缶材を支持する缶材支持ブロ
ックとパッキンを支持するパッキン支持ブロックのそれ
ぞれに、弾性力が異なる第1弾性部材と第2弾性部材と
を作用させ、これら弾性部材の弾性力の差を利用して圧
入とカシメ加工を行うように構成しているので、圧入が
適切な力で行われ、しかも、この圧入が終了した後にカ
シメ加工が行われる。
【0034】したがって、一つのカシメ加工装置で、圧
入とカシメ加工の2つの加工を同一ストロークで行うこ
とができ、従来行われていたワークの搬送作業を省略す
ることができる。これにより、作業工数が低減して製品
のコストダウンを図ることができるだけでなく、装置の
設備費用も低減することができる。
【0035】また、この圧入・カシメ加工と同一ストロ
ークでパッキンにリング材を圧入させることができるの
で、さらに生産性が向上し、製品のコストダウンと設備
費用の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るカシメ加工装置を示す
断面図である。
【図2】図1(A)のA−A線に沿う矢視図である。
【図3】同実施例の動作を説明する拡大断面図である。
【図4】本考案の他の実施例に係るカシメ加工装置を示
す断面図である。
【図5】(A)は本考案のカシメ加工装置に適用される
ワークの一例を示す正面図、(B)は図5(A)のB−
B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…内缶(缶材) 1a…先端 2…パッキン 3…基台 24,24a…ベースプレート 25,25a…固定ブロック 4…スプリング(第1弾性部材) 5…パッキン支持ブロック 6…スプリング(第2弾性部材) 7…缶材支持ブロック 8…加工部 9…カシメ加工ブロック 10…押圧ブロック 11…水切り板(リング材) 11a…立ち上がりフランジ 12…スプリング(第3弾性部材) 13…半製品支持ブロック 14…リング材支持ブロック 15…第2押圧ブロック 16…外缶(缶材) 17…空気通路 18…段部 19,20…隆起部 19a,20a…切欠き 21…通孔 22,23…段部 26,26a…スリーブ 27…ストッパ 28…位置決めピン 29…突起 30…切欠き 31,34…ガイドブロック 32…支持部 33…近接センサ S…隙間 H…半製品

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】缶材(1)にパッキン(2)を圧入して前
    記缶材(1)の先端(1a)をカシメ加工するカシメ加
    工装置において、 基台(3)に摺動可能に支持され、該基台(3)に対し
    て第1弾性部材(4)により圧入方向に付勢されたパッ
    キン支持ブロック(5)と、 前記基台(3)に対して摺動可能に支持され、前記第1
    弾性部材(4)より小さい弾性力の第2弾性部材(6)
    により、前記基台(3)に対して圧入方向に付勢された
    缶材支持ブロック(7)と、 前記基台(3)に固定され、前記缶材(1)の先端(1
    a)のカシメ位置に加工部(8)が形成されたカシメ加
    工ブロック(9)と、 前記基台(3)に対して接近離反移動し、前記缶材
    (1)および前記パッキン(2)を前記基台方向に押圧
    する押圧ブロック(10)とを有することを特徴とする
    カシメ加工装置。
  2. 【請求項2】前記缶材(1)に圧入されたパッキン
    (2)にリング材(11)を圧入するにあたり、 前記基台(3)に摺動可能に支持され、該基台(3)に
    対して第3弾性部材(12)により圧入方向に付勢され
    た半製品支持ブロック(13)と、前記基台(3)に固
    定されたリング材支持ブロック(14)と、前記基台
    (3)に対して接近離反移動し、前記缶材(1)および
    前記パッキン(2)を前記基台方向に押圧する第2押圧
    ブロック(15)とを前記カシメ加工装置に隣位させ、
    前記押圧ブロック(10)と前記第2押圧ブロック(1
    5)とを同じ駆動部により接近離反移動させることを特
    徴とする請求項1に記載のカシメ加工装置。
JP4758692U 1992-06-15 1992-06-15 カシメ加工装置 Expired - Lifetime JP2569648Y2 (ja)

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JP4758692U JP2569648Y2 (ja) 1992-06-15 1992-06-15 カシメ加工装置

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JP4758692U JP2569648Y2 (ja) 1992-06-15 1992-06-15 カシメ加工装置

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Publication Number Publication Date
JPH069724U JPH069724U (ja) 1994-02-08
JP2569648Y2 true JP2569648Y2 (ja) 1998-04-28

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ID=12779363

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