JPH0650097Y2 - 滑りブッシュ組付装置 - Google Patents

滑りブッシュ組付装置

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JPH0650097Y2
JPH0650097Y2 JP3883489U JP3883489U JPH0650097Y2 JP H0650097 Y2 JPH0650097 Y2 JP H0650097Y2 JP 3883489 U JP3883489 U JP 3883489U JP 3883489 U JP3883489 U JP 3883489U JP H0650097 Y2 JPH0650097 Y2 JP H0650097Y2
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哲夫 武田
正人 堀場
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、内筒と外筒とを一対の弾性シールリングを介
して組付ける滑りブッシュ組付装置に関し、特に、外筒
と内筒との間隙から空気を排出する手段を備えた滑りブ
ッシュ組付装置に関するものである。
[従来の技術] 従来のこの種の滑りブッシュ組付装置として、第7図及
び第8図に示すものが知られている。
第7図は従来の滑りブッシュ組付装置を示す一部破断正
面図、第8図は第7図の滑りブッシュ組付装置で組付け
られた滑りブッシュにおいて従来の空気排出方法を説明
する斜視図である。
まず、第8図に基づき滑りブッシュ1の構造を説明す
る。滑りブッシュ1は外筒2、内筒3、第1弾性シール
リング4、及び第2弾性シールリング5の四部品から構
成されている。外筒2及び内筒3はそれぞれ金属材料に
より円筒状に形成されている。外筒2の両端には第1大
径部6及び第2大径部7が形成されるとともに、外周に
はゴム層8を介して鍔部9が固着されている。内筒3は
所定の間隙Gを介して外筒2内に挿入され、その両端部
は外筒2の第1大径部6及び第2大径部7内に突出して
いる。第1弾性シールリング4及び第2弾性シールリン
グ5は、それぞれ金属リングの外周にゴムを固着してな
り、前記間隙Gの両端を密閉する状態で内筒3の両端に
圧入されている。
次に、上記構造の滑りブッシュ1を組付ける従来の滑り
ブッシュ組付装置について説明する。
第7図において、11は基台、12は基台11に立設された支
柱、13は支柱12に外嵌されたばね、14はばね13の作用を
介して支柱12に沿って上下動する可動板、15は可動板14
の上方に配置された固定板である。
前記基台11の上面には、滑りブッシュ1の外筒2、内筒
3及び第1弾性シールリング4を保持する固定治具16が
設けられている。前記可動板14の下面には滑りブッシュ
1の第2シールリング5を保持し、かつ、それを固定治
具16上の内筒3の上端に圧入する可動治具17が配設され
ている。また、固定板15の上面には可動板14を介して前
記可動治具17を駆動するシリンダ18が設置されている。
上記のように構成された従来の滑りブッシュ組付装置に
おいて、固定治具16上に外筒2、内筒3及び第1弾性シ
ールリング4を保持した状態で、シリンダ18が突出作動
すると、可動板14と共に可動治具17が下降されて、内筒
3の下端に第1弾性シールリング4が圧入されるととも
に、内筒3の上端に第2弾性シールリング5が圧入され
る。これにより、外筒2と内筒3とが第1弾性シールリ
ング4及び第2弾性シールリング5を介して一体に連結
されて、第8図に示す滑りブッシュ1の組付品が得られ
る。
ところで、内筒3の両端に第1弾性シールリング4及び
第2弾性シールリング5を圧入すると、外筒2と内筒3
との間隙G内の空気が圧縮されて、そこに内圧が発生す
る。この内圧は使用時に、第1弾性シールリング4また
は第2弾性シールリング5から内蔵するグリスが圧力に
よって押し出される等の不具合を招く要因となるため、
組付け後に間隙G内の空気を排出して内圧を除去してお
く必要がある。そこで、従来は、第8図に示すヘラ19を
使用し、手でそれを組付け後の滑りブッシュ1の第1弾
性シールリング4または第2弾性シールリング5に差し
込んで、間隙G内の空気を抜くようにしていた。
[考案が解決しようとする課題] ところが、ヘラ19を使用した従来の手作業による内圧除
去方法によると、滑りブッシュ1の組付けとは別に、一
個当りに約10秒程度の時間がかかる空気抜き工程を設け
る必要があった。しかも、手作業によるため、空気の抜
き忘れが発生したり、ヘラ19で弾性シールリング4,5を
損傷して不良品が発生したりすることもあった。また、
空気抜き時に、間隙G内に充填されたグリスが内圧で飛
び出して、製品や作業者の手または衣服に付着するとい
う問題点もあった。
そこで、本考案の課題は、組付けと同時に間隙内の空気
を機械的に排出できる滑りブッシュ組付装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 上記の課題を解決するために、本考案の滑りブッシュ組
付装置は、内筒と外筒との間隙の両端に一対の弾性シー
ルリングを圧入して、内筒及び外筒を一体に連結する連
結手段と、その連結手段による弾性シールリングの圧入
前に弾性シールリングの圧入予定位置に進入して、圧入
時に間隙内の空気を排出する空気排出手段とから構成さ
れている。
[作用] 本考案においては、滑りブッシュの組付けに際して、ま
ず、空気排出手段が弾性シールリングの圧入予定位置に
進入する。この状態で、連結手段により弾性シールリン
グが圧入されると、その弾性シールリングは空気排出手
段によって変形されて、空気排出手段の周りに隙間がで
きる。そして、この隙間から間隙内の空気が外部へ排出
される。したがって、滑りブッシュの組付けと同時に、
弾性シールリングを損傷することなく、間隙内の空気を
機械的に排出することができる。
[実施例] 以下、本考案を具体化した一実施例を図面に基づいて説
明する。
第1図は本考案の一実施例による滑りブッシュ組付装置
の全体を示す一部破断正面図、第2図は第1図の滑りブ
ッシュ組付装置において空気排出手段が弾性シールリン
グの圧入予定位置に進入した状態を示す一部破断正面
図、第3図は第1図の滑りブッシュ組付装置において連
結手段により一対の弾性シールリングが圧入された状態
を示す一部破断正面図、第4図は第3図のA−A線拡大
断面図である。なお、図中、従来例と同一符号及び記号
は従来例の構成部分と同一または相当する構成部分を示
すものであり、ここでは重複する説明を省略する。ま
た、本実施例の滑りブッシュ組付装置で組付けられる滑
りブッシュ1は従来技術の説明中に述べたたものと同一
であるため、その構造については第8図を参照された
い。
図において、20は前記可動板14に昇降可能に挿通された
複数本の支持ロッド、21は前記支持ロッド20を常に下方
へ附勢するばねである。前記支持ロッド20の上端には抜
け止め板22が固着されるとともに、前記支持ロッド20の
下端には支持部23が設けられている。前記支持部23間に
は保持板24が水平状に固定され、その中央部には前記可
動治具17が通過可能な開口部25が形成されている。
前記開口部25の上部には、第2弾性シールリング5のゴ
ムの部分をガイドするテーパ面26が設けられている。ま
た、開口部25の下部周縁には、空気排出手段としての一
対の突片27が外筒2の第1大径部6の内径と略等しい間
隙で突設されている。
次に、上記のように構成された本実施例の滑りブッシュ
組付装置の動作を説明する。
第8図に示す滑りブッシュ1を組付けるに際しては、ま
ず、第1図に示すように、固定治具16上に外筒2、内筒
3及び第1シールリング4が保持されるとともに、可動
治具17に第2シールリング5が装着される。この状態
で、シリンダ18が突出作動されると、可動板14と共に可
動治具17及び保持板24が一体に下降される。そして、第
2図に示すように、保持板24の突片27が第2シールリン
グ5の圧入予定位置、つまり、外筒2の第1大径部6内
に進入すると、保持板24が外筒2の上端面に当接して、
保持板24の下降が規制される。
この状態で、更に、シリンダ18の突出作動が継続される
と、第3図に示すように、可動板14がばね21を圧縮しつ
つ下降されて、可動治具17の下端部が保持板24の開口部
25内に挿入される。このとき、第2シールリング5のゴ
ムの部分は開口部25のテーパ面26により案内される。そ
して、可動治具17が最下降位置に達すると、その段部に
よって第2弾性シールリング5及び内筒3がそれぞれ押
し下げられて、第2弾性シールリング5が内筒3の上端
部に圧入されるとともに、内筒3の下端部が第1弾性シ
ールリング4内に圧入される。
この場合、第4図に示すように、第2シールリング5の
ゴムの部分が一対の突片27により上方へ変形されて、そ
の変形に伴い突片27の周囲に隙間gが形成される。その
結果、外筒2と内筒3との間の間隙G内の空気は前記隙
間gを通って外部に排出される。したがって、シリンダ
18の一行程で、外筒2と内筒3とが第1弾性シールリン
グ4及び第2弾性シールリング5を介して一体に連結さ
れると同時に、間隙G内の空気抜きが実施される。
その後、シリンダ18が没入作動され、これに伴い可動治
具17及び保持板24が順次上昇されて、滑りブッシュ1の
一組付工程が終了する。
このように、上記実施例の滑りブッシュ組付装置は、外
筒2と内筒3との間隙Gの両端に第1弾性シールリング
4及び第2シールリング5を圧入して、外筒2及び内筒
3を一体に連結する連結手段としての可動治具17と、そ
の可動治具17による第2弾性シールリング5の圧入前に
第2弾性シールリング5の圧入予定位置に進入して、圧
入時に間隙G内の空気を排出する空気排出手段としての
突片27とを具備するものである。
したがって、本実施例の滑りブッシュ組付装置によれ
ば、突片27が第2弾性シールリング5の圧入予定位置に
進入したのちに、可動治具17により第2弾性シールリン
グ5が圧入されるので、第2弾性シールリング5と突片
27との間に隙間gができて、その隙間gから間隙G内の
空気が排出される。それ故、滑りブッシュ1の組付けと
同時に間隙Gの内圧を機械的に除去することがきでる。
その結果、一個当り10秒の時間を要した従来の手作業に
よる空気抜き工程を省略して、滑りブッシュの製造工数
及び時間を短縮することができる。また、組付けと同時
に機械的に空気抜きを行うため、従来とは異なり、空気
の抜き忘れや弾性シールリング4,5の損傷を確実に回避
することができるとともに、従来のように間隙Gに内圧
が発生しないためグリスが飛び出すことなく滑りブッシ
ュ1及び作業者の手または衣服に付着するおそれもな
い。
なお、本考案の空気排出手段は、第4図に示した形状に
限定されるものではなく、第5図及び第6図に示すよう
に、突片27に空気抜き溝29を設けたものであってもよ
い。
また、上記実施例では、突片27が第2シールリング5の
圧入予定位置に進入するように構成されているが、本考
案はこれに限定されるものではなく、突片27が第1シー
ルリング4の圧入予定位置に進入するように構成するこ
ともできる。
[考案の効果] 以上のように、本考案の滑りブッシュ組付装置は、内筒
と外筒との間隙の両端に一対の弾性シールリングを圧入
して、内筒及び外筒を一体に連結する連結手段と、その
連結手段による弾性シールリングの圧入前に弾性シール
リングの圧入予定位置に進入して、圧入時に間隙内の空
気を排出する空気排出手段とを具備するものであるか
ら、組付けと同時に間隙内の空気を機械的に排出して、
滑りブッシュの製造工数及び時間を短縮できるととも
に、空気の抜き忘れ、弾性シールリングの損傷及びグリ
スによる汚損をそれぞれ回避できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による滑りブッシュ組付装置
の全体を示す一部破断正面図、第2図は第1図の滑りブ
ッシュ組付装置において空気排出手段が弾性シールリン
グの圧入予定位置に進入した状態を示す一部破断正面
図、第3図は第1図の滑りブッシュ組付装置において連
結手段により一対の弾性シールリングが圧入された状態
を示す一部破断正面図、第4図は第3図のA−A線拡大
断面図、第5図及び第6図は空気排出手段の変形例を示
す部分断面図、第7図は従来の滑りブッシュ組付装置を
示す一部破断正面図、第8図は従来の空気排出方法を説
明する斜視図である。 図において、 1:滑りブッシュ、 2:外筒、 3:内筒、 4:第1弾性シールリング、 5:第2弾性シールリング、 17:可動治具、 27:突片 である。 なお、図中、同一符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内筒と外筒との間隙の両端に一対の弾性シ
    ールリングを圧入して、内筒及び外筒を一体に連結する
    連結手段と、 前記連結手段による弾性シールリングの圧入前に弾性シ
    ールリングの圧入予定位置に進入して、圧入時に前記間
    隙内の空気を排出する空気排出手段と を具備することを特徴とする滑りブッシュ組付装置。
JP3883489U 1989-03-31 1989-03-31 滑りブッシュ組付装置 Expired - Fee Related JPH0650097Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101682562B1 (ko) * 2015-10-01 2016-12-06 주식회사 범서 자동조심형 베어링 압입기
US11117230B2 (en) 2018-02-13 2021-09-14 Honda Motor Co., Ltd. Flexible ring fitting device

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KR101682562B1 (ko) * 2015-10-01 2016-12-06 주식회사 범서 자동조심형 베어링 압입기
US11117230B2 (en) 2018-02-13 2021-09-14 Honda Motor Co., Ltd. Flexible ring fitting device

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