JP2916324B2 - リング状部材装着装置 - Google Patents

リング状部材装着装置

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JP2916324B2 JP12947192A JP12947192A JP2916324B2 JP 2916324 B2 JP2916324 B2 JP 2916324B2 JP 12947192 A JP12947192 A JP 12947192A JP 12947192 A JP12947192 A JP 12947192A JP 2916324 B2 JP2916324 B2 JP 2916324B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シャフト部材、例え
ば自動車のパワーステアリング機構を構成するラックシ
ャフトに、例えばスリーブやオイルシールといったリン
グ状部材を装着する際等に用いられるリング状部材装着
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のパワーステアリング機
構の組み立てにおいては、ラックチューブ中に挿入され
たラックシャフトに対して、オイルシールおよびスリー
ブが装着される。この際、ラックシャフトの端に設けら
れている段差部分によってオイルシールが傷つけられな
いように、ラックシャフトの端にプロテクタが被せられ
た後にオイルシールおよびスリーブの装着が行われる。
具体的には、まず第一のハンド機構でプロテクタがチャ
ックされて、ラックシャフトの端にプロテクタが被せら
れる。次に、ハンド機構がオイルシール用に取り替えら
れてオイルシールの装着が行われ、さらにハンド機構が
スリーブ用に取り替えられてスリーブが装着される。そ
の後、再び最初のハンド機構に取り替えられて、プロテ
クタがラックシャフトから外される。この方法によれ
ば、一台の装着装置でプロテクタの着脱とオイルシール
およびスリーブの装着を行うことができるので、装着装
置の設置スペースを節約できるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法においては、ハンド機構を三回交換する必要があるた
め、一回のオイルシール,スリーブの装着に長時間を要
するという問題点があった。また、組付装置の設置スペ
ースは少なくて済むが、三種類のハンド機構を保管する
ための余分なスペースが必要であった。そこで本発明に
おいては、上記の装置のように、シャフト部材の端部に
プロテクタを装着した後にシャフト部材にリング状の部
材を装着するための装置であって、一台の装置で短い時
間でリング状部材の装着を行うことができ、余分な保管
スペースも必要としないリング状部材装着装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明においては
上記課題を解決するために、シャフト部材の端部にプロ
テクタを被せ、そのプロテクタを通過させてリング状部
材を前記シャフト部材に装着する装置であって、前記シ
ャフト部材に対してその長手方向とそれに交差する方向
とに移動可能なハンド機構本体と、そのハンド機構本体
に対して前記シャフト部材の長手方向にスライド可能な
第一押圧部材と、この第一押圧部材の先端に設けられた
前記プロテクタの把持手段と、前記ハンド機構本体に固
定され、前記リング状部材の端面に当接して前記リング
状部材を前記シャフト部材に沿って押圧する第二押圧部
材と、前記ハンド機構本体に取り付けられていて、前記
第二押圧部材の押圧開始時に前記リング状部材を前記プ
ロテクタの外周上に把持しておくリング状部材用フィン
ガとを有するリング状部材装着装置を創出した。
【0005】
【作用】さて、上記の構成を備えた本発明のリング状部
材装着装置においては、プロテクタを用いたリング状部
材の装着が、二方向に移動可能なハンド機構本体に設け
られた各機構によって、次のように実行される。まず、
第一押圧部材の先端に設けられたプロテクタ把持手段に
よってプロテクタが把持され、また、リング状部材用フ
ィンガによってリング状部材がプロテクタの外周上に把
持される。次にハンド機構本体が、シャフト部材に対し
てその長手方向とそれに交差する方向とに移動して、シ
ャフト部材に接近する。そして、ハンド機構本体がさら
にシャフト部材の長手方向に移動して、第一押圧部材の
先端のプロテクタ把持手段で把持されたプロテクタが、
シャフト部材の端部に被せられる。続いて、ハンド機構
本体に固定された第二押圧部材がリング状部材の端面に
当接して、リング状部材をシャフト部材に沿って押圧す
る。この第二押圧部材による押圧開始時に、リング状部
材用フィンガによってリング状部材がプロテクタの外周
上に把持されているため、確実にリング状部材がプロテ
クタを通過してシャフト部材に押し込まれる。その後、
ハンド機構本体とともに第一押圧部材がシャフト部材か
ら離れる方向に移動して、第一押圧部材の先端のプロテ
クタ把持手段で把持されたプロテクタが、シャフト部材
の端部から抜き取られる。以上の工程によって、一台の
装置でハンド機構等を取り替える必要もなく連続的に、
プロテクタの着脱およびリング状部材の装着が行われ
る。これにより、一台の装置で短い時間でリング状部材
の装着を行うことができ、余分な保管スペースも必要と
しないリング状部材装着装置となる。
【0006】
【実施例】次に、本発明を具現化した一実施例を、図1
〜図5を参照して説明する。図1は、本発明に係るリン
グ状部材装着装置の一実施例を示す正面図であり、参照
符号1は二つのリング状部材すなわちオイルシールとス
リーブをシャフトに装着するための装置である。より詳
しく説明すると、このオイルシール・スリーブ装着装置
1は図2に示すように、ラックシャフトRとラックチュ
ーブTの間の環状の間隙100中にオイルシールOSと
スリーブSを装着するための装置である。
【0007】このオイルシール・スリーブ装着装置1
は、図1によく示されているように、水平に固定された
レール2に沿ってスライド可能に取り付けられた可動台
6を有している。この可動台6は、レール2に嵌合する
サーボモータ機構4を有しており、このサーボモータ機
構4の作動によって、可動台6がレール2に沿って図1
の左右方向(水平方向)にスライドする。可動台6の下
面にはサーボモータ8と、このサーボモータ8によって
作動するボールネジ機構10が固定されている。ボール
ネジ機構10には、ボールネジシャフト12が上下方向
にスライド可能に嵌合しており、前記サーボモータ8の
回転によってボールネジ機構10が作動して、ボールネ
ジシャフト12が上下方向にスライドする。前記ボール
ネジシャフト12の下端には、接続部材14,16,1
8を介して、昇降台20が固定されている。従って、こ
の昇降台20は、レール2に沿った水平方向と垂直方向
の二方向に移動可能となっている。この昇降台20にハ
ンド機構本体40が固定されており、このハンド機構本
体40に、後述するプロテクタ把持手段とリング状部材
把持手段(すなわちオイルシール把持フィンガとスリー
ブ把持フィンガ)ならびにリング状部材押圧手段が設け
られている。
【0008】図3によく示されているように、前記昇降
台20の上面には、第二押圧部材34がそのフランジ3
4aによって固定されている。この第二押圧部材34は
中空の部材で、前記ハンド機構本体40を貫通してい
る。第二押圧部材34の中空部分には、筒状の第一押圧
部材30が上下方向にスライド可能に嵌合しており、こ
の第一押圧部材30は図1,2に示されているように第
一スプリング28で下方に付勢されている。この第一押
圧部材30内には、さらに、ドローバー26が上下方向
にスライド可能に挿入されている。図1によく示されて
いるように、第一押圧部材30の上端は第二押圧部材3
4の上方に突出しており、そこにブラケット27が固定
されている。このブラケット27にコレット開閉用シリ
ンダ22が固定されており、コレット開閉用シリンダ2
2のピストン22aの下端は、接続部材24を介して前
記ドローバー26の上端に固定されている。
【0009】この第一押圧部材30,第二押圧部材34
を含むハンド機構本体40について、図2および図3を
参照して、さらに詳細に説明する。図2は、オイルシー
ル・スリーブ装着装置1のハンド機構本体40に、プロ
テクタP,スリーブS,オイルシールOSが装着された
状態を示す部分縦断面図である。また図3は、プロテク
タP,スリーブS,オイルシールOSを、ラックシャフ
トRに装着中の状態を示す部分縦断面図である。図2に
示されるように、筒状になったハンド機構本体40の下
部には、筒状のガイド部材ブッシュ42が前記第一,第
二押圧部材30,34と同心的に固定されている。この
ガイド部材ブッシュ42に対して、同じく筒状のガイド
部材44が上下方向にスライド可能に嵌合している。こ
のガイド部材44の上端はフランジ44aとなってお
り、図2に示されるようにフランジ44aがガイド部材
ブッシュ42の上端に当接することにより、ガイド部材
44の下降端の位置が決められる。
【0010】このガイド部材44の側面の一部には、軸
方向に沿ってスリット44bが設けられており、このス
リット44bにはガイド部材ブッシュ42の下面に固定
されたストッパ43の内側端が嵌合している。これによ
って、ガイド部材ブッシュ42(ひいてはハンド機構本
体40)に対するガイド部材44の周方向の回転が防止
される。すなわち、スリット44bおよびストッパ43
は、ガイド部材44に対する回り止めとして機能する。
このガイド部材44は、前記第二押圧部材34の外周を
取り囲んで上下方向にスライド可能に嵌合しており、ガ
イド部材44と前記第二押圧部材34の間には、ガイド
部材44を下方に付勢するための第二スプリング32が
嵌挿されている。さらに、図2に示されるように、前記
ドローバー26の先端部26aは一段細くなっており、
雄ネジが設けられている。そして、この雄ネジ部分に固
定ナット39が螺合されることによって、先端部26a
にカム部材38が固定されている。
【0011】また、第一押圧部材30の下端には、複数
の開閉部材からなるコレット36が取り付けられてい
る。そして、ドローバー26が第一押圧部材30に対し
て相対的に上昇することによって、前記カム部材38で
コレット36の複数の開閉部材が開かれる。これによっ
て、図2に示されるように、プロテクタPがその上部中
空部Paにおいて、内側から把持されるのである。プロ
テクタPの下部には、ラックシャフトRの先端部Raに
被せられる下部中空部Pbが設けられている。図2に示
されるように、ラックシャフトRの先端部Raと本体部
分の間には、段差部Rbが設けられている。この段差部
Rbの側から、オイルシールOSおよびスリーブSが装
着されるので、この際にオイルシールOSの内壁が段差
部Rbに当接して傷つけられることを防ぐために、プロ
テクタPが装着されるのである。
【0012】以上のような内部構造を有するハンド機構
本体40の上端は、図3に示されるように、前記昇降台
20に固定されている。また、第二押圧部材34は、そ
の中間部分に設けられたフランジ34aにおいて、前記
昇降台20の上面に固定されている。そして、図3に示
されるように、ガイド部材44の上端のフランジ44a
が昇降台20の下面に当接することによって、ガイド部
材44の上昇端の位置が決められる。
【0013】さらに、このハンド機構本体40およびガ
イド部材44の外周部には、図1にその一部が示される
ように、スリーブSとオイルシールOSをそれぞれ外周
から把持するためのフィンガ機構が設けられている。こ
のフィンガ機構について、図4を参照して、さらに詳細
に説明する。図4は、オイルシール・スリーブ装着装置
1のハンド機構本体40およびガイド部材44の部分
を、図1のA方向から見た部分側面図である。図4に示
されるように、前記ハンド機構本体40の図示左方の側
面(図1においては背面側)には、スリーブ用シリンダ
50が固定されている。このスリーブ用シリンダ50
は、図4にその片方が示されている一対の開閉自在のス
リーブ用開閉部材52を有している。この一対のスリー
ブ用開閉部材52には、一対のスリーブ用クランク部材
54が接続されている。
【0014】このスリーブ用クランク部材54の先端に
は、一対のスリーブ用接続部材56がそれぞれ固定され
ており、このスリーブ用接続部材56は図4に示される
ように、水平方向に伸びている。そして、一対のスリー
ブ用接続部材56の先端には、それぞれ屈曲した形状を
有するスリーブ用チャック58が固定されている。この
一対のスリーブ用チャック58の下端には、それぞれ図
示されないスリーブ用フィンガが固定されており、この
一対のスリーブ用フィンガによって、スリーブSがその
外周面の二箇所において挟持される。ここで、一対のス
リーブ用チャック58の先端は、ガイド部材44の側面
に対向して位置している。そして、図4に示されるよう
に、ガイド部材44の側面には、このスリーブ用チャッ
ク58の先端の位置する箇所において、一対の上部開口
部46(図4には手前側の一方のみ示される)が設けら
れている。この上部開口部46は、図2に示す状態、す
なわちガイド部材44がハンド機構本体40に対して下
降したときに、スリーブ用フィンガが位置する高さに設
けられている。
【0015】図4に示されるように、前記ハンド機構本
体40の図示右方の側面(図1において前面側)には、
オイルシール用シリンダ60が固定されている。このオ
イルシール用シリンダ60は、開閉自在の一対のオイル
シール用開閉部材62を有しており、この一対のオイル
シール用開閉部材62には、一対のオイルシール用クラ
ンク部材64が接続されている。このオイルシール用ク
ランク部材64の先端には、一対のオイルシール用接続
部材66がそれぞれ固定されており、このオイルシール
用接続部材66は図4に示されるように、水平方向に伸
びている。そして、一対のオイルシール用接続部材66
の先端には、それぞれ屈曲した形状を有するオイルシー
ル用チャック68が固定されている。この一対のオイル
シール用チャック68の下端には、図5に示されるよう
に、それぞれオイルシール用フィンガ68aが固定され
ており、この一対のオイルシール用フィンガ68aによ
って、オイルシールOSがその外周面の二箇所において
挟持される。なお、図4,図5に示されるように、ガイ
ド部材44の側面の、一対のオイルシール用フィンガ6
8aの先端の位置する箇所にも、一対の下部開口部48
が設けられている。
【0016】以上説明したハンド機構本体40等によっ
て、プロテクタP,オイルシールOS,スリーブSが保
持された状態が、図5に示されている。図5は、オイル
シール・スリーブ装着装置1のハンド機構本体40部分
を、図1と同じ方向から見た部分正面図である。図2に
示されるように、ドローバー26の先端のカム部材38
の働きで、第一押圧部材30の先端のコレット36が開
いて、プロテクタPがチャックされる。このプロテクタ
Pの外周に嵌合する位置において、スリーブSおよびオ
イルシールOSが把持される。すなわち、一対のスリー
ブ用フィンガ(スリーブ用チャック58の図示しない先
端)とオイルシール用フィンガ68aが、図4に示され
る一対の上部開口部46A,46Bと一対の下部開口部
48A,48Bを通って、スリーブSとオイルシールO
Sの外周を挟持して保持するのである。なお、図2およ
び図3においては、以上説明したフィンガ機構50〜5
8,60〜68および上部開口部46,下部開口部48
は、図示省略されている。
【0017】さらに、図1の全体正面図に示されるよう
に、上述したこれらの装置の下方の基台60上には、ラ
ックシャフトRが挿入されたラックチューブT,プロテ
クタP,オイルシールOS,スリーブSが載置される各
載置台が設置されている。基台60の上には、ラック台
62が固定されており、このラック台62の上面にはラ
ック支持部62aが設けられている。このラック支持部
62aにラックチューブTの下端が嵌合することによっ
て、ラックシャフトRが挿入されたラックチューブTが
直立して支持される。また、基台60上のラック台62
から水平方向(レール2に沿った方向)に離れた位置に
は、プロテクタ台64が固定されており、このプロテク
タ台64の上面にはプロテクタ支持部64aが設けられ
ている。このプロテクタ支持部64aにプロテクタPの
下部中空部Pbが嵌合することによって、プロテクタP
が直立して支持される。
【0018】さらに、前記プロテクタ台64の近傍の基
台60上には、スリーブ台66が固定されており、この
スリーブ台66の上面にはスリーブ支持部66aが設け
られている。このスリーブ支持部66aにスリーブSが
嵌合することによって、スリーブSが直立して支持され
る。なお、スリーブSは図示しないロボットによって、
このスリーブ支持部66aに供給される。また、その近
傍にはオイルシール台70が固定されており、このオイ
ルシール台70の上面にはオイルシール支持部72が設
けられている。このオイルシール支持部72上には、前
後方向(図1の紙面に垂直な方向)に移動可能な移動枠
74が設けられている。この移動枠74は、オイルシー
ル支持部72内に上下方向に積み重ねられた多数のオイ
ルシールOSから最上部の1個のみを取り出す働きをす
る。この際、移動枠74がオイルシール支持部72上で
移動して、オイルシールOSが前記オイルシール用フィ
ンガ68aで把持可能な状態となる。
【0019】さて、以上のような構成を有するオイルシ
ール・スリーブ装着装置1の作動を、次に説明する。ま
ず図1に示されるサーボモータ4が作動して、可動台6
がレール2に沿って水平方向に移動して、基台60に設
けられたスリーブ台66の上方に位置する。続いて、サ
ーボモータ8の回転によってボールネジ機構10が作動
して、ボールネジシャフト12がボールネジ機構10に
対して下降し、これによって昇降台20が下降する。そ
して、昇降台20が所定の高さまで下降して、スリーブ
用チャック58のフィンガがスリーブSを把持できる位
置において停止する。この位置において、スリーブ用チ
ャック58が閉じられて、スリーブSが把持される。そ
して、再びボールネジ機構10が作動して、ボールネジ
シャフト12がボールネジ機構10に対して上昇し、こ
れによって昇降台20がスリーブSを把持した状態で上
昇する。
【0020】次に、サーボモータ4の作動により可動台
6がレール2に沿って移動して、基台60に設けられた
オイルシール台70の上方に位置する。そして、ボール
ネジ機構10の作動によって昇降台20が下降して、オ
イルシール用チャック68のフィンガ68aがオイルシ
ールOSを把持できる位置において停止する。この位置
でオイルシール用チャック68が閉じられて、オイルシ
ールOSが把持される。そして、再びボールネジ機構1
0が作動して、スリーブSおよびオイルシールOSを把
持した状態で昇降台20が上昇する。
【0021】さらに、サーボモータ4の作動により可動
台6がレール2に沿って移動して、基台60に設けられ
たプロテクタ台64の上方に位置する。そして昇降台2
0が下降して、ハンド機構本体40内の第一押圧部材3
0の先端のコレット36がプロテクタPの上部中空部P
aに挿入された位置で停止する。この位置において、コ
レット開閉用シリンダ22が作動してピストン22aと
一体にドローバー26が上昇し、ドローバー26の先端
のカム部材38が第一押圧部材30に対して上昇する。
これによって、カム部材38の働きで第一押圧部材30
の先端のコレット36が開いて、プロテクタPが内側か
らチャックされる。このとき、図2に示されるように、
プロテクタPはすでに把持されているスリーブSおよび
オイルシールOSに嵌合した状態となる。そして、再び
ボールネジ機構10が作動して、スリーブS,オイルシ
ールOS,プロテクタPが保持された状態で昇降台20
が上昇する。
【0022】そして、さらにサーボモータ4の作動で可
動台6がレール2に沿って移動して、図1に示される基
台60上のラック台62の上方に位置する。これが、図
2に示される状態である。この状態から昇降台20が下
降して、ハンド機構本体40に保持されたスリーブS,
オイルシールOS,プロテクタPが、ラック台62に載
置されたラックチューブTおよびラックシャフトRに対
して接近する。そして、まずプロテクタPの下部中空部
PbにラックシャフトRの先端Raが嵌合するまで昇降
台20が下降して、ラックシャフトRにプロテクタPが
被せられる。この位置において、図4に示されるスリー
ブ用シリンダ50,オイルシール用シリンダ60の作動
によって、スリーブ用チャック58,オイルシール用チ
ャック68が開かれる。
【0023】続いて、さらに昇降台20が下降すること
によって、図3に示されるように、ガイド部材44の下
端の内周段差部44cがラックチューブTの上端外周に
嵌合する。これによって、ラックチューブTとラックシ
ャフトRに対して、プロテクタP,スリーブS,オイル
シールOSが同心に位置決めされる。この状態から、さ
らに昇降台20が下降することによって、スリーブS,
オイルシールOSが第二押圧部材34に押されて下降す
る。これによって、スリーブSおよびオイルシールOS
が、確実にラックシャフトRとラックチューブTに装着
される。このとき、第一押圧部材30は第一スプリング
28のバネ力に抗して、またガイド部材44は第二スプ
リング32のバネ力に抗して、第二押圧部材34に対し
て相対的に上昇する。この後、ボールネジ機構10の作
動により昇降台20が上昇することによって、装着され
たスリーブSおよびオイルシールOSを残して、プロテ
クタPのみがハンド機構本体40に保持された状態で上
昇する。
【0024】このようにしてスリーブS,オイルシール
OSの装着が終了した後、再びサーボモータ4の作動で
可動台6がレール2に沿って移動して、図1に示される
プロテクタ台64の上方に位置する。そして昇降台20
が下降して、プロテクタPがプロテクタ台64のプロテ
クタ支持部64aに嵌合した位置で停止する。ここで、
コレット開閉用シリンダ22の作動によって、ドローバ
ー26とともにカム部材38が下降して、コレット36
が閉じられる。そして、昇降台20が上昇することによ
って、コレット36がプロテクタPから外れて、プロテ
クタPは工程開始前と同じくプロテクタ台64に保持さ
れた状態で残される。このようにして、プロテクタPを
用いたオイルシールOSおよびスリーブSの装着の一工
程が終了する。これによって、一台のオイルシール・ス
リーブ装着装置1で、短い時間でプロテクタPの着脱お
よびスリーブS,オイルシールOSの装着を行うことが
できる。また、プロテクタP,スリーブS,オイルシー
ルOSの各保持機構が全てハンド機構本体40に纏めら
れているため、余分な保管スペースも必要としない。
【0025】本実施例においては、ラックシャフト,プ
ロテクタ,オイルシールおよびスリーブの各軸中心線を
上下方向に向けて支持し、ラックシャフトの上方からプ
ロテクタ,オイルシール,スリーブを装着する方式とし
たが、ラックシャフトの下方からプロテクタ等を装着す
る方式としてもよい。また、各部材の軸中心線を水平方
向や斜め方向に向けて支持する方式としても構わない。
リング状部材装着装置の他の部分の構造,材質,配置,
数量,大きさ等についても、本実施例に限定されるもの
ではない。
【0026】さらに、本実施例に固有の効果として、第
一押圧部材30とガイド部材44とを第二押圧部材34
に対して第一スプリング28,第二スプリング32を介
してスライド可能な構成としたため、昇降台20を一度
下降させるだけでプロテクタPおよびスリーブS,オイ
ルシールOSの装着が全て行われる。従って、一工程の
所要時間をより短縮できるという利点が得られる。ま
た、ガイド部材44の回り止めとしてスリット44b,
ストッパ36を設けたことによって、ガイド部材44が
第二押圧部材34に対して周方向に回転して両者間で第
二スプリング32が捩じれる等の不都合が生ずることが
ない。
【0027】
【発明の効果】本発明においては、二方向に移動可能な
ハンド機構本体にプロテクタを把持する手段とリング状
部材の押圧部材とリング状部材を把持するフィンガを取
り付けたリング状部材装着装置を創出したために、一台
の装置で短い時間でリング状部材の装着を行うことがで
き、余分な保管スペースも必要としない。これによっ
て、信頼性の高いリング状部材の装着を低コストで行う
ことができる、極めて実用的なリング状部材装着装置と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリング状部材装着装置の一実施例であ
るオイルシール・スリーブ装着装置を示す正面図であ
る。
【図2】オイルシール・スリーブ装着装置のハンド機構
部分のプロテクタ装着前の状態を示す部分縦断面図であ
る。
【図3】オイルシール・スリーブ装着装置のハンド機構
部分のプロテクタ装着後の状態を示す部分縦断面図であ
る。
【図4】オイルシール・スリーブ装着装置の一部を示す
部分正面図である。
【図5】オイルシール・スリーブ装着装置の一部を示す
部分側面図である。
【符号の説明】
1 リング状部材装着装置(オイルシール・スリーブ装
着装置) 26,36,38,39 プロテクタ把持手段 30 第一押圧部材 34 第二押圧部材 40 ハンド機構本体 50〜58,60〜68 リング状部材用フィンガ OS,S リング状部材(オイルシール,スリーブ) P プロテクタ R シャフト部材(ラックシャフト)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 政司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 小坂 純文 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 浅野 和利 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 審査官 谷治 和文 (56)参考文献 特開 平3−73230(JP,A) 特開 平4−35819(JP,A) 特開 昭61−109689(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23P 19/02 B23P 19/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフト部材の端部にプロテクタを被
    せ、そのプロテクタを通過させてリング状部材を前記シ
    ャフト部材に装着する装置であって、 前記シャフト部材に対してその長手方向とそれに交差す
    る方向とに移動可能なハンド機構本体と、 そのハンド機構本体に対して前記シャフト部材の長手方
    向にスライド可能な第一押圧部材と、この第一押圧部材
    の先端に設けられた前記プロテクタの把持手段と、 前記ハンド機構本体に固定され、前記リング状部材の端
    面に当接して前記リング状部材を前記シャフト部材に沿
    って押圧する第二押圧部材と、 前記ハンド機構本体に取り付けられていて、前記第二押
    圧部材の押圧開始時に前記リング状部材を前記プロテク
    タの外周上に把持しておくリング状部材用フィンガ、と
    を有するリング状部材装着装置。
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