JP3574837B2 - かしめ方法及びその方法を実施するための装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワーク、特に上端を閉じた有底円筒状に形成され下端には半径方向外方に張出す鍔部が連設されると共に該鍔部の外端縁に上方に立上がる筒部が連設されるケース本体と、上方を開放した皿状に形成され上端には半径方向外方に張出す鍔部が連設されると共に該鍔部の外端縁にはケース本体の筒部よりも長く上方に立上がる筒部が連設される蓋部材と、鍔部を有するフィルタユニットとを、ケース本体の鍔部および蓋部材の鍔部間に該フィルタユニットの鍔部を挟持させ且つ蓋部材の筒部内周にケース本体の筒部を嵌合させるようにして組み合わせたワークにおいて、ケース本体および蓋部材間をかしめ結合すべく、ケース本体の筒部および蓋部材の筒部をかしめ加工するためのかしめ方法と、その方法を実施するためのかしめ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワークに複数工程のかしめ等の塑性加工を施すにあたっては、各工程毎の下型および上型を備えるプレス機が、一列に並んで配設されるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のように複数のプレス機で各工程毎の塑性加工をワークに施すようにしたのでは、プレス機が複数必要となるだけでなく、各プレス機間でワークを搬送するための搬送手段も必要となり、全体の設置スペースも必然的に大きくなっていた。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ワークに第1〜第4工程のかしめ加工を順次施すことにより、かしめ部の形状を適正に保つとともにかしめ部の強度を適正に保つことができるようにしたかしめ方法を提供すると共に、その方法の実施に当たり、搬送手段を不要としたコンパクトな構成で複数工程のかしめ加工を実行可能とし、設置スペースの低減を図ったかしめ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、上端を閉じた有底円筒状に形成され下端には半径方向外方に張出す鍔部が連設されると共に該鍔部の外端縁に上方に立上がる筒部が連設されるケース本体と、上方を開放した皿状に形成され上端には半径方向外方に張出す鍔部が連設されると共に該鍔部の外端縁にはケース本体の筒部よりも長く上方に立上がる筒部が連設される蓋部材と、鍔部を有するフィルタユニットとを、ケース本体の鍔部および蓋部材の鍔部間に該フィルタユニットの鍔部を挟持させ且つ蓋部材の筒部内周にケース本体の筒部を嵌合させるようにして組み合わせたワークにおいて、ケース本体および蓋部材間をかしめ結合すべく、ケース本体の筒部および蓋部材の筒部をかしめ加工するためのかしめ方法であって、蓋部材の鍔部を受ける受け部を上端に有して円筒状に形成される下型に対し第1の上型を下降させて、蓋部材の筒部の上部を内方側に彎曲して曲げる第1工程と、同じく蓋部材の鍔部を受ける受け部を上端に有して円筒状に形成される下型に対し第2の上型を下降させて、第1工程で内方側に彎曲して曲げられた状態に在る蓋部材の筒部を更に内方側に曲げ、次いで下方に押し曲げることにより、該蓋部材の筒部がケー ス本体の筒部を包むように曲げられるようにした第2工程と、同じく蓋部材の鍔部を受ける受け部を上端に有して円筒状に形成される下型に対し第3の上型を下降させて、第2工程終了後のケース本体及び蓋部材の各筒部をそれらの全周にわたって内方側に曲げる第3工程と、同じく蓋部材の鍔部を受ける受け部を上端に有して円筒状に形成される下型に対し第4の上型を下降させて、第3工程終了後の蓋部材の筒部をケース本体の鍔部に密着するように更に曲げる第4工程とを含み、第1工程で下型上に載ったワークにおいて、ケース本体の鍔部および蓋部材の鍔部間にはシール剤が充填されており、そのシール剤が、第1〜第4工程のかしめ加工を順次経過することによる各筒部の変形に応じて、各鍔部および各筒部間に形成される空隙を満たすように移動することを特徴とする。
【0006】
請求項1の上記構成によれば、ワークに第1〜第4工程のかしめ加工を順次施すことにより、かしめ部の形状を適正に保つとともにかしめ部の強度を適正に保つことができる。その上、第1工程で下型上に載せられるワークにおいてケース本体の鍔部および蓋部材の鍔部間に充填されているシール剤は、第1〜第4工程のかしめ加工を順次経過することによる各筒部の変形に応じて、各鍔部および各筒部間に形成される空隙を満たすように移動していくことになり、第4工程のかしめ加工が終了したときには、そのかしめ部にシール剤が満遍なく充填された状態とすることができる。
【0007】
また、請求項2の発明は、前記請求項1に記載のかしめ方法を実施するのに用いられるかしめ装置であって、第1〜第4工程にそれぞれ対応した加工ステーションが水平面内の仮想円の周方向に等間隔をあけた位置に設定される固定の基台と、前記仮想円の中心を通る鉛直な回転軸線まわりに回転可能として基台上に配設される回転盤と、各加工ステーション間の間隔に対応して回転盤上に固定配置される第1〜第4工程に共通な構造の下型と、それらの下型と共働してワークに各工程の塑性加工を同時に施すべく連動して昇降することを可能として各加工ステーションで回転盤の上方位置に配置される第1〜第4上型と、各下型を各加工ステーションに対応させる位置で回転盤を停止させることを可能として該回転盤に回転駆動力を与える駆動手段とを備え、第1の上型の下端部内周には、蓋部材の筒部に対応した位置で横断面円弧状にして上方に凹んだ環状の押圧面が設けられ、第2の上型は、鉛直軸線を有する円筒状に形成される固定型と、該固定型に対して制限された範囲で上下に移動可能な可動型とを備えていて、第2工程では、先ず可動型の下端が接触して蓋部材の筒部がさらに内方側に曲げられ、次いで固定型の押圧部により筒部が下方に押し曲げられるようにしており、第3の上型は、円筒状に形成されていて、その下端部内周には、上方に向うにつれて小径となるテーパ状の押圧面が設けられることを特徴としている。
【0008】
請求項2の上記構成によれば、回転盤上の各下型を各加工ステーションに対応させる位置で回転盤を停止させるようにして該回転盤を順次回転せしめ、回転盤の停止状態で第1〜第4の上型を下降せしめることにより、第1〜第4工程のかしめ加工を同時にワークに施すことができ、回転盤が1回転することにより、ワークに第1〜第4工程のかしめ加工を施すことが可能となる。したがって、複数のプレス機を一列に並べた従来のものと比べると、ワークの搬送手段が不要であり、しかも基台、回転盤および駆動手段を設置するスペースを必要とするだけであるので、必要設置スペースを低減することが可能であり、また第1〜第4の上型を連動して昇降作動せしめるので、第1〜第4工程の上型を昇降駆動するのに必要な駆動源が1つですむ。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。 図1ないし図8は本発明の一実施例を示すものであり、図1はプレス装置の上部を省略した側面図、図2は図1の2矢視平面図、図3は図1の3−3線断面図、図4は第1加工ステーションでのプレス加工前の状態を示す縦断面図、図5は第1加工ステーションでのプレス加工時の状態を示す縦断面図、図6は第2加工ステーションでのプレス加工時の状態を示す縦断面図、図7は第3加工ステーションでのプレス加工時の状態を示す縦断面図、図8は第4加工ステーションでのプレス加工時の状態を示す縦断面図である。
【0010】
先ず図1および図2において、このプレス装置は固定の基台10を備えるものであり、該基台10上には、その水平面内に設定される仮想円PC上の周方向に等間隔をあけた位置に、複数たとえば第1から第4までの4つの加工ステーションS1,S2,S3,S4が設定される。
【0011】
基台10上には、仮想円PCの中心点Cを通る鉛直軸線まわりの回転を可能として円盤状の回転盤11が配設されており、該回転盤11上の各加工ステーションS1〜S4間の間隔に対応した位置には、同一構造である4つの下型12,12…が固定配置される。
【0012】
図3を併せて参照して、回転盤11には、各下型12,12…を各加工ステーションS1〜S4に対応させる位置で該回転盤11を停止させることを可能として、駆動手段14から回転動力が与えられるものであり、この駆動手段14は、第4加工ステーションS4の側方に張出すようにして基台10に固着された支持台15上に鉛直軸線を有して固定配置されるモータ16と、支持台15の下方に突出したモータ16の回転軸17に固着される駆動スプロケット18と、回転盤11の下部にその全周にわたって設けられる被動スプロケット19と、駆動および被動スプロケット18,19に巻掛けられる無端状のチェーン20と、駆動および被動スプロケット18,19間でチェーン20に外側方から係合される一対のアイドルスプロケット21,21とを備え、両アイドルスプロケット21,21は、基台10上に固定された支持板22上に回転自在に配設される。
【0013】
各下型12,12…相互間の中央部に対応して回転盤11の外周には、外側方に開いた4つの位置決め凹部23,23…が設けられる。一方、第3および第4加工ステーションS3,S4間の中央部に対応する位置で基台10上には、回転盤11の半径方向に沿う伸縮作動が可能なシリンダ24が固定配置されており、このシリンダ24から回転盤11側に延びるピストンロッド25の先端には、各位置決め凹部23,23…に嵌合可能な位置決めピン26が同軸に固着される。したがって、回転盤11が各下型12,12…を各加工ステーションS1〜S4に対応させる位置で停止している状態で、シリンダ24を伸長作動せしめて位置決めピン26を対応の位置決め凹部23に嵌合せしめることにより、回転盤11の停止状態が固定的に維持されることになり、またシリンダ24を縮少作動せしめて位置決めピン26を位置決め凹部23から離脱せしめることにより回転盤11を再び回転作動せしめることが可能となる。
【0014】
また第1および第2加工ステーションS1,S2間の中央部に対応する位置で基台10上には、回転盤11の外周に設けられている4つの位置決め凹部23,23…で検出子28が作動するようにして、リミットスイッチ27が固定配置されており、該リミットスイッチ27の検出信号により駆動手段14におけるモータ16の作動を停止せしめることにより、各下型12,12…を各加工ステーションS1〜S4に対応させた位置で回転盤11の回転を停止することができる。
【0015】
図4において、第1加工ステーションS1には、第1加工ステーションS1に在る下型12と共働してワークWに第1工程のかしめ加工を施す上型131 が昇降可能にして回転盤11の上方に配置される。
【0016】
ワークWは、たとえば車両用の燃料フィルタを構成するためのものであり、ケース本体31と、該ケース本体31の下部に結合される蓋部材32と、ケース本体31および蓋部材32間に挟持されるべきフィルタユニット33とが組み合わされて成る。
【0017】
ケース本体31は、上端を閉じた有底円筒状に形成されるものであり、その上端閉塞部の中央には、内端をケース本体31内に突入させるようにして接続管34が同軸に結合される。またケース本体31の下端には、その半径方向外方に張出す鍔部31aが連設されており、鍔部31aの外端縁には上方に立上がる筒部31bが連設される。
【0018】
蓋部材32は、上方を開放した皿状に形成されるものであり、その下端閉塞部の中央には接続管35が同軸に結合される。また蓋部材32の上端には、半径方向外方に張出す鍔部32aが連設されており、該鍔部32aの外端縁には、ケース本体31の筒部31bを嵌合し得る内径を有して上方に立上がる筒部32bが連設される。
【0019】
フィルタユニット33は、上支持板36および下支持板37間にフィルタ素材38が挟持されて成るものである。下支持板37は、蓋部材32に上方から嵌合されるようにして下方に凸の皿状に形成されるものであり、下支持板37の上端には、半径方向外方に張出す鍔部37aが連設される。
【0020】
而して、フィルタユニット33は、ケース本体31の上端中央部に固着された接続管34の内端に上支持板36の上面中央部に当接させるとともに、下支持板37の鍔部37aをケース本体31の鍔部31aおよび蓋部材32の鍔部32a間に挟むようにして、ケース本体31および蓋部材32間に挟持される。この際、蓋部材32における筒部32bの上端は、ケース本体31における筒部31bの上端よりも上方に突出している。
【0021】
下型12は、固定型40と、該固定型40に対して制限された範囲で上下に移動可能なクッション体41とを備える。固定型40は、ワークWにおける鍔部32aを受ける受け部40aを上端に有して円筒状に形成されるものであり、複数の締結ボルト42,42…により回転盤11上に固定される。而して受け部40aの位置は、該受け部40a上にワークWの鍔部32aが載置された状態でワークWの下端が回転盤11から上方に浮くように設定される。
【0022】
クッション体41は、固定型40を同軸に囲繞するリング状に形成されるものであり、その上端内周部には、上型131 の下端を受けるための受け面41aが環状に形成される。このクッション体41は、その周方向に等間隔をあけた複数個所で回転盤11との間にそれぞれ介在せしめたコイル状のばね43,43…により上方に向けて付勢される。しかもクッション体41の上端部に係合可能な係止頭部44aを上端にそれぞれ有する複数の案内ボルト44,44…が、各ばね43,43…に対応する位置でクッション体41を軸方向相対移動可能に貫通して回転盤11に螺合されており、クッション体41は、その上限位置を各案内ボルト44,44…の係止頭部44a,44a…で規制されるようにして、各案内ボルト44,44…により上下移動を案内される。
【0023】
図5を併せて参照して、上型131 は円筒状に構成されるものであり、第1〜第4加工ステーションS1〜S4に共通にして回転盤11の上方に配置される昇降台46に、鉛直軸線を有するようにして上型131 の上端が複数のボルト47,47…により固着される。しかも上型131 の下端部内周には、ワークWにおける筒部32bに対応して横断面円弧状にして上方に凹んだ環状の押圧面45が設けられる。
【0024】
而して下型12上にワークWをセットした状態で、昇降台46とともに上型131 が下降せしめられると、図5で示すように、上型131 の押圧面45によってワークWの筒部32bが内方側に彎曲して曲げられるようになり、受け面41aを押圧しながらクッション体41をわずかに下方に動かす位置まで上型131 が降下する。
【0025】
図6において、第2加工ステーションS2には、第2加工ステーションS2に在る下型12と共働してワークWに第2工程のかしめ加工を施す上型132 が昇降可能にして回転盤11の上方に配置される。
【0026】
この上型132 は、固定型48と、該固定型48に対して制限された範囲で上下に移動可能な可動型49とを備える。固定型48は、鉛直軸線を有する円筒状に形成されるものであり、その上端が複数のボルト50,50…により昇降台46に固着され、該固定型48の下端内周部には、下方に延びる円筒状の押圧部48aが一体に連設される。
【0027】
可動型49は、固定型48を同軸に囲繞するリング状に形成されるものであり、その周方向に等間隔をあけた複数個所で昇降台46との間にそれぞれ介在せしめたコイル状のばね51,51…により下方に向けて付勢される。しかも可動型49の下端部に係合可能な係止頭部52aを下端にそれぞれ有する複数の案内ボルト52,52…が、各ばね51,51…に対応する位置で可動型49を軸方向相対移動可能に貫通して昇降台46に螺合されており、可動型49は、その下限位置を各案内ボルト52,52…の係止頭部52a,52a…で規制されるようにして、各案内ボルト52,52…により上下移動を案内される。
【0028】
而して第1加工ステーションS1での第1工程のかしめ加工が終了した後に下型12に載ったまま第2加工ステーションS2にもたらされたワークWには、昇降台46とともに上型132 が下降せしめられることにより第2工程のかしめ加工が施される。すなわち、第1加工ステーションS1において内方側に彎曲して曲げられた状態に在る筒部32bに、先ず可動型49の下端が接触して筒部32bがさらに内方側に曲げられ、次いで固定型48の押圧部48aにより筒部32bが下方に押し曲げられることになり、最終的には、図6で示すように筒部32bが筒部31bを包むように90度曲げられることになる。
【0029】
図7において、第3加工ステーションS3には、第3加工ステーションS3に在る下型12と共働してワークWに第3工程のかしめ加工を施す上型133 が昇降可能にして回転盤11の上方に配置される。
【0030】
この上型133 は円筒状に構成されるものであり、鉛直軸線を有するようにして上型133 の上端が複数のボルト53,53…により昇降台46に固着される。しかも上型133 の下端部内周には、上方に向うにつれて小径となるテーパ状の押圧面54が設けられる。
【0031】
第2加工ステーションS2での第2工程のかしめ加工が終了した後に下型12に載ったまま第3加工ステーションS3にもたらされたワークWには、昇降台46とともに上型133 が下降せしめられることにより第3工程のかしめ加工が施される。すなわち、第2加工ステーションS2において筒部31bを包むように90度曲げられた筒部32bに押圧面54からの押圧力が作用することにより、図7で示すように、筒部31b,32bがそれらの全周にわたって内方側にたとえば30度だけ曲げられることになる。
【0032】
図8において、第4加工ステーションS4には、第4加工ステーションS4に在る下型12と共働してワークWに第4工程のかしめ加工を施す上型134 が昇降可能にして回転盤11の上方に配置される。
【0033】
この上型134 は円筒状に構成されるものであり、鉛直軸線を有するようにして上型134 の上端が複数のボルト55,55…により昇降台46に固着される。
【0034】
第3加工ステーションS3での第3工程のかしめ加工が終了した後に下型12に載ったまま第4加工ステーションS4にもたらされたワークWには、昇降台46とともに上型134 が下降せしめられることにより第4工程のかしめ加工が施される。すなわち、第3加工ステーションS3において、内方側に曲げられた状態に在る筒部31b,32bに上型134 の下端からの押圧力が作用することにより、筒部31b,32bが、図8で示すように、鍔部31aに密着するようにさらに曲げられることになる。
【0035】
再び図1ないし図3において、第2加工ステーションS2の側方で基台10上には、第2加工ステーションS2に在る下型12上にワークWが載っているか否かを検知する光電センサ56が配設され、第3加工ステーションS3の側方で基台10上には、第3加工ステーションS3に在る下型12上にワークWが載っているか否かを検知する光電センサ57が配設される。また支持台15上には、第4加工ステーションS4に在る下型12上にワークWが載っているか否かを検知する光電センサ58が配設される。さらに第1加工ステーションS1に在る下型12上にワークWが載っているか否かも、図示しない光電センサにより検知される。これらの光電センサ56,57,58…により、ワークWが存在しないことが検知されたときには、各下型12…および上型131 〜134 の破損を防止するために、昇降台46の降下作動は停止される。
【0036】
次にこの実施例の作用について説明すると、ワークWは、第1加工ステーションS1で作業者あるいは積込みロボットにより、回転盤11上の下型12に載せられるものであり、回転盤11が駆動手段14により90度ずつ間欠的に順次回動せしめられることにより、ワークWが下型12とともに第1〜第4加工ステーションS1〜S4を順次経過することになり、回転盤11の停止時に昇降台46の降下および上昇を行なうようにすることにより、第1〜第4加工ステーションS1〜S4でのワークWの第1〜第4工程のかしめ加工が順次実行される。而して一連のかしめ加工を終了して第1加工ステーションS1に戻って来たワークWは第1加工ステーションS1の下型12上から取り外され、次の新しいワークWが第1加工ステーションS1の下型12上に載せられることになる。
【0037】
なお、最初のワークWを第1加工ステーションS1で下型12上に載置するときには、第2〜第4加工ステーションS2〜S4の各下型12上には、ワークWに代えるダミーが載せられており、そのようにすることにより回転盤11の回転作動が可能となる。
【0038】
このようにして、このプレス装置では、回転盤11上の各下型12…を各加工ステーションS1〜S4に対応させる位置で回転盤11を停止させるようにして該回転盤11を順次回転せしめ、回転盤11の停止状態で各上型131 〜134 を降下せしめることにより、第1〜第4工程のかしめ加工を同時にワークWに施すことができ、回転盤11の1回転により、ワークWに第1〜第4工程のかしめ加工を施すことが可能となる。したがって、複数のプレス機を一列に並べた従来のものと比べると、ワークWの搬送手段を不要として一連のかしめ加工を施すことが可能となり、しかも基台10、回転盤11および駆動手段14を設置するスペースを必要とするだけであるので、必要設置スペースを低減することが可能である。また各上型131 〜134 は、共通の昇降台46に設けられており、連動して昇降作動するので、各上型131 〜134 を昇降駆動するのに必要な駆動源が1つですむ。
【0039】
ところで、車両用の燃料フィルタを構成するためのワークWに第1〜第4工程のかしめ加工を順次施すのは、かしめ部の形状を適正に保つとともにかしめ部の強度を適正に保つためであるのに加えて、かしめ部にシール剤をプールするためでもある。すなわち第1加工ステーションS1で下型12上に載ったワークWにおいて、ケース本体31の鍔部31aおよび蓋部材32の鍔部32a間にはシール剤が充填されており、そのシール剤が、第1〜第4工程のかしめ加工を順次経過することによる筒部31b,32bの変形に応じて、鍔部31a,32a,37aおよび筒部31b,32b間に形成される空隙を満たすように移動していくことになり、第1〜第4工程のかしめ加工を終了して、ワークWにおけるケース本体31および蓋部材32が相互間にフィルタユニット33の下支持板37を挟持してかしめ結合されときには、そのかしめ部にシール剤が満遍なく充填された状態となる。
【0040】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ワークに第1〜第4工程のかしめ加工を順次施すことにより、かしめ部の形状を適正に保つとともにかしめ部の強度を適正に保つことができる。その上、第1工程で下型上に載せられるワークにおいてケース本体の鍔部および蓋部材の鍔部間に充填されているシール剤は、第1〜第4工程のかしめ加工を順次経過することによる各筒部の変形に応じて、各鍔部および各筒部間に形成される空隙を満たすように移動していくことになり、第4工程のかしめ加工が終了したときには、そのかしめ部にシール剤が満遍なく充填された状態とすることができる。
【0042】
また特に請求項2の発明によれば、第1〜第4工程のかしめ加工を同時にワークに施すようにして回転盤の1回転によりワークへの第1〜第4工程のかしめ加工を施すことを可能とし、ワークの搬送手段を不要とするとともに、必要設置スペースを低減することが可能であり、また第1〜第4工程でそれぞれ使用される第1〜第4の上型を昇降駆動するのに必要な駆動源が1つですむようにしてコンパクトな構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレス装置の上部を省略した側面図である。
【図2】図1の2矢視平面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】第1加工ステーションでのプレス加工前の状態を示す縦断面図である。
【図5】第1加工ステーションでのプレス加工時の状態を示す縦断面図である。
【図6】第2加工ステーションでのプレス加工時の状態を示す縦断面図である。
【図7】第3加工ステーションでのプレス加工時の状態を示す縦断面図である。
【図8】第4加工ステーションでのプレス加工時の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10・・・基台
11・・・回転盤
12・・・下型
131 〜134 ・・・上型
14・・・駆動手段
C・・・仮想円の中心
PC・・・仮想円
S1〜S4・・・加工ステーション
W・・・ワーク

Claims (2)

  1. 上端を閉じた有底円筒状に形成され下端には半径方向外方に張出す鍔部(31a)が連設されると共に該鍔部(31a)の外端縁に上方に立上がる筒部(31b)が連設されるケース本体(31)と、上方を開放した皿状に形成され上端には半径方向外方に張出す鍔部(32a)が連設されると共に該鍔部(32a)の外端縁にはケース本体(31)の筒部(31b)よりも長く上方に立上がる筒部(32b)が連設される蓋部材(32)と、鍔部(37a)を有するフィルタユニット(33)とを、ケース本体(31)の鍔部(31a)および蓋部材(32)の鍔部(32a)間に該フィルタユニット(33)の鍔部(37a)を挟持させ且つ蓋部材(32)の筒部(32b)内周にケース本体(31)の筒部(31b)を嵌合させるようにして組み合わせたワーク(W)において、ケース本体(31)および蓋部材(32)間をかしめ結合すべく、ケース本体(31)の筒部(31b)および蓋部材(32)の筒部(32b)をかしめ加工するためのかしめ方法であって、
    蓋部材(32)の鍔部(32a)を受ける受け部(40a)を上端に有して円筒状に形成される下型(12)に対し第1の上型(13 1 )を下降させて、蓋部材(32)の筒部(32b)の上部を内方側に彎曲して曲げる第1工程と、
    同じく蓋部材(32)の鍔部(32a)を受ける受け部(40a)を上端に有して円筒状に形成される下型(12)に対し第2の上型(13 2 )を下降させて、第1工程で内方側に彎曲して曲げられた状態に在る蓋部材(32)の筒部(32b)を更に内方側に曲げ、次いで下方に押し曲げることにより、該蓋部材(32)の筒部(32b)がケース本体(31)の筒部(31b)を包むように曲げられるようにした第2工程と、
    同じく蓋部材(32)の鍔部(32a)を受ける受け部(40a)を上端に有して円筒状に形成される下型(12)に対し第3の上型(13 3 )を下降させて、第2工程終了後のケース本体(31)及び蓋部材(32)の各筒部(31b,32b)をそれらの全周にわたって内方側に曲げる第3工程と、
    同じく蓋部材(32)の鍔部(32a)を受ける受け部(40a)を上端に有して円筒状に形成される下型(12)に対し第4の上型(13 4 )を下降させて、第3工程終了後の蓋部材(32)の筒部(32b)をケース本体(31)の鍔部(31a)に密着するように更に曲げる第4工程とを含み、
    第1工程で下型(12)上に載ったワーク(W)において、ケース本体(31)の鍔部(31a)および蓋部材(32)の鍔部(32a)間にはシール剤が充填されており、そのシール剤が、第1〜第4工程のかしめ加工を順次経過することによる各筒部(31b,32b)の変形に応じて、各鍔部(31a,32a,37a)および各筒部(31b,32b)間に形成される空隙を満たすように移動することを特徴とする、かしめ方法。
  2. 前記請求項1に記載のかしめ方法を実施するのに用いられるかしめ装置であって、
    第1〜第4工程にそれぞれ対応した加工ステーション(S1〜S4)が水平面内の仮想円(PC)の周方向に等間隔をあけた位置に設定される固定の基台(10)と、前記仮想円(PC)の中心(C)を通る鉛直な回転軸線まわりに回転可能として基台(10)上に配設される回転盤(11)と、各加工ステーション(S1〜S4)間の間隔に対応して回転盤(11)上に固定配置される第1〜第4工程に共通な構造の下型(12)と、それらの下型(12)と共働してワーク(W)に各工程の塑性加工を同時に施すべく連動して昇降することを可能として各加工ステーション(S1〜S4)で回転盤(11)の上方位置に配置される第1〜第4上型(131 〜134 )と、各下型(12)を各加工ステーション(S1〜S4)に対応させる位置で回転盤(11)を停止させることを可能として該回転盤(11)に回転駆動力を与える駆動手段(14)とを備え
    第1の上型(13 1 )の下端部内周には、蓋部材(32)の筒部(32b)に対応した位置で横断面円弧状にして上方に凹んだ環状の押圧面(45)が設けられ、
    第2の上型(13 2 )は、鉛直軸線を有する円筒状に形成される固定型(48)と、該固定型(48)に対して制限された範囲で上下に移動可能な可動型(49)とを備えていて、第2工程では、先ず可動型(49)の下端が接触して蓋部材(32)の筒部(32b)がさらに内方側に曲げられ、次いで固定型(48)の押圧部(48a)により筒部(32b)が下方に押し曲げられるようにしており、
    第3の上型(13 3 )は、円筒状に形成されていて、その下端部内周には、上方に向うにつれて小径となるテーパ状の押圧面(54)が設けられることを特徴とする、かしめ装置。
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