JP3652471B2 - 二重折曲鍔付き円筒体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクや磁気ディスクを回転駆動するモータに用いられているロータフレーム等の二重折曲鍔付き円筒体を製造する方法およびロータフレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクや磁気ディスクを回転駆動するモータのロータフレーム71は、図13に示すように、ディスク76を調芯するボス部74を中心に備えディスク面76aを面受けするターンテーブル部72と、リング状のロータマグネット77を収容するマグネットフレーム73とからなる。このモータを用いた機器の小型、軽量化に伴い、ロータマグネット77とマグネットフレーム73とは小型化されてきたが、ターンテーブル部72の直径はディスク76の姿勢を安定して保持するためある程度の大きさが必要で、マグネットフレーム73の直径よりも大きくなっている。このため、従来はボス部74を突設したターンテーブル部72とマグネットフレーム73とを別々に成形したものを接合部75にてカシメやスポット溶接等で接合してロータフレーム71を得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように2部品72、73をカシメやスポット溶接等で接合する方法では、部品コストおよび製造コスト、接合部75の精度や信頼性の点で問題があった。コストや信頼性ならびに生産性の観点から板状素材からの一体プレス成形による方法が望まれている。
【0004】
そこで、二重折曲鍔付き円筒体を一体成形する方法として例えば、図10に示すように、一枚の板状素材から図示しない幾つかのプレス成形工程を経て得られたワークを、環状の薄肉突起部61aを有する下パンチ61とこれに対向する上パンチ62とで挟んで、ダイ63の中をガイドして上下からプレス成形し、図11に示すような、頂面部66の周縁に上側に張出し折曲げられ二重になった張出部67が形成されたワーク65を得、次いで図示しないが、この張出部67の上面に上向きに拡がった円錐面を押付けて周囲に押拡げ、次いでこの周囲に押拡げられた張出部を上下から圧潰して、図12に示すような、周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられた鍔部68を形成する方法が考えられる。
【0005】
しかし前記の製造方法では、図10に示すプレス成形工程において、張出部67を成形する下パンチ61の薄肉突起部61aが破損し易く、安定した生産が困難であるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑み、二重折曲鍔付き円筒体を一体成形で精度よく低コストでしかも安定して生産することができる二重折曲鍔付き円筒体の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、薄肉の有頂円筒体の頂面部の周縁に、周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられた鍔部をプレス成形にて形成する二重折曲鍔付き円筒体の製造方法であって、前記有頂円筒体の円筒部の下半部をその内外面側から挟持しかつ下端面を当接面に当接し、前記頂面部をその上下から挟持しながら前記下半部側に相対的に移動させて、前記円筒部の上半部を上方周囲に張出させて、上方周囲に張出し折曲げられ二重になった張出部を形成する第1工程と、この張出部をその上面に上向きに拡がった円錐面を押付けて周囲に押拡げる第2工程と、この周囲に押拡げられた張出部を上下から圧潰して、周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられた鍔部を形成する第3工程とからなることを特徴とする。
【0008】
本発明の二重折曲鍔付き円筒体の製造方法によれば、有頂円筒体の頂面部を円筒部の下半部側に押し込むとき、有頂円筒体の円筒部の上半部のみが周囲に開放されており他の部分が束縛されているため、この円筒部の上半部が、上下の圧縮力に屈して周囲へ膨らみ、その内側に押し込まれてくる頂面部と上パンチとによって周囲に押出され、上方周囲の空間に張出し折曲げられるので、環状の薄肉突起部を有する下パンチ等を用いることなく、上方周囲に張出し折曲げられ二重になった張出部をプレス成形にて安定して形成できる。それ以降は、この張出部を、円筒部の下半部を基準として、その上面に上向きに拡がった円錐面を押付けてこの円錐面に沿うように周囲に押拡げ、この周囲に押拡げられた張出部を上下から圧潰して、周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられた鍔部を形成することができるので、二重折曲鍔付き円筒体を一体成形で精度よく得ることができる。
【0009】
また、本発明の二重折曲鍔付き円筒体の製造方法によれば、ロータマグネットを収容する円筒部と、円筒部の上端に形成されディスクを調芯する部材を保持するボス部を中心に備えた頂面部と、頂面部の周縁に周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられるように形成されディスクを面受けする鍔部とを備えたロータフレームを一体成形で精度よく低コストでしかも安定して生産することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。
【0011】
本発明の二重折曲鍔付き円筒体の製造方法の一実施形態は、光ディスクを回転駆動するモータのロータフレームの製造方法に関するもので、図1に示すような薄肉の有頂円筒体1の頂面部2の周縁2aに、図8に示すような周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられた鍔部8を、複数のプレス成形工程によって順次プレス成形して形成する二重折曲鍔付き円筒体の製造方法である。
【0012】
有頂円筒体1は、図1に示すように、ボス部3を中心に備えた頂面部2と、下半部4bの内側に図示しないリング状のロータマグネットを収容する円筒部4とからなる。この有頂円筒体1は、既知の方法によって一枚板素材から成形されたもので、ボス部3には、後工程のモータ組立時にディスク調芯用の調芯リングを装着するための角孔3a等が予め設けられている。
【0013】
二重折曲鍔付き円筒体7は、図8に示すように、前記ボス部3を中心に備えた頂面部2と、その周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられディスク面を面受けする鍔部8とからなるターンテーブル部9と、リング状のロータマグネットを収容するマグネットフレーム10とが一体成形されたものである。そして、この二重折曲鍔付き円筒体7に、後工程にてそのボス部3の中心に軸受け装着用孔3b等を貫設して、図9に示すようなロータフレーム20が得られる。
【0014】
この二重折曲鍔付き円筒体7の製造方法は、(1)有頂円筒体1の円筒部4の上半部4aを上方周囲に張出させて、上方周囲に張出し折曲げられ二重になった張出部11を形成する第1工程(図1〜図4参照)と、(2)この張出部11を周囲に押拡げる第2工程(図5、図6参照)と、(3)この周囲に押拡げられた張出部12を上下から圧潰して、周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられた鍔部8を形成する第3工程(図7、図8参照)との3工程からなる。
【0015】
以下に、本発明の二重折曲鍔付き円筒体の製造方法の一実施形態の各工程に用いられるプレス金型と、そのプレス金型によるプレス成形の手順とを、図面に基づいて説明する。
【0016】
(第1工程)
第1工程の金型は、図2、図3に示すように、第1下金型21と、第1下金型21に対向して上下動する第1上金型22とからなる。
【0017】
第1下金型21は、上面23aで有頂円筒体1の頂面部2の下面を受けかつ外周面23bで有頂円筒体1の円筒部4の内面を受ける第1下パンチ23と、上面25aで有頂円筒体1の円筒部4の下端面4cを受けかつ第1下パンチ23を軸方向上下動自在に保持し上位置制限する下パンチホルダ25と、第1下パンチ23を上方に押し付ける下スプリング27と、下スプリング27を収容し第1下パンチ23を下位置制限する下バッキングプレート28と、有頂円筒体1の円筒部4の下半部4bの外周面に外周から当接する第1ダイ26とを備えている。
【0018】
第1上金型22は、有頂円筒体1の頂面部2の上面を上方から押し込む第1上パンチ24と、第1上パンチ24を軸方向上下動自在に保持し下位置制限する第1上パンチホルダ29と、第1上パンチ24を下方に押し付ける上スプリング30と、上スプリング30を収容し第1上パンチ24を上位置制限する上バッキングプレート31とを備えている。
【0019】
第1ダイ26は、周方向に4分割されており、縮径位置において各内面26aが接続された円筒面を構成し、かつ上面26bが接続された平面を構成し、それぞれの分割体が半径方向に図示しない駆動手段によって進退動し、拡径位置において内側に有頂円筒体1の円筒部4の下半部4bを導入し、縮径位置においてその下半部4bを周囲から押え付けるようになっている。
【0020】
第1上パンチ24は、下端面24aが、有頂円筒体1の頂面部2の直径より小さな外径と頂面部2のボス部3の直径より少し大きな内径とを持ったリング面状となっており、外周面24bが上向きに少し拡がった円錐面となっていて、この円錐面の頂角Aは60°程度である。
【0021】
次に第1工程のプレス成形の手順を説明する。
【0022】
先ず、図2に示すように、有頂円筒体1を第1下パンチ23に被せるようにセットし、第1ダイ26を縮径位置にして、有頂円筒体1の円筒部4の下端面4cを下パンチホルダ25の上面25aに当接させた状態で、円筒部4の下半部4bの内外面を挟持させて固定する。
【0023】
第1上金型22を下降させていくと、図2に示すように、先ず第1上パンチ24の下端面24aが有頂円筒体1の頂面部2の上面に当接して、頂面部2の上面に第1上パンチ24の荷重が印加され、その反動で第1上パンチ24が下制限位置から相対的に持ち上げられ、次いで第1上パンチ24が上制限位置まで相対的に持ち上げられて上バッキングプレート31に接触すると、図3に示すように、第1上パンチ24が上バッキングプレート31と共に強制的に押し下げられ、頂面部2を下スプリング27による挟持力で挟持したまま頂面部2を下方に押し下げる。このとき有頂円筒体1の円筒部4の内面、円筒部4の下半部4bの外周面および円筒部4の下端面4cが束縛されており、かつ円筒部4の上半部4aの外周面が周囲に開放されているため、この円筒部4の上半部4aが、上からの圧縮力に屈して周囲へ膨らみ、その内側に上方から押し込まれてくる頂面部2と第1上パンチ24の外周面24bとによって周囲に押出され、上方周囲の空間に張出し折曲げられる。こうして、図4に示すように、図10に示すような環状の薄肉突起部61aを有する下パンチ61等を用いることなく、頂面部13の周縁13aに、上方周囲に張出し折曲げられ二重になった張出部11が形成されたワーク5が得られる。
【0024】
(第2工程)
第2工程の金型は、図5に示すように、第2下金型35と、第2下金型35に対向して上下動する第2上金型36とからなる。
【0025】
第2下金型35は、上面37aでワーク5の頂面部2の下面を受けかつ外周面37bでワーク5の円筒部10の内面を受ける第2下パンチ37と、第2下パンチ37を収容する下パンチホルダ39と、第2下パンチ37を固定する下バッキングプレート40と、ワーク5の円筒部10の外周面に外周から当接しかつ上面41bでワーク5の張出部11の下面を受ける第2ダイ41とを備えている。
【0026】
第2上金型36は、ワーク5の頂面部2の上面を上方から押え付ける第4パンチ42と、第4上パンチ42を内嵌してワーク5の張出部11の上面を上方から押え付ける第2上パンチ38と、第4上パンチ42を軸方向上下動自在に保持し下位置制限しかつ第2上パンチ38を支持する上バッキングプレート43と、第4上パンチ42を下方に押し付けるスプリング44と、スプリング44を収容するスプリングホルダ45とを備えている。
【0027】
第2ダイ41は、周方向に4分割されており、縮径位置において各内面41aが接続された円筒面を構成し、かつ上面41bが上に拡がり接続された頂角120°程度円錐面を構成し、それぞれの分割体が半径方向に図示しない駆動手段によって進退動し、拡径位置において内側にワーク5の円筒部10を導入し、縮径位置においてその円筒部10を周囲から押え付け、張出部11を上面41bの円錐面に受けるようになっている。第2上パンチ38は、その下面38aが上に拡がった円錐面となっており、その頂角は第2ダイ41の上面41bの円錐面の頂角と同程度である。
【0028】
次に第2工程のプレス成形の手順を説明する。
【0029】
先ず、図5に示すように、ワーク5を第2下パンチ37に被せるようにセットし、ワーク5の頂面部2の下面が第2下パンチ37の上面に当接している状態で、第2ダイ41を縮径位置にして、ワーク5の円筒部10の内外面を挟持させて固定する。
【0030】
第2上金型36を下降させていくと、先ず第4上パンチ42の下端面がワーク5の頂面部2の上面に当接して、第4上パンチ42が相対的に持ち上げられ、頂面部2に第4上パンチ42の荷重と上スプリング44のバネ力とが印加されて頂面部2が保持される。次いで第2上パンチ38が上バッキングプレート43と共に押し下げられ、この第2上パンチ38の下面38aの円錐面がワーク5の張出部11を上方から押え付けると、この張出部11は第2上パンチ38の下面38aの円錐面に沿うように周囲に押拡げられる、これによって、図6に示すように、更に周囲に押拡げられた張出部12が形成されたワーク6が得られる。
【0031】
(第3工程)
第3工程の金型は、図7に示すように、第3下金型50と、第3下金型50に対向して上下動する第3上金型51とからなる。
【0032】
第3下金型50は、上面52aでワーク6の頂面部2の下面を受けかつ外周面52bでワーク6の円筒部10の内面を受ける第3下パンチ52と、第3下パンチ52を収容する下パンチホルダ54と、第3下パンチ52を固定する下バッキングプレート55と、ワーク6の円筒部10の外周面に外周から当接しかつ上面56bでワーク6の張出部12の下面を受ける第3ダイ56とを備えている。
【0033】
第3上金型51は、ワーク6の頂面部2の上面を上方から押え付ける第5上パンチ57と、第5上パンチ57を内嵌してワーク6の張出部12の上面を上方から押え付ける第3上パンチ53と、第5上パンチ57を軸方向上下動自在に保持し下位置制限しかつ第3上パンチ53を支持する上バッキングプレート58と、第5上パンチ57を下方に押し付けるスプリング59と、スプリング59を収容するスプリングホルダ60とを備えている。
【0034】
第3ダイ56は、周方向に4分割されており、縮径位置において各内面56aが接続された円筒面を構成し、かつ上面56bが接続された平面を構成し、それぞれの分割体が半径方向に図示しない駆動手段によって進退動し、拡径位置において内側にワーク6の円筒部10を導入し、縮径位置においてその円筒部10を周囲から押え付け、張出部12を上面56bの平面に受けるようになっている。
【0035】
第3上パンチ53の下面53aは平面となっている。
【0036】
次に第3工程のプレス成形の手順を説明する。
【0037】
先ず、図7に示すように、ワーク6を第3下パンチ52に被せるようにセットし、ワーク6の頂面部2の下面が第3下パンチ52の上面に当接している状態で、第3ダイ56を縮径位置にして、ワーク6の円筒部10の内外面を挟持させて固定する。
【0038】
第3上金型51を下降させていくと、先ず第5上パンチ57の下端面がワーク6の頂面部2の上面に当接して、第5上パンチ57が相対的に持ち上げられ、頂面部2に第5上パンチ57の荷重と上スプリング59のバネ力とが印加されて頂面部2が保持される。次いで第3上パンチ53が上バッキングプレート58と共に押し下げられ、この第3上パンチ53の下面53aがワーク6の張出部12を上方から押え付けると、この張出部12は第3上パンチ53の下面53aと第3ダイ56の上面56bとの間で圧潰され、厚みがその部分の肉厚のほぼ2倍で上下に水平面を有する鍔部8が形成される。以上によって、図8に示すように、周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられた鍔部8が形成された二重折曲鍔付き円筒体7が得られる。
【0039】
上記実施形態では、モータのロータフレームの製造方法に関して述べたが、本発明はこれに限定されず、二重折曲鍔付き円筒体を一体成形で得る製造方法に適用できる。また、二重折曲鍔付き円筒体の頂面部を上方として述べたが、各工程における成形前後の円筒体およびこれに対応するプレス金型等の上下の配置が逆でもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明の二重折曲鍔付き円筒体の製造方法によれば、環状の薄肉突起部を有する下パンチ等を用いることなく、上方周囲に張出し折曲げられ二重になった張出部をプレス成形にて安定して形成できる。それ以降は、この張出部を周囲に押拡げ、この周囲に押拡げられた張出部を上下から圧潰して、周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられた鍔部を形成することができるので、二重折曲鍔付き円筒体を一体成形で精度よく得ることができる。従って、ロータマグネットを収容する円筒部と、円筒部の上端に形成されディスクを調芯する部材を保持するボス部を中心に備えた頂面部と、頂面部の周縁に周囲に形成されディスクを面受けする鍔部とを備えたロータフレーム等の二重折曲鍔付き円筒体を一体成形で精度よく低コストでしかも安定して生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】有頂円筒体の一例を示す図で、(a)は平面図を、(b)は正面断面図をそれぞれ示す。
【図2】本発明の二重折曲鍔付き円筒体の製造方法の一実施形態の第1工程のプレス成形前を示す概略断面図。
【図3】本発明の二重折曲鍔付き円筒体の製造方法の一実施形態の第1工程のプレス成形後を示す概略断面図。
【図4】前記の第1工程によって張出部が形成されたワークを示す図で、(a)は平面図を、(b)は正面断面図をそれぞれ示す。
【図5】本発明の二重折曲鍔付き円筒体の製造方法の一実施形態の第2工程を示す概略断面図。
【図6】前記の第2工程によって張出部が周囲に押拡げられたワークを示す図で、(a)は平面図を、(b)は正面断面図をそれぞれ示す。
【図7】本発明の二重折曲鍔付き円筒体の製造方法の一実施形態の第3工程を示す概略断面図。
【図8】本発明によって得られた二重折曲鍔付き円筒体の一例を示す図で、(a)は平面図を、(b)は正面断面図をそれぞれ示す。
【図9】前記の二重折曲鍔付き円筒体から得られたロータフレームの一例を示す斜視図。
【図10】張出部の形成方法の検討例を示す概略断面図。
【図11】前記の張出部の形成方法によって張出部が形成されたワークの一例を示す正面断面図。
【図12】前記のワークから得られた二重折曲鍔付き円筒体を示す正面断面図。
【図13】従来のロータフレームの一例を示す正面断面図。
【符号の説明】
1 有頂円筒体
2 頂面部
2a 頂面部の周縁
4 有頂円筒体の円筒部
4a 円筒部の上半部
4b 円筒部の下半部
4c 円筒部の下端面
8 鍔部
11 上方周囲に張出し折曲げられ二重になった張出部
12 周囲に押拡げられた張出部
25a 下バッキングプレートの上面(当接面)
38a 第2上パンチの下面(円錐面)
Claims (2)
- 薄肉の有頂円筒体の頂面部の周縁に、周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられた鍔部をプレス成形にて形成する二重折曲鍔付き円筒体の製造方法であって、
前記有頂円筒体の円筒部の下半部をその内外面側から挟持しかつ下端面を当接面に当接し、前記頂面部をその上下から挟持しながら前記下半部側に相対的に移動させて、前記円筒部の上半部を上方周囲に張出させて、上方周囲に張出し折曲げられ二重になった張出部を形成する第1工程と、
この張出部をその上面に上向きに拡がった円錐面を押付けて周囲に押拡げる第2工程と、
この周囲に押拡げられた張出部を上下から圧潰して、周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられた鍔部を形成する第3工程とからなることを特徴とする二重折曲鍔付き円筒体の製造方法。 - 二重折曲鍔付き円筒体が、ロータマグネットを収容する円筒部と、円筒部の上端に形成されディスクを調芯する部材を保持するボス部を中心に備えた頂面部と、頂面部の周縁に周囲に張出し折曲げられて二重に重ねられるように形成されディスクを面受けする鍔部とを備えたロータフレームである請求項1記載の二重折曲鍔付き円筒体の製造方法。
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