JPH01221425A - ポリシアノアリールエーテルおよびその製造法 - Google Patents

ポリシアノアリールエーテルおよびその製造法

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JPH01221425A
JPH01221425A JP4637988A JP4637988A JPH01221425A JP H01221425 A JPH01221425 A JP H01221425A JP 4637988 A JP4637988 A JP 4637988A JP 4637988 A JP4637988 A JP 4637988A JP H01221425 A JPH01221425 A JP H01221425A
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JP
Japan
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alkali metal
catechol
polymer
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polycyanoaryl
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JP4637988A
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Shigeru Matsuo
茂 松尾
Naoto Yamukai
矢向 直人
Chikafumi Kayano
茅野 慎史
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本願発明は、ポリシアノアリールエーテルおよびポリシ
アノアリールエーテルの製造法に関し、さらに詳しくは
、耐熱性に優れ、殊に、ガラス転移温度(Tg)、融点
(TI)および熱分解開始温度(Td)か高く,また結
晶化速度か速く、しかも機械的強度等にも優れたエンシ
ニアリンク樹脂てある新規な構造を有するポリシアノア
リールエーテルおよび前記の優れた特性を有するポリシ
アノアリールエーテルを、容易にかつ効率よく得ること
のてきる実用上有利なポリシアノアリールエーテルの製
造法に関するものである。
[従来の技術および発明か解決使用とする課題]近年、
いわゆるエンジニアリンク樹脂として、様々な化学構造
を有するものか、種々の産業分野て用いられているか、
これらは前記産業分野て要求される高度の要求を充分に
満たしているとは言えず、さらに新しい材料、特に耐熱
性に著しく優れたスーパーエンジニアリンク樹脂の出現
か要請されている。
このエンジニアリンク樹脂の一つとして、ポリシアノア
リールエーテルかあり、たとえは、次式て示される繰り
返し単位からなるポリマー、あるいは、次式 て示される繰り返し単位からなるポリマーなと種々の構
造のものか提案されている(特開昭47−14270号
公報、特開昭59−206433月公報、特開昭61.
−162523号公報、特開昭62−223226号公
報なと)。
しかしなから、これら従来のポリシアノアリールエーテ
ルは、その化学構造などに基づいて、それぞれ−長−短
を有している。
たとええば、特開昭47−14270号公報、特開昭5
9−206433号公報、特開昭61.−16252:
1号公報に記載されているポリマーは、機械的強度、耐
熱性には優れてはいるもののいずれも結晶化速度か遅い
などの難点を有しており、また、特開昭62−2232
25号公報に記載されているポリマーは、ガラス転移温
度か低く、耐熱性か充分とは言えないという問題点を有
している。
したかって、従来のポリシアノアリールエーテルは、一
般に機械的強度に優れるという長所を有しているものの
、十分な耐熱性を有し、がっ高いガラス転移温度と言う
厳しい要請には応えられないという課題を有していた。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであ
る。
すなわち、本願請求項1に記載の発明の目的は、前記課
題を解決し、機械的強度に優れ、耐熱性が1−分に高く
、特にガラス転移温度か高く、しかも結晶速度か充分に
速いなどの優れた特性を備えたエンジニアリンク樹脂で
ある新規な構造を有するポリシアノアリールエーテルを
提供することにある。
、また、本願請求項3に記載の発明の目的は、上記の優
れた特性を有するところの本願請求項1に記載の発明の
ポリシアノアリールエーテルを、工業的に入手か容易な
製造原料を用いて、容易にかつ効率よく、しかも経済的
に得ることのできる実用上著しく有利なポリシアノアリ
ールエーテルの製造法を提供することにある。
[前記課題を解決するだめの手段および作用]本発明者
らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果
、特定の新規な化学構造の繰り返し単位を有し、かつ、
特定の値以−にの還元粘度を有するポリシアノアリール
エーテル(単独重合体および共重合体)か、機械的強度
に優れ、特にガラス転移温度か高く、また融点および熱
分解開始温度か高い等の優れた特性を有する高耐熱エン
4シニアリンク樹脂であることを見出し、この知見に基
づいて本願請求項1に記載の発明を完成するに至り、ま
た、前記ポリシアノアリールエーテル(単独重合体およ
び共重合体)を実用上有利に製造する方法について種々
研究を重ねた結果、シハロヘンソニトリルとカテコール
、あるいはシハロヘンンニトリルとカテコールと特定の
二価フェノール類とを、アルカリ金属化合物の存在下に
、特定の溶媒中て縮合重合する方法か、所望のポリマー
を容易にかつ効率よく、しかも経済的に製造することか
てきる実用」二著しく有利な製造法であることを見出し
、この知見に基づいて本願請求項2に記載の発明を完成
するに至った。
すなわち、本願請求項1に記載の発明は、次の(I) で表わされる繰り返し単位を有し、p−クロロフェニル
エーテルを溶媒とする濃度0.2g/d文の溶液の60
°Cにおける還元粘度[ηsp/C]か、0.2dl/
g以」二であることを特徴とするポリシアノアリールニ
ーデルてあり、 本願請求項2に記載の発明は、次の式 (たたし、式中のXは、ハロゲン原子を表し、2個のX
は互いに同一てあっても相違していてもよい。) て表わされるシハロベンソニ1ヘリルとカテコールとを
、アルカリ金属化合物の存在下に、中性極性溶媒中て反
応させることを特徴とする請求lに記載のポリシアノア
リールエーテルの製造法である。
本願請求項1において、ポリシアノアリールエーテルは
、前記式(I)て表わされる繰り返し単位を有するポリ
マーてあり、前記ポリマー式(I)て表される繰り返し
単位からなる単独重合体[以下、これをホ干ポリマー(
a)と略記する。]てあってもよく、互いに異なる種類
のN 式 (1)で表される繰り返し単位からなる共重合体[以下
、これを、コポリマー(b)と略記する。]てあっても
よく、あるいは前記式(I)て表される繰り返し単位の
うちの少なくとも1種と、次式%式% {たたし、R1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基
またはフェニル基を表わし、R2は水素原子、ハロゲン
原子または炭素数1〜4のアルキル基を表わす。} を表わす。) て表される繰り返し単位のうちの、少なくとも1種とか
らなる共重合体「以下、これをコポリマー(c)と略記
する。]てあってもよく、あるいは、これらのうちの2
種以コニの任意の割合の混合物てあってもよい。
たたし、前記コボリマ−(C)においては、前記式(I
[I)で表される繰り返し単位の割合か、50モル%以
下、好ましくは30モル%1.、I下であるのか望まし
い。
と1うのは、前記式(I)で表される繰り返し単位の割
合か50モル%未満てあると、ガラス転移温度か十分に
高い値とならなかったり、耐熱性か不十分てあったり、
結晶化速度が遅くなる場合かあ墨からてある。
本願請求項lおよび3の発明において、前記式N I すなわち、本願請求項1の発明において、前記式(I)
て表される繰り返し単位の中ても、次の式 て表される繰り返し単位および次の式 て表される繰り返し、単位もしくは次の式て表される繰
り返し単位などか好ましく、特に。
前記(I a)で表される繰り返し単位か好ましい。
本願請求項1の発明において前記式(m)中の−A r
−基か、ナフチレン基 具体例として、たとえば、1,5−ナフチレン基、1,
6−ナフチレン基、■、7−ナフチレン基、2.6−ナ
フチレン基、2,7−ナフチレン基などを挙げることか
てきる。これらの中でも特に2.7−ナフチレン基等が
好ましい。
本願請求項1の発明において、前記ポリシアノアリール
エーテルは、p−クロロフェノールを溶媒とする濃度0
.2g/dlの溶液の60’Cにおける還元粘度[ηs
p/C]か、0.2du /g以上、特に0.:I 〜
1.5  dungの範囲内にあるものか好ましい。
この還元粘度か、0.2dM /g未満であると、ポリ
マーの機械的強度か低くなったり、あるいは耐熱性か不
十分となる。一方、この還元粘度か、あまり高いと成形
性か低下することかある。
本願請求項1の発明に係る前記各種のポリシアノアリー
ルエーテルは、一種単独で使用することもてきるし、あ
るいは二種以上をボリマーフレン1へ等として併用する
こともてきるし、また所望により、公知の改質剤などの
各種の添加剤や他のポリマーを配合して使用することも
てきる。
本願請求項1の発明における前記ポリシアノアリールニ
ーデルは、公知の成形方法等、たとえば押出し成形法や
射出成形法などの方法等を用いて、所望の形状に成形加
工することかてきる。
本願請求項1の発明におけるポリシアノアリールエーテ
ルは、特にガラス転移温度か高く、また融点および熱分
解開始温度も高く、耐熱性に優れ、結晶化速度か充分に
速く、しかも機械的強度等にも優れた実用上著しく有利
なエンジニアリンク樹脂である。なお、」二記ガラス転
移温度および熱分解開始温度は、典型的には、それぞれ
たとえば159°C伺近、345°C伺近および471
°C付近にも達することかある。
本願請求項1の発明に係るポリシアノアリールニーデル
は、上記の如きバランスの良い優れた特性を有するポリ
マーてあり、たとえばFRP用素材を使用する機械分野
、電気・電子分野をはじめとする広範囲の分野における
素材として好適に利用される。
本願請求項1の発明のポリシアノアリールエーテルは、
各種の方法により製造することかできるか、特に、本願
請求項3および4の発明の方法によって好適に製造する
ことかてきる。
本願請求項3の発明において、前記式(II)て表され
るジハロベンゾニトリルの具体的例としては、たとえば
2,6−シフルオロペンゾニトリル、2,6−シクロロ
ベンゾニ1〜リル、2−フルオロ−6−クロロベンゾニ
トリル、2−クロロ−6−フルオロベンンニ1〜リル、
2,4−シクロロベンゾニ1ヘリル、2,4−シフルオ
ロヘンゾニトリルを挙げることかできるか、特に2,6
−シフルオロペンゾニトリル、2.6−シクロ口ベンン
ニ)〜リル等が好ましい。
なお、これらのジハロベンツニトリルは、一種単独で使
用してもよいし、あるいは、二種以上を(Jl用しても
よい。
請求項2に記載の発明においては、前記フェノールフタ
レイン類と共に、式 %式%() て表わされる二価フェノール類を併用することかできる
前記式(IV)て表される二価フェノール類の具体例と
しては、たとえば、ハイドロキノン、レゾルシン、4.
4′−シヒ1〜ロキシヒフェニル、2.2−ビス(4〜
ヒ1〜口キシフェニル)プロパン、2,2−ヒス(3−
クロロ−4−ヒ1へロキシフェニル)プロパン、■−フ
ェニルー1.1−ヒス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、1,1−ジフェニル−1,1−ヒス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、1.1−ビス(4−ヒ1〜口キシ
フェニル)メタン、3,3−ヒス(4−ヒ1〜口キシフ
ェニル)ペンタン、1,4−シヒ1〜ロキシナフタレン
、2,6−シヒトロキシナフタレン、2.7−シヒトロ
キシナフタレン、ヒス(4−ヒ1〜口キシフェニル)ス
ルホン、4,4−シヒトロキシヘンンフェノン、ヒス(
4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒトロ
キシフェニル)スルフィト等を挙げることかてきる。
なおこれらの二価フェノール類は、二種単独て使用して
もよく、あるいは二種以上を混合物等として併用しても
よい。
本願請求項2の発明において使用される前記アルカリ金
属化合物としては、カテコールあるいはカテコールと共
に使用する前記二価フェノール類をアルカリ金属塩にす
ることかてきるものであれば特に制限か無く、通常、ア
ルカリ金属炭酸塩、および/またはアルカリ金属重度酸
塩を使用することかできる。
前記アルカリ金属炭酸塩としては、たとえば、炭酸リチ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム
および炭酸セシウム等を挙げることかてきる。これらの
中ても、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムか好ましく
、特に炭酸ナトリウムか好ましい。
前記アルカリ金属重度酸塩としては、たとえば、炭酸水
素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸水素ルビジウムおよび炭酸水素セシウム等を挙げる
ことかてきる。これらの中ても、炭酸水素すl−リウム
および炭酸水素カリウムか好ましく、特に炭酸水素ナト
リウムか好ましい。
前記各種のアルカリ金属炭酸塩およびアルカリ金属重度
酸塩は、無水物であるのか好ましいか、所望により、水
和物、濃厚水溶液などの水分を含有する形て使用するこ
ともてきる。なお、反応系に添加される水分および反応
によって生じる水は、縮合重合反応中あるいはこれに先
かけて反応系から適宜に除去することか望ましい。
なお、前記アルカリ金属化合物は、一種単独で使用して
もよく、あるいは二種以上を併用してもよい。
本願請求項2の発明における前記中性極性溶媒としては
、公知のものを使用することかでき、具体的には、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル
ピロリドン、シメチルスルポキシト、スルホラン、ジフ
ェニルスルホン等を好適に使用することかできる。これ
らの中でも特にN−メチルピロリドン等が好ましい。
なお、これらの中性極性溶媒は、一種単独て使用しても
よく、二種以上を混合溶媒等として併用してもよく、あ
るいは、他の不活性溶媒、特に反応系から水分を共沸除
去することかてきるベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族系溶媒と共に混合溶媒として使用することもてき
る。
本願請求項2の発明において前記ホモポリマー(a)お
よびコポリマー(b)は、次の■ 原料モノマーの一方
として、前記各種のジハロベンゾニトリルのうちのいず
れか一種または任意の二種以上を用い、原料千ツマ−の
他の一方として、カテコールを用いて、これらを前記ア
ルカリ金属化合物たとえばアルカリ金属炭酸塩および/
またはアルカリ金属型Yl−m塩の存在下に、前記中性
極性溶媒中て加熱することにより、縮合重合させる方法
等によって好適に合成することかできる。
なお、」−2■の変法として、次の ■ 前記■において、カテコールの一部とアルカリ金属
化合物たとえばアルカリ金属炭酸塩および/またはアル
カリ金属重度酸塩の一部とを、カテコールのアルカリ金
属塩によって代用する方法、 ■ 前記■の方法において、カテコールの全部とアルカ
リ金属炭酸塩および/またはアルカリ金属重炭酸用の一
部または全部とをカテコールのアルカリ金属塩によって
代用する方法、 なども採用することかできる。
また本願請求項2の発明において、前記コポリマー(C
)は、次の (i)  前記■の方法において、カテコールに代えて
、カテコールと前記式(IT)で表される二価フェノー
ル類のうちのいずれか一種または二種以上とを混合物等
として用いる方法などにより好適に合成することかてき
る。
なお、(i)の変法として、次の (ii)  (i)の方法において、■カテコールの一
部または全部とアルカリ金属化合物たとえばアルカリ金
属炭酸塩および/またはアルカリ金属重度酸塩の一部と
をカテコールのアルカリ金属塩によって代用するか、あ
るいは、■前記二価フェノール類の一部または全部とア
ルカリ金属化合物たとえはアルカリ金属炭酸塩および/
またはアルカリ金属重炭酸塩の一部を前記二価フェノー
ルのアルカリ金属塩によって代用するか、あるいは、」
−記■と■とを同時に行う方法、 (iii)  前記(i)の方法において、カテコール
の全部と前記二価フェノールの全部とアルカリ金属化合
物たとえばアルカリ金属炭酸塩および/またはアルカリ
金属重炭酸塩の全部とを、カテコールのアルカリ金属塩
と前記二価フェノールのアルカリ金属塩とによって代用
する方法 なども採用することかてきる。
前記■の方法において前記ジハロベンゾニトリル(A)
とカテコール(B)との使用割合としては、特に制限は
ないか、使用するフェノールフタレイン類1モル当り、
使用するジハロベンゾニトリルの合計を通常0.98〜
1.02モル、好ましくは1.00〜] 、 [1]千
ルの範囲内とするのか好適である。
また、前記■の方法において、前記アルカリ金属炭酸塩
(C1)および/またはアルカリ金属重炭酸m (C2
)の使用割合としては、特に制限はないか使用するカテ
コール1当量当り、」−2((:1)Ji分と(C2)
成分の合計か、通常1.00〜1.30当量、好ましく
は1.05〜1.20当量の範囲内とするのが好適であ
る。
前記(i)の方法においてカテコール(B)と前記(I
V)式て表される二価フェノール類(D)の使用量は、
得られるコポリマー中の前記(I)式で表される繰り返
し単位([1−I)と前記(II)式て表される繰り返
し単位(u−n)との割合か(II−I)と (U−1
1)との合計モル量を1’00モル%としたときに前記
(IJ−I)か50モル%以上、好ましくは70モル%
以下となる割合に設定するのか好ましい。
前記(1)の方法において、前記ジハロベンゾニトリル
(A)と、前記カテコール(B)と前記二価フェノール
類(D)との合計量の使用割合としては、特に制限はな
いか、使用するカテコール(B)と二価フェノール類(
D)の合スー1量[(B) +(C) 11モル当す、
使用するシハロベンンニトリル(A)を通常【j98〜
1.02モル、好ましくは100〜1.旧モルの範囲内
とするのか好適である。
前記(1)の方法において前記アルカリ金属炭酸用(C
1)および/またはアルカリ金属重度酸塩(C2)の使
用割合としては特に制限はないか、使用するカテコール
(B)と前記二価フェノール類(D)の合iH量1当量
当り、−」二足(C,)成分と(Cの成分の合計量か、
通常1.00〜1.30当量、好ましくは1.05〜1
.20当量の範囲内とするのか好適である。
前記■および(i)の方法において、中性極性溶媒の使
用割合としては、使用する千ツマ一種類、割合、反応条
件などによって異なるので一様に規定することかてきな
いか、金子ツマー濃度かたとえは、通常0.3〜1.5
モル/文程度の範囲内となる割合て使用するのか好適で
ある。
前記■、■、(l])または(iii)の方法を用いる
場合には、各成分の使用割合は、前記■または(i)の
方法において使用する各成分の使用割合から直ちに決定
することかてきるので、その説明を省略する。
本願請求項2の発明において、前記反応を行うに際して
、前記各成分の混合の順序、方法には特に制限はなく、
各成分を同時に混合して反応を行なっても良く、あるい
は段階的に混合して反応を行なっても良い。
重合方法としては、公知の溶液重合法を適用することか
できる。
重合方式としても、特に制限はなく、−段階または多段
階重合による回分方式、連続方式、半連続方式、あるい
はこれらの−・種または二コニ」二をMlみ合せた方式
を採用することもてきる。
本願請求項2の発明において、前記反応(縮合反応)を
行う温度は、通常150〜350°C1好ましくは18
0〜250°Cの範囲内とするのか好適である。
前記縮合反応を行うに際しての反応時間は、使用するモ
ノマーやアルカリ金属化合物の種類、使用割合、反応温
度などにより異なるので一様に規定することかてきない
か、通常0.5〜IO時間、好ましくは2〜5時間の範
囲内とするのか適当である。
反応圧力としては、特に制限はなく、減圧下、常圧ド、
あるいは加圧下のいずれも可能であるか通常は、減圧下
から畠圧伺近て行うのか好適である。
反応雰囲気としては、通常、窒素、アルゴン、ヘリウム
等の不活性気流下、あるいは減圧排気下なとの不活性雰
囲気下とするのか好適である。
以」二のようにして、前記ホモポリマー(a)、コポリ
マー(b)、コポリマー(C)を合成することかてきる
。縮合重合反応後、合成されたポリマーは、公知の後処
理により、生成混合物から分離し、洗浄等の精製操作を
適宜に施したのち、所望の純度のポリシアノアリールエ
ーテル単独重合体または共重合体として得ることかてき
る。
本願請求項2に記載の方法は、工業的に入手か容易で安
価な製造原料を用いて、本願請求項1の発明のポリシア
ノアリールエーテルすなわち前記の如き優れた特性を有
するエンジニアリンク樹脂を、容易にかつ効率よく、し
かも経済的に得ることかてきる実用上著しく優れたポリ
シアノアリールエーテルの製造法である。
[実施例] (実施例1) アルゴンガス吹き込み管、攪拌装置、および1ヘルエン
を満たしたディーシスタルクトラップ熱電対を備えた内
容積300m文のセバラフルフラスコに、2,6−シフ
ルオロヘンゾニトリル13.91g(0,1モル)と、
カテコールIO,90g (0,099モル)、炭酸ナ
トリウム]2.19g (0,115モル)、N−メチ
ルピロリ1ヘン100 mlを投入し、アルゴンガスを
吹き込み、攪拌しなから、室温から40分て200°C
に昇温した。
y温後、トルエン3m文を入れ、共沸蒸留により30分
間脱水を行なった。
次にトルエンを抜き取り、温度200°Cの状態てさら
に3時間加熱しなから攪拌下に反応を行なった。
反応生成物を冷却した後、重合体をメタノール中で析出
させ、ワーニンク社製のフレンターで粉砕し、水1文て
3回、メタノール1文て1回ずつ洗浄し、乾燥すること
によりポリマーの粉末を得た。
このポリマーの収量は、20.4 g (収率98%)
てあり、そのガラス転移温度は169°Cてあり、融点
は345°Cてあり、熱分解開始温度(空気中ての5%
重量減少温度)は479°Cてあった。
また。このポリマーの、p−クロロフェノールを溶媒と
する濃度0.2g/d文の溶液の60°Cにおける還元
粘度(ηsp/c)は0.45 d文/gであった。
このポリマーの赤外分光分析を行なったところ、第1図
に示すように、2250cm−’にニトリル、1240
cm−’にエーテル結合に基〈吸収か認められ、このポ
リマーは、下記の繰り返し単位からなる構造な右するこ
とか確認された。
(I  d) 次にこのポリマーを400°Cてプレスしてフィルムに
し、これにライターの炎を10秒間あてて離したところ
、火はずくに消え溶融滴rもながった。
(実施例2) 2.6−シクロロヘンンニトリル19.57 g (f
l、1414(: ル) 、力y コ−ル9.28g 
(0,084−fニル)、4.4′−ビフェノール2T
0.416g (0,056モル)、炭酸ナトリウム1
7.806g (0,168モル)およびN−メチルピ
ロリドン100m文を用いた他は前記実施例1と同様に
実施した。
得られた共重合体の収量は33.0g (収率98%)
てあり、そのガラス転移温度は189°Cてあり、熱分
解′開始温度は490°Cてあった。
また、このポリマーの還元粘度は0.8] d文/g(
60°C,p−’7’007エ/−ル、0.2g/r3
.Q、) テあった。
なお、このポリマーの赤外分光分析を行ったところ、2
250cm−’にニトリル、+240c11− ’にエ
ーテル結合に基づく吸収か認められ、このポリマーは前
記式(I d)て表わされる繰返し単位の他に次の繰り
返し単位 の構造を有することか確認された。
次にこのポリマーを400°Cてプレスしてフィルムに
し、これにライターの炎を10秒間あてて離したところ
、火はすぐに消え溶融滴下もなかった。
(実施例3) 2.6−シクロロヘンソニトリル19.67 g (f
l、1414モル)、カテコール9.25g (0,0
84モル)、ハイドロキノン6.17g (0,056
モル)、炭酸すIヘリウム]7.805g (0,16
8モル)およびN−メチルピロリドン100m lを用
いた他は前記実施例1と同様に実施した。
得られた共重合体の収量は28.3g (収率96%)
であり、そのガラス転移温度は177°Cてあり、熱分
解開始温度は495°Cてあった。
また、このポリマーの還元粘度は0.57 dl/g(
50℃、p−クロロフェノール、0.2g/d文)てあ
った。
なお、このポリマーの赤外分光分析を行ったところ、2
250cm−’にニトリル、1240cm−’にエーテ
ル結合に基づく吸収か認められ、このポリマーは前記式
(I d)で表わされる繰返し単位の他に次の繰り返し
単位 の構造を有することか確認された。
次にこのポリマーを400°Cてプレスしてフィルムに
し、これにライターの炎を10秒間あてて離したところ
、火はすぐに消え溶融滴下もなかった。
[発明の効果] 本願請求項1の発明によると、機械的特性に優れ、耐熱
性(融点および熱分解温度)に優れ、従来のポリシアノ
アリールエーテルと比べて特にカラス転移温度高く、か
つ結晶化速度か速いなどのバランスの良い特性を有する
エンジニアリンク樹脂である新規な化学構造を有するポ
リシアノアリールエーテルを提供することかてき、また
、本願請求項2の発明によると、」−記の優れた特性な
イ1するポリシアノアリールエーテルを、工業的に人手
か容易てかつ安価な製造材料を用いて、容易にかつ効率
よくしかも経済的に得ることかてきる実用十−名しく有
利なポリシアノアリールエーテルの製造法を提供するこ
とかてき、これらの工業的価値は極めて犬である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1て得られたポリシアノアリールエーテ
ルの赤外分光分析結果を示ずIRチャート図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で表わされる繰り返し単位を有し、p−クロロフェニル
    エーテルを溶媒とする濃度0.2g/dlの溶液の60
    ℃における還元粘度[ηsp/C]が、0.2dl/g
    以上であることを特徴とするポリシアノアリールエーテ
    ル。
  2. (2)次の式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (ただし、式中のXは、ハロゲン原子を表し、2個のX
    は互いに同一であっても相違していてもよい。) で表わされるジハロベンゾニトリルとカテコールとを、
    アルカリ金属化合物の存在下に、中性極性溶媒中で反応
    させることを特徴とする前記請求項1に記載のポリシア
    ノアリールエーテルの製造法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60179424A (ja) * 1984-02-27 1985-09-13 Idemitsu Kosan Co Ltd シアンアリ−ルオキシ系重合体の製造方法
JPS62212430A (ja) * 1986-03-12 1987-09-18 Idemitsu Kosan Co Ltd ポリシアノアリ−ルエ−テルの精製法

Patent Citations (2)

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