JPH01219139A - 耐糸錆性に優れた焼付塗装用アルミニウム合金 - Google Patents

耐糸錆性に優れた焼付塗装用アルミニウム合金

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JPH01219139A
JPH01219139A JP4387088A JP4387088A JPH01219139A JP H01219139 A JPH01219139 A JP H01219139A JP 4387088 A JP4387088 A JP 4387088A JP 4387088 A JP4387088 A JP 4387088A JP H01219139 A JPH01219139 A JP H01219139A
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光雄 日野
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詔司 古賀
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一徳 小林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は焼付塗装用アルミニウム合金に係り、より詳細
には、自動車ボディパネルや家電製品のケース類などで
成形加工後、焼付塗装が行われる製品に適し、厳しい腐
食環境下でも優れた耐糸錆性を有する焼付塗装用アルミ
ニウム合金に関するものである。
(従来の技術及び解決しようとする課題)従来より、自
動車ボディパネルや家電製品のケース類などで成形加工
によって製造されるアルミニウム製品は、最終製品の美
観や耐食性を向上させるために成形加工後100〜25
0℃程度の温度で焼付塗装を行う場合が多いが、この焼
付塗装を行った製品は、疵等によって塗膜が僅かでも剥
離されると、腐食環境が厳しい場合には素材と塗膜の間
に糸状の腐食(いオ〕ゆる糸錆)が発生し、製品価値を
著しく損うことがある。
この糸錆の発生は、焼付塗装前の下地処理のやり方や塗
装の種類によって影響されるが、素材の種類によっても
大きく影響される。
ところで、従来、これらの焼付塗装用途に用いられてい
るアルミニウt1合金としては、自動車ボデイパネル用
では、2036(Al−Cu系)、6009.6010
(Al−Mg−5i系)、5182(Al−Mg系)な
どがあるが、耐糸錆性においては、 (劣)2036<6009句6010<5182(優)
の優劣があると云われている。
しかし乍ら、自動車材については、道路に凍結防止剤と
してCaCR,等の融雪剤を散布することが多いため、
腐食環境がますます厳しくなってきている。このような
厳しい腐食環境においては。
現在量も耐糸錆性に優れていると云われている5182
(Al−Mg系)でも不十分なことがあり、より優れた
耐糸錆性を有する材料の開発が求められている。
本発明は、か\る要請に応えるべくなされたものであっ
て、厳しい腐食環境においても優れた耐糸錆性を発揮し
得る焼付塗装用アルミニウム合金を提供することを目的
とするものである。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本発明者は、焼付塗装用途に
備えるべき特性(強度、成形加工性等)を確保しつつ優
れた耐糸錆性を付与し得るアルミニウム合金の開発に努
めた結果、特にBe添加を含めて成分組成を最適化する
ことにより可能としたものである。
すなわち、本発明は、Mg: 3 、0〜5.5%、C
u:0.2〜0.7%、 Be:O,OOO2〜0.0
1%及びCr:0.03〜0.15%を含み、更に必要
に応じてMn:0.03〜0.5%及びZr:0.03
〜0.15%のうちの少なくとも1種を含み、残部がA
l及び不可避的不純物からなることを特徴とする耐糸錆
性に優れた焼付塗装用アルミニウム合金を要旨とするも
のである。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明における化学成分の限定理由は以下の通りである
Mgは強度を付与する元素であるが、3.0%未満では
強度と伸びが低くなり、5.5%を超えると強度は高い
が、耐糸錆性や耐応力腐食割れ性が劣るようになるので
、好ましくない。したがって、Mg量は3.0〜5.5
%の範囲とする。
Cut強度を付与する元素であり、特に焼付塗装後(以
下、「ベーキング後」と称す)の強度の向上効果が大き
い。また耐応力腐食性の向上にも寄与する元素である。
しかし、0.2%未満では上記の効果がなく、0.7%
を超えると強度の向上効果も飽和し始め、耐糸錆性が著
しく劣るようになるので好ましくない。したがって、C
u量は0゜2〜0.7%の範囲とする。
Beは本発明の特徴的な添加元素であり、耐糸錆性の向
上効果が極めて大きい。しかし、0.0002%未満で
はその効果がなく、逆に0.01%を超えると耐糸錆性
の改善効果は飽和するものの、成形加工性(張出し性や
伸び)が劣る傾向にあり好ましくない。したがって、B
e量はo、o o 。
2〜0.01%の範囲とする。
Crは成形加工性と強度を向上させる元素であるが、0
.03%未満ではその効果がなく、逆に0.15%を超
えると強度の改善効果が飽和してくるものの、耐糸錆性
が劣るようになり、且つ成形加工性(張出し性及び伸び
)も劣るようになるので好ましくない。したがって、C
r量は0.03〜0.15%の範囲とする。
Mn、Zrは強度と成形性を向上させる効果のある元素
であるので、それらの少なくとも1種を適量で添加する
ことができる。しかし、Mn、Zrともそれぞれ0.0
3%未満ではそれらの効果がなく、Mnが0.5%を超
え、Zrが0.15%を超えると、成形性(張出し性及
び伸び)が劣るようになるので好ましくない。したがっ
て、添加するときは、Mn量は0.03〜0.5%、Z
rJlは0.03〜0.15%の範囲とする。
なお、不可避的不純物としてFe、Si等が含まれ得る
が、本発明の効果を損なわない限度で許容可能である。
例えば、Fe50.4%、SiS2.2%であれば、本
発明の主旨である耐糸錆性に影響を及ぼさない。
また、鋳塊の結晶粒を微細化するために、通常、Tiや
Ti+Bを添加するが、それぞれTiS2.1%、B≦
0.02%であれば、本発明の主旨である耐糸錆性に影
響を及ぼさない。
更にはZn、Ni、Na等の不純物はZn≦0.5%、
Ni≦0.1%、Na≦0.001%であ九ば本発明の
主旨である耐糸錆性に影響を及ぼさない。
次に本発明の実施例を示す。
(実施例) 第1表に示す化学成分を有するAl金合金501111
厚の鋳塊に500℃X4hrの均質化処理を施し、50
0〜280℃間で板厚5m1iまで熱間圧延をし、続い
て板厚1II11まで冷間圧延を行った。この1mm厚
のAl合金板を520℃に急速加熱し、その温度に10
秒間保持し、その後、800℃/ minの平均冷却速
度で急冷し、供試材とした。
得られた供試材について、素材の機械的性質を調べると
共に、エリクセン値(張出し性)と、素材を2%ストレ
ッチ→175℃×30分のベーキング後の耐力及び耐糸
錆性を調査した。それらの結果を第1表に併記する。
なお、糸錆試験法は以下の要領で実施した。
■試験片の作製 70mmX 150mImの試験片→脱脂→クロメート
処理(6価クロ11,150mg/m”)→リン酸亜鉛
処理→カチオン電FJ塗装(170℃X30分焼付)→
中塗(140’Cx30分)→上塗(140℃×30分
)。
■腐食試験 上記試験片にX印の疵ズを人工的に付ける(疵の総長2
80mm)−+塩水噴霧試験(JTSZ2371に準拠
、24 hr)−+湿潤試験(40℃で80〜85%の
湿度に240hr)。
(■耐糸錆性の評価 第1図に示すように、人工疵1を付けた箇所から糸錆2
が発生した場合、その糸錆の最大長さと糸錆の本数で評
価した。
【以下余白] 第1表より明らかなとおり、本発明合金はいずれも優れ
た耐糸錆性を有すると共に、成形性やベーキング後強度
にも優れている。
一方、本発明範囲外の化学成分を有する比較例はいずれ
も耐糸錆性が劣っている。特にBe無添加の場合(?J
Q17、Nα18)やBe添加量が少ない場合(NG1
2〜Nα14)、或いは適量のBe添加であってもCu
が多すぎる場合(Nα15)には耐糸錆性に劣ることが
わかる。また、Be添加量が多すぎる場合(Nα16)
は耐糸錆性は優れるものの、成形性が劣っている。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、適量のBe添加
と共に他の成分添加を適切にバランスよく調整したので
、従来材のうち耐糸錆性が優れているとされている51
82よりも顕著に優れた耐糸錆性を備えることができる
。更に焼付塗装用として備えるべき成形性、強度も優れ
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は糸錆試験法の要領並びに糸錆発生状況を説明す
る図である。 特許出願人  株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中  村   尚

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で(以下、同じ)、Mg:3.0〜5.5
    %、Cu:0.2〜0.7%、Be:0.0002〜0
    .01%及びCr:0.03〜0.15%を含み、残部
    がAl及び不可避的不純物からなることを特徴とする耐
    糸錆性に優れた焼付塗装用アルミニウム合金。
  2. (2)Mg:3.0〜5.5%、Cu:0.2〜0.7
    %、Be:0.0002〜0.01%及びCr:0.0
    3〜0.15%を含み、更にMn:0.03〜0.5%
    及びZr:0.03〜0.15%のうちの少なくとも1
    種を含み、残部がAl及び不可避的不純物からなること
    を特徴とする耐糸錆性に優れた焼付塗装用アルミニウム
    合金。
JP4387088A 1988-02-26 1988-02-26 耐糸錆性に優れた焼付塗装用アルミニウム合金 Granted JPH01219139A (ja)

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