JPS6126747A - 化学的亜鉛メツキ性に優れたアルミニウム合金材およびその製造方法 - Google Patents
化学的亜鉛メツキ性に優れたアルミニウム合金材およびその製造方法Info
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- JPS6126747A JPS6126747A JP14827384A JP14827384A JPS6126747A JP S6126747 A JPS6126747 A JP S6126747A JP 14827384 A JP14827384 A JP 14827384A JP 14827384 A JP14827384 A JP 14827384A JP S6126747 A JPS6126747 A JP S6126747A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は、化学的亜鉛メッキ性に優れた高強度アルミニ
ウム合金材及びその製造方法に係り、特にジンケート処
理用アルミニウム合金板や、亜鉛メッキを下地とし、こ
れに更に金、銀、プラチナ、クロムメッキ等の高級仕上
げメッキを施すためのアルミニウム合金材、更にはメッ
キ型の磁気ディスク材等に適したアルミニウム合金材料
とそれを製造するための方法に関するものである。
ウム合金材及びその製造方法に係り、特にジンケート処
理用アルミニウム合金板や、亜鉛メッキを下地とし、こ
れに更に金、銀、プラチナ、クロムメッキ等の高級仕上
げメッキを施すためのアルミニウム合金材、更にはメッ
キ型の磁気ディスク材等に適したアルミニウム合金材料
とそれを製造するための方法に関するものである。
背景技術
従来から、アルミニウムに対する電気メッキは、アルミ
ニウム自体の基本的性質がメッキに適さないものである
ところから、他の金属に比べて難点が多いことが認めら
れている。
ニウム自体の基本的性質がメッキに適さないものである
ところから、他の金属に比べて難点が多いことが認めら
れている。
これは、例えばアルミニウムが電気化学的に活性で、そ
の表面に強固な自然酸化皮膜が生成し易く、また合金元
素の分布等によってアルミニウム表面が化学的、電気化
学的に不均一となっているからであり、更に熱膨張係数
が大きく、それ故にアルミニウムと電気メツキ金属層と
の間に張力が作用し、剥離等を惹起し易いからであり、
更にまたメッキ液にアルミニウム自体が侵される等の性
質を有しているからである。
の表面に強固な自然酸化皮膜が生成し易く、また合金元
素の分布等によってアルミニウム表面が化学的、電気化
学的に不均一となっているからであり、更に熱膨張係数
が大きく、それ故にアルミニウムと電気メツキ金属層と
の間に張力が作用し、剥離等を惹起し易いからであり、
更にまたメッキ液にアルミニウム自体が侵される等の性
質を有しているからである。
このため、従来から、アルミニウム表面に良質な電気メ
ッキを施すには、前処理が必要とされ、そしてこの前処
理の代表的なものとして、亜鉛置換法による亜鉛メッキ
を行なう手法が採用されているのである。そして、この
亜鉛メッキにて形成されるメッキ層を下地として、その
上に目的とする電気メツキ層を形成するようにしている
。
ッキを施すには、前処理が必要とされ、そしてこの前処
理の代表的なものとして、亜鉛置換法による亜鉛メッキ
を行なう手法が採用されているのである。そして、この
亜鉛メッキにて形成されるメッキ層を下地として、その
上に目的とする電気メツキ層を形成するようにしている
。
解決課題
しかしながら、かかる従来における亜鉛置換法による亜
鉛メッキにてアルミニウム表面上に良質の下地を得るに
は、置換浴の温度、濃度、微量添加物等の厳密な管理が
必要とされており、この高度な技術管理が、アルミニウ
ム材料へのメッキを行なう上において大きなネックとな
っている。
鉛メッキにてアルミニウム表面上に良質の下地を得るに
は、置換浴の温度、濃度、微量添加物等の厳密な管理が
必要とされており、この高度な技術管理が、アルミニウ
ム材料へのメッキを行なう上において大きなネックとな
っている。
すなわち、この亜鉛置換法は、例えばＮａＯＨ５２５ｇ
／Ｉ！とＺｎ０９８ｇ／ｌを溶かした１６〜２７℃の水
溶液中に、数秒〜数分間浸漬することにより、アルミニ
ウム材料の表面に亜鉛を析出させるような亜鉛メッキ方
法であるが、その亜鉛置換浴の温度、濃度、微量添加物
（例えば塩化第二鉄、ロッセル塩、硝酸ソーダ、Ｎｉイ
オン）等によって、析出する亜鉛皮膜の品質が左右され
ることは、よく知られているところであり、それ故良質
な亜鉛メッキ面を得る番こは、アルミニウムの材質、形
状に応じた条件設定、液の劣化、処理条件の均−化等、
工業生産管理上、高度な技術が要求されるのである。
／Ｉ！とＺｎ０９８ｇ／ｌを溶かした１６〜２７℃の水
溶液中に、数秒〜数分間浸漬することにより、アルミニ
ウム材料の表面に亜鉛を析出させるような亜鉛メッキ方
法であるが、その亜鉛置換浴の温度、濃度、微量添加物
（例えば塩化第二鉄、ロッセル塩、硝酸ソーダ、Ｎｉイ
オン）等によって、析出する亜鉛皮膜の品質が左右され
ることは、よく知られているところであり、それ故良質
な亜鉛メッキ面を得る番こは、アルミニウムの材質、形
状に応じた条件設定、液の劣化、処理条件の均−化等、
工業生産管理上、高度な技術が要求されるのである。
そして、かかる状況下において、材料面から、亜鉛メッ
キ性の良いアルミニウム材料が用意されることは、上述
の亜鉛メッキ処理条件の変動による品質のバラツキを解
消し、その技術管理を容易ならしめるところから、工業
的に極めて有意義なことである。
キ性の良いアルミニウム材料が用意されることは、上述
の亜鉛メッキ処理条件の変動による品質のバラツキを解
消し、その技術管理を容易ならしめるところから、工業
的に極めて有意義なことである。
解決手段
ここにおいて、本発明は、上述した如き課題解決の目的
に沿うものであって、その特徴とするところは、重量基
準で、３〜８％の亜鉛（Ｚ ｎ）、１〜４％のマグネシ
ウム（Ｍｇ）、及び０．５〜２％の銅（Ｃｕ）を含み、
残部がアルミニウム（ＡＪ）及び不可避的不純物からな
るように、或いはそのようなＡ４合金組成に、更に０．
０５〜０．５％のマンガン（Ｍｎ） 、０．０５〜０．
３％のクロム（Ｃｒ）及び０．０５〜０．３％のジルコ
ニウム（Ｚｒ）のうちの１種または２種以上が含まれる
ように、化学的亜鉛メッキの施されるアルミニウム合金
材料を構成したのであって、これにより化学的亜鉛メッ
キ性に優れた高強度アルミニウム合金材を提供し得たの
である。
に沿うものであって、その特徴とするところは、重量基
準で、３〜８％の亜鉛（Ｚ ｎ）、１〜４％のマグネシ
ウム（Ｍｇ）、及び０．５〜２％の銅（Ｃｕ）を含み、
残部がアルミニウム（ＡＪ）及び不可避的不純物からな
るように、或いはそのようなＡ４合金組成に、更に０．
０５〜０．５％のマンガン（Ｍｎ） 、０．０５〜０．
３％のクロム（Ｃｒ）及び０．０５〜０．３％のジルコ
ニウム（Ｚｒ）のうちの１種または２種以上が含まれる
ように、化学的亜鉛メッキの施されるアルミニウム合金
材料を構成したのであって、これにより化学的亜鉛メッ
キ性に優れた高強度アルミニウム合金材を提供し得たの
である。
そしてまた、本発明にあっては、かがる合金成分からな
るＡ１合金、即ち重量基準で３〜８％のＺｎ、１〜４％
のＭｇ、及び０．５〜２％のＣｕを含み、更に必要に応
じて０．０５〜０．５％のＭｎ、０．０５〜０．３％の
Ｃｒ及び０．０５〜０．３％のＺｒのうちの１種又は２
種以上を含む、残部がＡＮ及び不可避的不純物からなる
／１合金を用いて、その鋳塊から所定のアルミニウム合
金材を製造するに際して、加工度が５０％以上の冷間加
工を加えた後、３００〜５００℃で焼鈍処理を施し、結
晶粒径が５０μｍ以下の再結晶組織とする工程を含むよ
うにすることによって、効果的に目的とするＡＩ！合金
材料を製造することができ、またこれによって得られた
Ａ１合金材料は、化学的亜鉛メッキ性に著しく優れ、電
気メッキのための下地処理においても、その技術管理を
容易ならしめるものである。
るＡ１合金、即ち重量基準で３〜８％のＺｎ、１〜４％
のＭｇ、及び０．５〜２％のＣｕを含み、更に必要に応
じて０．０５〜０．５％のＭｎ、０．０５〜０．３％の
Ｃｒ及び０．０５〜０．３％のＺｒのうちの１種又は２
種以上を含む、残部がＡＮ及び不可避的不純物からなる
／１合金を用いて、その鋳塊から所定のアルミニウム合
金材を製造するに際して、加工度が５０％以上の冷間加
工を加えた後、３００〜５００℃で焼鈍処理を施し、結
晶粒径が５０μｍ以下の再結晶組織とする工程を含むよ
うにすることによって、効果的に目的とするＡＩ！合金
材料を製造することができ、またこれによって得られた
Ａ１合金材料は、化学的亜鉛メッキ性に著しく優れ、電
気メッキのための下地処理においても、その技術管理を
容易ならしめるものである。
要するに、本発明は、大量のＺｎを添加したＡｊ１合金
が、前述した如き亜鉛置換浴等による化学的亜鉛メッキ
性に対して、著しく安定した反応を示すことを見い出し
たことに基づいて為されたものであって、これに実用材
料へとして必要な強度、溶接性、耐食性等を具備せしめ
るために、Ｍｇ、Ｃｕと少量のＭｎ、Ｃｒ、Ｚｒ等を添
加、配合せしめることにより完成されたものである。
が、前述した如き亜鉛置換浴等による化学的亜鉛メッキ
性に対して、著しく安定した反応を示すことを見い出し
たことに基づいて為されたものであって、これに実用材
料へとして必要な強度、溶接性、耐食性等を具備せしめ
るために、Ｍｇ、Ｃｕと少量のＭｎ、Ｃｒ、Ｚｒ等を添
加、配合せしめることにより完成されたものである。
そして、このような本発明に従うＡ１合金材を、亜鉛置
換浴としてのＺｎＯ，ＮａＯＨを含む水溶液中に浸漬せ
しめると、７ＢとＺｎの電気化学的特性の違いから、Ｚ
ｎ ＋＋が還元されて、ＡＩ！表面にＺｎが析出するが
、Ａ１表面の電気化学的特性によって、析出のし易さが
異なるところから、Ａ１表面はマクロ的にも、ミクロ的
にも均質であることが望ましい。また、Ｚｎの析出速度
は、ＺｎとＡ１１合金材の処理液中における電位差が大
きい程、大きくなるのである。
換浴としてのＺｎＯ，ＮａＯＨを含む水溶液中に浸漬せ
しめると、７ＢとＺｎの電気化学的特性の違いから、Ｚ
ｎ ＋＋が還元されて、ＡＩ！表面にＺｎが析出するが
、Ａ１表面の電気化学的特性によって、析出のし易さが
異なるところから、Ａ１表面はマクロ的にも、ミクロ的
にも均質であることが望ましい。また、Ｚｎの析出速度
は、ＺｎとＡ１１合金材の処理液中における電位差が大
きい程、大きくなるのである。
而して、Ｚｎは純Ａ／より電気化学的に責であるが、本
発明に従うＡｊｔ−Ｚｎ合金はＡＪより卑であるため、
純ＡＩ！よりも、Ｚｎを添加した本発明に従うＡ１合金
材の方が、化学的亜鉛メッキ性において優れているので
ある。しかも、Ｚｎは、ＡＪ合金材中において均一に分
散し、ミクロな不均一性を解消させるのである。
発明に従うＡｊｔ−Ｚｎ合金はＡＪより卑であるため、
純ＡＩ！よりも、Ｚｎを添加した本発明に従うＡ１合金
材の方が、化学的亜鉛メッキ性において優れているので
ある。しかも、Ｚｎは、ＡＪ合金材中において均一に分
散し、ミクロな不均一性を解消させるのである。
ここにおいて、本発明に従って、ＡＪに配合される重要
な合金成分たるＺｎは３〜８％（重量基準、以下同じ）
、最適には４〜６％の範囲内で添加する必要があり、こ
れによって目的とするＡ１合金材料の化学的亜鉛メッキ
性を著しく改善する。
な合金成分たるＺｎは３〜８％（重量基準、以下同じ）
、最適には４〜６％の範囲内で添加する必要があり、こ
れによって目的とするＡ１合金材料の化学的亜鉛メッキ
性を著しく改善する。
なお、Ｚｎの添加量が３％未満と少な過ぎれば、Ｚｎメ
ッキ性向上効果を充分に発揮し得ず、またＺｎの添加量
が８％を越えるようになると、溶接性、強度等、Ａｌ材
としての他の特性を損なう問題を惹起、する。
ッキ性向上効果を充分に発揮し得ず、またＺｎの添加量
が８％を越えるようになると、溶接性、強度等、Ａｌ材
としての他の特性を損なう問題を惹起、する。
本発明において、Ｚｎと共にＡ１に添加される主要合金
成分たるＭｇは、強度調整を目的として１〜４％、好ま
しくは２〜３％の範囲内において用いられ、更にＣｕは
０．５〜２％、好ましくは１〜１．５％の割合で用いら
れ、Ａｌ材料の強度向上と熱間加工性を改善する。何れ
にしても、このようなＭｇやＣｕの所定量の配合によっ
て、Ａｊｌ−Ｚｎ系材料に対して、実用材料としての有
用な特性が付与されることとなるのである。
成分たるＭｇは、強度調整を目的として１〜４％、好ま
しくは２〜３％の範囲内において用いられ、更にＣｕは
０．５〜２％、好ましくは１〜１．５％の割合で用いら
れ、Ａｌ材料の強度向上と熱間加工性を改善する。何れ
にしても、このようなＭｇやＣｕの所定量の配合によっ
て、Ａｊｌ−Ｚｎ系材料に対して、実用材料としての有
用な特性が付与されることとなるのである。
さらに、本発明において、Ｚｎ、Ｍｇ及びＣｕと共にＡ
Ｉｔに添加されるＭｎ、Ｃｒ及び／′又は２ｒは、必要
に応じて添加されることとなるが、それらの合金成分の
単独若しくは王者、王者の併用添加によって、Ａｌ材料
の溶接性、熱処理性、耐食性等が改善されるところから
、その必要がある場合において、選択的に添加されるこ
ととなる。
Ｉｔに添加されるＭｎ、Ｃｒ及び／′又は２ｒは、必要
に応じて添加されることとなるが、それらの合金成分の
単独若しくは王者、王者の併用添加によって、Ａｌ材料
の溶接性、熱処理性、耐食性等が改善されるところから
、その必要がある場合において、選択的に添加されるこ
ととなる。
なお、それらＭｎ、Ｃｒ、Ｚｒは、何れも少量では改良
効果が充分でなく、またそれら成分の多量の添加は粗大
化合物を形成し７、有害となるところから、Ｍｎは０．
０５〜０．５％の範囲で、またＣｒは０．０５〜０．３
％の範囲で、更にＺｒは０．０５〜０．３％の範囲で用
いられることとなる。
効果が充分でなく、またそれら成分の多量の添加は粗大
化合物を形成し７、有害となるところから、Ｍｎは０．
０５〜０．５％の範囲で、またＣｒは０．０５〜０．３
％の範囲で、更にＺｒは０．０５〜０．３％の範囲で用
いられることとなる。
そして、このような合金成分を含む本発明に従うＡＩ！
合金材を製造するに際しては、それら合金成分、即ちＺ
ｎ、Ｍｇ、Ｃｕ、更にはそれらと共にＭｎ、Ｃｒ、Ｚｒ
の少なくとも１種を、前記配合量の範囲内において、Ａ
ｆに添加して、溶解、鋳造、均質化処理、熱間加工、冷
間加工等の加工が施されることとなるが、特に本発明に
従うＡＪ合金材は、その加工途中において、次のような
焼鈍工程を経ることが望ましい。すなわち、この焼鈍処
理工程は、Ａｊ！合金の冷間加工の途中において行なわ
れるものであって、所謂中間焼鈍として認識されるもの
であるが、この焼鈍処理は、合金組織を５０μｍ以下の
再結晶組織と為す加工工程であり、このような微細結晶
粒組織化によって、得られるＡＮ合金材の表面をより有
効な均一なメッキ面と為し得、また良好な機械的性質を
得ることができるのである。
合金材を製造するに際しては、それら合金成分、即ちＺ
ｎ、Ｍｇ、Ｃｕ、更にはそれらと共にＭｎ、Ｃｒ、Ｚｒ
の少なくとも１種を、前記配合量の範囲内において、Ａ
ｆに添加して、溶解、鋳造、均質化処理、熱間加工、冷
間加工等の加工が施されることとなるが、特に本発明に
従うＡＪ合金材は、その加工途中において、次のような
焼鈍工程を経ることが望ましい。すなわち、この焼鈍処
理工程は、Ａｊ！合金の冷間加工の途中において行なわ
れるものであって、所謂中間焼鈍として認識されるもの
であるが、この焼鈍処理は、合金組織を５０μｍ以下の
再結晶組織と為す加工工程であり、このような微細結晶
粒組織化によって、得られるＡＮ合金材の表面をより有
効な均一なメッキ面と為し得、また良好な機械的性質を
得ることができるのである。
なお、このような５０μｍ以下の再結晶粒組織を得るに
は、冷間加工度（具体的には肉厚減少率）が５０％以上
である、充分に大きな冷間加工歪を与えた後、３００〜
５００℃の温度で焼鈍処理することが適している。なお
、この焼鈍前の加工度が小さい時及び焼鈍温度が高過ぎ
る時には、再結晶粒が粗大となり易く、また焼鈍温度が
３００℃未満の場合には、再結晶粒が充分に形成されな
いのである。
は、冷間加工度（具体的には肉厚減少率）が５０％以上
である、充分に大きな冷間加工歪を与えた後、３００〜
５００℃の温度で焼鈍処理することが適している。なお
、この焼鈍前の加工度が小さい時及び焼鈍温度が高過ぎ
る時には、再結晶粒が粗大となり易く、また焼鈍温度が
３００℃未満の場合には、再結晶粒が充分に形成されな
いのである。
ところで、化学的亜鉛メッキは、下地Ａｌ材の微視的金
属組織に敏感で、粒界、粒内の結晶構造、成分差等に対
応して、メッキむらを生ずるところから、結晶粒を微細
均一に調整することは、良好なメッキ面を得る上におい
て重要であり、また結晶組織を微細にすることは、材料
の曲げ、張出し、絞り等の加工性や機械的強度の向上に
も寄与するものであるが、上述のようにして得られる本
発明に従うＡ４合金材は、その内部金属組織が微細化さ
れていることによって、良好なメッキ面を与え、更には
加工性や機械的強度等の特性においても優れた特徴を発
揮するものである。
属組織に敏感で、粒界、粒内の結晶構造、成分差等に対
応して、メッキむらを生ずるところから、結晶粒を微細
均一に調整することは、良好なメッキ面を得る上におい
て重要であり、また結晶組織を微細にすることは、材料
の曲げ、張出し、絞り等の加工性や機械的強度の向上に
も寄与するものであるが、上述のようにして得られる本
発明に従うＡ４合金材は、その内部金属組織が微細化さ
れていることによって、良好なメッキ面を与え、更には
加工性や機械的強度等の特性においても優れた特徴を発
揮するものである。
発明の効果
このようにして得られた本発明に従うＡ７！合金材は、
実用材料としての強度等の特性を備えつつ、その表面に
は化学的亜鉛メッキ、特に下地処理としての亜鉛メッキ
が均質に施され得、しかも容易にメッキ処理され得るも
のであって、工業的利用価値の大きなものである。そし
て、このような特徴を有する、本発明に従うＡＪ合全合
材、ジンケート処理用Ａ１合金板、Ｚｎメッキを下地と
し、これに更に高級仕上げメッキ、例えば金、銀、プラ
チナ、クロムメッキ等を施すための材料として、更には
メッキ型磁気ディスク材料等として有利に用いられ得る
ものであり、またその材料の形態としては板材に限られ
るものではなく、棒材、角材等の各種の形態における亜
鉛メッキ処理用材料に適用されるものである。
実用材料としての強度等の特性を備えつつ、その表面に
は化学的亜鉛メッキ、特に下地処理としての亜鉛メッキ
が均質に施され得、しかも容易にメッキ処理され得るも
のであって、工業的利用価値の大きなものである。そし
て、このような特徴を有する、本発明に従うＡＪ合全合
材、ジンケート処理用Ａ１合金板、Ｚｎメッキを下地と
し、これに更に高級仕上げメッキ、例えば金、銀、プラ
チナ、クロムメッキ等を施すための材料として、更には
メッキ型磁気ディスク材料等として有利に用いられ得る
ものであり、またその材料の形態としては板材に限られ
るものではなく、棒材、角材等の各種の形態における亜
鉛メッキ処理用材料に適用されるものである。
実施例
以下に、本発明を更に具体的に明らかにするために、本
発明“の実施例を幾つか挙げるが、本発明が、かかる実
施例の記載によって何等の制約をも受けるものでないこ
とは、言うまでもないところである。なお、実施例中、
化学成分の割合（％）は重量基準で示されている。
発明“の実施例を幾つか挙げるが、本発明が、かかる実
施例の記載によって何等の制約をも受けるものでないこ
とは、言うまでもないところである。なお、実施例中、
化学成分の割合（％）は重量基準で示されている。
実施例 １
下記第１表に示される化学成分を有する各種のＡＩ！合
金鋳塊を溶製し、得られた合金鋳塊を通常の方法にて熱
間圧延して、６ｆｉ厚の熱間加工材と為した後、続いて
この熱間加工材に冷間圧延加工を施して、３鶴厚の冷間
加工材（加工度＝５０％）とした。
金鋳塊を溶製し、得られた合金鋳塊を通常の方法にて熱
間圧延して、６ｆｉ厚の熱間加工材と為した後、続いて
この熱間加工材に冷間圧延加工を施して、３鶴厚の冷間
加工材（加工度＝５０％）とした。
次いで、この冷間加工材に対して３５０℃×３０分間の
焼鈍処理を施し、更にその後、冷間圧延によって２鶴厚
のＡ１合金板とした。
焼鈍処理を施し、更にその後、冷間圧延によって２鶴厚
のＡ１合金板とした。
かくして得られた各種のＡＪＪ金板について、その機械
的性質及び再結晶粒の大きさ、亜鉛メッキ性をそれぞれ
調べ、その結果を下記第２表に示した。
的性質及び再結晶粒の大きさ、亜鉛メッキ性をそれぞれ
調べ、その結果を下記第２表に示した。
なお、第２表における再結晶粒の大きさは、３５０℃Ｘ
３０分の焼鈍直後の板面を化学的腐食して観察した平均
値であり、また亜鉛メッキ性の評価は、ＮａＯＨ５２５
ｇ、Ｚｎ０９Ｂｇをｉｏ。
３０分の焼鈍直後の板面を化学的腐食して観察した平均
値であり、また亜鉛メッキ性の評価は、ＮａＯＨ５２５
ｇ、Ｚｎ０９Ｂｇをｉｏ。
Ｏｍ Ｉｔの水に溶かした２０℃の処理液に２０秒間浸
漬して得られる亜鉛メッキ面を、拡大観察及び１８０’
曲げテストによるヒビ割れと剥離による密着特性をもっ
て行なった。
漬して得られる亜鉛メッキ面を、拡大観察及び１８０’
曲げテストによるヒビ割れと剥離による密着特性をもっ
て行なった。
第１表及び第２表から明らかなように、本発明に従うＺ
ｎ、Ｍｇ、Ｃｕ等の合金成分の所定量を添加せしめた１
ｌｈｌ〜４のＡ２合金板にあっては、均一なＺｎメッキ
面が得られ、またメッキ膜の密着性においても優れたも
のであったが、比較例としての隘５及び６のＡ１合金板
は、何れも、亜鉛メッキ用材料としては実用上において
不満足なものであった。
ｎ、Ｍｇ、Ｃｕ等の合金成分の所定量を添加せしめた１
ｌｈｌ〜４のＡ２合金板にあっては、均一なＺｎメッキ
面が得られ、またメッキ膜の密着性においても優れたも
のであったが、比較例としての隘５及び６のＡ１合金板
は、何れも、亜鉛メッキ用材料としては実用上において
不満足なものであった。
実施例 ２
下記第３表に示される化学成分を有するＡＪ合金鋳塊を
、下記第４表に示される如き種々なる条件によって加工
して、板状試片と為し、前記実施例１と同様な方法にて
、その性能を評価して、結果を下記第４表に併せ示した
。
、下記第４表に示される如き種々なる条件によって加工
して、板状試片と為し、前記実施例１と同様な方法にて
、その性能を評価して、結果を下記第４表に併せ示した
。
かかる第３表及び第４表の結果から明らかなように、本
発明に従うＮａ７．８．９及び１０の板状試片（ＡＪ合
金材）は、途中冷間圧延量が充分大きく、そして適当な
焼鈍処理が加えられたことにより、鞭かい再結晶粒組織
が形成され、これによってＺｎメッキは均一に為され得
て、そのメッキ膜の密着性も良好である。
発明に従うＮａ７．８．９及び１０の板状試片（ＡＪ合
金材）は、途中冷間圧延量が充分大きく、そして適当な
焼鈍処理が加えられたことにより、鞭かい再結晶粒組織
が形成され、これによってＺｎメッキは均一に為され得
て、そのメッキ膜の密着性も良好である。
しかるに、比較例としての磁１１の材料にあっては、焼
鈍前の冷間加工度が充分でなく、このために焼鈍処理に
よってやや大きな再結晶粒組織となり、メッキ膜の密着
性は良好ではあるものの、均一性においてやや難点があ
り、また微細な再結晶組織を得るための焼鈍処理を加え
ない比較例ぬ１２は、熱間圧延時に形成された粗大結晶
粒組織を有しているために、メッキ膜の密着性は良いが
、メッキの均一性において劣っているのである。
鈍前の冷間加工度が充分でなく、このために焼鈍処理に
よってやや大きな再結晶粒組織となり、メッキ膜の密着
性は良好ではあるものの、均一性においてやや難点があ
り、また微細な再結晶組織を得るための焼鈍処理を加え
ない比較例ぬ１２は、熱間圧延時に形成された粗大結晶
粒組織を有しているために、メッキ膜の密着性は良いが
、メッキの均一性において劣っているのである。
Claims (3)
- （１）重量基準で、３〜８％の亜鉛、１〜４％のマグネ
シウム、及び０．５〜２％の銅を含み、残部がアルミニ
ウム及び不可避的不純物からなる化学的亜鉛メッキ性に
優れたアルミニウム合金材。 - （２）重量基準で、３〜８％の亜鉛、１〜４％のマグネ
シウム、及び０．５〜２％の銅を含み、且つ０．０５〜
０．５％のマンガン、０．０５〜０．３％のクロム、及
び０．０５〜０．３％のジルコニウムのうちの１種また
は２種以上を含む、残部がアルミニウム及び不可避的不
純物からなる化学的亜鉛メッキ性に優れたアルミニウム
合金材。 - （３）重量基準で、３〜８％の亜鉛、１〜４％のマグネ
シウム及び０．５〜２％の銅を含み、更に必要に応じて
０．０５〜０．５％のマンガン、０．０５〜０．３％の
クロム、及び０．０５〜０．３％のジルコニウムのうち
の１種または２種以上を含む、残部がアルミニウム及び
不可避的不純物からなるアルミニウム合金材を製造する
にあたり、加工度５０％以上の冷間加工を加えた後、３
００〜５００℃で焼鈍処理を施し、結晶粒径が５０μｍ
以下の再結晶組織とする工程を含むことを特徴とする化
学的亜鉛メッキ性に優れたアルミニウム合金材の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14827384A JPS6126747A (ja) | 1984-07-17 | 1984-07-17 | 化学的亜鉛メツキ性に優れたアルミニウム合金材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14827384A JPS6126747A (ja) | 1984-07-17 | 1984-07-17 | 化学的亜鉛メツキ性に優れたアルミニウム合金材およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6126747A true JPS6126747A (ja) | 1986-02-06 |
| JPS6247939B2 JPS6247939B2 (ja) | 1987-10-12 |
Family
ID=15449075
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14827384A Granted JPS6126747A (ja) | 1984-07-17 | 1984-07-17 | 化学的亜鉛メツキ性に優れたアルミニウム合金材およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6126747A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62230948A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-09 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | Ｎｉ―Ｐメッキ性に優れた磁気ディスク用アルミニウム合金 |
| JPS63297180A (ja) * | 1987-05-27 | 1988-12-05 | 昭和アルミニウム株式会社 | 接着構造による自転車フレ−ム |
| CN103255326A (zh) * | 2012-02-16 | 2013-08-21 | 株式会社神户制钢所 | 电磁成形用铝合金中空挤压材 |
| CN107385294A (zh) * | 2017-08-01 | 2017-11-24 | 天津百恩威新材料科技有限公司 | 一种汽车轮毂用铝合金及其喷射成形工艺 |
-
1984
- 1984-07-17 JP JP14827384A patent/JPS6126747A/ja active Granted
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62230948A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-09 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | Ｎｉ―Ｐメッキ性に優れた磁気ディスク用アルミニウム合金 |
| JPS63297180A (ja) * | 1987-05-27 | 1988-12-05 | 昭和アルミニウム株式会社 | 接着構造による自転車フレ−ム |
| CN103255326A (zh) * | 2012-02-16 | 2013-08-21 | 株式会社神户制钢所 | 电磁成形用铝合金中空挤压材 |
| CN103255326B (zh) * | 2012-02-16 | 2015-07-29 | 株式会社神户制钢所 | 电磁成形用铝合金中空挤压材 |
| CN107385294A (zh) * | 2017-08-01 | 2017-11-24 | 天津百恩威新材料科技有限公司 | 一种汽车轮毂用铝合金及其喷射成形工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6247939B2 (ja) | 1987-10-12 |
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