JPH01218550A - 除タンニン茶液及び茶飲料の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、嫌気処理した茶葉から抽出して得る高血圧性
疾患予防的機能を有するＴ−アミノ酪酸含有の除タンニ
ン茶液、及びこれを基にした爽快な風味の茶飲料の製造
方法に関する。

（従来の技術） 茶生葉を窒素又は二酸化炭素中等の嫌気的条件下に５〜
１０時間程度静置した後、前案又は釜炒り茶等の製茶機
を用いて製造した嫌気処理薬は、通常の緑茶に比して、
Ｔ−アミノ酪酸を６〜１０倍位蓄積し、Ｔ−アミノ酪酸
の作用によって血圧の上昇を抑制する作用を有すること
が知られている。

′（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このようにして造られた嫌気処理薬は、
嫌気処理中に異常な代謝を行うため、独特の異臭を有す
るものとなってふり、この−不快な臭いがあるために飲
み難く、一般に敬遠される原因となっている。

嫌気処理薬を長期間継続的に飲用すれば、血圧の上昇を
抑制し得ることが知られていることからすれば、不快臭
を感じさせることなく、爽快な風味で飲用できるように
なることが望ましい。

本発明はこのような点に着眼してなしたものであり、従
来の欠点を除去した嫌気処理茶飲料であって、除タンニ
ン茶液及びその茶飲料の製造方法を提供せんとするもの
である。

（課題を解決するための手段） 本発明は、上記課題を解決するために、嫌気処理した茶
葉を温水等にて抽出し、濾過した抽出液に、該茶葉に対
し約５〜３０重量％の不溶性ポリビニルピロリドンを添
加し、その後濾過する工程を含む除タンニン茶液の製造
方法を特徴とするものである。

また、嫌気処理した茶葉を温水等にて抽出し、濾過した
抽出液に、該茶葉に対し約５〜３０重量％の不溶性ポリ
ビニルピロリドンを添加し、その後濾過して造られた除
タンニン抽出液乃至除タンニン濃縮液に、少なくともサ
イクロデキストリンを添加し、更に好ましくは少なくと
も茶抽出液乃至茶濃縮液及びサイクロデキストリンを添
加する工程を含む除タンニン茶液を用いた茶飲料の製造
方法を特徴としている。

（実施例） 以下、実施例によって本発明を詳述する。

嫌気処理薬、及び本発明によって得られる茶液及び茶飲
料は、煎茶、釜炒り茶、焙茶、ウーロン茶、紅茶、麦茶
、はと麦茶等の各種茶類として得ることができるもので
あり、これらは茶葉の選択による。

対比例１ 公知の嫌気処理薬を次のようにして得た。

緑茶生葉２ｋｇを市販の非通気性ビニール袋に入れて、
真空ポンプにより脱気すると共に、窒素ガ３を注入して
、袋中の残存酸素量を５％とし、これを５℃の冷蔵庫中
で１２時間静置冷蔵した上、この茶葉を蒸熱機に投入し
て４０秒間蒸熱し、その後粗揉機によって１００℃３０
分間粗揉し・その後乾燥機に移して１１０℃２０分間乾
燥した。

こうして得た嫌気処理茶葉は０．５０ｋｇであった。

上記嫌気処理茶葉（Ａ）と、緑茶生葉２ｋｇから常法に
よって製造した煎茶（Ｂ）との成分を対比して示すと表
１のとおりであった。

表１　（単位はすべて重量％） 上記表によっ、て明らかなように、嫌気処理茶葉には煎
茶の約８倍のｒ−アミノ酪酸が含有されていた。

実施例１ 対比例ＩＡの嫌気処理茶葉１ｋｇを９０℃の純水１４１
で１０分間抽出し、濾過後抽出液を２０〜３０℃に冷却
した。この抽出液７２０ｇに不溶性ポリとニルピロリド
ン２００ｇ　（茶葉ＩＩｃｇに対し２０％）を添加し、
時々攪拌しながら約３０分間置くと、抽出液中のタンニ
ン成分は完全に不溶性ポリビニルピロリドンに吸着され
た。この後該液を濾過して不溶性ポリビニルピロリドン
を分離し、タンニン成分の除去された茶抽出液を得るこ
とができた。

不溶性ポリビニルピロリドンが原料茶葉に対して５重量
％よりも明らかに少ないと、タンニンは完全に除去され
ず、一方、除タンニンのためには３０％以上を用いる必
要性はなかった。Ｔ−アミノ酪酸の含有量に変化はなか
った。

なお、上記抽出液には嫌気処理薬の異臭が残されそおり
、このまま飲用するには好ましくない。

上記抽出液を濃縮液にして利用することは可能である。

対比例２ 対比例ＩＡの嫌気処理茶葉２５ｇを、８０℃の純水８０
０ｍ１で３分間抽出し、該抽出液を片ネル布と濾紙で濾
過後２０〜３０℃に冷却した。この抽出液７２０ｇにＬ
〜アスコルビン１ｔ２０．４５ｇ。

重曹０．６０ｇ、甘味料（商品名マビット・林原商事株
式会社製）２４０ｇ、ブリックス１５°のウーロン茶濃
縮液２０ｇ、１００％グレープフルーツエツセンス０．
５ｇを添加後、純水を加えて２１に調合した。この調合
液を２００ｄ缶に充填し１２１℃１５分間レトルト殺菌
した。

この缶詰飲料に含有されているγ−アミノ醋酸は１．９
５ｍｇであり、製缶直後及び１０日後の飲料の官能試験
結果は軽い甘味とさっばりした味を持っていたが、嫌気
処理茶特有の異臭がまだ感じられた。

実施例２ 対比例ＩＡの嫌気処理茶葉１ｋｇを９０℃の純水１４１
で１０分間抽出し、濾過後抽出液を２０〜３０℃に冷却
した。この抽出液７２０ｇに不溶性ポリビニルピロリド
ン２００ｇ　（茶葉１ｋｇに対し２０％）を添加し、時
々攪拌しながら３０分間装いて抽出液中のタンニン成分
を完全に除去した後、これを濾過し、この濾過液を１ａ
ｎＨｇ、４０〜６０℃で減圧濃縮により０．８１まで濃
縮して、γ−アミノ酪酸含有量を１　ｇ／ｌに調整した
。

この濃縮液４０ｄに、ブリックス１５°のウーロン茶濃
縮液２０ｇ、及びサイクロデキストリン０．６ｇを添加
し、純水を加えて２１に調合し、この調合液を２００Ｗ
ｄ！缶に充填し１２１℃１５分間レトルト殺菌して缶飲
料とした。

この缶飲料に含有されたγ−アミノ酪酸の量は４．００
■であった。

官能試験の結果は、異臭が全くなく、ウーロン茶のされ
やかな芳香があり、さっばりとした飲料であった。

なお、上記ウーロン茶濃縮液を添加せず、サイクロデキ
ストリンのみを添加した缶飲料でも、嫌気処理茶特有の
異臭はほとんど感じられなかったが、芳香、味において
上記実施例よりも劣った。

実施例３ 上記実施例２と同法によって、タンニン成分ヲ完全に除
去し、減圧ａ槽液を得た。

この濃縮液４０ｄに前記対比例２と同じ添加物及びサイ
クロデキストリン０．６ｇを添加し、純水を加えて２１
に調合し、この調合液を２００ｍ１！缶に充填し１２１
ｔ１５分間レトルト殺菌して缶飲料とした。

この缶飲料に含有されたγ−アミノ酪酸の量は４．００
ｍｇであった。

官能試験の結果は、異臭が全くなく、軽い甘味とされや
かな芳香があり、さっばりと口当たりのよい飲料であっ
た。

上記各実施例による飲料としての官能試験評価を示すと
第２表のとおりとなった。

（以下次頁） 表２ 対比例Ａは、前記対比例ＩＡの嫌気処理茶葉３ｇを熱湯
１８０−で３分間浸出した浸出液である。

−は不良、十普通、＋＋は良好、＋＋＋は最良を示す。

（発明の効果） 以上のようにして、本発明によれば、第１に、嫌気処理
した茶葉からγ−アミノ酪酸を十分に含みかつタンニン
を除去した茶液（抽出液乃至濃縮液）を得ることができ
、飲用原液に用いることができる。

第２に、上記飲用原液から、嫌気処理茶飲料の異臭がな
く、爽快な風味を有する飲みやすい嫌気処理茶飲料を提
供することができる。この飲料を飲用すれば比較的血圧
の高い熟年者の血圧上昇抑制に特に効果的である。

外１名

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）嫌気処理した茶葉を温水等にて抽出し、濾過した
   抽出液に、該茶葉に対し約５〜３０重量％の不溶性ポリ
   ビニルピロリドンを添加した後濾過する工程を含む除タ
   ンニン茶液の製造方法。
2. （２）嫌気処理した茶葉を温水等にて抽出し、濾過した
   抽出液に、該茶葉に対し約５〜３０重量％の不溶性ポリ
   ビニルピロリドンを添加し、その後濾過して造られた除
   タンニン抽出液乃至除タンニン濃縮液に、少なくともサ
   イクロデキストリンを添加する工程を含む除タンニン茶
   液を用いた茶飲料の製造方法。
3. （３）嫌気処理した茶葉を温水等にて抽出し、濾過した
   抽出液に、該茶葉に対し約５〜３０重量％の不溶性ポリ
   ビニルピロリドンを添加し、その後濾過して造された除
   タンニン抽出液乃至除タンニン濃縮液に、少なくとも茶
   抽出液乃至茶濃縮液及びサクロデキストリンを添加する
   工程を含む除タンニン茶液を用いた茶飲料の製造方法。