JPH0667308B2 - コーヒーによる日本茶及びドクダミの呈味改善方法並びに飲料用組成物 - Google Patents

コーヒーによる日本茶及びドクダミの呈味改善方法並びに飲料用組成物

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JPH0667308B2
JPH0667308B2 JP2287674A JP28767490A JPH0667308B2 JP H0667308 B2 JPH0667308 B2 JP H0667308B2 JP 2287674 A JP2287674 A JP 2287674A JP 28767490 A JP28767490 A JP 28767490A JP H0667308 B2 JPH0667308 B2 JP H0667308B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コーヒーにより日本茶及びドクダミの呈味を
改善することにより得られる、風味がよくて美味しい従
来にない新規な飲料に関するものである。
〔従来の技術〕
日本茶、中国茶、紅茶、或いはジャスミン茶、シナモン
茶等の香草を利用した各種のお茶類が広く飲料されてい
る。これらのお茶はその種類により独特の味、芳香等が
あり、嗜好品として自分の好みに応じてその種類を選択
し、それぞれ単独で飲用に供されている。又、近年の健
康ブーム等の影響により上記の日本茶や中国茶等の嗜好
用のお茶とは別に、ドクダミ茶、クコ茶、アロエ茶等と
いった薬草を原料としたお茶も広く飲用されるようにな
ってきている。これらの薬草からなるお茶の場合にも、
各種の薬草をブレンドしたものはあるものの、薬草茶と
しての一つの範疇内のものに限定されていた。又、上記
のお茶類と並ぶ嗜好飲料であるコーヒーについても、使
用するコーヒー豆については各種のブレンドがなされて
いるが、これもコーヒーという一定の範疇内におけるブ
レンドであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の如く、従来においては日本茶をはじめとするお茶
類や薬草茶、或いはコーヒー等といった嗜好用飲料はそ
れらに独特の味、芳香を有するものであり、嗜好品とし
てそれぞれ単独で飲用に供されているが、殆どのものが
一般的となり、新味に欠ける。又、コーヒーは豊かな芳
香と、カフェイン、タンニン等の含有成分による適度の
酸味、苦味が独特のフレーバーとなっているが、このコ
ーヒーの場合、前記芳香成分は空気中の酸素や水分に対
して極めて不安定で散逸しやすく、抽出した後のコーヒ
ーにおいてはこの傾向が一層著しく、しかも、抽出後30
分もすると前記タンニン等が変質して酸味、苦みが強く
なり飲物として好ましくない状態となる。又、薬草を原
料とする薬草茶類においては、その多くは薬草独特の強
烈な臭いが残り、特にドグダミにおいてはその傾向が強
く、嗜好品として必ずしも満足できるものではなかっ
た。
本発明者は上記の如く従来においてはそれぞれ単独で飲
用に供されていた日本茶、中国茶、香草茶、或いは薬草
を原料とするお茶等の飲料とコーヒーとを既存の概念に
とらわれることなく使用することにより、即ち、コーヒ
ーによりこれらのお茶の呈味を改善することにより、美
味しく、且つ風味のよい従来にない全く新たな飲料と
し、しかも抽出後のコーヒーの酸化による苦味、渋味等
の発生を防止したり又は発生してもこれの苦味、渋味等
を緩和して長時間に渡って飲用に供することができ、と
りわけ、独特の強烈な臭いにより嗜好品としては適して
ないドクダミを原料とするお茶においてその臭いや苦み
等を改善して嗜好品として利用しうるようになした全く
新規な飲料を提供せんとして鋭意研究した結果、本発明
を完成するに至ったものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の目的を達成するために、日本茶、ドクダ
ミを、コーヒー粉及び香草類とともに湯で抽出すること
により日本茶及びドクダミの呈味を改善する方法;日本
茶、ドクダミ、朝鮮人参を、コーヒー粉及び香草類とと
もに湯で抽出することにより日本茶及びドクダミの呈味
を改善する方法;を提供せんとするものであり、前記香
草類としては、ジャスミン、シナモン、ハッカ、又はバ
ニラから選ばれた1種又は2種以上を用いることができ
る。又、上記の方法で呈味を改善してなる飲料用の組成
物として、日本茶、ドクダミ、コーヒー粉、及び香草類
からなる飲料用組成物;日本茶、ドクダミ、朝鮮人参、
コーヒー粉、及び香草類からなる飲料用組成物を提供せ
んとするものであり、前記香草類としては、ジャスミ
ン、シナモン、ハッカ、又はバニラから選ばれた1種又
は2種以上を用いることができる。
上記のような本発明に係るコーヒーによるお茶の呈味改
善方法、及び飲料用組成物において用いられるコーヒー
粉は、コーヒーの種類に特に限定はなく、コーヒーの生
豆をばい煎したものを粉砕した粉状並びに顆粒状等のも
のを用いる。
又、日本茶としては、煎茶、抹茶、ほうじ茶等があり、
これも特に限定はされない。
薬草或いは薬草茶には、ドクダミ、クコ、朝鮮人参、ト
チュウ、アロエ、センブリ、ハトムギ、アマチャヅル等
をはじめとして各種の漢方薬草を乾燥したもの、或いは
これらの薬草を原料とする薬草茶があるが、本発明で
は、特にドクダミを用いている。このドクダミは、成分
中のクエルチトリン、イソクエルチトリン等の成分によ
る抗菌作用、抗ウイルス作用、緩下作用、利尿作用或い
は毛細血管強化作用等を有し、民間薬として極めて有用
であるとともに、このドクダミを乾燥させたものは十薬
といって漢方薬としても古くから広く知られている優れ
た薬草であり、本発明ではこのドクダミを用いている。
更に、本発明では、前記ドクダミに加えて、同じく薬草
類である朝鮮人参を併用することができる。
又、本発明で用いられる香草類としては、ジャスミン、
シナモンを始め、ハッカ、バニラ等、各種の香草を好み
に応じて使用することができ、ジャスミン茶、或いはシ
ナモン茶として製品化されてているものを利用すること
もできる。
上記のコーヒー、日本茶、ドクダミ、朝鮮人参、香草類
の各配合割合としては特に限定はないものの、コーヒー
による呈味改善を効果的に行うには、飲料用組成物全体
に対するコーヒー粉の配合量を約半分程度、即ち50%程
度とし、ドクダミは前記コーヒー粉の半分程度、即ち25
%程度として、残りがその他の日本茶、香草類である。
例えば、コーヒー:ドクダミ:日本茶:香草類=2:1:0.
5:0.5といったものがその代表例として示される。
抽出方法としては、上記組成物をティーパックに封入し
て浸漬法で、或いはネル、紙、不織布等のフィルターを
用いて抽出する透過法(ドリップ)等の方法を用いるこ
とができる。この場合、充分に時間をかけてゆっくり抽
出することが好ましい。又、一般的にはコーヒーの抽出
温度は95℃程度、一方、お茶の場合は60〜70℃程度とさ
れているが、本発明において上記お茶、コーヒー、薬草
類、香草類等を湯で同時に抽出する場合、湯の温度は70
〜80℃程度とするのがよい。
〔作用及び発明の効果〕 本発明にかかるコーヒーによる日本茶及びドクダミの呈
味改善方法は上記のとおりであり、日本茶及びドクダミ
を、コーヒーと、更にこれを香草類を加えて湯で抽出す
ることにより、日本茶の呈味がコーヒーにより改善さ
れ、日本茶とコーヒーとのそれぞれが有する独特の芳
香、味等が適度にブレンドされて優れた香味を呈し、更
に香草類を加えたことで、一層風味豊かで、且つ好みの
風味を有する飲料とすることができる。しかも、この場
合、お茶とコーヒーとを同時に抽出することによりコー
ヒーの酸化による苦味、渋味等の発生が長期間にわたっ
て抑制され、抽出後長時間の保存においてもその風味の
変化を防止でき、一度に大量に抽出して保存しておくこ
とができた。しかも、お茶によりコーヒーの刺激が緩和
されて非常にマイルドなものとなっていることから、今
まで胃が弱くてコーヒーは飲めない、といった人でも安
心して飲むことができる。更に、ドクダミ、朝鮮人参と
いった薬草類が本来有する強烈な臭いがコーヒーの芳香
により改善され、薬草としての薬効を有したまま優れた
味、芳香を有する嗜好用飲料として飲用することができ
る。つまり、ドクダミ独特の臭いがコーヒーの芳香によ
り改善されて、美味しく、風味豊かな嗜好品としての飲
料として使用可能となるとともに、ドクダミの有する抗
菌、利尿、緩下等の作用により便秘、皮膚病、糖尿病、
腎臓病、肝臓病、潰瘍、結石、腰痛、神経痛等にも優れ
た薬効を有し、又、飲料用としてのみでなく、例えば化
粧水として使用すれば、皮膚のしみ、そばかす、吹き出
物、等に効果があり、更に、入浴剤として使用すれば、
皮膚を滑らかにし、又、血行をよくして腰痛、神経痛、
筋肉痛等にも効果がある。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例及び比較例を示すが、本発明はこ
れらの実施例により何ら限定されるものではない。
(実施例) 下表1に示した配合の飲料用組成物をティーパックに封
入し、これを80℃程度の湯で抽出してコーヒーにより各
種お茶、薬草茶等の呈味を改善した飲料を得た。これを
5人のパネラーにより抽出直後、及び抽出2時間後に官
能試験を行い、結果をそれぞれ表2、表3に示した。
表2及び表3の結果から明らかなように、本発明にかか
るコーヒーによる日本茶及びドクダミの呈味を改善した
飲料は、単なるコーヒーに比べてその芳香、味が格段に
優れ、また、ドクダミ独特の臭いがコーヒーにより改善
されて美味しく、風味豊かな飲料となり、しかもコーヒ
ーのみ抽出した比較例では抽出後その味、芳香ともに著
しく低下するのに対して、本発明実施品では抽出直後と
殆ど変化がなく、長時間にわたってその芳香、味の変化
を防止して美味しさを保つことができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】日本茶、ドクダミ、及び香草類を、コーヒ
    ー粉とともに湯で抽出することを特徴とするコーヒーに
    よる日本茶及びドクダミの呈味改善方法。
  2. 【請求項2】日本茶、ドクダミ、朝鮮人参、及び香草類
    を、コーヒー粉とともに湯で抽出することを特徴とする
    コーヒーによる日本茶及びドクダミの呈味改善方法。
  3. 【請求項3】香草類が、ジャスミン、シナモン、ハッ
    カ、又はバニラから選ばれた1種又は2種以上であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコーヒーに
    よる日本茶及びドクダミの呈味改善方法。
  4. 【請求項4】日本茶、ドクダミ、香草類、及びコーヒー
    粉からなる飲料用組成物。
  5. 【請求項5】日本茶、ドクダミ、朝鮮人参、香草類、及
    びコーヒー粉からなる飲料用組成物。
  6. 【請求項6】香草類が、ジャスミン、シナモン、ハッ
    カ、又はバニラから選ばれた1種又は2種以上であるこ
    とを特徴とする請求項4又は請求項5記載の飲料用組成
    物。
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