JPH0117592Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はデツキクレーンジブの固定装置に関
するものである。

デツキクレーンのジブは航行中は、ジブレスト
上に格納、固定している。従来この固定をロープ
や、かんぬきを使つて人力で行つていた。従つて
面倒な操作を要するものであつた。

この考案は簡単な操作でジブを固定できるよう
にしたデツキクレーンジブの固定装置を提供する
ことを目的とするものである。

この考案のデツキクレーンジブの固定装置は、
架台上部に設けられたＵ型ジブレストの片側壁上
部に中間部を軸支したジブ押えレバーを備え、こ
のジブ押えレバーの下端部にワイヤの１端を係止
し、このワイヤを上記架台上端及び下端部にそれ
ぞれ設けたシーブに巻回し、ワイヤの他端にアイ
スプライスを形成したものである。そして、ジブ
を倒伏しＵ型ジブレスト内に格納してから、ジブ
先端部から吊下げられた荷役フツクにアイスプラ
イスを掛止して巻上げることにより、ワイヤを介
してジブ押えレバーを回動させジブ及び荷役フツ
クを固定するものである。

以下この考案の一実施例を図面により説明す
る。図中２はデツキ１上に設置されたデツキクレ
ーンで、そのジブ３は航行中デツキ上に設けられ
た架台４上に固定装置１０を介して固定される。
１１は架台４上に設けられたＵ型ジブレストで、
両側に壁１１ａ，１１ｂを立設し、その間にジブ
先端部３ａを格納するようになつている。１２は
壁１１ａの上部にピン１３を介して軸支されたジ
ブ押えレバーで、ピン１３より下方の下方部１２
ｂの長さをピン１３より上方のジブ押え部１２ａ
より長くして、自重により鉛直状態を保つように
なつている。１５は架台４の上端部に、上記ピン
１３から水平方向に離間し且つ上方に位置して、
設けられた上側シーブである。そして架台４の下
端部に、下側シーブ１６が設けられている。１７
は、先端にアイスプライス１８を形成したワイヤ
で、下側及び上側シーブ１６，１５に巻回されて
その基端は上記ジブ押えレバー１２の下端部に係
止されている。

而して、ジブ３を倒伏して、ジブ先端部３ａを
Ｕ型ジブレスト１１内に格納する。そして、第２
図に示す如く、ジブ先端部から吊下げられた荷役
フツク２１に、アイスプライス１８を係止して、
荷役フツク２１を巻上げる。これにより第１図に
１点鎖線で示す如く、ジブ押えレバー１２がワイ
ヤ１７を介して回動され、ジブ押え部１２ａによ
つてジブ先端３ａが固定され、同時に荷役フツク
２１も固定される。

そして、ジブ３を起立させるときは、まず荷役
フツク２１を巻下げて、アイスプライス１８を外
す。これによりジブ３は荷役フツク２１と共に起
立させ得る状態となり、ジブ起立後はジブ押えレ
バー１２は自重により、更び第１図に実線で示す
状態に戻る。

この考案のジブ固定装置は上記のようなもの
で、簡単な操作でジブと巻上げフツクを同時に固
定することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案装置の一実施例を使
用状態で示す正面図と側面図、第３図は本考案装
置が適用されるデツキクレーンの説明図である。 ３……ジブ、３ａ……ジブ先端、４……架台、
１１……Ｕ型ジブレスト、１１ａ，１１ｂ……
壁、１２……ジブ押えレバー、１２ａ……ジブ押
え部、１５，１６……シーブ、１７……ワイヤ、
１８……アイスプライス、２１……巻上げフツ
ク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 架台上部に設けられたジブ先端部を格納するＵ
   型ジブレストと：このＵ型ジブレストの片側壁上
   部に回動可能に設けられたジブ押えレバーで、回
   動支点より下方の長さを上方のジブ押え部より長
   くして自重により鉛直状態に保つようにしたもの
   と；上記架台の上端部に上記回動支点から水平方
   向に離間し且つ上方に位置して設けられた上側シ
   ーブと；上記架台下端部に設けられた下側シーブ
   と；先端に上記ジブ先端部から吊り下げられた荷
   役フツクに係止されるアイスプライスを形成した
   ワイヤで、上記下側及び上側シーブに巻回され、
   基端が上記シブ押えレバーの下端部に係止された
   ものと、からなるデツキクレーンジブの固定装
   置。