JP2001180885A - 巻上装置及び巻上装置用吊り具 - Google Patents

巻上装置及び巻上装置用吊り具

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JP2001180885A JP36975099A JP36975099A JP2001180885A JP 2001180885 A JP2001180885 A JP 2001180885A JP 36975099 A JP36975099 A JP 36975099A JP 36975099 A JP36975099 A JP 36975099A JP 2001180885 A JP2001180885 A JP 2001180885A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揚程を本来のジブの高さまで確保するととも
に、揚重量を増大させるジブクレーンを提供する。 【解決手段】 主巻ワイヤ14の先端側に接続可能なプ
ラグ部材30を有する。プラグ部材30を差込連結可能
としたソケット部材32をジブ12に接続する。前記主
巻ワイヤ14を接続したプラグ部材30を前記ソケット
部材32の差込連結位置まで昇降可能とする。また、前
記ソケット部材32に差込まれたプラグ部材30を連結
保持する連結ピン42を前記ソケット部材32に設け
る。前記プラグ部材32を案内する係合溝38を前記ソ
ケット部材に設ける。前記プラグ部材32のソケット部
材30内の挿入位置を検知して連結ピン42にプラグ部
材32の連結動作を行わせる制御機構46を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設現場において
重量物の昇降作業に使用する巻上装置及び巻上装置用吊
り具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火力発電所の建設現場などにおい
ては、一般にジブクレーンを使用して重量物の昇降作業
を行っている。ジブクレーンは、重量物を吊上げる主巻
ワイヤを有している。前記主巻ワイヤには、重量物に連
結するためのフックを先端部に設けている。また、ジブ
クレーンには、補巻ワイヤを有するものがある。この補
巻ワイヤは、先端を主巻ワイヤのフックに連結し、クレ
ーンの不使用時に、フックをブーム(ジブ)の先端部に
固定するために使用される。
【0003】このようなジブクレーンにより、火力発電
所のボイラなどを組立てる場合、格子状に組んだ鉄骨建
屋の上にジブクレーンを設置し、建屋の格子状に組んだ
鉄骨の間(桝目)から主巻ワイヤを挿入して、フックに
重量物を連結する。そして、主巻ワイヤを巻き上げてフ
ックに取付けられた重量物を吊上げるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、以下
のような問題点があった。上記したように鉄骨組みした
建屋内において重量物を昇降する場合、格子状に組まれ
た鉄骨の間隔に余裕がなく、シーブを使用できない箇所
もあるため、従来は一本の主巻ワイヤで昇降作業を行う
のが一般的である。従って、クレーンの吊上げ荷重は、
主巻ワイヤに部材の荷重が直接かかるため、主巻ワイヤ
の許容荷重により制限されてしまう。
【0005】しかし、建設現場においては、大型構造物
の組立などの際に、主巻ワイヤの許容荷重よりも重い重
量物を吊上げたい場合がある。このような場合、主巻ワ
イヤの径を大きくすることで主巻ワイヤの許容荷重を増
加させることが考えられるが、主巻ワイヤの径を大きく
すると主巻ワイヤを巻き取るウインチのドラム径も大き
くなってしまう。このため、主巻ワイヤの径を変えると
現状使用しているウインチの交換が必要となってしま
う。これは、クレーン全体に対する改造が必要となって
しまうため、コスト負担が非常に大きくなり現実的では
ない。
【0006】ところで、動滑車を使用して主巻ワイヤを
2本がけにすれば許容荷重を2倍にできる。そして、前
記した補巻ワイヤによって主巻ワイヤの先端部を支持し
て主巻ワイヤをループ化し、主巻ワイヤを2本がけにす
ることが考えられる。ところが、補巻ワイヤの許容荷重
は、例えば主巻ワイヤの許容荷重が20トンである場
合、1.5トン程度と主巻ワイヤの10分の1以下であ
り、重量物を支持することができない。
【0007】そこで従来は、建屋の鉄骨に主巻ワイヤの
先端を連結してループ化し、これに吊り具を取付けて主
巻ワイヤを実質的に2本掛けとすることにより、主巻ワ
イヤの許容荷重より大きな重量物を吊上げるようにして
いる。しかし、このような場合、建屋の外に配置した重
量物を吊上げるときには適用できない。また、建屋の内
に配置した重量物を吊上げる場合においても、主巻ワイ
ヤの先端を連結した位置までしか揚程をとることができ
ない。従って、主巻ワイヤ先端部の連結位置より上方の
ジブの高さが無駄となる。
【0008】一方、従来の吊り具においては、ワイヤを
巻きかけるプーリと、重量物を掛止するフックとが一体
化していた。このためワイヤをループ化する前に、吊り
具にワイヤを通す必要があり脱着が不便であった。ま
た、ループ化したワイヤに、吊り具を後付けする要望が
発生していた。
【0009】本発明の目的は、本体部を変更することな
く揚重量を増大させることができるとともに、十分な揚
程を確保することのできる巻上装置を提供することにあ
る。また、本発明の目的は、ループ化したワイヤに容易
に取付けできる巻上装置用吊り具を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明における巻上装置
においては、本体部から吊下げられて重量物を昇降させ
る荷吊りワイヤと、前記荷吊りワイヤの先端部に着脱可
能に結合される連結部材と、前記本体部から吊下げされ
て前記連結部材に結合され、連結部材を昇降させる連結
ワイヤと、前記本体部に設けられ、前記連結ワイヤによ
り吊上げられた前記連結部材を係止する係止部と、を有
する構成とした。
【0011】上記構成においては、連結ワイヤに取付け
られた連結部材を、荷吊りワイヤの先端部に連結するこ
とにより、荷吊りワイヤを連結ワイヤと一体的に移動で
きる。次に、荷吊りワイヤに連結した連結部材を、連結
ワイヤを巻き取ることで上昇させる。そして、本体部に
設けた係止部に前記連結部を係止させ、荷吊りワイヤの
先端側の支持を連結ワイヤから係止部に切り替える。こ
れにより、荷吊りワイヤを本体部にてループ化すること
ができるため、吊り具についての2本掛けが可能とな
り、許容荷重を倍増させることができる。また、荷吊り
ワイヤの先端部を本体部に連結してループ化することに
より、荷吊りワイヤの揚程を本体部の高さまで確保させ
ることができる。
【0012】また、係止部は、前記連結部材に形成した
ピン孔に挿入する係止ピンと、遠隔操作により前記係止
ピンを軸方向に移動し、前記連結部材の係脱をするアク
チュエータとを有する構成とすることができる。
【0013】上記構成においては、アクチュエータによ
り係止部の係止ピンを連結部材に形成したピン孔に遠隔
操作で挿入することができる。このため、連結部材の係
止部への係止作業を空中において行うことができる。ま
た、前記係止部は、前記連結部材の側部に設けた位置決
め凸部と係合する係合凹部と、この係合凹部に連続して
形成され、前記位置決め凸部を係合凹部に案内するガイ
ド部とを有する構成とすることができる。
【0014】上記構成においては、連結部材を係止部に
係止させる際に、ガイド部により位置決め凸部を係合凹
部に確実に案内することができ、連結部材の位置決め凸
部を係合凹部に沿って挿入させることで連結部材のピン
孔と係止ピンとの位置合わせが容易となる。従って、係
止ピンをピン孔に確実に挿入することができる。本発明
における巻上装置吊り具は、プーリが回転自在に取付け
られ、下方が開放されたブラケットと、このブラケット
に着脱自在に取付るフックとを有する構成とした。
【0015】上記構成においては、ブラケットに取付け
るフックが着脱可能となっているため、ループ化したワ
イヤを前記プーリに巻きかけた後、前記プーリを取付け
たブラケットにフックを装着することによりループ化し
たワイヤに吊り具を取付けることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、図面
に従って詳細に説明する。図1は本実施形態に係る巻上
装置であるジブクレーンの側面図である。図2、図3は
本実施形態におけるジブクレーンの工程説明図である。
図4は本実施形態におけるプラグ部材の説明図である。
図5、図6はソケット部材の説明図である。図7、図8
はそれぞれ本実施形態における吊り具の正面図及び側面
図である。
【0017】本実施形態においては、火力発電所の建設
現場に使用するジブクレーンの許容荷重を増加する場合
について説明する。本実施形態においては、ジブクレー
ンの荷吊りワイヤである主巻ワイヤの先端部を、本体部
であるジブに連結してループ化することにより許容荷重
を増加させるのである。
【0018】図1に示すように、ジブクレーン1は、ベ
ース10に本体部をなすジブ12を基端部にて枢設して
いる。前記ジブ12の先端部には、ジブプーリ13が回
動可能に取付けられており、当該ジブプーリ13に荷吊
りワイヤである主巻ワイヤ14を巻きかけている。前記
主巻ワイヤ14の基端側は、前記ジブ12の後方側に設
置された主巻ウインチ16に巻き取られている。前記主
巻ワイヤ14の先端側は、前記ジブプーリ13の先端か
ら吊下げられている。これにより、主巻ワイヤ14はジ
ブ12の起伏に従って昇降するのである。本実施形態に
おける主巻ワイヤ14は、例えば20トン程度の吊下げ
荷重のものを想定している。
【0019】前記主巻ワイヤ14の先端部に主巻フック
28を設けている。前記主巻フック28は、図4(a)
に示すように、先細りした直方形状の板状に形成してあ
る。このようにすることで、火力発電所における格子状
の鉄骨間を挿通可能としているのである。主巻フック2
8の側面部には貫通孔29を有している。前記貫通孔2
9に図示しないワイヤを介して重量物と連結すること
で、重量物を吊上げることができるのである。
【0020】前記ジブ12は、先端側に突設された延長
プレート22を有している。前記延設プレート22は、
上面に延長巻き掛けプーリ24,26を回動可能に配置
している。そして、前記延長プレート22の延長巻き掛
けプーリ24,26には、連結ワイヤである補巻ワイヤ
18を巻きかけ、当該補巻ワイヤ18を延長プレート2
2先端側より吊下げている。これにより、補巻ワイヤ1
8は主巻ワイヤ14よりも延長プレート22分だけ外方
に吊下げることができ、吊り具48の取付け間隔を確保
させることができる。ここで、延長プレート22の長さ
は、吊り具48の直径と同程度の長さのものを好ましく
用いることができる。なお、補巻ワイヤ18の基端側
は、補巻ウインチ20により巻き取り、巻出しが行われ
る。前記補巻ウインチ20は、前記ベース10上の主巻
ウインチ16の後方側に設置されている。本実施形態に
おいては、補巻ワイヤ18は、例えば1.5トン程度の
吊下げ荷重のものを想定している。
【0021】前記補巻ワイヤ18は、先端部にて連結部
材であるプラグ部材30の基端部と連結している。前記
プラグ部材30は、主巻フック28と結合される連結部
材であって、基端部の中心に補巻ワイヤ18の先端部を
挿入している。補巻ワイヤ18の先端部は、スラストベ
アリング37により回動可能に連結している。このた
め、前記プラグ部材30は、補巻ワイヤ18と一体的に
昇降可能となっている。プラグ部材30の基端部は先細
形状となっており、プラグ部材30を係止するソケット
部材32への案内を容易にさせている。
【0022】図4(b)、図4(c)に示したように前
記プラグ部材30の中央部には、ソケット部材32との
係止をなすための係止ピン連結孔44が貫通して設けて
ある。前記係止ピン連結孔44は、長細形状とされ、後
述するようにソケット部材32に係止するプラグ係止ピ
ン42の挿入を容易としている。また、前記係止ピン連
結孔44の両側面側には、断面凸形状の張り出しプレー
ト40を設けている。前記張り出しプレート40は、位
置決め凸部であってソケット部材32の係合凹部である
係合溝38に係合可能な形状に形成している(図5
(a)参照)。
【0023】また、プラグ部材30の先端部は、断面コ
の字形状の板材形状に形成し、両側面に主巻フック連結
孔31を設けている。前記プラグ部材30は、先端部に
て主巻フック28の先端側を挿入可能となっている。前
記主巻フック28の貫通孔29は、主巻フック連結孔3
1と芯合わせしてピンにて結合可能であり、これにより
主巻フック28との一体化を可能としている。
【0024】次に、ソケット部材32について説明す
る。前記ソケット部材32は、前記プラグ部材30を係
止して固定保持を行う係止部となっている。前記ソケッ
ト部材32は、図5に示したように、フレーム70上面
の両端部を2本の荷重受けワイヤ34の下端部に連結さ
れ、当該荷重受けワイヤ34にて吊下げ支持されてい
る。前記荷重受けワイヤ34の上端部は延長プレート2
2の両側に連結され、荷重受けワイヤ34が受ける荷重
を、延長プレート22を介してジブ12に伝えている。
従って、ソケット部材32は、ジブ12に支持されてい
る。本実施形態においては、前記荷重受けワイヤ34
は、一本あたり10トンの吊下げ荷重を有したものを用
いている。これにより、主巻ワイヤ14と同等以上の吊
上げ荷重を確保することができる。なお、荷重受けワイ
ヤ34は、全体で主巻ワイヤ14と同等以上の吊下げ荷
重を確保できれば任意の配置形態でよい。
【0025】前記ソケット部材32は、前記フレーム7
0の中心部に円筒状のソケット本体72を設けている。
前記ソケット本体72は、内部にプラグ部材30を挿入
可能としているのである。また、フレーム70には、ソ
ケット本体72上方にブラケット74を介してカバー7
6が取付けてある。前記カバー76の軸中心はプラグ挿
入孔36を有しており、プラグ部材30の基端部を挿入
可能となっている。
【0026】前記カバー76の上面には、プラグリミッ
トスイッチ47が配置してある。前記プラグリミットス
イッチ47は、プラグ部材30がソケット部材32の所
定位置まで挿入されたことを検知するものである。
【0027】前記フレーム70には、ソケット本体72
の一側に、プラグ係止ピン42がソケット本体72に直
交させて軸方向移動自在に設けてある。ソケット本体7
2には、プラグ係止ピン42を貫通させる係止ピン挿入
孔78が設けてある。また、フレーム70には、ソケッ
ト本体72の他側にソケット本体72を貫通したプラグ
係止ピン42の先端部が接触する係止ピンリミットスイ
ッチ45が設けてある。
【0028】ソケット本体72には、係止ピン挿入孔7
8を設けた方向と直交する方向に係合溝38を設けてい
る。ソケット本体72は、前記係合溝38の下方側に、
係合溝38に連なり下方向に拡開させた案内ガイド39
を有している。前記案内ガイド(ガイド部)39は、プ
ラグ部材30の張り出しプレート40を係合溝38に案
内する。これにより、プラグ部材30の張り出しプレー
ト40が係合溝38に沿って円滑に挿入される。したが
って、ソケット部材32の係止ピン挿入孔78とプラグ
部材30の係止ピン連結孔44とが芯合わせでき、プラ
グ係止ピン42を前記孔44,78内に確実に挿入させ
ることができる。従って、プラグ部材30の挿入を空中
においても、確実に行うことができる。
【0029】前記プラグ係止ピン42は、図6に示した
ように、電動シリンダ46に接続され、当該電動シリン
ダ46を作動することによりプラグ係止ピン42の出入
りの制御がなされる。電動シリンダ46は駆動モータ4
9により駆動され、ピストンロッド51の出し入れを行
う。これにより、ピストンロッド51に連結シャフト5
3により連結されたプラグ係止ピン42の軸方向移動が
行われるのである。プラグ係止ピン42が軸方向に移動
してプラグ部材30を貫通し、前記係止ピンリミットス
イッチ45にプラグ係止ピン42が当接することにより
差込完了を検知するのである。
【0030】このように、ソケット部材32がプラグ部
材30を連結することにより、主巻ワイヤ14をループ
化することができる。前記ループ化した主巻ワイヤ14
に吊り具48が取付けられ、これにより許容荷重の倍加
が図られる。
【0031】前記吊り具48は図7、図8に示したよう
に、シーブ部80と、フック部82とからなっている。
シーブ部80は、主巻巻き掛けプーリ50がその両側に
配置した略ホームベース状のブラケット54にプーリ中
心軸52を介して回転自在に取付けてある。ブラケット
54の外側には、プーリ中心軸52に枢着したリンクプ
レート56が配置してある。前記ブラケット54とリン
クプレート56とは、下方が開放され、ループ状にした
主巻ワイヤ14を主巻巻き掛けプーリ50に巻き掛ける
ことができるようになっている。リンクプレート56の
下部には、脱着孔84を設けてあり、この脱着孔84を
介してフック部82のフック連結プレート62が着脱可
能かつ揺動自在にリンク脱着ピン58により連結でき
る。
【0032】吊り具48は、不使用時にシーブ部80と
フック部82とが分離してある。フック部82と分離さ
せたシーブ部80は、吊り具受け台64に支持させてあ
る。受け台64は、フック部82を配置するベース枠8
6と、ベース枠86に立設した一対の支持脚88とを有
する。各脚88の上部には、支持板90が渡してあり、
当該支持板90には支持ピン66が突設してなる。そし
て、プーリ50は、支持孔94に支持ピン66を挿通さ
せることにより、支持ピン92に支持される。支持ピン
66の先端には、押えキャップ96が着脱可能に螺着さ
れ、プーリ50の脱落を防止させている。
【0033】フック部82は、フック60とフック連結
プレート62とを有し、両者がトラニオン63を介して
枢着してなる。前記フック60は、重量物に玉掛けした
ワイヤを掛合させる一対の掛止部92を有する錨状をな
している。ベース枠86には、トラニオン受け100と
フック受け65とが設けてあって、シーブ部80から分
離したフック部82のトラニオン63と掛止部92を支
持するようにしてある。
【0034】以上のように説明した本実施形態における
作用は以下のようになる。主巻ワイヤ14の許容荷重内
の重量物を吊上げる場合には、図2(a)に示したよう
に、主巻ワイヤ14の先端に設けた主巻フック28に重
量物を連結して、主巻ワイヤ14により吊上げ作業を行
う。上記したように、主巻フック28は長細形状として
いるので、格子状の鉄骨組みされた建屋においても、昇
降を容易に行うことができる。
【0035】主巻ワイヤ14の許容荷重を超える重量物
を吊上げる場合には、以下のように行う。まず、図2
(b)に示すように作業場に主巻フック28を降ろす。
そして、図2(c)に示したように、補巻ワイヤ18を
下降してプラグ部材30を作業場に降ろす。そして、前
記主巻フック28の先端部とプラグ部材30の先端部と
をピンにて連結して一体化を行う。そこで、図3(a)
に示したように、補巻ワイヤ18をジブ12先端側へ巻
き上げる。これにより、補巻ワイヤ18に連結された主
巻ワイヤ14は、主巻ワイヤ14の先端側より巻き上げ
られる。
【0036】上記したように、ジブ12先端側にはソケ
ット部材30が設けられ、当該ソケット部材30を補巻
ワイヤ18が貫通している。このため、補巻ワイヤ18
の先端部に設けたプラグ部材30は、補巻ワイヤ18を
巻き上げることでソケット部材32のプラグ挿入孔36
に案内される。そして、前記プラグ部材32はソケット
部材32のガイド部39に案内され、プラグ部材30の
張り出しプレート40がソケット部材32の係合溝38
に係合されつつ挿入される。プラグ部材30の上端(基
端)がカバー76から突出したプラグリミットスイッチ
47に接触することで、補巻ウインチ20が停止され
る。これにより、プラグ部材30の係止ピン連結孔44
がソケット部材32のピン挿入孔78に、図5(b)に
示すように自動的に位置を一致させることができる。
【0037】そして、図示しない遠隔操作部を操作し
て、電動シリンダ46を作動させる。前記電動シリンダ
46により、プラグ係止ピン42が係止ピン連結孔44
内に差込案内される。前記プラグ係止ピン42が係止ピ
ンリミットスイッチ45に接触すると、電動シリンダ4
6の作動が停止して前記プラグ係止ピン42の移動が停
止される。ゆえに、プラグ部材30をソケット部材32
に係止させることができる。これにより、主巻ワイヤ1
4がループ化されるのである。
【0038】このあと、補巻ワイヤ18を緩めることに
より、主巻ワイヤ14の支持を補巻ワイヤ18からソケ
ット部材32に切り替える。前記ソケット部材32はジ
ブ12に支持されているため、主巻ワイヤ14の先端側
の支持をジブ12にて行わせることができる。従って、
主巻ウインチ16のドラム径を従来と変えることなく許
容荷重の増加を図ることが出来る。その後、図3(c)
に示したように、ループ化した主巻ワイヤ14に吊り具
48を取付ける。吊り具48は吊り具受け台64にて支
持されている。まず、主巻ワイヤ14をシーブ部80の
主巻巻き掛けプーリ50に巻き掛ける。
【0039】次に、ベース枠86上に配置してあるフッ
ク部82のフック連結プレート62を起してピン58に
より連結する。主巻ワイヤ14を巻き上げると、図7の
左側に示したように、フック部82がシーブ部80に吊
下げられる。これにより、主巻ワイヤ14は、吊り具4
8に2本掛けにされた状態となり、許容荷重が2倍とな
る。以上説明したように、主巻ワイヤをジブに接続して
ループ化するので、揚程をジブ本来の高さまで確保して
吊上げ作業を行うことができる。
【0040】また、ジブクレーンのウインチドラムにか
かる負担は従来と変わらないので、本体部に変更を加え
ることなく許容荷重を倍加することができる。また、プ
ラグ部材をソケット部材に係止部を設けたことにより、
プラグ部材をソケット部材に円滑に挿入することができ
るため、主巻ワイヤのジブへの連結を地上から離れた空
中にて円滑に行うことができる。
【0041】本実施形態における吊り具においては、フ
ック部を取り外してプーリを開放状態にできるので、主
巻ワイヤをループ化した後においても、吊り具の取付け
を容易に行うことができる。なお、本発明は火力発電所
等の鉄骨建屋において、特に好適に用いることができる
が、適用対象はこれに限らず、本体部の水平移動困難な
場所において、許容荷重を増加する場合に好ましく用い
ることができる。また、実施形態においては、ソケット
部材はジブの先端側より吊下げる構成としたが、ジブに
一体化させてもよい。また、実施形態においては、ジブ
の外方側に主巻ワイヤのループを形成させたが、これに
限らずジブの内方側や水平側に主巻ワイヤのループを形
成させてもよい。実施形態においては連結補巻ワイヤを
用いて主巻ワイヤのループ化を行ったが、新たな部材を
用いて主巻ワイヤのループ化を行ってもよい。さらに、
巻上装置としては、ジブクレーンに限らず、タワー型ク
レーン、ラフタレーンクレーン等を用いてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明においては、荷吊りワイヤをルー
プ化して本体部に接続するため、揚程を本来部の高さま
で確保することができるとともに、荷吊りワイヤが2本
がけされるため、本体部を変更することなく揚重量を増
大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるジブクレーンの側面
図である。
【図2】本発明の実施形態におけるジブクレーンの工程
説明図である。
【図3】本発明の実施形態におけるジブクレーンの工程
説明図である。
【図4】本発明の実施形態におけるプラグ部材の説明図
である。
【図5】本発明の実施形態におけるソケット部材の断面
正面図及び側面図である。
【図6】本発明の実施形態におけるソケット部材の断面
平面図である。
【図7】本発明の実施形態における吊り具の正面図であ
る。
【図8】本発明の実施形態における吊り具の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ジブクレーン 10 ベース 12 ジブ 13 ジブプーリ 14 主巻ワイヤ 16 主巻ウインチ 18 補巻ワイヤ 20 補巻ウインチ 22 延長プレート 24 延長巻き掛けプーリ 26 延長巻き掛けプーリ 28 主巻フック 30 プラグ部材 32 ソケット部材 34 荷重受けワイヤ 36 プラグ挿入孔 37 スラストベアリング 38 係合溝 39 ガイド部 40 張り出しプレート 42 プラグ係止ピン 44 係止ピン連結孔 45 係止ピンリミットスイッチ 46 電動シリンダ 47 プラグリミットスイッチ 48 吊り具 49 駆動モータ 50 主巻巻き掛けプーリ 51 ピストンロッド 52 プーリ中心軸 53 連結シャフト 54 ブラケット 56 リンクプレート 58 リンク脱着ピン 60 フック 62 フック連結プレート 63 トラニオン 64 吊り具受け台 65 フック受け 66 支持ピン 70 フレーム 72 ソケット本体 74 ブラケット 76 カバー 78 ピン挿入孔 80 シーブ部 82 フック部 84 脱着孔 86 ベース枠 88 支持脚 90 支持板 92 係止部 94 支持孔 96 押えキャップ 100 トラニオン受け

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部から吊下げられて重量物を昇降さ
    せる荷吊りワイヤと、 前記荷吊りワイヤの先端部に着脱可能に結合される連結
    部材と、 前記本体部から吊下げされて前記連結部材に結合され、
    連結部材を昇降させる連結ワイヤと、 前記本体部に設けられ、前記連結ワイヤにより吊上げら
    れた前記連結部材を係止する係止部と、を有することを
    特徴とする巻上装置。
  2. 【請求項2】 前記係止部は、前記連結部材に形成した
    ピン孔に挿入する係止ピンと、 遠隔操作により前記係止ピンを軸方向に移動し、前記連
    結部材の係脱をするアクチュエータとを有することを特
    徴とする請求項1に記載の巻上装置。
  3. 【請求項3】 前記係止部は、前記連結部材の側部に設
    けた位置決め凸部と係合する係合凹部と、 この係合凹部に連続して形成され、前記位置決め凸部を
    係合凹部に案内するガイド部とを有することを特徴とす
    る請求項2に記載の巻上装置。
  4. 【請求項4】 プーリが回転自在に取付けられ、下方が
    開放されたブラケットと、 このブラケットに着脱自在に取付るフックとを有するこ
    とを特徴とする巻上装置用吊り具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015145307A (ja) * 2014-02-04 2015-08-13 日本車輌製造株式会社 補巻ロープ掛け替え方法
CN106144964A (zh) * 2015-04-23 2016-11-23 南通中集特种运输设备制造有限公司 顶盖吊具、开启及关闭硬开顶集装箱的顶盖的操作方法

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