JP4789462B2 - 電気機器昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物への変圧器、開閉器等の電気機器の設置、取り外し、付け替え等を実施する際に用いられる電気機器昇降装置に関し、特に、建物の周囲に電気機器の昇降作業を行う作業スペースを十分に確保できない場合に好適に用いられる電気機器昇降装置に関する。
従来から、コンクリート柱等の電柱の上部には、用途によって様々な電気機器が設置されている。この電気機器は、例えば、落雷等による故障や、供給先に送電する電力量の変更等、色々な要因から、付け替え等をしなければならず、また、電柱を新設する場合には、新たに電柱の上部に電気機器を設置しなければならない場合もある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図11及び図12を参照し、従来の電気機器の設置方法の一例について説明する。図11及び図12は、従来の電気機器の設置方法を示す概略図である。図11に示すように、電柱1の上部には、電気機器100を支持する支持部材200が固定される。支持部材200は、電柱1の上部に略水平方向に突出した状態で固定される。また、この支持部材200には、2つの滑車300が並設され、電柱1の下部には、地上から支持部材200の2つの滑車300を介して昇降用のロープ400を引っ張るために、更にもう1つの滑車300が取り付けられる。
そして、電気機器100には、ロープ400の一端が固定され、そのロープ400を電柱1の上部から下部の各滑車300のそれぞれに引っ掛けて、地上からロープ400の他端側をウインチ500等によって引っ張ることにより、電気機器100を電柱1に沿って地上から鉛直方向上側に吊り上げるようになっている。
ここで、電柱1の上部、例えば、電気機器を設置する部分の周囲には、図示しないが、送電線等の既設設備が存在しており、また、電柱1の周囲には、住宅や樹木等の障害物が存在している場合もある。このため、上述したように、昇降用のロープ400を電柱1の上部から地上まで引き回す作業は、非常に煩雑であるという問題がある。
また、地上でロープ400を引っ張るための作業スペースを十分に確保できないと、電気機器100の真下にウインチ500を設置して、ロープ400を引っ張って電気機器の昇降作業しなければならない場合があり、このような場合には、地上で作業する人は電気機器100の落下等の危険に曝されるという問題もある。
さらに、電気機器100の設置作業においては、例えば、電気機器100を電柱1に取り付けた腕金に固定する時や、電柱の既設設備及びその周囲の障害物等を避ける時など、電気機器100の吊り下げ位置を略水平方向に適宜変更しなければならない場合がある。しかしながら、電柱1の上部に設置された2つの滑車300には、電気機器100の荷重による水平方向の張力が加わっているため、滑車300の位置を変更し、電気機器100の位置を水平方向に変更するのは非常に困難な作業となる。そこで、従来では、図12に示すように、電気機器100に別のロープ400Aを固定し、1人又は数人で斜め方向からロープ400Aを引っ張る、いわゆる横引きによって、電気機器100の水平方向への位置変更を行っていた。
しかしながら、電気機器100は、非常に重く、上述したように人力で電気機器100の横引きをするのは非常に大変であるという問題がある。また、電気機器100の横引きをすると、電気機器100が斜め吊りとなり、吊り上げられた電気機器100の真下で作業する場合には、特に危険である。さらに、電気機器100を斜め吊りすると、絶縁油が漏洩する虞もあり好ましくない。また、電気機器100の横引きは、電気機器100の重量が大きい場合には数人の作業者が必要となるため、そのような場合には人件費等のコストが増大してしまうという問題もある。
特開2000−143180号公報(第5図等)
本発明は上述した事情に鑑み、作業負担及び作業に要するコストを大幅に低減することができる電気機器昇降装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、建物に固定される固定部及び前記固定部から突出して設けられて吊り下げられる電気機器を支持する支持部を有する支持手段と、前記支持手段と前記電気機器とに接続されると共に前記支持部に吊り下げられる前記電気機器の鉛直方向上側に配置されて前記電気機器をその上側で鉛直方向上下に昇降させる昇降手段とを具備するとともに、
前記支持部は、前記昇降手段を前記鉛直方向と略直交する方向に沿って移動可能に位置変更部材を介して吊下するとともに、その厚さ方向に貫通されて長手方向に沿って伸びるように設けられたスリットと、このスリットの下端部に連続させて前記長手方向に沿う複数個所に設けられた溝部とを有しており、
さらに前記位置変更部材は、前記鉛直方向に伸びる長孔である連通孔と、この連通孔に挿入される固定ピンとを有し、前記固定ピンを前記支持部の前記溝部の何れかに落とし込むことにより前記位置変更部材の前記支持部における位置が規制され、さらに自重により前記溝部に落とし込まれている前記固定ピンを前記連通孔に沿って上昇させて前記溝部から前記スリットの位置に移動させ、前記スリットに沿い移動させることにより前記位置変更部材の前記支持部における位置を調節可能に構成したものであることを特徴とする電気機器昇降装置にある。
かかる第1の態様では、昇降手段によって電気機器をその上側で鉛直方向上下に昇降させることにより、例えば、昇降用のロープ等を建物の上部と下部とに設置した滑車を介して地上に引き回す等の作業を省略することができるため、作業負担及び作業に要するコストを大幅に低減することができる。また、吊り下げられる電気機器をその鉛直方向上側で昇降させることにより、地上での作業を簡略化することができる。このため、地上での作業スペースが少なくても、電気機器の昇降作業を良好に実施することができる。
また、電気機器が吊り下げられた支持部をそのままの状態で略水平方向に移動させることができるため、電気機器の吊り下げ位置を適宜変更することができる。これにより、電気機器の昇降作業の前後、又はその最中に、例えば、電気機器の昇降方向に存在する電柱の既設設備やその周囲の障害物等を比較的容易に回避することができる。さらに、固定ピンを落とし込む溝部を適宜変更することで電気機器の吊り下げ位置を適宜変更することができるので、かかる吊り下げ位置の変更を容易且つ迅速に行うことができる。
本発明の第の態様は、第の態様において、前記支持部は、前記固定部との連結部を回転軸として回転可能に設けられていることを特徴とする電気機器昇降装置にある。
かかる第の態様では、電気機器と建物との間を所定間隔とした状態で、電気機器の吊り下げ位置を適宜変更することができる。
本発明の第の態様は、第1又は2の態様において、前記支持部は、前記固定部からの突出方向に沿って伸縮可能に設けられていることを特徴とする電気機器昇降装置にある
かかる第の態様では、電気機器と建物との間が所望の間隔となるように、電気機器の吊り下げ位置を適宜変更することができる。
本発明の第の態様は、第1〜の何れかの態様において、前記昇降手段は、前記電気機器に接続される索体と、前記索体を保持する回転体と、前記回転体への回転動力を発生させる回転動力発生手段とで少なくとも構成されていることを特徴とする電気機器昇降装置にある。
かかる第の態様では、例えば、ワイヤーロープ、チェーン等の索体を保持した回転体を回転動力発生手段によって回転させて、回転体への索体の巻き取り、巻き出し等の動作を実行することにより、電気機器の昇降を比較的容易に行うことができる。
本発明の第の態様は、第の態様において、前記昇降手段は、さらに、前記回転体に前記回転動力発生手段で発生させた回転動力を伝達する回転動力伝達手段を具備し、前記回転動力発生手段と前記回転体とは、前記回転動力伝達手段を介して接続されていることを特徴とする電気機器昇降装置にある。
かかる第の態様では、回転動力伝達手段によって遠隔操作が可能となり、電気機器の昇降作業の負担をさらに低減することができる。
本発明の第の態様は、第4又は5の態様において、前記昇降手段から垂れ下がる前記索体を収容する収容容器をさらに具備することを特徴とする電気機器昇降装置にある。
かかる第の態様では、電気機器を昇降する作業中に、昇降手段から垂れ下がる索体を収容容器によって回収することで、索体が電柱の既設設備やその周囲の障害物等に接触するのを確実に防止することができる。
本発明の第の態様は、第1〜の何れかの態様において、前記支持手段は、複数の前記支持部を有することを特徴とする電気機器昇降装置にある。
かかる第の態様では、支持部を複数設けることで、建物に複数個の電気機器を設置することができる電気機器昇降装置が実現される。
かかる本発明は、昇降手段によって電気機器をその上側で鉛直方向上下に昇降させるようにしたので、作業負担及び作業に要するコストを大幅に低減することができ、特に、建物の周囲に作業スペースを十分に確保しなくても、電気機器の昇降作業を良好に実施することができるという効果を奏するものである。
以下、本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る電気機器昇降装置の概略構成を示す斜視図である。図1に示す本実施形態の電気機器昇降装置10は、建物のうちで装柱の1種である電柱1の上部への電気機器100の設置、取り外し、付け替え等を実施する際に用いられるものであり、具体的には、電柱1の上部に固定されて吊り下げられる電気機器100を支持する支持手段20と、この支持手段20と電気機器100とに接続されて支持手段20に吊り下げられる電気機器100をその上側で鉛直方向上下(図中上下)に昇降させる昇降手段30とを具備する。
すなわち、本実施形態の電気機器昇降装置10は、電柱1に沿って鉛直方向上側から、支持手段20、昇降手段30の順に配置され、支持手段20に昇降手段30を介して吊り下げられる電気機器100をその鉛直方向上側に設置された昇降手段30によって鉛直方向上下に昇降できるようになっている。
また、このような電気機器昇降装置10では、電柱1に支持手段20を設置して、この支持手段20に昇降手段30を装着した後、昇降手段30と電気機器100とを接続することにより、電気機器100の昇降作業を直ぐに開始することができる。
すなわち、背景技術(図10等)で説明したように、従来では、電気機器の昇降作業を実施するために、例えば、昇降用のロープ等を電柱1の上部と下部とに設置された滑車に引っ掛けて地上に引き回し、そのロープをウインチ等に接続する等の作業を行う必要があったが、本実施形態の電気機器昇降装置10では、このような煩雑な作業を省略することができる。これにより、作業員の作業負担を大幅に低減することができ、作業員の人数を少なくすることができる。したがって、作業に要するコストを大幅に低減することができる。
また、本実施形態では、上述したように、吊り下げられる電気機器100をその鉛直方向上側で昇降手段30によって昇降させるようにしたので、地上での作業を大幅に簡略化することができる。すなわち、電気機器100の昇降作業をその鉛直方向上側で実施しているため、地上での作業スペースが少ない場合、具体的には、電柱1の周囲に住宅や樹木等の障害物等が存在する等の場合に、これらの存在を考慮しなくても、電気機器100の昇降作業を良好に実施することができる。さらに、作業員が電気機器100の真下で作業しなくてもよいため、電気機器100の落下等による被害を確実に防止することができる。
なお、上述したように、本実施形態の電気機器昇降装置10によって所定の高さまで吊り上げられた電気機器100は、電柱1に取り付けられた腕金40に対して固定されることにより、電柱1への設置作業は完了する。
以下、図1〜図5を参照して、本実施形態の電気機器昇降装置10を構成する支持手段20、昇降手段30の各構成について具体的に説明する。なお、図2は、支持手段の平面図、図3は、昇降手段の斜視図、図4は、昇降手段の側面図である。また、図5は、昇降手段の他の構造例を示す側面図である。
支持手段20は、図1及び図2に示すように、電柱1の上部に固定される固定部21と、この固定部21から突出して設けられて吊り下げられる電気機器100を支持する支持部22とを有する。また、固定部21は、支持部22の基端部22aを保持する保持部211と、この保持部211に固定されると共に電柱1の外周を囲むように装着されるコ字形状のベルト部212と、ベルト部212の各先端部のそれぞれをボルト結合により連結する連結部213とで構成されている。
一方、支持部22は、長尺の板形状を有し、厚さ方向に貫通する複数の位置決め孔221が所定間隔で並設されている。そして、このような支持部22には、本実施形態では、支持部22の長手方向に沿って移動可能に設けられて吊り下げられる電気機器100の位置を変更する位置変更部材23が取り付けられている。
具体的には、位置変更部材23は、支持部22が挿通される挿通孔(図示なし)が設けられた取り付け部231と、取り付け部231から突出して設けられて電気機器100が後述する昇降手段30を介して吊り下げられる吊り下げ部232とを有する。また、取り付け部231には、支持部22の位置決め孔221に対応する位置に取り付け孔233が設けられている。
そして、このような位置変更部材23は、取り付け孔231と、支持部22の1つの位置決め孔221とを一致させて、取り付け孔231及び位置決め孔221への固定ピン234の差し込みにより、支持部22に固定されるようになっている。すなわち、取り付け孔231を一致させる位置決め孔221を適宜変更することで、吊り下げ部232に吊り下げられた電気機器100と電柱1との間が所望の間隔となるように、電気機器100の吊り下げ位置を適宜変更できるようになっている。これにより、電気機器100の昇降作業の前後、又はその最中に、例えば、電気機器100の昇降方向に存在する電柱1の既設設備やその周囲の障害物等を比較的容易に回避することができる。また、従来のように電気機器100を斜め吊りすることはないため、電気機器100からの絶縁油の漏洩を確実に防止することができる。
また、このような位置変更部材23に吊り下げられる昇降手段30は、図3及び図4に示すように、ホイスト装置であり、具体的には、電気機器100に接続される索体31と、索体31を保持する回転体(図示なし)と、回転体を保持する昇降手段本体30Aに連結されて回転体への回転動力を発生させる回転動力発生手段32とで少なくとも構成されている。本実施形態の昇降手段30では、さらに、回転体の両面がハウジング33によって覆われ、このハウジング33の上部には第1フック34が突設されている。また、回転体に保持された索体31の先端部には、第2フック35が設けられている。そして、本実施形態では、昇降手段30の第1フック34が位置変更部材23の吊り下げ部232に装着され、索体31の第2フック35が電気機器100に接続されることで、支持手段20の位置変更部材23には、電気機器100が昇降手段30を介して吊り下げられる。ここで、昇降手段30の回転体に保持される索体31としては、例えば、チェーンやワイヤーロープ等が挙げられるが、本発明は勿論これらに限定されるものではない。
また、回転体への回転動力を発生させる回転動力発生手段32としては、例えば、電動ドライバードリル等が挙げられる。電動ドライバードリルは、例えば、電柱1に布設された送電線からの電力を利用して駆動させることができるからである。なお、電動ドライバードリルとしては、操作性の点で、充電式の電動ドライバードリルを用いるのが好ましい。そして、このような回転動力発生手段32は、例えば、本実施形態では、図4に示すように、充電式の電動ドライバードリルであり、回転体に回転動力を伝達する回転動力伝達手段36を介して昇降手段本体30Aに接続されている。これにより、昇降手段本体30Aの遠隔操作が可能となり、電気機器100の昇降作業の負担をさらに低減することができる。なお、このような回転動力伝達手段36としては、例えば、フレキシブル型の回転動力伝達シャフト(パワーシャフト)等が挙げられる。
ここで、回転動力伝達手段36の全長は、約1m〜2mであるのが好ましく、本実施形態では、約1.5mとした。回転動力伝達手段36の全長があまり長すぎると、昇降手段本体30Aを遠隔操作できても、回転動力伝達手段36が電柱1の既設設備等に接触し、電気機器100の昇降作業が煩雑となるからである。このように、回転動力伝達手段36の全長を所定の長さとすることで、図1に示すように、作業員が電柱1の上部で回転動力発生手段32を操作し、昇降手段本体30Aを制御して電気機器100の昇降作業を良好に実施することができる。
なお、本実施形態では、上述したように昇降手段30として回転動力発生手段32と昇降手段本体30Aとを回転動力伝達手段36により連結したものを例示して説明したが、例えば、図5に示すように、昇降手段本体30Aと回転動力発生手段32とを直接接続するようにしてもよい。勿論、本発明はこれに限定されず、例えば、昇降手段本体に回転駆動部を設けて、その回転駆動部を無線操作によって遠隔制御するようにしてもよい。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2に係る電気機器昇降装置の支持手段の要部拡大平面図である。上述した実施形態1では、位置変更部材23を支持部22に対して固定ピン234によって固定したが、本実施形態では、図6に示すように、支持部22Aには、厚さ方向に貫通するスリット222が支持部22Aの長手方向に沿って設けられている。また、このスリット222の下端部には、支持部22Aの長手方向に沿って複数の溝部223が並設されている。
一方、このような支持部22Aには、位置変更部材23Aが挿入保持されている。この位置変更部材23Aには、支持部22Aのスリット222及び溝部223に連通する連通孔235が設けられている。また、このような連通孔235内には、固定ピン236が孔形状に沿って移動自在に設けられている。
そして、固定ピン236がスリット222内に位置した状態では、位置変更部材23Aはスリット222に沿って移動自在となり、固定ピン236が溝部223内に位置した状態では、位置変更部材23Aは支持部22Aの長手方向への移動が規制、すなわち、支持部22Aに対して固定される。なお、位置変更部材23Aは、上述した実施形態1と同様に、支持部22Aに図示しない挿通孔を介して挿入されている。このため、上述した固定ピン236には、昇降手段を介して吊り下げられる電気機器の荷重は加わらないようになっている。
このような構造とすることで、支持部22Aに昇降手段を介して吊り下げられる電気機器の略水平方向への位置変更が、位置変更部材23Aの移動によって可能となり、上述した実施形態1と同様に、電気機器と電柱1との間が所望の間隔となるように、電気機器の吊り下げ位置を適宜変更することができる。
(実施形態3)
図7は、本発明の実施形態3に係る電気機器昇降装置の支持手段の要部拡大平面図である。上述した実施形態1では、支持手段20の支持部22に位置変更部材23を取り付けて電気機器100の吊り下げ位置を変更するようにしたが、本実施形態では、図7(a)及び図7(b)に示すように、支持手段を構成する支持部本体24の先端に支持部22Bをねじ結合し、この支持部22Bを回転させて、支持部22Bを軸方向に伸縮させるようにした。
このような構造とすることで、支持部22Bに昇降手段30を介して吊り下げられる電気機器の略水平方向への位置変更が、支持部22Bの支持部本体24に対する回転によって可能となり、上述した実施形態1と同様に、電気機器と電柱1との間が所望の間隔となるように、電気機器の吊り下げ位置を適宜変更することができる。
(実施形態4)
図8は、本発明の実施形態4に係る電気機器昇降装置の支持手段の平面図である。本実施形態では、図8(a)及び図8(b)に示すように、電柱1に取り付けられる支持手段20Cは、中央部が略垂直に折れ曲がった円柱形状の支持部22Cと、この支持部22Cの略半分を構成する端部22cが挿入保持される挿入孔21cが設けられた固定部21Cとで構成されている。この固定部21Cは、上述した実施形態1と同様のベルト部212及び連結部213を2個用いて電柱1の上部に固定される。
そして、このような支持手段20Cの支持部22Cは、固定部21Cとの連結部、すなわち、挿入孔21cに挿入された端部22cを回転軸として、その軸周りに回転可能に設けられている。また、この支持部22Cは、昇降手段30を介して電気機器が吊り下げられた状態で回転可能に設けられ、電気機器の吊り下げ位置が略水平方向に変更できるようになっている。
このような構造とすることで、電気機器と電柱1との間を所定間隔とした状態で、電気機器の吊り下げ位置を略水平方向に適宜変更することができる。なお、本発明では、上述した本実施形態の構造を、上述した実施形態2の構造に適用してもよい。これにより、支持部の回転、伸縮の各動作によって、支持部に吊り下げられた電気機器の位置を略水平方向に適宜変更することができる。
また、電気機器の昇降作業を実施しつつ、電気機器の水平方向への位置を変更する場合には、例えば、図9に示すような制御装置50によって、これらの各作業を実施するのが好ましい。この制御装置50には、支持部の回転、伸縮及び電気機器の昇降作業を別々に制御するための3つの接続部51、52、53が設けられ、これら各接続部51、52、53には、図示しないドライバードリルが接続されるようになっている。また、この制御装置50には、ドライバードリルの回転動力を伝達する回転動力伝達シャフト511、521、531が各接続部51、52、53のそれぞれに対応して接続されている。そして、これら各回転動力伝達シャフト511、521、531は、図示しないが、支持部の回転軸、伸縮部、昇降手段本体のそれぞれに接続され、これら各部位にドライバードリルの回転動力を伝達するようになっている。これにより、電気機器の吊り下げ高さ調節、水平方向への位置変更等を比較的容易に制御することができる。また、ドライバードリルを接続する接続部51、52、53が作業別に設けられているので、作業員の誤操作を防止することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明を各実施形態1〜4に基づいて説明したが、本発明は上述した各実施形態1〜4に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1の図1では、昇降手段30による電気機器100の吊り上げ時において昇降手段本体30Aから索体31が垂れ下がっているが、例えば、図10に示すように、昇降手段本体30Aに索体31を収容する収容容器60を取り付けるようにしてもよい。これにより、電気機器100を昇降する作業中に、昇降手段30から垂れ下がる索体31を収容容器60によって回収することで、索体31が電柱の既設設備等に接触するのを確実に防止することができる。なお、図10は、他の実施形態に係る昇降手段の斜視図である。
上述した実施形態1では、位置変更部材23の支持部22への固定位置により電気機器100の吊り下げ位置を適宜変更できるようにしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、支持部に対して着脱自在に取り付けられるハンドルを手動で回転させ、その回転力を支持部の長手方向への動力に変換し、この変換した長手方向への動力によって、支持部に取り付けられる位置変更部材を支持部の長手方向に移動可能としてもよい。あるいは、油圧式シリンダー等を用いて位置変更部材を支持部の長手方向に沿って移動させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態1〜4では、支持部に電気機器が吊り下げられた状態で、その支持部を鉛直方向と略直交する水平方向に沿って移動可能に設けたが、本発明はこれに限定されず、このように支持部が鉛直方向と略直交する方向に沿って移動可能に設けられていなくてもよく、例えば、支持手段と昇降手段とが一体的に設けられていてもよい。
なお、上述した実施形態1では、電動式の昇降手段30によって電気機器100を昇降させるようにしたが、本発明は勿論これに限定されず、例えば、昇降手段本体に取り付けられるハンドルを手動で回転させる手動式の昇降手段によって電気機器を昇降させるようにしてもよい。
本発明の実施形態1に係る電気機器昇降装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電気機器昇降装置の支持手段の平面図である。 本発明の実施形態1に係る電気機器昇降装置の昇降手段の斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電気機器昇降装置の昇降手段の側面図である。 本発明の実施形態1に係る電気機器昇降装置の昇降手段の他の構造例を示す側面図である。 本発明の実施形態2に係る電気機器昇降装置の支持手段の要部拡大平面図である。 本発明の実施形態3に係る電気機器昇降装置の支持手段の要部拡大平面図である。 本発明の実施形態4に係る電気機器昇降装置の支持手段の平面図である。 本発明の実施形態4に係る電気機器昇降装置の制御装置の要部拡大斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る昇降手段の斜視図である。 従来の電気機器の設置方法を示す概略図である。 従来の電気機器の設置方法を示す概略図である。
符号の説明
1 電柱
10 電気機器昇降装置
20 支持手段
21 固定部
22 支持部
30 昇降手段
40 腕金
50 制御装置
60 収容容器
100 電気機器

Claims (7)

  1. 建物に固定される固定部及び前記固定部から突出して設けられて吊り下げられる電気機器を支持する支持部を有する支持手段と、前記支持手段と前記電気機器とに接続されると共に前記支持部に吊り下げられる前記電気機器の鉛直方向上側に配置されて前記電気機器をその上側で鉛直方向上下に昇降させる昇降手段とを具備するとともに、
    前記支持部は、前記昇降手段を前記鉛直方向と略直交する方向に沿って移動可能に位置変更部材を介して吊下するとともに、その厚さ方向に貫通されて長手方向に沿って伸びるように設けられたスリットと、このスリットの下端部に連続させて前記長手方向に沿う複数個所に設けられた溝部とを有しており、
    さらに前記位置変更部材は、前記鉛直方向に伸びる長孔である連通孔と、この連通孔に挿入される固定ピンとを有し、前記固定ピンを前記支持部の前記溝部の何れかに落とし込むことにより前記位置変更部材の前記支持部における位置が規制され、さらに自重により前記溝部に落とし込まれている前記固定ピンを前記連通孔に沿って上昇させて前記溝部から前記スリットの位置に移動させ、前記スリットに沿い移動させることにより前記位置変更部材の前記支持部における位置を調節可能に構成したものであることを特徴とする電気機器昇降装置。
  2. 請求項において、前記支持部は、前記固定部との連結部を回転軸として回転可能に設けられていることを特徴とする電気機器昇降装置。
  3. 請求項1又は2において、前記支持部は、前記固定部からの突出方向に沿って伸縮可能に設けられていることを特徴とする電気機器昇降装置。
  4. 請求項1〜の何れかにおいて、前記昇降手段は、前記電気機器に接続される索体と、前記索体を保持する回転体と、前記回転体への回転動力を発生させる回転動力発生手段とで少なくとも構成されていることを特徴とする電気機器昇降装置。
  5. 請求項において、前記昇降手段は、さらに、前記回転体に前記回転動力発生手段で発生させた回転動力を伝達する回転動力伝達手段を具備し、前記回転動力発生手段と前記回転体とは、前記回転動力伝達手段を介して接続されていることを特徴とする電気機器昇降装置。
  6. 請求項又はにおいて、前記昇降手段から垂れ下がる前記索体を収容する収容容器をさらに具備することを特徴とする電気機器昇降装置。
  7. 請求項1〜の何れかにおいて、前記支持手段は、複数の前記支持部を有することを特徴とする電気機器昇降装置。
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