JP2003095585A - チェーンブロックおよび手動チェーンブロックの脱着式駆動装置 - Google Patents

チェーンブロックおよび手動チェーンブロックの脱着式駆動装置

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JP2003095585A
JP2003095585A JP2001287078A JP2001287078A JP2003095585A JP 2003095585 A JP2003095585 A JP 2003095585A JP 2001287078 A JP2001287078 A JP 2001287078A JP 2001287078 A JP2001287078 A JP 2001287078A JP 2003095585 A JP2003095585 A JP 2003095585A
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静男 今岡
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 着脱自在な駆動装置を有し、遠隔操作が可能
なチェーンブロックおよび手動チェーンブロックの脱着
式駆動装置を提供する。 【解決手段】 手鎖34の操作により吊下げフック20
を昇降可能とした手動チェーンブロック12は、前記手
鎖34の操作により回転するチェーンホイール30をカ
バーするケーシング部24に取り付けられ前記手鎖34
を駆動可能とする脱着式駆動装置11を有している。当
該脱着式駆動装置11は手動チェーンブロック12のハ
ンドホイールケーシング固定用ボルト26により前記手
動チェーンブロック12に着脱可能とされた取付板28
を有し、この取付板28には前記手動チェーンブロック
12の手鎖34を駆動可能なチェーンホイール30とそ
の駆動用モータ32を備え、当該モータ32は無線また
は有線により遠隔操作可能とされるとともに、前記チェ
ーンホイール30に前記手鎖34を強制的に噛合わせる
噛合い拘束手段を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管やバルブ等の
構造物の搬送、位置決めを行うためのチェーンブロック
および手動チェーンブロックの脱着式駆動装置に係り、
特に建設工事現場で大口径配管、バルブ及びブロック、
モジュールを手動チェーンブロックによって吊り下げ、
所定の位置に搬送、位置決めする重量物の位置決め搬送
装置のチェーンブロックおよびチェーンブロックの手鎖
を操作駆動するために用いる手動チェーンブロックの脱
着式駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、手動チェーンブロックは、手鎖
を人力によって引き下げ操作を行うことにより、ロード
チェーンに吊り下げられた重量物の昇降を行う装置であ
り、小型軽量で移動し易く任意の場所に容易に設置でき
るため、建設工事現場等で広く利用されている。
【0003】しかし、チェーンブロックの構造上、吊り
下げる重量物が重くなるほど、手鎖の操作量に対する吊
り荷の移動量は小さくなり、人力によって手鎖を操作し
て吊り荷を目的の位置まで移動させるのに多大な労力を
必要とするという問題がある。この労力を軽減するため
に、手動チェーンブロックの動力伝達部であるハンドホ
イールを加工し、モータ等の駆動装置をボルト等で固定
して取り付けることにより、ハンドホイールを外部動力
で駆動させる方法が提案されている(例えば、特開平1
0−338476号公報、実開平5−85739号公
報、特開平8−91783号公報)。その一例として、
特開平10−338476号公報において開示されてい
る電動チェーンブロックの構成を図7に示す。これは、
チェーンブロック本体1と、電動モータ2及び伝動歯車
機構3を有する駆動装置と、電動モータ2に電源ケーブ
ル4で接続されたバッテリー電源部5とを備えており、
駆動装置の電動モータ2を作動させると、駆動側チェー
ンホイール6を介してチェーンブロック本体1のロード
側チェーンホイール7を駆動し、ロードチェーン8を巻
き上げあるいは送り出して、吊下げフック9に支持され
た重量物を昇降させる。
【0004】また、手動チェーンブロックの手鎖部分に
電動式チェーン送り装置を用いて、作業者が送り装置を
支えながら手鎖のみを送り出すことによる駆動方法とし
て、特許第2692573号公報、特開平11−180
690号公報が提示されている。図8に示すチェーンブ
ロック手鎖駆動装置は特許第2692573号として知
られており、手鎖が複数のホイールを経由して噛み合わ
され、かつホイールの一つが手鎖のピッチに確実に噛み
合うように装着し、手鎖部分のみを送り出すことによ
り、人的労力を要することなく、手鎖の操作を行うこと
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10−
338476号公報に示される電動チェーンブロックを
構造物据付作業に用いた場合、チェーンブロック本体と
駆動装置が固定されているため、構造物の搬送、位置決
め作業が完了しても構造物が溶接、ボルト等で最終固定
状態になるまで取り外すことはできず、場合によっては
長期間現場に取り付けたままの状態で放置される。ま
た、チェーンブロック本体を加工する必要があるため、
既存の手動チェーンブロックをそのまま利用することは
できない。
【0006】一方、特許第2692573号のチェーン
ブロック手鎖駆動装置においては、脱着が可能であり、
手動チェーンブロックの手鎖部分に取り付けて使用する
ため、既存の手動チェーンブロックにも適用可能であ
り、上記従来技術の問題点は解消される。しかし、装置
の操作には操作者が付いて行うため、高速で連続的に巻
かれる手鎖に操作者が巻き込まれる危険性が高く、また
周囲の構造物を損傷する恐れもある。
【0007】また、プラントや発電所等の建設工事及び
定期点検工事では、大口径配管及びブロック、モジュー
ルが天井付近に設置される場合がある。通常このような
配管やバルブ等の構造物は工場で運搬可能な形状に分け
て製作され、据付現場においてつなぎ合わせられる。据
付現場では作業スペースが制約されているため、配管や
バルブ等の構造物を複数の市販の手動、及び電動チェー
ンブロックを用いて天井及び周囲の固定部材から仮吊り
して、各々のチェーンブロックを操作者が適当に繰り出
し、仮吊り位置から目標位置まで移動させて行ってい
た。しかし、このように複数のチェーンブロックを使用
し、手鎖を操作することより各々のチェーンブロックを
連動させて吊り荷を目標位置まで移動させるには操作者
の連係において高度な技術が必要とされる。またチェー
ンブロック一台に一人の操作者が必要とするため、人的
コストがかかるとともに、チェーンブロック作業は重量
物を扱うため、操作者の安全性の面で問題があった。
【0008】本発明の目的は、上記従来の問題点に着目
してなされたもので、第1に手動と自動操作が本体の改
造を行うことなく任意に切り替えできる構造としたチェ
ーンブロックを提供することを目的とする。第2に、手
動チェーンブロックに対して着脱できる手鎖巻き上げ操
作を行うことができ、既存の手動チェーンブロックにそ
のまま取り付けて自動巻き上げ操作を可能とする手動チ
ェーンブロックの脱着式駆動装置を提供することを目的
とする。第3に、大口径パイプなどの位置決め操作を遠
隔操作で簡単に行うことができるようにしたチェーンブ
ロックを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るチェーンブロックは、手動チェーン
ブロック本体に対して手鎖操作によりチェーン下部に取
り付けた吊下げフックを昇降可能とした手動チェーンブ
ロックであって、前記手鎖の操作により回転するチェー
ンホイールのケーシング部に取り付けられ前記手鎖を駆
動可能とする脱着式駆動装置を有し、当該脱着式駆動装
置は手動チェーンブロックのハンドホイールケーシング
固定用ボルトにより前記手動チェーンブロックに着脱可
能とされた取付板を有し、この取付板には前記手動チェ
ーンブロックの手鎖を駆動可能なチェーンホイールとそ
の駆動用モータを備え、当該モータは無線または有線に
より遠隔操作可能とされるとともに、前記チェーンホイ
ールに前記手鎖を強制的に噛合わせる噛合い拘束手段を
設けた構成とされていることを特徴とする。
【0010】また、本発明に係る手動チェーンブロック
の脱着式駆動装置は、手動チェーンブロックのハンドホ
イールケーシング固定用ボルトにより前記手動チェーン
ブロックに着脱可能とされた取付板を有し、この取付板
には前記手動チェーンブロックの手鎖を駆動可能なチェ
ーンホイールとその駆動用モータを備え、当該モータは
無線または有線により遠隔操作可能とされるとともに、
前記チェーンホイールに前記手鎖を強制的に噛合わせる
噛合い拘束手段を設けたことを特徴とする。また、手動
チェーンブロックの脱着式駆動装置は前記モータにより
駆動される手鎖の収納部を設けるとよい。
【0011】
【作用】上記構成によれば、チェーンブロック本体と駆
動装置とは、チェーンブロック本体側のホイールケーシ
ングに設けられている固定用ボルトをそのまま利用して
着脱される。駆動装置を前記固定用ボルトを利用して取
り付けた上で、手鎖をチェーンホイールに拘束手段で噛
み合わせ、駆動用モータを作動させれば、手鎖がモータ
を利用して巻き上げられ、ワークを昇降させることがで
きる。駆動用モータを有線もしくは無線で遠隔操作する
ことにより、高所において吊下げたワークの位置決めが
可能となる。手鎖駆動装置は任意にチェーンブロック本
体に着脱できるので、手動でも自動でも自由に切り替え
ることが可能である。手鎖駆動装置のチェーンホイール
に噛合っている部分より下位の手鎖部分がそのまま露出
すると高速走行するので、周辺の機器類へ接触したり作
業者を巻き込んだりする危険性があるが、収納袋に余り
の手鎖を収容するので、袋内部で手鎖が移動するだけと
なり、安全性を高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的実施形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は本発明に係るチ
ェーンブロックの第1の実施形態を示す正面図、図2は
図1の実施形態の左側面図である。本実施形態に係るチ
ェーンブロックは、主に、手動チェーンブロック12
と、これに自由に着脱できる構成とした脱着式駆動装置
11から成っている。手動チェーンブロック12は、チ
ェーンブロックの各構成部分を固定するブロック14
と、当該ブロック14の上部に取り付けられる上部止め
フック16を有し、この上部止めフック16を建屋天井
の梁などへ係止させるようにしている。前記ブロック1
4には、手鎖34が懸架されたハンドホイール38と、
当該ハンドホイール38と回転軸が同軸であり、ハンド
ホイール38が回転することにより駆動するロードシー
ブ22とが取り付けられており、これらはケーシング部
24によりカバーされている。ロードシーブ22にはロ
ードチェーン18が掛けられている。ロードチェーン1
8は、一端部がケーシング部24の固定端25aに固定
され、ロードシーブ22に巻き掛けられた後、ブロック
14の下方に配置され重量物を支持する吊下げフック2
0が備えているフック側滑車27aの下部を経由して、
前記ブロック14の下部に設けられたブロック側滑車2
9に掛けられることにより吊下げフック20を吊下げて
いる。ブロック側滑車29に掛けられたロードチェーン
18は、吊下げフック20のもう一つのフック側滑車2
7bを経由し、最後にもう一方の端部が前記ブロック1
4の固定端25bに固定される。
【0013】上述のような手動チェーンブロック12に
対して、これを改造することなく、そのまま着脱できる
ようにした脱着式駆動装置11が設けられている。すな
わち、着脱式駆動装置11は、詳細は後述するが、手動
チェーンブロック12のケーシング部24にハンドホイ
ールケーシング固定用ボルト26(以下、ケーシング固
定用ボルト26という)により固定される取付板28
と、手鎖34を駆動するチェーンホール30と、当該チ
ェーンホイール30の駆動用モータ32と、手鎖34を
チェーンホイール30に強制的に押し付ける噛合い拘束
手段であるチェーン拘束ローラ42と、手鎖34を収納
するチェーンバケット40と、からなっている。
【0014】前記取付板28は縦長の平板であり、上端
部および中央部付近には、手動チェーンブロック12の
ケーシング部24に固定するための係止孔がケーシング
固定用ボルト26の位置に合わせて設けられている。な
お、図1においてはケーシング固定用ボルト26は2つ
であるが、3つまたはそれ以上である場合は、取付板2
8の上部形状をケーシング部24全体を覆うような形状
とし、ケーシング固定用ボルト26の位置に合わせて係
止孔を設けて固定してもよい。
【0015】取付板28の下端部付近の前面(ケーシン
グ固定用ボルト26取付面側)には、チェーンホイール
30の駆動用モータ32がボルトにより固定されてい
る。当該モータ32は無線または有線により遠隔操作が
可能である。モータ32の回転軸は、取付板28のモー
タ取付位置に設けられた開口部から、取付板28の背面
側に突出されており、回転軸の先端にはチェーンホイー
ル30が取り付けられている。
【0016】取付板28の下端部側面に接合された支持
部36には、図3に示すように、手鎖34をチェーンホ
イール30の外周側方に強制的に噛合わせるための拘束
手段としてのチェーン拘束ローラ42が設けられてい
る。支持部36との結合部は、蝶番構造となっており、
開閉自在であり、ばねの力によって手鎖34をチェーン
ホイール30に押し付けることにより、チェーンホイー
ル30が高速回転する際にチェーンホイール30から手
鎖34が脱落することを防ぐ構造となってなっている。
なお、チェーン拘束ローラ42のローラ部には、ゴム等
の弾性力をもったものを用いるのが好ましい。
【0017】前記チェーンバケット40は、支持部36
に結ばれた吊るし紐により吊り下げられており、チェー
ンホイール30より下に垂れ下がった余剰の手鎖34を
収容する。チェーンバケット40は手鎖34を収めるに
十分な大きさを有しており、手鎖34の回転により出入
りする際の鎖による衝撃や摩擦に耐えうる素材でできた
袋を用いるとよい。
【0018】脱着式駆動装置11は、モータ32が取り
付けられている端を下にして、取付板28に設けられた
係止孔を用いてケーシング用固定ボルト26によりケー
シング部24に共締めして固定される。このとき、チェ
ーンホイール30は、ハンドホイール38の鉛直方向真
下に位置し、ハンドホイール38の上半円部に掛けられ
た手鎖の半円左側から下がる部分と、右側から下がる部
分の間に配置される。ハンドホイール38側方から下が
る2本の手鎖34は、チェーン拘束ローラ42により、
チェーンホイール30の外周側方に強制的に噛合わされ
る。また、チェーンホイール30に噛合わされた部分よ
り下の手鎖は、チェーンバケット40に収められる。
【0019】次に動作について説明する。本構成におい
て、モータ32を駆動すると、モータ32の回転軸の先
端に取り付けられたチェーンホイール30が回転し、チ
ェーン拘束ローラ42によりチェーンホール30に噛合
わされた手鎖34が繰り出される。手鎖34が駆動する
ことにより、手鎖34が懸架されたハンドホイール38
が回転し、これに伴いロードシーブ22が駆動する。こ
れにより、ロードシーブ22に懸架されたロードチェー
ン18が巻き上げられ、ロードチェーン18に吊下げら
れた吊下げフック20に支持された重量物が持ち上げら
れる。逆に、重量物を下げ降ろす場合には、モータ32
を逆回転駆動させ、ハンドホイール38を逆回転させる
ことにより、ロードチェーン18を送り出せばよい。
【0020】なお、手動チェーンブロック12は各サイ
ズとも許容荷重で回転トルクが一定に制限されている。
そこで、モータ32にトルクセンサを設けて上限トルク
を設定することにより、手動チェーンブロック12の許
容トルク以上のトルクが必要となってもモータ32がそ
れ以上巻き取らないようにし、過荷重に対する安全装置
とすることが望ましい。
【0021】このような実施形態によれば、チェーンブ
ロック10は、脱着式駆動装置11が手動チェーンブロ
ック12のハンドホイールケーシング固定用ボルト26
を利用して取り付けられているため、ボルトを外すこと
により、脱着式駆動装置11のみ容易に取り外すことが
できる。これにより、作業終了後は通常の手動チェーン
ブロックとして再利用することができる。また、チェー
ンバケット40を設け、当該チェーンバケット40にチ
ェーンホイール30に噛合っている部分より下の手鎖3
4を収容することにより、手鎖34が高速で繰り出され
る際に、手鎖34の余剰部分が揺れ動いて周囲の作業者
や構造物を巻き込むことを防止することができる。
【0022】図4は第2の実施形態に係るチェーンブロ
ックの正面図、図5は図4の左側面図である。本実施形
態では容量15t以上用大型化手動チェーンブロック4
4に脱着式駆動装置11を取り付けた構成としている。
本実施形態に示す容量15t以上用大型化手動チェーン
ブロック44は、ブロック46の左右2ヶ所に駆動部を
備えており、吊下げフック48が2ヶ所の駆動部に懸架
される2本のロードチェーン50により支持されている
ため、より重い重量物の昇降を行うことができる。この
場合、脱着式駆動装置11は、バランスをとるために対
角に2箇所の駆動部に取り付けられる。
【0023】本構成において、モータ32を回転させる
ことにより、手鎖62を繰り出し、ハンドホイール54
を回転させ、ロードシーブ56を駆動し、ロードチェー
ン50を巻き上げまたは繰り出すことにより、吊下げフ
ック48に支持された重量物の昇降を行う。
【0024】この際、2本のロードチェーン50の巻き
上げ・繰り出しのタイミングは同じなければならず、二
人の操作者により手鎖62を手動で操作して作業する場
合は連係に困難を要するが、2つのモータ32の制御を
遠隔操作で集中的に行うことにより、容易に同調させて
操作をすることができる。
【0025】図6に第3の実施形態に係るチェーンブロ
ックの説明図を示す。本実施形態では、プラントや発電
所等において、複数のチェーンブロック10を用いて、
配管を所定の目標位置まで移動させる場合について示し
ている。図6において、配管64は発電所等の天井及び
周囲の固定部材68に吊るされた5つのチェーンブロッ
ク10によって支持されている。通常、配管64を所定
の位置(この場合は既設配管66と端面接合を行う位
置)に移動させるには、各々のチェーンブロック10に
それぞれ操作者が付き、相互に連係を取りながら手鎖3
4を操作し、配管64を移動させていた。しかし、この
作業は操作者間の連係に高度な技術を必要とするととも
に、配管等の重量物の近辺で作業を行わなければならな
いため、操作者の安全確保の面で問題があった。
【0026】本実施形態では、配管64を吊下げている
チェーンブロック10は、無線により遠隔操作が可能と
なっており、かつ、演算装置70により、各々のチェー
ンブロック10の制御を集中的に行うことができる構成
となっている。また、配管64と、当該配管64と端面
接合する既設配管66にはいずれにも変位計測装置72
が取り付けられており、互いの位置関係の計測が可能で
あるとともに、無線により演算装置70に位置データを
送信することが可能である。
【0027】すなわち、変位計測装置72により計測さ
れた配管64と既設配管66の位置データは無線により
演算装置70に送られ、演算装置70はこの位置データ
をもとに、配管64を所定の位置に移動させるために必
要な上下左右の移動量を算出する。そして、算出された
データをもとに、チェーンブロック10を制御してロー
ドチェーン18の巻き上げ・繰り出しを行い、配管64
の昇降・引き寄せ等を行い、目的位置に移動する。この
ように、演算装置70により集中的に複数のチェーンブ
ロック10を制御し、同時に操作することにより、容易
に所定の位置に配管64を移動させることが可能であ
る。また、チェーンブロック10を遠隔操作できるた
め、操作者は安全な場所で作業を行うことができるた
め、安全性も確保される。
【0028】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、脱
着式駆動装置は、手動チェーンブロックに対し何らの改
造することなしに着脱自在なため作業終了時には取り外
して手動チェーンブロックとして再利用することができ
る。また、複数のチェーンブロックを用いて各々を連動
させて重量物の昇降や移動を行う場合において、通信手
段を介して複数のチェーンブロックの操作を集中的に制
御し、遠隔操作ことにより、各チェーンブロックにそれ
ぞれ操作者が付き、高度な連係作業が必要とされる手動
で手鎖を操作することによって作業を行う場合と比べ
て、安全かつ容易に作業が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るチェーンブロックの正面
図である。
【図2】図1の実施形態の左側面図である
【図3】チェーンホイールと手鎖の接合部を示した図で
ある。
【図4】第2の実施形態に係るチェーンブロックの正面
図である。
【図5】第2の実施形態の左側面図である。
【図6】第3の実施形態に係るチェーンブロックの説明
図である。
【図7】従来の電動チェーンブロックの構成図である。
【図8】従来のチェーンブロック手鎖駆動装置の構成図
である。
【符号の説明】
1………チェーンブロック本体、2………電動モータ、
3………伝動歯車機構、4………電源ケーブル、5……
…バッテリー電源部、6………駆動側チェーンホイー
ル、7………ロード側チェーンホイール、8………ロー
ドチェーン、9………吊下げフック、10………チェー
ンブロック、11………脱着式駆動装置、12………手
動チェーンブロック、14………ブロック、16………
上部止めフック、18………ロードチェーン、20……
…吊下げフック、22………ロードシーブ、24………
ケーシング部、26………ケーシング固定用ボルト、2
7a、27b………フック側滑車、28………取付板、
29………ブロック側滑車、30………チェーンホイー
ル、32………モータ、34………手鎖、36………支
持部、38………ハンドホイール、40………チェーン
バケット、42………チェーン拘束ローラ、44………
容量15t以上用大型化手動チェーンブロック、46…
……ブロック、48………吊下げフック、50………ロ
ードチェーン、52………上部止めフック、54………
ハンドホイール、56………ロードシーブ、58………
ケーシング固定用ボルト、60………ケーシング部、6
2………手鎖、64………配管、66………既設配管、
68………固定部材、70………演算装置、72………
変位計測装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動チェーンブロック本体に対して手鎖
    操作によりチェーン下部に取り付けた吊下げフックを昇
    降可能とした手動チェーンブロックであって、前記手鎖
    の操作により回転するチェーンホイールのケーシング部
    に取り付けられ前記手鎖を駆動可能とする脱着式駆動装
    置を有し、当該脱着式駆動装置は手動チェーンブロック
    のハンドホイールケーシング固定用ボルトにより前記手
    動チェーンブロックに着脱可能とされた取付板を有し、
    この取付板には前記手動チェーンブロックの手鎖を駆動
    可能なチェーンホイールとその駆動用モータを備え、当
    該モータは無線または有線により遠隔操作可能とされる
    とともに、前記チェーンホイールに前記手鎖を強制的に
    噛合わせる噛合い拘束手段を設けた構成とされているこ
    とを特徴とするチェーンブロック。
  2. 【請求項2】 手動チェーンブロックのハンドホイール
    ケーシング固定用ボルトにより前記手動チェーンブロッ
    クに着脱可能とされた取付板を有し、この取付板には前
    記手動チェーンブロックの手鎖を駆動可能なチェーンホ
    イールとその駆動用モータを備え、当該モータは無線ま
    たは有線により遠隔操作可能とされるとともに、前記チ
    ェーンホイールに前記手鎖を強制的に噛合わせる噛合い
    拘束手段を設けたことを特徴とする手動チェーンブロッ
    クの脱着式駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記モータにより駆動される手鎖の収納
    部を設けてなることを特徴とする請求項2に記載の手動
    チェーンブロックの脱着式駆動装置。
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