JPH06234496A - 荷物の搬送方法及び装置 - Google Patents

荷物の搬送方法及び装置

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JPH06234496A
JPH06234496A JP4586893A JP4586893A JPH06234496A JP H06234496 A JPH06234496 A JP H06234496A JP 4586893 A JP4586893 A JP 4586893A JP 4586893 A JP4586893 A JP 4586893A JP H06234496 A JPH06234496 A JP H06234496A
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JP
Japan
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arm
load
balance weight
building
end side
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Application number
JP4586893A
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English (en)
Inventor
Wataru Isomura
渉 磯村
Masahiko Sawaguchi
正彦 沢口
Yukio Soga
行雄 曽我
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレーン等を用いて建物内の高所で荷物の搬
出入を行う際に、容易且つ安全に荷物を搬出入すること
ができる荷物の搬送方法及び装置を提供する。 【構成】 クレーン1101のブーム1117の先端か
ら垂下されたワイヤ1121でアーム1103を吊り下
げ、アーム1103の一端1137側に荷物9を載置す
る荷物載置部1105を設けると共に、アーム1103
の他端1165側にバランスウェイト1109をアーム
1103の長手方向に移動可能に設けた。そして、荷物
9の荷重をロードセル1107で測定し、その測定結果
に基づいて、アーム1103の一端1137側のモーメ
ントとアーム1103の他端1165側のモーメントと
を等しくするための、バランスウェイト1109の移動
量を制御部1115で算出し、その移動量だけバランス
ウェイト1109が移動するように制御部1115がウ
ィンチ1111を駆動させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーンなどの揚重機
を利用して建物の壁面開口部から資機材などの荷物を搬
出入する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マンションやオフィスビル等の建物を建
設する際、鉄骨や内外装用資材といった資機材等の荷物
を建物内の高所へ搬入する際や、建物内の高所から荷物
を搬出する場合には、クレーン等の揚重機が用いられ
る。そして、荷物の搬出入先となる建物の階の壁面開口
部には、揚重機との間で荷物の受け渡しをするために、
その階の床材に連なり壁面開口部から建物の外側に延出
するステージが仮設される。
【0003】従って、荷物を建物内の高所に搬入する際
には、クレーン等の揚重機で地上から荷物を吊り上げて
搬入先の階のステージに降ろし、その吊り上げられた荷
物を台車等でステージから建物内へ移送している。ま
た、建物内の高所から荷物を搬出する際には、台車等で
荷物をステージへ移送し、その移送された荷物をクレー
ン等の揚重機で地上に吊り降ろしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の荷物の搬出入方式では、荷物の搬出入先となる
建物の階の壁面開口部にステージを仮設しなければなら
なかったので、ステージの設置時、荷物の搬出入先の変
更に伴うステージの盛替え時、及び建物の竣工に伴うス
テージの撤去時に、それぞれ煩雑で面倒な作業を要し多
くの手間がかかる不具合があった。
【0005】また、例えばクレーンを用いて荷物を所望
の搬入先の階に吊り上げる場合、吊り上げた荷物が搬入
先の階のステージに近付くようにクレーンを操作する
と、クレーンのワイヤやアーム先端が搬入先の階のステ
ージの上方に位置する。このため、各階にステージを仮
設しておく場合には、クレーンのワイヤやアーム先端の
邪魔にならぬように、各階のステージを水平方向に位置
をずらして仮設する必要があり、各階毎のステージの仮
設箇所に制約が加わり該ステージの仮設を困難にすると
いう不具合があった。
【0006】さらに、上述の不具合を解消するため、荷
物の搬出入先となる階の壁面開口部にステージを仮設せ
ず、例えば荷物の搬入の際には、その荷物を揚重機で搬
入先の階と同じ高さまで吊り上げて、その階に設けられ
た壁面開口部の前方の空中箇所に荷物を静止させ、建物
側からその吊り上げた荷物を機器や人手により建物内に
引き入れることが考えられる。しかし、荷物を建物内に
引き入れる際には、その向きと逆、即ち建物内から建物
外に向かう反力が機器や人に作用するので、引き入れ作
業に困難を来す上に危険が伴うという問題がある。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、クレーン等の揚重機を用いて建物内の高所で荷物
の搬出入を行う際に、容易且つ安全に荷物を搬出入する
ことができる荷物の搬送方法及び装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1記載の本発明は、建物の高所に設けられた壁面開口
部を介して該建物の内外に搬入搬出される荷物の搬送方
法に関するものであって、所定の長さを有するアームを
吊り上げ、前記吊り上げられたアームの一端側に前記荷
物を支持させると共に、該アームの他端側の所定箇所に
バランスウェイトを位置させて、前記吊り上げられたア
ームの前記一端側と他端側とのバランスを保ち、前記吊
り上げられ且つ前記バランスが保たれた前記アームを地
上と前記建物の壁面開口部との間で昇降させ、前記荷物
の搬入搬出時に、前記荷物を支持した前記アームの一端
側を前記建物の壁面開口部に臨ませるようにしたことを
特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の本発明は、荷物の
搬送装置に関するものであって、所定の長さを有するア
ームと、前記アームを吊り上げる揚重手段と、前記アー
ムの一端側に設けられ荷物を支持する支持部と、前記支
持部に支持された前記荷物の重量を測定する測定手段
と、前記アームの他端側に、該アームの長手方向に移動
可能に設けられたバランスウェイトと、前記バランスウ
ェイトを移動させる移動手段と、前記測定手段の測定結
果に基づいて、前記アームの一端側と他端側とのバラン
スを保つための所定位置に前記バランスウェイトが移動
されるように前記移動手段を制御する制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0010】さらに、請求項3に記載の本発明は、前記
制御手段は、前記測定手段の測定結果に基づいて前記ア
ームの一端側に発生するモーメントを算出し、且つ、前
記アームの他端側に発生するモーメントと前記算出した
モーメントとを等しくするための前記バランスウェイト
の位置を算出し、この算出した位置に該バランスウェイ
トが移動されるように前記移動手段を制御するものとし
た。また、請求項4に記載の本発明は、前記揚重手段
は、前記荷物の搬入搬出時に、前記荷物を支持した前記
アームの一端が前記建物の搬入搬出箇所に臨むように姿
勢制御する手段を備えているものとした。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例による荷物搬送装置の概
略構成を示す説明図である。図1において1は建物、3
は壁面であり、壁面3には、各階の床5に連なる開口部
7が形成されている。
【0012】また、図1において9は荷物であり、開口
部7を介して建物1の内外に荷物9を搬入搬出する本実
施例の荷物搬送装置11は、クレーン1101(揚重手
段に相当)、アーム1103、荷物載置部1105(支
持部に相当)、ロードセル1107(測定手段に相
当)、バランスウェイト1109、ウィンチ1111、
チェーンスプロケット機構1113、及び制御部111
5(制御手段に相当)で構成されている。
【0013】クレーン1101は、例えばトラックの荷
台(図示せず)に搭載されたもので、ブーム1117と
フック1119とを備え、フック1119はブーム11
17の先端から垂下されたワイヤ1121の先端に取着
されている。アーム1103は図2に示すように所定の
長さを有し、図3に示すように、水平方向に平行する2
本のメインフレーム1123と、両メインフレーム11
23間を連結する複数の連結フレーム1125とで構成
されている。各メインフレーム1123は、他方のメイ
ンフレーム1123に臨む面に開口1127を有する断
面略コ字状の中空部材で形成されている。
【0014】図2に示すように、アーム1103の長手
方向の中間部分上部にはカバー1129が取着されてお
り、カバー1129の上部にはリング1131が取着さ
れている。また、図1に示すように、リング1131と
クレーン1101のフック1119との間には吊り下げ
ワイヤ1133が掛け渡されており、この吊り下げワイ
ヤ1133を介してアーム1103はクレーン1101
のフック1119に吊り下げられている。
【0015】さらに、図2及び図3に示すように、アー
ム1103の各メインフレーム1123には、その長手
方向の中間部分下部に2本の脚部1135が間隔を置い
てそれぞれ突設されている。従って、クレーン1101
によりアーム1103が地上(図示せず)に吊り降ろさ
れた際には、計4本の脚部1135の先端がそれぞれ地
面に接地し、これにより、アーム1103を地面から浮
かせてバランスウェイト1109が地面に接地するのを
防ぐ。
【0016】荷物載置部1105は図2及び図3に示す
ように、アーム1103の長手方向における一端113
7側に配置されており、図3に示すように、矩形の枠体
1139と、枠体1139の内側に張設されたネット1
141とで構成されている。図2に示すように、枠体1
139の四隅とアーム1103の一端1137側の各メ
インフレーム1123箇所との間は、支持ワイヤ114
3によって連結されており、この支持ワイヤ1143に
より荷物載置部1105の枠体1139は、アーム11
03の一端1137側に吊り下げられている。
【0017】ロードセル1107は図2に示すように、
支持ワイヤ1143の一端が取着された各メインフレー
ム1123箇所にそれぞれ設けられており、各ロードセ
ル1107では、各支持ワイヤ1143にかかる荷重が
測定される。バランスウェイト1109は図2及び図3
に示すように、アーム1103の下方に位置するウェイ
ト本体1145と、アーム1103の各メインフレーム
1123の内外に臨むようにウェイト本体1145の上
方に突出する内突片1147、外突片1149と、内突
片1147に取着されたガイドローラ1151とで構成
されている。
【0018】ガイドローラ1151は図2及び図3に示
すように、アーム1103の各メインフレーム1123
の開口1127からその内部に延出しており、メインフ
レーム1123の長手方向に沿う方向へ回動自在に構成
されている。従って、バランスウェイト1109はガイ
ドローラ1151により、アーム1103の長手方向に
沿って移動可能に支持されている。ウィンチ1111は
図1及び図2に示すように、アーム1103の上部に取
着されたカバー1129の内部に収容されており、アー
ム1103の各メインフレーム1123の外側に延出す
るウィンチ1111の両側には、図2に示すように、ウ
ィンチ1111の回転軸(図示せず)に直結されたスプ
ロケット1153(図2中では一方のみ示している)が
設けられている。
【0019】チェーンスプロケット機構1113は図3
に示すように、各メインフレーム1123の外側面にそ
れぞれ設けられている。各チェーンスプロケット機構1
113は図2に示すように、スプロケット1155,1
157,1159,1161及びチェーン1163で構
成されている。スプロケット1155,1157は、ウ
ィンチ1111の下方のメインフレーム1123箇所
に、メインフレーム1123の長手方向に間隔を置いて
配設されており、スプロケット1159は、アーム11
03の一端1137側の脚部1135に近いメインフレ
ーム1123箇所に配設されている。また、スプロケッ
ト1161は、アーム1103の他端1165側のメイ
ンフレーム1123箇所に配設されている。
【0020】チェーン1163は、その一端がバランス
ウェイト1109の外突片1149の一側に取着され、
スプロケット1159、スプロケット1155、ウィン
チ1111のスプロケット1153、スプロケット11
57、スプロケット1161の順に掛け渡されて、その
他端がバランスウェイト1109の外突片1149の他
側に取着されている。
【0021】従って、ウィンチ1111が駆動されてそ
のスプロケット1153が回転されると、その回転がチ
ェーン1163を介してバランスウェイト1109の外
突片1149に伝達され、これに伴いバランスウェイト
1109が、スプロケット1155とスプロケット11
61との間で、アーム1103の長手方向に移動され
る。
【0022】尚、アーム1103の一方のメインフレー
ム1123側に配設されたウィンチ1111のスプロケ
ット1153と、チェーンスプロケット機構1113の
スプロケット1155,1157,1159,1161
とのうちいずれか1つには、その回転方向及び回転量を
検出するロータリーエンコーダ1173(図4参照)が
付設されている。また、本実施例では、ウィンチ111
1とチェーンスプロケット機構1113とで移動手段が
構成されている。
【0023】制御部1115は図1及び図2に示すよう
に、アーム1103の上部に取着されたカバー1129
の内部に収容されており、図4に示すように、演算制御
回路1167、ウィンチ駆動回路1169、及び受信機
1171を備えている。演算制御回路1167はマイク
ロコンピュータで構成されており、ロードセル1107
と、ロータリーエンコーダ1173とが接続されてい
る。ウィンチ駆動回路1169はウィンチ1111を駆
動するもので、演算制御回路1167に接続されてお
り、この演算制御回路1167により制御される。受信
機1171は、後述するリモートコントローラ1175
(図1及び図4参照)から無線で送出される指令信号を
受信するもので、演算制御回路1167に接続されてお
り、受信した指令信号は演算制御回路1167に入力さ
れる。
【0024】リモートコントローラ1175は、建物1
の開口部7にいる作業者(図示せず)がバランスウェイ
ト1109を、マニュアル操作でアーム1103の長手
方向に移動させる際に使用されるもので、図4に示すよ
うに、押圧スイッチ類からなる操作部1177と、操作
部1177の操作に応じた指令信号を無線で送出する送
信機1179とを備えている。
【0025】上述したような構成による本実施例の荷物
搬送装置11で荷物9を搬送する場合には、まず、荷物
9の建物1内への搬入時には地上にて、建物1内からの
荷物の搬出時には開口部7の近くの床5の上で、搬送す
る荷物9を荷物載置部1105の枠体1139のネット
1141上に載置し、クレーン1101のブーム111
7及びワイヤ1121を操作して荷物載置部1105の
枠体1139を離床(地切り)させる。すると、荷物載
置部1105の枠体1139を吊り下げる各支持ワイヤ
1143にかかる荷重がロードセル1107で測定さ
れ、その測定結果が制御部1115の演算制御回路11
67に出力される。このとき、バランスウェイト110
7は、初期位置であるアーム1103の中間箇所に位置
している。
【0026】演算制御回路1167では、アーム110
3の一端1137側の2つのロードセル1107で測定
された荷重の平均値と、アーム1103の他端1165
側の2つのロードセル1107で測定された荷重の平均
値とに基づいて、アーム1103の一端1137側に発
生するモーメントが算出される。さらに、演算制御回路
1167では、算出されたアーム1103の一端113
7側のモーメントと、アーム1103の他端1165側
のモーメントとを等しくするための、バランスウェイト
1107の他端1165側への移動量が算出される。
【0027】バランスウェイト1107の他端1165
側への移動量が算出されると、演算制御回路1167
は、ロータリーエンコーダ1173で検出される、ウィ
ンチ1111のスプロケット1153と、チェーンスプ
ロケット機構1113のスプロケット1155,115
7,1159,1161とのうちいずれか1つの回転方
向及び回転量を監視しつつ、先に算出した移動量だけバ
ランスウェイト1107がアーム1103の他端116
5側に移動されるように、ウィンチ駆動回路1169を
制御する。
【0028】演算制御回路1167の制御に基づきウィ
ンチ駆動回路1169によりウィンチ1111が駆動さ
れ、バランスウェイト1107が、初期位置であるアー
ム1103の中間箇所からアーム1103の他端116
5側に所定の量だけ移動されると、これに伴い、アーム
1103の一端1137側と他端1165側とのバラン
スが保たれ、アーム1103が水平状態に保持された図
1に示すような状態となる。
【0029】従って、荷物9の建物1内への搬入時に
は、地上で荷物9を荷物載置部1105に載置し、クレ
ーン1101のブーム1117及びワイヤ1121の操
作により荷物載置部1105を離床させ、バランスウェ
イト1107の移動によりアーム1103を水平状態に
保持させた後に、クレーン1101のブーム1117及
びワイヤ1121の操作によりアーム1103を、地上
から搬入先の階の開口部7の高さまで吊り上げる。そし
て、図1に示すように、アーム1103の一端1137
側を開口部7に臨ませて、荷物載置部1105を開口部
7から若干建物1の内部に延出させ、クレーン1101
のブーム1117及びワイヤ1121の操作により荷物
載置部1105を着床させ、搬入先の階の床5に荷物を
降ろす。
【0030】同様に、建物1内からの荷物9の搬出時に
は、クレーン1101のブーム1117及びワイヤ11
21の操作により、アーム1103をあらかじめ搬出先
の階の開口部7の高さまで吊り上げ、その一端1137
側を開口部7に臨ませて、荷物載置部1105を開口部
7から建物1の内部に延出させて着床させる。そして、
床5上で荷物9を荷物載置部1105に載置し、クレー
ン1101のブーム1117及びワイヤ1121の操作
により荷物載置部1105を離床させ、バランスウェイ
ト1107の移動によりアーム1103を水平状態に保
持させた後に、クレーン1101のブーム1117及び
ワイヤ1121の操作によりアーム1103を、搬出先
の階の開口部7から地上に吊り降ろす。
【0031】尚、荷物9を載置し荷物載置部1105を
離床させた後、バランスウェイト1109の移動をマニ
ュアル操作で行う場合には、荷物載置部1105の離床
後に地上や搬出先の階の床5にいる作業者が、アーム1
103の傾き具合を見ながらリモートコントローラ11
75の操作部1177を操作する。リモートコントロー
ラ1175の操作部1177が操作されると、リモート
コントローラ1175の送信機1179から、バランス
ウェイト1109の移動を指令する指令信号が無線で送
出され、その指令信号が制御部1115の受信機117
1で受信され、演算制御回路1167に入力される。
【0032】すると、演算制御回路1167は、受信機
1171から指令信号が入力されている間、即ち、地上
や搬出先の階の床5にいる作業者がリモートコントロー
ラ1175の操作部1177を操作している間、ウィン
チ駆動回路1169を制御してウィンチ1111を駆動
させ、バランスウェイト1107をアーム1103の他
端1165側に移動させる。そして、作業者によってア
ーム1103が水平状態となったことが視認され、これ
に伴って、作業者によるリモートコントローラ1175
の操作部1177の操作が停止されると、リモートコン
トローラ1175の送信機1179からの指令信号の出
力が停止され、制御部1115の受信機1171から演
算制御回路1167への指令信号の入力が停止されて、
バランスウェイト1109の移動が停止される。
【0033】このように、本実施例の荷物搬送装置11
によれば、クレーン1101のブーム1117の先端か
ら垂下されたワイヤ1121でアーム1103を吊り下
げ、アーム1103の一端1137側に荷物9を載置す
る荷物載置部1105を設けると共に、アーム1103
の他端1165側にバランスウェイト1109をアーム
1103の長手方向に移動可能に設けた。そして、荷物
載置部1105に載置された荷物9の荷重をロードセル
1107で測定し、その測定結果に基づいて、アーム1
103の一端1137側のモーメントとアーム1103
の他端1165側のモーメントとを等しくするための、
バランスウェイト1109の移動量を制御部1115の
演算制御回路1167で算出し、その移動量だけバラン
スウェイト1109が移動するように演算制御回路11
67がウィンチ駆動回路1169を制御してウィンチ1
111を駆動させるようにした。
【0034】このため、荷物9の搬入搬出先の階の開口
部7にステージを設ける必要をなくし、荷物9を支持す
るアーム1103の一端1137側を、搬入搬出先の階
の開口部7から建物1内に延出させて、荷物9の搬入搬
出を簡単容易且つ安全に行わせることができる。しか
も、アーム1103の一端1137側の荷物載置部10
5に載置した荷物9の重量に応じて、アーム1103の
一端1137側と他端側1165側とのバランスが保た
れるように、バランスウェイト1109を適切な箇所に
移動させることができるので、荷物9の吊り上げ吊り降
ろし時の安全性をさらに高めることができる。
【0035】尚、クレーン1101のブーム1117及
びワイヤ1121の操作によりアーム1103を移動す
る際、必要に応じて介添えロープ(図示せず)をアーム
1103に連結しておき、この介添えロープを地上等の
作業者が掴んでアーム1103の移動方向に沿って操作
することにより、アーム1103乃至荷物載置部110
5の振れをなくし、また、アーム1103の長手方向が
所望の向きとなるように、アーム1103の姿勢を調整
してもよい。この場合には、介添えロープが姿勢制御手
段に相当する。
【0036】また、本発明の荷物の搬送方法を実施する
ための装置は、本実施例に示した構成のものに限定され
ず、例えば制御手段をリモートコントローラに対応した
受信機能を備えていない構成としてもよく、バランスウ
ェイトの位置を検出する手段でバランスウェイトの移動
量を検出する構成としてもよい。さらに、アームを吊り
下げる揚重手段はトラック搭載型のクレーンに限定され
ず、タワークレーン或はその他の形式のクレーンや、ク
レーン以外のリフト等の揚重機であってもよく、他の構
成部分についても同様に種々の変更が可能であることは
言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、建
物の高所に設けられた壁面開口部を介して該建物の内外
に搬入搬出される荷物の搬送方法であって、所定の長さ
を有するアームを吊り上げ、前記吊り上げられたアーム
の一端側に前記荷物を支持させると共に、該アームの他
端側の所定箇所にバランスウェイトを位置させて、前記
吊り上げられたアームの前記一端側と他端側とのバラン
スを保ち、前記吊り上げられ且つ前記バランスが保たれ
た前記アームを地上と前記建物の壁面開口部との間で昇
降させ、前記荷物の搬入搬出時に、前記荷物を支持した
前記アームの一端側を前記建物の壁面開口部に臨ませる
ようにした。このため、クレーン等の揚重機を用いて建
物内の高所で荷物の搬出入を行う際に、容易且つ安全に
荷物を搬出入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による荷物搬送装置の概略構
成を示す説明図である。
【図2】図1に示すアーム部分の拡大側面図である。
【図3】図1に示すアーム部分の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 建物 3 壁面 7 開口部 9 荷物 11 荷物搬送装置 1101 クレーン(揚重手段) 1103 アーム 1105 荷物載置部(支持部) 1107 ロードセル(測定手段) 1109 バランスウェイト 1111 ウィンチ(移動手段) 1113 チェーンスプロケット機構(移動手段) 1115 制御部(制御手段) 1137 アーム一端 1165 アーム他端
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】追加
【補正内容】
【図4】図1に示す制御部及びリモートコントローラの
概略構成を示すブロック図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の高所に設けられた壁面開口部を介
    して該建物の内外に搬入搬出される荷物の搬送方法であ
    って、 所定の長さを有するアームを吊り上げ、 前記吊り上げられたアームの一端側に前記荷物を支持さ
    せると共に、該アームの他端側の所定箇所にバランスウ
    ェイトを位置させて、前記吊り上げられたアームの前記
    一端側と他端側とのバランスを保ち、 前記吊り上げられ且つ前記バランスが保たれた前記アー
    ムを地上と前記建物の壁面開口部との間で昇降させ、 前記荷物の搬入搬出時に、前記荷物を支持した前記アー
    ムの一端側を前記建物の壁面開口部に臨ませるようにし
    た、 ことを特徴とする荷物の搬送方法。
  2. 【請求項2】 所定の長さを有するアームと、 前記アームを吊り上げる揚重手段と、 前記アームの一端側に設けられ荷物を支持する支持部
    と、 前記支持部に支持された前記荷物の重量を測定する測定
    手段と、 前記アームの他端側に、該アームの長手方向に移動可能
    に設けられたバランスウェイトと、 前記バランスウェイトを移動させる移動手段と、 前記測定手段の測定結果に基づいて、前記アームの一端
    側と他端側とのバランスを保つための所定位置に前記バ
    ランスウェイトが移動されるように前記移動手段を制御
    する制御手段と、 を備えたことを特徴とする荷物の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記測定手段の測定結
    果に基づいて前記アームの一端側に発生するモーメント
    を算出し、且つ、前記アームの他端側に発生するモーメ
    ントと前記算出したモーメントとを等しくするための前
    記バランスウェイトの位置を算出し、この算出した位置
    に該バランスウェイトが移動されるように前記移動手段
    を制御する請求項2記載の荷物の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記揚重手段は、前記荷物の搬入搬出時
    に、前記荷物を支持した前記アームの一端が前記建物の
    搬入搬出箇所に臨むように姿勢制御する手段を備えてい
    る請求項2又は3記載の荷物の搬送装置。
JP4586893A 1993-02-09 1993-02-09 荷物の搬送方法及び装置 Pending JPH06234496A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07232894A (ja) * 1994-02-22 1995-09-05 Penta Ocean Constr Co Ltd 荷揚装置
DE19612816C2 (de) * 1996-03-30 1998-11-05 Vetter Foerdertechnik Gmbh Regalgabel
JP2020133103A (ja) * 2019-02-12 2020-08-31 三菱重工機械システム株式会社 建造物
KR102464537B1 (ko) * 2022-03-08 2022-11-07 지엠에스아이 주식회사 건축물내 인양물 인입시스템 및 방법

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