JP7459748B2 - 印刷装置及びフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は印刷装置及びフィルタに関する。
従来のインクジェット式の印刷装置は、ヘッド、キャリッジ、筐体、及びフィルタを備える(例えば、特許文献1参照)。ヘッドはキャリッジに搭載され、筐体に収容される。フィルタは、キャリッジの下部に固定され、キャリッジの往復移動により筐体の内部に浮遊するミストを捕捉する。
特開2010-12680号公報
従来の印刷装置では、フィルタにミストが蓄積するとミストの除去能力が低下する。従って、フィルタを定期的に交換する必要がある。フィルタの交換時には、フィルタを手で掴んで交換する必要がある。そのため、ミストで汚れたフィルタを直接手で触ることになり手が汚れる可能性がある。
本発明の目的は、フィルタを直接手で触ることなくフィルタを交換することができる印刷装置及びフィルタを提供することである。
本発明の第一態様に係る印刷装置は、インクジェットヘッドと、フィルタ収容部と、前記フィルタ収容部に収容可能であり、一端から他端に向かう一方向に延び、ミストを回収するフィルタと、前記フィルタの一端、又は他端の少なくとも一方に設けられた把持部とを備え、前記把持部は、前記フィルタから突出する取っ手、又は、前記フィルタの内部に凹んだ凹み部、又は孔部からなることを特徴とする。従って、把持部によりフィルタを直接手で触ることなくフィルタを交換することができる。従って、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
前記把持部は、前記フィルタの前記他端に設けられ、前記一方向または上方向に突出する第1取っ手、および、前記フィルタの前記一端に設けられ、前記一方向とは反対方向または上方向に突出する第2取っ手の少なくとも一方を備えてもよい。この場合、把持部は一方向または前記上方向に突出する第1取っ手、およびフィルタの一端に設けられ、一方向とは反対方向または上方向に突出する第2取っ手の少なくとも一方を備えるので、取っ手が汚れにくく、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
前記フィルタは、前記把持部が設けられる方のフィルタの端部を支持するフィルタケースを備え、前記把持部は、前記フィルタケースに設けられてもよい。この場合、把持部がフィルタケースに設けられているので、フィルタを触る可能性が低くなり、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
前記フィルタケースは前記フィルタよりも剛性を有してもよい。この場合、フィルタケースはフィルタよりも剛性を有するので、フィルタに比べて変形しにくい。従って、フィルタが元の形状を維持しやすく、誤って作業者に接触する可能性が低減し、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
前記フィルタケースは、第一開口縁部を備え、前記フィルタ収容部の下方に収容される下ケースと、第二開口縁部を備え、前記フィルタ収容部の上方に収容される上ケースとを備え、前記上ケースに前記把持部が設けられてもよい。この場合、フィルタ収容部の上方に収容される上ケースに把持部が設けられたことにより、把持部が上側になり把持し易い。また、下ケースに把持部が設けられると、フィルタ内部で上から下に移動するミストが把持部に付着し易くなる。従って、上ケースに把持部が設けられた方が、ミストはフィルタ内部で上から下に移動するので、把持部が上ケースにあると、下ケースにあるよりも把持部が汚れにくく、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
前記下ケースは、両端で前記第一開口縁部に接続して延びる延伸部を備えてもよい。この場合、延伸部の両端が第一開口縁部を接続するので、下ケースの剛性を高めることができる。
前記延伸部は、前記一方向に延びてもよい。この場合、一方向に延びる延伸部を備えるので、フィルタの交換時に、下ケースが一方向に移動する時に第一開口縁部を接続する延伸部がフィルタ収容部に引っかかる可能性を低減する。
前記上ケースは、両端で前記第二開口縁部に接続して延びる延伸部を備えてもよい。この場合、延伸部の両端が第二開口縁部を接続するので、上ケースの剛性を高めることができる。
前記下ケースの前記延伸部と前記上ケースの前記延伸部との少なくとも何れか一方は、前記一方向と交差する方向に延びてもよい。この場合、一方向と交差する方向に延びる延伸部により、下ケース及び上ケースとの少なくともいずれか一方の剛性を高めることができる。
前記印刷装置は、前記フィルタ収容部に設けられ、前記フィルタ収容部に前記フィルタが収容されているかを検知するセンサを備えてもよい。この場合、センサにより、フィルタ収容部にフィルタが収容されているかを検知できる。
前記印刷装置は、印刷媒体が載置されるプラテンと、前記センサが前記フィルタ収容部に前記フィルタが収容されていると検知した場合に、前記プラテンを移動させるプラテン移動制御部とを備えてもよい。この場合、センサにより、フィルタ収容部にフィルタが収容されていると検知した場合にプラテン移動制御部がプラテンを移動させるので、フィルタの無い状態でプラテンが移動することを防止できる。
前記センサは、前記フィルタ収容部に収容された前記フィルタに接触可能な位置に設けられた検知レバーを有してもよい。この場合、光学式のセンサなど非接触型のセンサでは、ミストにより誤検知の可能性がある。一方、本発明では、検知レバーがフィルタに接触して、フィルタ収容部にフィルタが収容されているかをセンサが検知する。従って、誤検知の可能性を低減できる。
前記検知レバーは、前記フィルタを支持し、前記フィルタよりも剛性を有するフィルタケースに接触してもよい。この場合、検知レバーは、フィルタよりも剛性を有する前記フィルタケースに接触するので、誤検知を低減することができる。
前記フィルタ収容部は、開位置と閉位置とに開閉し、前記検知レバーは、前記フィルタ収容部の開閉方向に沿って移動してもよい。この場合、フィルタ収容部が開位置と閉位置とに移動するのに応じて検知レバーが動くので、閉位置でのフィルタの有無をより正確に検知し易くなる。
前記センサは、前記フィルタ収容部が開位置、又は閉位置かも検知してもよい。この場合には、フィルタ収容部が閉位置で、フィルタがフィルタ収容部に収容されていることをより正確に検知できる。
プラテンを移動させるプラテン移動制御部は、前記センサが、前記フィルタ収容部が前記閉位置であり、前記フィルタ収容部に前記フィルタが収容されていると検知した場合に、前記プラテンを移動させてもよい。この場合、フィルタ収容部が開位置で、プラテンが移動して、フィルタ収容部がプラテンの移動の障害になる可能性を低減できる。また、フィルタ収容部にフィルタが収容されていない状態でプラテンが移動する可能性を低減できる。
前記フィルタ収容部は、前記印刷装置の前面側から前記フィルタの着脱が可能であってもよい。この場合、フィルタ収容部からのフィルタの着脱がし易い。
本発明の第二態様に係るフィルタは、インクジェットヘッドと、フィルタ収容部とを備える印刷装置の前記フィルタ収容部に交換可能に装着され、ミストを回収するフィルタであって、前記フィルタは、一端から他端に向かう一方向に延び、前記フィルタの一端又は他端の少なくとも一方に設けられた把持部とを備え、前記把持部は、前記フィルタから突出する取っ手、又は前記フィルタの内部に凹んだ凹み部、又は孔部からなることを特徴とする。従って、把持部によりフィルタを直接手で触ることなくフィルタを交換することができる。従って、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
前記把持部は、前記フィルタの前記他端に設けられ、前記一方向または上方向に突出する第1取っ手、および、前記フィルタの前記一端に設けられ、前記一方向とは反対方向または前記上方向に突出する第2取っ手の少なくとも一方を備えてもよい。この場合、把持部は一方向または上方向に突出する第1取っ手、およびフィルタの一端に設けられ、一方向とは反対方向または上方向に突出する第2取っ手の少なくとも一方を備えるので、取っ手が汚れにくく、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
前記フィルタは、前記把持部が設けられる方のフィルタの端部を支持するフィルタケースを備え、前記把持部は、前記フィルタケースに設けられてもよい。この場合、把持部がフィルタケースに設けられているので、フィルタを触る可能性が低くなり、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
前記フィルタケースは前記フィルタよりも剛性を有してもよい。この場合、フィルタケースはフィルタよりも剛性を有するので、フィルタ単体の場合に比べて変形しにくい。従って、フィルタが元の形状を維持しやすく、誤って作業者に接触する可能性が低減し、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
前記フィルタケースは、第一開口縁部を備え、前記フィルタ収容部の下方に収容される下ケースと、第二開口縁部を備え、前記フィルタ収容部の上方に収容される上ケースとを備え、前記上ケースに前記把持部が設けられてもよい。この場合、フィルタ収容部の上方に収容される上ケースに把持部が設けられたことにより、把持部が上側になり把持し易い。また、下ケースに把持部が設けられると、フィルタ内部で上から下に移動するミストが把持部に付着し易くなる。従って、上ケースに把持部が設けられた方が、ミストはフィルタ内部で上から下に移動するので、把持部が上ケースにあると、下ケースにあるよりも把持部が汚れにくく、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
前記下ケースは、両端で前記第一開口縁部に接続して延びる延伸部を備えてもよい。この場合、延伸部の両端が第一開口縁部を接続するので、下ケースの剛性を高めることができる。
前記延伸部は、前記一方向に延び両端で前記第一開口縁部に接続する延伸部を備えてもよい。この場合、一方向に延びる延伸部を備えるので、フィルタの交換時に、下ケースが一方向に移動する時に第一開口縁部を接続する延伸部がフィルタ収容部に引っかかる可能性を低減する。
前記上ケースは、両端で前記第二開口縁部に接続して延びる延伸部を備えてもよい。この場合、延伸部の両端が第二開口縁部を接続するので、上ケースの剛性を高めることができる。
前記下ケースの前記延伸部と前記上ケースの前記延伸部との少なくとも何れか一方は、前記一方向と交差する方向に延びてもよい。この場合、一方向と交差する方向に延びる延伸部により、下ケース及び上ケースの少なくとも何れか一方の剛性を高めることができる。
印刷装置1の一部の斜視図である。 印刷装置1の内部構造を示す平面図である。 印刷装置1の内部構造を示す正面図である。 ミスト回収機構73の収容部49の開閉を示す正面図である。 ミスト回収機構73の収容部49の開閉を示す平面図である。 フィルタユニット48が収容部49に収容されていないミスト回収機構73の左側面図である。 フィルタユニット48が収容部49に収容されたミスト回収機構73の左側面図である。 (A)及び(B)は、センサ96の構造を示す図である。 フィルタユニット48の斜視図である。 (A)は、フィルタユニット48の平面図、(B)は、フィルタユニット48の底面図である。 第一メンテナンス機構4及び第二メンテナンス機構5の図示を省略した、印刷装置1の仕切り板28、29を示す断面図である。 印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。 ファン94、95、862、863が駆動された場合の印刷装置1の内部の空気の流れの説明図である。 プラテン移動処理のフローチャートである。 (A)及び(B)は、フィルタユニット48の変形例である。
図面を参照して、本発明の一実施形態に係る印刷装置1を説明する。図1の上方、下方、左下方、右上方、右下方、及び左上方が各々、印刷装置1の上方、下方、前方、後方、右方、及び左方である。図1の上下方向は鉛直方向である。以下の説明では、左右方向を主走査方向、前後方向を副走査方向と記載することもある。本実施形態において図面中の機械的要素は、実際のスケールを示す。
図1に示す印刷装置1はインクジェットプリンタであり、布帛、紙等の印刷媒体にインクを吐出して印刷を行う。印刷装置1は、白インク、及びカラーインク(黒、イエロー、シアン、及びマゼンタの四色のインク)を用いて、印刷媒体にカラー画像を印刷できる。
図1、図2を参照し、印刷装置1の外観構成を説明する。図1に示すように、印刷装置1は筐体8、搬送機構14、操作ボタン15、表示画面16、及び収納部17を備える。筐体8は、直方体状であり、本体10と蓋11とを備える。本体10には正面視矩形状のプラテン開口13が副走査方向側の筐体8、即ち、筐体8の前面の左右方向の中心に形成される。本実施形態の副走査方向は前後方向である。プラテン開口13から後方の位置に後述する内部位置Pがある。蓋11は本体10の上側に設けられ、蓋11の後端を軸として回転することで、本体10の上面を覆う位置と本体10の上面を開放する位置とに開閉できる。以下では、筐体8の上面、右面、底面、及び左面によって囲まれる空間を、筐体8の内部という。
操作ボタン15と表示画面16とは、筐体8の前面のうちプラテン開口13の右側に、設けられる。操作ボタン15は、作業者による操作に応じて各種情報を印刷装置1に入力する。表示画面16は各種情報を表示する。従って、作業者は印刷装置1の前側で印刷装置1を操作する。
搬送機構14は、印刷媒体が配置されるプラテン12を、プラテン開口13を通って、筐体8の内部位置Pと筐体8の外部との間を搬送する。プラテン12が図2に示す筐体8の内部位置Pに配置され、後述するヘッド30から液体が吐出されて印刷が行われる。
図2に示すように、搬送機構14は、プラテン支持部37(図3参照)、左右一対のレール38、伝達部材39、及び副走査モータ26(図12参照)を備える。プラテン支持部37は、プラテン12を下方から支持する。プラテン12は板状である。左右一対のレール38は前後方向に延び、プラテン支持部37を前後方向に移動可能に支持する。一対のレール38の前端は、筐体8の前面よりも前方にある。
伝達部材39は、プラテン支持部37と、副走査モータ26とに連結し、副走査モータ26の駆動に応じて、左右一対のレール38で規定される搬送経路に沿ってプラテン支持部37を前後方向に移動させる。
プラテン12が筐体8の前面よりも前側に配置された状態、即ち筐体8の外部で、作業者は、プラテン12の上面に印刷媒体を配置する。図2に示すように、収納部17は筐体8の右側に設けられる。収納部17には複数のカートリッジ18が前側から収納される。各カートリッジ18内には印刷に使用されるインク等の各種液体が入っている。
図2~図11を参照し、印刷装置1の内部構造を説明する。図2に示すように、印刷装置1は、図1に示す筐体8の内部に枠体2、内壁71、72(図3参照)、仕切り板28、29(図3参照)、キャリッジ6、ヘッド31~36、基板ボックス9、移動機構77、第一メンテナンス機構4、第二メンテナンス機構5、ミスト回収機構73、74(図3参照)、加湿器86(図3参照)、及びセンサ91~93(図3参照)を備える。
図3に示すように、枠体2はシャフト57、58を含む前後方向に延びる複数のシャフト、左右方向に延びる複数のシャフト、シャフト55、56を含む上下方向に延びる複数のシャフトで格子状に構成される。枠体2の上端にはガイドシャフト20が固定される。図2に示すように、ガイドシャフト20は前シャフト21、後シャフト22、左シャフト23、及び右シャフト24で構成される。
前シャフト21は枠体2の前端部に配置され、枠体2の左端部から右端部まで左右方向に延びる。後シャフト22は枠体2の前後方向の略中央に配置され、枠体2の左端部から右端部まで左右方向に延びる。左シャフト23は枠体2の左端部に配置され、前シャフト21の左端から後シャフト22の左端までの前後方向に延びる。右シャフト24は枠体2の右端部に配置され、前シャフト21の右端から後シャフト22の右端まで前後方向に延びる。前シャフト21及び後シャフト22はキャリッジ6を支持する。搬送機構14は枠体2に固定される。
図3に示すように、内壁71、72は、筐体8の内部位置Pにおいて副走査方向に交差する主走査方向に対向して配置される。内壁71、72は、ガイドシャフト20よりも下方において前後方向に延び、枠体2に固定される。内壁71は、内部位置Pに配置されたプラテン12の左方に設けられ、シャフト57に固定される。内壁72は、内部位置Pに配置されたプラテン12の右方に設けられ、シャフト58に固定される。前後方向において、内壁71、72は、前シャフト21と後シャフト22との間に位置する。
仕切り板28は、ガイドシャフト20の下方、且つ、内壁71の左方において、枠体2に固定され、前後左右方向に延びる。仕切り板28の右端部は内壁71の下端部と連結する。仕切り板29は、ガイドシャフト20の下方、且つ、内壁72の右方において、枠体2に固定され、前後左右方向に延びる。仕切り板29の左端部は内壁72の下端部と連結する。図11に示すように、仕切り板28の右前部には仕切り板28を上下方向に貫通する平面視円状の供給口75が形成される。仕切り板29の左前部には仕切り板29を上下方向に貫通する平面視円状の供給口76が形成される。供給口75と供給口76との位置関係は、特に制限されないが、本実施形態においては、前後方向において、供給口75は、供給口76よりも前方に形成される。
図2に示すように、キャリッジ6は主走査方向に移動可能に前シャフト21と後シャフト22とに支持される。キャリッジ6には装着部61~66が設けられる。装着部61~66に各々、ヘッド31~36が装着される。装着部61、62、63はキャリッジ6の右部に配置され、装着部61、62、63の順で後側から前側に向かって一列に並ぶ。装着部64、65、66は装着部61、62、63の列の左側に配置され、装着部64、65、66の順で後側から前側に向かって一列に並ぶ。
ヘッド31~36は各々、筐体8の内部に配置され、液体を吐出する。白インク及びカラーインクは各々、ヘッド31~36の何れかから吐出されればよい。本実施形態では、ヘッド31、34には各々、白インクのカートリッジ18から白インクが供給される。ヘッド32、35には各々、抜染剤のカートリッジ18から抜染剤が供給される。抜染剤は印刷媒体の色を抜くための液体である。ヘッド33、36には各々、カラーインクのカートリッジ18からカラーインクが供給される。ヘッド31~36は各々、ヘッド31~36が後述の印刷位置B2にある時に、下方に液体を吐出する。以下では、ヘッド31~36を総称する場合、又は何れかを特定しない場合には、ヘッド30という。
移動機構77は、ヘッド30を装着したキャリッジ6を主走査方向に移動させる。移動機構77は、駆動ベルト98、及び主走査モータ99を備える。キャリッジ6の後端部には駆動ベルト98が連結する。駆動ベルト98は後シャフト22上に設けられ、左右方向に延びる。駆動ベルト98の左端部は主走査モータ99に連結する。主走査モータ99が駆動することで、駆動ベルト98は、キャリッジ6を前シャフト21及び後シャフト22に沿って左右方向に移動させる。
図2、図3では、ヘッド30の移動範囲Rを、キャリッジ6の左右方向の中心で示す。図3に示すように、ヘッド30は、移動機構77により、主に、メンテナンス位置B1、印刷位置B2、及びヘッド待機位置B3の三種類の位置の何れかに配置される。メンテナンス位置B1は、ヘッド30の移動範囲Rの左端部にあり、ヘッド30が後述の第一メンテナンス機構4又は第二メンテナンス機構5によりメンテナンスされる位置である。印刷装置1は、非印刷時にヘッド30をメンテナンス位置B1に移動し、第一メンテナンス機構4又は第二メンテナンス機構5によるメンテナンスを行う。第二メンテナンス機構5は第一メンテナンス機構4の右側に位置する印刷位置B2は、主走査方向において、メンテナンス位置B1とヘッド待機位置B3との間、且つ内部位置Pに配置されたプラテン12の上方の位置である。印刷位置B2にヘッド30が配置された状態で、印刷データに従ってヘッド30が液体を吐出し、プラテン12に載置された印刷媒体に印刷が行われる。ヘッド待機位置B3は、ヘッド30の移動範囲Rの右端にあり、作業者がヘッド30に対する清掃等の操作を行う場合に配置される位置である。印刷装置1は、例えば、非印刷時に操作ボタン15に基づく指示に基づき、ヘッド30をヘッド待機位置B3に移動させ、待機させる。
第一メンテナンス機構4は、メンテナンス位置B1に配置されたヘッド30と対向する位置に設けられ、ヘッド30のメンテナンスを行う。第一メンテナンス機構4は、筐体8内の内壁71の左方、且つガイドシャフト20の下方において、仕切り板28上に設けられる。図2に示すように、第一メンテナンス機構4は、六つのキャップ41~46とキャップ支持部47とを備える。各キャップ41~46の内部には、保湿液を含んだスポンジが配置されている。キャップ41~46の各々の位置関係は、装着部61~66の各々の位置関係と同じである。キャップ41~46は各々、平面視矩形状であり、キャップ支持部47によって下方から支持される。キャップ支持部47はキャップ41~46を上下方向に移動できる。印刷装置1は、非印刷時に、ヘッド30がメンテナンス位置B1に位置する状態でキャップ支持部47を上方に移動させる。これにより、キャップ41~46はヘッド31~36の各ノズル面を下方から覆ってキャッピングする。この結果、ヘッド30のノズル面に設けられたノズル内のインク、抜染剤が乾燥することを抑制できる。
第二メンテナンス機構5は、メンテナンス位置B1に配置されたヘッド30と対向する位置に設けられ、ヘッド30のメンテナンスを行う。図3に示すように、第二メンテナンス機構5は、筐体8内の内壁71の左方、且つガイドシャフト20の下方において、仕切り板28上に設けられる。第二メンテナンス機構5は、主走査方向において、第一メンテナンス機構4と内壁71との間に位置する。第二メンテナンス機構5は、ヘッド30のノズル面の払拭及びフラッシング動作の実行により、ヘッド30を洗浄するための機構である。
図2に示すように、第二メンテナンス機構5は、洗浄機構501~503を備える。洗浄機構501~503は各々キャップ41~43の右側に位置する。洗浄機構501~503の構造は共通である。洗浄機構501は、ワイパー601、604、及びパンチングメタル591を備える。洗浄機構502は、ワイパー602、605、及びパンチングメタル592を備える。洗浄機構503は、ワイパー603、及びワイパー606を備える。各洗浄機構501~503は更に、洗浄液槽620及びフラッシングボックス630を備える。図2の洗浄機構503を拡大した図では、パンチングメタル593の図示を省略している。
ワイパー601~606は各々、ヘッド31~36のノズル面を払拭する。ワイパー601~606は各々、フォームワイパー611、及びゴムワイパー612を備える。フォームワイパー611は、図示しない上下反転機構等により上下反転し、洗浄液槽620内部に侵入可能に構成されている。従って、フォームワイパー611は、洗浄液により湿っている。フラッシングボックス630は、パンチングメタル591~593の各々の下方に設けられ、フラッシング動作によりヘッド30から吐出され、パンチングメタル591~593を通過した液体を受ける。
図3に示すように、ミスト回収機構73、74は、ヘッド30から液体を吐出する際に発生するミストを回収する。主走査方向において、ミスト回収機構73は、筐体8(図1参照)の内部において搬送機構14の左側に設けられ、ミスト回収機構74は、筐体8の内部において搬送機構14の右側に設けられる。ミスト回収機構73、74は互いに左右対称の構成を有するので、以下では、ミスト回収機構73の構成を説明し、ミスト回収機構74の説明を省略する。
図4~図6に示すように、ミスト回収機構73は、内壁71、三つのファン94(図6参照)、及びフィルタユニット48を備える。内壁71は、中空の箱状である。内壁71の右面79は、上下前後方向に延びる板状である。内壁71の上面には、前後方向に長いスリット状の吸入口713が形成される。
図4、図5に示すように、内壁71は、固定板70、及び収容部49を備える。固定板70は、内壁71の上端において左右方向に延びる板状の部分である。図3に示すように、固定板70は前後方向に延びるシャフト57に固定される。図4、図5に示すように、収容部49は、箱状であり、前後方向に長い直方体状のフィルタユニット48を取外し可能に内壁71の内部に収容する。収容部49は、内壁71の右面後端部と収容部49の本体491の右面後端部とに連結された蝶番492により、矢印Q(図5(B)参照)で示す方向に内壁71の右面79に対し開閉可能に設けられる。係合部493は、収容部49の右前部に設けられ、作業者の操作なしで開閉しないように内壁71の右面79の前端部に設けられた被係合部712と係合する。
<収容部49の構造>
図6~図8(A)、図8(B)を参照して、収容部49の構造を説明する。図6に示すように、収容部49は、上方が開放された箱状であり、前後方向に延びる。収容部49は、側壁494,495,後壁496,前壁497を備える。側壁494は、固定板70に沿って所定の高さで前後方向に延びる。側壁494の高さは、例えば、フィルタユニット48の高さよりも少し高い。側壁495は、側壁494に対向、且つ平行に設けられ、所定の高さで前後方向に延びる。側壁495の高さは、例えば、フィルタユニット48の高さよりも少し低い。側壁495の前端部の上端部には、押圧板495Aが設けられる。図7に示すように、押圧板495Aは、右斜め上方に延び、フィルタユニット48の上面484Aの前端部の左側を下方に押圧する。後壁496は、収容部49の後端側に設けられた壁であり、所定の高さで左右方向に延びる。後壁496の上端部に、押圧板496Aが設けられる。押圧板496Aは、前斜め上方に延び、フィルタユニット48の上面484Aの後端部を下方に押圧する(図7参照)。
図6に示すように、収容部49は底面498を備える。底面498は、前後方向に延びる底板である。底面498には、開口縁部498A及び延伸部498Bが設けられる。延伸部498Bは、側壁494,495に対して斜め方向に延び、延伸部498Bの両端が開口縁部498Aに接続する。延伸部513は、例えば、等間隔で5つ、開口縁部498Aに設けられる。本実施形態では、印刷装置1の前側からフィルタユニット48の収容部49に対する着脱を行うことができる。
<センサ96の構造>
図6~図8(A)、(B)に示すように、収容部49は、フィルタユニット48が収容部49に収容されているかを検知するセンサ96を備える。センサ96は検知レバー961、及び押圧部964を備える。検知レバー961は、上下方向に延びる棒状の部材である。検知レバー961は、上端部に接触部962、下端部に図示しない軸支部を備え、軸支部から下方に押圧部964が延設されている。また、収容部49の下部にフレーム965が設けられ、フレーム965から支持板965Aが左右方向に延設されている。支持板965Aは前後方向に延びる軸963を備え、軸支部は、軸963に回動可能に支持される。押圧部964も棒状の部材である。フレーム965には物理スイッチ97が設けられている。押圧部964は物理スイッチ97のアクチュエータ971を押圧する。図7及び図8(B)に示すように収容部49にフィルタユニット48が収容されている場合には、接触部962は、フィルタユニット48のフィルタケース481に物理的に接触する。後述するようにフィルタケース481はフィルタ480よりも剛性を有するので、接触部962をより確実に図8(B)における左方向に押す。従って、検知レバー961は軸963を回転中心として、後方から見て図8(A)に示す位置から図8(B)に示す位置に時計回りに回転する。従って、押圧部964の下端部は、図8(B)において右方向に回動して、物理スイッチ97のアクチュエータ971を押し込む。物理スイッチ97の一例は、マイクロスイッチである。なお、図7に示すように、センサ96は収容部49の下部の前側に設けられている。ミストは収容部49の底面498に設けられた開口縁部498Aが形成する開口部を介してファン94に送られるので、ミストはセンサ96が設けられている位置には送られない。すなわち、センサ96はミストの通り道から外れた位置に設けられている。
図6及び図8(A)に示すように収容部49にフィルタユニット48が収容されていない場合には、接触部962がフィルタユニット48のフィルタケース481に接触しないので、検知レバー961の接触部962は、軸963を中心にして、右方向に傾いている。従って、押圧部964の下端部は、物理スイッチ97のアクチュエータ971を押し込まない。また、収容部49にフィルタケース481よりも剛性を有さないフィルタ480のみが収容されている場合、接触部962がフィルタ480に潜り込む可能性がある。従って、図8(B)に示すように、検知レバー961は、軸963を中心にして、確実に時計回りに回動する状態にならず、押圧部964の下端部は、物理スイッチ97のアクチュエータ971を押し込まない可能性がある。フィルタケース481がフィルタ480よりも剛性を有しない場合も同様である。従って、接触部962は、フィルタユニット48のフィルタケース481に接触して、フィルタユニット48の有無を検知する。
図5に示すように、収容部49は、蝶番492により、矢印Qで示す方向に開位置と閉位置とに開閉する。即ち、収容部49は、蝶番492を中心として左右方向に円弧を描いて開閉する。これに対して、上述したように、検知レバー961も時計回り、および反時計回りに回動し、左右方向に移動する。従って、検知レバー961は、収容部49の開閉方向に沿って移動する。
<フィルタユニット48及びフィルタ480の構造>
図9及び図10(A)、(B)を参照して、フィルタユニット48及びフィルタ480の構造を説明する。フィルタユニット48は、フィルタ480及びフィルタケース481から構成される。フィルタケース481は、枠体であり、内部にフィルタ480を支持する。フィルタケース481は、一端(後端)から他端(前端)に向かう一方向(前方向)に延びる直方体状であり、上ケース484と下ケース510とを備える。上ケース484は、収容部49の上方に収容され、下ケース510は、収容部49の下方に収容される。図10(A)に示すように、上ケース484は、前後方向に延びる長方形の上面484Aを備える。上ケース484は、上面484Aの他端(前端)に把持部482を備える。把持部482は、例えば、上面484Aの他端(前端)から突出する取っ手482Aである。取っ手482Aの突出方向は、例えば一方向(前方向)である。取っ手482Aは例えば半円状の板である。上ケース484は、第二開口縁部485及び延伸部487を備える。第二開口縁部485は、前後方向に長い長方形状の縁部であり、開口部485Aを形成する。また、第二開口縁部485は、後述する延伸部487が接続される1つの縁部である。延伸部487は、左右方向に延び、延伸部487の両端は第二開口縁部485に接続する。延伸部487は、例えば、第二開口縁部485の前後方向の中央に設けられ、前後方向に所定の幅を有する。フィルタケース481は、フィルタ480よりも剛性が大きい。即ち、フィルタケース481は、フィルタ480よりも剛性を有する。フィルタケース481は、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成樹脂であり、フィルタ480を構成する繊維よりも剛性を有する。従って、フィルタケース481は、フィルタ480よりも変形しにくい。
図10(B)に示すように、下ケース510は、前後方向に延びる長方形の底面510Aを備える。下ケース510は、第一開口縁部511、及び延伸部512、513を備える。第一開口縁部511は、前後方向長い長方形状の縁部であり、1つの開口部511Aを形成する。第一開口縁部511は、後述する延伸部512、513が各々接続される1つの縁部である。延伸部512は、前後方向に延び、延伸部512の両端は第一開口縁部511に接続する。延伸部512は、例えば、第一開口縁部511の左右方向の中央に設けられ、左右方向に所定の幅を有する。延伸部513は、前後方向に延び、延伸部513の両端は第一開口縁部511に接続する。延伸部513は、例えば、等間隔で3つ、第一開口縁部511に設けられる。延伸部513は前後方向に所定の幅を有する。
上記で説明したフィルタユニット48の寸法の一例は、前後方向の長さが415mm、左右方向の長さが62mm、側面の高さが24mmである。また、収容部49の寸法の一例は、前後方向の長さが418mm、左右方向の長さ64mmであり、側壁494,495,後壁496,前壁497の高さはフィルタユニット48を収容できるほどの高さでよい。フィルタユニット48及びフィルタ480の寸法は、上記に限られず、収容部49がフィルタユニット48を収容できる寸法であればよいが、前後方向の長さが最も長く、側面の高さがが最も短く、左右方向の長さは、前後方向の長さよりも短く、側面の高さよりも長いことが必要である。また、取っ手482Aの寸法の一例は、半径R=13mmの半円形状である。フィルタ480は、ミストを可能な限り保持できるように、体積が大きいのが望ましく、直方体形状を有しているのが望ましい。例えば、収容部49に、数枚のフィルタが敷き詰められる場合は、フィルタの体積が大きくならず、ミストの保持が十分でない可能性がある。また、フィルタユニット48において、少なくともフィルタ480の上面及び底面は、図10(A),(B)に示すように上方からミストを含んだ空気を取り入れ、下方へミストを回収した空気を送り出す必要があるため、開口部485A、511Aから夫々露出している必要がある。
フィルタ480は空気中のミストを吸着して回収する。フィルタ480は、例えば、複数の微小な孔が形成された樹脂製フィルタであり、フィルタ480の表面にミストが吸着する。フィルタ480は、例えば、同一材質のフィルタが2層重なって形成されている。フィルタ480は、一端(後端)から他端(前端)に向かう一方向(前後方向)に延びる直方体状である。一般に、小さな孔のみのフィルタは、ミスト回収性能が高い分、大きな孔を有するフィルタに比べ孔にミストが詰まりやすく、比較的短時間で回収性能が低下する。これに対し、フィルタ480は、ファン94の駆動によって吸入口713から内壁71の内部に取り込まれた空気の流れの下流側程、フィルタ480の微小な孔の平均的な大きさが、小さくなるのが望ましい。これにより、フィルタ480によるミストの回収率を高めつつ、フィルタ480の回収性能が低下する時間を長期化している。
図6に示す三つのファン94は、筐体8(図1参照)の内部に配置される。三つのファン94は、ヘッド30に対して液体の吐出方向(即ち、下方)に配置される。例えば、ファン94は、前シャフト21、及び後シャフト22よりも下方に配置されればよい。三つのファン94は各々、内壁71の左面78の下部に設けられる。三つのファン94は各々前後方向に略等間隔で配置され、以下の構成を有する。図3に示すように、ファン94の吸入口945は、ファン94の右方にあり、ファン94の排気口946は、ファン94の左方にある。即ち、吸入口945は、ファン94に対し、内部位置Pに配置されたプラテン12側にあり、排気口946は、ファン94に対し、筐体8の左面側、且つ、第一メンテナンス機構4及び第二メンテナンス機構5側にある。従ってファン94の排気口946は筐体8の内部にある。主走査方向において、ファン94は、内壁71と、供給口75との間に配置される。ファン94の吸入口945は、内壁71の左面78の下部に連結する。
フィルタ480は、供給口75に対して、ファン94の側に配置される。例えば、フィルタ480は、ファン94の排気口946から供給口75に向かう筐体8内の経路に位置しても良いが、より望ましくは、フィルタ480は、ヘッド30からファン94の吸入口945に向かう筐体8内の経路に配置されるのがよい。
吸入口713は、ファン94の吸入口945よりもミストの発生源、即ち、印刷位置B2にあるヘッド30の近くにある。図4に示すように、ミスト回収機構73において、各ファン94が駆動された場合、内壁71の吸入口713から内壁71内に吸い込まれた空気は、フィルタユニット48を通過するので、フィルタ480は、空気中のミストを吸着し、回収する。フィルタ480を通過し、ミストが回収された空気は、ファン94の吸入口945から排気口946を介して、内壁71の内部の空間から排出される。即ち、ファン94が駆動された場合、内壁71の右面79と左面78とに囲まれた空間を矢印K2で示すように空気が流れる。
印刷装置1での印刷枚数が所定枚数になった時に、表示画面16にフィルタ480の交換促す表示が表示される。ミスト回収機構73において、フィルタ480の交換作業を行う場合、プラテン12が筐体8の奥に移動した状態で、作業者は、係合部493を操作する。これにより、被係合部712(図5(B)参照)との係合は解除され、収容部49は蝶番492を中心に回動する。作業者は印刷装置1の前面側からフィルタケース481の把持部482を掴んで、使用済みのフィルタ480をフィルタケース481ごと取り外し、未使用のフィルタ480を内蔵したフィルタケース481を収容部49に嵌め込んだ後、係合部493を操作する。これにより、収容部49は蝶番492を中心に回動し、図4(A)及び図5(A)に示すように、係合部493は、被係合部712と係合し、本体491が内壁71に対し閉じられる。
図3に示すように、ミスト回収機構74は、ミスト回収機構73の内壁71、三つのファン94、及びフィルタユニット48に各々対応する内壁72、三つのファン95(図3では一つのみ図示)、及びフィルタユニット48を備える。ミスト回収機構74の上面には、吸入口713に対応する、前後方向に長いスリット状の吸入口723(図11参照)が形成される。各ファン95が駆動された場合、内壁72の内部の空間を矢印K12(図13参照)で示すように空気が流れる。詳細には、各ファン95が駆動された場合、吸入口723から吸入された空気は、フィルタユニット48のフィルタ480を通過後、ファン95の吸入口955の側から、ファン95の排気口956の側に送られる。
図3に示す加湿器86は、ファン94の排気口946の側(ファン94の左側)に配置された供給口75に加湿された空気を供給する。加湿器86は、ファン95の排気口956の側(ファン95の右側)に配置された供給口76に加湿された空気を供給する。配置される位置は特に限られないが、加湿器86は、筐体8の内部、且つ、仕切り板29の下方に設けられる。加湿器86は、貯留部860(図12参照)、加湿駆動部861(図12参照)、吸入口89、チューブ87、88、及びファン862、863(図12参照)を備える。貯留部860は、加湿に用いられる液体(例えば、水)を貯留する。貯留部860には、給水管が接続されてもよく、例えば水道、及び図示しない給水タンク等の外部装置から貯留部860に水が供給されてもよい。
吸入口89は、筐体8の右側面に取り付けられ、筐体8の外部から加湿器86内に空気を取り込む。加湿駆動部861は、吸入口89を介し筐体8の外部から加湿器86内に取り込まれた空気を、貯留部860に貯留された液体を使用して加湿する。加湿駆動部861は、蒸気式、気化式、超音波式、及び電気分解式等の任意の方式で空気を加湿してよい。加湿器86は、吸入口89と、貯留部860(図12参照)との間等の加湿前の空気の流路に、空気中の埃等を除去するフィルタを備えてもよい。チューブ87の一端は、加湿器86に接続され、他端は供給口75に接続される。供給口75は、移動範囲Rの左端側に配置されたヘッド30の下方にある。チューブ88の一端は、加湿器86に接続され、他端は供給口76に接続される。供給口76は、移動範囲Rの右端側に配置されたヘッド30の下方にある。
図12に示すファン862は、加湿駆動部861により加湿された空気を、図3に示すチューブ87を介して供給口75に供給する。供給口75に供給された加湿空気は、筐体8の内部の内の内壁71よりも左方、且つ、仕切り板28よりも上方の空間(左側空間)を通って、ヘッド30に向けて送られる。図12に示すファン863は、加湿駆動部861により加湿された空気を、図3に示すチューブ88を介して供給口76に供給する。供給口76から供給された加湿空気は、筐体8の内部の内の内壁72よりも右方、且つ、仕切り板29よりも上方の空間(右側空間)を通って、筐体8の内部のヘッド30に向けて送られる。印刷装置1は仕切り板28、29、により印刷装置1の内部空間を上下に仕切っているため、加湿器86により供給口75,76に供給された加湿空気は、ヘッド30に向かいやすくなる。
<印刷装置1の電気的構成>
図12を参照し、印刷装置1の電気的構成を説明する。図12に示すように、印刷装置1の制御部80はCPU81、ROM82、及びRAM83を備える。CPU81はROM82及びRAM83と電気的に接続し、印刷装置1の制御を司る。ROM82は、CPU81が印刷装置1の動作を制御するための制御プログラム、各種プログラムの実行時にCPU81が必要な情報等を記憶する。RAM83は、制御プログラムで用いられる各種データ、印刷媒体に印刷を行うための印刷データ等を一時的に記憶する。なお、これら電気素子の一部は、ヘッド30の右側に設けられた基板ボックス9に設けられる。
CPU81には主走査モータ99、副走査モータ26、ヘッド駆動部27、第一メンテナンス駆動部84、第二メンテナンス駆動部85、加湿器86、センサ91~93、96、ファン94、95、及び操作ボタン15が電気的に接続される。主走査モータ99は、駆動することによってキャリッジ6を主走査方向に移動させる。副走査モータ26は、駆動することによってプラテン12を副走査方向に移動させる。これにより、ヘッド30(図2参照)は、プラテン12に対して主走査方向及び副走査方向に相対移動する。ヘッド駆動部27は圧力素子等で構成され、駆動することによって、ヘッド31、34から白インクを吐出させ、ヘッド32、35から抜染剤を吐出させ、又はヘッド33、36からカラーインクを吐出させる。
第一メンテナンス駆動部84は、キャップ支持部47(図2参照)を上下方向に移動できる。第二メンテナンス駆動部85は、ワイパー601~606(図2参照)の位置を接触位置と、非接触位置とに変更できる。センサ91~93は各々、筐体8の内部の温度及び湿度を検出し、検出結果をCPU81に出力する。CPU81はセンサ91~93からの検出結果に基づいて、検出結果が所定の吐出基準を満たすか否かを特定できる。操作ボタン15は、作業者によって操作され、操作に応じた信号をCPU81に出力する。作業者は操作ボタン15を操作することで、例えば印刷を開始するための印刷指示を印刷装置1に入力できる。
図3に示すように、センサ91~93は筐体8の内部に設けられ、筐体8の内部の温度及び湿度の何れも検出する。センサ91、92は各々供給口75、76に対応して設けられる。例えば、図2、図3に示すように、センサ91は、前シャフト21の左方、且つ、供給口75の上方付近に配置され、センサ92は、前シャフト21の右方、且つ、供給口76の上方付近に配置される。図3に示すように、センサ93は、仕切り板29の下方、且つ、加湿器86の左方に配置され、加湿器86の周囲の雰囲気、即ち、加湿器86により加湿されていない非加湿雰囲気の温度及び湿度を検出する。センサ96は、収容部49に設けられ、収容部49にフィルタユニット48が収容されているかを検知する。
上記構成によれば、印刷装置1は、副走査モータ26の駆動によってプラテン12を前後方向(副走査方向)に移動させ、主走査モータ99の駆動によってキャリッジ6を左右方向(主走査方向)に移動させることで、印刷媒体をヘッド30に対して前後方向及び左右方向に搬送する。印刷装置1は、印刷媒体をヘッド30に対して前後方向及び左右方向に搬送しながらヘッド30から各種液体を吐出する。詳細には、印刷装置1は、まず、ヘッド32、35から抜染剤を吐出して印刷媒体から色を抜く。又は、印刷装置1は、まず、ヘッド31、34から白インクを吐出して印刷媒体に下地を形成する。印刷装置1は、印刷媒体の色が抜かれた部分又は形成された下地の上に、ヘッド33、36からカラーインクを吐出してカラー画像を印刷する。なお、印刷装置1は、白インクも抜染剤も吐出してもよい。
図13を参照し、印刷装置1のCPU81がファン94、95、及び加湿器86を駆動した場合の筐体8(図1参照)の内部の空気の流れについて説明する。CPU81がファン94、95、及び加湿器86を駆動した場合、筐体8の内部の内の内壁71の左方において、矢印K1で示す、加湿器86から供給口75に向かう加湿空気と、矢印K2で示す、ファン94の排気口946(図3参照)から排出された空気とが合流する。排気口946から排出された空気と合流した加湿空気は、筐体8の左面と内壁71との間の左側空間を、矢印K3に示すように左上方に移動する。
加湿空気は、ガイドシャフト20の上方において、矢印K4で示すように、筐体8の上面に沿って右方に移動する。加湿空気の一部は吸入口713(図3参照)から内壁71の内部に吸い込まれ、残りはプラテン開口13(図1参照)から筐体8の外部に排出される。即ち、供給口75から供給された加湿空気は、ファン94の排気口946(図3参照)から排出される空気と合流し、矢印K3、K4で示すように移動することで、図2に示すヘッド31~36のノズル面を加湿し、ヘッド30に設けられたノズル内部の液体の乾燥を防ぐことができる。また、第一メンテナンス機構4のキャップ41~46の内部に配置された保湿液を含んだスポンジ、及び第二メンテナンス機構5の洗浄液により湿ったフォームワイパー611の乾燥も防ぐことができる。
同様に、筐体8の内部の内の内壁72の右方の右側空間において、矢印K1~K3の各々に対応する矢印K11~K13で示される空気の流れが生る。加湿空気はガイドシャフト20の上方において、矢印K14で示すように、筐体8の上面に沿って左方に移動する。加湿空気の一部は吸入口723(図11参照)から吸い込まれ、残りはプラテン開口13から筐体8の外部に排出される。供給口76から供給された加湿空気は、ファン95の排気口956(図3参照)から排出される空気と合流し、矢印K13、K14で示すように移動することで、ヘッド30の移動範囲Rの右端付近の雰囲気、及びヘッド31~36のノズル面を加湿する。
図1、図12、図14を参照し、プラテン移動処理を説明する。CPU81は、ROM82から制御プログラムを読み出して動作することで、プラテン移動処理を実行する。CPU81は、始めに、プラテンの移動かを判断する(S1)。例えば、操作ボタン15が、作業者によって操作され、印刷指示等のプラテンが移動する指示が入力された場合に、プラテンの移動と判断する(S1:YES)。また、CPU81は、操作ボタン15、又は図示しない端末装置から印刷の指示が入力された場合にも、プラテンの移動と判断する(S1:YES)。
次いで、CPU81は、フィルタ480が、収容部49に収容されているかを判断する(S2)。図7及び図8(B)に示すように、収容部49にフィルタユニット48が収容されている場合には、検知レバー961の接触部962が、フィルタケース481に物理的に接触するので、検知レバー961は、軸963を中心にして、左方向に回動して垂直になる。従って、押圧部964の下端部は、右方向に回動して、物理スイッチ97のアクチュエータ971を押し込む。従って、物理スイッチ97がONとなり、収容部49にフィルタユニット48が収容されていることが検知される(S2:YES)。次いで、CPU81は、副走査モータ26を駆動して、左右一対のレール38で規定される搬送経路に沿ってプラテン支持部37を前後方向に移動させる(S3)。
また、CPU81は、S1の判断で、プラテンの移動と判断しない場合には(S1:NO)、S1の処理を繰り返す。CPU81は、S2の判断で、収容部49にフィルタユニット48が収容されていると場合しない場合には(S2:NO)、S2の処理を繰り返す。なお、図5(B)に示すように、収容部49が開いている場合には、図7に示すように、収容部49にフィルタ480が収容されている場合でも、フィルタケース481が接触部962に接触せず、図8(B)に示すように検知レバー961は、軸963を中心にして、時計回りに回転しない。従って、押圧部964の下端部は、図8(B)に示すように右方向に回動せず、物理スイッチ97のアクチュエータ971を押し込まない。従って、物理スイッチ97がONとならない。従って、センサ96は、収容部49にフィルタ480が収容されている場合でも、収容部49が開いていることを検知できる。
図5(A)に示すように、収容部49が閉じている場合において、、図7に示すように、収容部49にフィルタ480が収容されている場合には、図7に示す固定板70及び側壁494により、フィルタユニット48が左方向に押圧される。従って、フィルタケース481が接触部962に接触し、検知レバー961は、軸963を中心にして、左方向に回動して垂直になる。従って、押圧部964の下端部は、右方向に回動して、物理スイッチ97のアクチュエータ971を押し込む。従って、物理スイッチ97がONとなる。従って、センサ96は、収容部49にフィルタ480が収容されている場合に、収容部49が閉じていることを検知できる。
<実施形態の効果>
本実施形態では、フィルタ480は、前端側に設けられた把持部482を備えるので、把持部482によりフィルタ480を直接手で触ることなくフィルタ480を交換することができる。従って、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
また、フィルタ480は、フィルタケース481の前端から前方に突出する把持部482としての取っ手482Aを備えるので、取っ手482Aが汚れにくく、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
把持部482がフィルタケース481に設けられているので、フィルタ480を触る可能性が低くなり、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
フィルタケース481はフィルタ480よりも剛性を有するので、フィルタ480単体の場合に比べて変形しにくい。従って、フィルタ480が元の形状を維持しやすく、誤って作業者に接触する可能性が低減し、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
収容部49の上方に収容される上ケース484に把持部482が設けられたことにより、把持部482が上側になり把持し易い。また、下ケース510に把持部482が設けられると、フィルタ480内部で上から下に移動するミストが把持部に付着し易くなる。従って、上ケース484に把持部482が設けられた方が、ミストはフィルタ480内部で上から下に移動するので、把持部482が上ケース484にあると、下ケース510にあるよりも把持部482が汚れにくく、フィルタ交換時に手に付着するミストを低減できる。
図10(B)に示すように、下ケース510は、両端で第一開口縁部511に接続して延びる延伸部513を備えたので、下ケース510の剛性を高めることができる。また、延伸部513は、前後方向に延びるので、収容部49へのフィルタユニット48の着脱時に、フィルタユニット48を前後方向に移動させても、延伸部513が収容部49の底面498に引っかかる可能性を低減することができる。
図10(A)に示すように、上ケース484は、両端で第二開口縁部485に接続して延びる延伸部487を備えたので、上ケース484の剛性を高めることができる。
図10(A)及び(B)に示すように、延伸部513は、前後方向と交差する左右方向に延びる延伸部513を備え、延伸部487は、前後方向と交差する左右方向に延びるので、下ケース510及び上ケース484の剛性を高めることができる。
図7に示すように、収容部49に設けられ、収容部49にフィルタ480が収容されているかを検知するセンサ96を備えたので、センサ96により、収容部49にフィルタ480が収容されているかを検知できる。
図14に示すように、センサ96により、収容部49にフィルタ480が収容されていると検知した場合にCPU81がプラテン12を移動させるので、フィルタ480の無い状態でプラテン12が移動することを防止できる。
図7に示すように、センサ96は、収容部49に収容されたフィルタ480に接触可能な位置に設けられた検知レバー961を有する。従って、光学式のセンサなど非接触型のセンサでは、ミストにより誤検知の可能性がある。一方、本実施形態では、検知レバー961がフィルタ480のフィルタケース481に接触して、収容部49にフィルタ480が収容されているかをセンサ96が検知する。従って、誤検知の可能性を低減できる。また、本実施例では、センサ96をミストの通り道外に配置したので、ミストによる誤検知の可能性が低減する。また、検知レバー961の位置は、フィルタユニット48の回転中心である蝶番492と反対側であるので、検知レバー961の移動領域を広げて、誤検知を低減できる。
図7に示すように、検知レバー961は、フィルタ480よりも剛性を有するフィルタケース481に物理的に接触するので、誤検知を低減することができる。
フィルタ480の収容部49は、開位置と閉位置とに開閉し、検知レバー961は、収容部49の開閉方向に沿って移動する。従って、収容部49が開位置と閉位置とに移動するのに応じて検知レバー961が動くので、閉位置でのフィルタの有無をより正確に検知し易くなる。
センサ96は、収容部49が開位置、又は閉位置かも検知するので、フィルタ収容部が閉位置で、フィルタがフィルタ収容部に収容されていることをより正確に検知できる。
図14に示すように、プラテン12を移動させるCPU81は、センサ96が、フィルタ480の収容部49が閉位置であり、収容部49にフィルタ480が収容されていると検知した場合に、プラテン12を移動させる。従って、収容部49が開位置で、プラテン12が移動して、収容部49がプラテン12の移動の障害になる可能性を低減できる。また、収容部49にフィルタ480が収容されていない状態でプラテン12が移動する可能性を低減できる。
収容部49は、印刷装置1の前面側からフィルタ480の着脱が可能であるので、収容部49からのフィルタ480の着脱がし易い。
上記実施形態において、収容部49が本発明の「フィルタ収容部」の一例である。CPU81が本発明の「プラテン移動制御部」の一例である。センサ96が、本発明の「センサ」の一例である。ヘッド30が本発明の「インクジェットヘッド」の一例である。収容部49が、本発明の「フィルタ収容部」の一例である。後ろ方向が本発明の反対方向の一例である。
本発明は上記実施形態から種々変更できる。以下説明する各種変形例は、各々組み合わせ可能である。図15(A)に示すように、フィルタケース481は、上ケース484の前端部に把持部として取っ手482Aを備え、上ケース484の後端部に把持部として取っ手482Bを備えても良い。この場合には、取っ手482A及び取っ手482Bを夫々の手で掴むことができる。なお、取っ手482Aは、前方向、又は上方向に突出してもよい。また、取っ手482Bは、後方向、又は上方向に突出してもよい。すなわち、上ケース484の前端部に設けられる取っ手482Aは、前方向、または上方向に突出してよいので、フィルタ480よりも外側に突出しているともいえる。また、上ケース484の後端部に設けられる取っ手482Bは、後方向、または上方向に突出してよいので、フィルタ480よりも外側に突出しているともいえる。また、取っ手482A、及び取っ手482Bは、平面視、半円形でなくてもよい。例えば矩形でもよい。
また、図15(B)に示すように、フィルタケース481は、上ケース484の前端部側の両側の側面に把持部として凹み482Cを夫々備えても良い。凹み482Cは、底部があり貫通していない。また、凹み482Cに変えて、貫通した孔部でもよい。なお、本発明において、フィルタケース481は設けられなくても良い。また、上述した把持部としての取っ手、凹み、貫通孔は、フィルタケース481に設けられなくてもフィルタ480に設けられてもよいし、下ケース510に設けられても良い。
フィルタケース481はフィルタ480よりも剛性を有しなくても良いし、同じでもよい。また、上ケース484の延伸部487は、1つに限られない、ミストを含んだ空気の通過の妨げにならなければ、複数でもよい。また、下ケース510の延伸部513は、3つに限られない、ミストを含んだ空気の通過の妨げにならず、下ケース510の剛性を維持できれば、2つ、4つ等でもよい。上ケース484の延伸部487及び下ケース510の延伸部513は、前後方向に対して、斜め方向に延びていてもよい。なお、延伸部487、513は設けられなくても良い。
第一開口縁部511、及び第二開口縁部485の形状は、矩形に限られない。また、第一開口縁部511及び第二開口縁部485が形成する開口部511A、485Aの開口面積は、通気の観点で広い方が好ましい。
また、フィルタ480は、接触部962がフィルタ480に当接して検知レバー961を回動させて、押圧部964が物理スイッチ97のアクチュエータ971を押し込むことができる剛性を有すれば、フィルタケース481を備えなくてもよい。フィルタ480に把持部482が設けられてもよい。フィルタケース481は、金属材料から形成されてもよい。この場合には、フィルタケース481は、フィルタ480を詰め替えて繰り返し使用できる。
センサ96の物理スイッチ97は、フィルタ480が検出された場合にOFF,フィルタ480が検出されない場合にONを出力するようにしてもよい。センサ96は、物理スイッチ97以外の機械式のスイッチを備えてもよい。また、収容部49、フィルタユニット48、フィルタ480は、それぞれの長手方向を印刷装置1の前後方向に一致させて配置されているが、印刷装置1の左右方向に一致させて配置されてもよい。また、収容部49は、上述した位置に限られず、例えば、本体10の前面におけるプラテン開口13の右側又は左側に設けられても良い。この場合、収容部49は印刷装置1の内部から引き出し可能に設けられ、前面側からフィルタ480着脱が可能であってもよいし、前面のパネルを取り外して、前面側からフィルタ480着脱が可能であってもよい。
また、印刷装置1の主走査方向、副走査方向、及び吐出方向は各々、印刷装置1の構成に応じて印刷装置1の任意の方向が適宜変更されてよい。
ファン94、95、供給口75、76、及びフィルタ480の形状、数及び配置は各々、適宜変更されてよい。内壁71、72の少なくとも何れかは、省略されてもよいし、構成及び配置が適宜変更されてもよい。例えば、印刷装置1は筐体8の内部に一以上のファンを備えればよく、ファン94、95の何れかは省略されてもよい。ファン94は前後方向に三つ並んでいたが、ファン94は四つ以上でもよいし、二以下でもよい。ファン94の数と、ファン95の数とは互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。内壁71、72の一方のみにファンが設けられてもよい。ファン94、95の少なくとも何れかは、内壁71、72以外(例えば、左側空間、右側空間)に設けられてもよい。ファン94と、ヘッド30との間に、供給口75が設けられてもよい。
CPU81が行うプログラムはケーブル又は無線通信を介して、他の装置から受信し、不揮発性の記憶装置に記憶してもよい。他の装置は例えば、PC、ネットワーク網を介して接続されるサーバを含む。
印刷装置1が行う加湿処理の一部又は全部はCPU81とは別の電子機器(例えば、ASIC)が行ってもよい。印刷装置1が行う処理は複数の電子機器(例えば、複数のCPU)が分散処理してもよい。印刷装置1が行う処理の各ステップは必要に応じて順序の変更、ステップの省略、追加ができる。本発明の範囲は印刷装置1上で稼動しているオペレーティングシステム(OS)等が、CPU81の指令で各処理の一部又は全部を行う態様も含む。
1 印刷装置
8 筐体
12 プラテン
30~36 ヘッド
71、72 内壁
81 CPU
96 センサ
480 フィルタ
481 フィルタケース
482 把持部
482A 取っ手
484 上ケース
485 第二開口縁部
487 延伸部
510 下ケース
511 第一開口縁部
512、513 延伸部
961 検知レバー
962 接触部

Claims (22)

  1. インクジェットヘッドと、
    フィルタ収容部と、
    前記フィルタ収容部に収容可能であり、一端から他端に向かう一方向に延び、ミストを回収するフィルタと、
    前記フィルタの前記一端、又は前記他端の少なくとも一方に設けられた把持部と
    を備え、
    前記把持部は、前記フィルタから突出する取っ手、又は、前記フィルタの内部に凹んだ凹み部、又は孔部からなり、
    前記フィルタは、前記把持部が設けられる方のフィルタの端部を支持するフィルタケースを備え、
    前記把持部は、前記フィルタケースに設けられ、
    前記フィルタケースは、第一開口縁部を備え、前記フィルタ収容部の下方に収容される下ケースと、第二開口縁部を備え、前記フィルタ収容部の上方に収容される上ケースとを備え、
    前記上ケースに前記把持部が設けられたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記把持部は、
    前記フィルタの前記他端に設けられ、前記一方向または上方向に突出する第1取っ手、
    および
    前記フィルタの前記一端に設けられ、前記一方向とは反対方向または前記上方向に突出する第2取っ手、
    の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記フィルタケースは前記フィルタよりも剛性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記下ケースは、両端で前記第一開口縁部に接続して延びる延伸部を備えたことを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の印刷装置。
  5. 前記延伸部は、前記一方向に延びることを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  6. 前記上ケースは、両端で前記第二開口縁部に接続して延びる延伸部を備えたことを特徴とする請求項の何れかに記載の印刷装置。
  7. 前記下ケースの前記延伸部と前記上ケースの前記延伸部との少なくともいずれか一方は、前記一方向と交差する方向に延びることを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  8. 前記フィルタ収容部に設けられ、前記フィルタ収容部に前記フィルタが収容されているかを検知するセンサを備えたことを特徴とする請求項1~の何れかに記載の印刷装置。
  9. 印刷媒体が載置されるプラテンと、
    前記センサが前記フィルタ収容部に前記フィルタが収容されていると検知した場合に、前記プラテンを移動させるプラテン移動制御部と
    を備えたことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  10. 前記センサは、前記フィルタ収容部に収容された前記フィルタに接触可能な位置に設けられた検知レバーを有することを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
  11. 前記検知レバーは、前記フィルタを支持し、前記フィルタよりも剛性を有する前記フィルタケースに接触することを特徴とする請求項10に記載の印刷装置。
  12. 前記フィルタ収容部は、開位置と閉位置とに開閉し、
    前記検知レバーは、前記フィルタ収容部の開閉方向に沿って移動することを特徴とする請求項10又は11に記載の印刷装置。
  13. 前記センサは、前記フィルタ収容部が開位置、又は閉位置かも検知することを特徴とする請求項12の何れかに記載の印刷装置。
  14. プラテンを移動させるプラテン移動制御部は、前記センサが、前記フィルタ収容部が前記閉位置であり、前記フィルタ収容部に前記フィルタが収容されていると検知した場合に、前記プラテンを移動させることを特徴とする請求項13に記載の印刷装置。
  15. 前記フィルタ収容部は、前記印刷装置の前面側から前記フィルタの着脱が可能であることを特徴とする請求項1~14の何れかに記載の印刷装置。
  16. インクジェットヘッドと、フィルタ収容部とを備える印刷装置の前記フィルタ収容部に交換可能に装着され、ミストを回収するフィルタであって、
    前記フィルタは、一端から他端に向かう一方向に延び、
    前記フィルタの前記一端又は前記他端の少なくとも一方に設けられた把持部と
    を備え、
    前記把持部は、前記フィルタから突出する取っ手、又は前記フィルタの内部に凹んだ凹み部、又は孔部からなり、
    前記フィルタは、前記把持部が設けられる方のフィルタの端部を支持するフィルタケースを備え、
    前記把持部は、前記フィルタケースに設けられ、
    前記フィルタケースは、第一開口縁部を備えた下ケースと、第二開口縁部を備えた上ケースとを備え、
    前記上ケースに前記把持部が設けられたことを特徴とするフィルタ。
  17. 前記把持部は、
    前記フィルタの前記他端に設けられ、前記一方向または上方向に突出する第1取っ手、
    および
    前記フィルタの前記一端に設けられ、前記一方向とは反対方向または前記上方向に突出する第2取っ手、
    の少なくとも一方を備えること
    を特徴とする請求項16に記載のフィルタ。
  18. 前記フィルタケースは前記フィルタよりも剛性を有することを特徴とする請求項16又は17に記載のフィルタ。
  19. 前記下ケースは、両端で前記第一開口縁部に接続して延びる延伸部を備えたことを特徴とする請求項16~18の何れかに記載のフィルタ。
  20. 前記延伸部は、前記一方向に延びることを特徴とする請求項19に記載のフィルタ。
  21. 前記上ケースは、両端で前記第二開口縁部に接続して延びる延伸部を備えたことを特徴とする請求項1620の何れかに記載のフィルタ。
  22. 前記下ケースの前記延伸部と前記上ケースの前記延伸部との少なくとも何れか一方は、前記一方向と交差する方向に延び、両端で前記第二開口縁部に接続することを特徴とする請求項21に記載のフィルタ。
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