JP2003127415A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003127415A
JP2003127415A JP2001324470A JP2001324470A JP2003127415A JP 2003127415 A JP2003127415 A JP 2003127415A JP 2001324470 A JP2001324470 A JP 2001324470A JP 2001324470 A JP2001324470 A JP 2001324470A JP 2003127415 A JP2003127415 A JP 2003127415A
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ink
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recording
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Seiji Shimizu
誠至 清水
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドユニット5の高さ寸法を短くコン
パクトなものにする。 【解決手段】 横向きにインク導入口21を有する容器
筐24の下面に記録ヘッド部10を備えた筐体7を、主
ガイドレール3に装着した走査キャリッジ6に対して記
録ヘッド部10のノズルの配置面と平行状に接近させ、
走査キャリッジ6内のジョイント部材9の横向きのイン
ク吐出口19とインク導入口21とを対面当接した状態
で、筐体7がワイヤに基端部42aの回りに回動可能な
平面視コ字状の緊張係合具42を介して走査キャリッジ
6の上面の係合固定部に嵌め入れて固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電式等のインク
ジェット記録装置の構成に係り、より詳しくは、走査キ
ャリッジに対して着脱可能に搭載した記録ヘッドの構成
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、入力信号に基づいて記録ヘッ
ドのノズルからインク滴を用紙等の被記録媒体に噴射し
て記録するインクジェット記録装置であって、供給すべ
きインクを前記記録ヘッドが搭載された走査キャリッジ
の外部に位置固定的に配置したインクタンク等のインク
供給源から供給管を介して記録ヘッドに送るように構成
したものとして、例えば、特開平10−128992号
公報では、メインテナンスや部品の交換を容易にするた
めに、図1から図9の実施例では、被記録媒体の搬送方
向と交差する方向に移動自在な上面開放筐型の走査キャ
リッジの一側に、外部(位置固定)の各色のインクを収
納したメインタンクから可撓性チューブを介してインク
を供給するためのマニホールドを備え、このマニホール
ドの側方である走査キャリッジには、下面に記録ヘッド
を備えた複数のプリントカートリッジをそれぞれ上方か
ら着脱自在な上面開放状の複数の枠状の固定部を有し、
各プリントカートリッジの下面のノズル面が走査キャリ
ッジから露出するようになっている。また、前記各固定
部とマニホールドとの間には、前記各プリントカートリ
ッジの側面から下向きに突出するインク導入用の中空針
に接続するためのゴム製の隔壁を備えたクリンプキャッ
プが固定されていた。
【0003】そして、前記各プリントカートリッジを走
査キャリッジに装着すると、前記中空針がクリンプキャ
ップにおける隔壁に突き刺さり、前記メインタンクから
のインクを供給管、マニホールド、クリンプキャップ及
び中空針を介してプリントカートリッジに供給され、画
像形成指令に応じて記録ヘッドの下面のノズルからイン
ク滴が吐出して被記録媒体(用紙)付着するのであっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来公知の構成によれば、インク供給路は、走査キャリッ
ジに備えた上向きのクリンプキャップから前記中空針を
介してプリントカートリッジに接続しなければならない
から、前記クリンプキャップからプリントカートリッジ
内に上下逆U字状の経路でインクが供給されることにな
り、インク流通経路が長くなると共に複雑となり、製造
コストが嵩むという問題もあった。また、これにより、
当該プリントカートリッジの高さ寸法を大きくしなけれ
ば成らず、記録ヘッドユニット全体が嵩張るという問題
があった。
【0005】本発明は、このような問題を解消すべくな
されたものであって、走査キャリッジに対する記録ヘッ
ドの着脱作業が容易であって、且つ小型化できるように
したインクジェット記録装置を提供することを技術的課
題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため、請求項1に記載の発明のインクジェット記録装
置は、被記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動自在
な走査キャリッジに対して記録ヘッドを着脱可能に搭載
し、前記走査キャリッジ外のインク供給源から供給管を
介して前記記録ヘッドにインクを供給するように構成し
てなるインクジェット記録装置において、前記走査キャ
リッジには、インク供給源からの供給管に接続するジョ
ント部材を設け、前記走査キャリッジと記録ヘッドと
を、前記被記録媒体に対する記録ヘッドのノズルからの
インクの吐出方向と交差する方向に沿って接離可能に構
成すると共に、前記接離する方向に沿って前記記録ヘッ
ドにおけるインク導入口と前記ジョント部材のインク吐
出口とを接離可能に構成し、前記走査キャリッジと前記
記録ヘッドとを、係合手段を介して固定したことを特徴
とするものである。
【0007】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のインクジェット記録装置において、前記走査
キャリッジには、前記記録ヘッドをそのノズルの配置面
と略平行の方向に前記ジョント部材に接近案内するため
の一対の支持部を備えたものである。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のインクジェット記録装置におい
て、前記係合手段は、弾力的付勢力により、前記記録ヘ
ッドにおけるインク導入口と前記ジョント部材のインク
吐出口とを密接できるように構成したものである。
【0009】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録
装置において、前記記録ヘッドはカラー用の複数色のイ
ンクに各々対応させるノズル列を有し、前記ジョント部
材は、その内部に各色毎のインク流通路を備えたもので
ある。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載のインクジェット記録装置にお
いて、前記記録ヘッドのノズルの配置面と反対側に、前
記インク導入口と前記ジョント部材とが位置し、該配置
面とほぼ平行に前記インク導入口と前記インク吐出口と
が連結されているものである。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれかに記載のインクジェット記録装置にお
いて、前記記録ヘッドと、前記インク導入口とを有し、
記録ヘッドにインクを供給する供給路形成部材とを一体
的支持する筐体をさらに備え、その筐体を前記走査キャ
リッジに対して前記係合手段を介して固定し、前記走査
キャリッジと前記筐体とを固定した状態で、その走査キ
ャリッジの一端を、当該走査キャリッジを移動自在に案
内する一方のガイド部材に支持し、その一端とほぼ反対
側の前記筐体の端部を、他のガイド部材に移動自在に支
持したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について説明する。図1は、本発明を適用するインクジ
ェット記録装置の概略平面図、図2は記録ヘッドユニッ
トの要部拡大平面図、図3は記録ヘッドユニットの側断
面図、図4は走査キャリッジと筐体とを分離した状態を
示す斜視図である。
【0013】まず、図1を参照して、インクジェット記
録装置1の要部について説明すると、インクジェット記
録装置1の本体ケース2内のフレーム4に、左右方向
(図1で矢印X方向、以下、主走査方向という)に長手
の主ガイドレール3及び副ガイドレール45の両端を固
定する。該主ガイドレール3には、記録ヘッドユニット
5を左右往復移動可能に装着し、図示しないタイミング
ベルトと駆動モータ等の駆動手段により、所定範囲内で
主走査方向に往復動させるように構成されている。
【0014】前記記録ヘッドユニット5は、走査キャリ
ッジ6と、下面に記録ヘッド部10を備えた筐体7等と
からなり、記録ヘッドとしての筐体7は後に詳述すよう
に走査キャリッジ6に対して略水平方向に着脱可能に連
結されている。
【0015】図1において、被記録媒体の搬送面を挟ん
で記録ヘッドユニット5と反対側には、4色(マゼンタ
(赤色)、イエロー(黄色)、シアン(青色)、ブラッ
ク(黒色))のインクを別個に収納できる4つのインク
供給源としてのインクカートリッジ8(個別の符号は8
a,8b,8c,8d)が横一列状に配置されている。
この各インクカートリッジ8a〜8dにそれぞれ基端が
連結された合成樹脂製等の可撓性を有するインク供給管
11(個別の符号は11a〜11d)の先端部は、前記
走査キャリッジ6内に固定されたインク供給用のジョイ
ント部材9に連結し、そのジョイント部材9から筐体7
内のインク流路(後に詳述する)を介して記録ヘッド部
10にインクが供給されるように構成されている。
【0016】実施形態においては、記録ヘッド部10
(個別の符号は10a,10b,10c,10d)は、
カラーの画像形成のために、4色(マゼンタ(赤色)、
イエロー(黄色)、シアン(青色)、ブラック(黒
色))のための4つの記録ヘッドが平行に配置され、各
インクは各記録ヘッド部10の下面のノズルから下向き
に吐出され、被記録媒体の一例としての用紙Pの表面に
付着させるものである(図3参照)。この用紙Pは図1
においてY方向(以下、副走査方向という)に搬送され
る。そのために、図3に示すように、前記記録ヘッドユ
ニット5より下方位置に搬送方向上流側の一対の搬送ロ
ーラ12a,12bと下流側の一対の搬送ローラ12
c,12d等からなる搬送装置を備えている。
【0017】また、図1の本体ケース2の左端部(走査
キャリッジ6の移動範囲内の端部)には、吸引パージの
ための吸引キャップ13と、各記録ヘッドの表面を拭き
清掃するためのワイパーブレード14とが、前記記録ヘ
ッド部10と対向するように配置されており、吸引パー
ジ時には、吸引キャップ13が記録ヘッドの前面(下
面)のノズル部を覆うように接近密着するように構成さ
れている。前記吸引キャップ13に接続した吸引パイプ
15は図示しない吸引ポンプを介して、廃棄タンク、例
えば、前記インクカートリッジ8(8a〜8d)におけ
る廃棄空間に接続されており、吸引パージにより吸い出
される廃棄インクが前記箇所に排出されるようになって
いる。
【0018】図2〜図8を参照しながら、記録ヘッドユ
ニット5の構成を詳述する。まず、走査キャリッジ6
は、図2、図3及び図4に示すように、前記主ガイドレ
ール3に被嵌する基部6aと、該基部6aから本体ケー
ス2の前方(前記インクカートリッジ8の配置位置と反
対側)に開放された収納空間を有するジョイント収納部
6bと、該ジョイント収納部6bからさらに前方に延び
る左右一対の支持枠6c,6cとが合成樹脂材にて一体
成形されたものである。
【0019】そして、前記ジョイント収納部6bに内に
固定される合成樹脂製のジョイト部材9は、図6〜図8
に示すように、左右に長い密閉箱体であって、下ケース
9aと上ケース9bと上ケース9bの上面を覆う蓋体9
cとからなり、図6(b)に示すように、下ケース9a
及び上ケース9bの左右両側の開口部内に設けた接続口
16a〜16dには、前記各インクカートリッジ8a〜
8dに接続した合成樹脂製の供給管11a〜11dの他
端を嵌合させる。その場合、図3及び図4に示すよう
に、ジョイント収納部6bの左右両側方に切欠き溝2
0、20を形成し、該切欠き溝20、20内に供給管1
1a〜11dの中途部を通過させることにより、各供給
管11a〜11dが略水平状態のまま前記ジョイント部
材9の接続口16a〜16dに対して接続できるように
構成されている。
【0020】そして、接続口16aに連通する流路17
a(図6(a)、図7(b)、図8(b)及び図8
(c)参照)は前記下ケース9a及び上ケース9bに跨
がって形成され、該流路17aは、図6(a)及び図6
(b)に示すように、ジョント部材9の左から2番目の
インク吐出口19aに連通している。他方、接続口16
bに連通する流路17b(図6(a)、図7(b)、図
8(a)及び図8(c)参照)は、上ケース9aのみに
形成されており、該流路17bは図6(a)及び図6
(b)に示すように、左から1番目のインク吐出口19
bに連通している。同様にして、接続口16cに連通し
て上ケース9aのみに形成された流路17cはジョント
部材9の右端(4番目)のインク吐出口19cに連通し
ている。他方、接続口16dに連通して下ケース9a及
び上ケース9bに跨がって形成された流路17dはジョ
ント部材9の左から3番目のインク吐出口19dに連通
している。各インク吐出口19a〜19dは、ジョイン
ト部材9の前面から前向きで略水平状に突出形成されて
いる。
【0021】他方、合成樹脂製の筐体7内には、各記録
ヘッド部10a,10b,10c,10d毎に対応する
色のインクが溜まり且つ気泡を捕捉できるエアトラップ
23(各色毎の個別の符号は23a,23b,23c,
23d)が形成されたインク供給路形成部材としての容
器筐24を固定する(図2、図5参照)。
【0022】前記筐体7の後端には、インク導入口21
(個別の符号は21a,21b,21c,21d)が各
エアトラップ23a,23b,23c,23dから後向
き略水平状に突出形成されており、前記走査キャリッジ
6内のジョイント部材9における前記各インク吐出口1
9(個別の符号は19a,19b,19c,19d)に
対面する高さ位置にある。インク導入口21とインク吐
出口19とを接続する場合には、前記各インク吐出口1
9a〜19dに被嵌させた筒状のシールリング22を介
して、各インク導入口21a〜21d毎にその外周が密
閉されるように構成する。シールリング22は弾性体と
して、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ニトリロゴム
(NBR)、イソプレンゴム、ブチレンゴム、フッ素系
ゴム等にて構成することが好ましい。
【0023】容器筐24の下面には、従来から公知の構
成の記録ヘッド部10が固定され、各記録ヘッド部10
の下面にはインク滴を下向きに吐出するためのノズルが
列状に配置されており、前記各エアトラップ23内のフ
ィルタ25を通過して通路26から供給されたインク
を、従来から公知の構成、例えば各ノズル毎のインク室
に分配し、圧電素子等のアクチュエータ30によってノ
ズルから吐出させるように構成されている。なお、前記
ノズル列の箇所を除き、カバープレート31にて筐体7
の下面を覆い、用紙Pの表面と対峙させている(図3及
び図5参照)。
【0024】また、前記筐体7の上面側には、印刷回路
基板32とフレキシブルなフラットケーブル34を着脱
可能に接続させるためのコネクタ33とを備えており、
前記アクチュエータ30に接続されたフラットケーブル
35は前記印刷回路基板32に半田付け等にて接続され
ており、前記フラットケーブル34を介して、図示しな
いコンピュータ等の外部機器もしくは本体ケース2内の
コントローラから画像形成のための指令及び画像データ
を印刷回路基板32に伝送し、前記アクチュエータ30
を駆動させる。フラットケーブル34は、中途部位を走
査キャリッジ6のジョント収納部6bの天井面とジョン
ト部材9との間に固定され、切欠き溝20から引き出さ
れる。
【0025】次に、前記走査キャリッジ6に対する筐体
7の着脱及び固定のための構成について説明する。図
2、図3及び図4はその第1実施形態を示し、前記走査
キャリッジ6における左右両側の板状の支持枠6c,6
c(支持部の一例)の各内面の下端縁等には、略水平状
にて前方に延びるガイドレール40、40が設けられて
おり、筐体7の左右両側外面には、前記各ガイドレール
40に被嵌する凹溝状の案内溝41が形成されている。
このガイドレール40と案内溝41とは、前記記録ヘッ
ド部10のノズルの配置面と略平行の方向に前記ジョン
ト部材9に接近案内するための一対の支持手段の一例と
なる。筐体7側に突条のガイドレールを形成し、走査キ
ャリッジ6の支持枠6c,6c側に凹溝を形成しても良
い。
【0026】また、平面視略コ字状の屈曲させた金属製
ワイヤ等からなる緊張固定具42の両足42b,42b
の端部を内向きに折り曲げた両基端部42a,42a
を、前記筐体7の左右両側側面の前部位(基部6aから
遠く離れた側)に回動可能に装着しておく。
【0027】他方、前記基部6aとジョイント収納部6
bとの間であって、走査キャリッジ6上面には、前記緊
張固定具42の両足42b,42bの先端間を繋いだ係
合部42cが嵌まり係合する溝状の係合固定部43を形
成しておく。
【0028】前記の構成によれば、筐体7内の記録ヘッ
ド部10や容器筐24を交換する等のメインテナンスの
ときには、前記緊張係合具42の係合部42cを走査キ
ャリッジ6の係合固定部43から外して水平方向に抜き
出し、所定の交換作業等を実行したのち、図4に示すよ
うに、主ガイドレール3に装着された走査キャリッジ6
に対して筐体7が分離された状態から、走査キャリッジ
6の左右両側の支持枠6c,6cの間に、記録ヘッド部
10が下面に装着された筐体7を略水平状に挿入する。
つまり、前記走査キャリッジ6に対して筐体7を、その
後端部の後向きのインク導入口21と、走査キャリッジ
6における前向きのインク吐出口19とを対向させて挿
入する。これにより、筐体7の左右両側の案内溝41、
41が支持枠6c,6cの内面のガイドレール40、4
0に案内されて、全ての前記インク導入口21が対応す
るインク吐出口19における筒状のシールリング22に
嵌まりながら、各インク吐出口19と対面当接し、両流
路が連通する状態となる。この状態で、係合手段として
の前記緊張固定具42を、その左右両側足42b,42
bが走査キャリッジ6の左右両側の支持枠6c,6cの
外側を囲むようにして回動させ、緊張固定具42自体の
弾性力を利用して、係合部42cを、走査キャリッジ6
における上面の溝状の係合固定部43に係合固定するの
である。これにより、筐体7が走査キャリッジ6から外
れないようになると共に、前記全てのインク導入口21
が対応するインク吐出口19と密接でき、その箇所から
のインクの漏出を確実に防止することができるのであ
る。
【0029】走査キャリッジ6と筐体7とを外れ不能に
連結係合するための係合手段は、前述のコ字状の緊張固
定具42を走査キャリッジ6側に基端を回動可能に装着
し、筐体7側に溝状の係合固定部43を設けても良い。
また、前記ワイヤ状の緊張固定具42に代えて、フック
レバー状のものにて前記両者を係脱するように構成して
も良い。
【0030】そして、筐体7の前端側の略水平状の案内
溝44に対して、副ガイドレール45(図3参照)を嵌
め入れ、該副ガイドレール45を前記本体ケース2のフ
レーム4等に固定すれば、一方のガイド部材としての主
ガイドレール3と、他方のガイド部材としての副ガイド
レール45とにより、記録ヘッドユニット5は両端支持
され、筐体7の下面の記録ヘッド部10のノズル面と、
用紙Pの搬送経路との隙間を一定に保持しながら、記録
ヘッドユニット5を主走査方向に往復移動させることが
できるのである。
【0031】以上のように、本発明では、走査キャリッ
ジ6に対して記録ヘッドとしての筐体7を、用紙P(被
記録媒体)に対する記録ヘッド部10のノズルからのイ
ンクの吐出方向と交差する方向(換言すると、ノズルの
配置面と略平行状)に沿って接離可能に構成すると共
に、前記接離する方向に沿って記録ヘッドとしての筐体
7におけるインク導入口21と前記ジョント部材9のイ
ンク吐出口19とを接離可能に構成したから、インク導
入口21及びインク吐出口19のノズルの配置面からの
高さ位置(ノズルからのインクの吐出方向に沿う高さ位
置)を短くでき、且つ容器筐24内のインク流路を横長
(ノズルの配置面と略平行状)に設定できる結果、イン
ク流路となる容器筐24の高さ寸法を大きくする必要が
なく、コンパクトにできる。
【0032】また、筐体7を案内支持するための走査キ
ャリッジ6における一対の支持部としての支持枠6c,
6cも横長に形成でき、高さ寸法を大きくする必要がな
いから、筐体7及び走査キャリッジ6の高さ寸法を小さ
くできて、記録ヘッドユニット5全体をコンパクトにで
きるという効果を奏する。
【0033】さらに、前記走査キャリッジ6と前記記録
ヘッドとしての筐体7とを、係合手段である緊張固定具
42を介して固定する場合に、この緊張固定具42に弾
性力を備えていると、インク導入口21とインク吐出口
19とを前記弾性的付勢力にて密接できるから、両口の
当接箇所でのインクの漏出を確実に防止できるのであ
る。
【0034】本発明におけるジョイント部材9及び容器
筐4内に、カラー画像形成のための複数の色のインクを
別々に流通させるようにインク流路を形成した場合に
も、ジョイント部材9及び容器筐を小型化できるという
効果を奏する。本発明においては、被記録媒体の搬送経
路を縦方向とし、走査キャリッジ6の開放側を上向きに
となし、記録ヘッドとしての筐体7を走査キャリッジ6
に対して上方から着脱自在とするように構成しても良
い。
【0035】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1に記載
の発明のインクジェット記録装置は、被記録媒体の搬送
方向と交差する方向に移動自在な走査キャリッジに対し
て記録ヘッドを着脱可能に搭載し、前記走査キャリッジ
外のインク供給源から供給管を介して前記記録ヘッドに
インクを供給するように構成してなるインクジェット記
録装置において、前記走査キャリッジには、インク供給
源からの供給管に接続するジョント部材を設け、前記走
査キャリッジと記録ヘッドとを、前記被記録媒体に対す
る記録ヘッドのノズルからのインクの吐出方向と交差す
る方向に沿って接離可能に構成すると共に、前記接離す
る方向に沿って前記記録ヘッドにおけるインク導入口と
前記ジョント部材のインク吐出口とを接離可能に構成
し、前記走査キャリッジと前記記録ヘッドとを、係合手
段を介して固定したことを特徴とするものである。
【0036】従って、走査キャリッジに対して記録ヘッ
ドを接離する方向は、記録ヘッドにおけるノズルの配置
面と略平行状となり、この接離方向に沿わせて記録ヘッ
ドにおけるインク導入口と前記ジョント部材のインク吐
出口とを接離可能に構成したから、記録ヘッド内のイン
ク流路を横長(ノズルの配置面戸略平行状)に設定でき
る結果、記録ヘッドの高さ寸法(ノズルからのインクの
吐出方向に沿う高さ寸法)を大きくする必要がなく、コ
ンパクトにできるという効果を奏する。
【0037】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のインクジェット記録装置において、前記走査
キャリッジには、前記記録ヘッドをそのノズルの配置面
と略平行の方向に前記ジョント部材に接近案内するため
の一対の支持部を備えたものであって、記録ヘッドを案
内支持するための走査キャリッジにおける一対の支持部
も横長に形成でき、高さ寸法を大きくする必要がないか
ら、記録ヘッド及び走査キャリッジの高さ寸法を小さく
できて、記録ヘッドユニット全体をコンパクトにできる
という効果を奏する。
【0038】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のインクジェット記録装置におい
て、前記係合手段は、弾力的付勢力により、前記記録ヘ
ッドにおけるインク導入口と前記ジョント部材のインク
吐出口とを密接できるように構成したものであるから、
インク導入口とインク吐出口との当接箇所でのインクの
漏出を確実に防止できるのである。
【0039】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録
装置において、前記記録ヘッドはカラー用の複数色のイ
ンクに各々対応させるノズル列を有し、前記ジョント部
材は、その内部に各色毎のインク流通路を備えたもので
あるから、ジョイント部材及び記録ヘッドに、カラー画
像形成のための複数の色のインクを別々に流通させるよ
うにインク流路を形成した場合にも、これらの部品を小
型化できるという効果を奏する。
【0040】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載のインクジェット記録装置にお
いて、前記記録ヘッドのノズルの配置面と反対側に、前
記インク導入口と前記ジョント部材とが位置し、該配置
面とほぼ平行に前記インク導入口と前記インク吐出口と
が連結されているものであり、この場合もインク導入口
及びインク吐出口のノズルの配置面からの高さ位置を短
くでき、且つ、記録ヘッド内のインク流路を横長に設定
できる結果、記録ヘッドの高さ寸法を大きくする必要が
なく、コンパクトにできるという効果を奏する。
【0041】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれかに記載のインクジェット記録装置にお
いて、前記記録ヘッドと、前記インク導入口とを有し、
記録ヘッドにインクを供給する供給路形成部材とを一体
的支持する筐体をさらに備え、その筐体を前記走査キャ
リッジに対して前記係合手段を介して固定し、前記走査
キャリッジと前記筐体とを固定した状態で、その走査キ
ャリッジの一端を、当該走査キャリッジを移動自在に案
内する一方のガイド部材に支持し、その一端とほぼ反対
側の前記筐体の端部を、他のガイド部材に移動自在に支
持したものである。従って、走査キャリッジと記録ヘッ
ドとしての筐体を一体化した記録ヘッドユニットは、前
記一対のガイド部材にて両端支持されて主走査方向に案
内できるので、筐体の下面の記録ヘッド部のノズル面
と、被記録媒体の搬送経路との隙間を一定に保持でき
て、画像形成の品質を保持できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるインクジェット記録
装置の平面図である。
【図2】記録ヘッドユニットの平面図である。
【図3】記録ヘッドユニットの側面図である。
【図4】走査キャリッジに対して筐体を外した状態の斜
視図である。
【図5】筐体の側断面図である。
【図6】ジョイント部材を示し、(a)は平面図、
(b)は正面図である。
【図7】(a)は図6(b)におけるVIIa−VIIa線矢視
図、(b)は図6(b)におけ るVIIb−VIIb線矢視図である。
【図8】(a)は図6(a)における VIIIa−VIIIa 線
矢視図、(b)は図6(a)におけるVIIIb −VIIIb 線
矢視図、(c)は図6(a)における VIIIc−VIIIc 線
矢視図である。
【符号の説明】
3 主ガイドレール 5 記録ヘッドユニット 6 走査キャリッジ 7 筐体 8 インクカートリッジ 9 ジョイント部材 10 記録ヘッド部 11 インク供給管 19 インク吐出口 21 インク導入口 22 シールリング 24 容器筐 40 ガイドレール 41 案内溝 42 緊張係合具 44 案内溝 45 副ガイドレール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月25日(2001.10.
25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体の搬送方向と交差する方向に
    移動自在な走査キャリッジに対して記録ヘッドを着脱可
    能に搭載し、前記走査キャリッジ外のインク供給源から
    供給管を介して前記記録ヘッドにインクを供給するよう
    に構成してなるインクジェット記録装置において、 前記走査キャリッジには、インク供給源からの供給管に
    接続するジョント部材を設け、 前記走査キャリッジと記録ヘッドとを、前記被記録媒体
    に対する記録ヘッドのノズルからのインクの吐出方向と
    交差する方向に沿って接離可能に構成すると共に、前記
    接離する方向に沿って前記記録ヘッドにおけるインク導
    入口と前記ジョント部材のインク吐出口とを接離可能に
    構成し、 前記走査キャリッジと前記記録ヘッドとを、係合手段を
    介して固定したことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記走査キャリッジには、前記記録ヘッ
    ドをそのノズルの配置面と略平行の方向に前記ジョント
    部材に接近案内するための一対の支持部を備えたことを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記係合手段は、弾力的付勢力により、
    前記記録ヘッドにおけるインク導入口と前記ジョント部
    材のインク吐出口とを密接できるように構成したことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドはカラー用の複数色のイ
    ンクに各々対応させるノズル列を有し、前記ジョント部
    材は、その内部に各色毎のインク流通路を備えたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドのノズルの配置面と反対
    側に、前記インク導入口と前記ジョント部材とが位置
    し、 該配置面とほぼ平行に前記インク導入口と前記インク吐
    出口とが連結されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドと、前記インク導入口と
    を有し、記録ヘッドにインクを供給する供給路形成部材
    とを一体的支持する筐体をさらに備え、その筐体を前記
    走査キャリッジに対して前記係合手段を介して固定し、 前記走査キャリッジと前記筐体とを固定した状態で、そ
    の走査キャリッジの一端を、当該走査キャリッジを移動
    自在に案内する一方のガイド部材に支持し、その一端と
    ほぼ反対側の前記筐体の端部を、他のガイド部材に移動
    自在に支持したことを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7399070B2 (en) 2004-03-09 2008-07-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet printer
JP2014076580A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

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