JP5993628B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、揮発性有機化合物(VOC)を分解するインクジェット記録装置に関する。
ドライヤ本体で印刷物のインキを乾燥させた排気ガスを、燃焼式の脱臭装置を通して脱臭してから大気に排出するように構成した印刷機のドライヤが特許文献1に開示されている。
特開平11−291454号公報(1999年10月26日公開)
印刷紙を乾燥させることによって揮発する揮発性有機化合物を燃焼させ、発生熱によって印刷紙の乾燥を行う装置は、従来から知られている。しかし、特許文献1に記載されているように、印刷紙を覆うようなキャビティの他に蓄熱体などの付帯装置を別途設ける必要があり、また配管のスペースが必要になるなど、脱臭手段を含む印刷装置全体としては装置が大型化してしまうことがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、コンパクトで印刷時に発生する揮発性有機化合物を低減するインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るインクジェット記録装置は、揮発性有機化合物を含むインクを記録媒体に吐出するヘッドと、上記記録媒体との位置を相対的に移動させて、当該記録媒体に印刷を行なうインクジェット記録装置であって、上記ヘッドからインクが吐出される際に生じる揮発性有機化合物及び霧状のインクを含む混合物中の揮発性有機化合物を少なくとも分解する分解手段と、上記混合物中の上記霧状のインクを吸着する吸着手段とを備え、上記分解手段は、酸化分解処理法によって上記揮発性有機化合物を分解するものであり、上記混合物に上記吸着手段を通過させた後に、上記混合物に含まれていた上記揮発性有機化合物を導入する導入口と、上記揮発性有機化合物を分解する際に生じる熱を有する排気ガスを排出する排出口と、上記揮発性有機化合物を分解し、上記排気ガスを生じさせる分解部と、上記揮発性有機化合物を上記分解部に導入し、かつ上記排気ガスを上記分解部から上記排出口へと導く熱交換部とを備え、上記熱交換部は、上記排気ガスから上記揮発性有機化合物に熱を供給することを特徴とする。
インクが揮発性有機化合物を含んでいるため、ヘッドから当該インクを記録媒体に吐出すると、揮発性有機化合物が揮発する。また、ヘッドからインクが吐出される際に揮発性有機化合物を含む霧状のインクが生じる。ここで、分解手段は、記録媒体に吐出されたインク中から揮発する揮発性有機化合物に加え、ヘッドからインクが吐出される際に生じる霧状のインク中の揮発性有機化合物を分解する。よって、揮発性有機化合物がインクジェット記録装置内に広く拡散する前の高濃度の揮発性有機化合物を収集し、効率的に分解することができる。そのため、インクジェット記録装置内の大量の空気を処理する必要が無く、揮発性有機化合物を分解する際に消費する電力が少なくて済む。
また、分解手段は、インクが吐出される際に生じる霧状のインク中の揮発物質を分解できる位置にあるため、ヘッドの近傍に位置する。そのため、装置をコンパクトに構成できる。ここで、インクに含まれる揮発性有機化合物が揮発すると、ヘッドからインクが吐出される際に生じる霧状のインクとインクジェット記録装置内で混合する。そして、その混合物に吸着手段を通過させると、霧状のインクが吸着される。そのため、揮発性有機化合物のみを分解手段に導入することができ、霧状のインクが分解手段に導入されることにより分解手段の分解機能が低下することを防止できる。また、気流発生装置を設けた場合に、それを吸着手段による霧状のインクの回収と分解手段への揮発性有機化合物の導入とに兼用できるため、インクジェット記録装置をよりコンパクトに構成できる。また、熱交換部において、排気ガスは揮発性有機化合物を分解する際に生じる熱を有しており、その熱を排気ガスから揮発性有機化合物を含む気体(例えば、揮発性有機化合物と空気の混合気体)に供給する。そして、熱が供給された揮発性有機化合物を含む気体が分解部に導入されるため、分解部内の温度低下を抑制できる。また、酸化分解処理法を採用することにより、インクジェット記録装置をコンパクトにすることができ、他の分解手法に比べて、長期間安定した揮発性有機化合物の除去性能を維持することができる。酸化分解処理法の具体例としては、触媒方式、バーナー又は電熱線等を使用する直接燃焼方式等が挙げられる。
本発明に係るインクジェット記録装置では、上記ヘッドを有するキャリッジを備え、当該キャリッジは上記記録媒体上を走査し、上記キャリッジが、上記吸着手段及び上記分解手段を備えることが好ましい。
記録媒体上を走査するキャリッジが揮発性有機化合物を分解する分解手段を有しているため、揮発性有機化合物がインクジェット記録装置内に広く拡散する前の高濃度の揮発性有機化合物を収集し、効率的に分解することができる。
また、キャリッジが吸着手段及び分解手段を備えているため、インクジェット記録装置をよりコンパクトに構成できる。
本発明に係るインクジェット記録装置では、上記ヘッドは固定されており、上記記録媒体を移動させて上記記録媒体に印刷を行なうものであり、上記ヘッドから見て印刷後の上記記録媒体が移動する側に上記分解手段が設けられていることが好ましい。
記録媒体への印刷が終了した後に、分解手段が設けられている側に当該記録媒体が移動する。そして、分解手段は、印刷後の記録媒体から揮発した揮発性有機化合物を効率的に収集し、分解することができる。
本発明に係るインクジェット記録装置では、上記分解手段は、上記揮発性有機化合物及び上記霧状のインクを吸引する吸引口を備え、上記吸引口は、上記霧状のインクを吸着する吸着手段を備えることが好ましい。
インクに含まれる揮発性有機化合物が揮発すると、ヘッドからインクが吐出される際に生じる霧状のインクとインクジェット記録装置内で混合する。そして、その混合物を吸引口の内部に吸引し、当該混合物に吸着手段を通過させると、霧状のインクが吸着される。そのため、揮発性有機化合物のみを分解手段に導入することができ、霧状のインクが分解手段に導入されることにより分解手段の分解機能が低下することを防止できる。
本発明に係るインクジェット記録装置では、上記分解手段は、上記排出口から排出される上記排気ガスを記録媒体に送風することにより、上記記録媒体を乾燥することが好ましい。
揮発性有機化合物を分解することにより、熱を有する排気ガスが生じる。排出口を介して、この排気ガスを分解手段から排出させ、記録媒体に送風する。これにより、熱を有する排気ガスが記録媒体に送風され、当該記録媒体を効率的に乾燥することができる。
本発明に係るインクジェット記録装置では、上記分解手段は、上記導入口から上記分解部に上記揮発性有機化合物を導入するための導入管を備え、上記導入管は、上記分解部及び上記熱交換部より外側に設けられていることが好ましい。
導入管は、分解部及び熱交換部よりも外側に設けられているため、揮発性有機化合物を分解する際に生じる熱を、導入管を通過する揮発性有機化合物を含む気体が吸収することができる。また、分解部及び熱交換部にて生じる熱がキャリッジに伝導することをより抑制して、キャリッジの熱による損傷を抑制することができる。
本発明は、コンパクトで印刷時に発生する揮発性有機化合物を低減するインクジェット記録装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を示す図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置が備える分解手段を示す図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す上面図である。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の一実施形態について、図1を用いて、詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置を示す図である。
[インクジェット記録装置100]
本発明に係るインクジェット記録装置は、揮発性有機化合物(VOC)を含むインク(以下、「インク」とも称する。)を記録媒体に吐出するために使用する。また、本発明に係るインクジェット記録装置は、ヘッドと記録媒体との位置を相対的に移動させて、記録媒体に印刷を行なっている。
図1に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置100は、キャリッジ2、ガイド機構6、プラテン7、循環用分解装置8及び排気用分解装置9を備えている。インクジェット記録装置100は、ヘッド1の移動方向と、メディア20の移動方向が直交した状態でメディア20に印刷を行なうシリアルヘッド式のインクジェットプリンタである。
〔キャリッジ2〕
キャリッジ2は、ヘッド1から揮発性有機化合物を含むインクをメディア(記録媒体)20に吐出する。また、キャリッジ2は、ガイド機構6に沿って、図1中の矢印X方向に走査しながら、所望の画像をメディア20に描画する。また、キャリッジ2は、吸着部材(吸着手段)3、分解装置(分解手段)4及びメディア乾燥ファン5をさらに備えている。
(メディア20)
記録媒体は、ヘッドから吐出されるインクを付着させるものである。記録媒体は、目的に応じて適宜定めることができ、例えば、板状部材、シート状の部材等が挙げられる。
本実施形態において、メディア20はプラテン7に載置されている。プラテン7は、メディア20に描画された画像を乾燥するために、ヒーター等を備えている。
(インク)
本発明に用いるインクとしては、溶剤を含んでいるインクであれば限定されず、例えば、水性インク、溶剤インク、熱硬化型インク、紫外線硬化型インク等のインクが挙げられる。本実施形態において、これらインクは、ヘッド1からメディア20に吐出され、プラテン7で加熱されることにより、溶剤に含まれる水、揮発性有機化合物等が揮発する。
<揮発性有機化合物>
揮発性有機化合物は、常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質であり、水性インク、溶剤インク、熱硬化型インク、紫外線硬化型インク等のインクに使用される有機溶剤である。揮発性有機化合物としては、例えば、炭化水素系溶剤に含まれるヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、エチルベンゼン等が挙げられ、また、ジクロロメタン、フロン類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、酢酸プロピル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコール、テトラリン、N−メチル−2−ピロリドン及びエチレングリコールモノメチルエーテル等の有機化学物質が挙げられる。
(吸着部材3)
本発明に係るインクジェット記録装置が備える吸着手段は、ヘッドからインクが吐出される際に生じる霧状のインクを吸着するものである。通常、ヘッドから吐出されたインクは全て記録媒体に付着せず、霧状のインクがインクジェット記録装置内に生じる。そして、インクに含まれる揮発性有機化合物が揮発すると、ヘッドからインクが吐出される際に生じる霧状のインクとインクジェット記録装置内で混合する。
本実施形態において、吸着部材3はキャリッジ2に設けられており、図1に示すように、揮発性有機化合物及び霧状のインクの混合物に吸着部材3を通過させた後でなければ、揮発性有機化合物を分解装置4に導入することができない。そして、その混合物に吸着部材3を通過させると、霧状のインクが吸着される。そのため、霧状のインクが分解装置4に導入されることを防止でき、揮発性有機化合物のみを分解装置4に導入できる。また、揮発性有機化合物を分解装置4に導入する際に、揮発性有機化合物の分解に用いる空気(酸素)と混合された状態で分解装置4に導入される。
吸着部材3は、図1に示すように、揮発性有機化合物を分解装置4に導入するための流路上に設けておくことにより、霧状のインクが分解装置4に導入されることを好適に防止できる。さらに、このような構造にすることにより、吸着部材3による霧状のインク回収と分解装置4への揮発性有機化合物の導入とを一つの気流発生装置(ファン32)で兼用でき、インクジェット記録装置をよりコンパクトに構成できる。
本発明に係るインクジェット記録装置が備える吸着手段としては、霧状のインクを吸着することが可能であれば限定されず、例えば、多孔質フィルター、活性炭、不織布等が挙げられる。フィルター目開きが霧状のインクの直径に相当する綾畳みフィルター又はファイバーフィルターであることが望ましい。
(分解装置4)
本発明に係るインクジェット記録装置が備える分解手段は、キャリッジに設けられており、揮発性有機化合物を分解するものである。以下、分解装置4の一形態について、図1及び2を用いて説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置が備える分解手段を示す図である。
図2に示すように、分解装置4は、導入口31、ファン32、導入管33、熱交換部34、分解部35及び排出口36を備えている。なお、分解装置4はキャリッジ2に設けられているが、それ以外にも必要な数だけ、分解装置4と同様の構成を有する分解手段をインクジェット記録装置100内に設けてもよい。
分解装置4は、ヘッド1からインクが吐出される際に生じる霧状のインク中の揮発性有機化合物を少なくとも分解するものであればよい。つまり、霧状のインク中の揮発性有機化合物を分解するものでありさえすれば、他の箇所から発生する揮発性有機物質をも分解してもよい。例えば、メディア(記録媒体)上に着弾したインクから揮発した揮発性有機物質をも好適に分解するものであってもよい。本実施形態では、分解装置4はメディア上に着弾したインクから揮発した揮発性有機物質をも好適に分解できる位置にある。つまり、分解装置4は霧状のインク中の揮発性有機化合物のみならず、メディア上に着弾したインクから揮発した揮発性有機物質をも分解するものである。
キャリッジ2に設けられている分解装置4の好ましい位置としては、例えば、キャリッジ2の中央部であり、ガイド機構6の上部であることがより好ましい。この位置に分解装置4を設けることにより、ガイド機構6に沿ってキャリッジ2を走査する際に、キャリッジ2が不安定になることを防止できる。また、分解装置4をガイド機構6が支えることができるため、分解装置4の荷重によるインクジェット記録精度への影響を低減することができる。よって、荷重による影響を低減するために、ガイド機構6の強度を向上させるために、ガイド機構6の質量が増加する、または、インクジェット記録装置100が大型化することを防止できる。
導入口31は、揮発性有機化合物を分解装置4内に導入するためのものである。また、図1に示すように、吸着部材3を設けた場合には、霧状のインクが導入口31に供給されないため、揮発性有機化合物のみを分解装置4内に導入でき、霧状のインクが分解装置4内に付着し、分解装置4の分解機能が低下することを防止できる。
ファン32は、気流を発生させ、流路内に霧状のインク及び揮発性有機化合物を導き、かつ流路内から導入口31に導入された揮発性有機化合物を導入管33に導くものである。
導入管33は、揮発性有機化合物を導入口31から熱交換部34に導入するための管であり、分解部35及び熱交換部34の外側に設けられている。
熱交換部34は、揮発性有機化合物を含む気体(揮発性有機化合物と空気との混合気体)を分解部35に導入し、かつ分解部35において、揮発性有機化合物を分解する際に生じる熱を有する排気ガスを排出口36に導くものである。排気ガスは、銅、SUS、アルミニウム、鉄等により形成されたパイプ管内部を通過している。熱交換部34は、排気ガスから揮発性有機化合物を含む気体に熱を供給するように形成されている。
分解部35は、熱交換部34から供給された揮発性有機化合物を分解し、排気ガスを生じさせるものである。また、本発明に係るインクジェット記録装置が備える分解部は、揮発性有機化合物の分解反応を促進させるために、ヒーター等の加熱手段を備えていてもよい。
揮発性有機化合物の分解には、任意の分解方法を採用することができるが、酸化分解処理法によって揮発性有機化合物を分解することが好ましい。吸着法を用いて、揮発性有機化合物を除去する際には、吸着物の交換が必要になり、長期間安定した除去性能を得ることが難しい。また、冷却凝縮法を用いて、揮発性有機化合物を凝縮する際には、冷却手段を設け、かつ揮発性有機化合物を除去する方法が必要となり、装置が大型化してしまう。一方、酸化分解処理法を採用することにより、他の分解手法に比べて、長期間安定した揮発性有機化合物の除去性能を維持することができる。酸化分解処理法の具体例としては、触媒方式、バーナー又は電熱線等を使用する直接燃焼方式等が挙げられる。
また、酸化分解処理法としては、例えば、特開2005−139440号公報(2005年6月2日公開、特許4517146号)が開示されている方法を用いることができる。
分解部35での揮発性有機化合物の分解に、例えば、触媒として酸化クロム、酸化ニッケル、酸化鉄、酸化チタン等の酸化物半導体を使用する場合には、これら触媒の温度が200℃以上、500℃以下になるようにヒーター等によってこれら触媒を加熱し、熱活性することが好ましい。これにより、揮発性有機化合物を分解部35にて効率的に分解することができる。
分解部35にて、揮発性有機化合物は、水蒸気、炭酸ガス等に分解され、これらの気体は排気ガスとして、熱交換部34を介して排出口36から排出される。揮発性有機化合物が排気ガスに分解される際に熱が生じ、排気ガスは揮発性有機化合物を分解する際に生じる熱を有している。ここで、揮発性有機化合物を分解する際に生じる熱には、当該化合物を分解することによる発熱、及びヒーター等の加熱手段から生じた熱が含まれる。
また、熱交換部34を通過する排気ガスは、揮発性有機化合物を分解する際に生じる熱を有しているため、熱交換部34において、その熱を排気ガスから揮発性有機化合物を含む気体に供給する。そして、熱が供給された揮発性有機化合物を含む気体が分解部35に導入されるため、分解部35内の温度低下を抑制できる。よって、揮発性有機化合物の分解を促進させるために、分解部35にヒーター等の加熱手段を設けている場合であっても、必要な加熱量を削減することができる。
また、排気ガスと揮発性有機化合物を含む気体とが熱交換することにより、排気ガスの温度を下げることができる。そのため、高温の排気ガスが排出されることによるインクジェット記録装置の損傷、変形等を抑制できる。なお、熱交換部34にて排気ガス及び揮発性有機化合物を含む気体の温度を適切な範囲に定めるには、熱交換部34の構成を変化させ、排気ガスから揮発性有機化合物を含む気体に移動する熱量を適宜調整すればよく、例えば、熱交換部34におけるパイプ管の材質、パイプ管と揮発性有機化合物を含む気体との接触回数及び接触距離等を適宜調整すればよい。
また、導入管33は、分解部35及び熱交換部34よりも外側に設けられているため、揮発性有機化合物を分解する際に生じる熱を、導入管33を通過する揮発性有機化合物を含む気体が吸収することができる。また、分解部35及び熱交換部34にて生じる熱が、キャリッジ2に伝導することをより抑制するため、キャリッジ2が熱によって損傷することを抑制できる。
本発明に係るインクジェット記録装置が備える導入管は、分解部及び熱交換部を覆うように形成されていることがより好ましい。これにより、導入管内の揮発性有機化合物を含む気体が分解部及び熱交換部から放出される熱を吸収でき、当該化合物の分解効率を向上させることができる。また、高温部が露出しないため、安全性、耐久性等に優れたインクジェット記録装置を実現できる。
排出口36は、排気ガスを分解装置4外に排出するためのものである。
以上のように、キャリッジ2は、揮発性有機化合物を分解する分解装置4を有しているため、揮発性有機化合物がインクジェット記録装置100内に広く拡散する前の濃度の高い揮発性有機化合物を収集し、効率的に分解することができる。そのため、インクジェット記録装置100内の大量の空気を処理する必要が無く、揮発性有機化合物を分解する際に消費する電力が少なくて済む。
また、キャリッジ2が分解装置4を備えているため、インクジェット記録装置100をコンパクトに構成できる。また、本発明は様々な形式のインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)に適用することができ、例えば、記録媒体を覆うキャビティを装備できないフラットベッド型のインクジェットプリンタであっても、揮発性有機化合物の分解効果を得ることができる。
さらに、図1に示すように、メディア20を載置しているプラテン7とガイド機構6は広範囲において対面しているため、インクジェット記録装置100内に生じる揮発性有機化合物の発生量に対する、キャリッジ2の走査範囲における揮発性有機化合物の発生量の割合は多い。そのため、効率的に揮発性有機化合物を分解することができる。
排出口36から排出される排気ガスを、キャリッジ2に取り付けられたメディア乾燥ファン5により排気ガスをメディア20に送風することにより、メディア20を乾燥する。
メディア乾燥ファン5は、排出口36から排出された排気ガスをメディア20に送風することができる構成であれば限定されず、キャリッジ2ではなく、インクジェット記録装置100の任意の位置に設置することができる。また、排気ガスは、メディア20に直接吹き付けてもよいが、プラテン7内に送風し、ヒーターとして活用してもよい。
上記のように、揮発性有機化合物を分解装置4にて分解することにより、熱を有する排気ガスが生じる。この排気ガスを、排出口36を介して、分解装置4から排出させ、メディア20に送風して、乾燥しているため、メディア20を効率的に乾燥することができる。
(循環用分解装置8)
分解装置4と同様の構成を有する分解手段として、循環用分解装置8をインクジェット記録装置100内に設けてもよい。図1に示すように、循環用分解装置8は、メディア20及びガイド機構6の端部に設けられ、分解装置4により分解されなかった揮発性有機化合物を収集し、分解する。そして、分解後の排気ガスを、排出口36からガイド機構6の上部及びプラテン7の下部に排出する。
ガイド機構6の上部に排出された排気ガスは、上記分解装置4から排出される排気ガスと同様に熱を有している。そのため、メディア乾燥ファン5によりメディア20に送風されることで、メディア20の乾燥に寄与する。
また、プラテン7の下部に排出された排気ガスは、上記分解装置4から排出される排気ガスと同様に熱を有している。そのため、プラテン7内に排気ガスを送風し、プラテン7をヒーターとして活用することができる。
循環用分解装置8は、揮発性有機化合物を導入口31に導入する流路を設け、そこに霧状のインクを吸着する吸着手段を備えていてもよい。これにより、霧状のインクが循環用分解装置8に導入されることを防止できる。
(排気用分解装置9)
また、分解装置4と同様の構成を有する分解手段として、排気用分解装置9をインクジェット記録装置100内に設けてもよい。図1に示すように、排気用分解装置9は、インクジェット記録装置100の外部に露出しており、分解装置4又は循環用分解装置8により分解されなかった揮発性有機化合物を収集し、分解する。そして、分解後の排気ガスを、排出口36から排気する。
排気用分解装置9は、揮発性有機化合物を導入口31に導入する流路を設け、そこに霧状のインクを吸着する吸着手段を備えていてもよい。これにより、霧状のインクが排気用分解装置9に導入されることを防止できる。
以下、本実施形態に係るインクジェット記録装置100の各部材の位置関係について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を示す図である。なお、図3において、各構成を簡略化しており、メディア乾燥ファン5、循環用分解装置8等の構成を省略している。
図3に示すように、インクジェット記録装置100は、キャリッジ2、メディア乾燥ファン5、ガイド機構6、プレプラテン10、メインプラテン11(プラテン7)、アフタプラテン12、駆動部13及び従動部14を備えている。
インクジェット記録装置100は、メインプラテン11とガイド機構6とが互いに対面する領域において、矢印X方向に走査しながらメディア20に揮発性有機化合物を含むインクを吐出する。
プレプラテン10、メインプラテン11及びアフタプラテン12はいずれもメディア20を載せるための載置台である。また、プレプラテン10、メインプラテン11及びアフタプラテン12のいずれもその上に載せられるメディア20を加熱することができる。
駆動部13は、2つの駆動ローラ13a、13bからなり、これらが互いに駆動することにより、メディア20を図3中の矢印Y方向に移動させる。従動部14は、2つの従動ローラ14a、14bからなる。
駆動ローラ13a、13bの駆動により、従動ローラ14bに巻きつけられていたメディア20は、矢印Y方向に搬送され、駆動ローラ13aに巻きつけられる。また、従動ローラ14aは、メディア20を挟んで駆動ローラ13bと対になっており、メディア20の搬送を補助するために設けられている。
図3に示されるようなインクジェット記録装置100において、メインプラテン11上に載置されたメディア20に揮発性有機化合物を含むインクがヘッド1から吐出され、矢印X方向に走査し、所望の範囲へのインクの吐出が終了した後に、駆動部13を駆動させ、インクが吐出されたメディア20はアフタプラテン12の方に移動する。
メディア20に吐出されたインクは、まずメインプラテン11上で加熱されるため、インクに含まれる大部分の揮発性有機化合物はメインプラテン11上で揮発し、少量の揮発性有機化合物はアフタプラテン12上で揮発する。ここで、分解装置4を備えたキャリッジ2は、ガイド機構6に沿って、メインプラテン11上を走査するため、発生した揮発性有機化合物を効率的に分解することができる。
〔第二実施形態〕
以下に、本発明の他の実施形態について、図4及び5を用いて説明する。図4は、本発明の他の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す図であり、図5は、本発明の他の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す上面図である。なお、第一実施形態と同一の部材については、共通の番号を付し、その説明を省略している。
図4及び5に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置は、ヘッド1が固定された状態でメディア20を移動させ、メディア20に印刷を行なうラインヘッド式のインクジェットプリンタである。
また、ヘッド1及びキャリッジ2とメインプラテン11とは対面しており、複数のヘッド1は、メインプラテン11上のメディア20にインクを吐出する。メディア20への印刷が終了した後、図4に示すように、メディア20を矢印Y方向に移動させ、メディア20の別の領域にインクを吐出し、印刷を開始する。
本実施形態に係るインクジェット記録装置において、ヘッド1から見て印刷後のメディア20が移動する側に分解装置4が設けられている。分解装置4は、吸引口37及び吹き出し口38を備えている。分解装置4は、キャリッジ2の側面に設けられていてもよく、キャリッジ2とは別に設けられていてもよい。
吸引口37は、揮発性有機化合物及び霧状のインクを吸引するものである。そのため、分解装置4は、吸引口37を介して、ヘッド1からインクが吐出された際に生じる霧状のインク、及び、メインプラテン11又はアフタプラテン12上でメディア20から揮発した揮発性有機化合物を吸引する。
吸引口37は、霧状のインクを吸着する吸着手段(図示せず)を備えている。そのため、揮発性有機化合物及び霧状のインクを含む混合物に上記吸着手段を通過させると、霧状のインクが吸着される。そのため、揮発性有機化合物のみを分解手段に導入することができ、霧状のインクが分解手段に導入されることにより分解手段の分解機能が低下することを防止できる。
メディア20への印刷が終了した後に、分解装置4が設けられているアフタプラテン12側にメディア20が移動する。そして、分解装置4は、印刷後のメディア20から揮発した揮発性有機化合物を効率的に収集し、分解することができる。
また、分解装置4は、ヘッド1からインクが吐出される際に生じる霧状のインク中の揮発性有機化合物を分解できる位置にあるため、ヘッド1の近傍に位置する。揮発性有機化合物がインクジェット記録装置内に広く拡散する前に高濃度の揮発性有機化合物を収集し、効率的に分解することができ、装置をコンパクトに構成できる。
気流発生装置を吸引口に設けた場合に、それを吸着手段による霧状のインクの回収と分解手段への揮発性有機化合物の導入とに兼用できるため、インクジェット記録装置をよりコンパクトに構成できる。
吹き出し口38は、分解装置4の分解部35にて揮発性有機化合物が分解されて生じた排気ガスを排気し、アフタプラテン12上のメディア20に吹き付けるためのものである。熱を有する排気ガスをメディア20に吹き付けることにより、メディア20を効率的に乾燥することができる。
本実施形態においては、印刷後のメディア20が移動する側にのみ分解装置4が設けられている構成について説明したが、これに限定されない。例えば、分解手段を印刷前のメディア20が位置するプレプラテン10側にも設けてもよい。これにより、メディア20への印刷中に生じた揮発性有機化合物をより効率よく分解することができる。また、第一実施形態と同様、循環用の分解装置又は排気用の分解装置をインクジェット記録装置内に設けてもよい。
[付記事項]
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置100は、揮発性有機化合物を含むインクをメディア20に吐出するヘッド1と、メディア20との位置を相対的に移動させて、メディア20に印刷を行なうインクジェット記録装置100であって、ヘッド1からインクが吐出される際に生じる霧状のインク中の揮発性有機化合物を少なくとも分解する分解装置4を備える。
インクが揮発性有機化合物を含んでいるため、ヘッド1から当該インクをメディア20に吐出すると、揮発性有機化合物が揮発する。また、ヘッド1からインクが吐出される際に揮発性有機化合物を含む霧状のインクが生じる。ここで、分解装置4は、メディア20に吐出されたインク中から揮発する揮発性有機化合物に加え、ヘッド1からインクが吐出される際に生じる霧状のインク中の揮発性有機化合物を分解する。よって、揮発性有機化合物がインクジェット記録装置100内に広く拡散する前の高濃度の揮発性有機化合物を収集し、効率的に分解することができる。そのため、インクジェット記録装置100内の大量の空気を処理する必要が無く、揮発性有機化合物を分解する際に消費する電力が少なくて済む。
また、分解装置4は、インクが吐出される際に生じる霧状のインク中の揮発物質を分解できる位置にあるため、ヘッド1の近傍に位置する。そのため、装置をコンパクトに構成できる。
また、インクジェット記録装置100では、ヘッド1を有するキャリッジ2を備え、キャリッジ2はメディア20上を走査し、キャリッジ2が、分解装置4を備える。
メディア20上を走査するキャリッジ2が揮発性有機化合物を分解する分解装置4を有しているため、揮発性有機化合物がインクジェット記録装置100内に広く拡散する前の高濃度の揮発性有機化合物を収集し、効率的に分解することができる。
また、キャリッジ2が分解装置4を備えているため、インクジェット記録装置100をよりコンパクトに構成できる。
また、インクジェット記録装置100では、キャリッジ2は、ヘッド1からインクが吐出される際に生じる霧状のインクを吸着する吸着部材3をさらに備え、上記揮発性有機化合物及び上記霧状のインクに吸着部材3を通過させた後に、分解装置4は、当該揮発性有機化合物を分解する。
インクに含まれる揮発性有機化合物が揮発すると、ヘッド1からインクが吐出される際に生じる霧状のインクとインクジェット記録装置100内で混合する。そして、その混合物に吸着部材3を通過させると、霧状のインクが吸着される。そのため、揮発性有機化合物のみを分解装置4に導入することができ、霧状のインクが分解装置4に導入されることにより分解装置4の分解機能が低下することを防止できる。
また、ファン32等の気流発生装置を設けた場合に、それを吸着部材3による霧状のインクの回収と分解装置4への揮発性有機化合物の導入とに兼用できるため、インクジェット記録装置100をよりコンパクトに構成できる。
また、インクジェット記録装置100では、ヘッド1は固定されており、メディア20を移動させてメディア20に印刷を行なうものであり、ヘッド1から見て印刷後のメディア20が移動する側に分解装置4が設けられている。
メディア20への印刷が終了した後に、分解装置4が設けられている側にメディア20が移動する。そのため、分解装置4は、印刷後のメディア20から揮発した揮発性有機化合物を効率的に収集し、分解することができる。
また、第二実施形態に係るインクジェット記録装置では、分解装置4は、上記揮発性有機化合物及び上記霧状のインクを吸引する吸引口37を備え、吸引口37は、上記霧状のインクを吸着する吸着手段を備え、上記揮発性有機化合物及び上記霧状のインクに上記吸着手段を通過させた後に、分解装置4は、当該揮発性有機化合物を分解する。
インクに含まれる揮発性有機化合物が揮発すると、ヘッド1からインクが吐出される際に生じる霧状のインクとインクジェット記録装置内で混合する。そして、その混合物を吸引口37の内部に吸引し、当該混合物に吸着手段を通過させると、霧状のインクが吸着される。そのため、揮発性有機化合物のみを分解装置4に導入することができ、霧状のインクが分解装置4に導入されることにより分解装置4の分解機能が低下することを防止できる。
また、インクジェット記録装置100では、分解装置4は、上記揮発性有機化合物を導入する導入口31と、上記揮発性有機化合物を分解する際に生じる熱を有する排気ガスを排出する排出口36とを備え、排出口36から排出される上記排気ガスをメディア20に送風することにより、メディア20を乾燥する。
揮発性有機化合物を分解することにより、熱を有する排気ガスが生じる。排出口36を介して、この排気ガスを分解装置4から排出させ、メディア20に送風する。これにより、熱を有する排気ガスがメディア20に送風され、メディア20を効率的に乾燥することができる。
また、インクジェット記録装置100では、分解装置4は、上記揮発性有機化合物を分解し、上記排気ガスを生じさせる分解部35と、上記揮発性有機化合物を分解部35に導入し、かつ上記排気ガスを分解部35から排出口36へと導く熱交換部34とを備え、熱交換部34は、上記排気ガスから上記揮発性有機化合物に熱を供給する。
熱交換部34において、排気ガスは揮発性有機化合物を分解する際に生じる熱を有しており、その熱を排気ガスから揮発性有機化合物を含む気体(例えば、揮発性有機化合物と空気の混合気体)に供給する。そして、熱が供給された揮発性有機化合物を含む気体が分解部35に導入されるため、分解部35内の温度低下を抑制できる。
また、インクジェット記録装置100では、分解装置4は、導入口31から分解部35に上記揮発性有機化合物を導入するための導入管33を備え、導入管33は、分解部35及び熱交換部34より外側に設けられている。
導入管33は、分解部35及び熱交換部34よりも外側に設けられているため、揮発性有機化合物を分解する際に生じる熱を、導入管33を通過する揮発性有機化合物を含む気体が吸収することができる。また、分解部35及び熱交換部34にて生じる熱がキャリッジ2に伝導することをより抑制し、キャリッジ2の熱による損傷を抑制することができる。
また、インクジェット記録装置100では、分解装置4は、酸化分解処理法によって上記揮発性有機化合物を分解することが好ましい。
酸化分解処理法を採用することにより、インクジェット記録装置100をコンパクトにすることができ、他の分解手法に比べて、長期間安定した揮発性有機化合物の除去性能を維持することができる。酸化分解処理法の具体例としては、触媒方式、バーナー又は電熱線等を使用する直接燃焼方式等が挙げられる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明はインクジェットプリントに利用することができる。
1 ヘッド
2 キャリッジ
3 吸着部材(吸着手段)
4 分解装置(分解手段)
5 メディア乾燥ファン
6 ガイド機構
7 プラテン
8 循環用分解装置
9 排気用分解装置
10 プレプラテン
11 メインプラテン
12 アフタプラテン
13 駆動部
14 従動部
20 メディア
31 導入口
32 ファン
33 導入管
34 熱交換部
35 分解部
36 排出口
37 吸引口
38 吹き出し口
100 インクジェット記録装置

Claims (6)

  1. 揮発性有機化合物を含むインクを記録媒体に吐出するヘッドと、上記記録媒体との位置を相対的に移動させて、当該記録媒体に印刷を行なうインクジェット記録装置であって、
    上記ヘッドからインクが吐出される際に生じる揮発性有機化合物及び霧状のインクを含む混合物中の揮発性有機化合物を少なくとも分解する分解手段と、
    上記混合物中の上記霧状のインクを吸着する吸着手段と
    を備え
    上記分解手段は、
    酸化分解処理法によって上記揮発性有機化合物を分解するものであり、
    上記混合物に上記吸着手段を通過させた後に、上記混合物に含まれていた上記揮発性有機化合物を導入する導入口と、
    上記揮発性有機化合物を分解する際に生じる熱を有する排気ガスを排出する排出口と、
    上記揮発性有機化合物を分解し、上記排気ガスを生じさせる分解部と、
    上記揮発性有機化合物を上記分解部に導入し、かつ上記排気ガスを上記分解部から上記排出口へと導く熱交換部とを備え、
    上記熱交換部は、上記排気ガスから上記揮発性有機化合物に熱を供給することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 上記ヘッドを有するキャリッジを備え、当該キャリッジは上記記録媒体上を走査し、
    上記キャリッジが、上記吸着手段及び上記分解手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記ヘッドは固定されており、
    上記記録媒体を移動させて上記記録媒体に印刷を行なうものであり、
    上記ヘッドから見て印刷後の上記記録媒体が移動する側に上記分解手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記分解手段は、上記揮発性有機化合物及び上記霧状のインクを吸引する吸引口を備え、
    上記吸引口は、上記霧状のインクを吸着する吸着手段を備えることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記分解手段は、上記排出口から排出される上記排気ガスを記録媒体に送風することにより、上記記録媒体を乾燥することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 上記分解手段は、上記導入口から上記分解部に上記揮発性有機化合物を導入するための導入管を備え、
    上記導入管は、上記分解部及び上記熱交換部より外側に設けられていることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
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