JP2006095774A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体にインクを定着させる場合に生ずる気化したインク溶媒を再利用可能となるように回収する。
【解決手段】 記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドによって前記記録媒体に吐出された前記液体を、前記液体の溶媒を気化させることによって定着させる定着手段と、前記定着手段により気体状態となった前記液体の溶媒を液化して回収する溶媒回収手段と、前記溶媒回収手段によって回収された溶媒を貯蔵する回収溶媒貯蔵手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供することにより、前記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像形成装置に係り、特に、ノズルから液滴を吐出して記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関する。
インクジェット方式の画像形成装置は、印字ヘッドに備えられるノズルよりインクを吐出して記録媒体上に画像を形成する。このような画像形成装置では、印字ヘッドの性能上、水や有機溶媒等の溶媒(インク溶媒)を大量に含んだ低粘度インクが用いられることが多い。
このような低粘度インクを用いた場合、記録媒体上に吐出されたインクを定着させるために、ヒータ等による定着手段によって、記録媒体上のインクから溶媒の除去が行われる。このとき溶媒は気化して装置内部等に放出されるので、装置内の湿度上昇を招いて結露等が生じ、印刷結果に悪影響を及ぼす場合がある。
そこで特許文献1には、記録媒体上にインクを定着させる場合に生ずる装置内の結露を防止した液体噴射記録装置が開示されている。同文献によれば、この液体噴射記録装置には、気化したインク溶媒の回収手段として、シリカゲル又は活性炭等の気体吸着剤を含んだ気体吸着シートや、気体状態のインク溶媒を液化回収する放熱性金属板が設けられている。
特開平3−147850号公報
しかしながら、インク溶媒の回収手段として気体吸着シートが用いられる場合、大量かつ高速な印刷のように多量のインクが消費されると、定着手段によって気化させられたインク溶媒が多量に放出されるので、気体吸着シートを頻繁に交換しなければならなくなる。気体吸着シートはシリカゲル又は活性炭等の気体吸着剤を含んでいるため、その交換は容易ではない。気体吸着シートの交換が行われなければ、装置内に結露が発生して、印刷結果に悪影響を与える。
また定着手段によって多量に放出された気体状態のインク溶媒は、気体吸着シートによって回収されても再利用されず、インク溶媒の有効利用は行われていない。
放熱性金属板の場合も同様に、放熱性金属板に付着した液体状態のインク溶媒は、放熱性金属板の端部等に設置される吸湿部材に吸収されるため、多量のインク溶媒が放出されると、吸湿部材を頻繁に交換しなければならなくなる。さらに放熱性金属板の場合には、その周辺部との温度差を利用して気体状態のインク溶媒を液化して回収するため、放熱性金属板の放熱が追いつかなくなり、周辺部との温度差がなくなってくると、インク溶媒を十分に回収できなくなり、その結果、装置内に結露が生じてしまう恐れがある。
このように従来のインク溶媒の回収手段は、多量のインク溶媒が放出されるような場合には適しておらず、ユーザにとってメンテナンス性が悪いだけでなく、気体吸着シートや放熱性金属板によって回収されたインク溶媒は再利用されずに、インク溶媒の無駄な消費が行われていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、記録媒体にインクを定着させる場合に生ずる気化したインク溶媒を再利用可能となるように回収する画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドによって前記記録媒体に吐出された前記液体を、前記液体の溶媒を気化させることによって定着させる定着手段と、前記定着手段により気体状態となった前記液体の溶媒を液化して回収する溶媒回収手段と、前記溶媒回収手段によって回収された溶媒を貯蔵する回収溶媒貯蔵手段と、を備えた画像形成装置を提供する。
本発明によれば、液体吐出ヘッドから記録媒体に吐出された液体は、定着手段によって液体中の溶媒が気化して定着する。気化した溶媒は溶媒回収手段によって液化回収されて回収溶媒貯蔵手段に貯蔵されるので、溶媒の再利用が可能になる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記溶媒回収手段は、圧縮式の除湿手段であることを特徴とする。
請求項2の態様によれば、圧縮式の除湿手段は、従来の気体吸着シート等のように能動的に溶媒を吸着する方式に比べて、多量の溶媒を回収することができる。また、頻繁な交換部材はないためメンテナンス性が向上する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、前記溶媒回収手段が発生する熱エネルギーを、前記定着手段のエネルギーの少なくとも一部とすることを特徴とする。
請求項3の態様によれば、溶媒回収手段が発生する熱エネルギーを定着手段のエネルギーの一部として再利用することができる。従って、記録媒体上の液体を定着させるためのエネルギー効率が向上する。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、少なくとも前記定着手段を内部に含む筐体の内部と外部の絶対湿度が略等しくなるように、前記定着手段と前記溶媒回収手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項4の態様によれば、筐体内部と筐体外部の絶対湿度が略等しくなるように定着手段と溶媒回収手段を制御することによって、定着手段によって液体が定着した記録媒体が筐体外部に排出される際に生じるカール量を低減することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、さらに、前記回収溶媒貯蔵手段に貯蔵された溶媒を、前記液体吐出ヘッドに供給される液体に混合する混合手段を備えたことを特徴とする。
請求項5の態様によれば、回収溶媒貯蔵手段に貯蔵された溶媒を、液体吐出ヘッドに供給される液体の粘度調整や液調合に再利用することが可能になる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、さらに、前記回収溶媒貯蔵手段に貯蔵された溶媒を、前記液体吐出ヘッドの吐出面を清掃する清掃液として利用する洗浄手段を備えたことを特徴とする。
請求項6の態様によれば、回収溶媒貯蔵手段に貯蔵された溶媒を、液体吐出ヘッドのノズル面の清掃に再利用することが可能になる。
本発明によれば、液体吐出ヘッドから記録媒体に吐出された液体は、定着手段によって液体中の溶媒が気化して定着する。気化した溶媒は溶媒回収手段によって液化回収されて回収溶媒貯蔵手段に貯蔵されるので、溶媒の再利用が可能になる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は、本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一実施形態の概略を示す全体構成図である。図1に示すように、このインクジェット記録装置10は、インク(水性インク)の色毎に設けられた複数の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印字された画像面を乾燥させる乾燥部42と、を筐体110の内部に備えると共に、筐体110の排出口110Aから印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26を備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(不図示)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている。
すなわち、印字部12を構成する各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図1の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の副走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが紙搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字検出部24の後段には、乾燥部42が設けられている。乾燥部42は、記録紙16に印字された画像面を定着させる手段としての乾燥ヒータ100と、乾燥ヒータ100によって気化した溶媒を回収する手段としての水分回収装置90と、水分回収装置によって回収された溶媒を貯蔵する回収タンク92と、を備える。なお、乾燥部42の構成等については後述する。
乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(不図示)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
〔印字ヘッドの構造〕
次に、印字ヘッドの構造について説明する。インク色ごとに設けられている各印字ヘッド12K、12M、12C、12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッドを示すものとする。
図2(a)は印字ヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図2(b)はその一部の拡大図である。また、図3は印字ヘッド50の他の構造例を示す平面透視図であり、図4は1つの液滴吐出素子(1つのノズル51に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図2中4−4線に沿う断面図)である。
記録紙16上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、印字ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例の印字ヘッド50は、図2乃至図4に示したように、インク滴の吐出口であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)に配置させた構造を有し、これにより、印字ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
また、図2の構成に代えて、図3に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドユニット50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙16の全幅に対応する長さのノズル列を有するフルラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており(図2(a),(b)参照)、対角線上の両隅部にノズル51と供給インクの流入口(供給口)54が設けられている。
図4に示すように、圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインクタンク(図4中不図示、図8中符号60として記載)と連通しており、インクタンク60から供給されるインクは図4の共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の天面を構成している加圧板(共通電極)56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されており、個別電極57と共通電極56に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインクが吐出される。なおアクチュエータ58には、ピエゾ素子などの圧電体が好適に用いられる。インク吐出後、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
かかる構造を有する多数のインク室ユニット53を図5に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に配列させた構造になっている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン又は1個の帯状を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図5に示すようなマトリクス状に配置されたノズル51を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 を1つのブロックとし(他にはノズル51-21 、…、51-26 を1つのブロック、ノズル51-31 、…、51-36 を1つのブロック、…として)、記録紙16の搬送速度に応じてノズル51-11 、51-12 、…、51-16 を順次駆動することで記録紙16の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットからなるライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ58の変形によってインク液滴を飛ばす方法が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾ方式に代えて、ヒータ等の発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式等、各種方式を適用できる。
〔乾燥部の構成〕
次に、本発明の特徴である乾燥部42の構成について図1を用いて説明する。
図1に示すように、印字部12の紙搬送方向下流側(図1中右方向)に配置された乾燥部42は、水分回収装置90と、回収タンク92と、乾燥ヒータ100とから主に構成される。水分回収装置90、回収タンク92及び乾燥ヒータ100は筐体110内部に設けられている。
乾燥ヒータ100は、記録紙16に印字された画像面を定着させる手段であり、記録紙16の印字裏面側に配置され、記録紙16に対して加熱を行う。記録紙16上のインクが加熱されると、インク溶媒は気化して、記録紙16上にインクが定着する。本実施例で用いられるインクは水性インクであり、乾燥ヒータ100によって、インク溶媒である水は水蒸気となって筐体110内部に蒸発する。
水分回収装置90は、気化したインク溶媒を液化して回収する手段である。本実施形態では、筐体110内部の空気の除湿を行うことによって、気化した状態の水蒸気を水に液化して回収する。
水分回収装置90は、例えば、公知のコンプレッサー式除湿装置やデシカント式除湿装置が用いられる。このような除湿装置は、従来の気体吸着シート等のように能動的にインク溶媒を吸着する方式に比べて、多量のインク溶媒を回収することができる。また、頻繁な交換部材はないためメンテナンス性が向上する。
水分回収装置90には、吸気管94及び排気管96が接続されている。吸気管94の吸気口94Aは筐体110内部に配置され、排気管96の排気口96Aは筐体110外部に配置されている。
吸気管94の吸気口94A付近には、筐体110内部の空気を水分回収装置90内部に吸い込むための吸気用ファン98が設けられている。また排気管96の排気口96A付近には、水分回収装置90が除湿を行う際に発生する熱を筐体110外部に排出するための排気ファン99が設けられている。
筐体110は、記録紙16の排出口110Aと排気口96A以外は密封された構造を有し、筐体110内部への吸気は、排出口110A又は排気口96Aから行われる。
排気管96の一部には、管路内部の熱を管路外部に放出する放熱部96Bが形成されている。図1に示すように、放熱部96Bは、記録紙16を挟んで、乾燥ヒータ100と対向する位置に配置され、乾燥ヒータ100と共に、記録紙16上のインクに対して加熱する。なお放熱部96Bの構成は、図1の実施例に限定されるものでない。例えば、乾燥ヒータ100と同様に、印字裏面側(図1中記録紙16の下側)から加熱する構成でもよい。
図6は、乾燥部42の熱の流れを示した説明図である。上述したように、水分回収装置90が除湿によって発生する熱のうち、一部の熱Qw1は筐体110外部に放出されるが、残りの熱Qw2は有効利用分として、乾燥ヒータ100が発生する熱Qnと共に、記録紙16上のインクに加えられる。すなわち、記録紙16の画像面を定着させる定着手段の熱量は、乾燥ヒータ100が発生する熱Qnに、水分回収装置90の発生熱の一部Qw2を加えた量となる。これにより、定着手段のエネルギー効率が向上する。
図1において、回収タンク92は、水分回収装置90によって液化され回収されたインク溶媒を貯蔵するタンクである。本実施例では水性インクが用いられるため、インク溶媒である水が回収タンク92に貯蔵される。
なお図1に示した回収タンク92は、水分回収装置90とは別に、筐体110内部に設けられているが、この形態に限定されるものでなく、回収タンク92に貯蔵されたインク溶媒を再利用可能となるように構成されていればよい。例えば、水分回収装置90と回収タンク92を一体的に構成してもよいし、回収タンク92を筐体110外部に配置してもよい。
また回収タンク92は着脱可能に構成されることが好ましい。回収タンク92に貯蔵されたインク溶媒を再利用することが容易となり、ユーザの利便性が向上する。
図1に示したインクジェット記録装置10には、筐体110内部及び外部に、温湿度検出器112、114がそれぞれ配置されている。温湿度検出器112、114は、その設置場所周辺部の温度及び相対湿度を検出する。
本実施形態では、排出口110Aを通って筐体110外部に排出される記録紙16のカール量を減少させるために、筐体110内部と筐体110外部の絶対湿度が略等しくなるように乾燥ヒータ100、水分回収装置90及び排気ファン99の制御を行う。そのため温湿度検出器112、114は、それぞれ排出口110Aに近設されていることが好ましい。
かかる構成により、記録紙16上に着弾したインクが乾燥ヒータ100と放熱部96Bによって加熱されると、インク溶媒である水は水蒸気となって筐体110内部に蒸発する。これにより、インク溶媒の除去された記録紙16の画像面は定着する。
一方、気化したインク溶媒は、吸気ファン98によって、吸気口94Aから吸気管94を通って水分回収装置90に送られる。水分回収装置90はインク溶媒を液化する。そして、液化したインク溶媒は回収タンク92に貯蔵される。本実施例ではインク溶媒である水が回収タンク92に貯蔵される。
水分回収装置90が除湿の際に発生する熱の一部は、排気管96の一部に形成された放熱部96Bから記録紙16上の画像面に対する加熱に利用される。なお残りの熱は、排気ファン99によって、排気管96を通って排気口96Aから筐体110外部に放出される。
このようにして記録紙16上の画像面が定着させられると、記録紙16は、加熱・加圧部44、カッター48を介して、排出口110Aから筐体110外部の排出部26に排出される。
このとき、筐体110内部と筐体110外部の絶対湿度は略等しくなるように乾燥ヒータ100、水分回収装置90及び排気ファン99が制御されているため、記録紙16のカール量は抑えられた状態で、筐体110外部の排出部26に排出される。
〔制御系の説明〕
図7はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、温湿度検出手段112、114、モータドライバ76、ヒータドライバ77、ファンドライバ78、水分回収装置駆動部79、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなどの磁気媒体を用いてもよい。
温湿度検出器112、114は、筐体110内部、外部の温度と相対湿度をそれぞれ検出し、それらの検出結果はシステムコントローラ72に対して送られる。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ77、ファンドライバ78、水分回収装置駆動部79等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88や、乾燥部42(図1参照)の乾燥ヒータ100、排気ファン99、水分回収装置90を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従ってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。またヒータドライバ77、ファンドライバ78、水分回収装置駆動部79は、それぞれシステムコントローラ72からの指示に従って乾燥ヒータ100、排気ファン99、水分回収装置90を駆動するドライバ(駆動回路)である。
システムコントローラ72は、温湿度検出器112、114から送られてくる筐体110内部と筐体110外部の温度、相対湿度、さらにプリント制御部80から送られてくる印字ヘッド50のインク吐出量から、筐体110内部と筐体110外部での絶対湿度が略等しくなるように乾燥ヒータ100、水分回収装置90及び排気ファン99を制御する。乾燥部42と排出部26の絶対湿度を略等しくなるように制御することによって、筐体110内部から排出口110Aを通って筐体110外部に排出される記録紙16のカール量を減少させることができる。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(印字データ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介して印字ヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
またプリント制御部80は、上記の処理を行うと共に、画像メモリ74内の画像データ(プリントサイズ、枚数、絵柄、印字速度等)から印字ヘッド50のインク吐出量を算出して、システムコントローラ72に対して送る。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図7において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色の印字ヘッド50のアクチュエータ58を駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印字検出部24は、図1で説明したように、ラインセンサー(不図示)を含むブロックであり、記録紙16に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部80に提供する。
プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいて印字ヘッド50に対する各種補正を行う。
〔インク供給系の構成〕
図8はインクジェット記録装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。同図に示すように、インクジェット記録装置10は、インク供給タンク60と印字ヘッド50との間にサブタンク61を備え、さらに回収タンク92を備えている。
インクタンク60は印字ヘッド50にインクを供給するための基タンクであり、図1で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。インクタンク60の形態には、インク残量が少なくなった場合に、不図示の補充口からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を代える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じて吐出制御を行うことが好ましい。
サブタンク61は、印字ヘッド50の内圧変動を防止するダンパー効果及びリフィルを改善する機能を有する。インクタンク60とサブタンク61の間の流路152には、フィルタF1と、ポンプP1が設けられている。フィルタF1は異物や気泡を除去し、そのメッシュサイズは、ノズル径と同等若しくはノズル径以下とすることが好ましい。またポンプP1の駆動によって、インクタンク60内のインクがサブタンク61に供給されるように構成されている。
サブタンク61と印字ヘッド50との間の流路154には、流路152と同様に、フィルタF2とポンプP2が設けられており、ポンプP2の駆動によってサブタンク61から印字ヘッド50にインクが供給される。
インクジェット記録装置10には、ノズル51の乾燥防止又はノズル近傍のインク粘度上昇を防止する手段としてのキャップ64と、ノズル面50Aの清掃手段としてのクリーニングブレード66とが設けられている。これらキャップ64及びクリーニングブレード66を含むメンテナンスユニットは、不図示の移動機構によって印字ヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置から印字ヘッド50下方のメンテナンス位置に移動される。
キャップ64は、図示せぬ昇降機構によって印字ヘッド50に対して相対的に昇降変位される。電源OFF時や印刷待機時にキャップ64を所定の上昇位置まで上昇させ、印字ヘッド50に密着させることにより、ノズル面50Aをキャップ64で覆う。
クリーニングブレード66は、ゴムなどの弾性部材や多孔質部材で構成されており、図示せぬブレード移動機構により印字ヘッド50のノズル面50Aに摺動可能である。ノズル面50Aにインク滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード66をノズル面50Aに摺動させることでノズル板表面を拭き取り、ノズル面50Aを清浄する。
印字中又は待機中において、特定のノズル51の使用頻度が低くなり、ノズル近傍のインク粘度が上昇した場合、その劣化インクを排出すべくキャップ64に向かって予備吐出が行われる。
また、印字ヘッド50内のインク(圧力室内)に気泡が混入した場合、印字ヘッド50にキャップ64を当て、吸引ポンプP3で圧力室内のインク(気泡が混入したインク)を吸引により除去する。この吸引動作は、初期のインクの印字ヘッド50への装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも粘度上昇(固化)した劣化インクの吸い出しが行われる。
印字ヘッド50は、ある時間以上吐出しない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してノズル近傍のインクの粘度が高くなってしまい、吐出駆動用のアクチュエータ58が動作してもノズル51からインクが吐出しなくなる。従って、この様な状態になる手前で(アクチュエータ58の動作によってインク吐出が可能な粘度の範囲内で)、インク受けに向かってアクチュエータ58を動作させ、粘度が上昇したノズル近傍のインクを吐出させる「予備吐出」が行われる。また、ノズル面50Aの清掃手段として設けられているクリーニングブレード66等のワイパーによってノズル面50Aの汚れを清掃した後に、このワイパー摺擦動作によってノズル51内に異物が混入するのを防止するためにも予備吐出が行われる。なお、予備吐出は、「空吐出」、「パージ」、「唾吐き」などと呼ばれる場合もある。
また、ノズル51や圧力室52に気泡が混入したり、ノズル51内のインクの粘度上昇があるレベルを超えたりすると、上記予備吐出ではインクを吐出できなくなるため、以下に述べる吸引動作を行う。
すなわち、ノズル51や圧力室52のインク内に気泡が混入した場合、或いはノズル51内のインク粘度があるレベル以上に上昇した場合には、アクチュエータ58を動作させてもノズル51からインクを吐出できなくなる。このような場合、印字ヘッド50のノズル面に、キャップ64を当てて圧力室52内の気泡が混入したインク又は増粘インクをポンプP3で吸引する動作が行われる。
ただし、上記の吸引動作は、圧力室52内のインク全体に対して行われるためインク消費量が大きい。したがって、粘度上昇が少ない場合はなるべく予備吐出を行うことが好ましい。
このような予備吐出又は吸引動作によってキャップ64に回収されたインクは、キャップ64とサブタンク61との間の流路156に設けられたポンプP3の駆動によって、サブタンク61に供給される。このとき、流路156には、フィルタF3が設けられており、サブタンク61への異物等の混入が防止されている。
回収タンク92には、流路158を介して、水分回収装置90の除湿により回収されたインク溶媒である水が貯蔵されている。回収タンク92から延びている流路160は、流路162、164に分岐している。
流路162はクリーニングブレード66の上方に延びており、ポンプP4の駆動によって、回収タンク92に貯蔵されたインク溶媒である水がクリーニングブレード66に滴下されるように構成されている。このように回収タンクに貯蔵された水は、印字ヘッド50のノズル面50Aを清掃する清掃液として利用される。
流路164はサブタンク61の上方に延びており、ポンプP5の駆動によって、回収タンク92に貯蔵されたインク溶媒である水がサブタンク61に供給される。
このようにサブタンク61には、インクタンク60から供給されるインク、キャップ64により回収されたインクに加え、さらに回収タンク92に貯蔵されたインク溶媒である水が供給される。
サブタンク61内には混合手段としてのファン164が内設されており、このようにサブタンク61に供給されたインク及びインク溶媒である水は、ファン164によって混合され、粘度が均一となるように調整される。また固体状のインクをサブタンク61に入れておき、回収タンク92から供給されるインク溶媒である水を、サブタンク61内でファン164によって混合して、インクを調合するようにしてもよい。このようにサブタンク61内において粘度調整又は調合されたインクは、前述の通り、流路154を通って、印字ヘッド50に供給される。
以上、本発明に係る画像形成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってよいのはもちろんである。
本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一実施形態の概略を示す全体構成図である。 (a)は印字ヘッドの構造例を示す平面透視図であり、(b)はその一部の拡大図である。 印字ヘッドの他の構造例を示す平面透視図である。 図2中4−4線に沿う断面図である。 図2に示した印字ヘッドのノズル配列を示す拡大図である。 乾燥部の熱の流れを示した説明図 インクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図である インクジェット記録装置のインク供給系の構成を示した概要図である。
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、12K,12M,12C,12Y…印字ヘッド、16…記録紙、50…印字ヘッド、60…インクタンク、61…サブタンク、64…キャップ、66…クリーニングブレード、77…ヒータドライバ、78…ファンドライバ、79…水分回収装置駆動部、90…水分回収装置、92…回収タンク、94…吸気管、94A…吸気口、96…排気管、96A…排気口、96B…放熱部、98…吸気ファン、99…排気ファン、100…乾燥ヒータ、110…筐体、112、114…温湿度検出器

Claims (6)

  1. 記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドによって前記記録媒体に吐出された前記液体を、前記液体の溶媒を気化させることによって定着させる定着手段と、
    前記定着手段により気体状態となった前記液体の溶媒を液化して回収する溶媒回収手段と、
    前記溶媒回収手段によって回収された溶媒を貯蔵する回収溶媒貯蔵手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記溶媒回収手段は、圧縮式の除湿手段であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記溶媒回収手段が発生する熱エネルギーを、前記定着手段のエネルギーの少なくとも一部とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、さらに、
    少なくとも前記定着手段を内部に含む筐体の内部と外部の絶対湿度が略等しくなるように、前記定着手段と前記溶媒回収手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、さらに、
    前記回収溶媒貯蔵手段に貯蔵された溶媒を、前記液体吐出ヘッドに供給される液体に混合する混合手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、さらに、
    前記回収溶媒貯蔵手段に貯蔵された溶媒を、前記液体吐出ヘッドの吐出面を清掃する清掃液として利用する洗浄手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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