JP7366839B2 - ピッチ測定機構 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、缶巻締めラインの巻締ターレットから排出ターレットに受け渡された缶を、ドッグチェーンで拘束して排出コンベヤ上を等速等ピッチで抜き取り位置まで搬送する容器搬送機構が設けられた物品のサンプリング装置が記載されている。
また、このドッグチェーンは、ドッグチェーンを構成する外リンクプレートおよび内リンクプレートの各プレートから、所定の間隔でスプロケットの回転軸と直交する方向へ突出するように形成されたチェーンアタッチメントであるドッグの間に缶を受け入れることによって、排出コンベア上を等速等ピッチで抜き取り位置まで搬送することができるものである。
チェーンは通常ピンとブッシュの間にクリアランスがある為、その構造からある程度のチェーンアタッチメントのピッチのバラつきは避けられない(新品でも1ピッチあたり±0.3mm程度)。
しかしながら、チェーンアタッチメントの数は通常100個以上となることから、一番短いピッチのチェーンアタッチメントを見つけるための測定は通常ノギスを使用し、運転を止めた状態で行う為に時間と手間がかかっていた。
また、チェーンの伸びが大きくなるとチェーンアタッチメントからターレットポケットへの受け渡し時のタイミングが遅れ、ターレットポケットに受け渡された際の容器の加速が増大して液こぼれや容器の損傷につながることから、チェーンが伸びると位置関係を調整してタイミングを再セットする必要がある。
さらに、チェーンの伸びが所定以上になると、再セットしても液こぼれや容器の損傷をなくすことが困難となることから、チェーンの交換が必要となる。
これらの監視のためのチェーンの伸びの確認は、定期的に最初のセッティングと同様に運転を止めた状態でノギスでの測定を行う必要があり、大変な時間と手間がかかっていた。
初期セット時に、チェーンの駆動スプロケットの位相を調整して通過時間を調整し、最も通過時間の短いチェーンアタッチメントを、許容できる最小の通過時間となるように調整することで、ノギス等を用いることなく、運転状態でのセットが可能となる。
また、通過時間を常に監視することで、運転状態でチェーンの伸びを監視でき、初期セットと同様に運転状態での再セットも可能となる。
請求項2に係るピッチ測定機構によれば、搬送路上でチェーンアタッチメントの通過を検出するアタッチメント検出部と、基準タイミングからアタッチメント検出部からの検知信号が通知されるまでの通過時間を計測可能な演算部とを有することにより、運転状態で、複数のチェーンアタッチメントのぞれぞれの通過時間を計測することができる。
初期セット時に、チェーンの駆動スプロケットの位相を調整して通過時間を調整し、最も通過時間の短いチェーンアタッチメントを、許容できる最小の通過時間となるように調整することで、ノギス等を用いることなく、運転状態でのセットが可能となる。
また、通過時間を常に監視することで、運転状態でチェーンの伸びを監視でき、初期セットと同様に運転状態での再セットも可能となる。
また、アタッチメント検出部が容器と干渉することなく、自由度の高い構造とすることができる。
請求項3に記載の構成によれば、通過時間と容器搬送機構の初期設定時に測定された通過時間を基に設定された設定時間とを比較することで、チェーンの伸びを検出することが可能となる。
駆動スプロケット119および従動スプロケットは水平方向に回転軸を設けており、チェーン110を上下方向に巻き掛けている。
また、隣接する内リンクプレート111と外リンクプレート115との間は、所定のクリアランスtが設けられており、左右1対の内リンクプレート111と左右一対の外リンクプレートとは、ブシュ117と連結ピン118との相対回転によって互いに回転可能に構成されている。
チェーンアタッチメント113は、搬送路上で搬送される容器Tと接触して搬送方向へ押す接触辺114を有しており、接触辺114は、搬送路上で搬送される正立状態の容器Tの幅方向中央よりもチェーン110側に接触するように設けられるとともに、チェーン110に近づくほどチェーン110の進行方向側へ傾斜している。
また、ガイドレール120の上面にはブッシュ117が摺接し、側面には左右一対の内リンクプレート111の内面側を摺接させて進路を案内する。
このとき、チェーン110は生産装置Mと同期して動作しているため、チェーンアタッチメント113に搬送された容器Tは、容搬送路から生産装置M上に乗り移る受け渡しポイントに到達する一定のタイミングで受け渡し位置を通過し、円滑に生産装置Mのターレットのポケットに受け渡されるように構成されている。
また、図8に示すように、全てのチェーンアタッチメント113のうちの1つにだけ基準ホール121が設けられており、前記光電センサ153のオンオフ信号によって基準ホール121を検知することで、通過したチェーンアタッチメント113が基準ホール121を有するチェーンアタッチメント113(No.1アタッチメント)から何番目のチェーンアタッチメント113かを特定可能に構成されている。
ターレットの駆動伝達系は歯車等で構成されており、実使用上、タイミングのズレが無視できるため、エンコーダ161の信号を、ターレットの各ポケットが受け渡し位置を通過する基準信号として扱うことができ、また、ターレット軸160に設けられたドグ163を検知することにより、受け渡し位置を通過するポケットがターレット上の何番目のポケットかを特定することができる。
ピッチ測定機構は、適宜の場所に電気的に結合されて、信号処理、及び比較演算等を行う演算部(図示せず)を有している。
演算部は、独立して設けてもよく、他の機器類の制御装置にその機能を備えてもよい。
その結果、一番通過時間が短いチェーンアタッチメントの通過時間が最適値となるように、ターレットの回転とスプロケットの回転の位相関係をセッティングする。
通常生産時に常時監視してもよく、所定の間隔で測定してもよい。
また、監視時のみ、初期設定時と同様に通常生産時より運転速度を落として運転して測定してもよい。
測定した結果、通過時間が長くなっている場合、再度、一番通過時間が短いチェーンアタッチメントの通過時間が最適値となるように、ターレットの回転とスプロケットの回転の位相関係をセッティングする。
このとき、一番通過時間が短いチェーンアタッチメントが初期設定時と異なる場合は、それに合わせて再セッティングすればよい。
また、上流に位置する他の搬送機構からの受け取り位置は、複数ピッチ分受け渡し位置と離れているため複数のピッチの伸びが加算されてタイミングのズレが大きくなるため、所定以上(本実施形態では初期測定時より1mm以上)にピッチが伸びた場合、受け取り位置で許容誤差を超えてしまう。
チェーンアタッチメントの通過時間はピッチの伸びと比例することから、ターレットの回転とスプロケットの回転の位相と通過時間から、実際のチェーンアタッチメントのピッチの伸びが計算できる。
そこで、チェーンアタッチメントのピッチが初期測定時より所定以上(本実施形態では初期測定時より1mm以上)の伸びに相当するチェーンアタッチメントが発生したらチェーンの寿命と判断できる。
なお、振動や幅方向の位置ズレによる測定値のブレがあるため、本実施形態では、チェーンアタッチメントのピッチが初期測定時より所定以上(本実施形態では初期測定時より1mm以上)の伸びに相当するチェーンアタッチメントが10個以上になった場合は交換することとしている。
また、チェーンアタッチメントは搬送路側の内リンクプレートに一体に形成されているものとしたが、チェーンアタッチメントの構成はこれに限定されず、例えば、内リンクプレートと別体で形成してもよく、左右一対の内リンクプレートの両方に接続されていてもよく、外リンクプレート、ピン等のチェーンの他の構成部材と一体あるいは接続されていてもよい。
110 ・・・ チェーン
111 ・・・ 内リンクプレート
112 ・・・ ブシュ孔
113 ・・・ チェーンアタッチメント
114 ・・・ 接触辺
115 ・・・ 外リンクプレート
116 ・・・ ピン孔
117 ・・・ ブシュ
118 ・・・ 連結ピン
119 ・・・ 駆動スプロケット
120 ・・・ ガイドレール
121 ・・・ 基準ホール
150 ・・・ ピッチ測定機構
151 ・・・ アタッチメント検出部
153 ・・・ 光電センサ
160 ・・・ ターレット軸
161 ・・・ エンコーダ
162 ・・・ 近接センサ
163 ・・・ ドグ
M ・・・ 生産装置
S ・・・ 容器充填設備
T ・・・ 容器
Claims (4)
- チェーンと、前記チェーンが巻き掛けられる複数のスプロケットと、前記チェーンに設けられたチェーンアタッチメントを備え、前記チェーンアタッチメントによって正立状態の筒状の容器を押して前記チェーンの進行方向に搬送可能な搬送路とを有する容器搬送機構における前記チェーンアタッチメントのピッチ測定機構であって、
前記ピッチ測定機構は、前記搬送路上で前記チェーンアタッチメントの通過を検出するアタッチメント検出部と、基準タイミングから前記アタッチメント検出部からの検知信号が通知されるまでの通過時間を計測可能な演算部とを有し、
前記基準タイミングが、前記容器搬送機構が容器を受け渡す次段の搬送機構から発せられる信号に基づくことを特徴とするピッチ測定機構。 - チェーンと、前記チェーンが巻き掛けられる複数のスプロケットと、前記チェーンに設けられたチェーンアタッチメントを備え、前記チェーンアタッチメントによって正立状態の筒状の容器を押して前記チェーンの進行方向に搬送可能な搬送路とを有する容器搬送機構における前記チェーンアタッチメントのピッチ測定機構であって、
前記ピッチ測定機構は、前記搬送路上で前記チェーンアタッチメントの通過を検出するアタッチメント検出部と、基準タイミングから前記アタッチメント検出部からの検知信号が通知されるまでの通過時間を計測可能な演算部とを有し、
前記アタッチメント検出部は、次段の搬送機構に容器を受け渡す部分より下流側に配置されていることを特徴とするピッチ測定機構。 - 前記演算部は、前記通過時間と前記容器搬送機構の初期設定時に測定された前記通過時間を基に設定された設定時間とを比較することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピッチ測定機構。
- 前記演算部は、前記設定時間と前記通過時間の差が所定値より大きくなった際にチェーン伸びと判定することを特徴とする請求項3に記載のピッチ測定機構。
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JPH0672544A (ja) * | 1992-01-10 | 1994-03-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 缶シーマの給缶装置 |
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2020
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