以下、本開示の実施形態を列記して例示する。
本開示のコンロシステムでは、制御部は、火力調整部にコンロ部の火力を変化させる変化制御を行う。更に、制御部は、変化制御に応じて火力調整部がコンロ部の火力が変化させる前に撮像部が所定範囲を撮像した第1画像と、変化制御に応じて火力調整部がコンロ部の火力が変化させた後に撮像部が所定範囲を撮像した第2画像と、において所定の変化がある場合に、コンロ部の火力を予め定められた抑制状態にする動作を火力調整部に行わせる。
上記コンロシステムは、火力の変化前後でコンロ部付近にどのような変化があったのかを画像によって具体的に確認することができ、火力の変化前後でコンロ部付近に生じた変化を画像によって客観的に把握することができる。そして、火力の変化前後で撮像画像において所定の変化があった場合には、コンロ部の火力を抑制状態にするような対応をとることができる。よって、上記「所定の変化」がある場合が吹き零れしやすい状況若しくはその前段階であるときには、加熱中の調理物の吹き零れを防ぎやすくなる。
本開示のコンロシステムにおいて、制御部は、撮像部が所定範囲を撮像した撮像画像に基づいて湯気の領域を検出してもよい。そして、制御部は、第1画像で検出される湯気の領域と、第2画像で検出される湯気の領域と、で所定の領域変化が生じた場合に、コンロ部の火力を抑制状態にする動作を火力調整部に行わせる
上記コンロシステムは、第1画像及び第2画像に基づいて火力の変化前後の湯気変化を認識することができ、変化前後で湯気の領域に予め定められた変化が生じた場合に火力を抑制状態とするような制御が可能となる。
本開示のコンロシステムにおいて、制御部は、コンロ部の火力を第1火力状態から第1火力状態よりも火力が小さい第2火力状態に変化させる動作を火力調整部に行わせるように変化制御を行い、第2画像で検出される湯気の領域が第1画像で検出される湯気の領域に対して所定の増加状態となっている場合に抑制状態にする動作を火力調整部に行わせる
一般に、「沸騰状態に近い前段階」になると火力を低減させたときに加熱中の調理物から生じる湯気が増加する傾向にある。従って、上記コンロシステムのように変化制御及び画像解析を行った上で、湯気の領域が上記「所定の増加状態」となっているか否かを判定すれば、対象となっているコンロ部付近が「沸騰状態に近い前段階」であるか否かを判定することができる。そして、「所定の増加状態」となっている場合に抑制状態にする動作を火力調整部に行わせれば、「沸騰状態に近い前段階」である可能性が高いタイミングで火力を抑制することができるため、急激に沸騰状態に達することに起因する問題(例えば、吹き零れ等)を防ぎやすくなる。
本開示のコンロシステムにおいて、制御部は、第2画像で検出される湯気の領域が第1画像で検出される湯気の領域に対して所定の増加状態となっている場合に、コンロ部の火力を変化制御前の火力に戻さずに第2火力状態で維持又は第2火力状態よりも火力の小さい状態にする動作を火力調整部に行わせてもよい。
上記コンロシステムは、所定の増加状態が検出された場合、即ち、「沸騰状態に近い前段階」である可能性が高い場合に、コンロ部の火力を変化制御前の火力に戻さずに第2火力状態で維持する対応又は第2火力状態よりも火力の小さい状態にする動作を火力調整部に行わせてもよい。
このコンロシステムは、「沸騰状態に近い前段階」である可能性が高い場合に変更制御によって低減された火力で維持するか又はそれよりも低い火力とすることができ、変化制御前の火力に戻して吹き零れ等を促進してしまうことを防ぐことができる。
本開示のコンロシステムにおいて、制御部は、コンロ部の点火中に当該コンロ部によって加熱される調理器具又は調理器具の内容物が所定温度に達した場合に変化制御を行ってもよい。
このコンロシステムは、調理器具又は調理器具の内容物が所定温度に達した場合に変化制御を行うことができるため、闇雲に変化制御を行う方法と比較して適切な時期に絞った変化制御が可能となる。
本開示のコンロシステムにおいて、制御部は、撮像画像のうち点火状態のコンロ部を含む一部領域を解析してもよい。制御部は、火力調整部によってコンロ部の火力が調整される前後で撮像部により撮像された撮像画像において、所定の変化が検出された場合に、火力調整部によってコンロ部の火力を予め定められた抑制状態に制御してもよい。このコンロシステムは、撮像画像のうちの一部領域の解析により、解析のデータ量を減らして制御部の処理速度を高めることができる。一方で、制御部は、撮像画像のうちの一部領域の解析であっても、所定の変化の検出が想定される領域から抑制状態にするか否かの判断材料を確実に得ることができる。
<第1実施形態>
1-1.ガスコンロシステムの概要
図1のように、ガスコンロシステムSy(以下、システムSyともいう)は、ガスコンロ1と撮像部90とを備えたシステムとして構成されている。
システムSyでは、撮像部90がガスコンロ1の上方側からガスコンロ1を撮像するように配置されている。ガスコンロ1は、撮像部90がガスコンロ1付近を撮像して得られた画像データ又は当該画像データを加工した加工データなどを取得し、上記画像データに基づく制御などを行い得る。なお、ガスコンロ1の構成は後に詳述する。
撮像部90は、CCDカメラ、CMOSカメラ、赤外線カメラなど、撮像範囲からの可視光又は赤外線を受光して撮像範囲の画像を生成し得る公知構成の撮像装置によって構成されている。撮像部90は、ガスコンロ1から離れた所定位置(例えば、排出装置100の所定位置)において所定の取付構造(例えば、排出装置100に取り付けられる取付構造)で設けられている。図1の例では、撮像部90は、排出装置100近傍からガスコンロ1を撮像し得るように配置されている。
排出装置100は、ガスコンロ1での加熱動作によって生じる排気ガスを排出する装置であり、例えば換気扇を備えた公知のレンジフードとして構成され、ガスコンロ1から発せられた信号を無線通信(例えば赤外線通信等)によって受信する機能を有する。排出装置100は、無線信号(例えば赤外線信号)を受信する受信部102と、受信部102で受信した信号を処理する図示しない制御装置と、制御装置によって駆動される駆動負荷106(換気扇を構成するモータ等)と、を備える。
図2のように、システムSyでは、ガスコンロ1と排出装置100との間で公知の無線通信方式による無線通信が行われる。具体的には、ガスコンロ1は、排出装置100に対して赤外線信号を送信し得る構成をなし、排出装置100は、ガスコンロ1から送信された赤外線信号を受信し得る構成をなす。一方で、システムSyでは、ガスコンロ1と撮像部90との間で情報の送受信が行われる。ガスコンロ1と撮像部90との間の通信は、通信線を介した有線通信であってもよく、公知方式の無線通信であってもよい。
1-2.ガスコンロの構成
図3のように、ガスコンロ1は、ビルトインコンロとして構成され、上端部が開放した箱状の筐体部2と、筐体部2の上端部に固定される天板5とを備え、天板5から露出するように、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cが設けられている。右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの各々は、少なくとも一部が天板5よりも上側に配置されている。天板5は、トッププレートの一例に相当する。右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4C、グリル庫3のそれぞれには、ガスバーナ51,52,53,54が設けられ、ガスバーナ51,52,53,54の各々は、一部又は全部が筐体部2内に収容された形態でそれぞれ設けられている。天板5上において、各ガスバーナ51,52,53の周囲には、五徳9A、9B、9Cがそれぞれ設けられている。五徳9A、9B、9Cは、ガスバーナ51,52,53の上方側に調理器具を載置するために用いられる。
図3のように、ガスコンロ1の前面部付近には、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4C、グリル庫3にそれぞれ対応するように4つの回転操作部6A,6B,6C,6Dがそれぞれ設けられている。第1の回転操作部6Aは、右コンロ部4Aを構成するガスバーナ51の点火、消火、火力調整を行うものである。第2の回転操作部6Bは、左コンロ部4Bを構成するガスバーナ52の点火、消火、火力調整を行うものである。第3の回転操作部6Cは、小コンロ部4Cを構成するガスバーナ53の点火、消火、火力調整を行うものである。第4の回転操作部6Dは、ガスバーナ54(グリルバーナ)の点火、消火、火力調整を行うものである。図3の例では、回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれも、使用者が押す毎に退避位置と突出位置とに切り替わるようになっている。図3では、退避位置にあるときの回転操作部6Aを実線で示し、突出位置にあるときの回転操作部6Aを二点鎖線6A’で例示している。
筐体部2内には、図4のように、ガス配管として、共通のガス流路である共通供給路60と、共通供給路60から分岐したガス流路である複数の分岐供給路61,62,63,64とが設けられている。そして、共通供給路60を通って流れたガスが、各分岐供給路61,62,63,64を通って各ガスバーナ51,52,53,54に導かれるようになっている。共通供給路60には、共通供給路60を開閉する元電磁弁N1が設けられている。分岐供給路61には、分岐供給路61を開閉可能な電磁弁(安全弁)51G及び閉止弁51Fと、ガスバーナ51へのガス供給量を調整可能な火力調整弁51Eとが設けられている。分岐供給路62には、分岐供給路62を開閉可能な電磁弁(安全弁)52G及び閉止弁52Fと、ガスバーナ52へのガス供給量を調整可能な火力調整弁52Eとが設けられている。分岐供給路63には、分岐供給路63を開閉可能な電磁弁(安全弁)53G及び閉止弁53Fと、ガスバーナ53へのガス供給量を調整可能な火力調整弁53Eとが設けられている。ガスバーナ54は、グリル庫3内において上側の所定位置に配置される上グリルバーナ54Aと、グリル庫3内において上グリルバーナ54Aよりも下側に配置される下グリルバーナ54Bとを備える。共通供給路60から分岐したガス流路である分岐供給路64には、分岐供給路64から分岐して上グリルバーナ54Aにガスを導くガス流路である第1供給路65Aと、分岐供給路64から分岐して下グリルバーナ54Bにガスを導くガス流路である第2供給路65Bとが接続されている。分岐供給路64には、分岐供給路64を開閉可能な電磁弁(安全弁)54G及び閉止弁54Fが設けられ、第1供給路65Aには第1供給路65Aを開閉可能な複数の電磁弁54H,54Jが設けられ、第2供給路65Bには第2供給路65Bを開閉可能な電磁弁54Kが設けられている。第1供給路65Aには、電磁弁54Jと並列にバイパス路66Aが設けられ、第2供給路65Bには、電磁弁54Kと並列にバイパス路66Bが設けられている。
次に、図5等を参照してガスコンロ1の電気的構成について説明する。
図5において制御回路10は、例えばマイクロコンピュータとして構成されており、CPU10A、ROM10B、RAM10Cなどを備え、更に、図示しないタイマ、I/Oインタフェイスなどを備える。なお、制御回路10の内部又は外部に不揮発性メモリを設けてもよい。電源部56は、例えば一次電池又は二次電池(具体的には複数の乾電池など)である。電源回路57は電源部56からの電力供給を受け、所定の電源電圧を生成する機能を有し、電源回路57で生成された電源電圧は、図示しない経路を介して様々な電気部品に供給される。
図5で示されるスイッチ30A,30B,30C,30Dの各々は、回転操作部6A,6B,6C,6D(図3)にそれぞれ対応するように設けられ、図5のように、スイッチ30A,30B,30C,30Dにそれぞれ対応するように点火信号入力回路40A,40B,40C,40Dがそれぞれ設けられている。スイッチ30A,30B,30C,30Dは、いずれも点火スイッチとして機能し、回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、回転操作部が退避位置(消火位置)のときには対応するスイッチがオフ状態となり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10にオフ信号が与えられる。また、回転操作部が突出位置(点火位置)のときには対応するスイッチがオン状態となり、このスイッチに対応する点火信号入力回路から制御回路10にオン信号が与えられる。例えば、回転操作部6A(図3)が退避位置(図3において実線で示す回転操作部6Aの位置)にあるときには、図5で示すスイッチ30Aがオフ状態となり、このとき点火信号入力回路40Aは制御回路10に対してオフ状態を示す信号(オフ信号)を入力する。また、回転操作部6A(図3)が突出位置(図3において二点鎖線6A’で示す位置)にあるときには、図5で示すスイッチ30Aがオン状態となり、このとき点火信号入力回路40Aは、制御回路10にオン状態を示す信号(オン信号)を入力する。なお、回転操作部6B,6C,6D(図3)によって点火操作がなされる場合もそれぞれに対応する回路が同様に動作する。
図5で示される変位検出部32A,32B,32C,32Dの各々は、回転操作部6A,6B,6C,6D(図3)のそれぞれに対応するように設けられている。そして、変位検出部32A,32B,32C,32Dにそれぞれ対応するように火力信号入力回路41A,41B,41C,41Dがそれぞれ設けられている。回転操作部6A,6B,6C,6Dのいずれにおいても、回転操作部の変位(回転位置)を当該回転操作部に対応する変位検出部(エンコーダ等の回転角度センサなど)が検出するようになっている。そして、その変位検出部に対応する火力信号入力回路が、その変位検出部が検出した変位(回転位置)を示す信号を制御回路10に与えるようになっている。例えば、回転操作部6Aに対応して設けられた変位検出部32Aは、回転操作部6Aの変位(回転位置)を検出するようになっている。そして、変位検出部32Aに対応する火力信号入力回路41Aは、制御回路10に対して変位検出部32Aが検出した変位(即ち、回転操作部6Aの回転位置)を示す信号を制御回路10に与えるようになっている。なお、回転操作部6B,6C,6D(図3)によって火力調停操作(回転操作)がなされる場合もそれぞれに対応する回路が同様に動作する。
図5で示される熱電対51C,52C,53C,54C、54Dの各々は、ガスバーナ51,52,53,54A,54B(図4)のそれぞれに隣接して設けられている。そして、熱電対51C,52C,53C,54C、54Dの各々に対応して温度信号入力回路(熱電対信号入力回路)43A,43B,43C,43D,43Eがそれぞれ設けられている。温度信号入力回路43A,43B,43C,43D,43Eの各々は、対応する熱電対が検出した温度を示す信号を制御回路10に入力する。更に、サーミスタ34A,34B,34Cの各々が、ガスバーナ51,52,53(図4)のそれぞれの近傍に隣接して設けられている。そして、サーミスタ34A,34B,34Cの各々に対応して温度信号入力回路(サーミスタ信号入力回路)44A,44B,44Cがそれぞれ設けられている。
図5で示されるイグナイタ28A,28B,28C,28Dの各々は、ガスバーナ51,52,53,54(図2、図4)のそれぞれに対応して設けられている。イグナイタ28A,28B,28C,28Dには、ガスバーナ51,52,53,54(図2、図4)のそれぞれに隣接して図示しないイグナイタ端子が設けられている。そして、イグナイタ28A,28B,28C,28Dの各々に対応して、イグナイタ回路46A,46B,46C,46Dがそれぞれ設けられている。
駆動回路47Aは、制御回路10からの指示に応じて火力調整弁51Eをその指示に応じた開度に駆動する。駆動回路47Bは、制御回路10からの指示に応じて火力調整弁52Eをその指示に応じた開度に駆動する。駆動回路47Cは、制御回路10からの指示に応じて火力調整弁53Eをその指示に応じた開度に駆動する。駆動回路48Aは、電磁弁51F,51Gを制御回路10からの指示に応じた状態に切り替える回路である。駆動回路48Bは、電磁弁52F,52Gを制御回路10からの指示に応じた状態に切り替える回路である。駆動回路48Cは、電磁弁53F,53Gを制御回路10からの指示に応じた状態に切り替える回路である。駆動回路48Dは、電磁弁54F,54G,54H,54J,54Kを制御回路10からの指示に応じた状態に切り替える回路である。駆動回路49は、元電磁弁N1を制御回路10からの指示に応じた状態に切り替える回路である。なお、駆動回路47A,47B,47Cのそれぞれは、駆動回路48A,48B,48Cのそれぞれと共通の回路によって構成されていてもよい。
音声装置81は、ブザーやスピーカなどの発音装置を1以上備えてなる装置であり、制御回路10によって発音タイミングや発する音声の内容が制御される装置である。表示部82は、発光部(LEDやその他の発光素子等)や画像表示装置(液晶表示器、有機ELディスプレイ等)などの表示媒体を1以上備えてなる装置であり、制御回路10によって表示のオンオフタイミングや表示内容が制御される装置である。操作部83は、使用者によって操作がなされる装置であり、1以上の公知の入力インターフェース(操作ボタン、タッチパネル等)によって構成され、使用者からの操作に応じた情報を制御回路10に入力するように機能する。通信部84は、制御回路10と協働し、公知の通信方式(例えば、赤外線通信方式、bluetooth(登録商標)通信方式などの公知の無線通信方式)で外部装置と通信を行う装置である。
1-3.火力抑制制御
次に、火力抑制制御について説明する。図7に示す火力抑制制御は、制御回路10によって実行される制御であり、例えば制御回路10が、予め定められた開始条件の成立に応じて記憶部に記憶されたプログラムに従って実行するものである。開始条件は、例えば、制御回路10がガスバーナ51,52,53のうち少なくともいずれか1つの点火操作が行われたことを検出したことである。すなわち、開始条件は、制御回路10が回転操作部6A,6B,6Cのいずれか1つが退避位置から突出位置に切り替わるように押す操作が行われたことを検出することである。図6は、右コンロ部4Aで調理容器Taを加熱する例を示している。調理容器Taは、有底円筒状の鍋として構成され、液体(例えば水)が貯留されている。なお、開始条件は、ガスコンロ1が電源オン状態となったことであってもよく、所定の操作ボタン(例えば、火力抑制制御を行うように設定する設定ボタン)が押圧操作されることであってもよい。
まず、制御回路10は、図7に示すように、ステップS11で、撮像指示を通信部84を介して撮像部90に送信する。制御回路10は、「制御部」の一例に相当し、撮像部90を制御するように機能する。具体的には、制御回路10は、撮像部90に対して撮像指示(命令信号)を送り動作させるように制御する。撮像指示は、撮像部90が撮像処理(所定範囲(撮像範囲AR1)を撮像する処理)を実行するためのトリガとなる情報であり、予め定められた情報である。
撮像部90は、ガスコンロ1から撮像指示を受信すると、所定範囲を撮像する。所定範囲は、撮像部90の撮像範囲であり、撮像部90によって撮像画像が生成される対象エリアである。撮像範囲は、CCDカメラ、CMOSカメラ、赤外線カメラなどの撮像素子によって撮像可能な範囲であり、その範囲に含まれる撮像結果(具体的には、その範囲を撮像して生成される撮像画像)が制御回路10に記憶される。所定範囲は、例えば、図6に示すように、上側から見てガスコンロ1の大部分を囲む範囲であり、長方形状の撮像範囲AR1である。図6の例では、撮像範囲AR1は、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの各々において天板5の上方に配置される部分を全て撮像し得る範囲とされている。撮像部90は、例えば、図8(A)に示す第1画像を撮像する。そして、撮像部90は、所定範囲(撮像範囲AR1)を撮像して得られた画像データ又は当該画像データを加工した加工データなど(第1画像データとする)を、ガスコンロ1に送信する。第1画像は、「火力調整弁51E,52E,53Eによって右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの火力が調整される前に撮像部90によって所定範囲(撮像範囲AR1)を撮像した画像」の一例に相当する。第1画像は、第1画像データに基づいて生成される画像である。
続いて、制御回路10は、ステップS12で、第1画像データを受信する。制御回路10は、受信した第1画像データを記憶する。続いて、制御回路10は、ステップS13で、点火中のコンロ部の火力を調整する処理を行う。具体的には、制御回路10は、点火中のコンロ部の火力を低減させる。制御回路10、および駆動回路47A,47B,47Cは、「制御部」の一例に相当し、火力調整弁51E,52E,53Eを制御するように機能する。火力調整弁51E,52E,53Eは、「火力調整部」の一例に相当し、それぞれ右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの火力を調整するように機能する。各コンロ4A,4B,4Cは、例えば、それぞれ火力調整弁51E,52E,53Eによってガス供給量が調整されることで、多段階(最大レベル、最小レベルを含む複数のレベル)に火力の大きさが調整可能に構成されている。ステップS13では、制御回路10は、火力調整弁52Eの開度を小さくする。例えば、火力調整弁52Eが複数段階で開度を調整可能である場合、1段階低いレベルに開度を小さくする。この例では、ステップS13の制御が変化制御の一例に相当する。なお、いずれかのコンロ部のみが点火中である場合、そのコンロ部に対して変化制御を行えばよく、複数のコンロ部が点火中である場合、所定条件を満たすコンロ部(例えば、調理器具又は調理器具の内容物の温度が所定温度に達しているコンロ部、或いはユーザの操作によって所定モードに設定されているコンロ部等)に対して変化制御を行えばよい。
続いて、制御回路10は、ステップS14で、ステップS11と同様に、撮像指示を通信部84を介して撮像部90に送信する。撮像部90は、ガスコンロ1から撮像指示を受信すると、所定範囲(撮像範囲AR1)を撮像する。そして、撮像部90は、所定範囲(撮像範囲AR1)を撮像して得られた画像データ又は当該画像データを加工した加工データなど(第2画像データとする)を、ガスコンロ1に送信する。ここで、撮像部90が撮像した撮像画像を「第2画像」とする。第2画像は、「火力調整弁51E,52E,53Eによって右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの火力が調整された後に撮像部90によって所定範囲(撮像範囲AR1)を撮像した画像」の一例に相当する。第2画像は、第2画像データに基づいて生成される画像である。
続いて、制御回路10は、ステップS15で、第2画像データを受信する。制御回路10は、受信した第2画像データを記憶する。
制御回路10は、ステップS15の後にステップS16の処理を行い、第1画像と第2画像とで「所定の変化」があるか否か判定する。制御回路10は、火力調整弁51E,52E,53Eによって右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの火力が調整される前後で撮像部90により撮像された撮像画像(第1画像と第2画像)において、所定の変化が検出されるか否か判定する。具体的には、制御回路10は、火力を低減させる前(ステップS13の前)に撮像部90により撮像された第1画像と、火力を低減させた後(ステップS13の後)に撮像部90により撮像された第2画像と、で所定の領域変化が生じるか否か判定する。より具体的には、第1画像で検出される湯気の領域(第1湯気領域とする)と、第2画像で検出される湯気の領域(第2湯気領域とする)と、で「所定の領域変化」が生じるか否か判定する。
まず、制御回路10は、各画像(第1画像、第2画像)の解析処理として、各画像の中から湯気の領域(第1湯気領域AR3、第2湯気領域AR4)を特定する。湯気の領域の抽出は、例えば、撮像画像AR1を撮像して得られた撮像画像において白色の領域を抽出し、この白色の領域を湯気の領域としてもよい。なお、画像処理の分野において異なる色の領域を区別する技術は各種提供されているため、これら公知の方法を用いて湯気の領域を特定することができる。例えば、第1画像において湯気の領域を特定する場合、第1画像を構成する全画素(画像を構成する最小単位の集まり)のうち、色情報(色の三要素(RGB)の各数値)が一定範囲内となっている画素(例えば、R成分の値が第1範囲内であり、G成分の値が第2範囲内であり、B成分の値が第3範囲内となっている画素)の領域を白色の領域とし、この白色の領域を湯気の領域としてもよい。
なお、湯気の領域の特定方法はこの例に限定されない。例えば、撮像範囲AR1の基準画像(例えば、ガスコンロ設置直後の初期状態で撮像範囲AR1を撮像した画像、ガスコンロ1と撮像部90との間に異物が存在しない状態で撮像範囲AR1を撮像した画像など)を予め用意しておき、撮像範囲AR1を撮像して得られた撮像画像において基準画像と異なる領域のうち調理容器以外の領域を湯気の領域としてもよい。或いは、基準画像と異なる領域のうち予め規定された色範囲にある領域を湯気の領域としてもよい。
いずれかの特定方法で湯気の領域の特定を試みることができ、図8(A)に示す第1画像において湯気の領域を特定する場合には、調理容器Ta(図6参照、液体を貯留する鍋)の領域AR2を含み領域AR2の外側まで拡がる白色の領域が、第1湯気領域AR3として特定される。また、図8(B)に示す第2画像において湯気の領域を特定する場合、調理容器の領域AR2を含み領域AR2の外側まで拡がる白色の領域が、第2湯気領域AR4として特定される。
そして、制御回路10は、第1湯気領域AR3と第2湯気領域AR4との間で「所定の領域変化」が生じているか否か判定する。「所定の領域変化」が生じているか否かの判定方法は、例えば、第1画像において第1湯気領域AR3に含まれる画素の数と、第2画像において第2湯気領域AR4に含まれる画素の数の差が一定値以上である場合に「所定の領域変化」が生じていると判定し、そうでない場合に「所定の領域変化」が生じていないと判定する方法を用いてもよい。以下で説明する代表例では、第1湯気領域AR3に含まれる画素の数よりも第2湯気領域AR4に含まれる画素の数が一定値以上多い場合に「所定の領域変化」が生じていると判定し、そうでない場合に「所定の領域変化」が生じていないと判定するものする。なお、この例では、「第1湯気領域AR3に含まれる画素の数よりも第2湯気領域AR4に含まれる画素の数が一定値以上多い場合」が「所定の増加状態」の一例に相当する。この例では、「所定の増加状態」は、湯気の領域が増加した状態(面積が所定値以上大きくなった状態)である。
一般に、加熱中の調理物は、沸騰状態になる前(沸騰の前段階の状態)で火力を低減すると、飽和水蒸気量が低下して湯気が増えることになる。そのため、第1湯気領域AR3に対して第2湯気領域AR4が大きくなり、制御回路10は、その変化を所定の領域変化として検知することができる。これにより、制御回路10は、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cで加熱される調理物が沸騰しそうな状態(沸騰の前段階の状態)を検出することができる。
制御回路10は、ステップS16において「所定の領域変化」が生じていると判定した場合、Yesに進み、ステップS17で、火力抑制処理を行う。制御回路10は、ステップS17で火力抑制処理を行う場合、火力調整弁51E,52E,53Eによって右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの火力(具体的には、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cのうちの点火しているコンロ部の火力(より具体的には、例えば上記変化制御の対象となったコンロ部))を予め定められた抑制状態に制御する。抑制状態とは、例えば、ステップS13で火力の低減処理を行った状態であってもよく、火力を最小レベルに下げた状態であってもよく、火力を当該火力抑制処理の前の段階から所定段階(例えば1段階)レベルを下げた状態であってもよく、当該火力抑制処理の前の弁の開度を一定程度閉じた状態であってもよい。このように、制御部(制御回路10及び駆動回路47A,47B,47C)は、第2画像で検出される湯気の領域が第1画像で検出される湯気の領域に対して上記「所定の増加状態」となっている場合に、上記変化制御の対象となったコンロ部の火力を上記変化制御前の火力に戻さずに第2火力状態で維持又は第2火力状態よりも火力の小さい状態にする動作を火力調整部(火力調整弁51E,52E,53E)に行わせる。これにより、沸騰の前段階の状態で、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの火力を抑制状態にすることができ、加熱中の調理物の吹き零れを適切に防止することができる。制御回路10は、ステップS17の後、後述するステップS18を行う。
制御回路10は、ステップS16で「所定の領域変化」が生じていないと判定した場合、Noに進み、ステップS18の処理を行う。制御回路10は、ステップS18で、所定タイミング(例えばステップS11の処理時)から所定時間(例えば10秒)が経過したか否か判定する。制御回路10は、所定タイミングから所定時間が経過していないと判断する場合、Noに進み、所定タイミングから所定時間が経過したと判断するまでステップS18の処理を繰り返し行う。一方で、制御回路10は、所定タイミングから所定時間が経過したと判断する場合、Yesに進み、再びS11の処理を行う。
本構成の効果を例示する。
上記のシステムSyは、制御回路10が、火力調整弁51E,52E,53Eによって右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの火力が調整される前後で撮像部90によって所定範囲(撮像範囲AR1)を撮像させる構成であり、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの火力を変化させた際の撮像画像の変化を把握することができる。そのため、制御回路10は、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cで加熱される調理物が沸騰しそうな状態(沸騰の前段階の状態)を、火力の変化に応じた撮像画像の変化に基づいて検出することができる。そして、制御回路10は、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの火力が調整される前後で撮像部90により撮像された撮像画像において、所定の変化が検出された場合には、火力調整弁51E,52E,53Eによって右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの火力を予め定められた抑制状態に制御する構成となっている。そのため、コンロシステムSyは、沸騰の前段階の状態で、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの火力を抑制状態にすることができ、加熱中の調理物の吹き零れを適切に防止することができる。
上記のシステムSyは、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cの火力を低減させた際の撮像画像の変化を把握することができる。そして、制御回路10は、右コンロ部4A、左コンロ部4B、小コンロ部4Cで加熱される調理物が沸騰しそうな状態(沸騰の前段階の状態)を、調理物周辺の温度の低下に応じた撮像画像における所定の領域変化に基づいて検出することができる。このように、コンロシステムSyは、撮像画像において撮像物の大きさの変化(領域変化)に基づく判定を行うことで、より確実に沸騰の前段階の状態を検出することができる。
上記のシステムSyにおいて、一般に、沸騰の前段階の状態で火力を低減させると、加熱中の調理物から生じる湯気が増えることになる。そのため、制御回路10は、火力を低減させる前後で、撮像画像で検出される湯気の領域を比較することで、所定の領域変化をより一層確実に検出ことができる。これにより、コンロシステムSyは、より一層確実に沸騰の前段階の状態を検出することができる。
<他の実施形態>
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態を、次のように変更してもよい。
上記実施形態では、制御部が変化制御を行うタイミングを詳細には限定していないが、例えば、制御部は、いずれかのコンロ部の点火中に当該コンロ部によって加熱される調理器具又は調理器具の内容物が所定温度に達した場合にステップS13の制御(変化制御)を行ってもよく、調理器具又は調理器具の内容物が所定温度に達した場合に図7の制御を行ってもよい。いずれの場合でも、例えば、温度センサ(具体的にはサーミスタ34A,34B,34C)が各コンロ部に搭載された調理器具の温度を検出し得る構成において、いずれかの温度センサが検出する温度が閾値温度に達した場合に、その温度センサが設けられたコンロの火力調整部に対して上記変化制御を行うようにすればよい。なお、調理器具又は調理器具の内容物が所定温度に達した場合にステップS13の制御(変化制御)を行う方法としては、例えば、図7の制御において、ステップS12の後、ステップS13の前に、調理器具又は調理器具の内容物が所定温度に達したか否かを判定する処理を行い、調理器具又は調理器具の内容物が所定温度に達したと判定した場合には、ステップS13以降の処理を行い、調理器具又は調理器具の内容物が所定温度に達したと判定しない場合には、ステップS11に戻るようにすればよい。なお、調理器具又は調理器具の内容物の温度を測定する方法は、公知の様々な方法を採用することができる。このコンロシステムは、調理器具又は調理器具の内容物が所定温度に達した場合に変化制御を行うことができるため、闇雲に変化制御を行う方法と比較して適切な時期に絞った変化制御が可能となる。
上記実施形態では、第1画像で第1湯気領域AR3が占める画素の数に対して、第2画像で第2湯気領域AR4が占める画素の数が一定数多い場合に「所定の変化」が生じていると判定(具体的には、「所定の領域変化」が生じていると判定)したが、この例に限定されない。例えば、第1湯気領域AR3を構成する全画素の所定色成分の数値(例えばR成分の数値)の平均値に対して、第2湯気領域AR4を構成する全画素の所定色成分の数値(例えばR成分の数値)の平均値が一定値大きい場合に「所定の領域変化」が生じていると判定し、上記抑制状態に変化させてもよい。或いは、第1湯気領域AR3を構成する全画素の輝度の平均値に対して、第2湯気領域AR4を構成する全画素の輝度の平均値が一定値以上変化している場合に「所定の領域変化」が生じていると判定し、上記抑制状態に変化させてもよい。或いは、第1湯気領域AR3を構成する全画素の濃度の平均値に対して、第2湯気領域AR4を構成する全画素の濃度の平均値が一定値以上変化している場合に「所定の領域変化」が生じていると判定し、上記抑制状態に変化させてもよい。或いは、第1湯気領域AR3の重心位置と第2湯気領域AR4の重心位置との距離が一定値以上である場合に「所定の領域変化」が生じていると判定し、上記抑制状態に変化させてもよい。或いは、第2画像において第1画像と異なる領域が一定面積以上である場合に「所定の変化」が生じていると判定し、上記抑制状態に変化させてもよい。或いは、第2画像において第1画像と異なる領域が、特定の位置(例えば変化制御の対象となるコンロ部を含む特定範囲)に存在する場合に「所定の変化」が生じていると判定し、上記抑制状態に変化させてもよい。
上記第1実施形態において、制御回路10は、撮像画像のうち点火状態のコンロ部を含む一部領域のみを解析する構成であってもよい。例えば、図9に示すように、右コンロ部4Aが点火中である場合、撮像範囲AR1のうち右コンロ部4Aを含む領域AR5のみで解析処理(湯気の領域を特定する処理)を行ってもよい。このような構成により、システムSyは、撮像画像のうちの一部領域の解析により、解析のデータ量を減らして制御回路10の処理速度を高めることができる。一方で、制御回路10は、撮像画像のうちの一部領域の解析であっても、所定の変化の検出が想定される領域(領域AR5)から抑制状態にするか否かの判断材料を確実に得ることができる。
上記第1実施形態では、火力を1段階下げるように変化制御を行う例を示したが、予め定められた複数段階下げるように変化制御を行うようにしてもよく、変化制御の対象となるコンロ部での最小の火力とするように変化制御を行ってもよい。
上記第1実施形態では、制御回路10は、図7の制御におけるステップS17において火力を低減させる処理を行うが、ステップS17において火力を増大させる処理を行ってもよい。この場合、制御回路10は、火力調整弁の開度を大きくするように動作させて火力を増大させればよい。例えば、火力調整弁が複数段階で開度を調整可能である場合、1段階高いレベルに開度を大きくしてもよく、予め定められた複数段階上げるように火力調整弁の開度を大きくしてもよく、変化制御の対象となるコンロ部での最大の火力としてもよい。このような構成では、第1湯気領域に対して第2湯気領域が小さくなる所定の領域変化が検出される。
上記第1実施形態では、変化制御を行う場合、火力を変化させずに第1画像を撮像し、その後、火力を低減させて第2画像を撮像する例を説明したが、この例に限定されない。例えば、火力を変化させずに第1画像を撮像し、その後、火力を増加させて第2画像を撮像してもよい。或いは、第1画像を撮像する前に、変化制御の対象となるコンロ部の火力を予め定められた火力である第1火力状態に設定し、この第1火力状態で上記撮像範囲を撮像して第1画像を生成してもよい。そして、第1画像を生成するための撮像を行った後、変化制御の対象となるコンロ部の火力を第1火力状態のときよりも小さい又は大きい火力である第2火力状態に設定し、この第2火力状態で上記撮像範囲を撮像して第2画像を生成してもよい。この場合、第1火力状態をコンロ部での最大火力又は最大火力よりも小さい火力とし、第2火力状態をコンロ部での最小火力又は第1火力状態よりも小さく最小火力よりも大きい火力とするように火力を減少させてもよい。或いは、第1火力状態をコンロ部での最小火力又は最小火力よりも大きい火力とし、第2火力状態をコンロ部での最大火力又は第1火力状態よりも大きく最大火力よりも小さい火力とするように火力を増加させてもよい。
上記第1実施形態では、「所定の増加状態」の例として、湯気の領域が増加した状態(面積が所定値以上大きくなった状態)を説明したが、この例に限定されない。例えば、変化制御の対象となるコンロ部の近傍の所定領域において湯気の領域が増加した状態(面積が所定値以上大きくなった状態)を「所定の増加状態」としてもよい。或いは、第1湯気領域AR3を構成する全画素の輝度の平均値に対して、第2湯気領域AR4を構成する全画素の輝度の平均値が一定値以上大きくなった場合を「所定の増加状態」としてもよい。
上記第1実施形態では、ガスコンロとしてビルトインコンロを例示したが、ガスコンロはテーブルコンロであってもよい。
上記第1実施形態では、撮像部90が1つのカメラによって構成された例を示したが、2以上のカメラによって構成されていてもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。