JP7306051B2 - 電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品の製造方法に関する。
従来、積層セラミックコンデンサのように、誘電体層と内部電極とが交互に複数積層された電子部品が知られている。
そのような電子部品の製造方法の一例として、特許文献1には、焼成後に、誘電体層と内部電極とが交互に複数積層され、かつ、両側面に内部電極が露出した積層体となる未焼成積層体を作製し、両側面に露出した内部電極を覆うように絶縁層を形成して焼成した後、両端面に外部電極を形成することによって、電子部品を製造する方法が記載されている。未焼成積層体は、内部電極パターンが印刷されたセラミックグリーンシートを積層したものを切断することによって、作製することができる。
特開平9-153433号公報
ここで、積層されたセラミックグリーンシートを切断することによって得られる未焼成積層体の側面は、鉛直方向と平行であるため、そのままの状態で側面に絶縁層を形成することは困難である。特に、複数の電子部品を大量に製造するためには、効率良く積層体の側面に絶縁層を形成する方法が望まれるが、特許文献1には、積層体の側面に絶縁層を効率良く形成するための詳しい方法についての記載はない。
本発明は、上記課題を解決するものであり、積層体の側面に効率良く絶縁層を形成することができる電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の電子部品の製造方法は、誘電体層と内部電極とが交互に複数積層された積層体と、前記積層体の側面を覆う絶縁層とを少なくとも備える電子部品の製造方法であって、
焼成後に前記積層体となる未焼成積層体であって、積層方向において相対する第1の主面および第2の主面と、前記積層方向と直交する幅方向において相対する第1の側面および第2の側面と、前記積層方向および前記幅方向と直交する長さ方向において相対する第1の端面および第2の端面とを有する未焼成積層体を準備する工程と、
前記未焼成積層体の前記第1の主面および前記第2の主面のうちの一方の主面を、長尺状の第1の粘着シートに接着させる工程と、
前記未焼成積層体の前記一方の主面が接着した前記第1の粘着シートを、長尺状の第2の粘着シートに近づく方向である第1の方向に搬送して、前記未焼成積層体の前記第1の側面および前記第2の側面のうちの一方の側面を前記第2の粘着シートに接着させる工程と、
前記第2の粘着シートを前記第1の方向とは異なる第2の方向へと搬送させることによって、前記第1の粘着シートおよび前記第2の粘着シートに接着された前記未焼成積層体を前記第1の粘着シートから剥がす工程と、
前記一方の側面が前記第2の粘着シートに接着した前記未焼成積層体の前記第1の側面および前記第2の側面のうちの他方の側面から異物を取り除く工程と、
異物を取り除いた前記他方の側面に第1の絶縁層を形成する工程と、
を備え、
前記内部電極には、第1の内部電極と第2の内部電極とが含まれ、
焼成前の前記第1の内部電極および前記第2の内部電極は、前記未焼成積層体の前記第1の側面および前記第2の側面にそれぞれ露出しており、
前記第1の絶縁層を形成する工程では、異物を取り除いた前記他方の側面に、前記第1の粘着シートおよび前記第2の粘着シートよりも接着力が大きい接着層を表面に備えている第1の絶縁シートを貼り付け、
前記未焼成積層体を前記第2の粘着シートから剥がして、前記一方の側面を露出させる工程と、
露出した前記未焼成積層体の前記一方の側面から異物を取り除く工程と、
異物を取り除いた前記一方の側面に第2の絶縁層を形成するため、前記第1の粘着シートおよび前記第2の粘着シートよりも接着力が大きい接着層を表面に備えている第2の絶縁シートを貼り付ける工程と、
をさらに備え、
前記第1の絶縁シートは、絶縁層と前記接着層とからなり、
前記第2の絶縁シートは、絶縁層と前記接着層とからなり、
前記第1の絶縁シートは、複数の前記未焼成積層体の前記他方の側面に貼り付けられる大きさを有し、
前記第2の絶縁シートは、複数の前記未焼成積層体の前記一方の側面に貼り付けられる大きさを有しており、
前記未焼成積層体の前記一方の側面を前記第2の粘着シートに接着させる工程では、列状に並んだ複数の前記未焼成積層体を同時に前記第2の粘着シートに接着させ、
複数の前記未焼成積層体の前記他方の側面に1枚の前記第1の絶縁シートが貼り付けられ、かつ、複数の前記未焼成積層体の前記一方の側面に1枚の前記第2の絶縁シートが貼り付けられた状態で、前記第1の絶縁シートおよび前記第2の絶縁シートの外側から弾性体である押圧部材によって前記未焼成積層体への押圧力を加えることによって、前記第1の絶縁シートおよび前記第2の絶縁シートを、複数の前記未焼成積層体毎に切断する工程をさらに備え、
前記第1の絶縁シートおよび前記第2の絶縁シートを、複数の前記未焼成積層体毎に切断する工程では、複数列の前記未焼成積層体のうちの所定数の列に含まれる複数の前記未焼成積層体毎に、前記押圧力を加え
前記第1の方向と前記第2の方向との成す角は鈍角であり、
前記第1の粘着シートの接着力は、前記第2の粘着シートの接着力と比べて小さいことを特徴とする。
前記第1の方向と前記第2の方向との成す角は鈍角であってもよい。
前記第1の粘着シートの接着力は、前記第2の粘着シートの接着力と比べて小さくてもよい。
本発明の電子部品の製造方法によれば、未焼成積層体の一方の主面を長尺状の第1の粘着シートに接着させた状態で、第1の粘着シートを、長尺状の第2の粘着シートに近づく方向である第1の方向に搬送して、未焼成積層体の一方の側面を第2の粘着シートに接着させ、第2の粘着シートを第1の方向とは異なる第2の方向へと搬送させることによって、第1の粘着シートおよび第2の粘着シートに接着された未焼成積層体を第1の粘着シートから剥がし、露出している他方の側面を研磨してから第1の絶縁層を形成する。すなわち、最初に、未焼成積層体の一方の主面を第1の粘着シートに接着させた後、効率良く、未焼成積層体の一方の側面を第2の粘着シートに接着させることによって、他方の側面に絶縁層を形成しやすい状態とすることができるので、未焼成積層体の側面に効率良く絶縁層を形成することができる。
また、側面を研磨してから絶縁層を形成するので、側面と絶縁層との間に微小な隙間が生じることを抑制して、絶縁層の剥がれを抑制することができる。
電子部品の一例である積層セラミックコンデンサを示す斜視図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサのII-II線に沿った断面図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサのIII-III線に沿った断面図である。 積層セラミックコンデンサを構成する積層体の斜視図である。 積層セラミックコンデンサの製造工程の一例を示すフローチャートである。 未焼成積層体の斜視図である。 未焼成積層体の第1の主面を、長尺状の第1の粘着シートに接着させた状態を示す平面図である。 第1の粘着シートを搬送するための第1の搬送路、および、第2の粘着シートを搬送するための第2の搬送路を示す図である。 第1の粘着シートに接着された未焼成積層体を第2の粘着シートに張り替える方法を説明するための図であって、(A)は、未焼成積層体が接着した第1の粘着シートを第1の方向に搬送する状態を示し、(B)は、先頭の未焼成積層体の第1の側面が第2の粘着シートに接着した状態を示し、(C)は、第2の粘着シートが第2の方向に搬送されることによって、未焼成積層体が第1の粘着シートから剥がされた状態を示す。 回転式研磨機によって、未焼成積層体の他方の側面である第2の側面を研磨する様子を模式的に示す図である。 別の回転式研磨機によって、未焼成積層体の他方の側面である第2の側面を研磨する様子を模式的に示す図である。 第1の絶縁シートの構成を示す断面図である。 第1の絶縁シートに第3の粘着シートを接着させて、未焼成積層体を第2の粘着シートから剥がした状態を示す図である。 未焼成積層体の一方の側面である第1の側面に第2の絶縁シートを貼り付けた状態を示す図である。 第1の絶縁シートおよび第2の絶縁シートを、未焼成積層体毎に切断する方法の一例を説明するための図である。 第1の絶縁シートおよび第2の絶縁シートを、未焼成積層体毎に切断する別の方法を説明するための図である。
以下に本発明の実施形態を示して、本発明の特徴を具体的に説明する。以下では、製造対象である電子部品として、積層セラミックコンデンサを例に挙げて説明する。ただし、電子部品は、誘電体層と内部電極とが交互に複数積層された積層体と、積層体の側面を覆う絶縁層とを少なくとも備える構成であればよく、積層セラミックコンデンサに限定されることはない。
<積層セラミックコンデンサ>
図1は、電子部品の一例である積層セラミックコンデンサ10を示す斜視図である。図2は、図1に示す積層セラミックコンデンサ10のII-II線に沿った断面図である。図3は、図1に示す積層セラミックコンデンサ10のIII-III線に沿った断面図である。また、図4は、積層セラミックコンデンサ10を構成する積層体11の斜視図である。
図1~図3に示すように、積層セラミックコンデンサ10は、全体として直方体形状を有し、積層体11と、第1の絶縁層12および第2の絶縁層13と、第1の外部電極14aおよび第2の外部電極14bとを有している。第1の外部電極14aと第2の外部電極14bは、図1に示すように、互いに対向するように配置されている。
ここでは、第1の外部電極14aと第2の外部電極14bとが対向する方向を積層セラミックコンデンサ10の長さ方向Lと定義し、後述する第1の内部電極15aと第2の内部電極15bの積層方向を積層方向Tと定義し、長さ方向Lおよび積層方向Tのいずれの方向にも直交する方向を幅方向Wと定義する。図1に示すように、長さ方向Lは、積層方向Tおよび幅方向Wとそれぞれ直交する方向である。
積層セラミックコンデンサ10は、角部および稜線部に丸みを帯びている。角部は、積層セラミックコンデンサ10の3面が交わる部分であり、稜線部は、積層セラミックコンデンサ10の2面が交わる部分である。
図4に示すように、積層体11は、長さ方向Lにおいて相対する第1の端面17aおよび第2の端面17bと、積層方向Tにおいて相対する第1の主面18aおよび第2の主面18bと、幅方向Wにおいて相対する第1の側面19aおよび第2の側面19bとを有する。
第1の端面17aおよび第2の端面17bは、幅方向Wおよび積層方向Tに沿って伸びている。第1の主面18aおよび第2の主面18bは、長さ方向Lおよび幅方向Wに沿って伸びている。第1の側面19aおよび第2の側面19bは、長さ方向Lおよび積層方向Tに沿って伸びている。
図2および図3に示すように、積層体11は、内層部21と外層部22とを有する。
内層部21は、内部電極15a、15bと、誘電体層16とを備える。内部電極には、第1の内部電極15aと第2の内部電極15bとが含まれる。誘電体層16は、第1の内部電極15aと第2の内部電極15bとに挟まれている。第1の内部電極15aと第2の内部電極15bが誘電体層16を介して交互に複数積層されることにより、内層部21が構成されている。
第1の内部電極15aと第2の内部電極15bは、積層方向Tにおいて、誘電体層16を介して対向している。この第1の内部電極15aと第2の内部電極15bとが誘電体層16を介して対向している部分により静電容量が発生する。
誘電体層16は、例えば、BaおよびTiを含有し、ペロブスカイト型構造を有する結晶粒子を複数含有する。
誘電体層16は、幅方向Wおよび長さ方向Lに沿って延びている。第1の内部電極15aは、誘電体層16に沿って平板状に延びており、積層体11の第1の端面17aに引き出されている。第2の内部電極15bは、誘電体層16に沿って平板状に延びており、積層体11の第2の端面17bに引き出されている。
また、第1の内部電極15aおよび第2の内部電極15bは、積層体11の第1の側面19aおよび第2の側面19bにそれぞれ露出している。
第1の内部電極15aおよび第2の内部電極15bは、例えばNiを含む。なお、第1の内部電極15aおよび第2の内部電極15bは、Ni以外に、例えば、Cu、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Auなどの金属を含んでいてもよい。また、第1の内部電極15aおよび第2の内部電極15bは、誘電体層16と同じ誘電体粒子を含んでいてもよい。
外層部22は、内層部21の積層方向Tの両外側、より具体的には、複数の第1の内部電極15aおよび第2の内部電極15bのうち、積層方向Tの最も外側に位置する内部電極よりも積層方向Tの外側に設けられている。すなわち、積層方向Tの両外側に設けられている2つの外層部22によって、内層部21が挟まれている。外層部22は、積層体11の積層方向Tおよび幅方向Wを含む任意の断面を長さ方向Lから見たときに、第1の内部電極15aと第2の内部電極15bのいずれも存在しない領域である。外層部22は、例えば、誘電体層16と同じ材料からなる。
第1の絶縁層12は、積層体11の第1の側面19aと接して、第1の側面19aを覆うように設けられている。また、第2の絶縁層13は、積層体11の第2の側面19bと接して、第2の側面19bを覆うように設けられている。すなわち、積層体11を幅方向Wの両外側から挟むように、第1の絶縁層12および第2の絶縁層13が設けられている。
後述するように、第1の絶縁層12および第2の絶縁層13は、2層構造である。ただし、第1の絶縁層12および第2の絶縁層13は3層以上の層により構成されていてもよいし、1層により構成されていてもよい。また、第1の絶縁層12および第2の絶縁層13は、誘電体層16と同じ材料により構成されていてもよいし、異なる材料により構成されていてもよい。
第1の外部電極14aは、図1に示すように、積層体11の第1の端面17aの全体、および、第1の端面17a側における第1の絶縁層12と第2の絶縁層13の端部の全体に形成されているとともに、積層方向Tの両外側および幅方向Wの両外側へと回り込むように形成されている。第1の外部電極14aは、第1の内部電極15aと電気的に接続されている。
第2の外部電極14bは、図1に示すように、積層体11の第2の端面17bの全体、および、第2の端面17b側における第1の絶縁層12と第2の絶縁層13の端部の全体に形成されているとともに、積層方向Tの両外側および幅方向Wの両外側へと回り込むように形成されている。第2の外部電極14bは、第2の内部電極15bと電気的に接続されている。
第1の外部電極14aおよび第2の外部電極14bは、例えば、下地電極層と、下地電極層上に配置されためっき層とを備える。
下地電極層は、以下に説明するような、焼付け電極層、樹脂電極層、および、薄膜電極層などの層のうち、少なくとも1つの層を含む。
焼付け電極層は、ガラスと金属とを含む層であり、1層であってもよいし、複数層であってもよい。焼付け電極層は、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、およびAuなどの金属、またはAgとPdの合金などを含む。
焼付け電極層は、ガラスおよび金属を含む導電ペーストを積層体に塗布して焼き付けることによって形成される。焼き付けは、未焼成積層体の焼成と同時に行ってもよいし、未焼成積層体の焼成後に行ってもよい。
樹脂電極層は、例えば、導電性粒子と熱硬化性樹脂とを含む層として形成することができる。樹脂電極層を形成する場合には、焼付け電極層を形成せずに、積層体上に直接形成するようにしてもよい。樹脂電極層は、1層であってもよいし、複数層であってもよい。
薄膜電極層は、例えば、金属粒子が堆積した1μm以下の層であり、スパッタ法または蒸着法などの既知の薄膜形成法により形成することができる。
下地電極層上に配置されるめっき層は、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、およびAuなどの金属、またはAgとPdの合金などのうちの少なくとも1つを含む。めっき層は、1層であってもよいし、複数層であってもよい。ただし、めっき層は、Niめっき層とSnめっき層の2層構造とすることが好ましい。Niめっき層は、下地電極層が積層セラミックコンデンサ10を実装する際のはんだによって侵食されるのを防止する機能を果たす。また、Snめっき層は、積層セラミックコンデンサ10を実装する際のはんだの濡れ性を向上させる機能を果たす。
なお、第1の外部電極14aおよび第2の外部電極14bは、上述した下地電極層を備えず、積層体11上に直接配置されるめっき層により構成されていてもよい。この場合、めっき層が直接、第1の内部電極15aまたは第2の内部電極15bと接続される。
<積層セラミックコンデンサの製造方法>
続いて、上述した構造を有する積層セラミックコンデンサ10の製造方法の一例について説明する。図5は、積層セラミックコンデンサ10の製造工程の一例を示すフローチャートである。
図5のステップS1では、焼成後に積層体11となる未焼成積層体を準備する。未焼成積層体は、予め用意されたものを用いてもよいし、既知の方法により作製してもよい。例えば、内部電極用導電性ペーストが塗工されたセラミックグリーンシートを積層した後、所定の大きさに切断することによって、未焼成積層体を作製することができる。
図6は、未焼成積層体110の斜視図である。未焼成積層体110は、積層方向Tにおいて相対する第1の主面180aおよび第2の主面180bと、積層方向Tと直交する幅方向Wにおいて相対する第1の側面190aおよび第2の側面190bと、積層方向Tおよび幅方向Wと直交する長さ方向Lにおいて相対する第1の端面170aおよび第2の端面170bとを有する。
未焼成積層体110の第1の端面170aには、焼成前の第1の内部電極、すなわち、第1の未焼成内部電極150aが露出し、第2の端面170bには、焼成前の第2の内部電極、すなわち、第2の未焼成内部電極150bが露出している。また、未焼成積層体110の第1の側面190aおよび第2の側面190bにはそれぞれ、第1の未焼成内部電極150aおよび第2の未焼成内部電極150bが露出している。
ステップS1に続くステップS2では、未焼成積層体110の第1の主面180aおよび第2の主面180bのうちの一方の主面を、長尺状の第1の粘着シートに接着させる。以下では、第1の主面180aおよび第2の主面180bのうちの一方の主面が第1の主面180aであり、他方の主面が第2の主面180bであるものとして説明するが、一方の主面が第2の主面180bで、他方の主面が第1の主面180aであってもよい。
図7は、未焼成積層体110の第1の主面180aを、長尺状の第1の粘着シート31に接着させた状態を示す図である。第1の粘着シート31には、第1の粘着シート31の長手方向と直交する短手方向に沿って列状に、かつ、長手方向に沿って複数列にて、複数の未焼成積層体110が接着される。
ステップS2に続くステップS3では、未焼成積層体110の第1の主面180aが接着した第1の粘着シート31を、長尺状の第2の粘着シートに近づく方向である第1の方向に搬送して、未焼成積層体110の第1の側面190aおよび第2の側面190bのうちの一方の側面を、第2の粘着シート32に接着させる。以下では、第1の側面190aおよび第2の側面190bのうちの一方の側面が第2の側面190bであり、他方の側面が第1の側面190aであるものとして説明するが、一方の側面が第1の側面190aで、他方の側面が第2の側面190bであってもよい。
図8は、第1の粘着シート31を搬送するための第1の搬送路T1、および、第2の粘着シート32を搬送するための第2の搬送路T2を示す図である。第1の粘着シート31は、第1の搬送路T1に沿って、張り替え位置40に向かって第1の方向Y1に搬送された後、張り替え位置40から遠ざかるように、第3の方向Y3に搬送される。
第2の粘着シート32は、第2の搬送路T2に沿って、張り替え位置40に向かって第4の方向Y4に搬送された後、張り替え位置40から遠ざかるように、第2の方向Y2に搬送される。
第1の粘着シート31の接着力は、第2の粘着シート32の接着力と比べて小さいことが好ましい。第1の粘着シート31の接着力が第2の粘着シート32の接着力と比べて小さいことにより、後述するように、第1の粘着シート31および第2の粘着シート32に接着された未焼成積層体110を第1の粘着シート31から剥がすことが容易になる。
図9は、第1の粘着シート31に接着された未焼成積層体110を第2の粘着シート32に接着させて張り替える方法を説明するための図である。図9(A)は、未焼成積層体110の第1の主面180aが接着した第1の粘着シート31を第1の方向Y1に搬送する状態を示している。このとき、未焼成積層体110の一方の側面である第2の側面190bは、搬送方向の正面を向いている。
図9(B)は、先頭列の未焼成積層体110の第2の側面190bが第2の粘着シート32に接着した状態を示している。上述したように、第1の粘着シート31には、列状に複数の未焼成積層体110が接着されているので、先頭列において列状に並んだ複数の未焼成積層体110が同時に第2の粘着シート32に接着される。この状態では、先頭列の複数の未焼成積層体110は、第1の粘着シート31と第2の粘着シート32の両方に接着している。
図5のステップS3に続くステップS4では、第2の粘着シート32を第1の方向Y1とは異なる第2の方向Y2へと搬送させることによって、第1の粘着シート31および第2の粘着シート32に接着された未焼成積層体110を第1の粘着シート31から剥がす。第2の方向Y2は、張り替え位置40から遠ざかる方向である。
図9(C)は、第2の粘着シート32が第2の方向Y2に搬送されることによって、第1の粘着シート31および第2の粘着シート32に接着された未焼成積層体110が第1の粘着シート31から剥がされた状態を示す図である。
以後同様に、第1の粘着シート31に接着された未焼成積層体110は、順次、張り替え位置40へと搬送され、第2の粘着シート32に張り替えられる。
ここで、第1の方向Y1と第2の方向Y2との成す角θ(図8参照)は鈍角であることが好ましい。第1の方向Y1と第2の方向Y2との成す角θが90℃以下の場合、第2の粘着シート32に接着した未焼成積層体110が第1の粘着シート31と接着して搬送されてくる後続の未焼成積層体110と衝突する可能性がある。しかしながら、第1の方向Y1と第2の方向Y2との成す角θを鈍角とすることにより、第2の粘着シート32に接着した未焼成積層体110は、図9(C)に示すように、近づいてくる後続の未焼成積層体110から遠ざかるように搬送されるので、両者の衝突を抑制することができる。
また、第2の粘着シート32の搬送速度は、第1の粘着シート31の搬送速度よりも速いことが好ましい。第2の粘着シート32の搬送速度を、第1の粘着シート31の搬送速度よりも速くすることにより、第2の粘着シート32に接着した未焼成積層体110と、第1の粘着シート31と接着して搬送されてくる後続の未焼成積層体110との衝突を抑制することができる。特に、第1の粘着シート31に接着された未焼成積層体110の間隔が狭い場合において、第2の粘着シート32に接着した未焼成積層体110と、第1の粘着シート31と接着して搬送されてくる後続の未焼成積層体110との衝突を効果的に抑制することができる。
第1の粘着シート31および第2の粘着シート32の搬送は、連続的に行ってもよいし、間欠的に行ってもよい。搬送を間欠的に行う場合、例えば、第1の粘着シート31を搬送して、未焼成積層体110が第2の粘着シート32と接着すると、第1の粘着シート31の搬送を停止する。その後、第2の粘着シート32が搬送されることによって、未焼成積層体110が第1の粘着シート31から剥がされると、第1の粘着シート31の搬送を再開する。
図5のステップS4に続くステップS5では、一方の側面が第2の粘着シート32に接着している未焼成積層体110の第1の側面190aおよび第2の側面190bのうちの他方の側面を研磨する。すなわち、一方の側面が第2の粘着シート32に接着している状態では、他方の側面が露出しているので、その露出している他方の側面を研磨する。
未焼成積層体110の他方の側面の研磨は、例えば回転式研磨機を用いて行うことができる。ただし、研磨方法が回転式研磨機を用いた方法に限定されることはなく、任意の方法により行うことができる。
図10は、回転式研磨機50によって、未焼成積層体110の他方の側面である第1の側面190aを研磨する様子を模式的に示す図である。回転式研磨機50は、円柱状の形状を有しており、外周面50aが研磨面となっている。したがって、未焼成積層体110の第1の側面190aの研磨時には、回転式研磨機50の外周面50aを未焼成積層体110の第1の側面190aに押し当てた状態で、外周面50aを周方向に回転させることによって、第1の側面190aの研磨を行う。第2の粘着シート32には、列状に複数の未焼成積層体110が接着されているので、列状に並んだ複数の未焼成積層体110の第1の側面190aの研磨を一度に行うことができる。
図11は、別の回転式研磨機51によって、未焼成積層体110の他方の側面である第1の側面190aを研磨する様子を模式的に示す図である。この回転式研磨機51は、円柱状の形状を有しており、平面視で円形である面51aが研磨面となっている。
未焼成積層体110の他方の側面である第1の側面190aを研磨することにより、第1の側面190a上に異物が存在する場合に、その異物を取り除くことができる。これにより、第1の側面190aと、後述する第1の絶縁シートとの間に隙間が生じることを抑制することができるので、焼成後の積層体11において、第1の絶縁層12の剥がれを抑制することができる。
図5のステップS5に続くステップS6では、第1の絶縁層を形成するために、未焼成積層体110の研磨された他方の側面の上に、長尺状の第1の絶縁シートを貼り付ける。第1の絶縁シートは、複数の未焼成積層体110の他方の側面に貼り付けられる大きさを有し、複数の未焼成積層体110の他方の側面に、1枚の第1の絶縁シートが貼り付けられる。
図12は、第1の絶縁シート61の構成を示す断面図である。本実施形態における第1の絶縁シート61は、絶縁層61aと接着層61bとからなる。絶縁層61aの構成材料は、誘電体層16の構成材料と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
接着層61bの接着力は、第1の粘着シート31および第2の粘着シート32の接着力よりも大きい。接着層61bは、第1の絶縁シート61の表面に設けられており、未焼成積層体110の他方の側面と接着する層である。
ただし、第1の絶縁シート61は、3層以上の層により構成されていてもよいし、粘着材料を含む1層の絶縁層により構成されていてもよい。
図5のステップS6に続くステップS7では、未焼成積層体110を第2の粘着シート32から剥がして、未焼成積層体110の一方の側面を露出させる。
本実施形態では、第1の絶縁シート61に、長尺状の第3の粘着シートを接着させてから、未焼成積層体110を第2の粘着シート32から剥がす。第3の粘着シートの接着力は、第2の粘着シート32の接着力よりも大きいことが好ましい。図13は、第1の絶縁シート61に第3の粘着シート33を接着させて、未焼成積層体110を第2の粘着シート32から剥がした状態を示す図である。
なお、未焼成積層体110を第2の粘着シート32から剥がす方法が上述した方法に限定されることはない。第2の粘着シート32を剥がす際、第2の粘着シート32の接着力を弱めてから剥がすようにしてもよい。例えば、第2の粘着シート32の材料として、加熱することにより接着力が弱まる材料を用いている場合には、第2の粘着シート32を加熱し、紫外線照射によって接着力が弱まる材料を用いている場合には、第2の粘着シート32に紫外線を照射する。
図5のステップS7に続くステップS8では、第2の粘着シート32が剥がされて露出している未焼成積層体110の一方の側面を研磨する。一方の側面である第2の側面190bの研磨は、他方の側面である第1の側面190aの研磨と同様の方法により行うことができる。未焼成積層体110の一方の側面である第2の側面190bを研磨することにより、第2の側面190b上に異物が存在する場合に、その異物を取り除くことができる。これにより、第2の側面190bと、後述する第2の絶縁シートとの間に隙間が生じることを抑制することができるので、焼成後の積層体11において、第2の絶縁層13の剥がれを抑制することができる。
図5のステップS8に続くステップS9では、第2の絶縁層を形成するために、研磨された未焼成積層体110の一方の側面に、長尺状の第2の絶縁シートを貼り付ける。第2の絶縁シートは、絶縁層と接着層とからなる、第1の絶縁シート61と同じ絶縁シートを用いることができる。第2の絶縁シートは、複数の未焼成積層体110の一方の側面に貼り付けられる大きさを有し、複数の未焼成積層体110の一方の側面に、1枚の第2の絶縁シートが貼り付けられる。
図14は、複数の未焼成積層体110の一方の側面である第2の側面190bに第2の絶縁シート62を貼り付けた状態を示す図である。
この後、第3の粘着シート33を剥がす。第3の粘着シート33は、任意の方法により剥がすことができるが、例えば、接着力を弱めてから剥がす。
図5のステップS9に続くステップS10では、第1の絶縁シート61および第2の絶縁シート62を、未焼成積層体110毎に切断する。具体的には、複数の未焼成積層体110の他方の側面に1枚の第1の絶縁シート61が貼り付けられ、かつ、複数の未焼成積層体110の一方の側面に1枚の第2の絶縁シート62が貼り付けられた状態で、第1の絶縁シート61および第2の絶縁シート62の外側から未焼成積層体110への押圧力を加えることによって、第1の絶縁シート61および第2の絶縁シート62を、複数の未焼成積層体110毎に切断する。
このとき、未焼成積層体110に加わる面圧力を一定にするため、複数列の未焼成積層体110のうちの所定数の列に含まれる複数の未焼成積層体110毎に、押圧力を加えることが好ましい。所定数の列とは、例えば1列である。ただし、所定数の列が1列に限定されることはなく、2列や3列などであってもよい。
図15は、第1の絶縁シート61および第2の絶縁シート62を、未焼成積層体110毎に切断する方法の一例を説明するための図である。図15(A)に示すように、一対のローラ70a、70bによって、第1の絶縁シート61、未焼成積層体110、および、第2の絶縁シート62を挟み込み、一対のローラ70a、70bを回転させながら、第1の絶縁シート61および第2の絶縁シート62の外側から未焼成積層体110へ押圧力を加える。
このとき、第1の絶縁シート61および第2の絶縁シート62には、未焼成積層体110と接している領域と、未焼成積層体110と接していない領域との間でせん断力が加わる。このせん断力により、図15(B)に示すように、未焼成積層体110と接している領域と、未焼成積層体110と接していない領域との間で、第1の絶縁シート61および第2の絶縁シート62が切断される。
上述した所定数の列が1列である場合には、1列に含まれる複数の未焼成積層体110毎に、第1の絶縁シート61および第2の絶縁シート62が切断される。
図16は、第1の絶縁シート61および第2の絶縁シート62を、未焼成積層体110毎に切断する別の方法を説明するための図である。図16(A)に示すように、一対の押圧部材80a、80bによって、第1の絶縁シート61、未焼成積層体110、および、第2の絶縁シート62を挟み込むようにする。押圧部材80a、80bのうち、少なくとも第1の絶縁シート61または第2の絶縁シート62と接する面は、ゴムなどの弾性体により構成されていることが好ましい。
一対の押圧部材80a、80bによって、第1の絶縁シート61、未焼成積層体110、および、第2の絶縁シート62を挟み込んだ状態で、第1の絶縁シート61および第2の絶縁シート62の外側から未焼成積層体110へ押圧力を加える。これにより、第1の絶縁シート61および第2の絶縁シート62には、未焼成積層体110と接している領域と、未焼成積層体110と接していない領域との間でせん断力が加わり、図16(B)に示すように、未焼成積層体110毎に、第1の絶縁シート61および第2の絶縁シート62が切断される。
図5にステップS10に続くステップS11では、未焼成積層体110の第1の側面190aに切断された第1の絶縁シート61が貼り付けられ、第2の側面190bに切断された第2の絶縁シート62が貼り付けられた構造体を焼成する。焼成により、未焼成積層体110は積層体11となり、切断された第1の絶縁シート61は第1の絶縁層12となり、切断された第2の絶縁シート62は第2の絶縁層13となる。
ステップS11に続くステップS12では、第1の外部電極14aと第2の外部電極14bとを形成する。ただし、切断された第1の絶縁シート61および切断された第2の絶縁シート62が貼り付けられた未焼成積層体110に外部電極ペーストを塗工した後、同時焼成するようにしてもよい。
上述した製造工程により、積層セラミックコンデンサ10が得られる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
10 積層セラミックコンデンサ
11 積層体
12 第1の絶縁層
13 第2の絶縁層
14a 第1の外部電極
14b 第2の外部電極
15a 第1の内部電極
15b 第2の内部電極
16 誘電体層
17a 積層体の第1の端面
17b 積層体の第2の端面
18a 積層体の第1の主面
18b 積層体の第2の主面
19a 積層体の第1の側面
19b 積層体の第2の側面
21 内層部
22 外層部
31 第1の粘着シート
32 第2の粘着シート
33 第3の粘着シート
50 回転式研磨機
51 回転式研磨機
61 第1の絶縁シート
61a 絶縁層
61b 接着層
62 第2の絶縁シート
70a、70b 一対のローラ
80a、80b 一対の押圧部材
110 未焼成積層体
170a 未焼成積層体の第1の端面
170b 未焼成積層体の第2の端面
180a 未焼成積層体の第1の主面
180b 未焼成積層体の第2の主面
190a 未焼成積層体の第1の側面
190b 未焼成積層体の第2の側面

Claims (1)

  1. 誘電体層と内部電極とが交互に複数積層された積層体と、前記積層体の側面を覆う絶縁層とを少なくとも備える電子部品の製造方法であって、
    焼成後に前記積層体となる未焼成積層体であって、積層方向において相対する第1の主面および第2の主面と、前記積層方向と直交する幅方向において相対する第1の側面および第2の側面と、前記積層方向および前記幅方向と直交する長さ方向において相対する第1の端面および第2の端面とを有する未焼成積層体を準備する工程と、
    前記未焼成積層体の前記第1の主面および前記第2の主面のうちの一方の主面を、長尺状の第1の粘着シートに接着させる工程と、
    前記未焼成積層体の前記一方の主面が接着した前記第1の粘着シートを、長尺状の第2の粘着シートに近づく方向である第1の方向に搬送して、前記未焼成積層体の前記第1の側面および前記第2の側面のうちの一方の側面を前記第2の粘着シートに接着させる工程と、
    前記第2の粘着シートを前記第1の方向とは異なる第2の方向へと搬送させることによって、前記第1の粘着シートおよび前記第2の粘着シートに接着された前記未焼成積層体を前記第1の粘着シートから剥がす工程と、
    前記一方の側面が前記第2の粘着シートに接着した前記未焼成積層体の前記第1の側面および前記第2の側面のうちの他方の側面から異物を取り除く工程と、
    異物を取り除いた前記他方の側面に第1の絶縁層を形成する工程と、
    を備え、
    前記内部電極には、第1の内部電極と第2の内部電極とが含まれ、
    焼成前の前記第1の内部電極および前記第2の内部電極は、前記未焼成積層体の前記第1の側面および前記第2の側面にそれぞれ露出しており、
    前記第1の絶縁層を形成する工程では、異物を取り除いた前記他方の側面に、前記第1の粘着シートおよび前記第2の粘着シートよりも接着力が大きい接着層を表面に備えている第1の絶縁シートを貼り付け、
    前記未焼成積層体を前記第2の粘着シートから剥がして、前記一方の側面を露出させる工程と、
    露出した前記未焼成積層体の前記一方の側面から異物を取り除く工程と、
    異物を取り除いた前記一方の側面に第2の絶縁層を形成するため、前記第1の粘着シートおよび前記第2の粘着シートよりも接着力が大きい接着層を表面に備えている第2の絶縁シートを貼り付ける工程と、
    をさらに備え、
    前記第1の絶縁シートは、絶縁層と前記接着層とからなり、
    前記第2の絶縁シートは、絶縁層と前記接着層とからなり、
    前記第1の絶縁シートは、複数の前記未焼成積層体の前記他方の側面に貼り付けられる大きさを有し、
    前記第2の絶縁シートは、複数の前記未焼成積層体の前記一方の側面に貼り付けられる大きさを有しており、
    前記未焼成積層体の前記一方の側面を前記第2の粘着シートに接着させる工程では、列状に並んだ複数の前記未焼成積層体を同時に前記第2の粘着シートに接着させ、
    複数の前記未焼成積層体の前記他方の側面に1枚の前記第1の絶縁シートが貼り付けられ、かつ、複数の前記未焼成積層体の前記一方の側面に1枚の前記第2の絶縁シートが貼り付けられた状態で、前記第1の絶縁シートおよび前記第2の絶縁シートの外側から弾性体である押圧部材によって前記未焼成積層体への押圧力を加えることによって、前記第1の絶縁シートおよび前記第2の絶縁シートを、複数の前記未焼成積層体毎に切断する工程をさらに備え、
    前記第1の絶縁シートおよび前記第2の絶縁シートを、複数の前記未焼成積層体毎に切断する工程では、複数列の前記未焼成積層体のうちの所定数の列に含まれる複数の前記未焼成積層体毎に、前記押圧力を加え
    前記第1の方向と前記第2の方向との成す角は鈍角であり、
    前記第1の粘着シートの接着力は、前記第2の粘着シートの接着力と比べて小さいことを特徴とする電子部品の製造方法。
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