JP7359258B2 - 積層セラミック電子部品、及び、積層セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

積層セラミック電子部品、及び、積層セラミック電子部品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層セラミック電子部品、及び、積層セラミック電子部品の製造方法に関する。
近年、積層セラミックコンデンサ等の積層セラミック電子部品は、小型化及び高容量化が図られている。積層セラミックコンデンサの小型化及び高容量化を実現するためには、複数の誘電体セラミック層と複数の内部電極層とが積層された積層体の各側面に対してサイドマージンを薄くすることにより、互いに対向する内部電極層の面積を大きくすることが有効である。
特許文献1には、積層された複数の誘電体層と複数の内部電極層とを含み、上記複数の内部電極層が側面に露出しているチップを準備する工程と、複数の被覆用誘電体シートを互いに貼り合わせて誘電体積層シートを形成する工程と、上記チップの側面に、上記誘電体積層シートを貼り付ける工程とを備える、電子部品の製造方法が開示されている。
特開2017-147358号公報
特許文献1に記載されているような積層セラミック電子部品の製造方法では、複数の誘電体セラミック層と複数の内部電極層とを積層圧着することによって積層体を作成した後、得られた積層体の側面に、サイドマージンを構成する側面層を形成している。しかしながら、積層体に含まれる誘電体セラミック層と内部電極層とでは収縮率が異なるため、側面層が形成された積層体を焼成する際、側面層が積層体から剥がれてしまうおそれがある。
なお、上記の問題は、積層セラミックコンデンサに限らず、積層セラミックインダクタ等の積層セラミック電子部品に共通する問題である。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、側面層が積層体から剥がれにくい積層セラミック電子部品を提供することを目的とする。本発明はまた、上記積層セラミック電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の積層セラミック電子部品は、積層された複数の誘電体セラミック層と少なくとも一対の内部電極層とを含み、積層方向において相対する一対の主面と、上記積層方向に直交する幅方向において相対する一対の側面と、上記積層方向及び上記幅方向に直交する長さ方向において相対する一対の端面と、上記内部電極層が上記誘電体セラミック層を介して対向している内層部と、上記内層部を上記積層方向から挟むように配設される一対の外層部とを有する積層体と、上記積層体の上記一対の側面に設けられた一対の側面層と、上記積層体の上記一対の外層部の主面に、上記積層体の上記外層部と上記側面層との界面を覆うように設けられた一対の主面層と、上記積層体の上記一対の端面に設けられ、上記一対の内部電極層にそれぞれ接続された一対の外部電極と、を備え、上記主面層は、上記積層体に接する内側主面層と、上記内側主面層の外側に設けられた外側主面層とを含み、上記側面層は、上記積層体に接する内側側面層と、上記内側側面層の外側に設けられた外側側面層とを含み、上記内側主面層は、上記内側側面層の上記積層方向の端部と上記外側側面層の上記積層方向の端部とを覆うように設けられている。
本発明の積層セラミック電子部品の製造方法は、積層された複数の誘電体セラミック層と少なくとも一対の内部電極層とを含み、積層方向において相対する一対の主面と、上記積層方向に直交する幅方向において相対する一対の側面と、上記積層方向及び上記幅方向に直交する長さ方向において相対する一対の端面と、上記内部電極層が上記誘電体セラミック層を介して対向している内層部と、上記内層部を上記積層方向から挟むように配設される一対の外層部とを有する積層体を準備する工程と、上記積層体の上記一対の側面に、一対の側面層を形成する工程と、上記積層体の上記一対の外層部の主面に、上記積層体の上記外層部と上記側面層との界面を覆うように一対の主面層を形成する工程と、上記積層体の上記一対の端面に、上記一対の内部電極層にそれぞれ接続された一対の外部電極を形成する工程と、を備え、上記主面層を形成する工程は、上記積層体に接する内側主面層を形成する工程と、上記内側主面層の外側に外側主面層を形成する工程とを含み、上記側面層を形成する工程は、上記積層体に接する内側側面層を形成する工程と、上記内側側面層の外側に外側側面層を形成する工程とを含み、上記内側主面層は、上記内側側面層の上記積層方向の端部と上記外側側面層の上記積層方向の端部とを覆うように形成される。
本発明によれば、側面層が積層体から剥がれにくい積層セラミック電子部品を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る積層セラミックコンデンサの一例を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示す積層セラミックコンデンサのII-II線に沿った断面図である。 図3は、図1に示す積層セラミックコンデンサのIII-III線に沿った断面図である。 図4は、図1に示す積層セラミックコンデンサを構成する部品本体の外観を模式的に示す斜視図である。 図5は、図4に示す部品本体に含まれる積層体及び側面層の構成を模式的に示す斜視図である。 図6は、図4に示す部品本体に含まれる積層体の構成を模式的に示す斜視図である。 図7は、本発明の第1実施形態に係る積層セラミックコンデンサの製造方法の一例を示すフロー図である。 図8は、内部電極パターンが設けられたマザーシートの構成を示す平面図である。 図9は、内部電極パターンが設けられたマザーシートを積層した状態を示す分解側面図である。 図10は、誘電体ブロックが分断される分断ラインを示す断面図である。 図11は、図10の誘電体ブロックを矢印X方向から見て、分断ラインを示す平面図である。 図12は、弾性体上に載置された側面層用誘電体積層シートの上方において、複数のチップを保持板にて保持している状態を示す断面図である。 図13は、複数のチップが側面層用誘電体積層シートに押し付けられている状態を示す断面図である。 図14は、側面層用誘電体積層シートに押し付けられた複数のチップが、引き上げられた状態を示す断面図である。 図15は、弾性体上に載置された主面層用誘電体積層シートの上方において、複数の側面層付きチップを保持板にて保持している状態を示す断面図である。 図16は、複数の側面層付きチップが主面層用誘電体積層シートに押し付けられている状態を示す断面図である。 図17は、主面層用誘電体積層シートに押し付けられた複数の側面層付きチップが、引き上げられた状態を示す断面図である。 図18は、内部電極パターン及びセラミックペースト層が設けられたマザーシートの構成を示す平面図である。 図19は、内部電極パターン及びセラミックペースト層が設けられたマザーシートを積層した状態を示す分解側面図である。 図20は、本発明の第3実施形態に係る積層セラミックコンデンサの一例を模式的に示す断面図である。 図21は、本発明の第3実施形態に係る積層セラミックコンデンサの別の一例を模式的に示す断面図である。 図22は、本発明の第4実施形態に係る積層セラミックコンデンサの一例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の積層セラミック電子部品について説明する。
しかしながら、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下において記載する個々の望ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
以下に示す各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせが可能であることは言うまでもない。第2実施形態以降では、第1実施形態と共通の事項についての記述は省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態毎には逐次言及しない。
本発明の積層セラミック電子部品の一実施形態として、積層セラミックコンデンサを例にとって説明する。なお、本発明は、積層セラミックコンデンサ以外の積層セラミック電子部品にも適用することができる。このような積層セラミック電子部品としては、例えば、インダクタ、圧電素子、サーミスタ等が挙げられる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る積層セラミックコンデンサの一例を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示す積層セラミックコンデンサのII-II線に沿った断面図である。図3は、図1に示す積層セラミックコンデンサのIII-III線に沿った断面図である。図4は、図1に示す積層セラミックコンデンサを構成する部品本体の外観を模式的に示す斜視図である。図5は、図4に示す部品本体に含まれる積層体及び側面層の構成を模式的に示す斜視図である。図6は、図4に示す部品本体に含まれる積層体の構成を模式的に示す斜視図である。図1~図6においては、積層体の長さ方向をL、積層体の幅方向をW、積層体の積層方向をTで示している。
図1に示す積層セラミックコンデンサ100は、部品本体110と、第1外部電極121と、第2外部電極122とを備えている。
図4に示すように、部品本体110は、略直方体状の外形を有している。部品本体110は、積層方向Tにおいて相対する第1主面111及び第2主面112と、積層方向Tに直交する幅方向Wにおいて相対する第1側面113及び第2側面114と、積層方向T及び幅方向Wに直交する長さ方向Lにおいて相対する第1端面115及び第2端面116とを有する。
上記のように部品本体110は、略直方体状の外形を有しているが、角部及び稜線部に丸みが付けられていることが好ましい。角部は、部品本体110の3面が交わる部分であり、稜線部は、部品本体110の2面が交わる部分である。第1主面111、第2主面112、第1側面113、第2側面114、第1端面115及び第2端面116の少なくともいずれか1つの面に、凹凸が形成されていてもよい。
図4に示すように、部品本体110は、積層体110aと、第1側面層110bと、第2側面層110cと、第1主面層110dと、第2主面層110eとから構成されている。
図2及び図3に示すように、積層体110aは、積層された複数の誘電体セラミック層130と複数対の内部電極層140とを含む。また、積層体110aは、積層方向Tにおいて相対する第1主面111a及び第2主面112aと、積層方向Tに直交する幅方向Wにおいて相対する第1側面113a及び第2側面114aと、積層方向T及び幅方向Wに直交する長さ方向Lにおいて相対する第1端面115及び第2端面116とを有する。
図5及び図6に示すように、第1側面層110bは、積層体110aの第1側面113aに設けられており、図4に示す部品本体110の第1側面113を規定している。第2側面層110cは、積層体110aの第2側面114aに設けられており、図4に示す部品本体110の第2側面114を規定している。
図4及び図5に示すように、第1主面層110dは、積層体110aの第1主面111aに設けられており、図4に示す部品本体110の第1主面111を規定している。第2主面層110eは、積層体110aの第2主面112aに設けられており、図4に示す部品本体110の第2主面112を規定している。
第1主面層110dは、積層体110aと第1側面層110bとの界面A1(図5参照)、及び、積層体110aと第2側面層110cとの界面A2(図5参照)を覆うように設けられている。同様に、第2主面層110eは、積層体110aと第1側面層110bとの界面A1、及び、積層体110aと第2側面層110cとの界面A2を覆うように設けられている。
上述したように、積層体110aに含まれる誘電体セラミック層130と内部電極層140とでは収縮率が異なるため、部品本体110を焼成する際、積層体110aと第1側面層110bとの界面A1、及び、積層体110aと第2側面層110cとの界面A2において、第1側面層110b及び第2側面層110cが積層体110aから剥がれてしまうおそれがある。これに対し、上記界面A1及びA2を覆うように第1主面層110d及び第2主面層110eが設けられていると、第1側面層110b及び第2側面層110cが積層体110aから剥がれにくくなる。さらに、第1主面層110d及び第2主面層110eを収縮しやすい材料組成にすれば、積層方向Tから部品本体110を焼き締める効果も期待できる。
以下の説明において、第1側面層及び第2側面層を特に区別しない場合、単に「側面層」と記載する。同様に、第1主面層及び第2主面層を特に区別しない場合、単に「主面層」と記載する。
側面層110b、110c及び主面層110d、110eは、例えば、Ba又はTiを含むペロブスカイト型化合物で構成されている。側面層110b、110c及び主面層110d、110eを構成する材料としては、BaTiO、CaTiO、SrTiO又はCaZrOなどを主成分とする誘電体セラミックスを用いることができる。また、これらの主成分に、副成分として、Mn化合物、Mg化合物、Si化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物、Al化合物、V化合物又は希土類化合物などが添加された材料を用いてもよい。
側面層110b、110cと主面層110d、110eとは、材料組成が同じセラミック層を含むことが好ましい。この場合、側面層110b、110cと主面層110d、110eとが一体化しやすいため、構造欠陥が生じにくくなる。
なお、「材料組成が同じ」とは、各セラミック層を構成する誘電体セラミックスに含有される元素の種類が同じであることを意味する。各セラミック層を構成する誘電体セラミックスに含有される元素の種類が同じであれば、元素の含有量は異なっていてもよいが、構造欠陥を低減させる観点からは、元素の含有量も同じであることが好ましい。各セラミック層に含まれる元素の種類及びその含有量については、積層セラミックコンデンサの長さ方向Lの略中央において、幅方向W及び積層方向Tの各々に沿う断面を露出させた後、波長分散型X線分析(WDX)による元素分析を行うことにより求めることができる。
第1側面層110bは、図2に示すように、積層体110aに接する第1内側側面層150bと、第1内側側面層150bの外側に設けられた第1外側側面層151bとを含む2層構造であることが好ましい。
第2側面層110cは、図2に示すように、積層体110aに接する第2内側側面層150cと、第2内側側面層150cの外側に設けられた第2外側側面層151cとを含む2層構造であることが好ましい。
なお、第1側面層110b及び第2側面層110cは、2層構造に限定されず、1層構造であってもよいし、3層以上の構造であってもよい。3層以上の構造である場合、積層体110aに接する側面層を内側側面層とし、部品本体110の最も外側に配置される側面層を外側側面層とする。また、第1側面層110bと第2側面層110cとで、側面層の層数が異なっていてもよい。
第1側面層110b及び第2側面層110cが2層構造である場合、内側側面層及び外側側面層における焼結性の違いから、暗視野で光学顕微鏡を用いて観察することにより、2層構造であることを確認することができる。第1側面層110b及び第2側面層110cが3層以上の構造である場合も同様である。
内側側面層は、積層体との密着性に主眼が置かれた側面層である。一方、外側側面層は、緻密性等の耐環境性に主眼が置かれた側面層である。上記の機能を得るために、内側側面層は、外側側面層と材料配合量が異なることが好ましい。具体的には、内側側面層と外側側面層を形成する際、内側側面層に含有されるバインダ樹脂が外側側面層に含有されるバインダ樹脂よりも多いことが好ましい。この場合、外側側面層は、内側側面層よりも緻密になる。内側側面層及び外側側面層における密度の違いは、研磨した断面を電子顕微鏡を用いて観察することにより確認することができる。
第1主面層110dは、図2及び図3に示すように、積層体110aに接する第1内側主面層150dと、第1内側主面層150dの外側に設けられた第1外側主面層151dとを含む2層構造であることが好ましい。
第2主面層110eは、図2及び図3に示すように、積層体110aに接する第2内側主面層150eと、第2内側主面層150eの外側に設けられた第2外側主面層151eとを含む2層構造であることが好ましい。
なお、第1主面層110d及び第2主面層110eは、2層構造に限定されず、1層構造であってもよいし、3層以上の構造であってもよい。3層以上の構造である場合、積層体110aに接する主面層を内側主面層とし、部品本体110の最も外側に配置される主面層を外側主面層とする。また、第1主面層110dと第2主面層110eとで、主面層の層数が異なっていてもよい。
第1主面層110d及び第2主面層110eが2層構造である場合、内側主面層及び外側主面層における焼結性の違いから、暗視野で光学顕微鏡を用いて観察することにより、2層構造であることを確認することができる。第1主面層110d及び第2主面層110eが3層以上の構造である場合も同様である。
内側主面層は、積層体との密着性に主眼が置かれた主面層である。一方、外側主面層は、緻密性等の耐環境性に主眼が置かれた主面層である。上記の機能を得るために、内側主面層は、外側主面層と材料配合量が異なることが好ましい。具体的には、内側主面層と外側主面層を形成する際、内側主面層に含有されるバインダ樹脂が外側主面層に含有されるバインダ樹脂よりも多いことが好ましい。この場合、外側主面層は、内側主面層よりも緻密になる。内側主面層及び外側主面層における密度の違いは、研磨した断面を電子顕微鏡を用いて観察することにより確認することができる。
図2及び図3に示すように、積層体110aは、内部電極層140が誘電体セラミック層130を介して対向している内層部と、内層部を積層方向Tに挟むように配設される一対の外層部とを有する。すなわち、積層体110aは、積層方向Tにおいて、内層部と一対の外層部とに区分けされる。
一対の外層部のうちの一方は、積層体110aの第1主面111aを含む部分であり、第1主面111aと第1主面111aに最も近い内部電極層140(図2及び図3では第2内部電極層142)との間に位置する誘電体セラミック層130で構成されている。
一対の外層部のうちの他方は、積層体110aの第2主面112aを含む部分であり、第2主面112aと第2主面112aに最も近い内部電極層140(図2及び図3では第1内部電極層141)との間に位置する誘電体セラミック層130で構成されている。
内層部は、一対の外層部に挟まれた領域である。すなわち、内層部は、外層部を構成しない複数の誘電体セラミック層130と、全ての内部電極層140とから構成されている。
外層部は、側面層及び主面層と材料配合量が異なっていてもよい。外層部は、積層体を形成する際の圧着性に主眼が置かれた層であるのに対し、側面層及び主面層は密着性や耐環境性に主眼が置かれた層であるためである。具体的には、外層部、側面層及び主面層を形成する際、外層部に含有されるバインダ樹脂が、側面層及び主面層に含有されるバインダ樹脂よりも多いことが好ましい。この場合、側面層及び主面層は、外層部よりも緻密になる。外層部、側面層及び主面層における密度の違いは、研磨した断面を電子顕微鏡を用いて観察することにより確認することができる。
誘電体セラミック層130の積層枚数は、100枚以上500枚以下であることが好ましい。内層部に含まれる誘電体セラミック層130の各々の厚さは、0.2μm以上10μm以下であることが好ましい。
誘電体セラミック層130は、例えば、Ba又はTiを含むペロブスカイト型化合物で構成されている。誘電体セラミック層130を構成する材料としては、BaTiO、CaTiO、SrTiO又はCaZrOなどを主成分とする誘電体セラミックスを用いることができる。また、これらの主成分に、副成分として、Mn化合物、Mg化合物、Si化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物、Al化合物、V化合物又は希土類化合物などが添加された材料を用いてもよい。
複数対の内部電極層140は、第1外部電極121に電気的に接続された複数の第1内部電極層141と、第2外部電極122に電気的に接続された複数の第2内部電極層142とを含む。
内部電極層140の積層枚数は、100枚以上500枚以下であることが好ましい。内部電極層140の各々の厚さは、0.3μm以上2.0μm以下であることが好ましい。内部電極層140の各々が誘電体セラミック層130を隙間なく覆っている被覆率は、70%以上100%以下であることが好ましい。
内部電極層140を構成する材料としては、Ni、Cu、Ag、Pd及びAuからなる群より選ばれる1種の金属、又は、この金属を含む合金で構成されており、例えばAgとPdとの合金などを用いることができる。内部電極層140は、誘電体セラミック層130に含まれる誘電体セラミックスと同一組成系の誘電体の粒子を含んでいてもよい。
第1内部電極層141及び第2内部電極層142の各々は、平面視にて略矩形状である。第1内部電極層141と第2内部電極層142とは、積層体110aの積層方向Tに等間隔に交互に配置されている。また、第1内部電極層141と第2内部電極層142とは、誘電体セラミック層130を間に挟んで互いに対向するように配置されている。第1内部電極層141及び第2内部電極層142の各々は、互いに対向している対向電極部と、対向電極部から積層体110aの第1端面115側又は第2端面116側に引き出されている引出電極部とから構成されている。対向電極部同士の間に誘電体セラミック層130が位置することにより、静電容量が形成されている。これにより、コンデンサの機能が生じる。
部品本体110においては、積層方向Tから見て、対向電極部と第1側面113との間の位置が第1サイドマージン、対向電極部と第2側面114との間の位置が第2サイドマージン、対向電極部と第1端面115との間の位置が第1エンドマージン、対向電極部と第2端面116との間の位置が第2エンドマージンである。
第1サイドマージンは、第1側面層110bによって構成されている。第2サイドマージンは、第2側面層110cによって構成されている。第1エンドマージンは、複数の第1内部電極層141の各々の引出電極部、及び、これらの引出電極部の各々に隣接している複数の誘電体セラミック層130によって構成されている。第2エンドマージンは、複数の第2内部電極層142の各々の引出電極部、及び、これらの引出電極部の各々に隣接している複数の誘電体セラミック層130によって構成されている。
図2中、Wで示す長さは、10μm以上20μm以下であることが好ましい。また、Tで示す長さは、20μm以上60μm以下であることが好ましい。有効領域を最大化する観点から、Tで示す長さは、Wで示す長さの3倍以下であることが好ましく、2倍以下であることがより好ましい。
第1外部電極121は、積層体110aの第1端面115に設けられている。図1に示す例では、第1外部電極121は、部品本体110の第1端面115から、第1主面111、第2主面112、第1側面113及び第2側面114の各々に亘って設けられている。言い換えると、第1外部電極121は、積層体110aの第1端面115から、第1主面層110d、第2主面層110e、第1側面層110b及び第2側面層110cの各々に亘って設けられている。
第2外部電極122は、積層体110aの第2端面116に設けられている。図1に示す例では、第2外部電極122は、部品本体110の第2端面116から、第1主面111、第2主面112、第1側面113及び第2側面114の各々に亘って設けられている。言い換えると、第2外部電極122は、積層体110aの第2端面116から、第1主面層110d、第2主面層110e、第1側面層110b及び第2側面層110cの各々に亘って設けられている。
第1外部電極121及び第2外部電極122の各々は、例えば、下地電極層と、下地電極層上に配置されためっき層とを含む。下地電極層は、焼付け層、樹脂層及び薄膜層の少なくとも1つを含む。
焼付け層は、ガラスと金属とを含む。焼付け層に含まれる金属材料は、Ni、Cu、Ag、Pd及びAuからなる群より選ばれる1種の金属、又は、この金属を含む合金で構成されており、例えばAgとPdとの合金などを用いることができる。焼付け層は、積層された複数の層で構成されていてもよい。焼付け層としては、部品本体110に導電性ペーストが塗布されて焼き付けられた層、又は、内部電極層140と同時に焼成された層であってもよい。焼付け層の厚さは、10μm以上30μm以下であることが好ましい。
樹脂層は、導電性粒子と熱硬化性樹脂とを含む。樹脂層が設けられる場合は、焼付け層が設けられずに、樹脂層が部品本体110上に直接設けられてもよい。樹脂層は、積層された複数の層で構成されていてもよい。樹脂層の厚さは、10μm以上50μm以下であることが好ましい。
薄膜層は、スパッタ法又は蒸着法などの薄膜形成法により形成される。薄膜層は、金属粒子が堆積した1μm以下の層である。
めっき層を構成する材料は、Ni、Cu、Ag、Pd、Auからなる群より選ばれる1種の金属、又は、この金属を含む合金で構成されており、例えばAgとPdとの合金などを用いることができる。
めっき層は、積層された複数の層で構成されていてもよい。この場合、めっき層としては、Niめっき層の上にSnめっき層が形成された2層構造であることが好ましい。Niめっき層は、下地電極層が積層セラミック電子部品を実装する際の半田によって浸食されることを防止する機能を有する。Snめっき層は、積層セラミック電子部品を実装する際の半田との濡れ性を向上させ、積層セラミック電子部品の実装を容易にする機能を有する。めっき層の1層当たりの厚さは、1μm以上10μm以下であることが好ましい。
積層セラミックコンデンサ100において、長さ方向Lの外形寸法、幅方向Wの外形寸法及び積層方向Tの外形寸法の各々は、例えば、1.6mm×0.8mm×0.8mm、1.0mm×0.5mm×0.5mm、0.6mm×0.3mm×0.3mm、0.4mm×0.2mm×0.2mm、又は、0.2mm×0.1mm×0.1mmである。積層セラミックコンデンサ100の外形寸法は、マイクロメータを用いることにより、又は、積層セラミックコンデンサ100を顕微鏡によって観察することにより、測定することができる。
以下、本発明の第1実施形態に係る積層セラミックコンデンサの製造方法について説明する。
本発明の第1実施形態に係る積層セラミックコンデンサの製造方法は、積層体を準備する工程と、上記積層体の一対の側面に、一対の側面層を形成する工程と、上記積層体の一対の主面に、上記積層体と上記側面層との界面を覆うように一対の主面層を形成する工程と、上記積層体の一対の端面に、上記一対の内部電極層にそれぞれ接続された一対の外部電極を形成する工程と、を備える。
図7は、本発明の第1実施形態に係る積層セラミックコンデンサの製造方法の一例を示すフロー図である。
まず、セラミック誘電体スラリーが調製される(工程S1)。具体的には、セラミック誘電体粉末、添加粉末、バインダ樹脂及び溶解液などが分散混合され、これによりセラミック誘電体スラリーが調製される。セラミック誘電体スラリーは、溶剤系又は水系のいずれでもよい。セラミック誘電体スラリーを水系塗料とする場合、水溶性のバインダ及び分散剤などと、水に溶解させた誘電体原料とを、混合することによりセラミック誘電体スラリーを調製する。
次に、セラミック誘電体シートが形成される(工程S2)。具体的には、セラミック誘電体スラリーがキャリアフィルム上においてダイコータ、グラビアコータ又はマイクログラビアコータなどを用いてシート状に成形されて乾燥されることにより、セラミック誘電体シートが形成される。セラミック誘電体シートの厚さは、積層セラミックコンデンサの小型化及び高容量化の観点から、3μm以下であることが好ましい。
次に、マザーシートが形成される(工程S3)。具体的には、セラミック誘電体シートに導電性ペーストが所定のパターンを有するように塗布されることにより、セラミック誘電体シート上に所定の内部電極パターンが設けられたマザーシートが形成される。導電性ペーストの塗布方法としては、スクリーン印刷法、インクジェット法又はグラビア印刷法などを用いることができる。内部電極パターンの厚さは、積層セラミックコンデンサの小型化及び高容量化の観点から、1.5μm以下であることが好ましい。なお、マザーシートとしては、内部電極パターンを有するマザーシートの他に、上記工程S3を経ていないセラミック誘電体シートも準備される。
図8は、内部電極パターンが設けられたマザーシートの構成を示す平面図である。図8に示すマザーシートでは、セラミック誘電体シート130g上に、帯状の内部電極パターン140gが互いに間隔をあけて等ピッチで設けられている。
続いて、複数のマザーシートが積層される(工程S4)。具体的には、内部電極パターンが形成されておらず、セラミック誘電体シート130gのみからなるマザーシートが、所定枚数積層される。その上に、内部電極パターン140gが設けられたマザーシートが、長さ方向Lにおいて半ピッチずらして、所定枚数積層される。
図9は、内部電極パターンが設けられたマザーシートを積層した状態を示す分解側面図である。図9に示すように、マザーシートが長さ方向Lにおいて半ピッチずらして積層されることにより、内部電極パターン140gが半ピッチずつずれた状態で積層される。具体的には、第1内部電極層141となる第1内部電極パターン141gと、第2内部電極層142となる第2内部電極パターン142gとが、長さ方向Lにおいて半ピッチずつずれた状態で積層される。
さらにその上に、内部電極パターンが形成されておらず、セラミック誘電体シート130gのみからなるマザーシートが、所定枚数積層される。これにより、マザーシート群が構成される。
セラミック誘電体シート上に内部電極パターンが設けられたマザーシートは、焼成されることにより積層体の内層部を構成する。一方、内部電極パターンが形成されておらず、セラミック誘電体シートのみからなるマザーシートは、焼成されることにより積層体の外層部を構成する。外層部を構成するセラミック誘電体シートは、後述する側面層用誘電体シート、及び、主面層用誘電体シートと材料配合量が異なることが好ましい。具体的には、外層部を構成するセラミック誘電体シートは、後述する側面層用誘電体シート、及び、主面層用誘電体シートより多くのバインダ樹脂を含むことが好ましい。
次に、マザーシート群が圧着されることで誘電体ブロックが形成される(工程S5)。具体的には、静水圧プレス又は剛体プレスによってマザーシート群が積層方向に加圧されて圧着されることにより、誘電体ブロックが形成される。
次に、誘電体ブロックが分断されてチップが形成される(工程S6)。具体的には、押し切り、ダイシング又はレーザカットによって誘電体ブロックがマトリックス状に分断され、複数のチップに個片化される。チップは、後述するように焼成されることにより積層体110aとなる。
図10は、誘電体ブロックが分断される分断ラインを示す断面図である。図11は、図10の誘電体ブロックを矢印X方向から見て、分断ラインを示す平面図である。図10においては、長さ方向L及び積層方向Tの各々に沿う断面にて断面視して示している。
図10及び図11に示すように、長さ方向Lにおいて等間隔に分断ラインL10と分断ラインL11とが交互に設けられる。分断ラインL10において、第1内部電極パターン141gが分断される。分断ラインL11において、第2内部電極パターン142gが分断される。幅方向Wにおいて等間隔に分断ラインL20が設けられる。分断ラインL10と分断ラインL11と互いに隣接する2本の分断ラインL20とによって囲まれた部分が、1つのチップとなる。
チップの一方の端面に第1内部電極パターン141gの端部が露出し、チップの他方の端面に第2内部電極パターン142gの端部が露出し、チップの両方の側面に第1内部電極パターン141g及び第2内部電極パターン142gの各々の側部が露出する。
次に、チップの側面に、側面層用誘電体シートを貼り付ける(工程S7)。側面層用誘電体シートは、後述するように、第1側面層110b及び第2側面層110cを構成する。側面層用誘電体シートは、1枚のシートであってもよいし、2枚以上の誘電体シートが貼り合わされた積層シートであってもよい。
例えば、図1に示す積層セラミックコンデンサ100を製造する場合には、内側側面層用誘電体シートと外側側面層用誘電体シートとを貼り合わせて、側面層用誘電体積層シートを形成する。
側面層用誘電体積層シートは、特開2017-147358号公報に記載された誘電体積層シートを形成する方法と同じ方法により形成することができる。
内側側面層用誘電体シートは、後述するように、第1内側側面層150b及び第2内側側面層150cを構成する。外側側面層用誘電体シートは、後述するように、第1外側側面層151b及び第2外側側面層151cを構成する。
内側側面層用誘電体シートは、セラミック誘電体スラリーが樹脂フィルム上においてダイコータ、グラビアコータ又はマイクログラビアコータなどを用いてシート状に成形されて乾燥されることにより形成される。内側側面層用誘電体シートの厚さは、1μm以上5μm以下であることが好ましい。
外側側面層用誘電体シートは、セラミック誘電体スラリーが樹脂フィルム上においてダイコータ、グラビアコータ又はマイクログラビアコータなどを用いてシート状に成形されて乾燥されることにより形成される。外側側面層用誘電体シートの厚さは、4μm以上20μm以下であることが好ましい。
内側側面層用誘電体シート及び外側側面層用誘電体シートの各々の材料となるセラミック誘電体スラリーは、上記の工程S1と同様の方法により調製され、バインダとして、ポリビニルブチラール又はポリビニルアルコールを含む。
内側側面層用誘電体シートは、外側側面層用誘電体シートと材料配合量が異なることが好ましい。具体的には、内側側面層用誘電体シートは、外側側面層用誘電体シートより多くのバインダ樹脂を含むことが好ましい。これにより、内側側面層用誘電体シートの粘着性は、外側側面層用誘電体シートの粘着性より高くなる。
外側側面層用誘電体シートにおけるセラミック粒子の密度は、内側側面層用誘電体シートにおけるセラミック粒子の密度より高いことが好ましい。
外側側面層用誘電体シートは、バインダ樹脂を多く含む内側側面層用誘電体シートより厚い方が、耐湿性を確保できるため好ましい。また、内側側面層用誘電体シート及び外側側面層用誘電体シートの作製に用いられるセラミック誘電体スラリーは、積層体110aの誘電体セラミック層130となるセラミック誘電体シートの作製に用いられるセラミック誘電体スラリーとは異なる成分を含んでいてもよい。
内側側面層用誘電体シートの幅は、外側側面層用誘電体シートの幅より狭いことが好ましい。
側面層用誘電体積層シート等の側面層用誘電体シートは、以下のように、転写によってチップの側面に貼り付けられることが好ましい。
図12は、弾性体上に載置された側面層用誘電体積層シートの上方において、複数のチップを保持板にて保持している状態を示す断面図である。
図12に示すように、内側側面層用誘電体シート150gと外側側面層用誘電体シート151gとから構成されている側面層用誘電体積層シートは、樹脂フィルムから剥離させられた後、弾性体93上に載置される。弾性体93は、テーブル91上に載置されている。なお、側面層用誘電体積層シートが薄くて扱いにくい場合、側面層用誘電体積層シートを扱いやすくするために、樹脂フィルムが側面層用誘電体積層シートに付着した状態のまま弾性体93上に載置してもよい。
複数のチップ110agの各々は、保持板90の下面に貼り付けられた発泡剥離シート92に、互いに間隔をあけて貼り付けられている。複数のチップ110agの各々の他方の側面が、発泡剥離シート92と接している。複数のチップ110agの各々の一方の側面が、側面層用誘電体積層シートと対向している。複数のチップ110agの各々の一方の側面には、接着剤180が塗布されている。ただし、複数のチップ110agの各々の一方の側面に、必ずしも接着剤180が塗布されていなくてもよい。
次に、保持板90が矢印4で示すように下降させられることにより、複数のチップ110agの各々が、側面層用誘電体積層シートに押し付けられる。図13は、複数のチップが側面層用誘電体積層シートに押し付けられている状態を示す断面図である。図13に示すように、複数のチップ110agの各々は、当該複数のチップ110agに側面層用誘電体積層シートを間に挟んで間接的に接触する部分の弾性体93がそれぞれその近傍において弾性変形する程度の押し付け力をもって、側面層用誘電体積層シートに押し付けられる。
これにより、側面層用誘電体積層シートにおいて複数のチップ110agと弾性体93とによって挟み込まれた部分が、複数のチップ110agの一方の側面にそれぞれ圧着される。さらに、複数のチップ110agの一方の側面を囲む稜線部において剪断力が側面層用誘電体積層シートに作用することで側面層用誘電体積層シートが打ち抜かれる。
図14は、側面層用誘電体積層シートに押し付けられた複数のチップが、引き上げられた状態を示す断面図である。図14に示すように、保持板90が矢印5で示すように上昇させられることにより、複数のチップ110agの各々が、側面層用誘電体積層シートから引き上げられる。
この状態において、側面層用誘電体積層シートの打ち抜かれた部分が、チップ110agの一方の側面に貼り付けられている。上記と同様の方法にて、チップ110agの他方の側面に、側面層用誘電体積層シートを貼り付けることができる。側面層用誘電体積層シートのうちの内側側面層用誘電体シート150gが、チップ110agの両方の側面に接触している。
次に、側面層用誘電体積層シートがチップに圧着される(工程S8)。具体的には、内側側面層用誘電体シート150g及び外側側面層用誘電体シート151gを、加熱されたテーブル91で保持した状態で、チップ110ag側に押圧することにより、内側側面層用誘電体シート150g及び外側側面層用誘電体シート151gがチップ110agに熱圧着されて、図5に示す構造を有する側面層付きチップが形成される。
次に、側面層付きチップの主面に、チップと側面層との界面を覆うように主面層用誘電体シートを貼り付ける(工程S9)。主面層用誘電体シートは、後述するように、第1主面層110d及び第2主面層110eを構成する。主面層用誘電体シートは、1枚のシートであってもよいし、2枚以上の誘電体シートが貼り合わされた積層シートであってもよい。主面層用誘電体シートは、誘電体セラミックスの材料組成が側面層用誘電体シートと同じ誘電体シートを含むことが好ましい。
例えば、図1に示す積層セラミックコンデンサ100を製造する場合には、内側主面層用誘電体シートと外側主面層用誘電体シートとを貼り合わせて、主面層用誘電体積層シートを形成する。
主面層用誘電体積層シートは、側面層用誘電体積層シートを形成する方法と同じ方法により形成することができる。
内側主面層用誘電体シートは、後述するように、第1内側主面層150d及び第2内側主面層150eを構成する。外側主面層用誘電体シートは、後述するように、第1外側主面層151d及び第2外側主面層151eを構成する。
内側主面層用誘電体シートは、セラミック誘電体スラリーが樹脂フィルム上においてダイコータ、グラビアコータ又はマイクログラビアコータなどを用いてシート状に成形されて乾燥されることにより形成される。内側主面層用誘電体シートの厚さは、1μm以上5μm以下であることが好ましい。
外側主面層用誘電体シートは、セラミック誘電体スラリーが樹脂フィルム上においてダイコータ、グラビアコータ又はマイクログラビアコータなどを用いてシート状に成形されて乾燥されることにより形成される。外側主面層用誘電体シートの厚さは、4μm以上20μm以下であることが好ましい。
内側主面層用誘電体シート及び外側主面層用誘電体シートの各々の材料となるセラミック誘電体スラリーは、上記の工程S1と同様の方法により調製され、バインダとして、ポリビニルブチラール又はポリビニルアルコールを含む。
内側主面層用誘電体シートは、外側主面層用誘電体シートと材料配合量が異なることが好ましい。具体的には、内側主面層用誘電体シートは、外側主面層用誘電体シートより多くのバインダ樹脂を含むことが好ましい。これにより、内側主面層用誘電体シートの粘着性は、外側主面層用誘電体シートの粘着性より高くなる。
外側主面層用誘電体シートにおけるセラミック粒子の密度は、内側主面層用誘電体シートにおけるセラミック粒子の密度より高いことが好ましい。
外側主面層用誘電体シートは、バインダ樹脂を多く含む内側主面層用誘電体シートより厚い方が、耐湿性を確保できるため好ましい。また、内側主面層用誘電体シート及び外側主面層用誘電体シートの作製に用いられるセラミック誘電体スラリーは、積層体110aの誘電体セラミック層130となるセラミック誘電体シートの作製に用いられるセラミック誘電体スラリーとは異なる成分を含んでいてもよい。
内側主面層用誘電体シートの幅は、外側主面層用誘電体シートの幅より狭いことが好ましい。
主面層用誘電体積層シート等の主面層用誘電体シートは、以下のように、転写によって側面層付きチップの主面に貼り付けられることが好ましい。
図15は、弾性体上に載置された主面層用誘電体積層シートの上方において、複数の側面層付きチップを保持板にて保持している状態を示す断面図である。
図15に示すように、内側主面層用誘電体シート150fと外側主面層用誘電体シート151fとから構成されている主面層用誘電体積層シートは、樹脂フィルムから剥離させられた後、弾性体93上に載置される。弾性体93は、テーブル91上に載置されている。なお、主面層用誘電体積層シートが薄くて扱いにくい場合、主面層用誘電体積層シートを扱いやすくするために、樹脂フィルムが主面層用誘電体積層シートに付着した状態のまま弾性体93上に載置してもよい。
チップ110agの両方の側面に側面層用誘電体シートが貼り付けられた複数の側面層付きチップの各々は、保持板90の下面に貼り付けられた発泡剥離シート92に、互いに間隔をあけて貼り付けられている。複数の側面層付きチップの各々の他方の主面が、発泡剥離シート92と接している。複数の側面層付きチップの各々の一方の主面が、主面層用誘電体積層シートと対向している。複数の側面層付きチップの各々の一方の主面には、接着剤180が塗布されている。ただし、複数の側面層付きチップの各々の一方の主面に、必ずしも接着剤180が塗布されていなくてもよい。
次に、保持板90が矢印6で示すように下降させられることにより、複数の側面層付きチップの各々が、主面層用誘電体積層シートに押し付けられる。図16は、複数の側面層付きチップが主面層用誘電体積層シートに押し付けられている状態を示す断面図である。図16に示すように、複数の側面層付きチップの各々は、当該複数の側面層付きチップに主面層用誘電体積層シートを間に挟んで間接的に接触する部分の弾性体93がそれぞれその近傍において弾性変形する程度の押し付け力をもって、主面層用誘電体積層シートに押し付けられる。
これにより、主面層用誘電体積層シートにおいて複数の側面層付きチップと弾性体93とによって挟み込まれた部分が、複数の側面層付きチップの一方の主面にそれぞれ圧着される。さらに、複数の側面層付きチップの一方の主面を囲む稜線部において剪断力が主面層用誘電体積層シートに作用することで主面層用誘電体積層シートが打ち抜かれる。
図17は、主面層用誘電体積層シートに押し付けられた複数の側面層付きチップが、引き上げられた状態を示す断面図である。図17に示すように、保持板90が矢印7で示すように上昇させられることにより、複数の側面層付きチップの各々が、主面層用誘電体積層シートから引き上げられる。
この状態において、主面層用誘電体積層シートの打ち抜かれた部分が、側面層付きチップの一方の主面に貼り付けられている。上記と同様の方法にて、側面層付きチップの他方の主面に、主面層用誘電体積層シートを貼り付けることができる。主面層用誘電体積層シートのうちの内側主面層用誘電体シート150fが、側面層付きチップの両方の主面に接触している。
次に、主面層用誘電体積層シートが側面層付きチップに圧着される(工程S10)。具体的には、内側主面層用誘電体シート150f及び外側主面層用誘電体シート151fを、加熱されたテーブル91で保持した状態で、側面層付きチップ側に押圧することにより、内側主面層用誘電体シート150f及び外側主面層用誘電体シート151fが側面層付きチップに熱圧着されて、図4に示す部品本体110となる被覆チップが形成される。
次に、被覆チップのバレル研磨が行われる(工程S11)。具体的には、被覆チップが、バレルと呼ばれる小箱内に誘電体材料より硬度の高いメディアボールとともに封入され、当該バレルを回転させることにより、被覆チップの研磨が行われる。これにより、被覆チップの角部及び稜線部に丸みが付けられる。
次に、被覆チップの焼成が行われる(工程S12)。具体的には、被覆チップが加熱され、これにより被覆チップに含まれる誘電体材料及び導電性材料が焼成され、部品本体110が形成される。焼成されることにより、内側側面層用誘電体シート150gは、第1内側側面層150b及び第2内側側面層150cとなる。焼成されることにより、外側側面層用誘電体シート151gは、第1外側側面層151b及び第2外側側面層151cとなる。焼成されることにより、内側主面層用誘電体シート150fは、第1内側主面層150d及び第2内側主面層150eとなる。焼成されることにより、外側主面層用誘電体シート151fは、第1外側主面層151d及び第2外側主面層151eとなる。焼成温度は、誘電体材料及び導電性材料に対応して適宜設定される。
次に、第1外部電極121及び第2外部電極122が形成される(工程S13)。例えば、部品本体110における第1端面115を含む端部及び第2端面116を含む端部の両方に塗布された導電性ペーストが焼成されることで下地電極層が形成され、下地電極層にNiめっき及びSnめっきがこの順に施されてめっき層が形成されることにより、部品本体110の外表面上に、第1外部電極121及び第2外部電極122が形成される。
上述した一連の工程を経ることにより、積層セラミックコンデンサ100を製造することができる。
なお、側面層及び主面層を形成する方法は、誘電体シートの貼り付けに限定されず、誘電体ペーストの印刷などであってもよい。また、側面層を形成する方法と主面層を形成する方法とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る積層セラミックコンデンサは、本発明の第1実施形態に係る積層セラミックコンデンサと同様の構成を有するものの、積層セラミックコンデンサの製造方法が第1実施形態とは異なる。
本発明の第2実施形態に係る積層セラミックコンデンサの製造方法において、積層体を準備する工程は、セラミック誘電体シートに導電性ペーストを塗布することにより、上記セラミック誘電体シート上に内部電極パターンを形成する工程と、上記セラミック誘電体シート上の上記内部電極パターンが形成されていない領域に、段差解消用のセラミックペースト層を形成する工程と、を含む。
具体的には、第1実施形態で説明した工程S3において、セラミック誘電体シートに導電性ペーストが所定のパターンを有するように塗布されることにより、セラミック誘電体シート上に所定の内部電極パターンが設けられるとともに、セラミック誘電体シート上の内部電極パターンが形成されていない領域に段差解消用のセラミックペースト層が設けられたマザーシートが形成される。その他の工程は、第1実施形態と同じである。
図18は、内部電極パターン及びセラミックペースト層が設けられたマザーシートの構成を示す平面図である。図19は、内部電極パターン及びセラミックペースト層が設けられたマザーシートを積層した状態を示す分解側面図である。
図18及び図19に示すマザーシートでは、セラミック誘電体シート130g上に、帯状の内部電極パターン140gが互いに間隔をあけて等ピッチで設けられているとともに、セラミック誘電体シート130g上の内部電極パターン140gが形成されていない領域に段差解消用のセラミックペースト層143gが設けられている。
段差解消用のセラミックペースト層143gは、セラミック誘電体を含有するセラミックペーストをセラミック誘電体シート130gに塗布することにより形成される。セラミックペーストの塗布方法としては、スクリーン印刷法などを用いることができる。セラミックペーストに含有されるセラミック誘電体は、セラミック誘電体シート130gに含有されるセラミック誘電体と同じであることが好ましい。
図19に示すように、マザーシートが長さ方向Lにおいて半ピッチずらして積層されることにより、内部電極パターン140gが半ピッチずつずれた状態で積層される。具体的には、第1内部電極層141となる第1内部電極パターン141gと、第2内部電極層142となる第2内部電極パターン142gとが、長さ方向Lにおいて半ピッチずつずれた状態で積層される。
さらにその上に、内部電極パターンが形成されておらず、セラミック誘電体シート130gのみからなるマザーシートが、所定枚数積層される。これにより、マザーシート群が構成される。
上述した方法では、セラミックペースト層143gによりマザーシートの段差が解消されるため、積層体110aとなるチップの主面の平坦性を確保することができる。その結果、工程S9において主面層用誘電体シートを貼り付ける際、側面層付きチップの主面における稜線部が鋭利であるため、主面層用誘電体シートの打ち抜き性及び転写性が良好となる。
本発明の第2実施形態に係る積層セラミックコンデンサにおいて、それぞれの側面層は、2層構造に限定されず、1層構造であってもよいし、3層以上の構造であってもよい。同様に、それぞれの主面層は、2層構造に限定されず、1層構造であってもよいし、3層以上の構造であってもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る積層セラミックコンデンサでは、一対の外部電極のうち、少なくとも一方の外部電極は、積層体の端面から、一対の主面層の一方又は両方に亘って設けられ、長さ方向において、上記主面層に設けられた上記外部電極の端部から上記外部電極が設けられた上記積層体の端面までの距離は、上記外部電極に接続されていない内部電極層の端部から上記外部電極が設けられた上記積層体の端面までの距離よりも長い。
図20は、本発明の第3実施形態に係る積層セラミックコンデンサの一例を模式的に示す断面図である。
図20に示す積層セラミックコンデンサ100Aでは、第1外部電極121は、積層体110aの第1端面115から、第1主面層110d及び第2主面層110eの各々に亘って設けられている。図示されていないが、第1外部電極121は、さらに、第1側面層110b及び第2側面層110cの各々に亘って設けられていてもよい。第2外部電極122は、積層体110aの第2端面116から、第1主面層110d及び第2主面層110eの各々に亘って設けられている。図示されていないが、第2外部電極122は、さらに、第1側面層110b及び第2側面層110cの各々に亘って設けられていてもよい。
図20では、長さ方向において、第1主面層110d又は第2主面層110eに設けられた第1外部電極121の端部から第1外部電極121が設けられた積層体110aの第1端面115までの距離(図20中、Eで示す長さ)は、第1外部電極121に接続されていない第2内部電極層142の端部から第1外部電極121が設けられた積層体110aの第1端面115までの距離(図20中、Lで示す長さ)よりも長い。同様に、長さ方向において、第1主面層110d又は第2主面層110eに設けられた第2外部電極122の端部から第2外部電極122が設けられた積層体110aの第2端面116までの距離(図20中、Eで示す長さ)は、第2外部電極122に接続されていない第1内部電極層141の端部から第2外部電極122が設けられた積層体110aの第2端面116までの距離(図20中、Lで示す長さ)よりも長い。
内部電極層140の厚み等によっては、図20に示すように、積層体110aの第1主面111a及び第2主面112aの平坦性が十分ではなく、第1エンドマージン及び第2エンドマージンにおける積層体110aの積層方向Tの寸法が、対向電極部における積層体110aの積層方向Tの寸法よりも小さくなることがある。すると、第2実施形態と異なり、主面層用誘電体シートの打ち抜き性及び転写性が不十分になる結果、図20に示すように、第1主面層110d及び第2主面層110eの端部が、積層体110aの第1端面115又は第2端面116まで到達しないことがある。そのような場合であっても、E及びEで示す距離をL及びLで示す距離よりも長くすることにより、積層体110aと第1側面層110b又は第2側面層110cとの界面A1及びA2(図5参照)は第1外部電極121及び第2外部電極122で覆われる。そのため、上記界面A1及びA2は外部から見えなくなる。
図21は、本発明の第3実施形態に係る積層セラミックコンデンサの別の一例を模式的に示す断面図である。
図21に示す積層セラミックコンデンサ100Bでは、第1主面層110d及び第2主面層110eの一部が、積層体110aの第1端面115及び第2端面116に設けられている。そのような場合であっても、第1主面層110d及び第2主面層110eが、積層体110aの第1端面115に露出する第1内部電極層141、及び、積層体110aの第2端面116に露出する第2内部電極層142を覆わなければよい。第1主面層110d及び第2主面層110eの一部が積層体110aの第1端面115及び第2端面116に設けられている場合には、積層体110aの第1端面115及び第2端面116に設けられていない場合に比べて、第1主面層110d及び第2主面層110eが第1外部電極121又は第2外部電極122と接触する面積が増加するため、第1外部電極121又は第2外部電極122との密着性が向上する。
本発明の第3実施形態に係る積層セラミックコンデンサにおいて、それぞれの側面層は、2層構造に限定されず、1層構造であってもよいし、3層以上の構造であってもよい。同様に、それぞれの主面層は、2層構造に限定されず、1層構造であってもよいし、3層以上の構造であってもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る積層セラミックコンデンサは、一対の側面層の外側に、側面層と主面層との界面を覆うように設けられた一対の別の側面層をさらに備える。
図22は、本発明の第4実施形態に係る積層セラミックコンデンサの一例を模式的に示す断面図である。
図22に示す積層セラミックコンデンサ100Cは、積層体110aと、第1側面層110bと、第2側面層110cと、第1主面層110dと、第2主面層110eと、第3側面層110fと、第4側面層110gとを備える。
第1側面層110b、第2側面層110c、第1主面層110d及び第2主面層110eは、第1実施形態と同様である。
第3側面層110fは、第1側面層110bの外側に、第1側面層110bと第1主面層110dとの界面、及び、第1側面層110bと第2主面層110eとの界面を覆うように設けられている。同様に、第4側面層110gは、第2側面層110cの外側に、第2側面層110cと第1主面層110dとの界面、及び、第2側面層110cと第2主面層110eとの界面を覆うように設けられている。
図示されていないが、積層セラミックコンデンサ100Cは、第1主面層110dの外側に、第1主面層110dと第3側面層110fとの界面、及び、第1主面層110dと第4側面層110gとの界面を覆うように設けられた第3主面層をさらに備えてもよい。同様に、積層セラミックコンデンサ100Cは、第2主面層110eの外側に、第2主面層110eと第3側面層110fとの界面、及び、第2主面層110eと第4側面層110gとの界面を覆うように設けられた第4主面層をさらに備えてもよい。
上記のように、本発明の第4実施形態に係る積層セラミックコンデンサは、一対の主面層の外側に、主面層と別の側面層との界面を覆うように設けられた一対の別の主面層をさらに備えてもよい。
本発明の第4実施形態に係る積層セラミックコンデンサにおいて、それぞれの側面層は、2層構造に限定されず、1層構造であってもよいし、3層以上の構造であってもよい。同様に、それぞれの主面層は、2層構造に限定されず、1層構造であってもよいし、3層以上の構造であってもよい。
本発明の第4実施形態に係る積層セラミックコンデンサは、第1実施形態で説明した方法によって製造されてもよいし、第2実施形態で説明した方法によって製造されてもよい。
(その他の実施形態)
本発明の積層セラミック電子部品は、上記実施形態に限定されるものではなく、積層セラミックコンデンサなどの積層セラミック電子部品の構成、製造条件等に関し、本発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
本発明の積層セラミック電子部品の製造方法において、側面層は、未焼成の積層体の側面に未焼成の状態で形成されることが好ましい。一方、主面層は、未焼成の積層体の主面に未焼成の状態で形成されてもよいし、焼成後の積層体の主面に形成されてもよい。焼成後の積層体の主面に主面層を形成する場合、未焼成の状態で主面層を形成した後に再度焼成を行ってもよい。あるいは、焼成後の積層体の主面に、樹脂層を主面層として形成してもよい。樹脂層を主面層として形成する場合、導電性樹脂から構成される外部電極を形成することが好ましい。
第1実施形態で説明した製造方法では、誘電体ブロックを分断ラインL10、L11及びL20に沿って分断して複数のチップを作製し、チップの側面に側面層を形成した後、チップの主面に主面層を形成していたが、以下のように変更することも可能である。
すなわち、まず、誘電体ブロックを分断ラインL20に沿って分断することによって、分断面である両方の側面に第1内部電極パターン141g及び第2内部電極パターン142gの各々の側部が露出した、複数の棒状のグリーンブロックを作製する。そして、グリーンブロックの両側面上に側面層を形成し、両主面上に主面層を形成した後、分断ラインL10及びL11に沿って分断する。あるいは、グリーンブロックの両側面上に側面層を形成し、分断ラインL10及びL11に沿って分断した後、両主面上に主面層を形成する。その後は、上述した方法と同様にすればよい。
90 保持板
91 テーブル
92 発泡剥離シート
93 弾性体
100、100A、100B、100C 積層セラミックコンデンサ
110 部品本体
110a 積層体
110ag チップ
110b 第1側面層
110c 第2側面層
110d 第1主面層
110e 第2主面層
110f 第3側面層
110g 第4側面層
111、111a 第1主面
112、112a 第2主面
113、113a 第1側面
114、114a 第2側面
115 第1端面
116 第2端面
121 第1外部電極
122 第2外部電極
130 誘電体セラミック層
130g セラミック誘電体シート
140 内部電極層
140g 内部電極パターン
141 第1内部電極層
141g 第1内部電極パターン
142 第2内部電極層
142g 第2内部電極パターン
143g セラミックペースト層
150b 第1内側側面層
150c 第2内側側面層
150d 第1内側主面層
150e 第2内側主面層
150g 内側側面層用誘電体シート
150f 内側主面層用誘電体シート
151b 第1外側側面層
151c 第2外側側面層
151d 第1外側主面層
151e 第2外側主面層
151f 外側主面層用誘電体シート
151g 外側側面層用誘電体シート
180 接着剤
A1 積層体と第1側面層との界面
A2 積層体と第2側面層との界面
、E 主面層に設けられた外部電極の端部から積層体の端面までの距離
、L 外部電極に接続されていない内部電極層の端部から積層体の端面までの距離

Claims (9)

  1. 積層された複数の誘電体セラミック層と少なくとも一対の内部電極層とを含み、積層方向において相対する一対の主面と、前記積層方向に直交する幅方向において相対する一対の側面と、前記積層方向及び前記幅方向に直交する長さ方向において相対する一対の端面と、前記内部電極層が前記誘電体セラミック層を介して対向している内層部と、前記内層部を前記積層方向から挟むように配設される一対の外層部とを有する積層体と、
    前記積層体の前記一対の側面に設けられた一対の側面層と、
    前記積層体の前記一対の外層部の主面に、前記積層体の前記外層部と前記側面層との界面を覆うように設けられた一対の主面層と、
    前記積層体の前記一対の端面に設けられ、前記一対の内部電極層にそれぞれ接続された一対の外部電極と、
    を備え、
    前記主面層は、前記積層体に接する内側主面層と、前記内側主面層の外側に設けられた外側主面層とを含み、
    前記側面層は、前記積層体に接する内側側面層と、前記内側側面層の外側に設けられた外側側面層とを含み、
    前記内側主面層は、前記内側側面層の前記積層方向の端部と前記外側側面層の前記積層方向の端部とを覆うように設けられている、積層セラミック電子部品。
  2. 前記側面層と前記主面層とは、材料組成が同じセラミック層を含む、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記外層部は、前記側面層及び前記主面層と材料配合量が異なる、請求項1又は2に記載の積層セラミック電子部品。
  4. 前記内側主面層は、前記外側主面層と材料配合量が異なる、請求項1~3のいずれか1項に記載の積層セラミック電子部品。
  5. 前記内側側面層は、前記外側側面層と材料配合量が異なる、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層セラミック電子部品。
  6. 前記一対の外部電極のうち、少なくとも一方の外部電極は、前記積層体の端面から、前記一対の主面層の一方又は両方に亘って設けられ、
    前記長さ方向において、前記主面層に設けられた前記外部電極の端部から前記外部電極が設けられた前記積層体の端面までの距離は、前記外部電極に接続されていない前記内部電極層の端部から前記外部電極が設けられた前記積層体の端面までの距離よりも長い、請求項1~5のいずれか1項に記載の積層セラミック電子部品。
  7. 前記一対の側面層の外側に、前記側面層と前記主面層との界面を覆うように設けられた一対の別の側面層をさらに備える、請求項1~6のいずれか1項に記載の積層セラミック電子部品。
  8. 積層された複数の誘電体セラミック層と少なくとも一対の内部電極層とを含み、積層方向において相対する一対の主面と、前記積層方向に直交する幅方向において相対する一対の側面と、前記積層方向及び前記幅方向に直交する長さ方向において相対する一対の端面と、前記内部電極層が前記誘電体セラミック層を介して対向している内層部と、前記内層部を前記積層方向から挟むように配設される一対の外層部とを有する積層体を準備する工程と、
    前記積層体の前記一対の側面に、一対の側面層を形成する工程と、
    前記積層体の前記一対の外層部の主面に、前記積層体の前記外層部と前記側面層との界面を覆うように一対の主面層を形成する工程と、
    前記積層体の前記一対の端面に、前記一対の内部電極層にそれぞれ接続された一対の外部電極を形成する工程と、を備え、
    前記主面層を形成する工程は、前記積層体に接する内側主面層を形成する工程と、前記内側主面層の外側に外側主面層を形成する工程とを含み、
    前記側面層を形成する工程は、前記積層体に接する内側側面層を形成する工程と、前記内側側面層の外側に外側側面層を形成する工程とを含み、
    前記内側主面層は、前記内側側面層の前記積層方向の端部と前記外側側面層の前記積層方向の端部とを覆うように形成される、積層セラミック電子部品の製造方法。
  9. 前記積層体を準備する工程は、
    セラミック誘電体シートに導電性ペーストを塗布することにより、前記セラミック誘電体シート上に内部電極パターンを形成する工程と、
    前記セラミック誘電体シート上の前記内部電極パターンが形成されていない領域に、段差解消用のセラミックペースト層を形成する工程と、を含む、請求項8に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
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